JP4488863B2 - 空気調和システム - Google Patents
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Description
このため、空気調和システムにおける、電力消費量及びガス消費量についても抑制することが求められている。
これを解決するために、従来の空気調和システムにおいては、運転モードとして省エネ運転モードを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従って、省エネ運転モードで運転を行いたい場合や、省エネ運転モードを解除したい場合には、サービスコールを行ってサービスマンを呼び出し、サービスマンが省エネ運転モードに設定したり、省エネ運転モードを解除するようになっていた。
この場合には、省エネ運転モードへの移行および解除を店舗内の様子を見ながら、判断し操作できることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、運転モードの変更権限があるユーザに対しては、省エネルギー運転モードへの移行、省エネルギーモードの解除の操作を容易に行わせることができるともに、運転モードの変更権限を有しないユーザに対しては操作を確実に禁止することが可能な空気調和システムを提供することにある。
上記構成によれば、リモートコントローラの動作モード変更操作子によりユーザが前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行を指示する。
一方、運転モード移行制御部は、当該リモートコントローラの設定操作により、当該リモートコントローラにおける動作モード変更操作子の操作による通常運転モード及び省エネルギー運転モードの相互間での移行を禁止し、あるいは、許可する。
そして、複数のリモートコントローラのうち、前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行が許可されたリモートコントローラの操作を、前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行を禁止されたリモートコントローラの操作よりも優先させて空調制御を行う。
また、前記リモートコントローラの表示装置は、前記運転モードが前記省エネルギー運転モードである旨を表示可能であるとともに、前記リモートコントローラの設定操作により、前記表示装置への前記省エネルギー運転モードである旨の表示を禁止する表示禁止部を備えるようにしてもよい。
図1は、実施形態の空気調和システムの系統図である。
空気調和システム10は、室外機16A及び室外機16Bに、3台の室内機17、18、19が図示しない冷媒配管(不図示)によって連結されて構成されるWマルチタイプの空気調和装置として構成されている。
また、空気調和システム10は、集中制御を行うコントローラ15を有し、通信線20を介して、室外機16A、16B及び室内機17、18、19に接続されている。
リモコン21は、省エネルギーモードの設定/解除情報を含む各種情報を表示する表示部21Aと、省エネルギーモードボタンを含み、各種操作をユーザが行うための操作部21Bと、を備えている。
さらにまた室内機19は、通信線24を介してリモコン23が接続されている。
リモコン23は、省エネルギーモードの設定/解除情報を含む各種情報を表示する表示部23Aと、省エネルギーモードボタンを含み、各種操作をユーザが行うための操作部23Bと、を備えている。
まず、リモコンの外観構成について説明する。
図2にリモコンの外観正面図を示す。
リモコン21およびリモコン23は、同一構成であるので、図2においては、リモコン21を例として説明する。
リモコン21の表示部21Aには、通常運転時には現在時刻を表示し、点検時あるいは各種設定時には各種データあるいは設定データを表示する7セグメント表示部を有するデータ表示部31と、現在の制御状態を表示する状態表示部32と、運転モード(冷暖自動運転モード、暖房モード、ドライモード、冷房モード、送風モード)を表示する運転モード表示部33と、室温、設定温度、省エネルギー運転モードか否かあるいは可変的な情報を表示する可変情報表示部34と、を備えている。
設定状態には、省エネボタン操作禁止設定(優先リモコン設定)、運転モード固定設定、表示禁止設定がある。
省エネボタン操作禁止設定は、リモコン21、23の省エネボタン41の操作を禁止する設定である。省エネボタン操作禁止設定がなされると、リモコン21、23の省エネボタン41を操作しても、運転モードの変更を行うことができない。
これに伴い、複数のリモコンが存在する場合には、省エネボタン操作禁止設定がなされたリモコン以外のリモコンは、当該省エネボタン操作禁止設定がなされたリモコンにその操作が優先される優先リモコン設定状態となる。
表示禁止設定は、省エネルギー運転モード中であっても、リモコン21、23の表示部21A、23Aに省エネルギー運転モードである旨を表示させないようにするものである。
これらの操作禁止設定(優先リモコン設定)、運転モード固定設定、表示禁止設定は、室内機のEEPROM(不揮発性メモリ)17A、18A、19Aに格納される。
実際の項目コードには、例えば、項目コード=X1、X2、X3の3種類有る。
項目コード=X1は、省エネボタン41の操作許可設定の項目コードである。項目コード=X1に対応する設定データは以下の二通りである。
項目コード=X1、設定データ=0:省エネボタン操作禁止
設定データ=1:省エネボタン操作許可(初期設定)
項目コード=X2、設定データ=0:省エネルギー運転モード固定なし(初期設定)
すなわち、ユーザ設定による
設定データ=1:省エネルギー運転モードに固定
設定データ=2:通常運転モードに固定
項目コード=X3、設定データ=0:省エネ表示なし
設定データ=1:省エネ表示あり(初期設定)
設定動作の具体例について説明する。
図3はリモコン操作の処理フローチャートである。
まず、リモコン21、23の図示しないコントローラは、操作部21B、23Bが操作されると、詳細設定モードに移行するための操作がなされたか否かを判別する(ステップS1)。具体的には、通常行われないような操作ボタンの同時押しなどにより詳細設定モードに移行するための操作とする。
ステップS1の判別において、詳細設定モードに移行するための操作がなされた場合には(ステップS1;Yes)、リモコン21、23の図示しないコントローラは、詳細設定モードに移行し、項目コード(=X1〜X3)の入力待ち状態となる(ステップS2)。
ステップS2において、項目コードが入力されると、リモコン21、23の図示しないコントローラは、表示部21A、23Aの可変情報表示部34に項目コードを表示し、設定データ(=0〜2)の入力待ち状態となる(ステップS3)。
ステップS4の判別において、再入力が指示された場合には(ステップS4;再入力)、リモコン21、23の図示しないコントローラは、処理を再びステップS2に処理を移行する。
次に、リモコン21、23の図示しないコントローラは、設定終了操作がなされたか否かを判別する(ステップS6)。
ステップS6の判別において、設定終了操作がなされなかった場合には(ステップS6;No)、リモコン21、23の図示しないコントローラは、処理を再びステップS2に移行し、次の項目コード及び設定データの入力に移行することとなる。
ステップS6の判別において設定終了操作がなされた場合には、リモコン21、23の図示しないコントローラは、処理を再びステップS1に移行し、以下同様の処理を行うこととなる。
項目コード=X1において、設定コード=0として設定した場合には、省エネ操作が禁止される。
従って、ユーザがリモコン21、23の省エネボタン41の操作を行った場合には、図4に示すように、表示部21A、23Aの可変情報表示部34に「この操作はできません」という旨の表示(図中、符号MSG1で示す。)がなされ、省エネルギー運転モードへの移行あるいは省エネルギー運転モードから通常運転モードへの移行が行えない旨をユーザに通知することとなる。
また、項目コード=X1において、設定コード=1として設定した場合には、省エネ操作が許可される。この状態で、項目コード=X3において、設定コード=0として設定した場合には、省エネ表示が禁止される。
従って、ユーザがリモコン21、23の省エネボタン41の操作を行って運転モードを通常運転モードから省エネルギー運転モードへ移行させようとした場合でも、図4に示したように、表示部21A、23Aの可変情報表示部34に「この操作はできません」という旨の表示(図中、符号MSG1で示す。)がなされ、当該操作が行えない旨をユーザに通知することとなる。
また、ユーザが変更するばかりでなく、設備の設置者が強制的に省エネルギー運転モードへの移行、省エネルギーモードの解除の操作を禁止したり、一方の運転モードを固定するように設定することも可能となる。
15 コントローラ(集中管理装置)
16A、16B 室外機
17、18、19 室内機(運転モード移行制御部、運転モード固定制御部、表示禁止部)
21、23 リモートコントローラ
22、24 通信線
41 省エネボタン(動作モード変更操作子)
Claims (4)
- 複数の室外機、複数の室内機を備え、運転モードとして通常運転モード及び省エネルギーを行うための省エネルギー運転モードを備えた空気調和システムにおいて、
前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行を指示するための動作モード変更操作子と、各種情報を表示する表示装置を有し、対応する前記室内機に対し通信線を介してそれぞれ接続された複数のリモートコントローラを備え、
前記リモートコントローラは、当該リモートコントローラの前記動作モード変更操作子の操作による前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行が初期設定で許可されているとともに、当該リモートコントローラの設定操作により、前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行を禁止し、あるいは、許可する運転モード移行制御部を備え、
前記複数のリモートコントローラのうち、前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行が許可されたリモートコントローラの操作を、前記通常運転モード及び前記省エネルギー運転モードの相互間での移行を禁止されたリモートコントローラの操作よりも優先させて空調制御を行う、
ことを特徴とする空気調和システム。 - 請求項1記載の空気調和システムにおいて、
前記リモートコントローラの設定操作により、前記通常運転モードあるいは前記省エネルギー運転モードのいずれか一方に、運転モードを固定する運転モード固定制御部を備えたことを特徴とする空気調和システム。 - 請求項1または請求項2記載の空気調和システムにおいて、
前記リモートコントローラの表示装置は、前記運転モードが前記省エネルギー運転モードである旨を表示可能であるとともに、
前記リモートコントローラの設定操作により、前記表示装置への前記省エネルギー運転モードである旨の表示を禁止する表示禁止部を備えたことを特徴とする空気調和システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和システムにおいて、
前記省エネルギー運転モードは、前記リモートコントローラの設定操作に対応する前記室内機及び前記室外機により実現されることを特徴とする空気調和システム。
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