JP4488268B2 - 手摺設計支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段室の壁に取り付けられる手摺の設計に用いる手摺設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
階段室の壁に設置される手摺は、取り付ける階段に合わせてこれを設計しなければならないが、従来は、階段の完成後に、完成した階段に合わせて現場で定尺材を切断するとともに、取付け位置を適宜選んで手摺を取り付けていた。
【0003】
具体的には、まず、階段及び階段室側壁の完成後に手摺用の定尺材を現場に搬入し、しかる後に完成した階段に合わせて定尺材を切断した後、手摺取付具を用いて階段室の側壁に手摺を固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では定尺材を職人が現場で切断するため、手間がかかるうえに職人の技量により出来映えにばらつきが生じてしまうとともに、材が余って無駄な端材が生じてしまうという問題を生じていた。
【0005】
さらに、手摺を手摺取付具で壁に固定するためには、手摺取付具が設置される壁の位置に補強用下地板を予め設けておくことが必要となるが、従来の方法では、階段完成後に現場で手摺取付具の設置位置を決定していたため、補強用下地板の取付け位置を事前に決定することができない。
【0006】
そのため、どこに手摺取付具がきても対応できるよう壁面全体に補強用下地板を設置せねばならず、結果として補強用下地板が無駄になってしまうという問題も生じていた。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、手摺の設計、製作及び取付けを効率化することが可能な手摺設計支援システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る手摺設計支援システムは請求項1に記載したように、手摺の設計に必要な手摺入力情報を入力する入力手段と、入力された前記手摺入力情報及び階段に関する階段入力情報から前記手摺及び該手摺を階段室の壁面に取り付ける手摺取付具の設計出力情報を決定する演算処理手段と、該演算処理手段で決定された前記設計出力情報を出力する出力手段とからなる手摺設計支援システムであって、
前記手摺入力情報のうち、前記手摺の直径と該直径に対応した前記手摺取付具の取付けピッチとを関連付けた参照テーブルを備え、前記演算処理手段は、前記入力手段を介して入力された前記手摺の直径に対応した前記手摺取付具の取付けピッチを前記参照テーブルから決定するとともに、該取付けピッチを用いて、前記階段に適した前記手摺の数量、長さ及び取付け位置と前記手摺取付具の数量及び設置位置とを前記設計出力情報として決定するようになっているものである。
【0009】
また、本発明に係る手摺設計支援システムは、前記階段入力情報が蓄積された階段データベースを備えるとともに、該階段データベースから前記階段入力情報を読み込むように前記演算処理手段を構成したものである。
【0010】
また、本発明に係る手摺設計支援システムは、前記設計出力情報のうち、前記手摺取付具の設置位置を用いて補強用下地板の取付け位置が決定されるように前記演算処理手段を構成するとともに、該補強用下地板の取付け位置を前記出力手段に出力するように構成したものである。
【0011】
また、本発明に係る手摺設計支援システムは、前記出力手段を、前記手摺及び前記手摺取付具が前記階段の展開図及び平面図に重ねて表示されるように構成するとともに、前記手摺端部の直下の階段からの高さ寸法と、前記手摺の長さ及び取付け位置と、前記手摺取付具の設置位置とが前記展開図及び平面図に重ねて表示されるように構成したものである。
【0012】
本発明に係る手摺設計支援システムにおいては、まず、手摺の設計に必要な手摺入力情報を入力手段から入力し、次いで、かかる手摺入力情報及び階段に関する階段入力情報を用いて設計出力情報を演算処理手段で決定し、しかる後、これらを出力手段に出力する。
ここで、入力手段を介して入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブルから決定するとともに、該取付けピッチを用いて、階段に適した手摺の数量、長さ及び取付け位置と手摺取付具の数量及び設置位置とを設計出力情報として演算処理手段で決定する
このようにすると、手摺入力情報のうち、手摺取付具の取付けピッチを入力する必要がなくなる。すなわち、手摺取付具の取付けピッチは、主として手摺の曲げ剛性や曲げ強度に応じて定められるものであるため、曲げ剛性や曲げ強度の指標となる手摺の直径を手摺取付具の取付けピッチに関連付けておけば、手摺の設計時には、手摺の直径を入力するだけで、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブルから決定し、自動的に手摺取付具の設置位置を決定することができる。なお、側壁幅等の関係で手摺の長さを短くする場合は、手摺取付具の設置位置は、手摺の長さに応じて自動的に決定される。
【0013】
出力手段には、例えば階段側壁の側面図、言い換えれば階段の展開図や階段の平面図に手摺や手摺取付具を重ねて表示するとともに、さらに手摺端部の直下の階段からの高さ寸法、各手摺の寸法や取付け位置あるいは手摺取付具の設置位置を重ねて表示することが考えられる。
【0015】
入力手段をどのように構成するかは任意であり、例えばキーボードやマウスを用いたり、タッチパネル形式の画面から入力するようにしてもよい。また、入力に際しては必要となる全ての数値を直接入力するようにしてもよいし、設定されたいくつかの値の中から選択するようにしたり、予めデフォルト値として設定されたものを必要に応じて適宜変更するようにしてもよい。
【0016】
出力手段をどのように構成するかについても任意であって、例えばディスプレイやモニター等の表示装置で構成したり、プリンターやプロッター等の印刷装置で構成することが考えられる。
【0017】
演算処理手段は、例えばパソコンと該パソコン上で動作するCADソフトとで構成することが可能である。
【0018】
階段入力情報としては、基本モジュールとよばれている柱間隔をはじめとして、階高、段数、蹴上、鼻の出、踏面、直階段部長さ、踏板割数等の情報が考えられる。
【0019】
ここで、階段入力情報を例えば階段の設計時に作成した図面等を用いて入力手段から入力するようにしてもよいが、前記階段入力情報が蓄積された階段データベースを備えるとともに、該階段入力情報を前記階段データベースから読み込むように前記演算処理手段を構成したならば、手摺の設計時に階段入力情報を入力する必要がなくなる。なお、階段データベースには、例えば階段の設計時に該階段の図面データや数値データを階段入力情報として蓄積しておくことができる。
【0023】
また、前記設計出力情報のうち、前記手摺取付具を設置する位置を用いて補強用下地板の取付け位置が決定されるように前記演算処理手段を構成するとともに、該補強用下地板の取付け位置を前記出力手段に出力するように構成したならば、階段の完成前に補強用下地板の取付け位置を決定できるため、必要最低限の範囲に補強用下地板を設置することが可能となり、予め壁面全体に補強用下地板を設けておく必要がなくなる。
【0024】
この場合、出力手段には、例えば階段側壁の側面図(階段の展開図)や階段の平面図に手摺や手摺取付具を重ねて表示するとともに、さらに補強用下地板とその取付け位置とを重ねて表示することが考えられるが、必要に応じて間柱や柱も併せて表示するようにし、柱や間柱と補強用下地板との相対位置関係がわかるようにしてもよい。
【0025】
補強用下地板は、手摺取付具の設置位置周辺の側壁を補強するために取り付けるものであり、その材料は任意であるが、例えば間柱材を補強用下地板として転用し取り付けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る手摺設計支援システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】
(第1実施形態)
【0028】
図1は、第1実施形態に係る手摺設計支援システム1を示したブロック図である。この図に示すように、本実施形態に係る手摺設計支援システム1は、所定の情報を入力するための入力手段である入力装置2と、入力された情報を用いて所定の演算を行うための演算処理手段である演算処理装置3と、該演算処理装置の演算結果を出力するための出力手段であるディスプレイ4及びプリンタ5とから概ね構成してある。
【0029】
入力装置2は、手摺の直径、手摺高さ、その他手摺の設計に必要な手摺入力情報や階高、段数、直階段長さ、その他階段に関する階段入力情報を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウスから構成することができる。ここで、入力に際しては必要となる全ての数値を直接入力するようにしてもよいし、設定されたいくつかの値の中から選択するようにしたり、予めデフォルト値として設定されたものを必要に応じて適宜変更するようにしてもよい。
【0030】
演算処理装置3は、このように入力装置2を介して入力された手摺入力情報及び階段入力情報を用いて手摺の長さ、手摺の取付け位置、手摺取付具の設置位置、その他手摺及び該手摺を壁面に取り付ける手摺取付具の設計出力情報を決定するための演算を行うようになっており、例えばパソコンと該パソコン上で動作するCADソフトとで構成することが可能である。
【0031】
ディスプレイ4は、演算処理装置3の演算結果である設計出力情報を例えばCADソフト上の画面に画像出力するようになっているとともに、プリンタ5もディスプレイ4と同様、上述した設計出力情報を印刷出力することができるようになっている。
【0032】
ここで、手摺設計支援システム1には、上述した手摺入力情報のうち、手摺の直径と該直径に対応した手摺取付具の取付けピッチとを関連付けた参照テーブル6を演算処理装置3に接続した状態で備えてあり、該演算処理装置は、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定することができるようになっている。
【0033】
図2は本実施形態に係る手摺設計支援システム1の作用を示したフローチャートである。この図に示すように、本実施形態に係る手摺設計支援システム1においては、まず、階段入力情報を入力装置2から入力する(ステップ101)。入力すべき階段入力情報としては、基本モジュールとよばれている柱間隔をはじめとして、階高、段数、蹴上、鼻の出、踏面、直階段部長さ、踏板割数等の情報が考えられる。なお、蹴上及び踏面は、階高、段数及び直階段部長さから自動的に計算されるように演算処理装置3を構成し、入力装置2から入力する階段入力情報の数を低減してもよい。
【0034】
次に、手摺入力情報を入力装置2から入力する(ステップ102)。入力すべき手摺入力情報としては、例えば手摺と直下の階段との距離を示す手摺高さ、手摺の直径等が考えられる。なお、手摺高さは予めデフォルト値として設定しておき、入力装置2からの入力を省略するようにしてもよい。
【0035】
次に、演算処理装置3で、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定する(ステップ103)。すなわち、手摺取付具の取付けピッチは、主として手摺の曲げ剛性や曲げ強度に応じて定められるものであるため、曲げ剛性や曲げ強度の指標となる手摺の直径を手摺取付具の取付けピッチに関連付けておけば、手摺の設計時には、手摺の直径を入力するだけで、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定し、自動的に手摺取付具の設置位置を決定することができる。
【0036】
なお、側壁幅等の関係で手摺の長さを短くする場合は、手摺取付具の設置位置は、手摺の長さに応じて自動的に決定される。
【0037】
次に、入力された手摺入力情報及び階段入力情報並びに参照テーブル6で決定された取付けピッチを用いて手摺及び手摺取付具の設計出力情報を演算処理装置3で決定する(ステップ104)。決定すべき設計出力情報としては、階段に適した手摺の数量、長さ及び取付け位置や手摺取付具の数量及び設置位置といった情報が考えられる。
【0038】
最後に、決定されたこれら設計出力情報を、ディスプレイ4及びプリンタ5に出力する(ステップ105)。出力方法としては、例えばCADソフトを用いてディスプレイ4の画面に画像出力したり、プリンタ5で印刷出力したりすればよい。
【0039】
図3は、階段入力情報を用いてディスプレイ4に階段11のグラフィック図形を画像表示するとともに、上述した手順に沿って決定された手摺12及び手摺取付具13を階段11のグラフィック図形に重ねて画像表示した様子を示したものであり、それらの設計出力情報、すなわち手摺12の長さや取付け位置あるいは取付け高さ(手摺端部の直下の階段からの高さ寸法)あるいは手摺取付具13の設置位置等についても、図4に示すようにディスプレイ4に数値で表示してある。なお、図3は、階段の平面図の周囲に階段側壁の側面図を展開図として表示したものである。
【0040】
ここで、手摺12及び手摺取付具13のグラフィック図形をディスプレイ4に表示するにあたっては、手摺12の設計に必要な手摺入力情報を例えば予め規格化された数値として階段入力情報と併せて最初に入力し、しかる後にディスプレイ4に階段11、手摺12及び手摺取付具13を同時に重複表示するようにしてもよいが、これに代えて、階段入力情報を用いてディスプレイ4に階段11のグラフィック図形をまずは先行表示させ、かかる階段11の設置状況をディスプレイ4で確認した上で、上述した手摺入力情報を適宜選択判断し、これを入力装置2から入力した後、手摺12及び手摺取付具13を階段11に重ねて表示するようにしてもかまわない。
【0041】
このように出力された設計出力情報は、プリンタ5で印刷した図面を現場に送り、これを現場での手摺12の施工図面に供する、MO等の記録媒体に保存した形であるいはネットワークを介したダウンロードデータの形で工場に転送し、該工場に設置されたプレカット用三次元加工機の入力データに供する、同じく工場に転送されたものを手摺取付具13の注文データに供するなど、さまざまな形で利用されることとなる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係る手摺設計支援システム1によれば、必要事項を機械的に入力するだけで階段11に適した手摺12が自動的に設計され出力されるので、階段11の完成前でも正確に手摺12の長さを把握することができ、現場で手摺12を切断せずに工場で事前に手摺12を製作することが可能となる。
【0043】
したがって、手摺12を製作加工するにあたり、従来のように、職人の手作業によって出来映えがばらついたり、端材が生じることもなくなり、コスト削減、施工品質の向上、工期短縮等を図ることができる。
【0044】
また、手摺の数量、長さ、手摺取付具の取付け位置、取付けピッチ等が自動的に出力されるため、取付けピッチの誤りなどによる施工ミスを軽減できるとともに、発注ミスも軽減することができる。
【0045】
また、本実施形態に係る手摺設計支援システム1によれば、手摺12の直径と該直径に対応した手摺取付具13の取付けピッチとを関連付けた参照テーブル6を備え、入力された手摺12の直径に対応した手摺取付具13の取付けピッチを参照テーブル6から決定するように演算処理装置3を構成したので、手摺12の設計に必要な手摺入力情報のうち、手摺取付具13の取付けピッチを入力する必要がなくなる。したがって、手摺に関する特別の材料知識がなくとも、手摺の設計を行うことができる。
【0046】
本実施形態では特に言及しなかったが、図5に示すように、設計出力情報のうち、手摺取付具13を設置する位置を用いて補強用下地板21の取付け位置が決定されるように演算処理装置3を構成するとともに、補強用下地板21の取付け位置をディスプレイ4及びプリンタ5に出力するように構成してもよい。
【0047】
このように構成したならば、階段11の完成前に補強用下地板21の取付け位置を決定できるため、必要最低限の範囲に補強用下地板21を設置することが可能となり、予め壁面全体に補強用下地板21を設けておく必要がなくなる。
【0048】
ここで、図5は、階段11、手摺12及び手摺取付具13に補強用下地板21とその取付け位置とを重ねて表示するとともに、柱22や間柱23も併せて表示した様子を示したものであり、かかる構成により、柱22や間柱23と補強用下地板21との相対位置関係が一目で把握することが可能となる。
【0049】
なお、補強用下地板21は、手摺取付具13の設置位置周辺の側壁を補強するために取り付けるものであり、その材料は任意であるが、例えば間柱23と同様の部材を補強用下地板21として転用することができる。
【0050】
図6は、補強用下地板21を取り付けた様子を示した斜視図であり、同図に示すように、間柱23と同様の部材を柱間の長さに合わせて切断して補強用下地板21とし、これを階段室側の柱側面と補強用下地板21の表面とが揃うように、柱間に取り付けてある。
【0051】
また、本実施形態では、手摺12の直径と該直径に対応した手摺取付具13の取付けピッチとを関連付けた参照テーブル6を備え、入力された手摺12の直径に対応した手摺取付具13の取付けピッチを参照テーブル6から決定するように演算処理装置3を構成したが、これに代えて、手摺取付具13の取付けピッチを、入力装置2から直接入力するようにしてもかまわない。なお、かかる構成においては、参照テーブル6を省略することができる。
【0052】
(第2実施形態)
【0053】
次に、第2実施形態に係る手摺設計支援システム31について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図7は、第2実施形態に係る手摺設計支援システム31を示したブロック図である。この図に示すように、本実施形態に係る手摺設計支援システム31は、所定の情報を入力するための入力手段である入力装置2と、入力された情報を用いて所定の演算を行うための演算処理手段である演算処理装置32と、該演算処理装置の演算結果を出力するための出力手段であるディスプレイ4及びプリンタ5と、演算処理装置32に接続された参照テーブル6とから概ね構成してある。
【0055】
ここで、手摺設計支援システム31には、階高、段数、直階段長さ、その他階段に関する階段入力情報が蓄積された階段データベース33を備えてあり、演算処理装置32は、かかる階段入力情報を階段データベース33から読み込むことができるようになっているとともに、読み込まれた階段入力情報及び入力装置2を介して入力された手摺入力情報を用いて手摺の長さ、手摺の取付け位置、手摺取付具の設置位置、その他手摺及び該手摺を壁面に取り付ける手摺取付具の設計出力情報を決定するための演算を行うようになっており、例えばパソコンと該パソコン上で動作するCADソフトとで構成することが可能である。また、演算処理装置32は、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定することができるようになっている。
【0056】
なお、階段データベース33には、例えば階段の設計時に該階段の図面データや数値データを階段入力情報として蓄積しておくことができる。
【0057】
図8は本実施形態に係る手摺設計支援システム31の作用を示したフローチャートである。この図に示すように、本実施形態に係る手摺設計支援システム31においては、まず、階段入力情報を階段データベース33から演算処理装置32で読み込む(ステップ201)。読み込むべき階段入力情報としては、基本モジュールとよばれている柱間隔をはじめとして、階高、段数、蹴上、鼻の出、踏面、直階段部長さ、踏板割数等の情報が考えられる。
【0058】
次に、手摺入力情報を入力装置2から入力する(ステップ202)。入力すべき手摺入力情報としては、例えば手摺と直下の階段との距離を示す手摺高さ、手摺の直径等が考えられる。なお、手摺高さは予めデフォルト値として設定しておき、入力装置2からの入力を省略するようにしてもよい。
【0059】
次に、演算処理装置32で、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定する(ステップ203)。すなわち、手摺取付具の取付けピッチは、主として手摺の曲げ剛性や曲げ強度に応じて定められるものであるため、曲げ剛性や曲げ強度の指標となる手摺の直径を手摺取付具の取付けピッチに関連付けておけば、手摺の設計時には、手摺の直径を入力するだけで、入力された手摺の直径に対応した手摺取付具の取付けピッチを参照テーブル6から決定し、自動的に手摺取付具の設置位置を決定することができる。
【0060】
なお、側壁幅等の関係で手摺の長さを短くする場合は、手摺取付具の設置位置は、手摺の長さに応じて自動的に決定される。
【0061】
次に、入力された手摺入力情報及び階段データベース33から読み込まれた階段入力情報並びに参照テーブル6で決定された取付けピッチを用いて手摺及び手摺取付具の設計出力情報を演算処理装置32で決定する(ステップ204)。決定すべき設計出力情報としては、階段に適した手摺の数量、長さ及び取付け位置や手摺取付具の数量及び設置位置といった情報が考えられる。
【0062】
最後に、決定されたこれら設計出力情報を、ディスプレイ4及びプリンタ5に出力する(ステップ205)。出力方法としては、例えばCADソフトを用いてディスプレイ4の画面に画像出力したり、プリンタ5で印刷出力したりすればよい。
【0063】
ここで、設計出力情報を、ディスプレイ4に画像出力するにあたっては、図3で説明したと同様、階段入力情報を用いて階段11のグラフィック図形を画像表示するとともに、上述した手順に沿って決定された手摺12及び手摺取付具13を階段11のグラフィック図形に重ねて画像表示する。また、それらの設計出力情報、すなわち手摺12の長さや取付け位置あるいは取付け高さ(手摺端部の直下の階段からの高さ寸法)あるいは手摺取付具13の設置位置等についても、図4で説明したと同様、数値で表示する。
【0064】
また、手摺12及び手摺取付具13のグラフィック図形をディスプレイ4に表示するにあたっては、手摺12の設計に必要な手摺入力情報を例えば予め規格化された数値として入力し、しかる後にディスプレイ4に階段11、手摺12及び手摺取付具13を同時に重複表示するようにしてもよいが、これに代えて、階段データベース33から読み出された階段入力情報を用いてディスプレイ4に階段11のグラフィック図形をまずは先行表示させ、かかる階段11の設置状況をディスプレイ4で確認した上で、上述した手摺入力情報を適宜選択判断し、これを入力装置2から入力した後、手摺12及び手摺取付具13を階段11に重ねて表示するようにしてもかまわない。
【0065】
このように出力された設計出力情報は、プリンタ5で印刷した図面を現場に送り、これを現場での手摺12の施工図面に供する、MO等の記録媒体に保存した形であるいはネットワークを介したダウンロードデータの形で工場に転送し、該工場に設置されたプレカット用三次元加工機の入力データに供する、同じく工場に転送されたものを手摺取付具13の注文データに供するなど、さまざまな形で利用されることとなる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態に係る手摺設計支援システム31によれば、第1実施形態と同様、階段11の完成前でも正確に手摺12の長さを把握することができ、現場で手摺12を切断せずに工場で事前に手摺12を製作することが可能となるとともに、手摺の数量、長さ、手摺取付具の取付け位置、取付けピッチ等が自動的に出力されるため、取付けピッチの誤りなどによる施工ミスや発注ミスも軽減することができるほか、階段入力情報が蓄積された階段データベース33を備えるとともに、該階段入力情報を階段データベース33から読み込むように演算処理手段32を構成したので、手摺の設計時に階段入力情報を入力装置2から入力する必要がなくなる。
【0067】
なお、本実施形態に係る手摺設計支援システム31においても、参照テーブル6を備えるようにしたので、手摺12の設計に必要な手摺入力情報のうち、手摺取付具13の取付けピッチを入力する必要がなくなり、手摺に関する特別の材料知識がなくとも、手摺の設計を行うことができることは言うまでもない。
【0068】
本実施形態では特に言及しなかったが、第1実施形態と同様、設計出力情報のうち、手摺取付具13を設置する位置を用いて補強用下地板21の取付け位置が決定されるように演算処理装置32を構成するとともに、補強用下地板21の取付け位置をディスプレイ4及びプリンタ5に出力するように構成してもよい(図5、図6参照)。
【0069】
なお、かかる構成による作用効果については第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る手摺設計支援システムによれば、必要事項を機械的に入力するだけで階段に適した手摺が自動的に設計され出力されるので、階段の完成前でも正確に手摺の長さを把握することができ、現場で手摺を切断せずに工場で事前に手摺を製作することが可能となる。
【0071】
また、手摺の数量、長さ、手摺取付具の取付け位置、取付けピッチ等が自動的に出力されるため、取付けピッチの誤りなどによる施工ミスを軽減できるとともに、発注ミスも軽減することができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る手摺設計支援システムを示したブロック図。
【図2】第1実施形態に係る手摺設計支援システムの作用を示したフローチャート。
【図3】第1実施形態に係る手摺設計支援システムのディスプレイに表示された画面を示した図。
【図4】第1実施形態に係る手摺設計支援システムのディスプレイに表示された画面を示した詳細図。
【図5】第1実施形態の変形例に係る手摺設計支援システムのディスプレイに表示された画面を示した詳細図。
【図6】第1実施形態の変形例に係る手摺設計支援システムの補強用下地板を取り付けた様子を示した斜視図。
【図7】第2実施形態に係る手摺設計支援システムを示したブロック図。
【図8】第2実施形態に係る手摺設計支援システムの作用を示したフローチャート。
【符号の説明】
1、31 手摺設計支援システム
2 入力装置(入力手段)
3、32 演算処理装置(演算処理手段)
4 ディスプレイ(出力手段)
5 プリンタ(出力手段)
6 参照テーブル
11 階段
12 手摺
13 手摺取付具
21 補強用下地板
33 階段データベース

Claims (4)

  1. 手摺の設計に必要な手摺入力情報を入力する入力手段と、入力された前記手摺入力情報及び階段に関する階段入力情報から前記手摺及び該手摺を階段室の壁面に取り付ける手摺取付具の設計出力情報を決定する演算処理手段と、該演算処理手段で決定された前記設計出力情報を出力する出力手段とからなる手摺設計支援システムであって、
    前記手摺入力情報のうち、前記手摺の直径と該直径に対応した前記手摺取付具の取付けピッチとを関連付けた参照テーブルを備え、前記演算処理手段は、前記入力手段を介して入力された前記手摺の直径に対応した前記手摺取付具の取付けピッチを前記参照テーブルから決定するとともに、該取付けピッチを用いて、前記階段に適した前記手摺の数量、長さ及び取付け位置と前記手摺取付具の数量及び設置位置とを前記設計出力情報として決定するようになっていることを特徴とする手摺設計支援システム。
  2. 前記階段入力情報が蓄積された階段データベースを備えるとともに、該階段データベースから前記階段入力情報を読み込むように前記演算処理手段を構成した請求項1記載の手摺設計支援システム。
  3. 前記設計出力情報のうち、前記手摺取付具の設置位置を用いて補強用下地板の取付け位置が決定されるように前記演算処理手段を構成するとともに、該補強用下地板の取付け位置を前記出力手段に出力するように構成した請求項1記載の手摺設計支援システム。
  4. 前記出力手段を、前記手摺及び前記手摺取付具が前記階段の展開図及び平面図に重ねて表示されるように構成するとともに、前記手摺端部の直下の階段からの高さ寸法と、前記手摺の長さ及び取付け位置と、前記手摺取付具の設置位置とが前記展開図及び平面図に重ねて表示されるように構成した請求項1記載の手摺設計支援システム。
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