JPH09147166A - 組立工具の干渉チェック方法および干渉チェック装置 - Google Patents

組立工具の干渉チェック方法および干渉チェック装置

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JPH09147166A
JPH09147166A JP7307673A JP30767395A JPH09147166A JP H09147166 A JPH09147166 A JP H09147166A JP 7307673 A JP7307673 A JP 7307673A JP 30767395 A JP30767395 A JP 30767395A JP H09147166 A JPH09147166 A JP H09147166A
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JP7307673A
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Mieko Tsuburaya
実枝子 圓谷
Hirokazu Murata
弘和 村田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立合成部品の組立を実際に行うことなく、
各部品の組み付けに使用する組立工具が組立済の部品と
干渉するか否かをチェック可能とする。 【解決手段】 3次元CADシステム1から出力される
各種データに基づいて組立合成部品中のすべての組み付
け箇所を検出した後に、組み付けに使用する工具類や金
具類を選別し、組み付け箇所と使用工具との関係を示す
リストを作成する。次に、組み付け箇所に工具を配置し
たときにその工具が組立済の部品と干渉するか否かをチ
ェックし、干渉する場合には組み付け順序を変更する。
すべての部品の全組み付け箇所について各工具が干渉し
なくなるまで干渉チェックを繰り返し、干渉する工具が
なくなれば組立作業書を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立合成部品の組
立時に使用する組立工具が組立済の部品と干渉するか否
かをチェックする方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ等の精密機械製品(以下、組立合
成部品と呼ぶ)は多数の部品が複雑に組み付けられて構
成されている。このような組立合成部品の組立を行う場
合、部品の組立順序を変えると一部の部品を組立できな
いおそれがあるため、各部品の組立順序や組立に用いる
組立工具を予め決めておく必要がある。一方、組立合成
部品の機構設計は3次元CADシステムを利用して行う
ことができ、3次元CADシステムには通常、CAD入
力を行った組立合成部品に関する各種データ、例えば組
立合成部品を構成する各部品の3次元形状データや部品
相互間の位置関係や各部品の組み付け順序に関するデー
タが保存されている。したがって、これらのデータを利
用すれば、各部品の組立順序や組立工具を手間をかける
ことなく設定および選別することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3次元
CADシステム上では、各部品が有するすべての組み付
け箇所について組み付けを行うわけではなく、各部品相
互間の位置関係を定めるのに必要な最小限の組み付けの
みを行うことが多い。
【0004】例えば、図3(a)に示す部品1001と
図3(b)に示す部品1002とを組み付ける場合、C
AD上では部品1002の孔H1と部品1001のボス
B1、および部品1001の辺E1と部品1002の辺
E2を平行にすることで位置関係を定める。したがっ
て、部品1001の孔H1と部品1002の孔H2の組
み付けは省略される。
【0005】このように、3次元CADシステムは、各
部品が有するすべての組み付け箇所についての組み付け
情報を所有しているわけではないため、3次元CADシ
ステムから出力されるデータだけでは、すべての組み付
け箇所に関する情報は得られない。また、実際に組み付
けを行う場合、組み付けに用いる工具が組立済の部品の
隙間に入らなかったり、隙間に工具を配置できても人間
の手がその隙間に入らない場合がある。
【0006】本発明の目的は、組立合成部品の組立を実
際に行うことなく、各部品の組み付けに使用する組立工
具が組立済の部品と干渉するか否かを正確にチェックで
きる組立工具の干渉チェック方法および干渉チェック装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明の一実施の形態を示
す図1に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、複
数の部品により構成される組立合成部品に関する機構設
計データを所有する3次元CADシステム1から出力さ
れる部品形状データと各部品の位置関係および組立順序
を示すデータとに基づいて、組立合成部品を構成する各
部品のすべての組み付け箇所を検出し、検出された組み
付け箇所のそれぞれで使用される組立工具を選別し、選
別された組立工具を対応する組み付け箇所に順に配置し
て組立済の部品と干渉するか否かをチェックし、選別さ
れた組立工具のすべてが組立済の部品と干渉しないよう
に各部品の組立順序を定めることにより、上記目的は達
成される。請求項1に記載の発明では、3次元CADシ
ステム1は組立合成部品のすべての組み付け箇所に関す
るデータを所有しているわけではないため、3次元CA
Dシステム1から出力された部品形状データと各部品の
位置関係および組立順序を示すデータとに基づいて、組
立合成部品を構成する各部品のすべての組み付け箇所を
検出する。そして、それぞれの組み付け箇所で使用する
組立工具を選別し、選別した組立工具が組立済の部品と
干渉するか否かをチェックする。その際、干渉すると判
断された場合には、干渉しなくなるまで組立順序の変更
を行う。これにより、実際に組立合成部品を試作しなく
ても、部品の組立順序を定めることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、複数の部品によ
り構成される組立合成部品に関する機構設計データを所
有する3次元CADシステム1から出力される部品形状
データと各部品の位置関係および組立順序を示すデータ
とに基づいて、組立合成部品中のすべての組み付け箇所
を検出する組み付け箇所検出手段と、検出された組み付
け箇所のそれぞれで使用される組立工具を選別する工具
選別手段と、選別された組立工具および組み付け箇所検
出手段により検出された組み付け箇所に基づいて組立合
成部品の組立順序を設定する組立順序設定手段と、設定
された組立順序に従って選別された組立工具を対応する
組み付け箇所に配置したときに、配置された工具が組立
済の部品と干渉するか否かをチェックする干渉チェック
手段と、選別された組立工具のすべてが組立済の部品と
干渉しないように、干渉チェック手段によるチェック結
果に基づいて組立合成部品の組立順序を修正する組立順
序修正手段と、を備えるものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
された組立工具の干渉チェック装置において、複数種類
の工具が予め登録されている工具データを用いて組立工
具の選別を行い、工具データの中に選別すべき組立工具
に関するデータが存在しない場合には、選別の対象とな
りうる新たな組立工具を工具データに追加登録するよう
に工具選別手段を構成するものである。請求項3に記載
の発明では、組立工具を迅速に選別できるように、複数
種類の工具が予め登録してある工具データを設け、この
工具データを用いて組立工具の選別を行う。また、工具
データに選別すべき工具が存在しない場合には、選別の
対象となりうる新たな組立工具を工具データに追加登録
し、後に組立工具を選別する際の便宜を図る。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
された組立工具の干渉チェック装置において、各工具の
種類およびサイズと、各工具を使用する際に人間の手が
置かれる範囲とに関するデータを含むように工具データ
を構成するものである。請求項4に記載の発明では、各
工具の種類およびサイズと、各工具を使用する際に人間
の手が置かれる範囲とに関する情報を工具データに含め
るようにし、工具データから組立工具を選別したとき
に、その組立工具が組立済の部品と干渉するか否かを正
確かつ迅速に判断できるようにする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれか1項に記載の発明において、組み付け箇所検出
手段により検出された組み付け箇所、工具選別手段によ
り選別された工具、および組立順序設定手段により設定
された組立順序に基づいて、組立合成部品の組立条件が
記録された組立作業書を作成する組立作業書作成手段を
備えるものである。請求項5に記載の発明では、組立合
成部品の組立に用いるすべての組立工具が干渉しない場
合には、組立合成部品のすべての組立順序および使用す
る組立工具などの組立条件が記録されている詳細な組立
作業書を作成する。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために本発明の一実施の形態の図を用いたが、これによ
り本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜12を用いて本発明
の一実施の形態について説明する。図1は本発明による
組立工具の干渉チェック装置の一実施の形態のブロック
構成図である。図1において、符号1は周知の3次元C
ADシステムであり、組立合成部品の3次元形状に関す
る機構設計データを入力するための不図示のキーボード
やマウス等を備えている。3次元CADシステム1は、
作業者により入力された組立合成部品に関する機構設計
データに基づいて、組立合成部品を構成する各部品の形
状データと、部品相互間の位置関係および各部品の組立
順序に関するデータ(以下、組立データと呼ぶ)とを出
力する。
【0014】2は3次元CADシステム1から出力され
た各部品の形状データを格納する形状データ格納部であ
る。形状データ格納部2には、B−repsと呼ばれる
モデルの幾何形状データの他に、孔やボス等の部品の特
徴を表すいわゆるフィーチャデータが格納されている。
【0015】図2は形状データ格納部2に格納されてい
るフィーチャデータの一例を示す図、図3に示す部品の
フィーチャデータの例を示している。図2のように、フ
ィーチャデータは、各部品を識別する番号である「部品
番号」と、各部品が有する孔やボスを識別する番号であ
る「フィーチャ番号」と、孔やボスなどの種別を示す
「種別」と、孔やボスなどの位置を示す「位置」の各情
報を備えている。
【0016】図1に戻って、符号3は3次元CADシス
テム1から出力された組立データを格納する組立データ
格納部であり、図4に示すように、組み付け順番を示す
「結合番号」と、組み付け部品を識別する番号である
「部品番号」と、組み付け箇所を示す「位置決め箇所」
と、組み付け方法を示す「位置決め条件」の各情報を備
えている。なお、図4は図3に示す部品を組み付ける際
の組立データの一例を示している。図4の例を簡単に説
明すると、まず結合番号K1では、部品1001のボス
B1を部品1002の孔H1の中央部に位置決めして部
品1002の孔H1に部品1001のボスB1を嵌合さ
せ、次に結合番号K2では、部品1002の辺E2と部
品1003の辺E2とを面一にして部品1002の孔H
3と部品1003の孔H1とを位置合わせするものであ
る。
【0017】図1に戻って、符号4は後述する図6,7
の処理に従って組立工具の干渉チェックと組立作業書の
作成とを行う制御装置、5は各部品の組み付けに共通し
て使用可能なボルト、ナットおよびワッシャ等の各種の
部品に関するデータを格納する共通部品データ格納部、
6は各部品の組み付けに使用可能な各種の工具に関する
データを格納する工具データ格納部である。工具データ
格納部6には、複数種類の工具の簡易モデルが格納され
ている。図5は工具の簡易モデルの一例を示す図であ
る。簡易モデルは、工具の種類およびサイズを考慮に入
れて作成され、かつ人間の手も工具の一部とみなして人
間の手が置かれる範囲(図5の斜線部)もモデル化して
いる。
【0018】図6,7は制御装置4の処理動作を示すフ
ローチャート、図8は組立合成部品の斜視図、図3は組
立合成部品を構成する各部品の斜視図であり、以下これ
らの図に基づいて本発明の一実施の形態の動作を説明す
る。なお、制御装置4は、使用者が組立合成部品に関す
る機構設計データを3次元CADシステム1に入力した
後に、図6,7の処理を開始するものとする。
【0019】図6のステップS1では、形状データ格納
部2に格納されている各部品の形状データと、組立デー
タ格納部3に格納されている組立データとを読み込む。
なお、形状データ格納部2と組立データ格納部3に複数
種類の組立合成部品に関するデータが格納されている場
合には、そのうちの1種類の組立合成部品に関する形状
データおよび組立データを読み込む。
【0020】ステップS2では、ステップS1で読み込
んだ組立データに登録されていない組み付け箇所も含め
たすべての組み付け箇所を検出し、新たに検出した組み
付け箇所を図4に示す組立データに追加登録する。具体
的には、ステップS1で読み込んだデータに基づいて、
組立合成部品を構成する各部品ごとにその部品に面接触
する全部品を抽出し、孔位置またはボス位置が等しく、
かつ孔やボスの形状が等しい組み付け箇所が他にあるか
否かを検出する。
【0021】例えば、図9は図3(a)に示す部品10
01と図3(b)に示す部品1002とを組み付けた状
態を示す図である。図示のように、部品1001と部品
1002は面接触しており、部品1001の孔H1と部
品1002の孔H2は同一位置にあり、かつ孔径も等し
いため、上記ステップS2によって新たに組み付け箇所
と判断される。一方、部品1002の他の孔1002−
H3,H4は部品1001側に孔もボスもないため、組
み付け箇所とは判断されない。このように、図9の場
合、図示のJ1,J2が組み付け箇所であり、このうち
符号J1についてはステップS1で読み込んだ組立デー
タにすでに登録されているため、図6のステップS2で
はJ2のみが新たな組み付け箇所として組立データに追
加登録される。
【0022】次に図6のステップS3では、ステップS
2で検出した全組み付け箇所のそれぞれについて、組み
付け時に工具を使用するか否かを判定する。例えば、図
8の組立合成部品の組立を行う場合、組み付け箇所J1
は図3(a)に示す部品1001のボスB1を図3
(b)に示す部品1002の孔H1に嵌合させるだけで
あり、工具を使用しないため、図6のステップS3の判
定は否定される。一方、組み付け箇所J2は部品100
1の孔H1と部品1002の孔H2とを工具を用いてボ
ルトで固定するため、ステップS3の判定は肯定され
る。
【0023】ステップS3の判定が肯定されるとステッ
プS4に進み、組み付け箇所の孔径および孔の深さ等を
考慮に入れて工具の種類を決定し、決定した工具が工具
データ格納部6に格納されているか否かを検索する処理
を開始する。ステップS5では、ステップS4で決定し
た工具に対応するデータが工具データ格納部6に存在す
るか否かを判定する。存在しなければステップS6に進
み、ステップS4で決定した工具に関するデータを工具
データ格納部6に新たに格納(追加登録)する。前述し
たように、工具データ格納部6に格納されている各工具
に関するデータは簡易モデル化されており、予め指定さ
れたパラメータを入力するだけで新たな工具に関する簡
易モデルが作成されて工具データ格納部6に追加登録さ
れる。
【0024】ステップS5の判定が肯定された場合、ま
たはステップS6の処理が終了した場合にはステップS
7に進み、図10に示すような組み付け箇所と使用工具
との関係を表すリスト(以下、組み付けリストと呼ぶ)
を作成する。図10の組み付けリストは、図8の組立合
成部品の組立を行う例を示しており、データの1段目に
は、「工具番号」および「金具番号」が「0」と記載さ
れているが、これは何も工具を使用せずに組み付けを行
うことを示している。図10に沿って組立順序を順に説
明すると、まず、図3(a)に示す部品1001のボス
B1を図3(b)に示す部品1002の孔H1に嵌合
し、同時に部品1001の孔H1と部品1002の孔H
2とを、工具番号D8の工具と金具番号B4の金具とを
用いて固定する。次に、部品1002の孔H3と部品1
003の孔H1とを、工具番号D8の工具と金具番号B
3の金具とを用いて固定し、同時に部品1002の孔H
4と部品1003の孔H2とを、工具番号D8の工具と
金具番号B3の金具とを用いて固定する。
【0025】図6のステップS7の処理が終了するとス
テップS8に進み、組立合成部品を構成する全部品に関
する組み付けリストが作成されたか否かを判定する。ま
だ全部品に関する組み付けリストが作成されていない場
合にはステップS3に戻り、全部品に関する組み付けリ
ストが作成された場合には図7のステップS9に進む。
ステップS9では、ステップS7で作成した組み付けリ
ストに基づいて、各部品および工具を組み付け順に配置
する。この場合、ディスプレイ上などに配置結果を表示
する。
【0026】例えば、図3に示す部品1001の孔H1
と部品1002の孔H2とを組み付ける場合、図11に
示すように部品1002の孔H2にボルトの先端Sを位
置決めし、ボルトの後端部に工具Iを配置する。また、
組み付け方向は、貫通孔の位置および方向に基づいて定
める。図11の場合、矢印Nの方向が組み付け方向を示
す。
【0027】図7のステップS9の処理が終了するとス
テップS10に進み、工具と部品、および部品同士の干
渉チェックを行う。ここでは、工具や部品が干渉してい
ることが一目でわかるように、チェック結果を不図示の
ディスプレイに表示する。ステップS11では、干渉す
るか否かを判定し、干渉する場合にはステップS12に
進んで組立順序を一部または全部変更し、新たな組立順
序に基づいてステップS7で作成したリストを修正した
後ステップS9に戻り、修正により影響の出る組み付け
工程まで戻って再度干渉チェックを行う。
【0028】例えば、図12は図10のリストに従って
各部品の組み付けを行ったときに、部品1003を組み
付ける際に工具が部品1001に干渉する例を示してい
る。干渉する場合には、ステップS9で作成したリスト
に図示のように「*」マークが付けられ、どこで干渉が
起こったのか一目でわかるようにする。なお、互いに干
渉する部品をディスプレイ上に反転表示等してもよい。
上記ステップS12では、ディスプレイに表示された干
渉結果に基づいて図13に示すような新たな組み付けリ
ストを作成する。
【0029】一方、ステップS11で干渉しなかったと
判定されるとステップS13に進み、ステップS1で選
択した組立合成部品の組立が終了したか否かを判定し、
まだ終了していない場合にはステップS9に戻り、終了
した場合にはステップS14に進む。ステップS14で
は、すべての組立合成部品の組立が終了したか否かを判
定し、まだ組立の終わっていない組立合成部品がある場
合にはステップS1に戻り、すべての組立合成部品につ
いて組立が終了した場合にはステップS15に進む。ス
テップS15では、ステップS12で修正されたリスト
に基づいて組立作業書を作成して処理を終了する。
【0030】このように、本実施の形態では、3次元C
ADシステム1から出力される各種データに基づいて組
立合成部品中のすべての組み付け箇所を検出した後に、
組み付けに使用する工具類や金具類を選別し、組み付け
箇所と使用工具との関係を示すリストを作成する。次
に、組み付け箇所に工具を配置したときにその工具が組
立済の部品と干渉するか否かをチェックし、干渉する場
合には組み付け順序を変更する。すべての部品の全組み
付け箇所について各工具が干渉しなくなるまで干渉チェ
ックを繰り返し、干渉する工具がなくなれば組立作業書
を作成する。
【0031】以上により、実際に組立合成部品の組立を
行うことなく、3次元CADシステム1からの出力デー
タに含まれていないデータも含めた詳細な組立作業書が
得られるため、試作を行う必要がなくなり、製品開発に
要する時間を短縮できる。また、工具の干渉チェックを
行った結果に基づいて組立作業書を作成するため、信頼
性の高い組立作業書が得られる。さらに、3次元CAD
システム1から出力されるデータを有効利用して組立作
業書を作成するため、短時間で組立作業書を作成でき
る。
【0032】図6,7の処理において、工具と部品、あ
るいは部品同士が干渉すると判断された場合に、手動に
より対話的に組立順序を変更してもよく、あるいはソフ
トウェア処理により自動的に組み立て順序を変更しても
よい。また、干渉すると判断された場合に、組立順序を
変えるだけでなく、工具の種類を変えてもよい。
【0033】このように構成した一実施の形態にあって
は、図6のステップS2が組み付け箇所検出手段に、図
6のステップS4が工具選択手段に、図6のステップS
7が組立順序設定手段に、図7のステップS10,S1
1が干渉チェック手段と、図7のステップS12が組立
順序修正手段に、図7のステップS15が組立作業書作
成手段に、それぞれ対応する。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、3次元CADシステムから出力される部品形状デ
ータと各部品の位置関係および組立順序を示すデータと
に基づいて部品の組み付けに使用する組立工具を選別し
た後、選別された組立工具のすべてが組立済の部品と干
渉しないように各部品の組立順序を定めるため、実際に
組立合成部品を試作しなくても最適な組立順序を検出で
き、開発コストを低減できるとともに、開発期間を短縮
できる。また、3次元CADシステムからの出力データ
を有効利用して組立順序を定めるため、短時間で最終的
な組立順序を得ることができる。請求項3に記載の発明
によれば、予め用意した工具データを用いて組立工具の
選別を行うため、簡易かつ迅速に組立工具を選別でき
る。請求項4に記載の発明によれば、工具の種類および
サイズに関する情報や、各工具を使用する際に人間の手
が置かれる範囲に関する情報を工具データに含めるた
め、各工具を使用したときに他の部品と干渉するか否か
を正確かつ迅速に判断できる。請求項5に記載の発明に
よれば、工具が干渉しなくなると詳細な組立条件を記録
した組立作業書を作成するため、この組立作業書だけで
組立部品を製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立工具の干渉チェック装置の一
実施の形態のブロック構成図。
【図2】形状データ格納部に格納されているフィーチャ
データの一例を示す図。
【図3】図2のフィーチャデータに対応する部品の斜視
図。
【図4】組立データ格納部に格納されている組立データ
の一例を示す図。
【図5】工具の簡易モデルの一例を示す図。
【図6】制御装置の処理動作を示すフローチャート。
【図7】図6に続くフローチャート。
【図8】組立合成部品の斜視図。
【図9】図3に示す部品1001,1002を組み付け
た状態を示す図。
【図10】組み付けリストの一例を示す図。
【図11】各部品および工具を組み付け順に配置した状
態を示す図。
【図12】組み付けリストに基づいて組み付けた際に工
具が部品に干渉した状態を示す図。
【図13】修正した組み付けリストの一例を示す図。
【符号の説明】
1 3次元CADシステム 2 形状データ格納部 3 組立データ格納部 4 制御装置 5 共通部品データ格納部 6 工具データ格納部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部品により構成される組立合成部
    品に関する機構設計データを所有する3次元CADシス
    テムから出力される部品形状データと各部品の位置関係
    および組立順序を示すデータとに基づいて、前記組立合
    成部品を構成する各部品のすべての組み付け箇所を検出
    し、検出された前記組み付け箇所のそれぞれで使用され
    る組立工具を選別し、選別された前記組立工具を対応す
    る組み付け箇所に順に配置して組立済の部品と干渉する
    か否かをチェックし、選別された前記組立工具のすべて
    が組立済の部品と干渉しないように各部品の組立順序を
    定めることを特徴とする組立工具の干渉チェック方法。
  2. 【請求項2】 複数の部品により構成される組立合成部
    品に関する機構設計データを所有する3次元CADシス
    テムから出力される部品形状データと各部品の位置関係
    および組立順序を示すデータとに基づいて、前記組立合
    成部品中のすべての組み付け箇所を検出する組み付け箇
    所検出手段と、 前記検出された組み付け箇所のそれぞれで使用される組
    立工具を選別する工具選別手段と、 前記選別された組立工具および前記組み付け箇所検出手
    段により検出された組み付け箇所に基づいて前記組立合
    成部品の組立順序を設定する組立順序設定手段と、 前記設定された組立順序に従って前記選別された組立工
    具を対応する組み付け箇所に配置したときに、配置され
    た工具が組立済の部品と干渉するか否かをチェックする
    干渉チェック手段と、 選別された前記組立工具のすべてが組立済の部品と干渉
    しないように、前記干渉チェック手段によるチェック結
    果に基づいて前記組立合成部品の組立順序を修正する組
    立順序修正手段とを備えることを特徴とする組立工具の
    干渉チェック装置。
  3. 【請求項3】 前記工具選別手段は、複数種類の工具が
    予め登録されている工具データを用いて組立工具の選別
    を行い、前記工具データの中に選別すべき組立工具が存
    在しない場合には、選別の対象となりうる新たな組立工
    具に関するデータを前記工具データに追加登録すること
    を特徴とする請求項2に記載された組立工具の干渉チェ
    ック装置。
  4. 【請求項4】 前記工具データは、各工具の種類および
    サイズと、各工具を使用する際に人間の手が置かれる範
    囲とに関するデータを含むことを特徴とする請求項3に
    記載された組立工具の干渉チェック装置。
  5. 【請求項5】 前記組み付け箇所検出手段により検出さ
    れた組み付け箇所、前記工具選別手段により選別された
    工具、および前記組立順序設定手段により設定された組
    立順序に基づいて、前記組立合成部品の組立条件が記録
    された組立作業書を作成する組立作業書作成手段を備え
    ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載
    された組立工具の干渉チェック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6901356B1 (en) 1998-03-20 2005-05-31 Fujitsu Limited Simulation apparatus, simulation method and computer-readable recording medium having simulation program recorded thereon as well as designing supporting apparatus
JP2011087682A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Fujishoji Co Ltd 遊技機
EP4250165A1 (en) 2022-03-22 2023-09-27 FUJIFILM Business Innovation Corp. Design support apparatus, program, and design support method

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