JP2005025387A - 部品製作見積もり作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は上記の事情に基づきなされたもので、その目的とすることころは、見積りの未経験者が簡単に部品加工の見積りを行う事が出来るシステムを提供しようとするものである。
【解決手段】本発明見積もり作成方法は、見積もり対象部品を、単一の加工工程によって加工可能な仮想の要素形状の組み合わせと仮定し、仮定された複数の該要素形状の各々について、要素形状を可視化する画像情報とこれに関連付けられた見積もりに必要な加工条件とを含むデータベースを参照して、該要素形状を予め作成された画像見本の内から選択し、すべての該要素形状について、その加工条件を決定した後、決定された該加工条件を基に加工工数を推定して、見積もりを行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明見積もり作成方法は、見積もり対象部品を、単一の加工工程によって加工可能な仮想の要素形状の組み合わせと仮定し、仮定された複数の該要素形状の各々について、要素形状を可視化する画像情報とこれに関連付けられた見積もりに必要な加工条件とを含むデータベースを参照して、該要素形状を予め作成された画像見本の内から選択し、すべての該要素形状について、その加工条件を決定した後、決定された該加工条件を基に加工工数を推定して、見積もりを行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品設計を行う際に、部品加工の見積りを自動的に集計するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来部品の製造の受注にあたって、発注者から示される仕様に従って、部品製作作業の見積もりを発注者に提示することが求められている。この見積もりにおいては、部品の製作に使用する原材料費、および工作機械を使用して原材料を部品の設計に従って加工する加工工数によって主として決定される。
【0003】
この見積もり要素の内、原材料費は、部品の材料およびそのサイズが決定されれば、比較的容易に見積額を決定することができるが、加工工数については、特に複雑形状の部品の場合には、熟練した作業者が作業の段取りを考慮して加工工程を決定するため、その見積もりにあたっては、熟練した作業者の関与が必要であった。すなわち、 部品加工の見積りでは、加工の詳細条件、例えばツールがワークに接触するまでのエアーカット量、粗加工量、仕上げ加工量の加工条件を設定する必要があり、これを加工するための加工機、ツールの条件を設定するが、これらの条件の設定には、熟練者の勘とノウハウが必要であった。
【0004】
近年、コンピュータを利用して自動的に部品加工の見積もりを行うシステムについても検討され特許出願されている(特許文献1参照)。このシステムは、例えば軸類、フランジ類、あるいはギヤー類のように予め設定されている部品の種類を使用者が特定し、その特定された部品における可変加工形状要素を入力し、これらの情報に基づいて別途準備されている算出式を参照してその加工工程においてもっとも加工工数の大きな最大加工工程手順および標準加工時間を算出し、次いでその部品の加工に必要な最適加工設備を決定して見積もりの最適化を行うものである。
しかしながら、このシステムは、すでに登録されている限られた形状の部品を対象としたものであり、新たに設計を行う新規部品への適用は考慮されていないため、開発部品の見積もりには適用できないという欠点があった。
【0005】
上記従来の見積もりシステムの欠点を解消するためには、部品設計と同時に見積もりを行うことが考えられる。すなわち、部品設計にあたって採用されるCADシステムによって生成される部品の形状データを用いて自動的に見積もりを行うことが考えられる。しかしながら、この場合には、部品設計者は、必ずしも機械加工に精通しているとは限らないため、部品設計者がCADシステムによって設計したデータを基に見積もりを行っても、最適な見積もりが行われるとは限らず、CADシステムに基づく見積もりも機械加工の熟練者による再評価を行うことが必要であった。
【0006】
さらに、CADなどで設計中に見積りを行いたい場合は、上記の見積りツールを別途立ち上げて、詳細条件を設定しながら使用する必要があった。
【0007】
上述したように、従来の見積りツールを使用して部品加工の見積りを行う際には、部品加工や見積もりの経験が必要である他、詳細条件を設定する必要があることから能率が悪かった。また、一般的には加工機の稼動時間より作業者の段取り作業の方が長時間を必要とする為,加工機の理想的な加工時間を中心に集計している見積りツールは、作業者時間を含んだ全体の加工工数を算出する見積り集計には不向きであった。
【0008】
【特許文献1】特開平5−146945号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に基づきなされたもので、その目的とすることころは、見積りの未経験者が簡単に部品加工の見積りを行う事が出来るシステムを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、見積もり対象部品を、単一の加工工程によって加工可能な仮想の要素形状の組み合わせと仮定し、仮定された複数の該要素形状の各々について、要素形状を可視化する画像情報とこれに関連付けられた見積もりに必要な加工条件とを含むデータベースを参照して、該要素形状を予め作成された画像見本の内から選択し、すべての該要素形状について、その加工条件を決定した後、決定された該加工条件を基に加工工数を推定して、見積もりを行うことを特徴とする部品製作見積もり作成方法である。
【0011】
前記第1の本発明において、前記見積もりを、ディジタル情報処理装置を用いて行うことが好ましい。
【0012】
また、前記第1の本発明において、CADによって設計される部品について見積もりを行う場合、
CADを用いて設計された前記部品に関する材料情報、部品の寸法情報、および仕上げ面精度情報の内の少なくとも1つの情報をCADによる部品の設計データから抽出し、前記要素形状の加工条件として使用することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]
以下、本発明の第一の実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の見積もりシステムの概念図である。図1中、11が見積もりのための情報処理装置、12が入出力装置、および13が外部記憶装置である。
【0014】
前記見積もりのための情報処理装置11は、マイクロコンピュータのようなディジタル情報処理装置で構成することができる。この見積もりのための情報処理装置11は、見積もり条件設定部14、材料情報設定部15、工程設定部16、工程詳細設定部17、加工条件設定部18および見積もり処理部19などの機能を有している。これらの機能は、マイクロコンピュータに内蔵されているメモリー装置に収容されているプログラムで実現することができる。
【0015】
前記入出力装置12は、前記見積もりのための情報処理装置11に、情報を入力し、あるいは、該情報処理装置11からの出力情報を表示する装置である。この入出力装置12としては、ディスプレイ装置、キーボード装置、および印字装置などを使用することができる。
【0016】
前記外部記憶装置13は、本見積もりシステムにおいて使用する各種データを格納しておくために用いられるものであり、ハードディスク装置のような読み書き可能な装置が適している。
この外部記憶装置13には、見積もりのための各種データ、および加工形状を設定するための、要素形状を可視化する画像情報を収容した略図データベースが格納されており、本実施の形態における見積もりにおいて使用する情報が記録されている。この略図データベースは、加工形状のイメージ情報およびこれに関連づけられた加工条件情報が格納されており、見積もり処理を行う情報処理装置11で利用可能となっている。
【0017】
以下、上記システムを構成する各機能を説明する。
上記情報処理装置11に内蔵されている見積もり条件設定部14は、この見積もりを行う前提となる条件、すなわち、作業工数に対する工賃率、製作する部品の表面処理仕様、部品製作個数、製作の難易度など、見積もりに影響を及ぼす条件を設定し、記録する機能を有する。
【0018】
材料設定部15は、この見積もりを行う部品を構成する材料に関する情報を入力し、記録する機能を有する。この材料情報には、加工を行うための原材料の材質、すなわち、鉄材料、アルミニウム材料、銅材料などの原材料材質、また、この原材料の形状、すなわち棒状、円柱状、円筒状、立方体などの形状、原材料のサイズ、および、塗装、表面処理などの表面状態を指定し、この材料設定部14において、これらの設定条件を記録する。
【0019】
次の工程設定部16は、目的とする部品を製作するのに採用する加工の種類を設定し記録する機能を有する。加工の種類とは、具体的には、旋盤加工、フライス加工、研削加工、あるいは、穴あけ加工などの加工法の種類であり、工程設定部16において、これらの条件を指定し、記録する。
【0020】
次の工程詳細設定部17は、前段階で指定した加工の種類によって加工される部品の要素形状を設定し、記録する機能を有する。この要素形状の設定は、設計された部品を機械加工によって製作する際に、複雑形状の部品を単純化された要素形状の組み合わせによって構成されるものとして、この単純化された要素形状を指定するものである。具体的には、図9に示すように、例えば旋盤加工によって作成することのできる要素形状として、10種類の単純化された要素形状に分類している。図9(a)が、円筒状の外形を有し、端面が平面である形状を有する部材である。また図9(b)は、円筒状の部材の中央に旋盤を用いて溝加工を施した形状を有する部材である。以下の説明は省略するが、このように、旋盤加工によって、図9に示すような10種類の要素形状を形成することができる。この工程詳細設定部17においては、非熟練者によって要素形状を設定できるように、図9に示すように単純化された形状を示す略図を、コンピュータの表示画面から選択することによって、要素形状の設定を可能にしている。この工程詳細設定部17において、略図によって要素形状を設定するために、図1に示す外部記憶装置13に格納されている略図データベースに記録されている情報を参照している。
【0021】
次の加工条件設定部18は、上記工程詳細設定部17において設定された外観形状を機械加工によって形成するために必要となる条件、例えば、寸法、公差、仕上げ面粗さなどの情報を設定し、記録する。
【0022】
次の見積もり処理部19は、上記各部で設定された、原材料と、上記各機能処理部で設定した加工に関する条件を基に、当該部品を構成する要素形状部分における加工工数を累計し、納品に要する時間、および予め設定している加工賃率単価を積算して算出される加工工賃を加算して見積金額を算出する。
【0023】
以下、図2のフローチャートを用いて、本実施の形態の見積もり方法を具体的に説明する。
まず、最初のステップ(S11)で、見積もり条件を入力する。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を、図3に示す。図に示すように、入力する見積もり条件としては、部品製作個数、製作する部品の表面処理仕様のような特殊仕様、製作の難易度のような補正値、および加工手法毎の加工工数に対する工賃率などの情報がある。部品個数は、多数の部品を製作する場合に、製作作業者が、製作作業に習熟することから、加工工数が低減する。そのために部品個数の情報によって加工工数の補正を行う。
【0024】
次に、ステップS12で、材料情報を入力する。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を図4に示す。図4に見られるように、入力する情報としては、特殊加工仕様、原材料の材質、処理、および原材料の形状、サイズなどである。
【0025】
次のステップ13以下は、製作する対象部品を、単一の加工工程で加工可能な単純な要素形状の組み合わせと見なし、それぞれの単純な要素形状毎に、その加工に要する加工工数を見積もる作業工程となる。
【0026】
ステップ13は、複数の単純化された要素形状のそれぞれについて、加工手法を選択する工程設定である。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を図5に示す。図5に見られるように、工程毎に、旋盤加工などの加工手法を設定する。この加工手法としては、旋盤加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工などのように、工作機械の種類によって区分するのが都合がよい。
【0027】
次のステップS14は、前のステップの工程設定において設定した加工手法によって形成する部品の要素形状を選定する工程詳細設定である。このステップにおいては図6のディスプレイ画面を用いることができる。
このステップにおいては、例えば図6の下部領域の図面表示部分をクリックすることにより、外部記憶装置13に格納されている略図データベースに基づいて入出力装置12に表示される図9に示すような略図選択画面が表示され、この略図選択画面の中の所望の図を指定することによって要素形状を選択する。この略図データベースには、部品の要素形状を示す略図と、この要素形状に加工する際に加工工数に影響を及ぼす寸法などの条件の情報が格納されており、選択された要素形状に従って、次に入力すべき条件が決定される。
【0028】
このように、工程詳細設定のステップ14においては、略図データベースに格納されている略図情報を選択することによって行い、これによって、機械加工の熟練者でなくとも、容易に見積もり作業を行うことが可能になる。図6の略図選択画面は、前のステップS13において、設定された加工方法によって形成することのできる形状のみが示され、これによって、製造不可能な工作機械と形状との組み合わせによる条件設定を回避することができる。
【0029】
次のステップS15は、加工条件設定である。このステップにおいては、前ステップまでに決定された加工の種類と、それによって形成される要素形状について、見積もりにとって必要な条件、すなわち、寸法や公差、仕上げ面粗さなどの条件を設定するステップである。このステップにおいても図5に示すディスプレイ画面で入力を行うことができる。入力する加工条件としては、具体的には、例えば、旋盤加工による外丸・端面加工においては、円筒状の部分の直径、円筒状部分の長さ、および表面粗度、面取りの有無、および公差などについて設定する。この各要素形状の加工において入力すべきパラメータは、前記略図データベース中において定義されている。
【0030】
次のステップS16は、前工程の加工工程の完了の判断を行うステップであり、上記加工条件ステップまでで、製造対象部品のすべての要素形状について、工程の詳細設定が完了しているか否か検査し、もし、設定されていない要素形状が残っている場合には、S13の工程設定ステップに戻って、工程設定から行うことになる。一方、これまでの段階ですべての設定が完了していれば、次の見積もり処理(S17)に進む。
【0031】
次のステップS17は、前工程までに設定された機械加工の種類、形状、およびサイズなどの条件に従って、機械加工に要する加工工数を算出する見積もり処理である。
この処理によって、例えば図6に示すような画面によって見積もりの結果を表示する。図6においては、加工工程、および加工詳細工程が工程別に表示され、それに対する工数、加工費が表示され、さらに、合計の材料費および加工費が表示されている。
【0032】
以下、製作する部品について具体的なモデルを用いて本実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態においては、図10に示す形状の部品の製作について見積もる例を示す。図10の部品は、図左端部の円筒状の部分Aと、中央部に位置するフランジ上の部分Bと、図右端部の円筒状の部分Cと、円筒の中央に穿設された孔Dと、前記フランジの鍔部に穿設された複数の貫通孔Eを有するものである。
【0033】
まず、見積もり処理を行う部品についての見積もり条件の設定を行う(ステップS11)。この見積もり処理のステップにおいては、例えば、図3に示す入力画面を用いることができるが、この図3の入力画面の入力領域に見られるように、見積もり処理条件としては、製作部品の個数、特殊仕様、全体補正(難易度の補正)、および加工工数に対する工賃率などの情報を設定入力する。
【0034】
次に、材料情報を入力する(S12)。この際に用いられるコンピュータの入力画面としては、例えば図4のような画面を用いることができる。図4に見られるように、材料情報の入力にあたっては、処理に関する情報、材質に関する情報、処理情報、材料の形状および寸法の関する情報を入力するフィールドが配置されている。
【0035】
材料情報の入力が完了したら、対象となる図10の部品を図10のA〜Eで表される複数の単純化された要素形状に仮想的に分解し、おのおのの要素形状について工程設定、工程詳細設定、加工条件設定を行う。
【0036】
すなわち、まず、図10の左端部の円筒状部分Aについて工程設定(S13)を行う。具体的には、当該部品の左端部の円筒状部分Aは、丸棒状体を、旋盤加工によって指定された直径に切削し、端部を指定された粗さに加工する工程である。この工程においては、旋盤加工を行うため、この工程設定においては、旋盤加工を指定する。次の詳細工程設定S14においては、図6に示す略図データベースを用いた略図指定によって外丸・端面加工を指定する。次いで、この外丸・端面加工における加工条件、すなわち、直径、長さ、および粗さを指定する(S15)。また、寸法公差あるいは幾何公差があればこの段階で入力する。このステップで、これらの条件の設定は、キーボードによる入力あるいはマウスによる選択によって行うことが可能である。以上の過程によって、当該部品の左端部円筒状部についての設定が終了する。
【0037】
次にS16において、全要素形状の設定を終了したか否かを検査する。本実施の形態においては、終了していないので、S12に復帰し、更に処理を継続する。
【0038】
次の要素形状は、部品中央部フランジ部分Bの左側面の段部Aである。この部分についても、旋盤加工によって加工可能であるため、S13の工程設定においては、旋盤加工を選択する。次いで、S14の詳細工程設定では、直径の異なる2つの部分を有する部材を形成する加工である段加工を略図データベースから選択する。この段加工においては、加工条件は、大径部分の直径、小径部分の直径、および円筒状部分の長さなどであり、これらの情報をS15で入力するようになっている。
【0039】
次の要素形状は、部品中央部フランジ部分Bの右側面の段部Cである。この部分についても、前工程のフランジ左側面の段部と同様、旋盤加工の段加工を選択し、大径部分および小径部分のそれぞれの直径、および円筒状部分の長さを指定する。
【0040】
次の要素形状は、部品中央部の長さ方向の貫通孔Dである。この要素形状も、旋盤加工によって形成可能であり、工程設定では旋盤加工を選択する。次いで、詳細工程設定では、略図データベースから穴グリ加工を選択し、加工条件設定では、穴グリ加工の長さ、および穴グリの直径を指定する。
【0041】
次の要素形状は、フランジ部の鍔部に形成されている複数の貫通孔Eである。この部分は、穴あけ加工によって形成されるので、工程設定では、穴あけ加工を選択する。次いで、詳細工程設定では、穴あけ加工の内、穴あけ(キリ)加工を略図データベースから選択する。この穴あけ加工においては、加工条件は、穴の直径および深さを設定するようになっている。また、この貫通孔は、フランジ部分に4カ所配置されているため、数量4を設定する。
【0042】
上記工程までで、当該部品のすべての要素形状の設定を完了している。従って、図2のフローチャートのS16のステップで、指定を終了し見積もり処理に移行する。
この見積もり処理においては、上記材料情報設定工程で設定された原材料費、および、上記各工程で設定された各要素形状における加工工数を総計し、単位工数当たりの単価を乗ずることによってコストが算出される。また、加工工数の累計から、製作に要する時間が算出される。これらの情報から当該部品を製作する場合の見積もりを作成することができる。見積もりを表示する画面例を図7に示す。図に見られるように、工程設定、工程詳細設定、工数、加工費などの情報と、合計の工数および加工費の情報を示している。
【0043】
この見積もり処理においては、次のようなルールに従って、見積もりを実施する。
1) 材料費、処理費は、一般的な材料供給業者の情報を基に、重量、表面積、体積などを基準にした情報をデータベースに蓄積し、見積もり処理において指定された材料情報で換算して算出する。
2) 加工設定、加工詳細設定、加工条件設定で設定された寸法情報から得られる工数は、作業者の段取り時間、刃物からワークへの空送り時間、粗加工時間、仕上加工時間などを、経験値および実験による確認値をデータベースに蓄積し、設定データは最終加工寸法のみ入力し、これを上記データベースに蓄積された情報と対比することにより加工工数を推定することができる。
3) 製作する部品の個数が増加すると、1個当りの加工工数は減少する傾向にある。部品個数の増加と加工工数の減少との関係を、経験値及び実測値から割り出して、入力された個数データに対して補正することにより確度の高い見積もりを行うことができる。
4) 寸法公差・幾何公差情報は、経験値及び実測値から設定情報に補正することができる。
【0044】
なお、データベースにおいて処理費は、工具などの消耗品と工数の合計として把握しておくこともできるが、工数の取り方として、寸法情報を基に、これに対応して、この加工のための段取り時間と、バルク材の粗加工時間(とりしろを加工する時間)と、寸法分の実加工時間と、実加工終了後に工具を静止して空回ししておくから運転時間(スパークアウト)との合算に相当するデータを持っている。したがって、従来のように、熟練者が作業を想定して実加工量以外の作業分を加味することなく、製品の材質や寸法情報を入力するだけで、実際の加工時間に基づいた工数の把握を行うことができる様になっていて、CADからの形状情報からの見積もりの自動化に寄与することとなっている。
これらのルールに従って、上記各ステップにおいて入力された情報から、非熟練者にとって容易にかつ確度の高い見積もりを行うことができる。
【0045】
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態においては、予め作成されている部品の設計情報を基に見積もりを行う例を示した。以下、第2の実施の形態は、部品の見積もりを、CADを用いた部品の設計と連携して見積もりを行う例を示す。すなわち、この実施の形態は、CADによる部品設計と同時に、あるいは部品設計を行ったCADデータとリンクして見積もりを行うものである。
【0046】
CADシステムと、見積もりシステムとの連携の方法としては、(1)CADシステムと見積もりシステムとを同一のプログラムに統合し実施する方法、(2)CADシステムと見積もりシステムとを別プログラムではあるが、同時に同一のコンピュータ上で実行し、両者のプログラムを論理的に接続し、その間でデータの授受を行うことができるようにする方法、(3)CADシステムと見積もりシステムとをLANなどの通信システムで接続された別のコンピュータ上で実施し、その間でデータの授受を、通信を用いて行う方法、(4)CADシステムと見積もりシステムとを、時期を異ならせて実施し、その間、外部記憶装置等に蓄積されたデータファイルを共有することによりデータの交換を行って実行する方法などがある。
【0047】
いずれの方法においても、前記第1の実施の形態において説明した見積もり方法を実行する際に、見積もりに必要な各種データをCADシステムの実行によって生成するデータから抽出して使用することによって、見積もり処理においてデータを入力する際の手間を省き、かつ、入力の際の誤りを防止するものである。CADシステムから見積もりシステムに流用することができるデータとしては、材料情報、製作対象部品の形状情報、寸法情報などがある。
【0048】
以下本発明の第2の実施の形態として、前記(2)の同一コンピュータ上で、別プログラムとしてCADシステムと見積もりシステムを同時に起動させる例について説明する。
このシステムの概要を、図8を用いて説明する。この図8において、図1で示した第1の実施の形態の概念図と同等の機能部分は、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8において、11,12,13は、それぞれ前記第1の実施の形態において説明した見積もりシステムの入出力装置、見積もりを行うための情報処理装置および外部記憶装置であり、本実施の形態においては、このシステムに、CADシステムを論理的に接続した点に特徴を有している。すなわち、前述の第1の実施の形態の見積もりシステムにおいては、対象となる部品の形状、寸法などの情報は、すべて、設計された部品の仕様書(設計書)に記載された情報に基づいて、見積もりを行うものが入力していたが、本実施の形態においては、CADシステムと、見積もりシステムを論理的に接続し、見積もりの実施にあたっては、CADシステムを用いて行った部品設計において発生したCADデータから必要な情報を自動的に取得するものである。
【0049】
自動的に取得できる見積もりに必要なデータとしては、部品を構成する要素形状、その寸法情報、仕上げ面粗さなどのデータである。
【0050】
以下、具体的にCADシステムと見積もりシステムの連携の態様について説明する。
この態様は、CADシステムのプログラムに、見積もりシステム起動の命令を埋め込み、CADシステム実行中に、見積もりシステム起動の命令を実行する。すると、それまでに実施したCADによる部品設計のCADデータが、情報処理装置のファイルとして記憶装置に任意の名称で書き込まれる。次いで見積もりシステムの起動開始直後に、前記CADシステムによって書き込まれたCADデータが見積もりシステムによって読み込まれ、そのデータ中に記録されている見積もりに必要なデータ、すなわち、前記要素形状データ、寸法情報、あるいは表面特殊仕上げなどのデータが自動的に見積もりシステムに読み込まれる。以下、前記第1の実施の形態において説明したような工程で、見積もりが行われるが、その際に、材料設定S12、工程設定S13、工程詳細設定S14および加工条件設定S15の各ステップにおいて入力すべき情報に対応する情報として、CADデータが使用され、その後の上記各ステップにおいて入力する情報としては、CADデータによっては決定できない情報のみを入力すればよい。これによって、見積もり条件のデータ入力の手間を省略することができ、かつ、人手による入力と比較して正確さの高い情報入力が期待できる。
【0051】
また、CAD画面で見積り条件を設定した後、加工工数見積りを取得し必要に応じてCADデータの属性データを変更することができる。
【0052】
本実施の形態のCADシステムおよび見積もりシステムの連携による見積もりを行うことにより、例えば、CADシステムでの設計を変更する都度、見積もりシステムを起動して見積もりを行うことにより、設計変更に伴う加工工数の変化を知得することができ、加工工数の面から最適なCAD設計を簡便に行うことが可能となる。
【0053】
今回の事例ではCADからの見積り情報を個々に設定して、ファイルに保存したあとで別な見積りツールから見積りデータを取得する方法を紹介したが、CADの情報を自動的に整理して見積り用のデータとして処理する事もできる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、見積もりに際して、製作する部品の形状を画像見本中から選択することによって行うため、機械加工の熟練者でなくとも容易に見積もりを行うことができ、極めて実用性の高い見積もり方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す見積もり作成装置の概略図
【図2】本発明の見積もり処理方法1例を示すフローチャート
【図3】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、見積もり条件設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図4】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、材料設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図5】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、工程設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図6】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、工程詳細情報を入力する画面の1例を示す図
【図7】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、取得した見積もりを表示するための画面の1例を示す図
【図8】本発明の実施の形態の他の例を示す見積もり作成装置の概略図
【図9】本発明において、旋盤加工によって加工可能な要素形状を示す図
【図10】本発明の実施例において使用した部品の概略図
【符号の説明】
11…情報処理装置
12…入出力装置
13…外部記憶装置
21…CADシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は部品設計を行う際に、部品加工の見積りを自動的に集計するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来部品の製造の受注にあたって、発注者から示される仕様に従って、部品製作作業の見積もりを発注者に提示することが求められている。この見積もりにおいては、部品の製作に使用する原材料費、および工作機械を使用して原材料を部品の設計に従って加工する加工工数によって主として決定される。
【0003】
この見積もり要素の内、原材料費は、部品の材料およびそのサイズが決定されれば、比較的容易に見積額を決定することができるが、加工工数については、特に複雑形状の部品の場合には、熟練した作業者が作業の段取りを考慮して加工工程を決定するため、その見積もりにあたっては、熟練した作業者の関与が必要であった。すなわち、 部品加工の見積りでは、加工の詳細条件、例えばツールがワークに接触するまでのエアーカット量、粗加工量、仕上げ加工量の加工条件を設定する必要があり、これを加工するための加工機、ツールの条件を設定するが、これらの条件の設定には、熟練者の勘とノウハウが必要であった。
【0004】
近年、コンピュータを利用して自動的に部品加工の見積もりを行うシステムについても検討され特許出願されている(特許文献1参照)。このシステムは、例えば軸類、フランジ類、あるいはギヤー類のように予め設定されている部品の種類を使用者が特定し、その特定された部品における可変加工形状要素を入力し、これらの情報に基づいて別途準備されている算出式を参照してその加工工程においてもっとも加工工数の大きな最大加工工程手順および標準加工時間を算出し、次いでその部品の加工に必要な最適加工設備を決定して見積もりの最適化を行うものである。
しかしながら、このシステムは、すでに登録されている限られた形状の部品を対象としたものであり、新たに設計を行う新規部品への適用は考慮されていないため、開発部品の見積もりには適用できないという欠点があった。
【0005】
上記従来の見積もりシステムの欠点を解消するためには、部品設計と同時に見積もりを行うことが考えられる。すなわち、部品設計にあたって採用されるCADシステムによって生成される部品の形状データを用いて自動的に見積もりを行うことが考えられる。しかしながら、この場合には、部品設計者は、必ずしも機械加工に精通しているとは限らないため、部品設計者がCADシステムによって設計したデータを基に見積もりを行っても、最適な見積もりが行われるとは限らず、CADシステムに基づく見積もりも機械加工の熟練者による再評価を行うことが必要であった。
【0006】
さらに、CADなどで設計中に見積りを行いたい場合は、上記の見積りツールを別途立ち上げて、詳細条件を設定しながら使用する必要があった。
【0007】
上述したように、従来の見積りツールを使用して部品加工の見積りを行う際には、部品加工や見積もりの経験が必要である他、詳細条件を設定する必要があることから能率が悪かった。また、一般的には加工機の稼動時間より作業者の段取り作業の方が長時間を必要とする為,加工機の理想的な加工時間を中心に集計している見積りツールは、作業者時間を含んだ全体の加工工数を算出する見積り集計には不向きであった。
【0008】
【特許文献1】特開平5−146945号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に基づきなされたもので、その目的とすることころは、見積りの未経験者が簡単に部品加工の見積りを行う事が出来るシステムを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、見積もり対象部品を、単一の加工工程によって加工可能な仮想の要素形状の組み合わせと仮定し、仮定された複数の該要素形状の各々について、要素形状を可視化する画像情報とこれに関連付けられた見積もりに必要な加工条件とを含むデータベースを参照して、該要素形状を予め作成された画像見本の内から選択し、すべての該要素形状について、その加工条件を決定した後、決定された該加工条件を基に加工工数を推定して、見積もりを行うことを特徴とする部品製作見積もり作成方法である。
【0011】
前記第1の本発明において、前記見積もりを、ディジタル情報処理装置を用いて行うことが好ましい。
【0012】
また、前記第1の本発明において、CADによって設計される部品について見積もりを行う場合、
CADを用いて設計された前記部品に関する材料情報、部品の寸法情報、および仕上げ面精度情報の内の少なくとも1つの情報をCADによる部品の設計データから抽出し、前記要素形状の加工条件として使用することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]
以下、本発明の第一の実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の見積もりシステムの概念図である。図1中、11が見積もりのための情報処理装置、12が入出力装置、および13が外部記憶装置である。
【0014】
前記見積もりのための情報処理装置11は、マイクロコンピュータのようなディジタル情報処理装置で構成することができる。この見積もりのための情報処理装置11は、見積もり条件設定部14、材料情報設定部15、工程設定部16、工程詳細設定部17、加工条件設定部18および見積もり処理部19などの機能を有している。これらの機能は、マイクロコンピュータに内蔵されているメモリー装置に収容されているプログラムで実現することができる。
【0015】
前記入出力装置12は、前記見積もりのための情報処理装置11に、情報を入力し、あるいは、該情報処理装置11からの出力情報を表示する装置である。この入出力装置12としては、ディスプレイ装置、キーボード装置、および印字装置などを使用することができる。
【0016】
前記外部記憶装置13は、本見積もりシステムにおいて使用する各種データを格納しておくために用いられるものであり、ハードディスク装置のような読み書き可能な装置が適している。
この外部記憶装置13には、見積もりのための各種データ、および加工形状を設定するための、要素形状を可視化する画像情報を収容した略図データベースが格納されており、本実施の形態における見積もりにおいて使用する情報が記録されている。この略図データベースは、加工形状のイメージ情報およびこれに関連づけられた加工条件情報が格納されており、見積もり処理を行う情報処理装置11で利用可能となっている。
【0017】
以下、上記システムを構成する各機能を説明する。
上記情報処理装置11に内蔵されている見積もり条件設定部14は、この見積もりを行う前提となる条件、すなわち、作業工数に対する工賃率、製作する部品の表面処理仕様、部品製作個数、製作の難易度など、見積もりに影響を及ぼす条件を設定し、記録する機能を有する。
【0018】
材料設定部15は、この見積もりを行う部品を構成する材料に関する情報を入力し、記録する機能を有する。この材料情報には、加工を行うための原材料の材質、すなわち、鉄材料、アルミニウム材料、銅材料などの原材料材質、また、この原材料の形状、すなわち棒状、円柱状、円筒状、立方体などの形状、原材料のサイズ、および、塗装、表面処理などの表面状態を指定し、この材料設定部14において、これらの設定条件を記録する。
【0019】
次の工程設定部16は、目的とする部品を製作するのに採用する加工の種類を設定し記録する機能を有する。加工の種類とは、具体的には、旋盤加工、フライス加工、研削加工、あるいは、穴あけ加工などの加工法の種類であり、工程設定部16において、これらの条件を指定し、記録する。
【0020】
次の工程詳細設定部17は、前段階で指定した加工の種類によって加工される部品の要素形状を設定し、記録する機能を有する。この要素形状の設定は、設計された部品を機械加工によって製作する際に、複雑形状の部品を単純化された要素形状の組み合わせによって構成されるものとして、この単純化された要素形状を指定するものである。具体的には、図9に示すように、例えば旋盤加工によって作成することのできる要素形状として、10種類の単純化された要素形状に分類している。図9(a)が、円筒状の外形を有し、端面が平面である形状を有する部材である。また図9(b)は、円筒状の部材の中央に旋盤を用いて溝加工を施した形状を有する部材である。以下の説明は省略するが、このように、旋盤加工によって、図9に示すような10種類の要素形状を形成することができる。この工程詳細設定部17においては、非熟練者によって要素形状を設定できるように、図9に示すように単純化された形状を示す略図を、コンピュータの表示画面から選択することによって、要素形状の設定を可能にしている。この工程詳細設定部17において、略図によって要素形状を設定するために、図1に示す外部記憶装置13に格納されている略図データベースに記録されている情報を参照している。
【0021】
次の加工条件設定部18は、上記工程詳細設定部17において設定された外観形状を機械加工によって形成するために必要となる条件、例えば、寸法、公差、仕上げ面粗さなどの情報を設定し、記録する。
【0022】
次の見積もり処理部19は、上記各部で設定された、原材料と、上記各機能処理部で設定した加工に関する条件を基に、当該部品を構成する要素形状部分における加工工数を累計し、納品に要する時間、および予め設定している加工賃率単価を積算して算出される加工工賃を加算して見積金額を算出する。
【0023】
以下、図2のフローチャートを用いて、本実施の形態の見積もり方法を具体的に説明する。
まず、最初のステップ(S11)で、見積もり条件を入力する。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を、図3に示す。図に示すように、入力する見積もり条件としては、部品製作個数、製作する部品の表面処理仕様のような特殊仕様、製作の難易度のような補正値、および加工手法毎の加工工数に対する工賃率などの情報がある。部品個数は、多数の部品を製作する場合に、製作作業者が、製作作業に習熟することから、加工工数が低減する。そのために部品個数の情報によって加工工数の補正を行う。
【0024】
次に、ステップS12で、材料情報を入力する。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を図4に示す。図4に見られるように、入力する情報としては、特殊加工仕様、原材料の材質、処理、および原材料の形状、サイズなどである。
【0025】
次のステップ13以下は、製作する対象部品を、単一の加工工程で加工可能な単純な要素形状の組み合わせと見なし、それぞれの単純な要素形状毎に、その加工に要する加工工数を見積もる作業工程となる。
【0026】
ステップ13は、複数の単純化された要素形状のそれぞれについて、加工手法を選択する工程設定である。このステップで用いることのできるディスプレイ画面の例を図5に示す。図5に見られるように、工程毎に、旋盤加工などの加工手法を設定する。この加工手法としては、旋盤加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工などのように、工作機械の種類によって区分するのが都合がよい。
【0027】
次のステップS14は、前のステップの工程設定において設定した加工手法によって形成する部品の要素形状を選定する工程詳細設定である。このステップにおいては図6のディスプレイ画面を用いることができる。
このステップにおいては、例えば図6の下部領域の図面表示部分をクリックすることにより、外部記憶装置13に格納されている略図データベースに基づいて入出力装置12に表示される図9に示すような略図選択画面が表示され、この略図選択画面の中の所望の図を指定することによって要素形状を選択する。この略図データベースには、部品の要素形状を示す略図と、この要素形状に加工する際に加工工数に影響を及ぼす寸法などの条件の情報が格納されており、選択された要素形状に従って、次に入力すべき条件が決定される。
【0028】
このように、工程詳細設定のステップ14においては、略図データベースに格納されている略図情報を選択することによって行い、これによって、機械加工の熟練者でなくとも、容易に見積もり作業を行うことが可能になる。図6の略図選択画面は、前のステップS13において、設定された加工方法によって形成することのできる形状のみが示され、これによって、製造不可能な工作機械と形状との組み合わせによる条件設定を回避することができる。
【0029】
次のステップS15は、加工条件設定である。このステップにおいては、前ステップまでに決定された加工の種類と、それによって形成される要素形状について、見積もりにとって必要な条件、すなわち、寸法や公差、仕上げ面粗さなどの条件を設定するステップである。このステップにおいても図5に示すディスプレイ画面で入力を行うことができる。入力する加工条件としては、具体的には、例えば、旋盤加工による外丸・端面加工においては、円筒状の部分の直径、円筒状部分の長さ、および表面粗度、面取りの有無、および公差などについて設定する。この各要素形状の加工において入力すべきパラメータは、前記略図データベース中において定義されている。
【0030】
次のステップS16は、前工程の加工工程の完了の判断を行うステップであり、上記加工条件ステップまでで、製造対象部品のすべての要素形状について、工程の詳細設定が完了しているか否か検査し、もし、設定されていない要素形状が残っている場合には、S13の工程設定ステップに戻って、工程設定から行うことになる。一方、これまでの段階ですべての設定が完了していれば、次の見積もり処理(S17)に進む。
【0031】
次のステップS17は、前工程までに設定された機械加工の種類、形状、およびサイズなどの条件に従って、機械加工に要する加工工数を算出する見積もり処理である。
この処理によって、例えば図6に示すような画面によって見積もりの結果を表示する。図6においては、加工工程、および加工詳細工程が工程別に表示され、それに対する工数、加工費が表示され、さらに、合計の材料費および加工費が表示されている。
【0032】
以下、製作する部品について具体的なモデルを用いて本実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態においては、図10に示す形状の部品の製作について見積もる例を示す。図10の部品は、図左端部の円筒状の部分Aと、中央部に位置するフランジ上の部分Bと、図右端部の円筒状の部分Cと、円筒の中央に穿設された孔Dと、前記フランジの鍔部に穿設された複数の貫通孔Eを有するものである。
【0033】
まず、見積もり処理を行う部品についての見積もり条件の設定を行う(ステップS11)。この見積もり処理のステップにおいては、例えば、図3に示す入力画面を用いることができるが、この図3の入力画面の入力領域に見られるように、見積もり処理条件としては、製作部品の個数、特殊仕様、全体補正(難易度の補正)、および加工工数に対する工賃率などの情報を設定入力する。
【0034】
次に、材料情報を入力する(S12)。この際に用いられるコンピュータの入力画面としては、例えば図4のような画面を用いることができる。図4に見られるように、材料情報の入力にあたっては、処理に関する情報、材質に関する情報、処理情報、材料の形状および寸法の関する情報を入力するフィールドが配置されている。
【0035】
材料情報の入力が完了したら、対象となる図10の部品を図10のA〜Eで表される複数の単純化された要素形状に仮想的に分解し、おのおのの要素形状について工程設定、工程詳細設定、加工条件設定を行う。
【0036】
すなわち、まず、図10の左端部の円筒状部分Aについて工程設定(S13)を行う。具体的には、当該部品の左端部の円筒状部分Aは、丸棒状体を、旋盤加工によって指定された直径に切削し、端部を指定された粗さに加工する工程である。この工程においては、旋盤加工を行うため、この工程設定においては、旋盤加工を指定する。次の詳細工程設定S14においては、図6に示す略図データベースを用いた略図指定によって外丸・端面加工を指定する。次いで、この外丸・端面加工における加工条件、すなわち、直径、長さ、および粗さを指定する(S15)。また、寸法公差あるいは幾何公差があればこの段階で入力する。このステップで、これらの条件の設定は、キーボードによる入力あるいはマウスによる選択によって行うことが可能である。以上の過程によって、当該部品の左端部円筒状部についての設定が終了する。
【0037】
次にS16において、全要素形状の設定を終了したか否かを検査する。本実施の形態においては、終了していないので、S12に復帰し、更に処理を継続する。
【0038】
次の要素形状は、部品中央部フランジ部分Bの左側面の段部Aである。この部分についても、旋盤加工によって加工可能であるため、S13の工程設定においては、旋盤加工を選択する。次いで、S14の詳細工程設定では、直径の異なる2つの部分を有する部材を形成する加工である段加工を略図データベースから選択する。この段加工においては、加工条件は、大径部分の直径、小径部分の直径、および円筒状部分の長さなどであり、これらの情報をS15で入力するようになっている。
【0039】
次の要素形状は、部品中央部フランジ部分Bの右側面の段部Cである。この部分についても、前工程のフランジ左側面の段部と同様、旋盤加工の段加工を選択し、大径部分および小径部分のそれぞれの直径、および円筒状部分の長さを指定する。
【0040】
次の要素形状は、部品中央部の長さ方向の貫通孔Dである。この要素形状も、旋盤加工によって形成可能であり、工程設定では旋盤加工を選択する。次いで、詳細工程設定では、略図データベースから穴グリ加工を選択し、加工条件設定では、穴グリ加工の長さ、および穴グリの直径を指定する。
【0041】
次の要素形状は、フランジ部の鍔部に形成されている複数の貫通孔Eである。この部分は、穴あけ加工によって形成されるので、工程設定では、穴あけ加工を選択する。次いで、詳細工程設定では、穴あけ加工の内、穴あけ(キリ)加工を略図データベースから選択する。この穴あけ加工においては、加工条件は、穴の直径および深さを設定するようになっている。また、この貫通孔は、フランジ部分に4カ所配置されているため、数量4を設定する。
【0042】
上記工程までで、当該部品のすべての要素形状の設定を完了している。従って、図2のフローチャートのS16のステップで、指定を終了し見積もり処理に移行する。
この見積もり処理においては、上記材料情報設定工程で設定された原材料費、および、上記各工程で設定された各要素形状における加工工数を総計し、単位工数当たりの単価を乗ずることによってコストが算出される。また、加工工数の累計から、製作に要する時間が算出される。これらの情報から当該部品を製作する場合の見積もりを作成することができる。見積もりを表示する画面例を図7に示す。図に見られるように、工程設定、工程詳細設定、工数、加工費などの情報と、合計の工数および加工費の情報を示している。
【0043】
この見積もり処理においては、次のようなルールに従って、見積もりを実施する。
1) 材料費、処理費は、一般的な材料供給業者の情報を基に、重量、表面積、体積などを基準にした情報をデータベースに蓄積し、見積もり処理において指定された材料情報で換算して算出する。
2) 加工設定、加工詳細設定、加工条件設定で設定された寸法情報から得られる工数は、作業者の段取り時間、刃物からワークへの空送り時間、粗加工時間、仕上加工時間などを、経験値および実験による確認値をデータベースに蓄積し、設定データは最終加工寸法のみ入力し、これを上記データベースに蓄積された情報と対比することにより加工工数を推定することができる。
3) 製作する部品の個数が増加すると、1個当りの加工工数は減少する傾向にある。部品個数の増加と加工工数の減少との関係を、経験値及び実測値から割り出して、入力された個数データに対して補正することにより確度の高い見積もりを行うことができる。
4) 寸法公差・幾何公差情報は、経験値及び実測値から設定情報に補正することができる。
【0044】
なお、データベースにおいて処理費は、工具などの消耗品と工数の合計として把握しておくこともできるが、工数の取り方として、寸法情報を基に、これに対応して、この加工のための段取り時間と、バルク材の粗加工時間(とりしろを加工する時間)と、寸法分の実加工時間と、実加工終了後に工具を静止して空回ししておくから運転時間(スパークアウト)との合算に相当するデータを持っている。したがって、従来のように、熟練者が作業を想定して実加工量以外の作業分を加味することなく、製品の材質や寸法情報を入力するだけで、実際の加工時間に基づいた工数の把握を行うことができる様になっていて、CADからの形状情報からの見積もりの自動化に寄与することとなっている。
これらのルールに従って、上記各ステップにおいて入力された情報から、非熟練者にとって容易にかつ確度の高い見積もりを行うことができる。
【0045】
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態においては、予め作成されている部品の設計情報を基に見積もりを行う例を示した。以下、第2の実施の形態は、部品の見積もりを、CADを用いた部品の設計と連携して見積もりを行う例を示す。すなわち、この実施の形態は、CADによる部品設計と同時に、あるいは部品設計を行ったCADデータとリンクして見積もりを行うものである。
【0046】
CADシステムと、見積もりシステムとの連携の方法としては、(1)CADシステムと見積もりシステムとを同一のプログラムに統合し実施する方法、(2)CADシステムと見積もりシステムとを別プログラムではあるが、同時に同一のコンピュータ上で実行し、両者のプログラムを論理的に接続し、その間でデータの授受を行うことができるようにする方法、(3)CADシステムと見積もりシステムとをLANなどの通信システムで接続された別のコンピュータ上で実施し、その間でデータの授受を、通信を用いて行う方法、(4)CADシステムと見積もりシステムとを、時期を異ならせて実施し、その間、外部記憶装置等に蓄積されたデータファイルを共有することによりデータの交換を行って実行する方法などがある。
【0047】
いずれの方法においても、前記第1の実施の形態において説明した見積もり方法を実行する際に、見積もりに必要な各種データをCADシステムの実行によって生成するデータから抽出して使用することによって、見積もり処理においてデータを入力する際の手間を省き、かつ、入力の際の誤りを防止するものである。CADシステムから見積もりシステムに流用することができるデータとしては、材料情報、製作対象部品の形状情報、寸法情報などがある。
【0048】
以下本発明の第2の実施の形態として、前記(2)の同一コンピュータ上で、別プログラムとしてCADシステムと見積もりシステムを同時に起動させる例について説明する。
このシステムの概要を、図8を用いて説明する。この図8において、図1で示した第1の実施の形態の概念図と同等の機能部分は、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8において、11,12,13は、それぞれ前記第1の実施の形態において説明した見積もりシステムの入出力装置、見積もりを行うための情報処理装置および外部記憶装置であり、本実施の形態においては、このシステムに、CADシステムを論理的に接続した点に特徴を有している。すなわち、前述の第1の実施の形態の見積もりシステムにおいては、対象となる部品の形状、寸法などの情報は、すべて、設計された部品の仕様書(設計書)に記載された情報に基づいて、見積もりを行うものが入力していたが、本実施の形態においては、CADシステムと、見積もりシステムを論理的に接続し、見積もりの実施にあたっては、CADシステムを用いて行った部品設計において発生したCADデータから必要な情報を自動的に取得するものである。
【0049】
自動的に取得できる見積もりに必要なデータとしては、部品を構成する要素形状、その寸法情報、仕上げ面粗さなどのデータである。
【0050】
以下、具体的にCADシステムと見積もりシステムの連携の態様について説明する。
この態様は、CADシステムのプログラムに、見積もりシステム起動の命令を埋め込み、CADシステム実行中に、見積もりシステム起動の命令を実行する。すると、それまでに実施したCADによる部品設計のCADデータが、情報処理装置のファイルとして記憶装置に任意の名称で書き込まれる。次いで見積もりシステムの起動開始直後に、前記CADシステムによって書き込まれたCADデータが見積もりシステムによって読み込まれ、そのデータ中に記録されている見積もりに必要なデータ、すなわち、前記要素形状データ、寸法情報、あるいは表面特殊仕上げなどのデータが自動的に見積もりシステムに読み込まれる。以下、前記第1の実施の形態において説明したような工程で、見積もりが行われるが、その際に、材料設定S12、工程設定S13、工程詳細設定S14および加工条件設定S15の各ステップにおいて入力すべき情報に対応する情報として、CADデータが使用され、その後の上記各ステップにおいて入力する情報としては、CADデータによっては決定できない情報のみを入力すればよい。これによって、見積もり条件のデータ入力の手間を省略することができ、かつ、人手による入力と比較して正確さの高い情報入力が期待できる。
【0051】
また、CAD画面で見積り条件を設定した後、加工工数見積りを取得し必要に応じてCADデータの属性データを変更することができる。
【0052】
本実施の形態のCADシステムおよび見積もりシステムの連携による見積もりを行うことにより、例えば、CADシステムでの設計を変更する都度、見積もりシステムを起動して見積もりを行うことにより、設計変更に伴う加工工数の変化を知得することができ、加工工数の面から最適なCAD設計を簡便に行うことが可能となる。
【0053】
今回の事例ではCADからの見積り情報を個々に設定して、ファイルに保存したあとで別な見積りツールから見積りデータを取得する方法を紹介したが、CADの情報を自動的に整理して見積り用のデータとして処理する事もできる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、見積もりに際して、製作する部品の形状を画像見本中から選択することによって行うため、機械加工の熟練者でなくとも容易に見積もりを行うことができ、極めて実用性の高い見積もり方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す見積もり作成装置の概略図
【図2】本発明の見積もり処理方法1例を示すフローチャート
【図3】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、見積もり条件設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図4】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、材料設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図5】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、工程設定情報を入力する画面の1例を示す図
【図6】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、工程詳細情報を入力する画面の1例を示す図
【図7】本発明の情報処理装置を用いた見積もり処理方法の1例において、取得した見積もりを表示するための画面の1例を示す図
【図8】本発明の実施の形態の他の例を示す見積もり作成装置の概略図
【図9】本発明において、旋盤加工によって加工可能な要素形状を示す図
【図10】本発明の実施例において使用した部品の概略図
【符号の説明】
11…情報処理装置
12…入出力装置
13…外部記憶装置
21…CADシステム
Claims (3)
- 見積もり対象部品を、単一の加工工程によって加工可能な仮想の要素形状の組み合わせと仮定し、仮定された複数の該要素形状の各々について、要素形状を可視化する画像情報とこれに関連付けられた見積もりに必要な加工条件とを含むデータベースを参照して、該要素形状を予め作成された画像見本の内から選択し、すべての該要素形状について、その加工条件を決定した後、決定された該加工条件を基に加工工数を推定して、見積もりを行うことを特徴とする部品製作見積もり作成方法。
- 前記見積もりを、ディジタル情報処理装置を用いて行うことを特徴とする請求項1記載の部品製作見積もり作成方法。
- 見積もり対象部品の設計を、CADを用いて行い、設計された前記部品に関する材料情報、部品の寸法情報、および仕上げ面精度情報の内の少なくとも1つの情報をCADによる部品の設計データから抽出し、前記要素形状の加工条件として使用することを特徴とする請求項2記載の部品製作見積もり作成方法。
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