JP4487833B2 - コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ装置に関する。
一般的に、雄側のコネクタハウジングには雄端子のタブを突出した状態で配するフード部が形成されている。フード部内には前方から雌側のコネクタハウジングが挿入され、さらに雌側のコネクタハウジングがその挿入方向に沿ってフード部の奥側へ押し込まれることにより、両コネクタハウジングが正規嵌合されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−343483公報
ところで、両コネクタハウジングの嵌合動作を開始するに先立って、作業者は両コネクタハウジングを嵌合開始可能な位置に対面させる必要がある。しかし、例えば、雄側のコネクタハウジングが奥まった位置に配されている場合には、作業者が腕を伸ばしながら両コネクタハウジングの位置合わせ作業を行わねばならず、作業しづらいという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合開始前に両コネクタハウジングの位置合わせ作業を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1のコネクタハウジングには第2のコネクタハウジングを嵌合可能なフード部が形成されており、前記第2のコネクタハウジングは、前記第1のコネクタハウジングに対して両コネクタハウジングの嵌合方向と略直交する方向から装着され、その装着位置から前記嵌合方向に沿って前記フード部の奥側へ進入するものであって、前記フード部の開口縁よりも先方には、前記第2のコネクタハウジングの装着側に開口する開口部を有し、この開口部を通して前記装着位置に至る前記第2のコネクタハウジングに対してその装着方向の前面と両側面とに接することで、前記第2のコネクタハウジングを嵌合開始前に位置決めする案内壁が形成され、前記フード部には、雄端子のタブを挿通可能な挿通孔を有し、前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記挿通孔から前記タブを突出させつつ前記フード部の奥側へ後退するムービングプレートが組み付けられており、前記ムービングプレートは、前記挿通孔を有する板状のプレート本体と、前記プレート本体の周縁から突出して前記フード部の内側面を摺動可能な嵌合筒部とからなり、前記案内壁は、前記嵌合筒部の開口縁から突出する門型枠状の形態とされ、その内側に前記開口部を有しており、前記フード部の開口縁には、前記第2のコネクタハウジングの装着側を開放させた枠状の覆い壁が突出して形成され、前記案内壁には、前記覆い壁に形成された係止部と弾性的に係止可能な被係止部が形成されており、この被係止部と前記係止部との弾性係止作用に基づいて前記ムービングプレートが仮係止状態で留め置かれるようになっており、前記ムービングプレートが仮係止状態で留め置かれたときに、前記覆い壁の内側に、前記案内壁が配置される構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記第2のコネクタハウジングには、この第2のコネクタハウジングが前記装着位置に至るに伴って前記係止部と前記被係止部のいずれか一方と当接してこの一方を他方から解離する方向に撓ませる解除部が形成されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記第2のコネクタハウジングと前記案内壁のいずれか一方には係合凸部が形成され、他方には係合凹部が形成されており、前記第2のコネクタハウジングが前記装着位置に至るに伴って前記係合凸部と前記係合凹部とが相互に嵌まり合うようになっており、前記第2のコネクタハウジングが前記フード部の奥側へ押し込まれたときには、前記係合凸部と前記係合凹部とがその嵌合状態を保つことで前記ムービングプレートが前記第2のコネクタハウジングとともに移動するようになっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
フード部の開口縁の先方に形成された案内壁の開口部を通して両コネクタハウジングの嵌合方向と略直交する方向から第2のコネクタハウジングを進入させて第1のコネクタハウジング側に係合させる。すると、案内壁が第2のコネクタハウジングの装着方向の前面と両側面とに接して、第2のコネクタハウジングが装着位置にて位置決めされる。したがって、両コネクタハウジングの嵌合動作を開始する前に、第2のコネクタハウジングが案内壁によって位置決めされるので、両コネクタハウジングを嵌合開始可能な位置に正確に位置合わせすることができる。
また、ムービングプレートがフード部内に突出するタブを保護する役割と案内壁としての役割を兼用しているから、構造を簡略化できる。
そして、フード部の開口縁には覆い壁が突出して形成されており、この覆い壁の内側に案内壁が配置されているから、案内壁が覆い壁によって保護され、ひいては第2のコネクタハウジングが覆い壁によって保護される。
<請求項の発明>
第2のコネクタハウジングが装着位置に至ると、第2のコネクタハウジングに形成された解除部が係止部と被係止部のいずれか一方と当接してその一方を他方から解離する方向に撓ませ、これにより係止部と被係止部との仮係止状態が解除されてムービングプレートの移動動作が許容されるから、第2のコネクタハウジングの装着動作を利用してムービングプレートの仮係止状態を解除することが可能となる。したがって、かかる解除作業を別途行う必要がない。
<請求項の発明>
第2のコネクタハウジングが装着位置に至ると、係合凸部と係合凹部とが相互に嵌まり合い、その嵌合状態を保ったままムービングプレートが第2のコネクタハウジングとともにフード部の奥側へ移動するから、第2のコネクタハウジングの装着動作を利用してムービングプレートの移動機構を構成することが可能となる。
本発明の一実施形態を図1ないし図32に基づいて説明する。本実施形態に係るコネクタ装置は、雌ハウジング10(本発明の第2のコネクタハウジングに相当する)と、雌ハウジング10に嵌合可能な雄ハウジング30(本発明の第1のコネクタハウジングに相当する)と、両ハウジング10,30が収容されるケーシング50と、ケーシング50に対して進退可能に装着されるスライド部材80と、スライド部材80の操作力を軽減させるとともに両ハウジング10,30の嵌合動作を助勢するレバー70と、雄ハウジング30に装着されるムービングプレート40とを備えて構成される。そして、スライド部材80は、例えば、自動車のダッシュボード側の取付面Fの近傍に配され、雄ハウジング30はこれと対向するエンジンルーム側の取付面Bに固定されており、あらかじめ雌ハウジング10の収容されたケーシング50に対して雄ハウジング30を装着させ、その状態でスライド部材80をエンジンルーム側へ押し込むことにより、その押し込み方向と略直交する方向に両ハウジング10,30を接近させ、もって両ハウジング10,30同士を正規嵌合するようになっている。
雌ハウジング10は、図21に示すように、合成樹脂材によってブロック状に形成され、その内部に、図示しない電線の端末に接続された雌端子を挿入可能な複数のキャビティ11を有している。雌ハウジング10の前半部10Aは、図17に示すように、後半部10Bとの間に段付面12を介して後半部10Bよりも一段落ちた位置にあり、その両側面には、前後方向に沿って一対の嵌合ガイドリブ13が形成されている。嵌合ガイドリブ13は雄ハウジング30側に形成された嵌合ガイド溝31内に進入して両ハウジング10,30の嵌合動作を案内するようになっている。また、雌ハウジング10の上面前端両側部には、一対の解除部14が突出して形成されており、この解除部14が雄ハウジング30側に撓み変形可能に形成された弾性ロック部32(本発明の係止部に相当する)と係合することにより、弾性ロック部32を上方へ撓ませて、ムービングプレート40における仮係止状態(後述する)を解除するようになっている。
雌ハウジング10の後面両側端部には、一対の装着ガイド部15が後方へ突出して形成されており、この装着ガイド部15がケーシング50側に形成された装着ガイド受け部51と摺接してケーシング50に対する雌ハウジング10の装着動作を案内するようになっている。そして、雌ハウジング10の後半部10Bの両側面には、それぞれ、上下方向に間隔をあけて一対のガイドカム部16が突出して形成されている。ガイドカム部16は、ケーシング50側に形成されたガイドカム溝52内に進入し、このガイドカム溝52に沿って相対的に移動することで、雌ハウジング10を雄ハウジング30側へ接近させるようになっている。詳しくは、ガイドカム部16は、断面多角形状をなし、上方に位置するガイドカム部16Aが下方に位置するガイドカム部16Bよりも、その突出高さが低くなるように設定されている。ガイドカム部16の前後両面は略鉛直に切り立って配され、また、ガイドカム部16の上下両面は、互いに略平行で、かつ前方へ向けてテーパ状の下り勾配となっている。このガイドカム部16の上下両面は、ガイドカム溝52の両側面とその延出方向に沿って長い範囲で当たり合うようになっており、これによりガイドカム部16がガイドカム溝52内で回転するのが防止されるようになっている。このようにガイドカム部16の上下両面が回転防止面16Eとして機能することにより、雌ハウジング10がケーシング50内で揺動しないようになっている。
雄ハウジング30は、図7に示すように、端子収容部33とその前面から前方へ突出するフード部34とを備えている。雄ハウジング30の上面両端部には、前後方向に延出する一対のレール部35が形成されている。両レール部35の対向面には、装着溝35Aが凹設されており、ここに取付部材20がスライド装着されることで、雄ハウジング30が取付部材20を介して取付面Bに固定されるようになっている。雄ハウジング30の上面中央部には撓み片36が斜め上前方へ向けて片持ち状に突出して形成されており、この撓み片36が取付部材20に形成された取付開口21の開口縁に抜け止め状態で係止するようになっている。この撓み片36の根元は、フード部34と端子収容部33との境界位置に設定されている。
取付部材20は、金属製であって、中間部22が下方へ張り出すように略コの字に曲げ形成されており、その底壁に、取付開口21が形成されている。また、取付部材20の上壁を構成する一対のフランジ部23には、図24に示すように、それぞれ、ボルト通し孔24が貫通して形成されており、このボルト通し孔24を介して取付部材20が取付面Bにボルト締めされるようになっている。なお、両ボルト通し孔24のうちの一つは、前後方向に長径の長孔となっている。
雄ハウジング30の両側面略中央部には、図6に示すように、それぞれ、一対のカム部37が突出して形成されている。カム部37は、略円柱状をなし、ケーシング50に形成されたカム通し溝53を貫通してレバー70に形成されたカム受け部71と係合するようになっている。レバー70の回動操作に伴いカム部37がカム受け部71に沿って相対的に移動するようになっている。
雄ハウジング30の両側面前端縁には、それぞれ、上下方向の全域に亘って延出するガイドリブ38が形成されている。ガイドリブ38は、ケーシング50に形成されたガイド受け溝54に係合してこのガイド受け溝54に沿って移動可能となっている。また、雄ハウジング30の両側面後端寄りの位置には、それぞれ、上下方向に間隔をあけて分断された一対のガイド部39が形成されている。ガイド部39は、上記同様、ケーシング50に形成されたガイド溝55に係合してこのガイド溝55に沿って移動可能となっており、これにより雄ハウジング30がケーシング50に対して上下方向に相対変位するようになっている。なお、雄ハウジング30は取付面Bに固定されており、見かけ上はケーシング50が上下方向に移動するようになっている(以下に同じ)。
上下に分断されたガイド部39のうち下側に位置するガイド部39Aは、ガイド溝55内においてレバー70に形成された弾性係止部72と係合してこの弾性係止部72を係止解除方向に撓み変形させるようになっており、これにより回動初期位置に置かれていたレバー70のロックを解除するようになっている。この下側に位置するガイド部39の下面は、テーパ状に切り欠かれた解除案内面39Aとされ、この解除案内面39Aに沿って弾性係止部72が円滑に撓み変形し得るようになっている。
雄ハウジング30の下面両側端部には、一対の検知部41が突出して形成されている。検知部41は、角ブロック状をなし、雄ハウジング30の下面両側部にその前後長さの全長に亘って一体に接合されるとともに、その突出端側へ向かって長さ寸法及び幅寸法を減退させた形態となっている。詳しくは、検知部41は、図26に示すように、四つの側面のうち互いの対向面41Aを除いた三面がテーパ面41Bとされ、このテーパ面41Bがケーシング50に形成された誘い込み面50Bに係合することで、雄ハウジング30がケーシング50内に誘い込まれるようになっている。
また、端子収容部33は、図22に示すように、雌ハウジング10側のキャビティ11と対応する位置に、図示しない電線の端末に接続された雄端子を挿入可能な複数のキャビティ42を有している。フード部34は、略角筒状をなし、その内側に雄端子のタブを突出した状態で配している。そして、フード部34の上壁及び両側壁には、下壁よりも、その前端位置が先方に設定された覆い壁43が突出して形成されている。
覆い壁43は、下方を開放させた枠状をなし、その内側に下方から雌ハウジング10を受け入れ可能となっている。詳しくは、覆い壁43は、フード部34の上壁から前方へ突出する領域と、フード部34の両側壁から前方へ突出する領域とからなり、両領域間には隙間があいており、この隙間にレール部35の前端面が臨んでいる。覆い壁43のうち、フード部34の両側壁から前方へ突出する領域の下面は、前方へ向かってテーパ状の昇り勾配となっている。
雌ハウジング10は、両ハウジング10,30の嵌合前に、覆い壁43の内側に押し当てられ、その露出する外壁面が覆い壁43によって覆われた状態で、雄ハウジング30と係合するようになっている。また、フード部34の両側壁前縁には、一対の嵌合ガイド部44が前方へ突出して形成されている。嵌合ガイド部44は、両側壁に形成された覆い壁43とほぼ同じ突出寸法をもってこの覆い壁43の下方に並んで配され、その内側には、ムービングプレート40のプレートガイド凸部45と係合可能なプレートガイド凹部46が形成されている。
また、フード部34の上壁には、上下の板部からなる二重板構造領域が形成されている。このうち下側の板部には、ムービングプレート40を係止可能な一対の弾性ロック部32が撓み変形可能に形成されている。弾性ロック部32は、フード部34の奥面(端子収容部33の前端面)にその根元を接続させた状態で前方へ向けて片持ち状に延出して形成され、その根元を撓み支点として上下方向に撓み変形可能となっている。この弾性ロック部32の先端部にはロック突起32Aが下方へ向けて突出して形成されている。また、上側の板部は、図22に示すように、弾性ロック部32との間に撓み許容空間を保有して弾性ロック部32の上方を覆うような膨出部47として構成されている。横並びで設けられた両膨出部47間の溝底後端には、上記した撓み片36が配置されている。
ムービングプレート40は、図15及び図22に示すように、略方形板状のプレート本体48と、プレート本体48の周縁から前方に突出する嵌合筒部49とからなる。プレート本体48は、フード部34の開口を閉止可能な大きさをもって略鉛直に切り立って配置され、雄端子のタブを位置決めした状態で挿通可能な複数の挿通孔40Aを有している。
嵌合筒部49の上半部は、下半部よりも、その前端位置が先方に設定され、その突出する部分が上壁から両側壁にかけて門型枠状をなす案内壁61となっている。ムービングプレート40が雄ハウジング30側に装着されると、覆い壁43の内側に案内壁61が配されるようになっている。案内壁61の内側は雌ハウジング10を受け入れ可能なように開放された開口部61Aとなっており、この開口部61Aを通して雌ハウジング10が雄ハウジング30に対する装着位置に装着されるようになっている。装着位置に至った雌ハウジング10は、案内壁61によって抱き込まれるようにして雄ハウジング30のフード部34の開口に臨み、そこから雌雄の両ハウジング10,30の嵌合動作が開始されることになる。
嵌合筒部49の上壁両側前端部には、図16に示すように、一対の被ロック部62(本発明の被係止部に相当する)が両持ち梁状に架け渡されており、この被ロック部62の後方が透孔63として開放されている。被ロック部62の後面には弾性ロック部32のロック突起32Aが弾性的に係止するようになっており、これによりムービングプレート40がフード部34内に位置決めされた状態で仮係止されるようになっている。
一方、下方から雌ハウジング10がフード部34内に挿入され、雌ハウジング10が装着位置に至ると、雌ハウジング10側の解除部14がムービングプレート40の透孔63内に進入してロック突起32Aを押し上げ、これによりムービングプレート40の仮係止状態が解除されるようになっている。透孔63の幅方向両側縁には、プレートガイドリブ64が立ち上げ形成されており、これが膨出部47と弾性ロック部32との間の隙間に進入するようになっている。
嵌合筒部49の両側壁には、一対の嵌合ガイド溝31が前後方向に延出するとともに前端に開口して形成されている。嵌合ガイド溝31には雌ハウジング10側の嵌合ガイドリブ13が前方から進入するようになっている。また、嵌合筒部49の両側壁の外側面には、嵌合ガイド溝31を挟んだ上下位置に、それぞれ、一対のプレートガイド突条65が前後方向に延出して形成されている。プレートガイド突条65は、フード部34の内側面に形成されたプレートガイド溝66に嵌入するようになっており、これによりムービングプレート40の移動動作が案内されるようになっている。
また、嵌合ガイド溝31の直下方には、内外に撓み変形可能な一対のプレート撓み片67が形成されている。プレート撓み片67の外側面には、プレートガイド凸部45が形成されており、フード部34側のプレートガイド凹部46と係合して、上記同様、ムービングプレート40の移動動作を案内するようになっている。
案内壁61のうち、嵌合筒部49の両側壁に形成された領域には、図32に示すように、その内側面後端部に、それぞれ、上下方向に延出するリブ状の係合凸部61Bが形成されている。この係合凸部61Bと対応するように、雌ハウジング10の両側面前端部には、それぞれ、上下方向に延出する溝状の係合凹部10Fが形成されている。雌ハウジング10が装着位置に至ると、係合凹部10Fが係合凸部61Bに弾性的に嵌め入れられ、そののち雌ハウジング10がフード部34の奥側へ進入すると、係合凸部61Bと係合凹部10Fとがその嵌合状態を保つことにより、ムービングプレート40が雌ハウジング10に連れ立って移動するようになっている。雌ハウジング10の移動途中でムービングプレート40がフード部34の奥面に当て止めされるが、そこからさらに雌ハウジング10が押し込まれると、係合凸部61Bが係合凹部10Fから解離して両者の嵌合状態が解除されるようになっている。なお、ムービングプレート40がフード部34の奥側へ後退するのに伴ってプレート本体48の挿通孔40Aからタブが除々に突出するようになっている。
続いて、ケーシング50について説明する。ケーシング50は、合成樹脂製であって、図18及び図29に示すように、前後両面と上面前半部及び下面後半部とを開放させた箱型状をなし、その上面前半部の第1の開口部56を通して上方から雄ハウジング30が挿入されるとともに、その下面後半部の第2の開口部57を通して雌ハウジング10が挿入されるようになっている。ケーシング50の両側面の前後両端には、それぞれ、上下方向の全域に亘って延出する一対のスライドガイド部58が両側方へ突出して形成されている。スライドガイド部58の互いの対向面にはスライドガイド溝58Aが凹設されており、このスライドガイド溝58Aに沿ってスライド部材80が上下方向に移動可能となっている。
また、スライドガイド部58の上下方向略中央部には、それぞれ、一対のケースロック受け部68が両側方へ突出して形成されている。ケースロック受け部68は、スライド部材80を受け入れる側とは反対側となる上面を開放させた浅底箱状をなし、その内側にスライド部材80に撓み変形可能に形成されたケースロック部81を進入させるとともにこのケースロック部81に弾性的に係止され、スライド部材80をケーシング50に対してロックするようになっている。
ケーシング50の後半部の内側には、上壁と両側壁後半部とにより区画された雌ハウジング10の収容空間が保有されている。ケーシング50の上壁は、第2の開口部57を通してケーシング50内に装着される雌ハウジング10の上面を覆うように配された保護壁59として構成されている。雌ハウジング10が装着位置に至ると、雌ハウジング10の上面に保護壁59の下面が当接するようになっている。
ケーシング50の上壁の前端両側部には、一対の嵌合片69が前方へ突出して形成されている。この嵌合片69は、雌ハウジング10の後半部10Bに切り込み形成された嵌合受け溝10Eに嵌合可能となっている。
ケーシング50の両側壁後半部の後端内側面には、それぞれ、上下方向に延出するとともに前方へ開口する装着ガイド受け部51が形成されており、雌ハウジング10の装着時には、この装着ガイド受け部51が雌ハウジング10側の装着ガイド部15と係合可能となっている。
そして、ケーシング50の両側壁後半部には、それぞれ、その後端部から前端部にかけて下り勾配のテーパ状をなすように延出する二軸のガイドカム溝52が形成されている。両ガイドカム溝52は、互いに略平行に配されており、このガイドカム溝52に雌ハウジング10側のガイドカム部16が嵌め入れられ、さらにガイドカム部16がガイドカム溝52に沿って相対的に移動することにより、雌ハウジング10がケーシング50に対して斜め下前方へ相対変位するようになっている。
また、上側に位置するガイドカム溝52には、その上端溝縁に根元を接続させた状態で経路上に延出する片持ち状の仮保持部52Aが形成されている。仮保持部52Aは、その根元を撓み支点として内外に撓み変形可能となっており、その延出端の内側に仮保持突起52Bを有している。ガイドカム部16は、ガイドカム溝52内に嵌入されると、仮保持突起52Bの後面と干渉してその移動が規制されるが、レバー70の回動に伴って押し込み力が付与されると、仮保持部52Aが外側に拡開して仮保持突起52Bとの係止状態を解除し、そののち雌ハウジング10がガイドカム溝52に沿って移動すると、ガイドカム部16が仮保持突起52Bを乗り越えるとともに仮保持部52Aが弾性復帰するようになっている。
また、ケーシング50の両側壁後半部の内側面には、それぞれ、両ガイドカム溝52を縦断しつつ上下方向に延出する逃がし溝78が凹設されている。逃がし溝78は、第2の開口部57から進入する雌ハウジング10のガイドカム部16を逃がすために形成されたものである。ガイドカム溝52の溝縁部で逃がし溝78の溝底を構成する部分には、ガイドカム溝52に嵌入されたガイドカム部16を下支えするための支持リブ79が形成されている。ガイドカム部16は逃がし溝78を通過したあと支持リブ79を弾性的に乗り越えてガイドカム溝52に嵌入するようになっている。この場合において、下側に位置する支持リブ79Aは、上側に位置する支持リブ79Bよりも、その突出高さが低くなるように設定されており、雌ハウジング10側の、高さの低い上側に位置するガイドカム部16Aがここを通過するときには、このガイドカム部16Aとは非干渉となるように設定されている。したがって、ガイドカム部16は、自身の対応する支持リブ79を乗り越えるだけでガイドカム溝52に嵌入可能とされ、これにより雌ハウジング10とケーシング50との間の干渉抵抗が減ぜられて、雌ハウジング10を装着する際の作業負担が軽減されるようになっている。
また、ケーシング50の前半部の内側には、下壁と両側壁前半部とにより区画された雄ハウジング30の収容空間が保有されている。ケーシング50の下壁の両側部には、雄ハウジング30側の検知部41が貫通する貫通孔50Eが開口して形成されている。そして、ケーシング50の両側壁前半部の前端縁には、内側へ向かって対向状に突出する一対の付設壁50Fが形成されている。この付設壁50Fの上面と両側壁の上面とは、雄ハウジング30を受け入れるための第1の開口部56として構成され、その全周には内側へ向かってテーパ状の下り勾配となる誘い込み面50Bが形成されている。雄ハウジング30を装着する際には、この誘い込み面50Bと検知部41のテーパ面41Bとが摺接することにより、雄ハウジング30の装着姿勢が矯正されて、雄ハウジング30がケーシング50に対して正規装着されるようになっている。
そして、ケーシング50の両側壁前半部の外側面には、図17に示すように、それぞれ、周囲よりも一段落ちた位置に、レバー70に形成されたレバー本体部70Aを装着可能な略円形のレバー装着部50Gが凹設されている。レバー装着部50Gの底面略中心部には、レバー70を回動可能に支持するための略円柱状の支持ピン77が立てられており、この支持ピン77を回動支点としてレバー70の回動動作が可能となっている。
ケーシング50の両側壁前半部には、それぞれ、支持ピン77の上方において上下方向に延出するとともにその上端面(誘い込み面50B)に開口するカム通し溝53が貫通して形成されている。カム通し溝53には上方から雄ハウジング30側のカム部37が進入するようになっており、雄ハウジング30がケーシング50に対してレバー70のロック解除位置まで装着されると、カム部37がレバー70に形成されたカム受け部71の入り口に臨むようになっている。また、ケーシング50の両側壁前半部の内側面には、それぞれ、カム通し溝53と略平行に上下方向の全域に亘って延出するガイド溝55が凹設されている。ガイド溝55には、上方から雄ハウジング30側のガイド部39が進入するようになっている。また、ガイド溝55のうちレバー装着部50Gを縦断する部分は、貫通して形成されており、その側縁部には外側からレバー70に形成された弾性係止部72が弾性的に係止するようになっている。
続いて、レバー70について説明する。レバー70は、合成樹脂製であって、図17及び図30に示すように、板状のアーム部73を備えて構成される。アーム部73の下部には、厚み寸法を増大させたレバー本体部70Aが形成されており、このレバー本体部70Aの内側面には、所定方向に湾曲して延びるカム受け部71が凹設されているとともに、このカム受け部71の近傍位置に、支持ピン77に嵌合可能な略円形の支持受け部75が凹設されている。また、アーム部73の下端には、片持ち状の弾性係止部72が撓み変形可能に形成されている。アーム部73は、弾性係止部72との間にスリット状の撓み許容空間を保有している。そして、弾性係止部72の延出端には両側方に張り出すことで略Tの字形をなす弾性係止突起72Aが形成されている。レバー70の回動方向で弾性係止突起72Aとガイド溝55の側縁部とが弾性的に係止し合うことにより、レバー70が回動初期位置で留め置かれるようになっている。一方、雄ハウジング30がロック解除位置まで装着されることにより、弾性係止突起72Aが雄ハウジング30側のガイド部39と干渉して弾性係止部72が外側へ拡開され、これにより弾性係止突起72Aとガイド溝55の側縁部との係止状態が解除されて、レバー70の回動動作が許容されるようになっている。
また、アーム部73の上端外側面には、略円柱状の操作カム部74が突出して形成されている。操作カム部74は、スライド部材80に形成された操作カム受け部82に常時係合されているとともにこの操作カム受け部82の延出方向に沿って相対的に移動するようになっている。レバー70は、雄ハウジング30が装着される前は、弾性係止部72による係止状態を保持してケーシング50に対して回動初期位置に留め置かれるようになっている。この場合に、レバー70は、支持ピン77と支持受け部75との係合位置を支点、カム部37とカム受け部71との係合位置を作用点、操作カム部74と操作カム受け部82との係合位置を力点とするてこを構成し、このてこ作用に基づいて回動可能となっている。つまり、カム部37をカム受け部71の入り口に臨ませた状態で、スライド部材80をケーシング50側へ押し込むと、操作カム部74が操作カム受け部82に沿って相対的に移動し、これに伴ってレバー70が支持ピン77を回動中心として回動する。そして、レバー70が回動すると、カム部37がカム受け部71に沿って相対的に移動し、もって雄ハウジング30がケーシング50に対して下方へ相対変位して正規装着されるようになっている。
続いて、スライド部材80について説明する。スライド部材80は、合成樹脂製であって、図21に示すように、操作部83とその両側端から突出する一対のスライド装着部85とにより全体として門型に形成されている。そして、スライド部材80は、スライド装着部85に装着された取付具90に対して移動可能に支持されている。
操作部83の両側部には、図28に示すように、雄ハウジング30側の検知部41がケーシング50側の貫通孔50Eを通して突入する一対の検知窓83Aが開口して形成されている。検知窓83Aは、略矩形状をなし、その開口から検知部41が操作面上に突出するようになっている。また、操作部83の両側端部には、内側へ対向状に延出する片持ち状の弾性アーム部84が撓み変形可能に形成されている。弾性アーム部84の延出端側は、操作部83の操作面上に位置するように持ち上がっており、そこには検知窓83Aの一端外方を覆うように配された階段状の解除操作部84Aが形成されている。そして、弾性アーム部84の基端部には、図19に示すように、操作部83の両側縁から側方へ突出する保持突起84Bが形成され、この保持突起84Bが、取付具90に形成された突起受け部91に弾性的に係止することにより、スライド部材80が仮保持位置に留め置かれるようになっている。スライド部材80を押し込む際には、操作部83の操作面上に配された弾性アーム部84の解除操作部84Aを押圧操作することにより、弾性アーム部84を撓み変形させて、保持突起84Bを突起受け部91から解離させ、もってスライド部材80を仮保持位置から移動させるようになっている。
スライド装着部85の前後両端縁には、その外側面が段付状に切り欠かれることで薄肉となったスライドガイド受け部85Aが形成されている。スライドガイド受け部85Aがスライドガイド溝58Aを上下方向に移動することにより、スライド部材80がケーシング50に対して進退可能となっている。また、スライド装着部85には、図18に示すように、レバー70側の操作カム部74と係合可能な操作カム受け部82が所定方向に湾曲して貫通形成されている。操作カム部74と操作カム受け部82とが係合状態を保つことにより、スライド部材80とケーシング50とがレバー70を介して一体的に連結される。
スライド装着部85の外側面には、操作カム受け部82の外方を覆うようにしてトンネル状の取付箱部86が膨出して形成されている。取付箱部86は、図28に示すように、スライド装着部85の外側面の前後両端部から略直角に立ち上げられた立壁86Aと両立壁86Aの突出端間を架け渡す幅広の被覆壁86Bとからなり、その内側に、取付具90を収容可能となっている。取付箱部86の内部空間は、図19に示すように、上端側へ行くに従って窄み形成されており、スライド部材80が仮保持位置にあるときには、その窄み形成された狭小空間部87に、取付具90の先端部が保持されるようになっている。一方、スライド部材80が押し込まれる過程で、取付具90の先端部が狭小空間部87から抜け出ることにより、取付具90とスライド部材80との係合状態が解除されるようになっている。
また、取付箱部86の両立壁86Aには、ケースロック部81が撓み変形可能に形成されている。ケースロック部81は、両取付箱部86のそれぞれに一対ずつ計二対配されており、その一端を立壁86Aの上端に一体に接続させるとともに、その他端を立壁86Aの下端寄りの位置に一体に接続させ、もって両持ち梁状となし、かつ、その外側面に、ケースロック突部81Aを有するとともにこのケースロック突部81Aの下方にロック解除操作部81Bを有して構成される。ケースロック部81の下端部は、図1に示すように、回曲状に形成されており、ケースロック部81の撓み変形動作が円滑となるようにしてある。スライド部材80がケーシング50に対して正規に組み付けられると、ケースロック突部81Aがケースロック受け部68の下壁を弾性的に乗り越えて、その下壁の上面を係止し、これによりスライド部材80がケーシング50に対して抜け止め状態でロックされるようになっている。このロック状態を解除するには、ロック解除操作部81Bを押圧操作して、ケースロック部81を撓み変形させ、その状態でスライド部材80をケーシング50から引く抜くようにする。
ここで、ケースロック突部81Aの上面は切り立つように配された衝突面81Eとされている。ケーシング50に対してスライド部材80を押し込む過程では、ケースロック突部81Aの衝突面81Eがケースロック受け部68の下壁の下面に突き当たってスライド部材80の押し込み操作がいったん規制され、さらにこの突き当たりに起因する抵抗を上回る操作力をスライド部材80に付与することにより、ケースロック部81が下壁の下面を乗り越えるとともにその慣性力によってスライド部材80が一気に押し込まれるようになっている。つまり、ケースロック部81は、いわゆる慣性ロックとして機能しており、これによりスライド部材80を正規のロック位置に確実に至らしめ、ひいては両ハウジング10,30を正規嵌合位置に確実に至らしめることができるようになっている。
取付具90は、金属製であって、図2及び図19に示すように、取付箱部86に進入可能な板状の取付片92と、取付片92の一端から直角曲げして形成された板状の固定片93とからなり、固定片93がダッシュボード側の取付面Fに固定されるようになっている。そして、取付片92には、弾性アーム部84の保持突起84Bと弾性的に係止可能な保持受け部94が切り起こしにより屈曲形成されており、この保持受け部94に開口する突起受け部91に保持突起84Bが嵌入するようになっている。また、取付片92の前後両端部には、保持受け部94の切り起こし方向とは逆方向に、突っ張り部95が切り起こしにより屈曲形成されている。スライド部材80が仮保持位置にあるときには、保持受け部94と突っ張り部95とが取付箱部86の前後内側面に弾性的に押し当てられ、これにより仮保持位置におけるスライド部材80の取付強度が高められている。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、雌雄の両ハウジング10,30を嵌合させるのに先立って、車両側のモジュールとコックピット側のモジュールとを組み上げる。車両側のモジュールについては、エンジンルーム側の取付面Bに取付部材20をボルト締めして固定し、さらに取付部材20の中間部22に対して前方から雄ハウジング30をスライドさせ、雄ハウジング30の撓み片36を取付部材20の取付開口21の開口縁に弾性的に係止させるこにより、雄ハウジング30を固定するようにする。また、雄ハウジング30のフード部34内にムービングプレート40を仮係止させる。
一方、コックピット側のモジュールについては、ケーシング50に対して下方から雌ハウジング10を装着ガイド受け部51に沿って挿入するとともに、ガイドカム部16を対応するガイドカム溝52に嵌入することで雌ハウジング10を仮保持状態となし、かつ、ケーシング50とスライド部材80とをレバー70を介して一体的に連結した上で、ダッシュボード側の取付面Fに固定された取付具90に対してスライド部材80を仮保持位置にて保持させることにより、スライド部材80を移動可能に支持させるようにする。このとき、レバー70は、弾性係止部72によって回動初期位置に留め置かれ、カム受け部71の入り口をケーシング50のカム通し溝53に臨ませることにより、雄ハウジング30のカム部37を受け入れ可能な状態となっている。これにより、車両側のモジュールとコックピット側のモジュールとが、図1、図6、及び図7に示すように、両ハウジング10,30の嵌合方向と略直交する方向に間隔をあけて対峙する。
次いで、雌雄の両ハウジング10,30を嵌合させる作業について説明する。まず、図19から図20にかけて示すように、スライド部材80の操作面上に突き出る弾性アーム部84の解除操作部84Aを押圧操作して、スライド部材80の仮保持状態を解除し、その状態でスライド部材80をケーシング50とともに車両側に移動させる。すると、スライド部材80の押し込み量が増すに従って、取付具90の取付片92先端が取付箱部86の狭小空間部87を徐々に後退して行くことになる。もっとも、取付具90の取付片92先端が取付箱部86の狭小空間部87に挿通係合されている状態では、取付具90に対するスライド部材80の遊動が規制され、ひいてはケーシング50の遊動が規制されるので、ケーシング50と雄ハウジング30との間の位置合わせを、ケーシング50における第1の開口部56の誘い込み面50Bと雄ハウジング30の検知部41のテーパ面41Bとの形成範囲内で確実に実行することができる。
こうして雄ハウジング30を第1の開口部56の誘い込み面50Bに沿ってケーシング50内に誘い込み、雄ハウジング30のガイドリブ38をケーシング50のガイド受け溝54に、雄ハウジング30のカム部37をケーシング50のカム通し溝53に、雄ハウジング30のガイド部39をケーシング50のガイド溝55に、それぞれ進入させるこにより、雄ハウジング30をケーシング50内に挿入させる。雄ハウジング30がケーシング50内に挿入される途中で、図2ないし図4に示すように、取付具90の取付片92先端が取付箱部86の狭小空間部87から抜け出るが、このときには雄ハウジング30とケーシング50との間の位置合わせ作業は終了しているので、その後の作業に支障を来たすことはない。
また、図8に示すように、雄ハウジング30がケーシング50内に挿入される過程で、雌ハウジング10がムービングプレート40の案内壁61の開口部61Aを通して装着位置に至り、雌ハウジング10の前半部10Aに対して雄ハウジング30の覆い壁43が覆い被さる。そして、図9に示すように、両ハウジング10,30が係合状態を保ったまま、雄ハウジング30がケーシング50に対してガイド溝55に沿って下方へ相対変位すると、これに連れ立って雌ハウジング10が仮保持部52Aとの係止状態を解除してガイドカム溝52に沿って移動し、両ハウジング10,30が互いに接近する。この間、図12の(B)に示すように、弾性ロック部32が上方へ押し上げられ、ムービングプレート40に対するロックが解除されて、ムービングプレート40の移動動作が許容される。
雄ハウジング30がロック解除位置まで装着されると、図3及び図4に示すように、ガイド溝55に進入したガイド部39がレバー70の弾性係止部72によるロックを解除し、これによりレバー70の回動動作が許容され、また同時にスライド部材80のケーシング50側への押し込み操作も許容される。このとき、両ハウジング10,30に収容された雌雄の両端子の一部は、その先端部をラップさせて、接続動作を開始した状態にある。
この状態で、スライド部材80をケーシング50側へ押し込むと、レバー70の操作カム部74がスライド部材80の操作カム受け部82に沿って相対的に移動し、レバー70が支持ピン77を回動中心として図示時計回り方向に回動し始める。すると、図10から図11にかけて示すように、雄ハウジング30のカム部37がレバー70のカム受け部71に沿って相対的に移動し、これに伴って雄ハウジング30がガイド溝55に沿ってケーシング50に対して下方へ相対変位する。また、案内壁61及び覆い壁43を介して雄ハウジング30と係合状態にある雌ハウジング10がガイド溝55に沿って相対的に移動する。このとき、実際にはケーシング50が上方へ徐々に引き上げられるので、雌ハウジング10は、図12から図14にかけて示すように、見かけ上は図示右方へ水平移動する。これに対して、雄ハウジング30は、既述したように、常時取付面Bに固定された状態を保っている。
こうして、図5及び図11に示すように、スライド部材80の操作部83がケーシング50の下壁に当て止めされる位置に達すると、レバー70の回動動作が完了して両ハウジング10,30が正規嵌合されることになる。このときには、検知部41がスライド部材80の検知窓83Aから突出した状態となっており、この状態を視認することにより、両ハウジング10,30が正規嵌合されたことを知ることができる。一方、両ハウジング10,30が正規嵌合されていないときには、雄ハウジング30がガイド溝55の下端にまで到達していないので、検知部41が検知窓83Aから突出しないか、あるいは突出してもその突出量が予定した突出量よりも小さくなっており、この状態を視認することにより、両ハウジング10,30が半嵌合状態に置かれていることを知ることができる。そして、こうした視認作業は、作業者にとって手前側に位置するスライド部材80の操作面を見ることにより行われるから、視認性は良好である。
また、スライド部材80の操作部83がケーシング50の下壁に当て止めされる位置に達すると、スライド部材80のケースロック部81がケーシング50のケースロック受け部68を弾性的に係止し、これによりスライド部材80がケーシング50から離脱規制された状態にロックされる。
本実施形態によれば、装着位置に至った雌ハウジング10に対してその上面と両側面とに案内壁61が接することにより、雌ハウジング10がその遊動を規制された状態で位置決めされるから、雌ハウジング10を装着位置から嵌合位置へとスムーズに移行させることができる。
また、ムービングプレート40の嵌合筒部49に案内壁61が形成されているから、構造を簡略化できる。さらに、雌ハウジング10が装着位置に至ると、解除部14が弾性ロック部32と当接してこの弾性ロック部32を被ロック部62から解離する方向に撓み変形させ、これにより弾性ロック部32と被ロック部62との仮係止状態が解除されてムービングプレート40の移動動作が許容されるから、雌ハウジング10の装着動作を利用してムービングプレート40の仮係止状態を解除することになり、かかる解除作業を別途行わずに済む。
さらにまた、雌ハウジング10が装着位置に至ると、係合凸部61Bと係合凹部10Fとが相互に嵌まり合い、その嵌合状態を保ったままムービングプレート40が雌ハウジング10とともにフード部34の奥側へ移動するから、雌ハウジング10の装着動作を利用してムービングプレート40の移動機構を構成することになり、かかる移動機構を別途設けなくて済む。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、覆い壁に弾性ロック部が形成され、案内壁に被ロック部が形成されていたが、本発明においては、覆い壁に被ロック部が形成され、案内壁に弾性ロック部が形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、ムービングプレートに係合凸部が形成され、雌ハウジングに係合凹部が形成されていたが、本発明においては、ムービングプレートに係合凹部が形成され、雌ハウジングに係合凸部が形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、車両側のモジュールに雄ハウジングを配し、コックピット側のモジュールに雌ハウジングを配していたが、本発明においては、車両側のモジュールに雌ハウジングを配し、コックピット側のモジュールに雄ハウジングを配してもよい。
(4)本発明は、雄ハウジングに対して雌ハウジングを嵌合方向と略直交する方向から装着させ、そののち両ハウジングの嵌合動作を開始する構成のものに広く適用することができる。
本実施形態に係るコネクタ装置において、スライド部材を取付具に仮保持させた状態を示す要部破断側面図 スライド部材を取付具から取り外した状態を示す要部破断側面図 スライド部材をケーシングとともに雄ハウジング側へ押し込んだ状態を示す要部破断側面図 スライド部材を取付具から完全に離間させた状態を示す要部破断側面図 スライド部材を押し込んでケーシングにロックさせた状態を示す要部破断側面図 コックピット側のモジュールと車両側のモジュールとを対峙させた状態を示す側面図 コックピット側のモジュールと車両側のモジュールとを対峙させた状態を示す側断面図 雄ハウジングをケーシング内に挿入させた状態を示す側断面図 両ハウジングを接近させる過程の状態を示す側断面図 両ハウジングをさらに接近させた状態を示す側断面図 両ハウジングを正規嵌合させた状態を示す側断面図 (A)雌ハウジングを仮保持させて両ハウジングを係合させた状態を示す要部横断面図 (B)その要部側断面図 (A)雌ハウジングの仮保持状態を解除して雌ハウジングを雄ハウジング側へ接近させた状態を示す要部横断面図 (B)その要部側断面図 (A)両ハウジングを正規嵌合させた状態を示す要部横断面図 (B)その要部側断面図 車両側のモジュールの分解側面図 車両側のモジュールの分解側断面図 コックピット側のモジュールの分解側面図 コックピット側のモジュールの分解側断面図 取付具とスライド部材との係止構造を示す側断面図 取付具とスライド部材との係止状態を解除した状態を示す側断面図 コックピット側のモジュールの分解正面図 車両側のモジュールの分解正面図 コックピット側のモジュールと車両側のモジュールとを対峙させた状態を示す正面図 車両側のモジュールの分解平面図 車両側のモジュールを組み付けた状態を示す平面図 雄ハウジングの裏面図 スライド部材の平面図 スライド部材の裏面図 ケーシングの平面図 レバーの正面図 雌ハウジングを装着した雄ハウジングの正面図 係合状態にある係合凸部と係合凹部との要部拡大横断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(第2のコネクタハウジング)
30…雄ハウジング(第1のコネクタハウジング)
34…フード部
35…レール部
37…カム部
39…ガイド部
41…検知部
50…ケーシング
52…ガイドカム溝
52A…仮保持部
53…カム通し溝
68…ケースロック受け部
70…レバー
71…カム受け部
72…弾性係止部
74…操作カム部
80…スライド部材
81…ケースロック部
82…操作カム受け部
84…弾性アーム部

Claims (3)

  1. 第1のコネクタハウジングには第2のコネクタハウジングを嵌合可能なフード部が形成されており、前記第2のコネクタハウジングは、前記第1のコネクタハウジングに対して両コネクタハウジングの嵌合方向と略直交する方向から装着され、その装着位置から前記嵌合方向に沿って前記フード部の奥側へ進入するものであって、
    前記フード部の開口縁よりも先方には、前記第2のコネクタハウジングの装着側に開口する開口部を有し、この開口部を通して前記装着位置に至る前記第2のコネクタハウジングに対してその装着方向の前面と両側面とに接することで、前記第2のコネクタハウジングを嵌合開始前に位置決めする案内壁が形成され
    前記フード部には、雄端子のタブを挿通可能な挿通孔を有し、前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記挿通孔から前記タブを突出させつつ前記フード部の奥側へ後退するムービングプレートが組み付けられており、
    前記ムービングプレートは、前記挿通孔を有する板状のプレート本体と、前記プレート本体の周縁から突出して前記フード部の内側面を摺動可能な嵌合筒部とからなり、前記案内壁は、前記嵌合筒部の開口縁から突出する門型枠状の形態とされ、その内側に、前記開口部を有しており、
    前記フード部の開口縁には、前記第2のコネクタハウジングの装着側を開放させた枠状の覆い壁が突出して形成され、
    前記案内壁には、前記覆い壁に形成された係止部と弾性的に係止可能な被係止部が形成されており、この被係止部と前記係止部との弾性係止作用に基づいて前記ムービングプレートが仮係止状態で留め置かれるようになっており、
    前記ムービングプレートが仮係止状態で留め置かれたときに、前記覆い壁の内側に、前記案内壁が配置されることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記第2のコネクタハウジングには、この第2のコネクタハウジングが前記装着位置に至るに伴って前記係止部と前記被係止部のいずれか一方と当接してこの一方を他方から解離する方向に撓ませる解除部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記第2のコネクタハウジングと前記案内壁のいずれか一方には係合凸部が形成され、他方には係合凹部が形成されており、前記第2のコネクタハウジングが前記装着位置に至るに伴って前記係合凸部と前記係合凹部とが相互に嵌まり合うようになっており、前記第2のコネクタハウジングが前記フード部の奥側へ押し込まれたときには、前記係合凸部と前記係合凹部とがその嵌合状態を保つことで前記ムービングプレートが前記第2のコネクタハウジングとともに移動するようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ装置。
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