JP4486663B2 - 地中熱井戸の高効率な集熱システム - Google Patents

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Description

本発明は、地中熱エネルギーと地下水熱エネルギーの両方を効率よく利用できる地中熱井戸の高効率な集熱システムに関する。
地球温暖化防止やCO2排出規制に伴い、世界的に環境負荷の少ない自然エネルギーの利用技術が急速に開発され、活用されている。一般的に、自然エネルギーは自然条件に左右されやすく、季節的、時間的にも需要と供給の不均衡が生じ、貯蔵技術などにより平滑化することが必要である。地中熱や地下水熱はエネルギー密度が低いが、定常的で地域的な偏在性が少なく、熱エネルギー資源として安定的に利用が可能である。NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)発行の「地球熱利用システム、地中熱利用ヒートポンプシステムの特徴と課題」という小冊子で、世界的には地熱ヒートポンプの利用が延びているとし、その普及状況が記載されている。2005年の世界での地中熱利用ヒートポンプシステムの設備要領(Mwt)の表より、アメリカ7200、スウェーデン3840、中国631、ノルウェー600、スイス532、カナダ435、ドイツ400、デンマーク309、日本4となっている。この表で気がつき驚くことは、地球温暖化防止の京都議定書に反対しているアメリカが7200Mwt、日本が4Mwtとアメリカが日本の1800倍も普及していることです。日本で地中熱利用ヒートポンプシステムが普及しない理由は熱源となる地中熱用井戸の工事費が高いからといわれています。日本はアメリカやヨーロッパ、中国などと比較して地質的に礫(石、岩石)が多く、ボーリング工事費が非常に高額となり、初期投資コストが過大となり普及し難いという問題があります。又これまで日本の地中熱利用ヒートポンプの技術はヨーロッパやアメリカで多く使用されています。Uチューブというポリエチレン管を地中に埋設し管の中にブライン水を入れ循環し地中から熱を回収する方法がそのまま利用されています。日本でもこれまで井水利用のヒートポンプパッケージエアコンやヒートポンプチラーが利用されてきましたが、あまり普及しませんでした。その理由の一つがくみ上げ規制ですが、多くの阻害要因は井水より熱を汲み上げたり熱を放出するコンデンサーやエバポレータが銅管を使ったシェルアンドチューブ型の熱交換器でした。銅は水質が悪いと腐食し、孔が明きます。孔が明くと冷媒ガス(その頃はR12又はR22が主流)が漏洩し、又水がコンプレッサーに浸水し、コンプレッサーの損傷を引き起こし、多大な修理費がかかり需要家から敬遠され大きな普及をしないまま今日に至っています。最近は銅管を使ったシェルアンドチューブ型からSUS製のプレート型に変わってきており、耐久性は大きく向上してきています。最近地中熱利用ヒートポンプシステムは急速にその性能が向上してきております。その理由の一つは新冷媒R410Aの登場です。この冷媒は高温側で効率よく温水を作る能力に優れ、成績係数COPが4.5以上と高いのが特長です。
従来、地下水を熱源とするヒートポンプ設備が特許出願されている(特許文献1を参照)。
この公知技術では、不透水性土層の上下に上部帯水層及び下部帯水層が存在している地盤に下部帯水層に達する井戸を設け、その内部を不透水性土層の位置でパッカーにより上下に仕切り、上部帯水層及び下部帯水層に通じる上部スクリーン及び下部スクリーンを設け、パッカーの近傍にヒートポンプ装置を配置し、パッカーの上下に季節により選択的に運転されてヒートポンプ装置に地下水を供給する上部ポンプ及び下部ポンプ、もしくは地下水の供給経路を切替え可能な単独のポンプを設置し、ヒートポンプ装置は第1熱交換器及び第2熱交換器を有し、地表部には第2熱交換器に対して熱媒体を循環供給するポンプを設けたものである。
また、熱交換パイプと揚液ポンプをユニット化した地下熱採取ユニットが特許出願されている(特許文献2を参照)。
この公知技術は、U字状に折曲した熱交換パイプを複数本筒状に束ね、各パイプの一端はユニット上部の円形の液体槽に接続し、他端は液体槽の中心を貫いて下方に延びるポンプ室筒体の下部に接続し、ポンプ室筒体の中にエアーリフトポンプを収め、熱交換パイプの周りをスクリーンで覆い、地面に掘った穴の中に設置し、熱交換パイプが地下水に浸かるようにしたものである。
特開平9−280689号公報 特開2005−337590号公報
本発明は、地球からの贈り物である地中熱エネルギーと地下水熱エネルギーの両方を効率よく利用できる地中熱井戸の高効率な集熱システムを提供することを目的とする。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、地表から帯水層に達する所定深さまでボーリングにより所定口径の円形断面の掘削孔を掘削して掘削井戸とし、該掘削井戸内には、上下が開口した筒状の井戸ケージングを上部開口が地表で下部開口が井戸底部に位置するように同心円状に設け、前記掘削井戸と前記井戸ケーシングとの間には間接方式の集熱パイプが設置される円環状の集熱空間が形成され、前記掘削井戸の内壁にはラピリ層、細砂流入防止用不織布を設けて帯水層の地下水のみが前記集熱空間内に浸透するように形成し、前記集熱パイプはブラインを循環させ、前記集熱空間を縦断するように地表から井戸底部へ直線的に向かい、井戸底部付近で井戸ケーシングを横断して反対側に突き出し、さらに前記集熱空間を井戸底部付近から地表に直線的に向かう往き及び戻りのU字状に略等間隔に複数組設置され、前記井戸ケーシングの内部には、地表から揚水管により吊り下げた井戸ポンプが少なくとも帯水層レベル以下に位置する部分に設けられ、一方、地表の地中熱井戸周囲には、集熱パイプの往きヘッダー及び戻りヘッダーを設け、該戻りヘッダーから配管を介して地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーから往きヘッダーへ循環させ、前記集熱パイプにより集熱した地下水熱を地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーの熱源に利用するものである。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、戻りヘッダーと地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーとの途中に熱源水昇温用プレート式熱交換器を設け、井戸ポンプからの地下水が揚水管から前記熱源水昇温用プレート式熱交換器へ供給され、前記集熱パイプのブラインと熱交換されて地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーの熱源に利用され、自然放流又は還流されるものである。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、集熱空間の前記集熱パイプの周囲には、熱交換促進用フィルター層が充填され、地下水熱を効率的に前記熱交換促進用フィルター層から集熱パイプへ伝熱することができるものである。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、井戸ケーシング内部には、サーモスタットを上下に適宜個数配置し、間接方式の集熱パイプで集熱されたブラインの温度が所定の温度以下になるような場合は、井戸ポンプにより井戸周囲の地下水を汲み上げることにより集熱パイプの周囲の温度を上昇させることができるものである。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、従来方式では地下水を集熱パイプの周囲に集めて地下水熱及び地中熱をヒートポンプの熱源として利用するもので集熱パイプの周囲が土やコンクリートやベントナイト等の水に比較して熱伝導率の悪いものを使用していたが、本方式は集熱パイプの周囲を水が流動される熱交換促進用フィルター層を配置し、水の伝導率を生かした、より効率のよい方法でSUS管、銅管、ポリエチレン管、ポリブデン管、VP管等の集熱パイプにより地中熱を採取できる。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、間接方式の集熱パイプを包囲する掘削井戸と、地下水を複数のサーモスタットにより地下水を汲み上げる井戸ケーシングパイプ、ストレーナーを兼用する井戸ケージングとの二重筒体構造からなり、その井戸ケージング内部には水中ポンプ、汲み上げジェットポンプ、エアーポンプ等の井戸ポンプを設置できる構造となっている。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、間接方式の集熱パイプで集熱されたブライン(循環水)の温度が所定の温度(0℃)以下になるような場合は(サーモスタットにより連続管理している)井戸ポンプにより集熱パイプ周囲の地下水を汲み上げることにより集熱パイプの周囲の温度を上昇させると共に汲み上げた地下水でプレート式熱交換器を介して所定の温度(+8℃)以上になるように自動的に流量をコントロールできる効果がある。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、間接方式の集熱パイプの井戸ケーシングへの取付方法において、水中ポンプの設置に支障なく集熱パイプを効果的に取付できる効果がある。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムは、帯水層から地下水を井戸ケーシング外側に設置した集熱パイプに誘引し、集熱効果を高めるために集熱パイプに熱交換促進用フィルター層を被せるように設置したものである。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムの一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1の本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムの概略系統図に示すように、地表から帯水層に達する所定の深さまでボーリングにより所定口径の円形断面の掘削孔を掘削して掘削井戸1とする。
前記掘削井戸1内には、上下が開口した筒状の井戸ケージング2を上部開口が地表で下部開口が井戸底部に位置するように同心円状に設け、前記掘削井戸1と前記井戸ケーシング2との間には間接方式の集熱パイプ3が設置される円環状の集熱空間が形成される。
前記集熱パイプ3は、SUS管、銅管、ポリエチレン管、ポリブデン管、VP管等から形成され、図2の縦断面図に示すように、前記集熱空間を縦断するように地表から井戸底部へ直線的に向かい、井戸底部付近で井戸ケーシング2を横断して反対側に突き出し、さらに前記集熱空間を井戸底部付近から地表に直線的に向かうU字状に設置され、このような集熱パイプ3が略等間隔で往き及び戻りの複数組の集熱パイプ3が設置される。
なお、前記井戸底部の集熱パイプ3より下方には、ラピリ(火山礫)が充填されてラピリ層4が形成されている。
図3の拡大横断面図に示すように、前記掘削井戸1の内周壁部分にはラピリ(火山礫)を充填し、ラピリ層4の内側に細砂流入防止用不織布5を設けて帯水層の地下水のみが前記掘削井戸1内に浸透するように形成する。
そして、前記集熱パイプ3の外周囲には前記細砂流入防止用不織布5が配置され、前記集熱パイプ3の隙間にはポリエチレンフィルター等の熱交換促進用フィルター層6が充填され、地下水熱を効率的に前記熱交換促進用フィルター層6から集熱パイプ3へ伝熱するように構成する。
なお、前記熱交換促進用フィルター層6は、ポリエチレンフィルターに限らず、ラピリ(火山礫)を充填したラピリ層4とすることもできる。
前記井戸ケーシング2はVP管から形成され、周囲に集水用孔7が多数個貫通されており、地下水が前記井戸ケーシング2内に浸透し、後述の井戸ポンプ8により地下水を地表に揚水できるようにしている。前記井戸ケーシング2の内部には、地表から揚水管9により吊り下げた水中ポンプ、汲み上げジェットポンプ、エアーポンプ等の井戸ポンプ8が少なくとも帯水層レベル以下に位置する部分に設けられる。
また、前記井戸ケーシング2内部には、サーモスタット10を適宜個数配置し、サーモスタット10により水温を連続管理している。間接方式の集熱パイプ3で集熱されたブライン(循環水)の温度が所定の温度(0℃)以下になるような場合は、井戸ポンプ8により井戸周囲の地下水を汲み上げることにより集熱パイプ3の周囲の温度を上昇させる。
地上には、地中熱利用ヒートポンプ装置を配置し、該地中熱利用ヒートポンプ装置はコンプレッサー11、蒸発器12、膨張弁13、空気式コンデンサー14及び水式コンデンサー15から構成される。
一方、地表の掘削井戸1周囲には、集熱パイプ3の往きヘッダー16及び戻りヘッダー17を設け、該戻りヘッダー17から配管を介して地中熱集熱用循環ポンプ18→熱源水昇温用プレート式熱交換器19→水式コンデンサー15(前記地中熱利用ヒートポンプ装置)→往きヘッダー16→集熱パイプ3(地下熱井戸)→戻りヘッダー17と循環させ、集熱パイプ3により集熱した地下水熱を地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサー15の熱源に利用する。
また、前記井戸ポンプ8からの揚水は、揚水管9から前記熱源水昇温用プレート式熱交換器19へ供給され、前記集熱パイプ3のブラインと熱交換されて、自然放流又は還流される。
次に、本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムの動作操作を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1に示すように、帯水層からの地下水は掘削井戸1、ラピリ層4、細砂流入防止用不織布5を経て集熱空間内へ流入浸透し、地中熱井戸は掘削井戸1と井戸ケーシング2との円環状の集熱空間に地下水を貯水しており、間接方式の集熱パイプ3の周囲には熱交換促進用フィルター層6が充填され、地中熱を効率的に前記熱交換促進用フィルター6層から集熱パイプ3へ伝熱する。
地上の地中熱集熱用循環ポンプ18を駆動すると、集熱パイプ3に充填されているブライン(循環水)が集熱パイプ3→戻りヘッダー17→地中熱集熱用循環ポンプ18→熱源水昇温用プレート式熱交換器19→水式コンデンサー15(前記地中熱利用ヒートポンプ装置)→往きヘッダー16→集熱パイプ3と循環し、地中熱を地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサー15の熱源に間接方式で利用させる。
そして、間接方式の集熱パイプ3で集熱されたブライン(循環水)の温度が所定の温度(0℃)以下になるような場合は、井戸ポンプ8により井戸周囲の地下水を汲み上げることにより、帯水層より新たに地下水を供給して集熱パイプ3の周囲の温度を上昇させる。
さらに、井戸ポンプ8により汲み上げた地下水は熱源水昇温用プレート式熱交換器19を介してブライン(循環水)の温度が所定の温度(+8℃)以上になるように地下水熱をサーモスタット10により連続管理している。
本発明の地中熱井戸の高効率な集熱システムの概略系統図である。 本発明の地中熱井戸の縦断面図である。 本発明の地中熱井戸の拡大横断面図である。
符号の説明
1 掘削井戸
2 井戸ケーシング
3 集熱パイプ
4 ラピリ層
5 細砂流入防止用不織布
6 熱交換用フィルター層
7 集水用孔
8 井戸ポンプ
9 揚水管
10 サーモスタット
11 コンプレッサー
12 蒸発器
13 膨張弁
14 空気式コンデンサー
15 水式コンデンサー
16 往きヘッダー
17 戻りヘッダー
18 地中熱集熱用循環ポンプ
19 熱源水昇温用プレート式熱交換器

Claims (4)

  1. 地表から帯水層に達する所定深さまでボーリングにより所定口径の円形断面の掘削孔を掘削して掘削井戸とし、該掘削井戸内には、上下が開口した筒状の井戸ケージングを上部開口が地表で下部開口が井戸底部に位置するように同心円状に設け、前記掘削井戸と前記井戸ケーシングとの間には間接方式の集熱パイプが設置される円環状の集熱空間が形成され、前記掘削井戸の内壁にはラピリ層、細砂流入防止用不織布を設けて帯水層の地下水のみが前記集熱空間内に浸透するように形成し、前記集熱パイプはブラインを循環させ、前記集熱空間を縦断するように地表から井戸底部へ直線的に向かい、井戸底部付近で井戸ケーシングを横断して反対側に突き出し、さらに前記集熱空間を井戸底部付近から地表に直線的に向かう往き及び戻りのU字状に略等間隔に複数組設置され、前記井戸ケーシングの内部には、地表から揚水管により吊り下げた井戸ポンプが少なくとも帯水層レベル以下に位置する部分に設けられ、一方、地表の地中熱井戸周囲には、集熱パイプの往きヘッダー及び戻りヘッダーを設け、該戻りヘッダーから配管を介して地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーから往きヘッダーへ循環させ、前記集熱パイプにより集熱した地下水熱を地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーの熱源に利用することを特徴とする地中熱井戸の高効率な集熱システム。
  2. 前記戻りヘッダーと地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーとの途中に熱源水昇温用プレート式熱交換器を設け、井戸ポンプからの地下水が揚水管から前記熱源水昇温用プレート式熱交換器へ供給され、前記集熱パイプのブラインと熱交換されて地中熱利用ヒートポンプ装置の水式コンデンサーの熱源に利用され、自然放流又は還流されることを特徴とする請求項1記載の地中熱井戸の高効率な集熱システム。
  3. 前記集熱空間の前記集熱パイプの周囲には、熱交換促進用フィルター層が充填され、地下水熱を効率的に前記熱交換促進用フィルター層から集熱パイプへ伝熱することができることを特徴とする請求項1記載の地中熱井戸の高効率な集熱システム。
  4. 前記井戸ケーシング内部には、サーモスタットを上下に適宜個数配置し、間接方式の集熱パイプで集熱されたブラインの温度が所定の温度以下になるような場合は、井戸ポンプにより井戸周囲の地下水を汲み上げることにより集熱パイプの周囲の温度を上昇させることができることを特徴とする請求項1記載の地中熱井戸の高効率な集熱システム。
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