JP2017053610A - 吸収ヒートポンプシステム - Google Patents

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知行 内村
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Abstract

【課題】比較的温度が低い熱源の熱をも有効利用することができる吸収ヒートポンプシステムを提供する。【解決手段】吸収ヒートポンプシステム1は、冷媒加熱流体で冷媒の液Vfを加熱して冷媒の蒸気Veを生成する蒸発器20と、吸収液Saが冷媒の蒸気Vaを吸収した際に生じた吸収熱で高圧吸収被加熱流体流路11Hを流れる流体Fを加熱する高圧吸収器10Hと、吸収熱で低圧吸収被加熱流体流路11Lを流れる流体Vfを加熱する低圧吸収器10Lと、吸収液Swの濃度を上昇させる再生器30と、冷媒の蒸気Vgを凝縮させた際に生じた凝縮熱で凝縮被加熱流体流路41を流れる流体Fを加熱する凝縮器40と、凝縮器40で凝縮された冷媒の液Vfを、少なくとも低圧吸収被加熱流体流路11Lに導く低圧吸収冷媒流路45と、低圧吸収被加熱流体流路11Lで加熱された冷媒の一部又は全部を気化させて高圧吸収器10Hに導く高圧吸収冷媒流路80とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は吸収ヒートポンプシステムに関し、特に比較的温度が低い熱源の熱をも有効利用することができる吸収ヒートポンプシステムに関する。
低温熱源から高温熱源へ熱を移動させる熱源機械として、吸収ヒートポンプがある。吸収ヒートポンプは、冷媒液を蒸発させる蒸発器、冷媒蒸気を吸収液で吸収させる吸収器、吸収液から冷媒を離脱させる再生器、冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器を主要構成として備えている。増熱型の吸収ヒートポンプでは、蒸発器に導入された低温熱源から熱を汲み上げて、吸収器において吸収液が冷媒蒸気を吸収する際に発生する吸収熱及び凝縮器において冷媒蒸気が凝縮する際に発生する凝縮熱で被加熱媒体を加熱する。蒸発器に導入する低温熱源流体として、河川水、下水等を利用することが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
特開平4−73555号公報
これまでの吸収ヒートポンプにおいて利用可能な低温熱源流体の温度は20〜30℃であり、この温度よりも低い、例えば冬季に5〜10℃で取り出されるといわれる地中熱を低温熱源とするのは困難であった。
本発明は上述の課題に鑑み、比較的温度が低い熱源の熱をも有効利用することができる吸収ヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図1に示すように、冷媒加熱流体Qを流す冷媒加熱流体流路21を有し、冷媒加熱流体Qが保有する熱で冷媒の液Vfを加熱し蒸発させて冷媒の蒸気Veを生成する蒸発器20と;高圧吸収被加熱流体流路11Hを有し、吸収液Saが冷媒の蒸気Vaを吸収した際に生じた吸収熱で高圧吸収被加熱流体流路11Hを流れる流体Fを加熱する高圧吸収器10Hと;低圧吸収被加熱流体流路11Lを有すると共に、高圧吸収器10Hにおいて冷媒の蒸気Vaを吸収した吸収液Sbを導入し、導入した吸収液Sbが冷媒の蒸気Veを吸収した際に生じた吸収熱で低圧吸収被加熱流体流路11Lを流れる流体Vfを加熱する低圧吸収器10Lと;低圧吸収器10Lにおいて冷媒の蒸気Veを吸収した吸収液Swを直接又は間接的に導入し加熱して、吸収液Swから冷媒Vgを離脱させて吸収液Swの濃度を上昇させる再生器30と;凝縮被加熱流体流路41を有すると共に、再生器30において吸収液Swから離脱した冷媒の蒸気Vgを導入し、導入した冷媒の蒸気Vgを凝縮させた際に生じた凝縮熱で凝縮被加熱流体流路41を流れる流体Fを加熱する凝縮器40と;凝縮器40で凝縮された冷媒の液Vfを、少なくとも低圧吸収被加熱流体流路11Lに導く低圧吸収冷媒流路45と;低圧吸収被加熱流体流路11Lで加熱された冷媒の一部又は全部を気化させて高圧吸収器10Hに導く高圧吸収冷媒流路80とを備える。
このように構成すると、比較的温度が低い熱源を導入して被加熱流体の温度を上昇させることができ、比較的温度が低い熱源の熱を有効利用することができる。
また、本発明の第2の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る吸収ヒートポンプシステム1において、低圧吸収冷媒流路45に設けられ、低圧吸収冷媒流路45を流れる冷媒の液Vfを減圧する低圧減圧手段45rと;高圧吸収冷媒流路80に設けられ、低圧吸収被加熱流体流路11Lで加熱された冷媒を冷媒の蒸気Vaと冷媒の液Vfとに分離する冷媒気液分離器81と;冷媒気液分離器81で分離された冷媒の液Vfを蒸発器20に導く分離冷媒液流路85と;分離冷媒液流路85に設けられ、分離冷媒液流路85を流れる冷媒の液Vfを減圧する分離減圧手段85rとを備える。
このように構成すると、冷媒の蒸気を発生しやすくすることができる。
また、本発明の第3の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る吸収ヒートポンプシステム1において、低圧吸収器10Lにおいて冷媒の蒸気Veを吸収した吸収液Swを再生器30に導く希溶液流路15と;再生器30において濃度が上昇した吸収液Saを高圧吸収器10Hに導く高圧吸収液流路35と;高圧吸収器10Hにおいて冷媒の蒸気Vaを吸収した吸収液Sbを低圧吸収器10Lに導く低圧吸収液流路19と;希溶液流路15を流れる希溶液Swと、低圧吸収液流路19を流れる吸収液Sbと、の間で熱交換を行わせる低温溶液熱交換器51と;低温溶液熱交換器51を流れた後に希溶液流路15を流れる希溶液Swと、高圧吸収液流路35を流れる吸収液Saと、の間で熱交換を行わせる高温溶液熱交換器52とを備える。
このように構成すると、吸収液が保有する熱を有効利用することができる。
また、本発明の第4の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る吸収ヒートポンプシステム1において、高圧吸収被加熱流体流路11H及び凝縮被加熱流体流路41の少なくとも一方に流体Fを導く昇温流体流路17、18と;高圧吸収被加熱流体流路11H又は凝縮被加熱流体流路41から流出した流体Fの温度と相関を有する物理量を検知する昇温流体温度検知手段94とを備え;昇温流体温度検知手段94で検知された値に応じて再生器30における吸収液Swの加熱量を増減するように構成されている。
このように構成すると、凝縮被加熱流体流路から流出する流体の温度を調節することができる。
また、本発明の第5の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る吸収ヒートポンプシステム1において、冷媒加熱流体流路21から流出した冷媒加熱流体Qの温度と相関を有する物理量を検知する冷媒加熱流体温度検知手段96と;凝縮器40の冷媒の液Vfを直接又は間接的に再生器30に導く冷媒液バイパス流路46であって、流路を開閉する開閉弁47を有する冷媒液バイパス流路46とを備え;冷媒加熱流体温度検知手段96で検知された値に応じて開閉弁47の開度を増減するように構成されている。
このように構成すると、開閉弁を開けることによって、再生器において吸収液の加熱に利用された熱を凝縮器に移動させることができ、冷媒加熱流体を介して採取する熱量を抑制することができる。
また、本発明の第6の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図4に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る吸収ヒートポンプシステムにおいて、冷媒加熱流体流路21に供給される冷媒加熱流体Qと、外部の排熱源X4とを熱交換させる熱源排熱回収熱交換器53を備える。
このように構成すると、系内で最も温度が低い冷媒加熱流体において排熱を回収することとなり、熱回収がしやすく、より多くの排熱を回収することができる。
また、本発明の第7の態様に係る吸収ヒートポンプシステムは、例えば図3に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つの態様に係る吸収ヒートポンプシステム1Aにおいて、冷媒の液Vfと外部の排熱源X1、X2、X3とを熱交換させる冷媒液排熱回収熱交換器55、56、58を備える。
このように構成すると、比較的温度が低い排熱を回収することができ、省エネルギーを図ることができる。
本発明によれば、比較的温度が低い熱源を導入して被加熱流体の温度を上昇させることができ、比較的温度が低い熱源の熱を有効利用することができる。
本発明の実施の形態に係る吸収ヒートポンプシステムの模式的系統図である。 本発明の実施の形態に係る吸収ヒートポンプシステムにおける吸収液のデューリング線図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る吸収ヒートポンプシステムの模式的系統図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る吸収ヒートポンプシステムの蒸発器まわりの部分系統図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る吸収ヒートポンプシステム1を説明する。図1は、吸収ヒートポンプシステム1の模式的系統図である。吸収ヒートポンプシステム1は、高圧吸収器10Hと、低圧吸収器10Lと、蒸発器20と、再生器30と、凝縮器40と、冷媒液管45と、高圧吸収冷媒流路80とを備えている。
高圧吸収器10Hは、被加熱流体Fを流す高圧吸収被加熱流体流路としての高圧吸収器伝熱管11Hを内部に有している。本実施の形態では、高圧吸収器伝熱管11Hを流れる被加熱流体Fを、特に吸収被加熱流体Faということとする。高圧吸収器10Hには、冷媒の蒸気である高圧冷媒蒸気Vaを導入する高圧冷媒蒸気管89と、濃溶液Saを導入する濃溶液管35と、中間濃度溶液Sbを低圧吸収器10Lに導く低圧吸収液流路としての中間濃度溶液管19とが接続されている。濃溶液Saは比較的濃度が高い吸収液であり、中間濃度溶液Sbは濃溶液Saよりも濃度が低い吸収液である。本実施の形態では、冷媒として水(HO)が、吸収液としてLiBr水溶液が用いられている。高圧吸収器10Hに導入された高圧冷媒蒸気Va及び濃溶液Saは、高圧吸収器伝熱管11Hの外側に存在することとなる。高圧吸収器10Hは、導入した濃溶液Saが高圧冷媒蒸気Vaを吸収する際に吸収熱を発生させ、この吸収熱を、高圧吸収器伝熱管11Hを流れる吸収被加熱流体Faが受熱して、吸収被加熱流体Faが加熱されるように構成されている。高圧吸収器10Hに導入される濃溶液Saは、高圧吸収器伝熱管11Hの外表面に濡れ広がるように、スプレーノズル(不図示)を用いて散布してもよい。
低圧吸収器10Lは、凝縮器40において生成された冷媒液Vfを流す低圧吸収被加熱流体流路としての低圧吸収器伝熱管11Lを内部に有している。低圧吸収器10Lには、蒸発器20で生成された冷媒の蒸気である蒸発器冷媒蒸気Veを導入する蒸発冷媒蒸気管29と、中間濃度溶液Sbを導入する中間濃度溶液管19と、中間濃度溶液Sbよりも濃度が低い希溶液Swを再生器30に導く希溶液流路としての希溶液管15とが接続されている。希溶液管15には、希溶液Swを圧送する溶液ポンプ16が配設されている。希溶液管15及び中間濃度溶液管19には、希溶液Swと中間濃度溶液Sbとの間で熱交換を行わせる低温溶液熱交換器51が配設されている。低圧吸収器10Lに導入された蒸発器冷媒蒸気Ve及び中間濃度溶液Sbは、低圧吸収器伝熱管11Lの外側に存在することとなる。低圧吸収器10Lは、導入した中間濃度溶液Sbが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収する際に吸収熱を発生させ、この吸収熱を、低圧吸収器伝熱管11Lを流れる冷媒液Vfが受熱して、冷媒液Vfが加熱されるように構成されている。低圧吸収器10Lに導入される中間濃度溶液Sbも、低圧吸収器伝熱管11Lの外表面に濡れ広がるように、スプレーノズル(不図示)を用いて散布してもよい。
蒸発器20は、冷媒加熱流体流路としての蒸発器加熱管21を内部に有している。蒸発器20には、蒸発器冷媒蒸気Veを低圧吸収器10Lに供給する蒸発冷媒蒸気管29と、冷媒液Vfを導入する分離冷媒液流路としての分離冷媒液管85とが接続されている。蒸発器20近傍の分離冷媒液管85には、内部を流れる冷媒液Vfを減圧する分離減圧手段としての減圧器85rが配設されている。減圧器85rとしては、開度調節した弁やオリフィスを用いることができる。蒸発器20に導入された冷媒液Vfは、蒸発器加熱管21の外側に存在することとなる。蒸発器20は、導入した冷媒液Vfが、蒸発器加熱管21を流れる低温熱源水Qに加熱されて蒸発することで、蒸発器冷媒蒸気Veが生成されるように構成されている。
低温熱源水Qは、本実施の形態では、熱源水循環部67によって、蒸発器加熱管21と地中Gに設けられた地中熱交換器61との間を循環されることで、温度が調節されるように構成されている。地中熱交換器61は、地中Gと低温熱源水Qとの間で熱交換を行わせる機器である。地中熱交換器61は、本実施の形態では、地中Gを鉛直方向に掘削し、掘削した孔にUチューブ62を挿入し、Uチューブ62が挿入された掘削孔を埋め戻して構成される、いわゆるボアホール方式となっている。地中Gは、地表から概ね10mよりも深い部分の温度が1年を通じて安定している。したがって、掘削孔は、Uチューブ62が10mよりも深い部分まで達するように、10mよりも深くなっており、20m、30mの深さとしてもよく、50m〜100m程度の深さとしてもよい。Uチューブ62には、低温熱源水Qが流れるようになっている。1つの掘削孔には、典型的には1対又は2対のUチューブ62が挿入される。地中熱交換器61は、地中Gと低温熱源水Qとの交換熱量に応じて、Uチューブ62が挿入された掘削孔を複数設け、各掘削孔に挿入されたUチューブ62を並列に接続した構成にしてもよい。
熱源水循環部67は、熱源水往管65と、熱源水ポンプ66と、熱源水還管64とを有している。熱源水往管65は、一方が地中熱交換器61のUチューブ62の一端と接続され、他方が蒸発器20の蒸発器加熱管21と接続されている。熱源水往管65は、地中熱交換器61で地中Gと熱交換した低温熱源水Qを、蒸発器加熱管21に導く配管である。熱源水還管64は、一方が蒸発器加熱管21に接続され、他方がUチューブ62の他端と接続されている。熱源水還管64は、低温熱源水Qを、蒸発器加熱管21から地中熱交換器61に導く配管である。熱源水還管64には、蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度を検知する冷媒加熱流体温度検知手段としての低温熱源水温度計96が設けられている。地中熱交換器61のUチューブ62、熱源水往管65、蒸発器20の蒸発器加熱管21、熱源水還管64がこの順で接続されて形成される低温熱源水Qの流路は、密閉流路となっている。密閉流路内の低温熱源水Qを流動させる熱源水ポンプ66は、熱源水往管65に配設されている。熱源水循環部67を構成する熱源水往管65、熱源水ポンプ66、熱源水還管64が介在することによって、低温熱源水Qを、地中熱交換器61と蒸発器20との間で循環させることができる。
再生器30は、本実施の形態では、加熱源としての駆動熱源流体Pを流す再生器加熱管31を内部に有している。再生器30には、希溶液Swを導入する希溶液管15と、濃溶液Saを高圧吸収器10Hに導く高圧吸収液流路としての濃溶液管35と、再生器冷媒蒸気Vgを凝縮器40に供給する再生冷媒蒸気管39とが接続されている。希溶液管15及び濃溶液管35には、希溶液Swと濃溶液Saとの間で熱交換を行わせる高温溶液熱交換器52が配設されている。再生器30に導入された希溶液Swは、再生器加熱管31の外側に存在することとなる。再生器30は、導入した希溶液Swが再生器加熱管31を流れる駆動熱源流体Pに加熱されることで、希溶液Sw中の冷媒が離脱して、濃溶液Saとなり、離脱した冷媒は再生器冷媒蒸気Vgとなるように構成されている。再生器加熱管31の一端には、駆動熱源流体Pを導入する駆動熱源流体導入管37が接続されており、再生器加熱管31の他端には、駆動熱源流体Pを流出する駆動熱源流体流出管38が接続されている。駆動熱源流体流出管38には、再生器加熱管31内を流れる駆動熱源流体Pの流量を調節する駆動熱源弁38vが配設されている。
凝縮器40は、被加熱流体Fを流す凝縮被加熱流体流路としての凝縮器伝熱管41を内部に有している。本実施の形態では、凝縮器伝熱管41を流れる被加熱流体Fを、特に凝縮被加熱流体Fcということとする。凝縮器40には、再生器30で生成された再生器冷媒蒸気Vgを導入する再生冷媒蒸気管39が接続されている。凝縮器40に導入された再生器冷媒蒸気Vgは、凝縮器伝熱管41の外側に存在することとなる。また、凝縮器40には、冷媒液Vfを流す冷媒液管45の一端が接続されている。冷媒液管45は、その他端が、凝縮器40で生成された冷媒液Vfが低圧吸収器10Lの低圧吸収器伝熱管11Lに供給されるように、低圧吸収器伝熱管11Lに接続されており、低圧吸収冷媒流路に相当する。低圧吸収器10L近傍の冷媒液管45には、内部を流れる冷媒液Vfを減圧する低圧減圧手段としての減圧器45rが配設されている。減圧器45rとしては、開度調節した弁やオリフィスを用いることができる。凝縮器40は、導入した再生器冷媒蒸気Vgが、凝縮器伝熱管41を流れる凝縮被加熱流体Fcに冷却されて凝縮して冷媒液Vfとなる一方で、凝縮器伝熱管41を流れる凝縮被加熱流体Fcが、再生器冷媒蒸気Vgが凝縮する際の凝縮熱によって加熱されるように構成されている。
本実施の形態では、高圧吸収器伝熱管11Hの一端と凝縮器伝熱管41の一端とが被加熱流体搬送管18で接続されており、高圧吸収器伝熱管11Hを流れた被加熱流体Fが凝縮器伝熱管41を流れるように構成されている。高圧吸収器伝熱管11Hの他端には、被加熱流体Fを高圧吸収器伝熱管11Hに導入する被加熱流体導入管17が接続されている。被加熱流体導入管17及び被加熱流体搬送管18は、昇温流体流路に相当する。凝縮器伝熱管41の他端には、被加熱流体Fを流出する被加熱流体流出管48が接続されている。被加熱流体流出管48には、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度を検知する昇温流体温度検知手段としての被加熱流体温度計94が設けられている。また、本実施の形態では、冷媒液管45と再生器30とが、冷媒液バイパス流路としての冷媒バイパス管46で接続されており、凝縮器40の冷媒液Vfを直接(他の機器を経由せずに)再生器30に導くことができるように構成されている。冷媒バイパス管46には、開閉弁としての冷媒バイパス弁47が配設されており、冷媒バイパス管46内に冷媒液Vfを流すか否かを切り替えることができるように構成されている。
高圧吸収冷媒流路80は、冷媒気液分離器81と、二相冷媒管88と、高圧冷媒蒸気管89とを含んでいる。冷媒気液分離器81は、冷媒液Vfが低圧吸収器伝熱管11Lで加熱されて冷媒の液と蒸気との二相流となったものを導入し、冷媒の蒸気である高圧冷媒蒸気Vaと、冷媒液Vfとに分離するものである。二相冷媒管88は、低圧吸収器伝熱管11Lで加熱された冷媒の液と蒸気との二相流を冷媒気液分離器81に導く流路である。高圧冷媒蒸気管89は、冷媒気液分離器81で分離された高圧冷媒蒸気Vaを高圧吸収器10Hに導く流路である。また、冷媒気液分離器81の冷媒液Vfが貯留される部分には、冷媒気液分離器81で分離された冷媒液Vfを蒸発器20に導く分離冷媒液管85が接続されている。
被加熱流体温度計94及び低温熱源水温度計96は、それぞれ、制御装置99と信号ケーブルで接続されており、被加熱流体温度計94で検知した温度及び低温熱源水温度計96で検知した温度を、それぞれ信号として制御装置99に送信することができるように構成されている。また、制御装置99は、駆動熱源弁38v及び冷媒バイパス弁47と、それぞれ信号ケーブルで接続されており、駆動熱源弁38v及び冷媒バイパス弁47の開度を個別に調節することができるように構成されている。
引き続き図2を図1と併せて参照して、吸収ヒートポンプシステム1の作用を説明する。図2は、吸収ヒートポンプシステム1の吸収液のデューリング線図である。図2のデューリング線図は、縦軸に冷媒(本実施の形態では水)の露点温度を、横軸に吸収液(本実施の形態ではLiBr水溶液)の温度をとっている。右上がりの線は吸収液の等濃度線を表し、右に行くほど高濃度、左に行くほど低濃度となる。なお、縦軸が示す露点温度は飽和圧力と対応関係にあるため、冷媒の蒸気が飽和蒸気である本実施の形態のヒートポンプサイクルでは、縦軸は主要構成部材10H、10L、20、30、40の内部圧力を表していると見ることもできる。
吸収ヒートポンプシステム1は、熱源水ポンプ66の作動により、低温熱源水Qが熱源水往管65及び熱源水還管64を介して、地中熱交換器61と蒸発器20の蒸発器加熱管21との間を循環する。地中熱交換器61と蒸発器加熱管21との間を循環する低温熱源水Qは、蒸発器20内で冷媒液Vfを加熱することで自身は温度が低下し、その後地中熱交換器61で地中Gと熱交換することで温度が上昇する。蒸発器20では、冷媒気液分離器81から供給されてきた冷媒液Vfが、蒸発器加熱管21内を流れる低温熱源水Qによって加熱され、蒸発して蒸発器冷媒蒸気Veとなる。蒸発器20に流入する冷媒液Vfは、蒸発器20に流入する前に減圧器85rを通過して減圧されているので、蒸発器20において蒸発器冷媒蒸気Veになりやすい。蒸発器20で発生した蒸発器冷媒蒸気Veは、蒸発冷媒蒸気管29を介して低圧吸収器10Lへと移動する。
低圧吸収器10Lでは、高圧吸収器10Hから供給されてきた中間濃度溶液Sbが、蒸発器20から移動してきた蒸発器冷媒蒸気Veを吸収する。蒸発器冷媒蒸気Veを吸収した中間濃度溶液Sbは、濃度が低下して希溶液Swとなる(10La〜10Lb)。他方、低圧吸収器伝熱管11Lの内部には、凝縮器40から供給されてきた冷媒液Vfが流入する。低圧吸収器伝熱管11Lに流入する冷媒液Vfは、低圧吸収器伝熱管11Lに流入する前に減圧器45rを通過して減圧されているので、気化しやすい状態になっている。低圧吸収器10Lでは、中間濃度溶液Sbが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収する際に吸収熱が発生する。この吸収熱により、低圧吸収器伝熱管11Lを流れる冷媒液Vfが加熱される。低圧吸収器10Lで加熱された冷媒液Vfは、冷媒気液分離器81に向けて二相冷媒管88を流れる。中間濃度溶液Sbが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収したことに伴って生じた希溶液Swは、溶液ポンプ16の作動により再生器30に向かって希溶液管35を流れる。
低圧吸収器伝熱管11Lを流れて加熱された冷媒液Vfは、気液二相流で二相冷媒管88を流れ、冷媒気液分離器81に流入する。冷媒気液分離器81に流入した冷媒の気液二相流は、高圧冷媒蒸気Vaと冷媒液Vfとに分離される。冷媒気液分離器81において分離された高圧冷媒蒸気Vaは、高圧冷媒蒸気管89を流れて高圧吸収器10Hに流入する。冷媒気液分離器81において分離された冷媒液Vfは、分離冷媒液管85を流れ、減圧器85rを経て蒸発器20に戻される。
低圧吸収器10Lから再生器30に送られた希溶液Swは、再生器加熱管31を流れる駆動熱源流体Pによって加熱され、希溶液Sw中の冷媒が蒸発して濃溶液Saとなる(30a〜30b)。他方、希溶液Swから蒸発した冷媒は、再生器冷媒蒸気Vgとして、再生冷媒蒸気管39を介して凝縮器40へと移動する。凝縮器40へと移動した再生器冷媒蒸気Vgは、被加熱流体搬送管18から流入して凝縮器伝熱管41を流れる凝縮被加熱流体Fcで冷却されて凝縮して、冷媒液Vfとなる。凝縮器40で生じた冷媒液Vfは、冷媒液管45及び減圧器45rを介して低圧吸収器10Lの低圧吸収器伝熱管11Lに供給され、以降、上述のサイクルを繰り返す。他方、凝縮器伝熱管41を流れる凝縮被加熱流体Fcは、再生器冷媒蒸気Vgが凝縮する際の凝縮熱によって加熱され、温度が上昇する。凝縮器40で温度が上昇して被加熱流体流出管48に入った被加熱流体Fは、暖房機器等の熱利用場所に供給される。
再生器30で再生された濃溶液Saは、高圧吸収器10Hに向かって濃溶液管35を流れる。高圧吸収器10hでは、再生器30から供給されてきた濃溶液Saが、冷媒気液分離器81から移動してきた高圧冷媒蒸気Vaを吸収する。高圧冷媒蒸気Vaを吸収した濃溶液Saは、濃度が低下して中間濃度溶液Sbとなる(10Ha〜10Hb)。高圧吸収器10H内の中間濃度溶液Sbは、中間濃度溶液管19を流れて低圧吸収器10Lに流入し、以降、上述のサイクルを繰り返す。他方、高圧吸収器伝熱管11Hの内部には、被加熱流体導入管17から被加熱流体Fが流入する。高圧吸収器10Hでは、濃溶液Saが高圧冷媒蒸気Vaを吸収する際に吸収熱が発生する。この吸収熱により、高圧吸収器伝熱管11Hを流れる吸収被加熱流体Faが加熱される。高圧吸収器10Hで加熱された被加熱流体Fは、凝縮器40に向けて被加熱流体搬送管18を流れ、以降、上述のように凝縮器40でさらに加熱された後、熱利用場所に供給される。本実施の形態では、被加熱流体Fが、高圧吸収器10Hにおいて概ね50〜70℃に上昇し、その後凝縮器40において概ね70〜90℃に上昇して、熱利用場所に供給される。
図2に示すように、吸収ヒートポンプシステム1では、再生器30から流出した濃溶液Saは、一旦、高圧吸収器10Hに流入して中間濃度溶液Sbまで濃度が低下した後に、低圧吸収器10Lに流入して希溶液Swまで濃度が低下するので、濃溶液Saを直接低圧吸収器10Lに流入させたときのように吸収液が結晶すること(図2中の破線部分参照)を回避することができる。
上述したような吸収ヒートポンプシステム1の運転中、制御装置99は、被加熱流体温度計94及び低温熱源水温度計96から、検知した温度を受信している。制御装置99は、被加熱流体温度計94で検知された温度が高い場合は駆動熱源弁38vの開度を絞り、被加熱流体温度計94で検知された温度が低い場合は駆動熱源弁38vの開度を大きくするように、被加熱流体温度計94で検知された温度に応じて再生器30に投入される熱量を増減している。このようにして、被加熱流体流出管48を介して熱利用場所に供給される被加熱流体Fの温度を調節している。また、制御装置99は、低温熱源水温度計96で検知された温度が低い場合は冷媒バイパス弁47の開度を大きくし、低温熱源水温度計96で検知された温度が高い場合は冷媒バイパス弁47の開度を絞るように、低温熱源水温度計96で検知された温度に応じて地中Gから採取する熱量を調節している。冷媒バイパス弁47を開にすると、凝縮器40から低圧吸収器10Lに向かう冷媒液Vfが、冷媒バイパス管46を流れることで、低圧吸収器10Lに流入せずに再生器30に流入することとなる。これにより、再生器30に流入した駆動熱源流体Pの熱量が被加熱流体Fへと伝達されることとなる。冷媒バイパス弁47を開けるのには、以下の背景がある。地中熱は、容量(単位敷地面積あたりの採取可能な単位時間当たりの熱量)が小さいことが知られている。つまり、単位時間当たりに地中から採取できる熱量には限界がある。これは、地中熱が熱源水に採取された後、地中の伝熱によって再び採熱可能な状態になるまでに相当の時間を要するという、地中熱採熱の原理に起因するものである。地中Gから採取可能な熱量には限界があるが、冷媒バイパス管46を介して凝縮器40の冷媒液Vfを再生器30に導入することで、蒸発器20に冷媒液Vfを供給しないようにして低温熱源水Qから採取する熱量を増加させずに、被加熱流体Fに熱量を与えることができる。
以上で説明したように、本発明の実施の形態に係る吸収ヒートポンプシステム1によれば、蒸発器加熱管21に導入した低温熱源水Qの熱を、低圧吸収器10L及び高圧吸収器10Hの2段階で被加熱流体Fに汲み上げているので、蒸発器20に導入される低温熱源水Qの温度が5〜10℃と比較的低い温度になった場合でも、被加熱流体Fを暖房用途に利用可能な程度に昇温させることができる。なお、吸収ヒートポンプシステム1の外部に中間温度(概ね30〜40℃)の排熱源がある場合は、その排熱を回収して省エネルギーを図ることができる。
図3は、本発明の実施の形態の変形例に係る吸収ヒートポンプシステム1Aの模式的系統図である。吸収ヒートポンプシステム1Aでは、冷媒液管45を流れる冷媒液Vfと第1排熱流体X1との間で熱交換させる第1排熱回収熱交換器55が設けられている。また、分離冷媒液管85に分岐管76の一端が接続されており、分岐管76に流入した冷媒液Vfと第2排熱流体X2との間で熱交換させる第2排熱回収熱交換器56が設けられている。分岐管76の他端は、二相冷媒管88に接続されている。分岐管76には、二方弁77が配設されている。また、分岐管76の接続部よりも下流側の分離冷媒液管85を流れる冷媒液Vfと第3排熱流体X3との間で熱交換させる第3排熱回収熱交換器58が設けられている。上記以外の吸収ヒートポンプシステム1Aの構成は、吸収ヒートポンプシステム1(図1参照)と同様である。上述のように構成された吸収ヒートポンプシステム1Aにおいて、第1排熱回収熱交換器55は、凝縮器40と低圧吸収器10Lとの間の、比較的冷媒液Vfの駆動力が大きな位置に設けられているので、小型化を図ることができる。第2排熱回収熱交換器56では、導入された冷媒液Vfが、第2排熱流体X2との熱交換によって一部が気化してヒートサイフォン効果により冷媒気液分離器81に戻り、冷媒の蒸気は高圧吸収器10Hに供給され、冷媒の液は再循環することとなる。なお、二方弁77が設けられていることで、回収熱量を制御することができ、この場合は第2排熱回収熱交換器56で冷媒液Vfがほとんど気化するので、気化した冷媒を直接高圧吸収器10Hに導くこととしてもよい。第3排熱回収熱交換器58は、加熱される冷媒液Vfの温度が最も低くなるので、第3排熱流体X3が比較的低温であっても排熱を回収することができる。なお、第1排熱回収熱交換器55、第2排熱回収熱交換器56、第3排熱回収熱交換器58は、いずれも冷媒液排熱回収熱交換器に相当し、必ずしもすべて設けていなくてもよく、適宜必要なものを設ければよい。また、第1排熱流体X1、第2排熱流体X2、第3排熱流体X3は、同じ流体であってもよく、異なる流体であってもよい。
また、図4の蒸発器20まわりの部分系統図に示すように、蒸発器加熱管21に導入される低温熱源水Qと、外部の排熱流体X4(第4排熱流体X4)との間で熱交換させる熱源排熱回収熱交換器53を設けることとしてもよい。低温熱源水Qは、系内で最も温度が低いので、第4排熱流体X4の温度が比較的低くても熱回収することができ、より多くの排熱を回収することができる。なお、熱源排熱回収熱交換器53は、図3に示す第1排熱回収熱交換器55及び/又は第2排熱回収熱交換器56及び/又は第3排熱回収熱交換器58と併設しても差し支えない。
以上の説明では、低温熱源水Qが、地中熱交換器61において地中熱によって温度調節されるものであるとしたが、排温水、河川水、下水等であってもよい。
以上の説明では、再生器30に導入される駆動熱源が、駆動熱源流体Pが保有する熱であるとしたが、バーナーで燃料を燃焼させた際に発生する熱を駆動熱源としてもよい。この場合、再生器30には、駆動熱源流体Pを流す再生器加熱管31に代えてバーナーが設けられる。
以上の説明では、被加熱流体Fを流す吸収器伝熱管11と凝縮器伝熱管41とが直列に接続されていることとしたが、並列に接続されていてもよく、吸収器伝熱管11及び凝縮器伝熱管41のそれぞれに異なる被加熱流体Fが供給されることとしてもよい。
以上の説明では、昇温流体温度検知手段が、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度を直接検知する被加熱流体温度計94であるとしたが、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度と相関を有する物理量、例えば、凝縮器40内の冷媒の飽和温度あるいは飽和圧力を検知して、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度に換算することとしてもよい。なお、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度自体も、凝縮器伝熱管41から流出した被加熱流体Fの温度と相関を有する物理量に含まれる。同様に、冷媒加熱流体温度検知手段が、蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度を直接検知する低温熱源水温度計96であるとしたが、蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度と相関を有する物理量、例えば、蒸発器20内の冷媒の飽和温度あるいは飽和圧力を検知して、蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度に換算することとしてもよい。蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度自体も、蒸発器加熱管21から流出した低温熱源水Qの温度と相関を有する物理量に含まれる。
1、1A 吸収ヒートポンプシステム
10H 高圧吸収器
10L 低圧吸収器
11H 高圧吸収器伝熱管
11L 低圧吸収器伝熱管
15 希溶液管
17 被加熱流体導入管
18 被加熱流体搬送管
19 中間濃度溶液管
20 蒸発器
21 蒸発器加熱管
30 再生器
35 濃溶液管
40 凝縮器
41 凝縮器伝熱管
45 冷媒液管
45r 減圧器
46 冷媒液バイパス管
47 冷媒液バイパス弁
51 低温溶液熱交換器
52 高温溶液熱交換器
53 熱源排熱回収熱交換器
55 第1排熱回収熱交換器
56 第2排熱回収熱交換器
58 第3排熱回収熱交換器
80 高圧吸収冷媒流路
81 冷媒気液分離器
85 分離冷媒液管
85r 減圧器
94 被加熱流体温度計
96 低温熱源水温度計
F 被加熱流体
Q 低温熱源水
Va 高圧冷媒蒸気
Ve 蒸発器冷媒蒸気
Vf 冷媒液
Vg 再生器冷媒蒸気
Sa 濃溶液
Sb 中間濃度溶液
Sw 希溶液
X1 第1排熱流体
X2 第2排熱流体
X3 第3排熱流体
X4 第4排熱流体

Claims (7)

  1. 冷媒加熱流体を流す冷媒加熱流体流路を有し、前記冷媒加熱流体が保有する熱で冷媒の液を加熱し蒸発させて冷媒の蒸気を生成する蒸発器と;
    高圧吸収被加熱流体流路を有し、吸収液が冷媒の蒸気を吸収した際に生じた吸収熱で前記高圧吸収被加熱流体流路を流れる流体を加熱する高圧吸収器と;
    低圧吸収被加熱流体流路を有すると共に、前記高圧吸収器において前記冷媒の蒸気を吸収した前記吸収液を導入し、導入した吸収液が冷媒の蒸気を吸収した際に生じた吸収熱で前記低圧吸収被加熱流体流路を流れる流体を加熱する低圧吸収器と;
    前記低圧吸収器において前記冷媒の蒸気を吸収した前記吸収液を直接又は間接的に導入し加熱して、前記吸収液から冷媒を離脱させて前記吸収液の濃度を上昇させる再生器と;
    凝縮被加熱流体流路を有すると共に、前記再生器において前記吸収液から離脱した冷媒の蒸気を導入し、導入した前記冷媒の蒸気を凝縮させた際に生じた凝縮熱で前記凝縮被加熱流体流路を流れる流体を加熱する凝縮器と;
    前記凝縮器で凝縮された冷媒の液を、少なくとも前記低圧吸収被加熱流体流路に導く低圧吸収冷媒流路と;
    前記低圧吸収被加熱流体流路で加熱された冷媒の一部又は全部を気化させて前記高圧吸収器に導く高圧吸収冷媒流路とを備える;
    吸収ヒートポンプシステム。
  2. 前記低圧吸収冷媒流路に設けられ、前記低圧吸収冷媒流路を流れる前記冷媒の液を減圧する低圧減圧手段と;
    前記高圧吸収冷媒流路に設けられ、前記低圧吸収被加熱流体流路で加熱された冷媒を前記冷媒の蒸気と前記冷媒の液とに分離する冷媒気液分離器と;
    前記冷媒気液分離器で分離された前記冷媒の液を前記蒸発器に導く分離冷媒液流路と;
    前記分離冷媒液流路に設けられ、前記分離冷媒液流路を流れる前記冷媒の液を減圧する分離減圧手段とを備える;
    請求項1に記載の吸収ヒートポンプシステム。
  3. 前記低圧吸収器において前記冷媒の蒸気を吸収した前記吸収液を前記再生器に導く希溶液流路と;
    前記再生器において濃度が上昇した前記吸収液を前記高圧吸収器に導く高圧吸収液流路と;
    前記高圧吸収器において前記冷媒の蒸気を吸収した前記吸収液を前記低圧吸収器に導く低圧吸収液流路と;
    前記希溶液流路を流れる前記希溶液と、前記低圧吸収液流路を流れる前記吸収液と、の間で熱交換を行わせる低温溶液熱交換器と;
    前記低温溶液熱交換器を流れた後に前記希溶液流路を流れる前記希溶液と、前記高圧吸収液流路を流れる前記吸収液と、の間で熱交換を行わせる高温溶液熱交換器とを備える;
    請求項1又は請求項2に記載の吸収ヒートポンプシステム。
  4. 前記高圧吸収被加熱流体流路及び前記凝縮被加熱流体流路の少なくとも一方に流体を導く昇温流体流路と;
    前記高圧吸収被加熱流体流路又は前記凝縮被加熱流体流路から流出した流体の温度と相関を有する物理量を検知する昇温流体温度検知手段とを備え;
    前記昇温流体温度検知手段で検知された値に応じて前記再生器における前記吸収液の加熱量を増減するように構成された;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸収ヒートポンプシステム。
  5. 前記冷媒加熱流体流路から流出した前記冷媒加熱流体の温度と相関を有する物理量を検知する冷媒加熱流体温度検知手段と;
    前記凝縮器の冷媒の液を直接又は間接的に前記再生器に導く冷媒液バイパス流路であって、流路を開閉する開閉弁を有する冷媒液バイパス流路とを備え;
    前記冷媒加熱流体温度検知手段で検知された値に応じて前記開閉弁の開度を増減するように構成された;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吸収ヒートポンプシステム。
  6. 前記冷媒加熱流体流路に供給される前記冷媒加熱流体と、外部の排熱源とを熱交換させる熱源排熱回収熱交換器を備える;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の吸収ヒートポンプシステム。
  7. 前記冷媒の液と外部の排熱源とを熱交換させる冷媒液排熱回収熱交換器を備える;
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の吸収ヒートポンプシステム。
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