JP4486635B2 - 引き戸錠の室内側引き戸用錠装置 - Google Patents

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本発明は引き戸錠の室内側引き戸用錠装置に関するものである。
引き戸を施錠するための引き戸錠としては、特開平10-280767号公報記載のものが知られている。この従来例において、室外側の引き戸内には一対の操作レバーが同軸回りに回転自在に軸支される室外側引き戸用錠装置が、室内側の引き戸には鎌形ロック部材が回転自在に軸支された室内側引き戸用錠装置が各々収納される。
室外側引き戸用錠装置の操作レバーは、室外側引き戸に固定されたシリンダ錠への回転操作により上下駆動されるスライダにより回転駆動されて自由端が室内側引き戸内に進入する。鎌形ロック部材は室内側引き戸用錠装置の錠ケースに上下移動自在に配置される駆動板により駆動することができ、駆動板が下方に移動すると、室外側引き戸の係入孔に進入して室内側引き戸の移動を禁止する。シリンダ錠を施錠側に回転駆動させると一方の操作レバー(施錠操作レバー)が時計回りに回転して駆動板を引き下げて施錠状態となり、解錠側に回転駆動させると他方の操作レバーが反時計回りに回転し、駆動板を引き上げて解錠状態となる。
また、シリンダ錠を操作しない状態において各操作レバーは室外側引き戸内に収容された初期位置に保持される必要があり、このため、スライダは軸回りに巻回されるトーションスプリングにより操作レバーを初期位置に保持する位置に維持される。
しかし、この従来例においては、室内外の引き戸が閉塞状態にある場合に鎌形ロック部材が係入孔に対峙していることを保証する取付位置の調整手段や、あるいは引き戸が開放された状態で過って施錠状態になることを防止する安全装置を有しないために、動作信頼性が低いという問題がある。
かかる問題を解決するために、例えば、特開平8-93294号公報には、室内外の錠装置を正しく正対させるための取付位置の調整装置が提供されている。しかし、これら調整装置、あるいは安全装置を個別に配置すると、引き戸錠全体が大型化するという問題がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、動作信頼性が高く、かつ、装置の小型が可能な引き戸錠の室内側引き戸用錠装置の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
室外側引き戸3内から進退する操作レバー7、7’により上下駆動されるロック操作プレート11と、
ロック操作プレート11の駆動方向により回転方向が選択され、室外側引き戸3の係入孔6に進退して室外側引き戸3を施解錠する鎌形ロック部材5と、
圧縮スプリング12により室外側に付勢され、飛び出し側ストローク終端位置においてのみロック操作プレート11の施錠方向への移動を禁止する室外側引き戸3の検知部材13とを錠ケース8に配置して室内側引き戸4に収容され、
前記検知部材13は、ドライバ14が挿通可能な径を有し、かつ、鎌形ロック部材5が係入孔6を臨む位置において室外側引き戸3に設けられた位置決め孔15を望む中空部13aを有して中空筒状に形成される引き戸錠の室内側引き戸用錠装置16を提供することにより達成される。
室内側引き戸用錠装置16は、室外側引き戸用錠装置10の操作レバー7、7’により上下駆動されるロック操作プレート11を有しており、ロック操作プレート11が駆動されると、鎌形ロック部材5が室外側引き戸3の係入孔6に進入して施錠状態となる。検知部材13は施錠操作時に室外側引き戸3の存在を検知し、該室外側引き戸3が検知されなかった場合には、ロック操作プレート11の移動を禁止して施錠状態への移行を阻止するので、開放状態で過って鎌形ロック部材5を突出させて引き戸を操作し、室外側引き戸3が鎌形ロック部材5に衝接して錠装置を破損することがなくなる。また、上記検知部材13は引き戸への取付作業時の位置調整手段を兼ねているために、これらを個別に配置する場合に比して、装置を小型化できる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、動作信頼性が高く、かつ、装置の小型が可能な引き戸錠の室内側引き戸用錠装置を得ることができる。
図1に示すように、引き戸錠は、室外側引き戸3に装着される室外側引き戸用錠装置10と、室内側引き戸4に装着される室内側引き戸用錠装置16とからなる。
室外側引き戸用錠装置10は室外側壁面に固定される化粧座22と、室外側引き戸3内に固定される錠ケース8とを有し、錠ケース8には、スライダ2、および一対の操作レバー7、7’が装着される。スライダ2は化粧座22に固定されるシリンダ錠1への回転操作により上下駆動され、駆動方向は、例えば、シリンダ錠1を施錠方向に回転操作した場合には下方に、解錠方向に操作した場合には上方に駆動されるというように、シリンダ錠1への回転操作方向により一義的に決定される。
図示の例において、シリンダ錠1はキー挿入開口1aを室外側引き戸3表面に露出させて化粧座22に固定され(図4(a)参照)、該キー挿入開口1a内に挿入されるキープレートによりロータ1bの端部に固定されたピニオン23を回転させることができる。スライダ2は上記ピニオン23の歯が噛み合う矩形開口2bを所定ピッチで開設した板体であり、ピニオン23の回転により上下駆動される。
一対の操作レバー7、7’は錠ケース8に立設される支軸19を共通の回転軸として該支軸19周りに回転自在に軸支される。各操作レバー7、7’は操作先端部7b、7b’を備え、操作先端部7b、7b’が室外側引き戸3内に収容される初期姿勢(図1の状態)では、各操作先端部7b、7b’は室内側引き戸4を向き、かつ、支軸19に対して上下反対方に位置する。上記支軸19は、該支軸19から操作先端部7b、7b’までの距離(レバー長)が短くても、室内側引き戸4への進入距離を長くするために、可及的にストライク面21に接近して設けられる。これら操作レバー7、7’は図4(b)に示すように、表裏面を接触させた積層状態で支軸19に軸支されており、各操作レバー7、7’には互いに背向するピン7a、7a’が突設される。ピン7a、7a’は支軸19に対して操作先端部7b、7b’と反対方で、かつ、支軸19から引いた上記スライダ2の操作方向線(図5(a)における矢印B)より適宜間隔δ離れた位置に設けられ、該ピン7a、7a’をスライダ2により押し下げ、あるいは引き上げることにより支軸19周りに回転させることができる。
上記操作レバー7、7’を回転操作するために、スライダ2には各操作レバー7、7’のピン7a、7a’に対応する一対の干渉部2a、2a’が形成される。図5に示すように、各干渉部2a、2a’は、一方がスライダ2の降下時に一方のピン7aに干渉して該ピン7aを押し下げ、他方がスライダ2の上昇時に他方のピン7a’に干渉して該ピン7a’を押し上げるように形成される。干渉部2a、2a’の位置は一方がピン7aを作動させている際には、他方の干渉部2a’は他方のピン7a’から離隔した位置にあるように設定され、スライダ2の駆動方向により操作レバー7、7’のいずれか一方のみに選択的に回転力が与えられる。
図示の例において、スライダ2は各操作レバー7、7’の表面に平行し、縦長の切欠2d、2d’が切り欠かれた2枚の翼片2c、2c’を有し、一方の切欠2d’の上端、および他方の切欠2dの下端が干渉部2a、2a’とされる(図4参照)。両操作レバー7、7’が初期位置にある際には、各干渉部2a、2a’は対応する操作レバー7、7’のピン7a、7a’に圧接しており、図2に示すように、スライダ2が施錠方向(下方向)に駆動された際には一方の操作レバー7(以降、施錠操作時に回転する操作レバー7を便宜上「施錠用操作レバー7」、解錠操作時に回転する操作レバー7’を「解錠用操作レバー7’」と呼ぶ。)のみが干渉部2aに干渉して反時計回りに回転し、図3に示すように、解錠方向に駆動された際には解錠用操作レバー7’のみが時計回りに回転する。干渉部2a、2a’は図5に示すように、室外表面側に延びる凹部2eを有しており、操作レバー7、7’のピン7a、7a’は干渉部2a、2a’に押圧された際に、支軸19周りに回転しながら凹部2e内に嵌合する。
上記各操作レバー7、7’を初期位置に維持するために、トーションスプリング9が装着される。トーションスプリング9はコイル部9aと、コイル部9aから延設される脚部9bとからなり、脚部9b先端にはリング部9cが形成される。リング部9cは上記ピン7a、7a’に形成された嵌合溝(図示せず)に遊嵌し、ピン7a、7a’に対して空転自在で、かつ、ピン7a、7a’の自由端方向への移動が規制されて抜け止めされる。このトーションスプリング9は図4(b)に示すように、コイル部9aの巻き方向を支軸19の長手方向に合致させた姿勢で配置され、一方のリング部9cが施錠用操作レバー7のピン7aに、他方が解錠用操作レバー7’のピン7a’に装着される。操作レバー7、7’に装着した状態でコイル部9aは操作レバー7、7’の後方に無拘束状態で保持され、脚部9bの位置関係により決定される所定位置を占める。また、トーションスプリング9は両操作レバー7、7’が初期位置にある際に所定の初期撓み角が与えられるように設計されており、ピン7a、7a’はトーションスプリング9により相互に離間する方向に付勢されて対応する干渉部2a、2a’に圧接し、各操作レバー7、7’は初期姿勢を維持する。
いずれかの操作レバー7、7’が回転すると、該操作レバー7、7’のピン7a、7a’は他方の操作レバー7’、7のピン7a’、7aに接近する関係にあるから、コイル部9aはピン7a、7a’間に引いた線分を底辺とする二等辺三角形上の頂点位置に移動しながら巻き込み角(撓み角)を増加させる。この後、操作レバー7、7’への操作力が解除されると、コイル部9aにおける弾性復元力により操作レバー7、7’は初期位置に戻される。上述したように、操作レバー7、7’が干渉部2a、2a’に押圧された状態でピン7a、7a’は凹部2e内に嵌合しているために、例えば操作レバー7、7’が近傍の部品に干渉してトーションスプリング9の弾性復元力では戻らない場合でも、シリンダ錠1を操作することにより、凹部2eの干渉部2a、2a’との対向壁面2f(図5参照)によりピン7a、7a’を強制操作することができるために、信頼性が向上する。また、初期位置においてピン7a、7a’は干渉部2a、2a’に圧接しているために、スライダ2との間にがたつきが発生することがない。この結果、操作レバー7、7’がストライク面21より突出して室内側引き戸4と干渉することがなく、しかも、シリンダ錠1のロータ1bがキー抜き差し位置まで確実に戻るために、キーの抜き差し感も良好になる。
したがってこの実施の形態において、シリンダ錠1を施錠方向に回転させると、図2に示すように、スライダ2を介して施錠用操作レバー7が回転し、後述する室内側引き戸用錠装置16の鎌形ロック部材5を施錠位置に移行させて施錠が完了する。この後、シリンダ錠1への操作力を解除すると、トーションスプリング9の弾性復元力により施錠用操作レバー7は初期位置に復帰する。また、施錠状態からシリンダ錠1を解錠方向に回転させると、図3に示すように、スライダ2を介して解錠用操作レバー7’が回転し、鎌形ロック部材5を解錠位置に移行させて解錠状態となり、シリンダ錠1への操作力の解除とともに解錠用操作レバー7’は初期位置に復帰する。
一方、室内側引き戸用錠装置16は、図1に示すように、室内側引き戸4に固定される錠ケース18と、室内側表面に配置される化粧座24とを有し、錠ケース18にはロック操作プレート11と、鎌形ロック部材5が配置される。錠ケース18に上下移動自在に装着されるロック操作プレート11は作動片11aを備え、図2、図3に示すように、室内側引き戸用錠装置16内に進入してきた操作レバー7、7’の操作先端部7b、7b’に作動片11aが押し上げられ、または押し下げられて上下駆動される。
鎌形ロック部材5は、先端に鎌形のロック部5aを有し、錠ケース18に回転自在に軸支される。この鎌形ロック部材5には、上記ロック操作プレート11に突設されるロック操作突起11bが遊嵌する長孔5bが形成され、ロック操作プレート11の上下動に対応してロック部5aが室内側引き戸4内に収容される解錠位置(図1の状態)と、上記室外側引き戸用錠装置10の係入孔6から進入してストライクプレート25に係止する施錠位置(図2の状態)との間を回転する。また、ロック操作プレート11と錠ケース18との間にはクリックスプリング26が介装され、ロック操作プレート11を下方ストローク終端位置と上方ストローク終端位置のいずれかに停止させる。
図示の例において、クリックスプリング26は両脚部26aをロック操作突起11b、および鎌形ロック部材5の支軸27に遊嵌して装着されており、施錠用操作レバー7によりロック操作プレート11が所定長押し上げられると、ロック操作プレート11はクリックスプリング26の作用により上方ストローク終端まで移動して鎌形ロック部材5を施錠位置に移行させる(図2参照)。また、施錠状態において解錠用操作レバー7’によってロック操作プレート11が押し下げられると、クリックスプリング26の作用によりロック操作プレート11は下方ストローク終端まで移動し、鎌形ロック部材5を解錠位置に移動させる(図1参照)。
また、この実施の形態において、室内側引き戸用錠装置16には施錠時における引き戸間の隙間からの操作レバー7、7’へのアクセスを禁止するためのガードカバー20が設けられる。ガードカバー20は、図6(a)に示すように、初期位置にある両操作レバー7、7’の操作先端部7b、7b’の周囲を囲むことができる程度の大きさの中空矩形断面を有し、錠ケース18に対して室外側に向けて移動自在に装着される。一方、ロック操作プレート11にはガイド溝11cが形成されており、上記ガードカバー20の側面から突設されるガイドピン20aが遊嵌される。ガイド溝11cはロック操作プレート11の施錠方向への移動によりガイドピン20aを室外側に移動させるように形成される。
ロック操作プレート11が施錠方向に駆動されると、ガイドピン20aが押されてガードカバー20は室外側引き戸用錠装置10側に飛び出し、チリ寸wが小さな場合には、室外側引き戸用錠装置10内に進入し、チリ寸wが大きな場合には、図2に示すように、ストライク面21とほぼ同一面に先端が位置して引き戸3、4間に突出してきた操作レバー7、7’を囲む。このため、施錠状態において引き戸3、4間の隙間から杆体を差し込んで解錠操作レバー7’を強制回転させ、鎌形ロック部材5を初期位置に移動させることができないために、防盗性能が向上する。
さらに、この実施の形態において、室内側引き戸用錠装置16には施錠操作時に施錠位置に室外側引き戸3がない場合、施錠操作を禁止する安全装置28が配置される。図8、9に示すように、安全装置28は、圧縮スプリング12により室外側、すなわち、室外側引き戸3側に付勢される検知部材13と、ロック操作プレート11とから構成され、ロック操作プレート11にはストッパ部11dと、ロック操作プレート11が解錠位置にある際に圧縮スプリング12の付勢力に抗して検知部材13を室外側引き戸3に干渉しない位置まで退避させる制止部11eが設けられる。一方、検知部材13には、該検知部材13が飛び出し側ストローク終端位置にある時に上記ストッパ部11dの施錠位置方向への移動経路を遮断し、その他の飛び出し位置ではストッパ部11dの移動経路を開放するブロック部13bが設けられる。
解錠位置からロック操作プレート11を施錠位置側に移動させようとすると、まず、制止部11eによる検知部材13の制止が解除されて検知部材13は圧縮スプリング12の弾性復元力により飛び出し方向に移動する。図8(a)に示すように、飛び出し方向に施錠対象である室外側引き戸3が存在していると、検知部材13は室外側引き戸3に衝接するために飛び出し側ストローク終端まで飛び出すことができない。この状態ではストッパ部11dの移動経路は開放されているために、ロック操作プレート11は図8(b)に示すように、さらに上方、すなわち施錠位置側に移動することが可能であり、鎌形ロック部材5を施錠位置に移動させることができる。これに対し、図9に示すように、飛び出し方向に室外側引き戸3が存在していない場合には、検知部材13は飛び出し側ストローク終端まで飛び出すために、ストッパ部11dの移動経路はブロック部13bにより遮断されてロック操作プレート11は施錠位置まで移動することができず、鎌形ロック部材5が施錠位置に移動することはない。
図示の例において、検知部材13は側壁部に形成されたガイド突部13cを錠ケース18のガイド溝に嵌合して錠ケース18に対して摺動自在に装着され(図7参照)、圧縮スプリング12は検知部材13の室内側先端にバネ受け凹部13dと、錠ケース18に設けられたバネ受け突部18aに径方向を拘束されて所定位置に配置される(図1参照)。また、制止部11eは傾斜面で検知部材13に接触しており、ロック操作プレート11の施錠位置への移動が禁止された状態で操作力を解除した際には、クリックスプリング26の復元力によって制止部11eの傾斜面に発生する縮退方向の分力が圧縮スプリング12の力より大きいことから検知部材13は退避位置に自動的に移動する。
さらに、上記検知部材13は、引き戸を閉めた状態で鎌形ロック部材5が係入孔6に正対するように室内側引き戸用錠装置16と、室外側引き戸用錠装置10の相対位置を取付作業時に調整するための取付位置調整装置としても利用される。取付位置調整装置として利用するために、検知部材13はドライバ14が挿通可能な径の中空部13aを有して中空筒状に形成される。この検知部材13の中空部13aは室内側引き戸用錠装置16の室内側表面に開放されており、鎌形ロック部材5が係入孔6に正対した状態で室外側引き戸用錠装置10の位置決め孔15と一直線上に並ぶように配置される。
図示の例において、圧縮スプリング12の内径は検知部材13の中空部13aの径よりやや大径に形成されており、バネ受け突部18aと化粧座24には検知部材13の中空部13aと一直線に並ぶ透孔29が形成される。室内側引き戸用錠装置16を固定するに際して、まず、図1に示すように、透孔29、および検知部材13の中空部13aにドライバ14を貫通させ、さらに、ドライバ14の先端を室外側引き戸用錠装置10の位置決め孔15に挿入する。この状態において室外側引き戸用錠装置10、室内側引き戸用錠装置16の錠ケース18、および化粧座24は正規位置に整列されており、ビス等を締め付ければ鎌形ロック部材5が係入孔6に正対した状態で各部を固定することができる。
加えて、この実施の形態において、室内側引き戸用錠装置16には室内側から施解錠操作をするための室内側錠操作手段と、室内側から施錠状態を知るための表示手段を備える。室内側錠操作手段は、ロック操作プレート11の操作部30を室内側に露出させて形成され、表示手段は、操作部30に連結され、操作部30の操作により上記透孔29を閉塞、開放する表示プレート17により構成される。
図示の例において、操作部30はロック操作プレート11に止着されるスライドピン30aを、化粧座24に対して上下方向に摺動自在なスライドノブ30bに嵌合させて形成される。スライドノブ30bには化粧座24に対するガイド板を兼用する表示プレート17が一体に形成される。図2に示すように、スライドノブ30bを上方に移動させると、ロック操作プレート11は上方に移動して鎌形ロック部材5を施錠位置に移動させることができ、このとき、表示プレート17は化粧座24の透孔29を閉塞する。図1に示すように、鎌形ロック部材5が解錠位置にある際には、透孔29は開放状態であるために、利用者は透孔29を覗き、開放状態であるか否かで施解錠状態を判別できる。この場合、表示プレート17に着色しておけば、視認性がより良好になる。
図10に室外側引き戸用錠装置10の変形例を示す。この変形例は、扉厚の変化に対する融通性を高めるための変形を示すもので、ピニオン23の中心には軸方向に貫通する角穴23aが形成される。一方、シリンダ錠1のロータ1bの端部には薄い引き戸の厚さよりやや短寸の角芯1cが固定される。角芯1cは上記角穴23aに嵌合可能な断面矩形の杆体であり、先端には導入テーパ1dが設けられる。したがってこの変形例において、図10(b)に示すように厚さの厚い引き戸に対しても、構成要素を変化させることなく、錠装置を装着することができるために、汎用性が高まる。
引き戸錠を示す断面図である。 施錠操作を示す断面図である。 解錠操作を示す断面図である。 室外側引き戸用錠装置を示す図で、(a)は図1の5A方向矢視図、(b)は図1の5B方向矢視図である。 スライダの要部を示す図で、(a)は図4(b)の6A方向矢視図、(b)は図4(b)の6B方向矢視図である。 室内側引き戸用錠装置を示す図で、(a)は図1の7A方向矢視図、(b)は図1の7B方向矢視図である。 安全装置を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)の8B方向矢視図である。 安全装置が解除された状態を示す図で、(a)は施錠操作途中を示す図、(b)は施錠完了状態を示す図である。 安全装置の作動状態を示す図である。 本発明の変形例を示す図で、(a)は厚さの薄い引き戸への適用を示す図、(b)は厚さの厚い引き戸への適用を示す図である。
符号の説明
1 シリンダ錠
2 スライダ
2a、2a’ 干渉部
3 室外側引き戸
4 室内側引き戸
5 鎌形ロック部材
6 係入孔
7、7’ 操作レバー
7a、7a’ ピン
8 錠ケース
9 トーションスプリング
9a コイル部
9b 脚部
9c リング部
10 室外側引き戸用錠装置
11 ロック操作プレート
12 圧縮スプリング
13 検知部材
13a 中空部
14 ドライバ
15 位置決め孔
16 室内側引き戸用錠装置
17 表示プレート
18 錠ケース

Claims (2)

  1. 室外側引き戸内から進退する操作レバーにより上下駆動されるロック操作プレートと、
    ロック操作プレートの駆動方向により回転方向が選択され、室外側引き戸の係入孔に進退して室外側引き戸を施解錠する鎌形ロック部材と、
    圧縮スプリングにより室外側に付勢され、飛び出し側ストローク終端位置においてのみロック操作プレートの施錠方向への移動を禁止する室外側引き戸の検知部材とを錠ケースに配置して室内側引き戸に収容され、
    前記検知部材は、ドライバが挿通可能な径を有し、かつ、鎌形ロック部材が係入孔を臨む位置において室外側引き戸に設けられた位置決め孔を望む中空部を有して中空筒状に形成される引き戸錠の室内側引き戸用錠装置。
  2. 前記ロック操作プレートに連結され、ロック操作プレートの上下動により前記検知部材の中空部を開放、閉塞する表示プレートを有し、
    検知部材の中空部の開閉によりロック状態の確認が可能な請求項1記載の引き戸錠の室内側引き戸用錠装置。
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