JP4486505B2 - セロトニン・レセプタ作用薬および拮抗薬としての置換トリ環式ガンマ−カルボリン化合物 - Google Patents

セロトニン・レセプタ作用薬および拮抗薬としての置換トリ環式ガンマ−カルボリン化合物 Download PDF

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Description

本発明は、式(I):
Figure 0004486505
[式中、R,R4a,R,R,R,R,Rおよびmは、後記と同意義である]
で示される新規化合物またはその医薬的に許容しうる塩に関する。また本発明は、活性成分としてこれらの新規化合物を含有する医薬製剤、並びに一定の中枢神経系障害の処置における該新規化合物およびその製剤の用途にも関係する。本発明の化合物は、セロトニン・レセプタ・モジュレータ、特に5HT2cレセプタ作用薬および拮抗薬であって、中枢神経系障害、たとえば肥満症、食欲不振、過食症、うつ病、不安、精神病、精神分裂病、片頭痛、嗜癖行動、強迫障害、および性的障害のコントロールまたは予防に有用である。
神経伝達物質/ホルモン・セロトニン(5ヒドロキシトリプタミン,5−HT)は、7サブファミリーに組織化される少なくとも14種のレセプタ群を介して、多くの生理学的プロセスを調節する(Hoyer D.ら、Pharmacol.Rev.,46,1994)。5−HTサブファミリーは、遺伝子相同性および薬理学的特性によって決定されるように、5−HT2A、5−HT2Bおよび5−HT2Cレセプタより成る。5−HTレセプタ転形(調節)(modulation)と、いろいろな疾患や療法との関連に対し実質的な相互関係が存在する。1990年代初期以前に、5−HT2Cおよび5−HT2Aレセプタはそれぞれ、5−HT1Cおよび5−HTと呼ばれた。
5−HTレセプタの直接的または間接的作用または拮抗作用は、選択的または非選択的のいずれかで、肥満症、うつ病、精神分裂病および双極性障害を含む種々の中枢神経系(CNS)障害の処置と関連している。近年において、抗肥満症薬物の作用モードに対するセロトニン用活性の貢献が、文書によって十分に証明されている。CNSにおいてセロトニンの総合的な基礎的正常状態を増大する化合物が、食欲抑制薬として首尾よく開発されている。セロトニン放出作用物質(たとえばフェンフルラミン)は、神経シナプスに存在するセロトニンの量を増大することによって機能する。
しかしながら、これらの突破処置に副作用が伴なわないことはない。セロトニン放出作用物質は、その作用メカニズムに基づき、所望の作用メカニズムと関連しないものも含め広範のいろいろな器官において幾らかのセロトニン・レセプタ亜類型の作用をもたらす。このセロトニンファミリーのレセプタの非特異的転形は、副作用プロフィールにおいて重大な役割を演じる。加えて、これらの化合物またはその代謝産物は、幾らかのセロトニン・レセプタ並びに多数の他のモノアミン神経伝達物質および有害レセプタに対し高い親和性を有することが少なくない。該レセプタ交差(cross)反応性を多少除去すれば、副作用プロフィールを改良した効力ある治療リガンド(配位子)の検査および可能な開発が見込まれるだろう。
5−HT2Cレセプタは、G−たん白結合レセプタである。それは、視床下部、海馬、扁桃、孤束核、脊髄、皮質、嗅球、腹側被蓋域(VTA)、側座核および脈絡叢を含む中枢神経系において、ほとんど排他的に発現される(Hoffman B.およびMezey E.,FEBS Lett.,247,1989)。幾らかの疾患療法において、選択的5−HT2Cレセプタ・リガンドの役割を支持する、十分な証拠がある。5−HT2Cノックアウト・マウスは、フェンフルラミンまたは他の直接作用するmCPPなどの5−HT2C作用薬によって逆転されない、進展の遅い肥満症候群を発現させる(Nonogaki K.ら,Nature Med.,4,1998;Vickers S.ら,Psychopharmacology,143,1999)。
ラットへの選択的5−HT2C作用薬の投与は、食物摂取の減少および対応する体重の減少をひき起こし(Vickers S.ら,Br.J.Pharmacol.,130,2000)、これらの応答は、選択的5−HT2C拮抗薬の投与によってブロックすることができる(Vicker S.ら,Neuropharmacol.41,2001)。また視床下部における5−HT2Cレセプタ転形は、体温調節(Mazzola−Pomietto P.ら,Psychopharmacology,123,1996)、睡眠(Sharpley A.ら,Neuropharmacology,33,1994)、性行為および神経内分泌機能(Rittenhouse P.ら,J.Pharmacol.Exp.Ther.,271,1994)にも影響を及ぼしうる。
VTAにおける5−HT2Cレセプタの活性化は、うつ病の状況にかかわるドパミン作用性ニューロンの活性を調節し(Di Matteo V.ら,Trends Pharmacol.Sci.,22,2001)、5−HT2Cレセプタ作用薬、たとえばWAY161503、RO60−0175およびRO60−0332は、うつ病のげっし動物モデルにおいて活性を有する(Cryan J.およびLucki L.,J.Pharmacol.Exp.Ther.,295,2000)。5−HT2C作用薬は、ラットにおけるニコチン投与の価値のある効果を減じ(Grottick A.ら,Psychopharmacology,157,2001)、かつコカイン投与に対するげっし動物応答に影響を及ぼす(Grottick A.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.,295,2000)ことが報告されている。脊髄における5−HT2Cレセプタの転形は、痛み知覚に影響を及ぼしうる(Chojnacka−Wojcik E.ら,Pol.J.Pharmacol.,46,1994)。また5−HT2Cレセプタ作用薬mCPPおよびRO60−0175が、ラットの陰茎勃起を仲介することを示すデータもある(Millan M.ら,Eur.J.Pharmacol.,325,1997)。
5−HT2Cレセプタに結合して活性化することが報告されている化合物が、以下の証拠資料に開示されている。すなわち、U.S.特許No.3914421、4013652、4115577、4183936および4238607に、式:
Figure 0004486505
[式中、XはO、S、S(=O)またはSO;nは0または1;Rは各種の炭素置換基;およびZはモノ置換基またはH、メチルもしくはクロロである]
で示されるピリドピロロベンズ−複素環化合物が開示されている。
U.S.特許No.4219550に、式:
Figure 0004486505
[式中、XはOまたはS;RはC1−4アルキルまたはシクロプロピル;RはH、CH、OCH、Cl、Br、FまたはCF;および(A)は−CH−、−CH(CH)−、または−CHCH−である]
で示されるピリドピロロ−ベンズ複素環化合物が開示されている。
ヨーロッパ特許出願EP473550A1に、式:
Figure 0004486505
[式中、XおよびYはHまたは単環;RはH、アルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルまたはモノもしくはジ置換カルバモイルアルキル;およびR、RおよびRはH、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルチオまたはトリフルオロメチルである]
で示されるインドロナフチリジン化合物が開示されている。
PCT国際特許出願WO00/35922に、5−HT2C作用薬である、式:
Figure 0004486505
[式中、XはCRまたはカルボニル;RはHまたはアルキル;R'はH、アルキル、アシルまたはアロイル;およびR、R、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、シアノ、アルキルスルホンアミド、アルキルアミド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロアルコキシ、アシルまたはアリールである]
で示されるテトラヒドロ−1H−ピラジノ−1,2−A−キノキサリン−5(6H)オン誘導体が開示されている。
U.S.特許No.6552017、6548493、PCT国際特許出願WO00/77001、WO00/77002およびWO00/77010に、式:
Figure 0004486505
[式中、XはCHR、C(=O)、O、S、S(=O)、SO、NR、C(=O)NRまたはNRC(=O);nは0、1または2;mは0、1、2または3;kは1または2;RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アシルまたはアリール;RはHまたはアルキル;R6aおよびR6bはそれぞれ独立して、H、OH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、トリフルオロアルキル、アルキルアミノ、トリフルオロアルコキシ、アシルまたはアリール;およびR、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、シアノ、アルキルスルホンアミド、アルキルアミド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロアルコキシ、アシル、アリールまたは複素環式環である]
で示される置換複素環縮合ガンマ−カルボリン化合物が開示されている。
国際特許出願WO02/59129に、式:
Figure 0004486505
[式中、XはO、S、S(=O)、SOまたはNR;nは1または2;kは1または2;RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アシルまたはアリール;RおよびRはそれぞれ独立して、Hまたはアルキル;およびR、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロアルキル、シアノ、アルキルスルホンアミド、アルキルアミド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロアルコキシ、アシル、アリールまたは複素環式環である]
で示される置換ピリドインドール化合物が開示されている。
PTC国際特許出願WO03/14118に、式:
Figure 0004486505
[式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、H、ハロ、CF、OCF、CN、NO、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルコキシ、チオアルキル、C(=O)Ar、アリールまたはアルキレンAr、但し、R、R、RまたはRの少なくとも1つはアリール;およびR、RおよびRはそれぞれ独立して、Hまたは各種の炭素置換基である]
で示される1H−ピリド[4,3−b]インドール化合物が開示されている。
上記参考文献のいずれにも、本発明化合物の示唆もしくは開示はない。セロトニン・レセプタ・モジュレータ、すなわち、中枢神経系障害のコントロールまたは予防に使用できる選択的作用薬および拮抗薬として有用な新しい化合物の発見が必要である。そこで、本発明は、セロトニン作用薬および拮抗薬として有用で、かつ良好なインビトロ効力を付与する新規化合物を開示する。
本発明の1つの目的は、5−HT2Cレセプタの作用薬として有用な新規化合物、またはその医薬的に許容しうる塩もしくはプロドラッグを提供することである。
本発明の他の目的は、医薬的に許容しうる担体および治療上有効量の本発明化合物またはその医薬的に許容しうる塩もしくはプロドラッグの少なくとも1種から成る医薬組成物を提供することである。
さらに本発明の他の目的は、肥満症、食欲不振、過食症、うつ病、不安、精神病、精神分裂病、片頭痛、嗜癖行動、強迫障害、および性的障害を含む中枢神経系障害を処置する方法であって、かかる処置を必要とする宿主に対し、治療上有効量の本発明化合物またはその医薬的に許容しうる塩もしくはプロドラッグの少なくとも1種を投与することから成る処置法を提供することである。より具体的には、本発明は肥満症の処置法を提供する。
これらの目的および他の目的は、以下に示す詳細な説明を通じて明らかになると思われるが、下記式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩もしくはプロドラッグが5−HT2Cレセプタの有効な作用薬であるという、本発明者らの知見によって達成される。
Figure 0004486505
[式中、R、R4a、R、R、R、R、Rおよびmは以下の記載と同意義である]
(本発明実施態様の詳細な説明)
すなわち、第1の実施態様において、本発明は下記式(I)で示される新規化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
式(I)中、RはH、C(=O)R2a、C(=O)OR2a、S(=O)R2a、S(=O)2a、C3−7シクロアルキル、0〜3個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルケニル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルキニル、0〜5個のR42で置換されたアリール、0〜3個のR41で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のへテロ原子を含有し、0〜3個のR41で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのRはそれぞれ独立して、ハロ、C1−3ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、0〜5個のR42で置換されたアリール、0〜3個のR41で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のへテロ原子を含有し、0〜3個のR41で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
2aはH、C1−4アルキル、(アリール)C1−4アルキル−、または(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキル−;
4aはHまたはC1−4アルキル;
はH、0〜2個のR20で置換されたC1−4アルキル、−C(=O)(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、またはC1−4ハロアルキル;
はハロ、−CF、−OCF、−CN、−NO、−OCH、−SCH、−CFCF、−O−R11、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−NR10−R11、−S(=O)−NR10−R11、−NR10−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11、−CHS(=O)−R11、−CHNR10−R11、−C(=O)NR10−R11、C1−4ハロアルキル、(C1−4ハロアルキル)オキシ、0〜2個のR20で置換されたC1−4アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−4アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−4アルキニル、および0〜3個のR11で置換されたC3−6炭素環式基から選ばれ;
およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
はハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−OCH、−SCH、−CFCF、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキル、および0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基から選ばれ;
上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
10はHまたはC1−4アルキル;
11は0〜2個のR20で置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−6アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
別法として、R10とR11は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
別法として、Nに結合するときのR10とR11は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のへテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
12はH、0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR33で置換されたC3−6シクロアルキル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
別法として、R12とR13は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
別法として、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のへテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
上記存在するときのR14はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR15はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CN、NO、CF、SO45、NR4647、−C(=O)H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−3ハロアルキル−オキシ−、およびC1−3アルキルオキシ−から選ばれ;
20はH、ハロ、−OH、−CF、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR21はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、=O、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO、−CF、−OCF、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)NR3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−、および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
上記存在するときのR41はそれぞれ独立して、H、CF、ハロ、OH、COH、SO45、NR4647、NO、CN、=O、C1−4アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
上記存在するときのR42はそれぞれ独立して、H、CF、ハロ、OH、COH、SO45、SOR45、SR45、NR46SO45、NR46COR45、NR4647、NO、CN、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
45はC1−4アルキル;
上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
mは1または2であって、
但し、R11がC1−6アルキルのとき、Rは、a)非置換3H−ピリミジン−4−オン基、b)置換3H−ピリミジン−4−オン基、c)3H−ピリミジン−4−オンの非置換ジ環式誘導体、またはd)3H−ピリミジン−4−オンの置換ジ環式誘導体で置換されたC1−4アルキルではなく;
またRが−O−R11およびRがC1−6アルキルのとき、R8aは置換または非置換インドール基ではない。
別の実施態様において、本発明は下記式(Ia)で示される新規化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
式(Ia)中、RはH、C1−3ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、0〜2個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルケニル、および0〜2個のRで置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
上記存在するときのRはそれぞれ独立して、ハロ、C1−3ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、および0〜5個のR42で置換されたフェニルから選ばれ;
4aはHまたはC1−4アルキル;
はH、0〜2個のR20で置換されたC1−4アルキル、またはC1−4ハロアルキル;
はハロ、−CF、−OCF、−CN、−NO、−OCH、−SCH、−CFCF、−O−R11、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−NR10−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11、−CHS(=O)−R11、−CHNR10−R11、C1−4ハロアルキル、(C1−4ハロアルキル)オキシ、0〜2個のR20で置換されたC1−4アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−4アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−4アルキニル、および0〜3個のR21で置換されたC3−6炭素環式基から選ばれ;
およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
はハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−OCH、−SCH、−CFCF、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)NR12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキル、および0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基から選ばれ;
上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
10はHまたはC1−4アルキル;
11は0〜2個のR20で置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−6アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
別法として、R10とR11は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
別法として、Nに結合するときのR10とR11は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のへテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
12はH、0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR33で置換されたC3−6シクロアルキル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
別法として、R12とR13は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
別法として、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のへテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
上記存在するときのR14はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR15はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CN、NO、CF、SO45、NR4647、−C(=O)H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−3ハロアルキル−オキシ−、およびC1−3アルキルオキシ−から選ばれ;
20はH、ハロ、−OH、−CF、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR21はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、−SO45、−NR4647、CN、NO、=O、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、−SO45、−NR4647、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO、−CF、−OCF、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)R3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−、および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
上記存在するときのR41はそれぞれ独立して、H、CF、ハロ、OH、COH、SO45、NR4647、NO、CN、=O、C1−4アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
上記存在するときのR42はそれぞれ独立して、H、CF、ハロ、OH、COH、SO45、SOR45、SR45、NR46SO45、NR46COR45、NR4647、NO、CN、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
45はC1−4アルキル;
上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
mは1または2である。
別の実施態様において、本発明は下記式(Ia)で示される新規化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
式(Ia)中、RはH、CF、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、0〜1個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜1個のRで置換されたC2−4アルケニル、および0〜1個のRで置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
はF、Cl、CHF、CHF、CF、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびフェニルから選ばれ;
4aはHまたはメチル;
はH、メチルまたはエチル;
はF、Cl、−CF、−OCF、−CFCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−NO、−O−R11、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11、−CHS(=O)−R11、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、およびs−ブチルから選ばれ;
およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、−CH、−OCH、−CF、−OCF、−CNおよび−NOから選ばれ;
は−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)R12、−S(O)R12、−S(O)12、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキル、および0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基から選ばれ;
上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
11はメチル、エチル、プロピル、および0〜5個のR23で置換されたフェニルから選ばれ;
12は0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR33で置換されたC3−6シクロアルキル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
別法として、R12とR13は共に合して、ピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、メチルピペリジニルおよびモルホリニルから選ばれる5または6員環を形成し;
別法として、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のへテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系はインドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズイミダゾリニルおよびベンズトリアゾリルから選ばれ、かつ0〜1個のR16で置換され;
14はH、メチル、エチル、プロピル、またはブチル;
15はH、メチル、エチル、プロピル、またはブチル;
上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、F、Cl、CN、NO、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシから選ばれ;
上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、F、Cl、CF、−SO45、−NR4647、CN、NO、メチル、エチル、プロピル、およびブチルから選ばれ;
上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO、−CF、−OCF、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)NR3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−、および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
45はC1−4アルキル;
上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
mは1または2である。
別の実施態様において、本発明は下記式(Ib)で示される新規化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
式(Ib)中、RはH、メチルおよびエチルから選ばれ;
はH、メチルまたはエチル;
は−F、−Cl、−CF、−OCF、−CFCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−NO、−OCH、−OCHCH、−SCH、−SCHCH、−S(=O)CH、−S(=O)CH、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、およびs−ブチルから選ばれ;
はH、FまたはCl;
は−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)R12、−S(O)R12、−S(O)12、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキル、および0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基から選ばれ;
上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−CF、−OCF、−CN、−NO、−CFCF、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、−CHOCHCH、0〜5個のR33で置換されたフェニル、および0〜5個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
はH;
12は0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR33で置換されたシクロプロピル、0〜2個のR33で置換されたシクロブチル、0〜2個のR33で置換されたシクロペンチル、0〜2個のR33で置換されたシクロヘキシル、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[3.1.1]ヘプタン、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[2.2.1]ヘプタン、0〜3個のR33で置換されたフェニル、および0〜3個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、−OH、メチル、エチル、0〜2個のR33で置換されたシクロプロピル、0〜2個のR33で置換されたシクロブチル、0〜2個のR33で置換されたシクロペンチル、0〜2個のR33で置換されたシクロヘキシル、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[3.1.1]ヘプタン、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および0〜3個のR33で置換されたフェニルから選ばれ;
13はH、メチルまたはエチル;
上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−CF、−OCF、−CFCF、−CN、−NO、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、および−CHOCHCHから選ばれる。
別の実施態様において、本発明は下記式(Ib)で示される新規化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
式(Ib)中、RはHまたはメチル;
はHまたはメチル;
は−F、−Cl、−CF、−CFCF、−OCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−OCH、−SCH、−S(=O)CH、−S(=O)CH、またはメチル;
はH、FまたはCl;
は−OR12、−SR12、−NR1213、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−CF、−OCF、−CN、−CFCF、−SCH、−SCHCH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、−CHOCHCH、0〜5個のR33で置換されたフェニル、および0〜5個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
はH;
12はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、R12aで置換されたメチル、R12aで置換されたエチル、R12aで置換されたプロピル、0〜2個のR33で置換されたフェニル、および0〜2個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
12aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および0〜2個のR33で置換されたフェニルから選ばれ;
13はH、メチルまたはエチル;
上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−CF、−OCF、−CN、−NO、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、および−CHOCHCHから選ばれる。
別の実施態様において、本発明は下記式(Ic)で示される新規化合物、またはその医薬的に許容しうる塩を提供する。
Figure 0004486505
なお、さらにより好ましい実施態様において、本発明の化合物は、後記開示の実施例1〜212から選ばれる式(I)の化合物である。
別の実施態様で、RはHまたはメチルである。
別の実施態様で、Rはメチルである。
別の実施態様で、RはHである。
別の実施態様で、RはHまたはメチルである。
別の実施態様で、Rはメチルである。
別の実施態様で、RはHである。
別の実施態様で、Rは−CF、−OCF、−CN、−OCH、−SCH、−S(=O)CH、−S(=O)CHまたはメチルである。
別の実施態様で、Rは−CFである。
別の実施態様で、Rは−CNである。
別の実施態様で、Rは−OCHである。
別の実施態様で、Rは−SCHである。
別の実施態様で、Rはメチルである。
別の実施態様で、RはHである。
別の実施態様で、RはHである。
別の実施態様で、Rは−OR12、−SR12、−NR1213、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、または0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルルキである。
別の実施態様で、Rは−OR12である。
別の実施態様で、Rは−SR12である。
別の実施態様で、Rは−NR1213である。
別の実施態様で、Rは0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキルである。
別の実施態様で、Rは0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルである。
別の実施態様で、上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−CF、−OCF、−CN、−CFCF、−SCH、−SCHCH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、−CHOCHCH、0〜5個のR33で置換されたフェニル、および0〜5個のR33で置換されたピリジルから選ばれる。
別の実施態様で、R12はR12aで置換されたメチル、R12aで置換されたエチル、R12aで置換されたプロピル、および0〜2個のR33で置換されたフェニルから選ばれる。
別の実施態様で、R12は0〜3個のR33で置換されたフェニルである。
別の実施態様で、R12は0〜2個のR33で置換されたフェニルである。
別の実施態様で、上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−SOCHCH、−CF、−OCF、−CN、−NO、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH、−NH(CH)、−N(CH、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、および−CHOCHCHから選ばれる。
第2の実施態様において、本発明は式(I)の化合物および医薬的に許容しうる担体から成る医薬組成物を提供する。
第3の実施態様において、本発明は中枢神経系障害の処置法であって、かかる処置を必要とする宿主に対し、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を投与することから成り、該化合物(I)が5HTc作用薬である処置法を提供する。
より好ましい実施態様において、本発明は肥満症、食欲不振、過食症、うつ病、不安、精神病、精神分裂病、片頭痛、嗜癖行動、強迫障害、および性的障害を含む中枢神経系障害の処置法であって、かかる処置を必要とする宿主に対し、治療上有効量の式(I)の化合物を投与することから成る処置法を提供する。
さらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、肥満症である。
別のさらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、精神分裂病である。
別のさらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、うつ病である。
別のさらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、不安である。
別のさらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、性的障害である。
別のさらに好ましい実施態様で、中枢神経系障害は、嗜癖行動である。
第4の実施態様において、本発明は療法に使用するための式(I)の新規化合物またはその医薬的に許容しうる塩を提供する。
第5の実施態様において、本発明は肥満症、食欲不振、過食症、うつ病、不安、精神病、精神分裂病、片頭痛、嗜癖行動、強迫障害、および性的障害を含む中枢神経系障害の処置用の薬剤を製造するための式(I)の新規化合物またはその医薬的に許容しうる塩の使用を提供する。
定義:
本明細書記載の化合物は、不斉中心を有しうる。不斉に置換した原子を含有する本発明化合物は、光学活性またはラセミ形態で単離しうる。光学活性形態を、たとえばラセミ形態の分割または光学活性出発物質からの合成によって製造する方法は、当該分野で周知である。また本明細書記載の化合物において、オレフィン、C=N二重結合等の数多くの幾何異性体も存在が可能であり、かかる安定な異性体の全ても本発明で企図される。本発明化合物のシスおよびトランス幾何異性体が記載され、これらは異性体混合物としてあるいは分離した異性体形態で単離しうる。特異的な立体化学あるいは異性形態が明確に指示されていない限り、キラル、ジアステレオマー、ラセミ形態の全ておよび構造の幾何異性体の全てが含まれる。
本明細書で用いる語句“置換された”とは、指定原子上の水素のいずれか1つ以上が指示した群から選んだ基で置き換え、但し、指定した原子の標準原子価の限度を超えないこと、およびその置換によって安定な化合物が得られることを意味する。置換基がケト(すなわち、=O)のとき、原子上の2つの水素が置き換えられる。
1つの化合物の構造または式において、いずれかの変記号(たとえば、R、R23、R33等)が2度以上存在するとき、各存在のその定義は、他の存在毎の定義から独立している。このようにたとえば、1つの基が0〜2個のRで置換されたと示されていれば、該基は0、1または2個のR基で任意に置換されてよく、かつ各存在するときのRはRの定義から独立して選択される。また、置換基および/または変記号の組合せは、かかる組合せによって安定な化合物が得られる場合のみ許される。
置換基への結合手が、環中の2原子を連結する結合にクロスしているときは、かかる置換基は環上のいずれの原子に結合してもよい。1つの置換基が列挙され、該置換基がそれを介して所定の式の化合物の残りに結合する原子の指示がないとき、かかる置換基はその中のいずれの原子を介して結合してもよい。置換基および/または変記号の組合せは、かかる組合せによって安定な化合物が得られる場合のみ許される。
本明細書で用いる語句“アルキル”または“アルキレン”とは、特定した数の炭素原子を有する分枝鎖および直鎖飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むことが意図され;たとえば“C−Cアルキル”または“C1−6アルキレン”とは、炭素数1〜6のアルキルを意味する。アルキルの具体例としては、これらに限定されるものでないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、2−メチルブチル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチル、および4−メチルペンチルが挙げられる。他に特別な指示のない限り、好ましいアルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、およびt−ブチルである。
“アルケニル”または“アルケニレン”とは、特定した数の炭素原子、たとえば“C2−6アルケニル”、および鎖に沿ったいずれかの安定な位置に存在しうる1つ以上の不飽和炭素−炭素結合を有する、直列または分枝配置の炭化水素鎖を含むことが意図される。アルケニルの具体例としては、これらに限定されるものでないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−メチル−2−プロペニル、4−メチル−3−ペンテニル等が挙げられる。他に特別な指示のない限り、好ましいアルケニルは、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、および3−ブテニルである。
“アルキニル”または“アルキニレン”とは、特定した数の炭素原子、たとえば“C2−6アルキニル”、および鎖に沿ったいずれかの安定な位置に存在しうる1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する、直列または分枝配置の炭化水素鎖を含むことが意図され、たとえばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられる。他に特別な指示のない限り、好ましいアルキニルは、エチニルおよびプロピニルである。
“シクロアルキル”とは、特定した数の炭素原子を有する飽和環基を含むことが意図される。たとえば、“C−Cシクロアルキル”は、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを意味する。
“アルコキシ”または“アルキルオキシ”とは、指示した数の炭素原子を有し、酸素橋を介して結合する上記規定のアルキル基を表わす。アルコキシの具体例としては、これらに限定されるものでないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびs−ペントキシが挙げられる。他に特別な指示のない限り、好ましいアルコキシは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、およびi−プロポキシである。
同様に、“アルキルチオ”とは、指示した数の炭素原子を有し、硫黄橋を介して結合する上記規定のアルキル基を表わす。他に特別な指示のない限り、好ましいアルキルチオは、メチルチオおよびエチルチオである。
本明細書で用いる“ハロ”または“ハロゲン”とは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指称する。好ましいハロは、フルオロおよびクロロである。
“対イオン”は、小さな陰荷電種、たとえばクロリド、ブロミド、ヒドロキシド、アセテート、スルフェート等を表わすのに使用される。
“ハロアルキル”とは、特定した数の炭素原子を有し、1個以上のハロゲンで置換された分枝鎖および直鎖飽和脂肪族炭化水素基を含むことが意図される(たとえば−CvFw、ここで、v=1〜3およびw=1〜(2v+1))。ハロアルキルの具体例としては、これらに限定されるものでないが、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、およびヘプタクロロプロピルが挙げられる。他に特別な指示のない限り、好ましいハロアルキルは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、およびフルオロメチルである。
本明細書で用いる“炭素環”または“炭素環式基”とは、いずれかの安定な3〜7員モノ環式もしくはジ環式基または7〜13員ジ環式もしくはトリ環式基を意味し、これらはいずれも飽和または部分不飽和であってよい。かかる炭素環の具体例としては、これらに限定されるものでないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン,decalin)、[2.2.2]ビシクロオクタン、インダニル、アダマンチル、またはテトラヒドロナフチル(テトラリン,tetralin)が挙げられる。
本明細書で用いる語句“複素環”または“複素環式環”または“複素環式環系”とは、飽和、部分不飽和または不飽和であり、かつN、OおよびSからなる群から独立して選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子と炭素原子で構成される、安定な5〜7員モノ環式もしくはジ環式または7〜14員ジ環式複素環式環を意味し、および上記規定の複素環式環のいずれかがベンゼン環に縮合したジ環式基も包含することが意図される。窒素および硫黄ヘテロ原子は、必要に応じて酸化されてよい。複素環式環は、安定な構造をもたらすヘテロ原子または炭素原子のいずれかで、そのペンダント基に結合しうる。本明細書記載の複素環式環は、得られる化合物が安定であれば、炭素原子または窒素原子上で置換されてもよい。特に注目すれば、複素環中の窒素は必要に応じて第4級化してもよい。複素環中のSおよびO原子の総数が1を越えるとき、これらのヘテロ原子は互いに隣接しないことが好ましい。複素環中のSおよびO原子の総数は1より大きくないことが好ましい。
複素環の具体例としては、これらに限定されるものでないが、1H−インダゾール、2−ピロリドニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、2H−ピロリル、3H−インドリル、4−ピペリドニル、4aH−カルバゾール、4H−キノリジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダザロニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、b−カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イミダゾロピリジニル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキシインドリル、
フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、カルボリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾニル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられる。
好ましい5〜10員複素環としては、これらに限定されるものでないが、ピリジニル、ピリミジニル、チアジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピペラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、1H−インダゾリル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾキサゾリニル、ベンゾキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、イサチノイル、イソキサゾロピリジニル、イソチアゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、イミダゾロピリジニル、ピラゾロピリジニル、キノリニル、およびイソキノリニルが挙げられる。
好ましい5〜6員複素環としては、これらに限定されるものでないが、ピリジニル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、ピロリル、ピラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、およびオキサゾリジニルが挙げられ;より好ましい5〜6員複素環としては、これらに限定されるものでないが、ピリジニル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、およびテトラゾリルが挙げられる。また、たとえば上記の複素環を含有する縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
本明細書で用いる語句“アリール”または芳香族基とは、6〜10個の炭素原子を含有する芳香族基、たとえばフェニルおよびナフチルを意味する。
語句“医薬的に許容しうる”とは、本明細書において、ヒトや動物の組織との接触使用に好適で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、あるいは他の問題もしくは合併症がなく、穏当な利得/危険比が釣り合った、安全な医療判断の範囲内にある、化合物、材料、組成物および/または投与剤形を指称するのに用いられる。
本明細書で用いる語句“医薬的に許容しうる塩”とは、開示化合物の誘導体であって、親化合物をその酸または塩基塩に変性したものを指称する。医薬的に許容しうる塩の具体例としては、これらに限定されるものでないが、アミンなどの塩基性残基の鉱酸もしくは有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリもしくは有機塩基塩等が挙げられる。医薬的に許容しうる塩は、たとえば非毒性無機または有機酸から形成した親化合物の通常の非毒性塩もしくは第4級アンモニウム塩を包含する。
たとえば、かかる通常の非毒性塩としては、塩酸、臭酸、硫酸、スルファミド酸、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導される塩;および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸(pamoic)、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸などの有機酸から誘導される塩が挙げられる。
本発明の医薬的に許容しうる塩は、塩基性または酸性成分(基)を含有する親化合物から、通常の化学方法によって合成することができる。一般に、かかる塩は、これら化合物の遊離酸または塩基形態を水中もしくは有機溶媒中、または両者の混合物中(概して、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい)、理論量の適当な塩基または酸と反応させることによって、製造することができる。適当な塩のリストは、Remingtons' Pharmaceutical Sciences,17版、PA州イーストンのMack Publishing Company、1985年、1418頁に記載されている。
“プロドラッグ”とは、かかるプロドラッグを哺乳類被検体に投与したときに、式(I)に係る活性な親化合物をインビボで放出する、いずれかの共有結合担体を包含することが意図される。式(I)の化合物のプロドラッグは、該化合物に存在する官能基を変性することにより製造され、日常操作あるいはインビボでその変性が開裂され親化合物が得られるようになっている。プロドラッグは、ヒドロキシ、アミノまたはスルフヒドリル基がいずれかの基に結合した式(I)の化合物を包含し、化合物(I)のプロドラッグを哺乳類被検体に投与すると、開裂してそれぞれ、遊離のヒドロキシル、アミノまたはスルフヒドリル基を形成する。
プロドラッグの具体例としては、これらに限定されるものでないが、式(I)の化合物中のアルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体などが挙げられる。
“安定な化合物”および“安定な構造”とは、反応混合物からの有用な純度への単離、および効きめのある治療剤への配合に耐えるのに十分丈夫である化合物を示すことを意味する。
合成
本発明の詳細を通じて、以下に示す意義を持つ略語を使用する。
試薬:
DIBAL 水素化ジイソブチルアルミニウム
EtN トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
LAH 水素化リチウムアルミニウム
NBS N−ブロモスクシンイミド
Red−Al 水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム・ナトリウム
Pddba トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
ACE−Cl 2−クロロエチルクロロホルメート
THF テトラヒドロフラン
MeOH メタノール
EtOH エタノール
EtOAc 酢酸エチル
HOAc 酢酸
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DME ジメトキシエタン
EtO ジエチルエーテル
iPrOH イソプロパノール
その他:
Ar アリール
Ph フェニル
Me メチル
Et エチル
NMR 核磁気共鳴
MHz メガヘルツ
BOC t−ブトキシカルボニル
CBZ ベンジルオキシカルボニル
Bn ベンジル
Bu ブチル
Pr プロピル
cat. 触媒
mL ミリリットル
nM ノナメーター
ppm 100万分の1
mmol ミリモル
mg ミリグラム
kg キログラム
TLC 薄層クロマトグラフィー
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
rt 室温
aq. 水性
sat. 飽和
本発明の化合物は、有機合成の分野の当業者にとって周知の幾らかの方法で製造することができる。本発明化合物は、有機合成化学の分野で公知の合成法、あるいは該合成法の当業者が認識しているバリエーションと共に、下記の方法を用いて合成することができる。好ましい方法としては、これらに限定されるものでないが、下記の方法が挙げられる。本明細書で引用する全参考文献について、それらの全容を参考までに導入する。
本発明の新規化合物は、このセクションで記載の反応および技法を用いて製造しうる。反応は、使用する試薬や材料に適した溶媒中で行ない、変換(transformatoin)を行なうのに適する。また、下記の合成法の説明で、溶媒の選択、反応雰囲気、反応温度、実験の持続時間およびワークアップ手順を含む提案した反応条件の全ては、当業者が容易に容認すべきである、その合ったものに選択されることを理解すべきである。分子の種々の部分に存在する官能基が、提案した試薬や反応に適合しなければならないことは、有機合成分野の当業者によって理解される。反応条件に適合する置換基の限定は、当業者にとって容易に明らかであり、そして代わりの方法も使用しなければならない。
本発明の化合物(I)の製造は、集中または連続合成法で実施しうる。化合物(I)の詳しい合成調製は、以下の反応式で示される。化合物(I)および該化合物(I)に導く中間体の製造および精製に必要な技術は、当業者にとって公知である。精製手順としては、これらに限定されるものでないが、標準または逆相クロマトグラフィー、結晶化、および蒸留が挙げられる。
本発明化合物の製造の幾つかの方法が、下記反応式および実施例で例示される。置換については、上記の通り記載および規定される。
本発明化合物(I)は、下記反応式1で示されるように製造しうる。すなわち、アリールヒドラジン(II)の製造は、たとえば対応する置換アニリンをNaNOで処理した後、N−ニトロソ中間体を濃HCl中、SnClで還元することによって遂行される。インドール核中間体(IV)の製造は、これに限定されないが、R.J.Sundberg,“Indoles,Best Synthetic Methods”1996,Academic Press,San Diego,CAに記載の方法により、アリールヒドラジンと適当に置換したケトン(すなわち、(III))のフィッシャー・インドール環化で遂行される。
たとえば、遊離塩基または対応する鉱酸塩のアリールヒドラジン(II)をアルコール溶媒中、鉱酸の存在下ケトン(III)(R=H、Bn、CBZ、COEt等)で処理して、遊離塩基のインドール化合物(IV)を得る(aq.NaOHで処理後)。該インドール化合物の対応するシスまたはトランス置換インドリン化合物への還元は、たとえば酸化プラチナまたはパラジウム/炭素などの触媒の存在下水素で、または亜鉛などの金属および塩酸などの鉱酸で、またはナトリウムおよび液体アンモニアで、またはテトラヒドロフラン中ボラン−トリエチルアミンなどのボラン−アミン複合体で処理、あるいは好ましくは酢酸またはトリフルオロ酢酸などの酸中トリエチルシランまたはNaCNBHで処理することによって、遂行される。
反応式1:
Figure 0004486505
対応するエナンチオマーは、標準または逆相HPLC技法(その詳細は後記実施例に記載)を用い、キラル固定相カラムにて(I)のラセミ混合物の分離によって単離することができる。別法として、(I)のジアステレオマー混合物は、(I、R=H)を適当なキラル酸(または適当に活性化した誘導体)、たとえば酒石酸ジベンゾイルなどで処理することにより、製造することができる(たとえばKinbara K.ら、J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2,1996,2615;およびTomori H.ら、Bull.Chem.Soc.Jpn.,1996,3581参照)。次いでジアステレオマーを慣用技法(すなわち、シリカクロマトグラフィー、結晶化、HPLC等)で分離した後、キラル補助(auxiliary)の除去により、エナンチオマー的に純粋な(I)が得られるだろう。
カルボリン窒素が保護されている場合(V)(すなわち、Pg=Boc、Bn、CBZ、COR)、Greene T.W.,Wuts P.G.W.,“Protective Goups in Organic Synthesis,2nd Edition”,John Wiley and Sons,Inc.,New York,309−405頁、1991に記載の種々の条件下で、Pgを除去しうる。次いで遊離の第2アミンを、たとえば適当に置換したアルキルハライド(RCl、RBrまたはRI)および塩基による処理でアルキル化して、たとえばGlennon R.A.ら、Med.Chem.Res.,1996,197に記載の、タイプ(I)の追加化合物を得ることができる。
式(II)の化合物は、下記反応式2の記載に準じ製造することができる。アリールアミン(VII)の形成は、対応するアリールニトロ化合物(VI)の還元によって、遂行しうる。還元は、種々の還元剤、たとえばLAH、SnCl、NaBH、N等を用いるか、または適当な触媒、たとえばパラジウム/炭素、もしくは酸化プラチナ等の存在下水素を用いて遂行しうる(Hudlicky M.,“Reductions in Organic Chemistry”,Ellis Horwood,Ltd.,Chichester,UK,1984参照)。次いでアリールヒドラジン(II)の形成は、先の反応式1の記載に準じあるいはより直接的には、室温にてアニリン化合物(VII)のaq.塩化水素酸、塩化第一錫およびNaNOによる処理で行なうことができる(Buck J.S.,Ide W.S.,Org.Syn.,Coll.Vol.2,1943,130参照)。この後者手順は特に、ハロゲン化アリールアミン(VII)を用いて合成を開始するときに重要である。強還元条件を使用しないヒドラジン中間体製造の必要は、これらの実施例において不可欠である。
反応式2:
Figure 0004486505
ヒドラジン化合物(II)の別の関連ルートを、下記反応式3に示す。硫黄部分を含有する芳香族置換パターンが望まれるとき、以下に示すルートを使用しうる。適当に置換したアリールニトロ誘導体(VIII)のハロゲン(Cl、F)を、塩基性条件下前もって必要な求核試薬で置換することにより、タイプ(IX)の中間体を得る。ニトロ基の還元、次いで得られるアミノの置換または非置換ヒドラジン化合物(X)への合成は、上記の通りである。
反応式3:
Figure 0004486505
(VIII)などのニトロベンゼン誘導体を用いて合成を開始するが、このアプローチにより、種々の誘導化(derivatization)が可能となる。より多く置換したニトロベンゼン化合物は、慣例の合成操作(すなわち、芳香族置換)によって得ることができ、かつ当業者にとって公知である(Larock R.C.,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers New York,1989参照)。区別して置換した類縁体への他のより直接的アプローチは、下記反応式4に示される。アリールヨージドを用いてタイプ(I)の化合物の製造を開始することは、このアプローチの融通性を拡大する。後の段階で官能基を付与(functionalized)できる中間体の製造は、幾つかの置換タイプへのより効率のよいアプローチである。上述の如くヨージド(XI)のケトン(III)によるフィッシャー・インドール環化、次いでアミンのBocOによる保護を行って、ヨードインドール化合物(XII)を得る。
インドール窒素の塩基性条件下のアルキル化、次いでBoc保護基の除去およびカルボリン窒素の第2アルキル化を行って、選択的な区別して置換したカルボリン・インドール化合物(XIII)を得る。インドールのインドリンへの通常の還元を、芳香族ハロゲンのいずれの損失もなく実施することにより、共通のアリールヨージド(XIV)を得る。ヨージドを銅触媒化条件下、種々の硫黄求核試薬で容易に置換して、ジアリールスルフィド(XV)を得る。
反応式4:
Figure 0004486505
区別して置換した類縁体を製造する追加の方法を、下記反応式5に示す。インドール化合物(XII)のヨード基をPd(0)触媒化条件下、Zn(CN)で容易に置換して、シアノインドール化合物(XVI)を得る。インドールの還元を上記の如く達成した後、アミンをBocOで保護し、次いでインドリン窒素を塩基性条件下でアルキル化して、シアノインドリン化合物(XVIII)を得る。別法として、ヨードインドール化合物(XII)を還元し、次いで上述の如くBocO処理を行って、ヨードインドリン化合物(XVII)を得ることができる。ヨージドをマイクロ波条件下、Pd(0)で触媒化したZn(CN)で置換した後、インドリン窒素のアルキル化を行って、シアノインドリン化合物(XVIII)を生成する。
反応式5:
Figure 0004486505
三環の内芳香族A環の多様な官能基付与を加えた化合物(I)の製造を、ここに記載する。アミンが保護された(BocまたはCBZ保護基により)インドリン化合物(I,R=H)を、たとえばDMF中NBSでブロム化して、Rブロム化誘導体(XIX)を得る。これらの活性化アリール誘導体(XIX)は、幾らかの重要な合成変換の優れた相対物として作用する。
1つの具体例を下記反応式6に記載するが、ここで、式(I)の芳香族環をアリールアミノ基で置換する。ブロミド(XIX)をPd(0)触媒、たとえばPd(dba)、Pd(PPh)またはPd(PPh)Clおよび適当な配位子、たとえばBINAPまたはPPh、および塩基、たとえばNaOtBuまたはCsCOの存在下、適当な溶媒(たとえばDMF、トルエン、THF、DME等)中、種々のアニリン化合物(XX)で処理して、ジアリールアニリン(XXI)を得る。
反応式6:
Figure 0004486505
ジアリールアニリン(XXI)を製造する他の方法を、下記反応式7に記載するが、この方法はブロム化誘導体(XIX)から進行する。タイプ(XIX)のアリールブロミド誘導体をPd(0)触媒、たとえばPd(dba)、Pd(PPh)またはPd(PPh)Cl、および適当な配位子、たとえばBINAPまたはPPh、および塩基、たとえばNaOtBuまたはCsCOの存在下、適当な溶媒(たとえばDMF、トルエン、THF、DME等)中、ジフェニルメチルイミンで処理して、イミン中間体を得る。塩基性加水分解を行って(ヒドロキシルアミン、酢酸ナトリウム、メタノール中)、第一アニリン誘導体(XXII)を得る。これらのアニリン化合物を上述のPd(0)触媒化条件下、種々のアリールブロミド(XXIII)とカップリン反応させて、ジアリールアニリン(XXI)を得る。
反応式7:
Figure 0004486505
反応式2で例示される合成順序で容易に得られる(出発物質として適当に官能基を付与したブロモニトロベンゼン(VI)を使用)、臭素誘導体(XXIV)の同様なアリールアミノカップリング反応を、下記反応式8に示す。このアプローチにより、アリールアミノ−インドール並びに対応するインドリン誘導体の製造が可能となる。R=Hの場合、アミン官能基の保護を実施しなければならない(アミンの保護について、Greeneら参照)。これは、ブロモ誘導体(XXIV)を水性水酸化ナトリウムおよびジオキサン中、過剰の(Boc)Oで処理することによって容易に行なう。次に種々のアリールアニリンとのカップリング反応を、上記反応式6の記載に準じて実施し、アリールアミノ・インドリンアダクト(XXV)を得る。
この原案(protocol)は、R,RおよびRブロミド、ヨージド、トリフレートおよび/またはジアゾ誘導体に従順する。さらに、ハロ芳香族、アリールジアゾニウムおよびアリールトリフレート化合物に官能基を付与する手順および原案についても、広範囲のものが存在する。これらの手順は、当業者によって周知であり、たとえばStanforth S.P.,Tetrahedron,1998,263;Buchwald S.L.ら,J.Am.Chem.Soc.,1998,9722;Stille J.K.ら,J.Am.Chem.Soc.,1984,7500に記載がある。これらの手順には、ジアリールカップリング反応、アルキル化、アシル化、アミノ化およびアミド化がある。芳香族核のパラジウム触媒化官能基付与の能力(power)が、最近の10年間で徹底的に探究されている。この分野の優れた概説は、J.Tsuji,“Palladium Reagents and Catalysts,Innovations in Organic Synthesis”,J.Wiley and Sons,New York,1995に見られる。
反応式8:
Figure 0004486505
またアニリン化合物(XXII)を適当な還元剤、たとえばトリアセトキシホウ水素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化ナトリウムの存在下、穏やかな反応条件で、たとえば1,2−ジクロロエタン、THF、メタノールまたはアセトニトリルなどの適当な溶媒中、酢酸の存在下で、適切なアルデヒド(XXVII)と反応させて、種々の第二アニリン類縁体(XXVI)を生成することができる。反応式8に類似して、反応式9に記載の原案も(XIX)の類似体(RまたはR基がNH、Br、I、OTf等の場合)に適用でき、アルキルアミノ基がRまたはR位置にある(XXVI)の類縁体が得られる。
反応式9:
Figure 0004486505
下記反応式10に示されるように、アニリン化合物(XXII)を適当な溶媒、たとえばDMF、DMSO、トルエン、THF、DME等中、NaH、KCO、NaCO、CsCO、EtNまたはEt(i−Pr)Nなどの適当な塩基の存在下、1当量の各種アルキルハライドまたはアルキルスルホネート(XXVII)と反応させて、種々の第二アニリン類縁体(XXVIII)を生成することができる。反応式8に類似して、反応式10に記載の原案も(XIX)の類縁体(RまたはR基がNHの場合)に適用でき、アルキルアミノ基がRまたはR位置にある(XXVIII)の類縁体が得られる。
反応式10:
Figure 0004486505
第二アニリン化合物(XXVI)またはα−置換第二アニリン化合物(XXVIII)を製造する他の方法は、ブロミド(XIX)から進行する。下記反応式11に示されるように、ブロミド(XIX)を適当な溶媒、たとえばDMF、トルエン、THF、DME等中、Pd(dba)、Pb(PPh)またはPd(PPh)ClなどのPd(0)触媒、およびBINAPまたはPPhなどの適当な配位子、およびNaOtBuまたはCsCOなどの塩基の存在下、R12aおよびR12aが適当な基である場合にキラルとなりうる種々のアルキルまたはベンジルアミン(XXIX)で処理して、アニリン化合物(XXVIII)を得る。反応式8に類似して、反応式11に記載の原案も(XIX)の類縁体(RまたはR基がBr、I、OTf等の場合)に適用でき、アルキルアミノ基がRまたはR位置にある(XXX)の類縁体が得られる。
反応式11:
Figure 0004486505
下記反応式12は、アリールブロミドに官能基を付与する別の具体例を示す。アリールブロミド(XIX)を適当な塩基、たとえばn−BuLiまたはt−BuLiで処理した後、THF、DMEなどの適当な溶媒中、B(O−iPr)を加えて、アリールボロン酸エステル中間体を得る。該中間体を適当な酸、たとえばHOAcで処理した後、Hによる酸化を行って、フェノール誘導体(XXX)を得る。これらのフェノール化合物(XXX)を適当な溶媒、たとえばDMF、DMSO、トルエン、THF、DME等中、NaHまたはKOHなどの適当な塩基の存在下、種々のアルキルハライドまたはアルキルスルホネート(XXXI)とカップリング反応させて、アルコキシインドリン化合物(XXXII)を得る。反応式8に類似して、反応式12に記載の原案も(XIX)の類縁体(RまたはR基がBr、I、OTf等の場合)に適用でき、アルコキシ基がRまたはR位置にある(XXXII)の類縁体が得られる。
反応式12:
Figure 0004486505
別法として、下記反応式13に示されるように、各種アルコール(XXXIII)とフェノール化合物(XXX)のカップリング反応を、適当な溶媒(たとえばTHF)中、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)および適当な配位子(たとえばPPhまたはEtP)の存在下で行って、アルコキシインドリン化合物(XXXII)を得る。反応式8に類似して、反応式13に記載の原案も(XXX)の類縁体(RまたはR基がOHの場合)に適用でき、アルコキシ基がRまたはR位置にある(XXXII)の類縁体が得られる。
反応式13:
Figure 0004486505
加えて、また下記反応式14に示されるように、フェノール化合物(XXX)を適当な溶媒(たとえばCHCl)中、Cu(II)種、たとえばCu(OAc)またはCuF(MeCN)および塩基、たとえばNEtまたはKCOの存在下、官能基を付与したアリールボロン酸(XXXIV)と反応させても、アリールオキシインドリン化合物(XXXV)が得られる。反応式8に類似して、反応式14に記載の原案も(XXX)の類縁体(RまたはR基がOHの場合)に適用でき、アリールオキシ基がRまたはR位置にある(XXXV)の類縁体が得られる。
反応式14:
Figure 0004486505
同様に、下記反応式15で示されるようにアリールブロミドをチオフェノール誘導体に変換することができる。アリールブロミド(XIX)を適当な塩基(たとえばn−BuLiまたはt−BuLi)で処理し、次いで適当な溶媒(たとえばペンタン、ヘキサン、THF、DME等)中硫黄を加えた後、水性ワークアップを行って、チオフェノール化合物(XXXVI)を得る。該チオフェノール化合物(XXXVI)に、適当な溶媒(たとえばDMF、DMSO、トルエン、THF、DME等)中KCO、NaCO、NaHまたはKOHなどの適当な塩基の存在下で各種のアルキルハライドまたはアルキルスルホネート(XXXI)をカップリング反応させて、スルフィド誘導体(XXXVII)を得ることができる。
これらのスルフィド(XXXV)を、適当な溶媒(たとえばCHCl、CHCl、MeOH、EtOH、HO等)中、MCPBA、NaIO、H、KMnOまたはオキソンなどの適当な酸化剤で酸化することにより、スルホキシドまたはスルホン(XXXVIII)を得ることができる。反応式8に類似して、反応式15に記載の原案も(XIX)の類縁体(RまたはR基がBr、I、OTf等の場合)に適用でき、アルキルチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルホニル基がRまたはR位置にある(XXXVII)および(XXXVIII)の類縁体が得られる。
反応式15:
Figure 0004486505
別の具体例を、下記反応式16に示す。ブロミド誘導体(XIX)をPd(dba)、Pd(PPh)またはPd(PPh)ClなどのPd(0)触媒の存在下、銅(I)塩を用いまたは用いずに、対応するアルキルハライドから生成しうる適当なアルキル亜鉛試薬(XXXIX)で処理して、Rがアルキル基である誘導体(XL)を得る(Knochel P.ら,Chem.Rev.1993,93,2117;およびWeichert A.ら,Syn.Lett.1996,473参照)。反応式8に類似して、反応式16に記載の原案も(XIX)の類縁体(RまたはR基がBr、I、OTf等の場合)に適用でき、アルコキシ基がRまたはR位置にある(XL)の類縁体が得られる。
反応式16:
Figure 0004486505
さらに、大アレイ(array)のジアリールインドールおよびインドリン誘導体の迅速製造へのこのアプローチの延長として、下記反応式17に示されるように、これらのブロミド誘導体(XIXまたはXXIV)を固体支持体に結合させることができ、かつ固体支持体上でアリールアミンカップリング反応を実施できる。インドリン化合物(XIX)のTFA/CHClによる最終処理のため、Boc保護基を除去した後、水性塩基から抽出して、遊離アミン(XIX)を得る。当業者にとって周知の条件を用い、遊離アミンを適当な固体支持体、たとえば(XLI)に充填する。
すなわち、Novabiochem Inc.などの出所から商業上入手できるp−ニトロフェニルクロロホルメートWangレジン(XLI)を、適当な溶剤(たとえばN−メチルピロリジノン)中で膨潤させ、1.5当量のアミンで処理して、官能基を付与したレジン(XLII)を得る。次いでアリールアミンカップリング反応をアレイ形式で実施し、すなわち、レジン(XLII)を過剰(典型例として5当量)のアニリンと共に、Pd(dba)、Pd(PPh)、Pd(dppf)ClまたはPd(PPh)Clなどの適当なパラジウム源、およびBINAPまたはPPhなどの適当な配位子、およびNaOtBuまたはCsCOなどの塩基で処理する。所望のカップルド生成物への完全な変換を確実にするため、カップリング反応を繰返して行ってよい。TFAで処理して固体支持体からの開裂を行って、対応するインドールおよびインドリン化合物(XLIII)をそのTFA塩で得る。
反応式17:
Figure 0004486505
加えて、タイプ(I)の誘導体を、官能基を付与したかなり多数のアルキル側鎖でアルキル化することができる。第二アミンの塩基触媒化条件下でのアルキルハライドによる標準アルキル化を利用する典型的な手順は、当業者によって周知である。たとえば、式(I)の第二アミノ基(R=H)を、ジオキサンもしくはTHFまたはこのような他の溶媒中、NaIまたはKIおよび塩基(たとえばKCO、NaCO、トリエチルアミン等)の存在下、加熱しながらアルキルハライドまたはアルキルスルホネートでアルキル化することができ(Glennon R.A.ら,Med.Chem.Res.,1996,197参照)、これによりRアルキル化インドリン化合物が得られる。
本発明化合物は、有機合成分野の当業者にとって周知の幾らかの方法で製造できることが理解される。本発明化合物は、有機合成化学の分野で公知の合成法、あるいは当業者が認識するそのバリエーションと共に、本明細書記載の方法を用いて合成することができる。追加の方法としては、これらに限定されないが、USSN09/594954(2000年6月15日出願)、USSN09/595250(2000年6月15日出願)、USSN09/594008(2000年6月15日出願)、USSN10/026793(2001年12月19日出願)、USSN10/026611(2001年12月19日出願)、USSN10/026404(2001年12月19日出願)に記載のものが挙げられ、これら特許で引用の全ての参考文献の全容を参考までに、本明細書に導入する。
次に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
実施例1
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
工程A.
2−メチルスルファニル−フェニルアミン(23.6g、169.5ミリモル)を、濃HCl(200mL)およびトリフルオロ酢酸(130mL)に懸濁し、氷浴で0℃に冷却する。亜硝酸ナトリウム(14.0g、203.4ミリモル)を水(45mL)に溶解し、これを上記懸濁液に45分にわたって滴下する。滴下後、反応液を0℃で1h攪拌する。分離フラスコ中、塩化錫(II)(76g、338.4ミリモル)を濃HCl(100mL)に溶解し、これを反応混合物に15分にわたりゆっくりと加える。得られる懸濁液をrtまで加温し、48h攪拌する。反応液を濾過し、イソプロピルアルコール(15mL)で洗い、乾燥して1−(2−メチルスルファニル−フェニル)ヒドラジン塩酸塩(30g、93%)を得る。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.44 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 7.32-7.26 (m, 1H), 7.08-7.00 (m, 2H), 2.39 (s, 3H) ppm.
工程B.
1−(2−メチルスルファニル−フェニル)ヒドラジン塩酸塩(27g、141.9ミリモル)および4−ピペリドン・モノ水和物塩酸塩(21.8g、141.9ミリモル)をエタノール(350mL)に溶解し、45分間加熱還流する。濃HCl(30mL)を加え、12h加熱還流する。反応液をrtまで冷却し、濾過し、冷イソプロピルアルコール(50mL)で洗い、乾燥してオフホワイト固体の、6−メチルスルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(33g、92%)を得る。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.24 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.08 (dd, 1H, J = 0.7, 7.3 Hz), 6.93 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 3.29-3.27 (m, 2H), 3.17 (t, 2H, J = 5.85 Hz), 2.85 (t, 2H, J = 5.65 Hz), 2.44 (s, 3H) ppm.
工程C.
6−メチルスルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(20g、78.74ミリモル)を、トリフルオロ酢酸(562mL)に懸濁し、氷浴で0℃に冷却する。NaCNBH(19.53g、314.96ミリモル)を25分にわたり少量づつ加え、混合物を0℃で4h攪拌する。反応混合物を濃水酸化アンモニウムでpH10に塩基性化し、酢酸エチル(500mL×4)で抽出し、有機層を分離する。有機物を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過してシス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.11 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 6.99 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 6.73 (t, 1H, J = 5.7 Hz), 4.11 (s, 1H), 3.95-3.92 (m, 2H), 3.27-3.01 (m, 3H), 2.93-2.83 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.02-1.91 (m, 1H), 1.82-1.74 (m, 1H) ppm.
工程D.
シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(4g、18.2ミリモル)を、CHCl(30mL)に溶解し、飽和炭酸カリウム(25mL)を加える。この混合物を激しく攪拌し、氷浴で0℃に冷却する。CHCl(20mL)中のジ−t−ブチルジカーボネート(3.9g、18.2ミリモル)および4−ジメチルアミノ−ピリジン(10mg、0.082ミリモル)を、15分にわたり5部分に分けて加える。混合物を0℃で2h攪拌する。有機層を分離し、水性層をCHCl(150mL×2)で逆抽出する。コンバインした有機物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮してt−ブチル・シス(4a,9b)−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(4.84g、83%)を得る。
1H NMR (DMSO d6 300 MHz) δ 6.99 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 6.93 (dt, 1H, J = 2.2, 7.4 Hz), 6.56 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 4.00-3.95 (m, 1H), 3.59 (dd, 1H, J = 5.3, 8.3 Hz), 3.45-3.26 (m, 4H), 2.34 (s, 3H), 1.90-1.84 (m, 1H), 1.71-1.69 (m, 1H), 1.36 (s, 9H) ppm.
工程E.
t−ブチル・シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(1g、3.13ミリモル)を、rtでDMF(4mL)に溶解し、氷浴で0℃に冷却する。分離フラスコ中、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(0.56g、3.13ミリモル)を、DMF(1.5mL)に溶解し、これを上記の溶液に5分にわたりゆっくりと加える。反応混合物を0℃で1h攪拌する。反応液を出発物質がもはや存在しなくなるまで、薄層クロマトグラフィーに付す。反応混合物に水(30mL)を加えて反応を抑え、酢酸エチル(40mL×3)で抽出する。有機層を集め、塩水(34mL×3)および水(30mL×1)で洗う。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して油状物を得る。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、t−ブチル・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレートを油状物で得る(0.64g、51%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.18 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 7.11 (s, 1H), 4.09-4.00 (m, 1H), 3.74-3.51 (m, 3H), 3.39-3.28 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.98-1.84 (m, 1H), 1.75-1.60 (m, 1H), 1.47 (s, 9H) ppm.
工程F.
t−ブチル・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(25mg、0.063ミリモル)を、トリフルオロ酢酸/クロロホルム(1:2、1.5mL)に溶解し、0.5h攪拌する。溶媒を減圧蒸発し、残渣を水に溶解する。水溶液を濃水酸化アンモニウムでpH12に塩基性化し、クロロホルム(10mL×3)で抽出する。有機溶液を塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、標記化合物を黄色半固体で得る(17.7mg、95%)。
1H NMR (300MHz, CD3OD) δ 7.27 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 7.18 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 3.50-3.10 (m, 3H), 3.11 (s, 3H), 2.68 (dd, 1H, J = 12.9, 9.6 Hz), 2.38, (s, 3H), 2.28-2.05 (m, 2H) ppm MS (EI) 315.0 (M+H).
実施例2
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−(メチルスルファニル)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
工程A.
6−メチルスルファニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(実施例1/工程Bより)(18.03g、71ミリモル)の塩化メチレン(300mL)溶液に、トリエチルアミン(14.3g、142ミリモル)を一度に加え、得られる溶液をrtで10分間攪拌する。反応液を氷浴で0℃に冷却し、次いでジ−t−ブチル・ジカーボネート(18.6g、85ミリモル)を加え、反応液をrtまでゆっくりと加温せしめ、14h攪拌する。反応混合物を水(300mL)に注ぎ、次いで各層を分離する。水性層をクロロホルム(100mL×3)で抽出し、有機物を集め、塩水(150mL)で洗い、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮乾固する。得られる半固体を酢酸エチルより再結晶して、t−ブチル・6−メチルスルファニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレートを砂状褐色固体で得る(7.2g、32%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.19 (br s, 1H), 7.36 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 7.25 (d, 1H, J = 6.9 Hz), 7.09 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 4.63 (br s, 2H), 3.82 (br s, 2H), 2.91-2.82 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 1.50 (s, 9H) ppm.
工程B.
t−ブチル・6−メチルスルファニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(7.2g、22.6ミリモル)、水酸化カリウム(6.3g、113ミリモル)およびヨードメタン(32g、226ミリモル)を、乾燥DME(110mL)と共にコンバインし、rtで10h攪拌する。次いで反応液を濾過し、残渣をクロロホルムで洗う。濾液を減圧濃縮して、t−ブチル・5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレートを油状褐色残渣で得る(7.7g、105%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.32 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 7.12 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 7.03 (t, 1H, J = 7.0 Hz), 4.61 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.85 (br s, 2H), 2.80 (br s, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.49 (s, 9H) ppm
工程C.
t−ブチル・5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(7.7g、23.9ミリモル)を、トリフルオロ酢酸(120mL)中0℃で10分間攪拌し、次いでシアノホウ水素化ナトリウム(8.25g、119ミリモル)をゆっくりと加え、その間、添加中の内部反応温度が5℃以下となるように監視する。添加後、反応液を窒素下でrtまで加温せしめ、2h攪拌する。氷片を加え、反応液を氷浴で冷却し、次いで50%水酸化ナトリウムでpH〜13に塩基性化する。次に水性混合物をクロロホルム(80mL×3)で抽出し、有機物を集め、塩水(100mL×1)で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮して油状残渣とする。
残渣をクロロホルム(75mL)に溶解し、これにジ−t−ブチル・ジカーボネート(3.2g)およびトリエチルアミン(3.0mL)を加え、反応液を2h攪拌する。溶媒を減圧蒸発して、油状物を得る。この油状物を、5%次いで10%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、t−ブチル・シス−(4a,9b)−5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレートを無色油状物で得る(2.85g、36%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.13 (dd, 1H, J = 7.7, 1.1 Hz), 6.96 (d, 1H, J = 7.4 Hz), 6.70 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 4.00-3.27 (m, 6H), 3.14 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.98-1.85 (m, 2H0, 1.42 (s, 9H) ppm.
工程D.
t−ブチル・シス−(4a,9b)−5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(60mg、0.19ミリモル)を、無水DMF(1mL)に0℃で溶解し、これにNBS(33mg、0.19ミリモル)/DMF(0.5mL)を加える。これを0℃で1h攪拌する。次いで水(3mL)を加え、反応液をクロロホルム上に分配する。各層を分離し、水性層をクロロホルム(5mL×3)で抽出する。有機物を集め、水(10mL×3)で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮して、t−ブチル・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレートを黄色固体で得る(57mg、76%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.19 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 7.02 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 3.60-3.20 (m, 6H), 3.10 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.94-1.80 (m, 2H), 1.43 (s, 9H) ppm.
工程E.
t−ブチル・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(20mg、0.048ミリモル)を、トリフルオロ酢酸/クロロホルム(1:2、1.5mL)に溶解し、0.5h攪拌する。溶媒を減圧蒸発して、標記化合物を黄色半固体で得る(19mg、90%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.27 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 7.17 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 3.50-3.30 (m, 3H), 3.28-3.12 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.69 (dd, 1H, J = 9.6, 3.3 Hz ), 2.38 (s, 3H), 2.28-2.00 (m, 2H) ppm. MS (CI, NH3) 315 (M + H).
実施例3
シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン
Figure 0004486505
工程A.
t−ブチル・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(実施例1/工程Eより)(950mg、2.37ミリモル)およびジ−t−ブチル・ジカーボネート(1.29g、5.92ミリモル)をそのまま共に混合し、窒素下86℃で6.5h加熱する。得られる残渣を、7.5%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートを泡状物で得る(1.13g、95%)。
1H NMR (DMSO d6, 300 MHz) δ 7.29 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 4.69-4.61 (m, 1H), 4.22-4.18 (m,1H), 3.71-3.62 (m,1H), 3.57-3.37 (m, 2H), 2.98-2.84 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.00-1.96 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.37 (s, 9H) ppm.
工程B.
ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチルスルファニル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(100mg、0.20ミリモル)、ベンゾフェノン・イミン(43mg、0.24ミリモル)、およびナトリウム・t−ブトキシド(29mg、0.30ミリモル)を、無水トルエン(1.5mL)に溶解/懸濁し、次いで反応溶液にアルゴンを10分間吹き込む。次に(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(5mg、0.008ミリモル)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2mg、0.002ミリモル)を加え、反応溶液にアルゴンを10分間吹き込み、次いで90℃で5h加熱する。
反応混合物をrtに冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、濾過する。濾液を減圧濃縮して、黄色油状物を得る。油状物をメチルアルコールに溶解し、これに酢酸ナトリウム(33mg、0.40ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(42mg、0.60ミリモル)を加え、rtで20分間攪拌する。6N−水酸化ナトリウムでpH〜12として反応を抑え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出する。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮する。油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−メチルスルファニル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートを泡状物で得る(37mg、42%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ6.46-6.36 (m, 2H), 4.69-4.59 (m, 1H), 4.38-4.24 (m, 1H), 3.91-3.82 (m, 1H), 3.72-3.20 (m, 4H), 3.00-2.78 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.05-1.92 (m, 1H), 1.60-1.34 (m, 18 H) ppm.
工程C.
ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−メチルスルファニル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(37mg、0.085ミリモル)を、クロロホルム(3mL)およびエチルアルコール(0.4mL)にrtで溶解する。この溶液に、乾燥した塩化水素ガス流を3分間吹き込む。反応液を減圧濃縮して、標記化合物を白色固体で得る(26mg、90%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ7.14 (s, 2H), 4.07-4.02 (m, 1H), 3.58-3.40 (m, 2H), 2.89-2.85 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.19-2.14 (m, 2H) ppm. MS (ESI): 236.3 (M+H).
実施例4
[シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−フェニル−アミン
Figure 0004486505
工程A.
トリフェニルビスマス(0.220g、0.50ミリモル)を、CHCl(5mL)中rtにて、ヨードベンゼンジアセテート(0.18g、0.55ミリモル)と共に15h攪拌する。溶媒を蒸発し、EtO(2mL)とヘプタン(2mL)を加え、加熱する。得られる固体を加温濾過して、ビス(アセテート)トリフェニルビスマス(0.19g、70%)を白色フレーク状固体で得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.15 (dd, 6H, J = 1.1, 8.4 Hz), 7.62 (t, 6H, J = 7.3 Hz), 7.50 (t, 3H, J = 8.4 Hz), 1.81 (s, 6H) ppm.
工程B.
ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−メチルスルファニル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(実施例6/工程Aより)(76mg、0.152ミリモル)を、CHCl(2mL)中ビス(アセテート)トリスフェニルビスマス(93mg、0.167ミリモル)および酢酸銅(II)(2mg、0.015ミリモル)とコンバインし、1.5h攪拌する。溶媒を蒸発し、黒色残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/Hex)で精製して、きれいな油状物を得る。次いでこの油状物をEtOH(0.5mL)およびクロロホルム(2mL)に溶解し、HClガスを10分間吹き込む。溶媒を蒸発して、標記化合物(50mg、78%)を得る。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.37-7.32 (m, 2H), 7.29-7.18 (m, 2H), 7.16-6.97 (m, 3H), 4.51-4.42 (m, 1H), 3.82-3.58 (m, 2H), 3.40-3.24 (m, 3H), 2.54 (s, 3H), 2.48-2.10 (m, 2H) ppm.
実施例5
(4−フルオロフェニル)−[シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
工程A.
乾燥ジエチルエーテル(20mL)中のp−フルオロフェニルマグネシウムブロミド(48.8mL、1.0M−THF)の溶液に、塩化ビスマス(III)(5.0g、15.8ミリモル)を加える。反応をrtで2h進行させる。氷を加え、水性層をエーテル(25mL×3)で抽出する。コンバインした抽出物を塩水(25mL)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発する。残渣をCHCl(20mL)中、rtにてヨードベンゼン・ジアセテート(3.4g、10.5ミリモル)と15hコンバインする。溶媒を蒸発して、ビス(アセテート)トリス(4−フルオロフェニル)ビスマス(3.28g、34%)を得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.15-8.21 (m, 6H), 7.20-7.28 (m, 6H), 1.81 (s, 6H) ppm.
工程B.
ビス(アセテート)トリス(4−フルオロフェニル)ビスマスを用い、実施例25/工程Bの手順に従って、標記化合物を製造する(49mg、73%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.20-6.93 (m, 6H), 4.53-4.40 (m, 1H), 3.82-3.56 (m, 2H), 3.40-3.31 (m, 3H), 2.53 (s, 3H), 2.50-2.01 (m, 2H) ppm.
実施例6
(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−[シス−(4a,9b)−6−メチルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
工程A.
乾燥THF(15mL)中の1−ブロモ−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(0.58mg、3.0ミリモル)の溶液に、マグネシウム削りくずを加える。反応液を油浴にて60℃で加熱し、マグネシウム削りくずをガラス棒でやさしく破砕する。小さなヨウ素結晶も加える。泡立ちが見られると、油浴から反応液を取出し、乾燥THF(25mL)中の1−ブロモ−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(5.18g、27.00ミリモル)をゆっくり加える。反応液をrtで15分間攪拌する。次いで溶液を窒素下の乾燥フラスコへ注射器で移し、氷浴で0℃に冷却する。塩化ビスマス(III)(2.84g、315ミリモル)をゆっくり加え、得られる不均質溶液をrtまで加温せしめ、4h攪拌する。
反応液をセライト(Celite)のベッドで濾過し、濾液を集める。濾液を氷上に注ぎ、水性層を酢酸エチル(50mL×2)で抽出する。コンバインした抽出物を塩水(25mL)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発する。残渣を酢酸エチルより再結晶して、黄色がかった固体を得る。この固体をCHCl(45mL)中、rtにてヨードベンゼン・ジアセテート(1.33g、4.1ミリモル)と15hコンバインする。溶媒を蒸発して、ビス(アセテート)トリス(2−メチル−4−メトキシフェニル)ビスマス(805mg、4.3%)を得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.21(d, 3H, J = 8.5 Hz), 6.95 (s, 6H), 3.83 (s, 9H), 2.57 (s, 9H), 1.73 (s, 6H) ppm.
工程B.
ビス(アセテート)トリス(2−メチル−4−メトキシフェニル)ビスマスを用い、実施例7/工程Bの手順に従って、標記化合物を製造する(49mg、73%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz): δ 7.10-7.05 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.80-6.72 (m, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.52-4.41 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.66-3.56 (m, 1H), 3.40-3.19 (m, 3H), 2.48-2.39 (m, 4H), 2.17-2.04 (m, 4H) ppm.
実施例7
トランス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
工程A.
2−ヨードアニリン(16g、73ミリモル)を濃塩酸(100mL)に懸濁し、次いで氷浴で0℃に冷却する。反応混合物に亜硝酸ナトリウム(6g、87.6ミリモル)/水(25mL)をゆっくり加え、次いで反応液を0℃で1.5h攪拌せしめる。分離フラスコ中、塩化錫(II)(84.7g、182.5ミリモル)を濃塩酸(12mL)に溶解し、これを反応混合物に30分にわたりゆっくりと加える。得られる懸濁液をrtまで加温せしめ、14h攪拌する。固体を濾別し、乾燥させて1−(2−ヨードフェニル)ヒドラジン塩酸塩(19g、96%)を得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.82 (dd, 1H, J = 1.1, 7.7 Hz), 7.39 (dt, 1H, 1.2, 7.7 Hz), 6.96 (dd, 1H, J = 1.1, 8.1 Hz), 6.82 (dt, 1H, J = 1.1, 7.5) ppm. MS (ApCI) 275 (M++CH3CN+H).
工程B.
1−(2−ヨードフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.67g、6.2ミリモル)および4−ピペリドン・モノ水和物塩酸塩(0.952g、6.2モリモル)を、トリフルオロエタノール(15mL)および濃塩酸(5mL)に溶解し、87℃で加熱および3h攪拌する。固体を濾別し、冷イソプロピルアルコール(50mL)で洗い、乾燥して6−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(1.76g、85%)を黄褐色固体で得る。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.49 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 7.43 (d, 1H, J = 8 Hz), 6.82 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 4.40 (s, 2H), 3.60 (t, 2H, J = 6.25 Hz), 3.18 (t, 2H, J = 5.85 Hz) ppm.
工程C.
6−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(7g、21ミリモル)を、CHCl(150mL)に懸濁し、この懸濁液に攪拌しながら、4−ジメチルアミノ−ピリジン(0.1g、0.82ミリモル)および飽和炭酸カリウム溶液(150mL)を加える。次いでジ−t−ブチル・ジカーボネート(5.5g、25.2ミリモル)/ジクロロメタン(20mL)を、5分にわたり5部分に分けて加える。得られる二相混合物をrtで1.5h激しく攪拌する。各層を分離し、水性層をCHCl(100mL×2)で逆抽出する。有機物を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧濃縮してt−ブチル・6−ヨード−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(7.06g、84%)を得る。
1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 7.63 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 7.38 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 6.76 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 4.59 (br s, 2H), 3.82 (br s, 2H), 2.78 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 1.49 (s, 9H) ppm.
工程D.
t−ブチル・6−ヨード−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボキシレート(6.8g、17ミリモル)を、DME(50mL)に溶解し、水酸化カリウム(4.8g、85.4ミリモル)およびヨードメタン(15.7g、110.5ミリモル)を加え、圧力容器にて80℃で3h加熱する。反応液をrtまで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈する。固体を減圧濾過で除く。濾液を減圧濃縮して、褐色油状物(5.5g、粗収率79%)を得る。油状物をCHCl(30mL)に溶解する。トリフルオロ酢酸(30mL)を5分にわたり10部分に分けて加え、30分間攪拌する。反応液を50%水酸化ナトリウムでpH12に塩基性化する。この混合物をCHCl(150mL×3)で抽出する。有機物を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで減圧濃縮して、6−ヨード−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(3.85g、73%)を得る。
1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 7.62 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 7.33 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 6.74 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 4.03 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.26 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.71 (t, 2H, J = 5.6 Hz) ppm.
工程E.
6−ヨード−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(3.85g、12.3ミリモル)を、メタノール(40mL)に懸濁する。ホルムアルデヒド(37%、14mL)を加え、2h加熱還流する。反応液を氷浴で0℃に冷却し、ホウ水素化ナトリウム(1.7g、46ミリモル)を15分にわたりゆっくり加え、0〜10℃で2h攪拌する。反応液を水(200mL)で希釈し、CHCl(150mL×3)で抽出する。有機物を集め、塩水(250mL)で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%MeOH/CHCl)で精製して、6−ヨード−2,5−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.6g、15%)を得る。
1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 7.59 (d, 1H, J = 7.4 Hz), 7.33 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 6.73 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 3.98 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 2.83 (s, 4H), 2.55 (s, 3H) ppm.
工程F.
6−ヨード−2,5−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g、3ミリモル)を、BH−THF複合体(15mL)に溶解し、圧力容器にて75℃で18h加熱する。反応液をrtに冷却し、減圧濃縮して残渣とする。残渣を6N塩酸(15mL)中、3.5h加熱還流する。反応液を50%水酸化ナトリウムでpH12に塩基性化する。混合物をCHCl(100mL×3)で抽出する。有機物を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、トランス−(4a,9b)−6−ヨード−2,5−ジメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.12g、12%)を得る。
1H NMR (CDCl3 300 MHz) δ 7.56 (dt, 1H, J = 2.2, 8.1 Hz), 7.33 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 6.50 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 3.48-3.41 (m, 1H), 3.04(s, 3H), 2.86-2.75 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.20-2.13 (m, 3H), 1.93-1.78 (m, 1H) ppm.
工程G.
トランス−(4a,9b)−6−ヨード−2,5−ジメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(910mg、2.7ミリモル)を、p−トリルチオフェノール(426mg、3.3ミリモル)、水素化ナトリウム(132mg、3.3ミリモル、60%油中分散液)、ヨウ化銅(515mg、2.7ミリモル)および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(5mL)とコンバインし、100℃で16h攪拌する。反応混合物を水とCHCl間に分配する。水性層をCHCl(20mL×3)で抽出する。コンバインした有機物をsat.NaCl(10mL)、水(10mL)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発する。残渣をSCXレジンに充填する。レジンを150mLのMeOHで洗った後、2.0Mメタノール性アンモニアで洗う。
集めた残渣をCHCNに溶解し、1N−HCl/エーテルを、それ以上の沈殿が見られなくなるまで加える。固体を濾別し、CHCNで洗って、トランス−(4a,9b)−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(315mg、36%)を白色固体で得る。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.20 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 7.14 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 7.06 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 6.97 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 6.82-6.87 (m, 1H), 3.99-4.05 (m, 1H), 3.71-3.80 (m, 1H), 3.15-3.25 (m, 4H), 3.08 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.38-2.43 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.90-2.03 (m, 1H) ppm.
工程H.
実施例18/工程Dに記載の同じ手順を用い、トランス−(4a,9b)−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(250mg、0.77ミリモル)およびNBS(164mg、0.92ミリモル)から、標記化合物(140mg、45%)を製造する。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.32 (br s, 1H), 7.19 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 7.13 (q, 4H, J= 8.4 Hz), 4.27-4.19 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 1H), 3.40-3.20 (m, 4H), 3.11 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.47-2.40 (m, 1H), 2.30 (s, 3H), 2.20-2.02 (m, 1H) ppm. MS (CI, NH3) 404 (M+H).
実施例8
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
トランス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(実施例28、77mg、0.19ミリモル)およびNaOMe(5mg、0.10ミリモル)を、MeOH(0.5mL)およびDMF(0.5mL)とコンバインする。この混合物を100℃で加熱し、MeOHを留去する。次いでCuI(3.6mg、0.019ミリモル)を一度に加える。
反応液を100℃で2h維持する。これをrtまで冷却せしめる。氷水(10mL)を加え、固体を濾去する。濾液をクロロホルム(25mL×3)で抽出する。抽出物をコンバインし、乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl、次いで3%MeOH/CHCl)で精製して、標記化合物(25mg、32%)を半固体で得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.26 (s, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.07-7.04 (m, 2H), 6.99-6.96 (m, 2H), 3.33-3.19 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.44-2.37 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.23-2.19 (m, 1H), 2.17-1.86 (m, 3H) ppm.
実施例9
トランス−(4a,9b)−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−8−フェニルスルファニル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
アセトン−ドライアイス浴で冷却した、トランス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,5−ジメチル−6−[(4−メチルフェニル)スルファニル]−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(実施例10、100mg、0.25ミリモル)およびTMEDA(58mg、0.50ミリモル)のEtO溶液(0.5mL)に、t−BuLi(1.7Mペンタン溶液、0.29mL、0.49ミリモル)を滴下する。得られる溶液を−78℃で15分間維持せしめ、このときS−フェニルベンゾスルホネート(124mg、0.49ミリモル)を2分にわたって滴下する。冷却浴を取除き、反応液を20分にわたりrtまで加温せしめる。
次いでこの反応液をさらにrtで20分間攪拌せしめてから、氷冷した1M−HSO水溶液(5mL)に注ぐ。この混合物をCHCl(10mL×3)で抽出し、有機相をコンバインし、乾燥し(MgSO)、濃縮する。次いで得られる残渣をSGC(5%MeOH/CHCl)で精製して、標記化合物(35mg、28%)を明褐色油状物で得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.32 (d, 1H, J = 0.8 Hz), 7.24-7.01 (m, 10H), 3.37 (dd, 1H, J = 10.3, 3.0 Hz), 3.09 9s, 3H), 2.83 (t, 1H, J = 11.0 Hz), 2.60-2.51 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.20-2.01 (m, 2H), 1.89-1.77 (m, 1H) ppm.
実施例10
ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート
Figure 0004486505
工程A.
o−トリルフェニルヒドラジン塩酸塩(25g、158.6ミリモル)および4−ピペリドン・モノ水和物塩酸塩(24.4g、158.6ミリモル)を、EtOH(310mL)に懸濁する。次いで濃水性HCl(26g、317ミリモル)を加える。混合物を3h還流し、次いで反応液をrtに冷却する。pptを濾過し、冷EtOHで洗う。白色固体を18h風乾する。6−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(36.6g、141.2ミリモル、89%)を白色粉末で単離する。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 7.22-7.25 (1H, m), 6.89-6.96 (2H, m), 4.40 (2H, m), 3.60 (2H, t, 6.2 Hz), 3.16 (2H, t, 6.2 Hz), 2.45 (3H, s) ppm.
工程B.
6−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩(36.6g、141.2ミリモル)を、TFA(200mL)に懸濁する。混合物を0℃に冷却する。EtSiH(32.86g、282.6ミリモル)をゆっくり加える。反応液をrtで18h攪拌する。ヘキサン(300mL×2)を加え、酸性層を分離し、次いで50%NaOHでpH14になるまで塩基性化する。反応液をCHCl(300mL×3)で抽出する。コンバインした有機層を塩水で洗い、乾燥し、濃縮して明褐色非晶質固体の、シス−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(20.7g、110.1ミリモル、78%)を得る。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 6.90 (1H, d, 7.3 Hz), 6.82 (1H, d, 7.4 Hz), 6.62 (1H, t, 7.3 Hz), 3.77-3.82 (1H, m), 2.65-3.08 (5H, m), 2.13 (3H, s), 1.72-1.92 (2H, m) ppm.
工程C.
シス−(4a,9b)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(20.7g、110.1ミリモル)およびBOCO(96.25g、440.4ミリモル)を、110℃で3h加熱する。rtに冷却し、水(20mL)で反応を抑える。塩水(200mL)およびEtOAc(200mL)を加え、10分間攪拌する。各層を分離し、水性層をEtOAc(100mL×2)で再抽出する。コンバインした有機層を塩水で洗い、乾燥し、濃縮し、43gの褐色非晶質固体を単離する。残渣をカラムクロマトグラフィー(20〜40%EtOAc/ヘキサン)で精製する。ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(42g、108.2ミリモル、98%)をきれいな粘稠油状物で単離する。
1H NMR (DMSO, 400 MHz) δ 6.9-7.1 (3H, m), 4.5-4.7 (2H, m), 4.1-4.3 (1H, m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.30-3.50 (2H, m), 2.8-3.0 (1H, m), 2.20 (3H, s), 1.50 (9H, s), 1.30 (9H, s) ppm.
工程D.
ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(1.73g、4.46ミリモル)をDMF(8mL)に溶解し、次いで溶液を0℃に冷却する。NBS(0.874g、4.90ミリモル)をDMF(8mL)溶液で加える。反応液をrtに加温し、1h攪拌する。塩水(10mL)およびEtOAc(10mL)を加える。10分攪拌し、各層を分離する。水性層をEtOAc(20mL×2)で再抽出する。コンバインした有機物を塩水で洗い、乾燥し、濃縮する。1.88gのオレンジ色粘稠油状物を単離する。この粗残渣をカラムクロマトグラフィー(10〜30%アセトン/ヘキサン)で精製する。ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(1.12g、2.41ミリモル、54%)を淡黄色非晶質固体で単離する。
1H NMR (DMSO d6, 400 MHz) δ 7.52 (1H, d, 7.5 Hz), 7.29-7.36 (2H, m), 4.55 (1H, ddd, 5.2 Hz, 6.4 Hz, 9.7 Hz), 3.66 (1H, dd, 3.7 Hz, 14.2 Hz), 3.64-3.66 (1H, m), 3.46 (1H, dd, 4.1 Hz, 13.9 Hz), 3.30-3.36 (1H, m), 2.00-3.09 (2H, m), 2.07-2.15 (1H, m), 1.65-1.76 (1H, m) ppm.
実施例11
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート
Figure 0004486505
工程A.
ChiralPak(登録商標)ADカラムにおける分取HPLC(1%IPA/ヘキサン)を用いて、ジ(t−ブチル)・シス−(4a,9b)−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(実施例32/工程C)から、ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートを得る。
工程B.
実施例13/工程Dの手順に従い、ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(20.2g、51.99ミリモル)をブロム化して、標記化合物(21.3g、45.7ミリモル、88%)を、淡黄色非晶質固体で得る。H−NMR(DMSO、400MHz),実施例13と同一。
実施例12
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート
Figure 0004486505
脱泡トルエン(325mL)中のジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(実施例14)(9.35g、20.0ミリモル)、ベンゾフェノン・イミン(4.35g、24.0ミリモル)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(934mg、1.5ミリモル)、Pddba(1.04g、1.0ミリモル)およびナトリウム・t−ブトキシド(2.7g、28.0ミリモル)の溶液を、アルゴン雰囲気下で18h加熱還流する。
溶液を冷却し、シリカゲルのパッドで濾過し、EtOAcで溶離する。揮発分を減圧除去する。残渣をメタノール(200mL)に溶かし、次いでNaOAc(3.43g、41.76ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(2.2g、31.32ミリモル)を加え、混合物をrtで1h攪拌する。揮発分を減圧除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(20%,70%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標記化合物(5.17g、12.8ミリモル、74%)を得る。MS(APCI):404(base、M+H)。
アリール−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン製造の一般法:
工程A.
脱泡トルエン(2mL)中のジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレート(実施例18、93.3mg、0.23ミリモル)、アリールブロミド(0.23ミリモル)、BINAP(4.6mg、0.0069ミリモル)、Pddba(2.4mg、0.0023ミリモル)およびナトリウム・t−ブトキシド(44.5mg、0.46ミリモル)の溶液を、80℃で18h加熱する。溶液を冷却し、シリカゲルのパッドで濾過し、EtOAcで溶離する。溶媒を減圧除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(10%,20%,30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アニリノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートを得る。
工程B.
20%TFA/CHCl(1mL)中のジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アニリノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートの溶液を、rtで1h攪拌する。反応混合物をNHOHでpH12に塩基性化し、次いでCHCl(3mL×3)で抽出する。コンバインした有機層を塩水で洗い、乾燥し、濃縮して標記化合物を得る。
実施例13
(2,3−ジクロロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび1−ブロモ−2,3−ジクロロベンゼンから、一般法によって標記化合物(40mg、50%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 6.95 (1H, t, 8.1 Hz), 6.75-6.80 (4H, m), 6.02 (1H, s), 3.90-3.96 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.74-3.11 (5H, m), 2.15 (3H, s), 1.65-1.87 (3H, m) ppm. MS (APCI): 348 (base, M+H).
実施例14
(3,4−ジクロロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび4−ブロモ−1,2−ジクロロベンゼンから、一般法によって標記化合物(27mg、34%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.17 (1H, d, 8.8 Hz), 6.85 (1H, d,2.6Hz), 6.70 -6.76 (2H, m), 6.61 (1H, dd, 8.8 Hz, 1.8 Hz), 5.44 (1H, s), 3.90-3.95 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.73-3.09 (5H, m), 2.14 (3H, s), 1.67-1.98 (3H, m) ppm. MS (APCI): 348 (base, M+H).
実施例15
(3−クロロ−4−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび4−ブロモ−2−クロロ−1−メチルベンゼンから、一般法によって標記化合物(30mg、40%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.01 (1H, d, 8.1 Hz), 6.83 (1H, d, 2.2Hz), 6.75 (1H, s), 6.69 (1H, s), 6.64 (1H, dd, 8.4 Hz, 2.2 Hz), 5.34 (1H, s), 3.88-3.94 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.73-3.12 (5H, m), 2.26 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.65-1.89 (3H, m) ppm. MS (APCI): 328 (base, M+H).
実施例16
(2,4−ジクロロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼンから、一般法によって標記化合物(40mg、50%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.27 (1H, d, 2.6 Hz), 6.99 (1H, dd, 8.8 Hz, 2.6 Hz), 6.81 (2H, d, 8.8Hz), 6.75 (1H, s), 5.85 (1H, s), 3.90-3.95 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.73-3.12 (5H, m), 2.14 (3H, s), 1.64-1.88 (3H, m) ppm. MS (APCI): 348 (base, M+H).
実施例17
(2,6−ジクロロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび2−ブロモ−1,3−ジクロロベンゼンから、一般法によって標記化合物(15mg、19%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.31 (2H, d, 8.0 Hz), 6.90-6.96 (1H, m), 6.46 (1H, s), 6.41 (1H, s), 5.76 (1H, s), 3.85-3.89 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.72-3.06 (5H, m), 2.11 (3H, s), 1.65-1.91 (3H, m) ppm. MS (APCI): 348 (base, M+H).
実施例18
(2,4−ジフルオロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼンから、一般法によって標記化合物(11mg、15%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 6.78-6.97 (3H, m), 6.77 (1H, s), 6.70 (1H, s), 5.37 (1H, s), 3.90-3.93 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.75-3.10 (5H, m), 2.14 (3H, s), 1.68-1.88 (3H, m) ppm. MS (APCI): 316 (base, M+H).
実施例19
(2−メトキシ−5−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび2−ブロモ−1−メトキシ−4−メチルベンゼンから、一般法によって標記化合物(29mg、39%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 6.71-6.84 (4H, m), 6.54 (1H, d, 0.7 Hz), 5.85 (1H, s), 3.91-3.96 (1H, m), 3.85 (1H, s), 3.53 (1H,bs), 2.80-3.17 (5H, m), 2.20 (3H, s), 2.15 (3H, s), 1.70-1.95 (2H, m) ppm. MS (APCI): 324 (base, M+H).
実施例20
2−クロロ−4−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ]−ベンゾニトリル
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび4−ブロモ−2−クロロベンゾニトリルから、一般法によって標記化合物(50mg、64%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.48 (1H, d, 8.5 Hz), 6.58-6.76 (4H, m), 5.11 (1H, s), 3.93-3.97 (1H, m), 3.61 (1H, bs), 2.76-3.14 (5H, m), 3.61 (1H,bs), 2.14 (3H, s), 1.70-1.90 (2H, m) ppm. MS (APCI): 339 (base, M+H).
実施例21
(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロベンゼンから、一般法によって標記化合物(26mg、34%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.01-7.05 (1H, m), 6.84-6.92 (2H, m), 6.73-6.79 (2H, m), 5.53 (1H, s), 3.89-3.93 (1H, m), 3.53 (1H,bs), 2.75-3.11 (5H, m), 2.14 (3H, s), 1.68-1.89 (3H, m) ppm. MS (APCI): 332 (base, M+H).
実施例22
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび2−ブロモ−1−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンから、一般法によって標記化合物(37mg、44%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.04-7.15 (2H, m), 6.89-6.94 (1H, m), 6.82 (1H, s), 6.77 (1H, s), 5.72 (1H, s), 3.92-3.97 (1H, m), 3.59 (1H,bs), 2.75-3.12 (5H, m), 2.16 (3H, s), 1.66-1.87 (3H, m) ppm. MS (APCI): 366 (base, M+H).
実施例23
(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−[(4aS,9bR)−6−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
ジ(t−ブチル)・(4aS,9bR)−8−アミノ−6−メチル−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボキシレートおよび2−ブロモ−1−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンから、一般法によって標記化合物(37mg、42%)を製造する。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.35-7.38 (1H, m), 7.06 (1H, d, 1.9 Hz), 6.86-6.90 (1H, m), 6.74-6.83 (2H, m), 6.04 (1H, s), 3.95-3.97 (1H, m), 3.59 (1H,bs), 2.76-3.14 (5H, m), 2.16 (3H, s), 1.72-1.95 (3H, m) ppm. MS (APCI): 382 (base, M+H).
実施例24
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
工程A.
イソプロピルアルコール中の(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン(12.0g、68.13ミリモル)および4−ピペリドン・モノ水和物(10.46g、68.09ミリモル)の溶液に、HClガスをrtで15分間吹き込む。反応液を圧力容器にて密封し、95℃に5h加熱し、次いでrtに冷却する。反応混合物を濾過し、イソプロピルアルコールで洗い、減圧乾燥して、6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール・ジ塩酸塩を白色固体で得る(13.3g、63%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 3.203 (t, 2H, 12.4 Hz), 3.642 (t, 2H, 12.0 Hz), 4.472 (t, 2H, 2.6 Hz), 7.189 (t, 1H, 15.7 Hz), 7.435 (d, 1H, 7.7 Hz), 7.709 (d, 1H, 8.0 Hz) ppm.
工程B.
トリフルオロ酢酸中の6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール・ジ塩酸塩(13.2g、42.15ミリモル)の溶液を、rtで30分間攪拌して、出発物質を溶解する。トリエチル−シラン(9.88g、84.94ミリモル)を加えて、二相混合物を形成する。反応液をrtで90h攪拌させる。反応混合物を減圧濃縮する。次いで反応液を塩基で中和し、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮して、シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールをオフホワイト固体で得る(11.3g)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.609-1.707 (m, 1H), 1.739 (s, 1H), 1.806-1.912 (m, 1H), 2.713-2.789 (m, 1H), 2.859-2.985 (m, 2H), 3.026-3.131 (m, 2H), 3.970 (dd, 1H, 5.1, 10.3 Hz), 4.308 (s, 1H), 6.755 (t, 1H, 15.4 Hz), 7.190-7.243 (m, 2H) ppm.
工程C.
1,4−ジオキサン中の粗シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(11.3g、<46.65ミリモル)の溶液に、1M−NaOH/水(93.3mL、93.3ミリモル)を加え、rtで5分攪拌させる。反応混合物に、1,4−ジオキサン中の(Boc)O(12.2g、55.98ミリモル)の溶液を滴下し、rtで18h攪拌させる。次いで反応混合物に水を加え反応を抑え、酸で洗い、エーテルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、ヘキサンと共にトリチュレートし、濾過して、シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルをオフホワイト固体で得る(10.6g、30.96ミリモル)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.457 (s, 9H), 1,525 (s, 1H), 1.760-1.820 (m, 1H), 1.840-2.020 (m, 1H), 2.280-2.400 (m, 2H), 2.410-2.580 (m, 2H), 2.720-2.840 (m, 1H), 4.080-4.180 (m, 1H), 6.740-6.800 (t, 1H, 18.0 Hz), 7.238 (s, 1H), 7.262 (s, 1H) ppm.
工程D.
DMF中のシス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(1.0g、2.92ミリモル)に0℃にて、NBS(520mg、2.92ミリモル)/DMFの溶液を滴下し、0℃で30分間攪拌させる。次いで反応混合物をrtに加温し、60分間攪拌させる。反応混合物に水を加えて反応を抑え、エーテルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、ヘキサンと共にトリチュレートし、濾過して標記化合物を黄色固体で得る(902mg、収率73%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.471 (s, 9H), 1.650-1.800 (m, 1H), 1.880-2.000 (m, 1H), 3.300-3.400 (m, 2H), 3.420-3.580 (m, 2H), 3.620-3.780 (m, 2H), 4.080-4.180 (m, 1H), 7.340 (s, 1H), 7.357 (s, 1H) ppm.
実施例25
(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
工程A.
ChiralPak(登録商標)ADカラムにおける分取HPLC(2%IPA/ヘキサン)を用い、シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例30/工程C)から、(4aS,9bR)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。
工程B.
実施例30/工程Dで例示されるブロム化法を用いて、標記化合物を製造する。H−NMR(DMSO、d、400MHz),実施例30と同一。
アルキル(またはベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン製造の一般法:
工程A.
トルエン中のシス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(1.0モル当量)の溶液に、アルキル(またはベンジル)アミン(3.0モル当量)、NaOt−Bu(3.0モル当量)、(O−biPh)P(tBu)(0.18モル当量)およびPd(dba)(0.06モル当量)を加える。反応混合物を80℃で16〜20h加熱し、次いでrtに冷却する。反応混合物に水を加えて反応を抑え、塩基で洗い、酢酸エチルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、シリカゲルカラムにてヘキサン/酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーに付して、シス−(4a,9b)−8−アルキル(またはベンジル)アミノ−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。
工程B.
20%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン中のシス(4a,9b)−8−アルキル(またはベンジル)アミノ−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルの溶液を、rtで1−2h攪拌する。次いで反応混合物を減圧濃縮し、次いで塩基で中和し、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮して、標記化合物を得る(全収率12−68%)。
実施例26
シクロヘキシル−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)およびシクロヘキシルアミン(30mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(15mg、44%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.054-1.383 (m, 6H), 1.630-1.774 (m, 4H), 1.849-1.910 (m, 1H), 1.994-2.038 (m, 2H), 2.763-3.190 (m, 6H), 3.890-3.908 (m, 2H), 6.477 (s, 1H), 6.594 (s, 1H) ppm.
実施例27
(1,3−ジメチル−ブチル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および1,3−ジメチル−ブチルアミン(30mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色油状物で製造する(4mg、12%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 0.835-0.900 (m, 9H), 1.060 (d, 3H, 6.2 Hz), 1.153-1.184 (m, 4H), 1.480-1.850 (m, 1H), 2.780-3.190 (m, 4H), 3.280-3.480 (m, 1H), 3.820-3.980 (m, 2H), 6.413 (s, 1H), 6.514 (s, 1H) ppm.
実施例28
ベンジル−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)およびベンジルアミン(32mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(24mg、68%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.697-1.708 (m, 1H), 1.855-1.900 (m, 1H), 2.192 (s, 2H), 2.772-2.819 (m, 1H), 2.896-3.108 (m, 4H), 3.911-3.963 (m, 2H), 4.276 (s, 2H), 6.559 (s, 1H), 6.661 (s, 1H), 7.300-7.384 (m, 5H) ppm.
実施例29
(1−フェニル−エチル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および1−フェニル−エチルアミン(36mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色油状物で製造する(8mg、22%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.253 (s, 1H), 1.481-1.508 (m, 3H), 1.618 (d, 1H, 6.9 Hz), 1.807-1.899 (m, 4H), 2.748-2.838 (m, 1H), 2.928-3.034 (m, 3H), 3.80-3.92 (m, 2H), 6.404 (d, 1H, 14.0 Hz), 6.512 (d, 1H, 9.5 Hz), 7.287-7.393 (m, 5H) ppm.
実施例30
(2−メチル−ベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および2−メチル−ベンジルアミン(36mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(20mg、55%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.717-1.779 (m, 1H), 1.935-2.015 (m, 1H), 2.377 (s, 3H), 2.476-2.680 (m, 2H), 2.827-2.922 (m, 2H), 2.999-3.194 (m, 3H), 3.918-3.967 (m, 2H), 4.199 (s, 2H), 6.548 (s, 1H), 6.632 (s, 1H), 7.137-7.244 (m, 3H), 7.292-7.317 (m, 1H) ppm.
実施例31
(2−メトキシベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および2−メトキシベンジルアミン(41mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(20mg、53%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.708-1.719 (m, 1H), 1.911-1.927 (m, 1H), 2.400-2.600 (m, 2H), 2.808-2.903 (m, 2H), 2.960-3.122 (m, 3H), 3.864 (s, 3H), 3.879-3.933 (m, 2H), 4.255 (s, 2H), 6.579 (s, 1H), 6.657 (s, 1H), 6.879-6.941 (m, 3H), 7.278-7.290 (m, 1H) ppm.
実施例32
(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および2−クロロ−6−フルオロ−ベンジルアミン(48mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物をオレンジ色固体で製造する(13mg、34%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.796-1.808 (m, 1H), 2.015-2.028 (m, 1H), 2.220-2.500 (m, 5H), 2.828-3.215 (m, 4H), 4.010 (d, 1H, 1.8 Hz), 4.445 (s, 1H), 6.679 (s, 1H), 6.758 (s, 1H), 6.974-7.180 (m, 1H), 7.190-7.233 (m, 2H) ppm.
実施例33
(4−t−ブチル−ベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および4−t−ブチル−ベンジルアミン(49mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物をオレンジ色固体で製造する(16mg、39%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.342 (s, 9H), 1.720-1.820 (m, 1H), 1.950-2.050 (m, 1H), 2.550-2.650 (m, 2H), 2.820-2.980 (m, 2H), 3.020-3.250 (m, 3H), 3.880-4.000 (m, 2H), 4.229 (s, 2H), 6.576 (s, 1H), 6.660 (s, 1H), 7.357 (dd, 4H, 8.5, 26.0 Hz) ppm.
実施例34
(3−メチルベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および3−メチル−ベンジルアミン(36mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(14mg、38%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.695-1.756 (m, 1H), 1.921-1.966 (m, 1H), 2.354 (s, 3H), 2.382-2.441 (m, 2H), 2.829-2.885 (m, 2H), 2.979-3.157 (m, 3H), 3.908-3.955 (m, 2H), 4.207 (s, 2H), 6.551 (s, 1H), 6.642 (s, 1H), 7.086-7.239 (m, 4H) ppm.
実施例35
(4−メチルベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および4−メチル−ベンジルアミン(36mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(16mg、45%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.698-1.759 (m, 1H), 1.925-1.972 (m, 1H), 2.366 (s, 3H), 2.400-2.464 (m, 2H), 2.831-2.903 (m, 2H), 2.988-3.163 (m, 3H), 3.920-3.967 (m, 2H), 4.223 (s, 2H), 6.563 (s, 1H), 6.654 (s, 1H), 7.161-7.188 (d, 2H, 8.0 Hz), 7.225 (s, 2H) ppm.
実施例36
(2,5−ジメチルベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および2,5−ジメチル−ベンジルアミン(41mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色油状物で製造する(17mg、46%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.943-2.004 (m, 1H), 2.165-2.253 (m, 2H), 2.323 (s, 3H), 2.228 (s, 3H), 2.780 (dd, 1H, 10.2, 12.8 Hz), 3.155-3.360 (m, 4H), 3.990-4.033 (m, 3H), 4.162 (s, 2H), 6.595 (s, 1H), 6.650 (s, 1H), 7.034-7.175 (m, 3H) ppm.
実施例37
(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル)−[シス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(42mg、0.10ミリモル)および3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(58mg、0.30ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色油状物で製造する(25mg、58%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.667-1.762 (m, 1H), 1.872-1.964 (m, 1H), 2.359-2.447 (m, 2H), 2.793-2.918 (m, 2H), 2.968-3.155 (m, 3H), 3.925-4.002 (m, 2H), 4.356 (s, 2H), 6.492 (s, 1H), 6.633 (s, 1H), 7.238-7.319 (m, 2H), 7.453 (s, 1H) ppm.
実施例38
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
工程A.
DMF(15mL)中のシス−(4a,9b)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例30/工程C、1.03g、3.0ミリモル、1.0モル当量)の溶液に、NaH(0.24g、10ミリモル、3.3モル当量)を加える。反応混合物をrtで10分間撹拌してから、MeI(2mL、31ミリモル、10モル当量)を滴下する。反応混合物をrtで0.5h撹拌し、水(100mL)で反応を抑え、エーテル(50mL×3)で抽出する。有機溶液を乾燥し(NaSO)、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにて、EtOAc/ヘキサン(勾配)で溶離するクロマトグラフィーに付して、シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを白色固体で得る(0.71g、66%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.41 (s, 9H), 1.78-2.12 (m, 2H), 2.94-3.00 (m, 3H), 3.22-3.58 (m, 4H), 3.60-3.82 (m, 2H), 6.67 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.2 Hz, 1H).
工程B.
DMF(4mL)中のシス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(0.39g、1.1ミリモル、1.0モル当量)の溶液に、NBS(0.20g、1.1ミリモル、1.0モル当量)を0℃で滴下する。反応混合物を0℃で10分間、rtで30分間撹拌し、水(20mL)で反応を抑え、エーテル(10mL×3)で抽出する。エーテル溶液を乾燥し(NaSO)、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにて、EtOAc/ヘキサン(勾配)で溶離するクロマトグラフィーに付して、標記化合物を黄色固体で得る(0.40g、84%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.42 (s, 9H), 1.70-2.12 (m, 2H), 2.90-2.98 (m, 3H), 3.15-3.80 (m, 6H), 7.22 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.41(d, J = 1.7 Hz, 1H).
実施例39
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
実施例44/工程AおよびBの手順に従って、(4aS,9bR)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例31/工程A)を、メチル化およびブロム化して、標記化合物を淡黄色非晶質固体で得る。H−NMR(DMSO、d、400MHz),実施例86と同一。
アルキル(またはベンジル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン製造の一般法:
工程A.
トルエン中の8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44または45、1.0モル当量)、アルキル(またはベンジル)アミン(2.0モル当量)、NaOt−Bu(3.0モル当量)の溶液を、Ar下50℃で脱泡し、次いでrtまで冷却する。トルエン中のPd(dba)(0.05モル当量)および(o−biPh)P(t−Bu)(0.15モル当量)の溶液を、Ar下rtで脱泡し、これを反応混合物に加える。次いで反応混合物をAr下50℃で10分間脱泡し、80℃で16h加熱し、rtに冷却し、水で反応を抑える。ヘキサンを加え、有機層を直接シリカゲルカラムに充填する。EtOAc/ヘキサンで勾配溶離を行って、8−アルキル(またはベンジル)アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。
工程B.
CHCl(4mL)中の8−アルキル(またはベンジル)アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(〜0.1ミリモル)の溶液に、TFA(1mL)を加える。反応混合物をrtで2h撹拌し、減圧濃縮し、NHOH(10mL)で塩基性化し、CHCl(10mL×3)で抽出する。有機溶液を乾燥し(MgSO)、減圧濃縮して、全収率35〜75%の生成物を得る。
実施例40
シクロヘキシル−[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)およびシクロヘキシルアミン(20mg、0.20ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(19mg、55%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 0.95-1.40 (m, 5H), 1.42-1.75 (m, 3H), 1.75-2.03 (m, 4H), 2.43 (dd, J = 12.8, 9.5 Hz, 1H), 2.74 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 2.82-2.95 (m, 2H), 2.95-3.20 (m, 3H), 3.20-3.30 (m, 1H), 3.30-4.20 (m, 2H), 6.50 (s, 1H), 6.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H).
実施例41
ベンジル−[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)およびベンジルアミン(21mg、0.20ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(23mg、64%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.87-2.03 (m, 2H), 2.64 (dd, J = 9.5, 12.8 Hz, 1H), 2.75-2.88 (m, 3H), 2.88-3.10 (m, 1H), 3.08 (dd, J = 6.2, 12.8 Hz, 1H), 3.23 (td, J = 6.2, 9.2 Hz, 1H), 3.32-3.42 (m, 1H), 3.75-3.85 (br, 3H), 4.27 (s, 2H), 6.62 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.20-7.42 (m, 5H).
実施例42
[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)および2−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(35mg、0.20ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(33mg、75%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.78-2.00 (m, 2H), 2.64 (dd, J = 9.5, 12.8 Hz, 1H), 2.75-2.95 (m, 4H), 3.02 (dd, J = 6.2, 12.8 Hz, 1H), 3.08-3.30 (m, 3H), 3.37 (td, J = 4.4, 8.6 Hz, 1H), 3.85-4.05 (br, 1H), 4.49 (s, 2H), 6.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.7 Hz, 1H); 19F NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) -55.14, -60.45.
実施例43
[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−(1−フェニル−エチル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)およびα−メチルベンジルアミン(24mg、0.20ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(26mg、70%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.51 (dd, J = 1.8, 6.6 Hz, 3H), 1.75-1.92 (m, 2H), 2.20-2.55 (br, 2H), 2.55-2.66 (m, 1H), 2.72-3.12 (m, 6H), 3.23-3.40 (m, 1H), 3.60-4.10 (br, 1H), 4.41 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 6.48 (dd, J = 2.2, 5.5 Hz, 1H), 6.56 (dd, J = 2.6, 8.4 Hz, 1H), 7.18-7.42 (m, 5H).
実施例44
((S)−1−シクロヘキシル−エチル)−[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)および(S)−シクロヘキシル−エチルアミン(25mg、0.20ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(16mg、42%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 0.95-1.49 (m, 10H), 1.55-1.95 (m, 7H), 2.00-2.42 (br, 2H), 2.60-2.78 (m, 1H), 2.78-2.95 (m, 4H), 3.02 (dd, J = 6.2, 12.8 Hz, 1H), 3.08-3.30 (m, 2H), 3.30-4.20 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H).
実施例45
(エキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)およびエキソ−2−アミノノルボラン(22mg、0.20ミリモル)から、一般手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(23mg、64%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 0.95-1.25 (m, 4H), 1.25-1.55 (m, 3H), 1.72 (dd, J = 7.7, 12.4 Hz, 1H), 1.78-1.88 (m, 2H), 2.08-2.22 (m, 2H), 2.50-2.65 (m, 1H), 2.74 (d, J = 1.8 Hz, 3H), 2.78-2.95 (m, 2H), 3.02 (dd, J = 6.2, 12.8 Hz, 1H), 3.05-3.35 (m, 5H), 6.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H).
実施例46
[シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−((S)−2−フェニル−プロピル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、44mg、0.10ミリモル)および(S)−2−フェニル−プロパニルアミン(27mg、0.20ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(13mg、34%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.27 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.98-2.18 (m, 1H), 2.40-2.55 (m, 1H), 2.73 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 2.80-3.43 (m, 11H), 6.45 (s, 1H), 6.53 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.00-7.32 (m, 5H).
アリール−[(4aS,9bR)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン製造の一般法:
トルエン中の(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、1.0モル当量)の溶液に、置換アニリン(3.0モル当量)、NaOt−Bu(3.0モル当量)、BINAP(0.18モル当量)およびPd(dba)(0.06モル当量)を加える。反応混合物を80℃で16〜20h加熱し、次いでrtに冷却する。反応混合物に水を加えて反応を抑え、塩基で洗い、酢酸エチルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、シリカゲルカラムにて、ヘキサン/酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーに付して、8−アリールアミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。20%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン中の8−アリールアミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルの溶液を、rtで1〜2h撹拌する。次いで反応混合物を減圧濃縮し、塩基で中和し、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮して、アリール−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン(収率12〜68%)を得る。
実施例47
(2−メチルチオ−フェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.10ミリモル)および2−メチルチオ−フェニルアミン(42mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(21mg、54%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.896-1.980 (m, 2H), 2.386 (s,1H), 2.723-2.819 (m, 4H), 2.912-2.927 (m, 3H), 3.065-6.262 (m, 2H), 3.491-3.546 (m, 1H), 6.471 (s, 1H), 6.775 (dt, 1H, 1.1, 7.3 Hz), 6.908 (dd, 1H, 1.1, 8.4 Hz), 7.057 (d, 1H, 1.9 Hz), 7.121 (t, 1H, 6.7 Hz), 7.199 (d, 1H, 2.2 Hz), 7.429 (dd, 1H, 1.5, 7.7 Hz) ppm.
実施例48
(2−エチル−フェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.10ミリモル)および2−エチル−フェニルアミン(36mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(16mg、43%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.274 (t, 3H, 7.4 Hz), 1.883-1.933 (m, 2H), 2.374 (s, 2H), 2.598 (dd, 2H, 7.7, 15.1 Hz), 2.678-2.747 (m, 1H), 2.820-2.979 (m, 4H), 3.041 (dd, 1H, 5.9, 12.8 Hz), 3.177 (dd, 1H, 6.6, 14.3 Hz), 3.457-3.509 (m, 1H), 5.261 (s, 1H), 6.883 (dt, 1H, 1.1, 7.3 Hz), 6.950-6.968 (m, 2H), 7.052-7.121 (m, 2H), 7.179 (d, 1H, 7.7 Hz) ppm.
実施例49
(2−メトキシ−5−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.10ミリモル)および2−メトキシ−5−メチル−フェニルアミン(41mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(25mg、64%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.879-1.938 (m, 2H), 2.221 (s, 3H), 2.507 (s, 2H), 2.670-2.741 (m, 1H), 2.829-2.963 (m, 4H), 3.032 (dd, 1H, 5.9, 12.9 Hz), 3.197 (dd, 1H, 6.6, 14.3 Hz), 3.474-3.527 (m, 1H), 5.889 (s, 1H), 6.580 (dd, 1H, 1.1, 8.1 Hz), 6.731-6.779 (m, 2H), 7.059 (d, 1H, 1.8 Hz), 7.184 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例50
[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−フェニル−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)およびフェニルアミン(22mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(25mg、90%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.945-2.068 (m, 2H), 2.693 (dd, 1H, 9.2, 12.9 Hz), 2.915 (d, 2H, 2.2 Hz), 2.950-3.022 (m, 2H), 3.135 (dd, 1H, 6.3, 12.9 Hz), 3.281-3.354 (m, 1H), 3.471-3.572 (m, 3H), 5.539 (s, 1H), 6.852-6.987 (m, 3H), 7.043 (d, 1H, 1.8 Hz), 7.172 (d, 1H, 2.2 Hz), 7.218-7.271 (m, 2H) ppm.
実施例51
(2−フルオロフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および2−フルオロ−フェニルアミン(27mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(29mg、99%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 2.006-2.049 (m, 2H), 2.712 (dd, 1H, 9.2, 12.9 Hz), 2.927 (t, 2H, 2.2 Hz), 2.984-3.027 (m, 2H), 3.141 (dd, 1H, 5.8, 12.8 Hz), 3.306-3.337 (m, 1H), 3.499-3.630 (m, 3H), 5.646 (d, 1H, 2.5 Hz), 6.764-6.821 (m, 1H), 6.986-7.101 (m, 4H), 7.211 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例52
(3−フルオロフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および3−フルオロ−フェニルアミン(27mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(27mg、92%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.967-2.085 (m, 2H), 2.713 (dd, 1H, 9.1, 12.8 Hz), 2.922-2.935 (m, 2H), 2.974-3.032 (m, 2H), 3.152 (dd, 1H, 6.2, 13.2 Hz), 3.305-3.378 (m, 3H), 3.487-3.558 (m, 1H), 5.611 (s, 1H), 6.493-6.617 (m, 3H), 7.055 (d, 1H, 1.8 Hz), 7.117-7.191 (m, 2H) ppm.
実施例53
(4−フルオロ−フェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および4−フルオロ−フェニルアミン(27mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(25mg、86%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.874-1.961 (m, 2H), 2.659-2.995 (m, 7H), 3.056 (dd, 1H, 5.9, 12.5 Hz), 3.207 (dd, 1H, 6.2, 14.6 Hz), 3.452-3.504 (m, 1H), 5.386 (s, 1H), 6.801-6.868 (m, 2H), 6.884-6.964 (m, 3H), 7.065 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例54
(2−エトキシ−フェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および2−エトキシ−フェニルアミン(33mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(30mg、96%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.460 (t, 3H, 7.0 Hz), 1.891-1.943 (m, 2H), 2.679-2.954 (m, 7H), 3.064 (dd, 1H, 6.3, 12.9 Hz), 3.199-3.226 (m, 1H), 3.483-3.505 (m, 1H), 4.106 (dd, 2H, 6.9, 13.9 Hz), 5.970 (s, 1H), 6.757-6.861 (m, 3H), 6.963 (dd, 1H, 1.8, 8.1 Hz), 7.084 (d, 1H, 2.2 Hz), 7.209 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例55
[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−o−トリル−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)およびo−トリルアミン(26mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(16mg、57%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 2.115-2.162 (m, 2H), 2.255 (s, 3H), 2.664 (dd, 1H, 9.9, 12.8 Hz), 2.908 (d, 3H, 1.9 Hz), 3.068-3.223 (m, 3H), 3.361-3.505 (m, 2H), 5.255 (s, 1H), 6.840-6.931 (m, 1H), 6.964-6.986 (m, 2H), 7.055-7.217 (m, 3H) ppm.
実施例56
(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および3−フルオロ−4−メチル−フェニルアミン(30mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(21mg、69%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.886-2.032 (m, 2H), 2.196 (d, 3H, 1.5 Hz), 2.682-3.017 (m, 7H), 3.089 (dd, 1H, 6.2, 12.8 Hz), 3.249 (dd, 1H, 6.2, 14.6 Hz), 3.489-3.543 (m, 1H), 5.480 (s, 1H), 6.525-6.567 (m, 2H), 6.962-7.039 (m, 2H), 7.315 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例57
(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン(35mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(22mg、63%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.978-1.990 (m, 2H), 2.184-2.221 (m, 3H), 2.663 (dd, 1H, 9.2, 12.4 Hz), 2.887 (d, 2H, 1.8 Hz), 2.952-2.995 (m, 1H), 3.093 (dd, 1H, 5.8, 12.8 Hz), 3.236-3.488 (m, 2H), 5.336 (s, 1H), 6.649-6.757 (m, 2H), 6.847-6.933 (m, 2H), 7.059 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例58
(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミン(30mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(20mg、67%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.845-1.990 (m, 2H), 2.399-3.605 (m, 4H), 2.717 (dd, 1H, 8.4, 12.8 Hz), 2.816-2.984 (m, 5H), 3.056 (dd, 1H, 5.9, 12.8 Hz), 3.176-3.247 (m, 1H), 3.492-3.546 (m, 1H), 5.394 (s, 1H), 6.647-6.699 (m, 1H), 6.822-6.914 (m, 1H), 6.951-7.008 (m, 2H), 7.088 (d, 1H, 2.2 Hz) ppm.
実施例59
(4−クロロ−3−メチルフェニル)−[(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)]−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、35mg、0.08ミリモル)および4−クロロ−3−メチル−フェニルアミン(34mg、0.24ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(19mg、58%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 1.886-2.027 (m, 2H), 2.294 (s, 3H), 2.657-2.967 (m, 7H), 3.074 (dd, 1H, 6.3, 12.9 Hz), 3.245 (dd, 1H, 6.6, 15.0 Hz), 3.471-3.524 (m, 1H), 5.417 (s, 1H), 6.635 (dd, 1H, 2.6, 8.4 Hz), 6.712 (d, 1H, 2.5 Hz), 6.976 (d, 1H, 1.8 Hz), 7.110-7.162 (m, 2H) ppm.
実施例60
(4aS,9bR)−(2−メトキシフェニル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.095ミリモル)および2−メトキシアニリン(37mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(22mg、61%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.82-2.00 (m, 2H), 2.58-2.80 (m, 3H), 2.80-3.00 (m, 5H), 3.07 (dd, J = 12.9, 5.9 Hz, 1H), 3.15-3.25 (m, 1H), 3.45-3.55 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 5.97 (s, 1H), 6.75-6.90 (m, 3H), 6.99 (dd, J = 1.6, 7.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
実施例61
(4aS,9bR)−(2,6−ジメチルフェニル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.095ミリモル)および2,6−ジメチルアニリン(39mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(18mg、50%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ (ppm) 1.87-1.98 (m, 2H), 2.20 (s, 6H), 2.30-2.70 (m, 3H), 2.78-3.20 (m, 6H), 3.33-3.45 (m, 1H), 5.07 (s, 1H), 6.46 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.00-7.18 (m, 3H).
実施例62
(4aS,9bR)−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.095ミリモル)および2,4−ジフルオロアニリン(39mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(21mg、55%)。MS(APCI):384(base,M+H)。
実施例63
(4aS,9bR)−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、41mg、0.095ミリモル)および2,6−ジフルオロアニリン(39mg、0.30ミリモル)から、一般のカップリング手順を行って標記化合物を黄色固体で製造する(12mg、31%)。MS(APCI):384(base,M+H)。
実施例64
シス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
無水THF(120mL)中の8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、12.6g、29ミリモル)の溶液に−78℃にて、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、17.6mL、44ミリモル)を加える。反応液を−60℃まで45分間加温する。混合物を−78℃に冷却し、トリイソプロピルボレート(13.5mL、58ミリモル)を滴下する。
反応液を−78℃で30分間、次いで0℃でさらに20分間撹拌する。酢酸(7.4mL、129ミリモル)を加えた後、過酸化水素(水中35重量%、4.5mL、47ミリモル)を加える。反応液を室温で20分間撹拌する。混合物をエーテル/水(1:1、1000mL)間に分配する。次いでエーテル層を10%aq.チオ流酸ナトリウム(100mL)、水(100mL)および塩水(100mL)で連続して洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc=2:1)で精製した後、エーテル中でトリチュレートして、標記化合物(7.2g、67%)を白色固体で得る。MS(ESI):373(base,M+H)。
実施例65
(4aS,9bR)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45)から、実施例70の手順を行って標記化合物を白色固体で製造する。MS(ESI):373(base,M+H)。
実施例66
シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−オール
Figure 0004486505
20%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(2.5mL)中のシス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、150mg、0.4ミリモル)の溶液を、rtで1h撹拌する。次いで反応混合物を減圧濃縮する。残渣をCHClに溶解し、1M−NaOHで洗う。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して標記化合物を淡黄色固体で得る(103mg、95%)。MS(ESI):273(base,M+H)。
実施例67
(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−オール
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例71)から、実施例72の手順を行って標記化合物を淡黄色固体で製造する。MS(ESI):273(base,M+H)。
実施例68
シス−(4a,9b)−8−シクロプロピルメトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
工程A.
DMF(0.5mL)中のNaH(鉱油中60%、30mg、0.75ミリモル)の懸濁液に0℃にて、DMF(0.5mL)中のシス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、162mg、0.44ミリモル)の溶液を滴下する。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでシクロプロピルメチルブロミド(60μL、0.60ミリモル)を加える。
氷浴を取除き、反応混合物を1h撹拌する。破砕した氷、次いで水(2mL)を注意深く加えて反応を抑える。混合物をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、蒸発する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtO=2:1)で精製して、シス−(4a,9b)−8−シクロプロピルメトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(125mg、67%)を油状物で得る。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.89-6.82 (m, 2H), 3.89-3.73 (m, 1H), 3.72 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 3.61-3.23 (m, 3H), 2.91-2.83 (m, 3H), 1.96-1.68 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 0.68-0.57 (m, 2H), 0.36-0.27 (m, 2H); MS (ESI): 427 (Base, M+H).
工程B.
CHCl(5mL)中のシス−(4a,9b)−8−シクロプロピルメトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(109mg、0.25ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(0.50mL)を加える。反応液を室温で3h撹拌し、溶媒を減圧蒸発する。残渣をCHClに溶解し、溶液をsat.NaHCOで洗い、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をCombiFlashクロマトグラフィー[シリカゲル、0〜20%(CHCl/MeOH/NHOH)/EtOAc]で精製して、標記化合物(48mg、58%)を明黄色油状物で得る。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.94 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.43-3.34 (m, 1H), 3.18-3.07 (m, 1H), 2.95 (dd J = 6.2, 12.9 Hz, 1H), 2.89-2.71 (m, 5H), 2.48 (dd, J = 9.2, 12.9 Hz, 1H), 1.98-1.75 (m, 2H), 1.28-1.12 (m, 1H), 0.63-0.54 (m, 2H), 0.36-0.27 (m, 2H); MS (ESI): 327 (Base M+H).
実施例69
シス−(4a,9b)−8−シクロペンチルメトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例74/工程AおよびBの記載手順を行って、標記化合物を収率57%の黄色油状物で得る。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.93 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.19-3.08 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 12.9, 6.1 Hz, 1H), 2.89-2.74 (m, 5H), 2.48 (dd, J = 12.9, 9.1 Hz, 1H), 2.39-2,24 (m, 1H), 1.99-1.74 (m, 4H), 1.74-1.59 (m, 4H), 1.47-1.28 (m, 2H); ESI MS m/z 355 [C19H25F3N2O + H]+.
実施例70
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−(3−メチル−ブトキシ)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例70(124mg、0.33ミリモル)、3−メチルブロモブタン(60μL、0.48ミリモル)およびNaH(鉱油中60%、27mg、0.68ミリモル)を用い、実施例74/工程Aの記載手順を行って、シス−(4a,9b)−5−メチル−8−(3−メチル−ブトキシ)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(111mg、収率76%)を油状物で製造する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.95 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.96-3.91 (m, 2H), 3.79-3.12 (m, 6H), 2.89-2.83 (m, 3H), 2.04-1.73 (m, 3H), 1.68-1.57 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.95 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ESI MS m/z 443 [C23H33F3N2O3 + H]+.
実施例74/工程Bの脱保護手順を行って、標記化合物を黄色油状物で製造する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.94 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.94 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.44-3.35 (m, 1H), 3.19-3.09 (m, 1H), 2.95 (dd, J = 12.9, 6.1 Hz, 1H), 2.86-2.73 (m, 5H), 2.48 (dd, J = 12.9, 9.1 Hz, 1H), 1.98-1.77 (m, 3H), 1.62 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 0.96 (d, J = 6.7 Hz, 6H); ESI MS m/z 343 [C17H25F3N2O + H]+.
実施例71
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−プロポキシ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例70(130mg、0.35ミリモル)、ブロモプロパン(40μL、0.44ミリモル)およびNaH(鉱油中60%、30mg、0.75ミリモル)を用い、実施例74/工程Aの記載手順を行って、シス−(4a,9b)−5−メチル−8−プロポキシ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(120mg、収率83%)を油状物で製造する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.95 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.92-3.80 (m, 2H), 3.75-3.14 (m, 6H), 2.91-2.85 (m, 3H), 2.02-1.68 (m, 4H), 1.37 (s, 9H), 1.03 (t, J = 7.4 Hz, 3H); ESI MS m/z 415 [C21H29F3N2O3 + H]+.
実施例74/工程Bの脱保護手順を行って、標記化合物を明黄色油状物で製造する(収率52%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 3.47-3.27 (m, 1H), 3.21-3.09 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 12.9, 6.1 Hz, 1H), 2.86-2.70 (m, 5H), 2.48 (dd, J = 12.9, 9.2 Hz, 1H), 2.00-1.68 (m, 4H), 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3H); ESI MS m/z 315 [C16H21F3N2O + H]+.
実施例72
シス−(4a,9b)−8−ブトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例70(122mg、0.33ミリモル)、ブロモブタン(50μL、0.46ミリモル)およびNaH(鉱油中60%、37mg、0.92ミリモル)を用い、実施例74/工程Aの記載手順を行って、シス−(4a,9b)−5−メチル−8−ブトキシ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(119mg、収率84%)を油状物で製造する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.95 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.98-3.87 (m, 2H), 3.76-3.16 (m, 6H), 2.91-2.85 (m, 3H), 2.05-1.65 (m, 4H), 1.56-1.42 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H); ESI MS m/z 429 [C22H31F3N2O3 + H]+.
実施例74/工程Bの脱保護手順を行って、標記化合物を明黄色油状物で製造する(収率44%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.91 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.44-3.36 (m, 1H), 3.19-3.10 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 12.9, 6.2 Hz, 1H), 2.89-2.74 (m, 5H), 2.49 (dd, J = 12.8, 9.2 Hz, 1H), 1.99-1.80 (m, 2H), 1.58-1.42 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); ESI MS m/z 329 [C17H23F3N2O + H]+.
実施例73
シス−(4a,9b)−8−(3,3−ジメチル−ブトキシ)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例74/工程AおよびBの記載手順を行って、標記化合物を明黄色油状物で製造する(収率53%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.93 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.43-3.37 (m, 1H), 3.19-3.09 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 12.8, 6.1 Hz, 1H), 2.88-2.73 (m, 5H), 2.49 (dd, J = 12.8, 9.2 Hz, 1H), 1.98-1.77 (m, 2H), 1.68 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 0.99 (s, 9H); ESI MS m/z 357 [C19H27F3N2O + H]+.
実施例74
シス−(4a,9b)−8−シクロブチルメトキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
実施例70(122mg、0.33ミリモル)、シクロブチルメチルブロミド(44μL、0.40ミリモル)およびNaH(鉱油中60%、16mg、0.40ミリモル)を用い、実施例74/工程Aの記載手順を行って、シス−(4a,9b)−5−メチル−8−シクロブチルメトキシ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(52mg、収率36%)を油状物で製造する。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 6.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.92-3.81 (m, 2H), 3.78-3.32 (m 7H), 3.28-3.13 (m 1H), 2.91-2.84 (m, 3H), 2.79-2.65 (m, 1H), 2.20-1.76 (m, 6H), 1.37 (s, 9H); ESI MS m/z 441 [C23H31F3N2O3 + H]+.
実施例74/工程Bの脱保護手順を行って、標記化合物を明黄色油状物で製造する(収率33%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD δ 6.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.43-3.35 (m, 1H), 3.29-3.19 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 12.9, 6.2 Hz, 1H), 2.89-2.64 (m, 6H), 2.49 (dd, J = 12.9, 9.2 Hz, 1H), 2.18-2.04 (m, 2H), 2.04-1.78 (m, 6H); ESI MS m/z 341 [C18H23F3N2O + H]+.
5−メチル−8−(ピリジン−イル−メトキシ)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール製造の一般法:
8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(1.0当量)、ブロモメチルピリジン(2.0当量)およびKCO(4.0当量)を、無水DMF(0.3M)に溶解する。混合物をAr下rtで24h撹拌する。実施例74,方法AおよびBの記載と同じワークアップおよび脱保護手順を行って、標記化合物を得る。
実施例75
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(ピリジン−2−イルメトキシ)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例71、100mg、0.27ミリモル)、2−ブロモメチル−ピリジン(141mg、0.56ミリモル)およびKCO(156mg、1.12ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を黄色固体で製造する(60mg、61%)。MS(ESI):364(base,M+H)。
実施例76
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例71、100mg、0.27ミリモル)、3−ブロモメチル−ピリジン(141mg、0.56ミリモル)およびKCO(156mg、1.12ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を白色固体で製造する(48mg、49%)。MS(ESI):364(base,M+H)。
実施例77
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(ピリジン−4−イルメトキシ)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例71、100mg、0.27ミリモル)、4−ブロモメチル−ピリジン(141mg、0.56ミリモル)およびKCO(156mg、1.12ミリモル)から、一般法を行って標記化合物を明黄色固体で製造する(56mg、57%)。MS(ESI):364(base,M+H)。
実施例78
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−o−トリルオキシ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
トリエチルアミン(38μL、0.27ミリモル)およびCHCl中のシス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、50mg、0.13ミリモル)の溶液に、2−メチルフェニルボロン酸(37mg、0.27ミリモル)およびCu(OAc)(36mg、0.2ミリモル)を加える。反応混合物をrtにて空気開放で15h撹拌する。反応混合物を濾過し、減圧濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc0〜30%)に付して、5−メチル−8−o−トリルオキシ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。実施例74の記載に準じBoc基の脱保護を行って、標記化合物を黄色油状物で得る(13mg、28%)。MS(ESI):364(base,M+H)。
実施例79
シス−(4a,9b)−8−(2,5−ジメチル−フェノキシ)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、50mg、0.13ミリモル)、トリエチルアミン(38μL、0.27ミリモル)、2,5−ジメチルフェニルボロン酸(41mg、0.27ミリモル)およびCu(OAc)(36mg、0.2ミリモル)を用い、実施例84/工程Aの記載手順を行って、標記化合物を黄色油状物で製造する(10mg、20%)。MS(ESI):377(base,M+H)。
実施例80
シス−(4a,9b)−2−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルオキシ)−ベンゾニトリル
Figure 0004486505
DMF(1mL)中のシス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、50mg、0.13ミリモル)、2−フルオロ−ベンジルカルボニトリル(22μL、0.2ミリモル)、KCO(29mg、0.21ミリモル)の混合物に、160℃でマイクロ波を900秒間照射する。反応混合物をHOとEtOAc間に分配する。有機層をHOで洗い、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc0〜50%)に付して、8−(2−シアノ−フェノキシ)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを得る。実施例74の記載に準じBoc基の脱保護を行って、標記化合物を黄色油状物で得る(21mg、43%)。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例81
シス−(4a,9b)−4−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルオキシ)−ベンゾニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、50mg、0.13ミリモル)、トリエチルアミン(38μL、0.27ミリモル)、4−シアノ−フェニルボロン酸(39mg、0.27ミリモル)およびCuF(MeCN)(36mg、0.2ミリモル)を用い、実施例84/工程Aの記載手順を行って、標記化合物を黄色油状物で製造する(12mg、25%)。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例82
シス−(4a,9b)−8−(2−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ヒドロキシ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例70、50mg、0.13ミリモル)、トリエチルアミン(38μL、0.27ミリモル)、2−メトキシ−フェニルボロン酸(41mg、0.27ミリモル)およびCuF(MeCN)(36mg、0.2ミリモル)を用い、実施例84/工程Aの記載手順を行って、標記化合物を黄色油状物で製造する(11mg、22%)。MS(ESI):388(base,M+H)。
実施例83
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
脱泡したトルエン(5mL)中のシス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44)(434mg、1.0ミリモル)、ベンゾフェノン・イミン(218mg、1.2ミリモル)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフイノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(46.7mg、0.075ミリモル)、Pddba(46mg、0.05ミリモル)およびナトリウム・t−ブトキシド(135mg、1.4ミリモル)の溶液を、アルゴン雰囲気下で15h加熱還流する。溶液を冷却し、反応混合物にHOを加える。混合物をCHClで抽出する。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をメタノール(15mL)に溶かし、次いでNaOAc(197mg)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(127mg)を加え、混合物をrtで3h撹拌する。反応混合物をCHClで希釈し、次いでHOで洗う。有機溶液をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=2:8)で精製して、標記化合物(269mg、73%)を黄色固体で得る。MS(APCI):372(base,M+H)。
実施例84
(4aS,9bR)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45)を用い、実施例89の記載手順を行って標記化合物を製造する。MS(APCI):372(base,M+H)。
実施例85
シス−(4a,9b)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミン
Figure 0004486505
CHCl(5mL)中のシス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、100mg、0.27ミリモル)の溶液に、rtでTFA(1mL)を加える。反応混合物をrtで1h撹拌し、次いで減圧濃縮する。残渣をCHCl(20mL)に溶解し、1M−NaOH(5mL)で洗う。有機溶液をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して標記化合物(70mg、95%)を黄色固体で得る。MS(ESI):272(base,M+H)。
実施例86
(4aS,9bR)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例90)を用い、実施例91の記載手順を行って標記化合物を製造する。MS(APCI):272(base,M+H)。
(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン製造の一般カップリング法:
方法A.
8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44または45、1.0当量)、アミノピリジン(3.0当量)およびNaOt−Bu(3.0当量)を、無水トルエン(0.17M)に溶解する。混合物をアルゴンで30分間脱泡する。Pd(dba)(0.06当量)および2,2’−ビス(ジフェニルホスフイノ)−1,1’−ビナフチル(0.18当量)を加え、反応液を80℃で16h加熱する。反応液を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、珪藻土とシリカゲルの二層パッドで濾過し、濃縮する。
残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、5−メチル−8−(ピリジニルアミノ)−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル誘導体を得る。この中間体をCHCl/TFA(5:1)にrtで溶解し、1h撹拌する。減圧濃縮し、残渣をCHCl/1M−NaOH間に分配する。水性相をCHClで抽出する。コンバインした有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物を得る。
方法B.
8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例91または92、1.0当量)、ブロモピリジン(1.0当量)およびCsCO(2.0当量)を、無水トルエン(0.1M)に溶解する。混合物をアルゴンで30分間脱泡する。Pd(dba)(0.01当量)および2,2’−ビス(ジフェニルホスフイノ)−1,1’−ビナフチル(0.13当量)を加え、反応液を80℃で16h加熱する。方法Aでの記載と同じワークアップおよび脱保護を行って、標記化合物を得る。
実施例87
シス−(4a,9b)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−ピリジン(141mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(24mg、14%)。MS(ESI):349(base,M+H)。
実施例88
シス−(4a,9b)−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−2−クロロ−ピリジン(192mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(68mg、36%)。MS(ESI):383(base,M+H)。
実施例89
シス−(4a,9b)−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、111mg、0.3ミリモル)、3−ブロモ−2−シアノ−ピリジン(55mg、0.3ミリモル)およびCsCO(196mg、0.6ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(67mg、60%)。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例90
(4aS,9bR)−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例90)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例91
シス−(4a,9b)−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−メトキシ−ピリジン(186mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(52mg、28%)。MS(ESI):379(base,M+H)。
実施例92
(4aS,9bR)−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−メトキシ−ピリジン(186mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(85mg、45%)。MS(ESI):379(base,M+H)。
実施例93
シス−(4a,9b)−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−フルオロ−ピリジン(168mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(14mg、8%)。MS(ESI):367(base,M+H)。
実施例94
(4aS,9bR)−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する。MS(ESI):367(base,M+H)。
実施例95
シス−(4a,9b)−5−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−シアノ−ピリジン(179mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(10mg、6%)。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例96
シス−(4a,9b)−5−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ニコチノニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、186mg、0.5ミリモル)、5−ブロモ−3−シアノ−ピリジン(92mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(33mg、18%)。MS(ESI):374(base,M+H)。
実施例97
シス−(4a,9b)−5−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ニコチン酸メチルエステル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、186mg、0.5ミリモル)、5−ブロモ−ニコチン酸メチルエステル(108mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(29mg、14%)。MS(ESI):407(base,M+H)。
実施例98
シス−(4a,9b)−5−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ニコチン酸エチルエステル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、186mg、0.5ミリモル)、5−ブロモ−ニコチン酸エチルエステル(115mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色油状物で製造する(52mg、25%)。MS(ESI):421(base,M+H)。
実施例99
(4aS,9bR)−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−2−メトキシ−ピリジン(186mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(25mg、13%)。MS(ESI):379(base,M+H)。
実施例100
シス−(4a,9b)−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−クロロ−ピリジン(193mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(48mg、25%)。MS(ESI):383(base,M+H)。
実施例101
(4aS,9bR)−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−クロロ−ピリジン(193mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(56mg、29%)。MS(ESI):383(base,M+H)。
実施例102
シス−(4a,9b)−(2−エトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−エトキシ−ピリジン(101mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(12mg、7%)。MS(ESI):393(base,M+H)。
実施例103
シス−(4a,9b)−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−2,6−ジメトキシ−ピリジン塩酸塩(286mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(22mg、11%)。MS(ESI):409(base,M+H)。
実施例104
(4aS,9bR)−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する。MS(ESI):409(base,M+H)。
実施例105
シス−(4a,9b)−(2,6−ジクロロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−2,6−ジクロロ−ピリジン(244mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(21mg、10%)。MS(ESI):417(base,M+H)。
実施例106
シス−(4a,9b)−4−メチル−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、186mg、0.5ミリモル)、3−ブロモ−4−メチル−ピリジン−2−カルボニトリル(99mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(20mg、10%)。MS(ESI):388(base,M+H)。
実施例107
シス−(4a,9b)−(6−フルオロ−5−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、5−アミノ−2−フルオロ−3−メチルピリジン(189mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(18mg、10%)。MS(ESI):381(base,M+H)。
実施例108
(4aS,9bR)−(6−フルオロ−5−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例45)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する。MS(ESI):381(base,M+H)。
実施例109
シス−(4a,9b)−(2,5−ジクロロ−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、3−アミノ−2,5−ジクロロ−ピリジン(245mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(22mg、11%)。MS(ESI):417(base,M+H)。
実施例110
シス−(4a,9b)−5−メトキシ−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、186mg、0.5ミリモル)、3−ブロモ−2−シアノ−5−メトキシ−ピリジン(107mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(142mg、70%)。MS(ESI):404(base,M+H)。
実施例111
シス−(4a,9b)−(2−メトキシ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−メトキシ−6−メチル−ピリジン(101mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(42mg、25%)。MS(ESI):393(base,M+H)。
実施例112
シス−(4a,9b)−(6−クロロ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−6−クロロ−2−メチル−ピリジン(101mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って主要生成物として標記化合物を黄色固体で製造する(47mg、28%)。MS(ESI):397(base,M+H)。
実施例113
シス−(4a,9b)−6−メチル−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−シアノ−6−メチル−ピリジン(99mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って主要生成物として標記化合物を黄色固体で製造する(109mg、66%)。MS(ESI):388(base,M+H)。
実施例114
シス−(4a,9b)−(2,6−ジメチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン(93mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って主要生成物として標記化合物を黄色固体で製造する(28mg、17%)。MS(ESI):377(base,M+H)。
実施例115
シス−(4a,9b)−(2−イソプロポキシ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−イソプロポキシ−6−メチル−ピリジン(115mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(58mg、32%)。MS(ESI):421(base,M+H)。
実施例116
シス−(4a,9b)−(2−エトキシ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−エトキシ−6−メチル−ピリジン(108mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(10mg、6%)。MS(ESI):407(base,M+H)。
実施例117
シス−(4a,9b)−(2−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−2−メトキシ−4−メチル−ピリジン(101mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(15mg、9%)。MS(ESI):393(base,M+H)。
実施例118
シス−(4a,9b)−イソキノリン−4−イル−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、111mg、0.3ミリモル)、4−ブロモ−イソキノリン(62mg、0.3ミリモル)およびCsCO(196mg、0.6ミリモル)から、一般法Bを行って標記化合物を黄色固体で製造する(51mg、43%)。MS(ESI):399(base,M+H)。
実施例119
シス−(4a,9b)−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44、217mg、0.5ミリモル)、2−アミノ−5−メチル−ピリジン(162mg、1.5ミリモル)およびNaOt−Bu(144mg、1.5ミリモル)から、一般法Aを行って標記化合物を黄色固体で製造する(10mg、6%)。MS(ESI):363(base,M+H)。
実施例120
シス−(4a,9b)−(5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−アミン
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例89、160mg、0.43ミリモル)、3−ブロモ−6−クロロ−2−メチル−ピリジン(101mg、0.5ミリモル)およびCsCO(326mg、1.0ミリモル)から、一般法Bを行って主要生成物として標記化合物を黄色固体で製造する(31mg、16%)。MS(ESI):441(base,M+H)。
8−アルキル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール製造の一般法:
工程A.
DMF(0.067M)中の8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44または45、1.0モル当量)の脱泡溶液にアルキル亜鉛ブロミド(THF中0.5M、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を加える。反応混合物を90℃で2〜5h加熱し、次いでrtに冷却する。反応混合物に水を加えて反応を抑え、酢酸エチルで抽出する。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムにて、ヘキサン/酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーに付して、8−アルキル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルを収率20〜80%で得る。
工程B.
20%トリフルオロ酢酸/CHCl中の8−アルキル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステルの溶液を、rtで1h撹拌する。次いで反応混合物を減圧濃縮し、塩基で中和し、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮して、8−アルキル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る(収率90〜100%)。
実施例121
シス−(4a,9b)−8−(2−エチル−ブチル)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル(実施例44)および2−エチルブチル亜鉛ブロミドから、一般のカップリング手順を行って標記化合物を無色油状物で製造する。MS(ES+):341(base,M+H)。
実施例122
シス−(4a,9b)−8−ベンジル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびベンジルジンクブロミドから無色油状物として製造した。MS(ES+):347(塩基、M+H)
実施例123
(4aS,9bR)−8−ベンジル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例45)およびベンジルジンクブロミドから無色油状物として製造した。MS(ES+):347(塩基、M+H)
実施例124
シス−(4a,9b)−8−シクロヘキシル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびシクロヘキシルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):339(塩基、M+H)
実施例125
シス−(4a,9b)−2−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルメチル)−ベンゾニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)および2−シアノベンジルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):372(塩基、M+H)
実施例126
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−(3−メチル−ブチル)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)および3−メチルブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):327(塩基、M+H)
実施例127
シス−(4a,9b)−4−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ブチロニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)および3−シアノプロピルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):324(塩基、M+H)
実施例128
シス−(4a,9b)−8−イソブチル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびイソブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例129
(4aS,9bR)−8−イソブチル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、(4aS、9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例45)およびイソ−ブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例130
シス−(4a,9b)−8−tert−ブチル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびtert−ブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例131
シス−(4a,9b)−8−(1−エチル−プロピル)−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)および1−エチルプロピルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):327(塩基、M+H)
実施例132
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−プロピル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびプロピルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):299(塩基、M+H)
実施例133
シス−(4a,9b)−8−ブチル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびn−ブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例134
(4aS,9bR)−8−ブチル−5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例45)およびn−ブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例135
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−ペンチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を以下の一般的なカップリング手順で、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびn−ペンチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):327(塩基、M+H)
実施例136
シス−(4a,9b)−3−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルメチル)−ベンゾニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)および3−シアノベンジルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):372(塩基、M+H)
実施例137
シス−(4a,9b)−5−メチル−8−フェネチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例44)およびフェネチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):361(塩基、M+H)
実施例138
シス−(4a,9b)−8−(2−エチル−ブチル)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例30)および2−エチルブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):327(塩基、M+H)
実施例139
シス−(4a,9b)−8−(3−メチル−ブチル)−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例30)および3−メチルブチルジンクブロミドから、無色油状物として製造した。MS(ES+):313(塩基、M+H)
実施例140
シス−(4a,9b)−8−ベンジル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
該標題化合物を一般的なカップリング手順に従って、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−トリフルオロメチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例30)およびベンジルジンクブロミドから製造した。MS(ES+):333(塩基、M+H)
実施例141
シス−(4a,9b)−8−フルオロ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
ステップA.
マイクロ波に適合したチューブ中で、(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン一塩酸塩(100mg,0.43mmol)および4−ピペリドン(67mg,0.44mmol)の2−PrOH(1.5mL)溶液をHClガスで飽和し、次いで密封した。反応混合物を140℃で10分間、マイクロ波を照射した。該反応液を0℃まで冷却し、濾過した。該固体をエーテルで洗浄し、オフホワイトの固体として、該インドールHCl塩(75mg,55%)を得た。インドールHCl塩(75mg)の水(10mL)およびCHCl(10mL)の溶液を、KCOを用いて、塩基性(pH10)にした。該塩基性溶液をCHCl(10mL)で抽出し、該有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、エバポレートした。該残渣をヘキサンでトリチュレートし、8−フルオロ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(67mg,99%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ7.29 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.11-7.07 (m, 1H), 3.99-3.96 (m, 2H), 3.18-3.14 (m, 2H), 2.87-2.83 (m, 2H); 19F NMR (282 MHz, CD3OD) δ-61.1, -125.4; MS(APCl)259(塩基、M+H)
ステップB.
トリフルオロ酢酸(5mL)を窒素雰囲気下、−10℃で、8−フルオロ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(95mg,0.43mmol)にゆっくり加えた。20分後、NaBHCN(82mg,1.32mmol)を5分かけて加え、該反応液を室温まで昇温した。水(5mL)および2N HCl(5mL)で反応を抑えた。該反応混合物を0℃まで冷却し、KCOを用いて、塩基性(pH10)にした。該混合物をCHClで抽出し、有機層を併せて、NaSOで乾燥し、濾過して、該粗インドリンを得るために濃縮した。該粗インドリンを分取用HPLC(バリアン ダイナマックス C18カラム、50−100%、CHCN/HO+0.05%TFA)で精製し、該残渣(34mg)をエーテルで溶解し、1N HClで処理し、白色泡状物として該標題化合物(26mg,20%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ7.30-7.28 (m, 1H), 7.10-7.15 (m, 1H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.53-3.30 (m, 4H), 2.97-2.88 (m, 1H), 2.23-2.18 (m, 2H); 19F NMR (282 MHz, CD3OD δ-61.9, -125.2; MS(APCl)261(塩基, M+H)
実施例142
シス−(4a,9b)−8−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
ステップA
マイクロ波に適合した密封可能なチューブに、(4−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩(434mg,1.6mmol)、4−ピペリドン一塩酸塩(300mg,1.6mmol)、および2−PrOH(3mL)を入れた。該反応液を、HClガスで飽和させて、該チューブを密封した。該反応混合物を120℃で、12分間マイクロ波の照射に付した。該固体を濾過し、エーテルで洗浄し、粗8−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩を得た。該生じた粗生成物をTHF(12mL)およびHO(3mL)で溶解し、次いでNaCO(184mg,1.7mmol)およびBocO(374mg,1.7mmol)を連続的に加えた。2時間後、EtOAc(25mL)および水(10mL)を加えた。該水層をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を併せて、飽和食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1〜2.5%MeOH/CHCl)で精製し、8−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg,29%)を得た。
ステップB
8−メチル−6−トリフルオロメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(110mg,0.31mmol)を0℃で、TFA(5mL)で溶解し、次いで、NaBHCN(49mg,0.78mmol)を加えた。該反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで、2N HCl(2.5mL)で反応を抑えた。該混合物を6N NaOHで塩基性(pH=9)にし、EtOAc(2×25mL)で抽出した。該有機層を併せて、HO(25mL)および飽和食塩水(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、5〜50%(80:18:2 CHCl/MeOH/濃NHOH)/CHCl]で精製し、明黄色油状物として該標題化合物(44mg,37%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ7.15-7.18 (m, 2H), 4.04-3.92 (m, 1H), 3.80-3.74 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 2H), 3.01-2.75 (m, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.98-1.82 (m, 2H), 1.76-1.63 (m, 1H); ESI MS m/z 257 [C13H15F3N2+H]+
実施例143
シス−(4a,9b)−8−メトキシ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
Figure 0004486505
ステップA
マイクロ波に適合した密封チューブに、(4−メトキシ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩(406mg,1.7mmol)、4−ピペリドン一塩酸塩(268mg,1.7mmol)、および2−PrOH(4mL)を入れた。該反応混合物をHClガスで飽和させ、該チューブを密封した。該反応混合物を120℃で、12分間、マイクロ波の照射に付した。該固体を濾過し、エーテルで洗浄し、飽和NaHCO(10mL)で処理した。該塩基性溶液をEtOAc(2×25mL)で抽出し、該有機抽出液を併せて、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、5〜75%(80:18:2 CHCl/MeOH/濃NHOH)/CHCl]で精製し、オフホワイトな固体として、8−メトキシ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(192mg,42%)を得た。
融点140-144℃; 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ7.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.16 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.87 (t, J = 5.7 Hz, 2H); 19F NMR (282 MHz, CD3OD) δ-61.0; ESI MS 271 [C1313O+H]
ステップB
8−メトキシ−6−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(77mg,0.28mmol)のTFA(4mL)溶液に0℃で、NaBHCN(43mg,0.68mmol)を加えて、該反応液を2時間攪拌した。室温で、2N HCl(2mL)により反応を抑え、次いで、6N NaOHにて塩基性(pH=9)にした。該水層をEtOAc(2×15mL)で抽出し、有機層を併せて、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、5〜50%(80:18:2 CHCl/MeOH/濃NHOH)/CHCl]で精製し、オフホワイトな半固体として、該標題化合物(49mg,63%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ6.96 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.73 (d, 1H, J = 2.5 Hz, 1H), 3.94-3.87 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.12-2.86 (m, 3H), 2.80-2.61 (m, 2H), 1.93-1.69 (m, 2H); 19F NMR (282 MHz, CD3OD) δ-61.3; ESI MS 273 [C1315O+H]
実施例144
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
ステップA
2−ヨードフェニルヒドラジン塩酸塩(1.0eq.)および4−ピペリドン(1.0eq.)の2,2,2−トリフルオロエタノール溶液に12N HCl(2.0eq.)を加えた。該反応混合物を60−65℃で3時間加熱して、室温まで冷却し、次いで濾過した。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、6−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを収率69%で得た。
ステップB
6−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールのTHFおよびHO(3mL)の溶液に、NaCO(1.1eq.)およびBocO(1.1eq.)を連続的に加えた。2時間後、EtOAcおよび水を加えた。該水層をEtOAc(25mL)で抽出し、該有機抽出液を併せて、飽和食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、6−ヨード−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを収率88%で得た。
ステップC
6−ヨード−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(7.70g,25mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(482mg,0.52mmol)、亜鉛(202mg,3.0mmol)、Zn(CN)(1.819g,15mmol)、および1,1’−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(572mg,1.03mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド(40mL)で溶解した。該反応液を、120℃で1時間加熱させ、次いで室温まで冷却した。該反応混合物をCHClで希釈し、珪藻土で濾過して、濃縮した。該粗物質をTHF(15mL)および水(3mL)で溶解し、KCO(3.74g,27mmol)および(Boc)O(5.91g,27mmol)で処理した。2時間後、該反応液を水で希釈し、CHCl(4×20mL)で抽出した。CHCl層を併せて、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。該粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜25%EtOAc/ヘキサン)で精製して、油状物として、6−シアノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.24g,91%)を得た。
ステップD
6−シアノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.00g)のCHCl(10mL)溶液をTFA(2mL)で処理した。該反応混合物を7時間攪拌し、次いで、KCOを用いて、該遊離塩基に変換して、白色固体として、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル(0.66g,99%)を得た。
融点230-235℃;1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ7.71-7.69 (m, 1H), 7.50-7.46 (m, 1H), 7.16-7.11 (m, 1H), 4.05-4.04 (m, 2H), 3.26-3.21 (m, 2H), 2.91-2.87 (m, 2H); ESI MS m/z 198 [C1211+H]
ステップE
トリフルオロ酢酸(15mL)を2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル(900mg,4.56mmol)に、窒素雰囲気下、−10℃で、ゆっくり加えた。20分後、ナトリウムシアノボロヒドリド(860mg,13.68mmol)を20分かけて加え、該反応液を、−10℃で、2時間攪拌させた。水で反応を抑え、該溶液は、KCOを用いて、塩基性(pH9)にした。該混合物をCHCl(2×4L)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過して、濃縮し、該粗インドリンを得た。攪拌したインドリンのTHF(15mL)およびHO(1mL)溶液に、KCO(662mg,4.79mmol)およびBocO(1.05g,4.79mmol)を室温で加えた。1時間後、該反応混合物をEtOAc(1L)で希釈し、各層を分離した。該有機層をNaSOで乾燥し、濾過して、エバポレートした。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製し、白色固体として、シス−(4a,9b)−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg,20%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ7.22-7.18 (m, 2H), 6.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.19-4.12 (m, 1H), 3.90-3.50 (m, 4H), 2.08-1.96 (m, 1H), 1.86-1.72 (m, 1H), 1.44 (s, 9H); ESI MS m/z 244 [C1721−C+H]
ステップF
シス−(4a,9b)−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(693mg,2.3mmol)のDMF(20mL)溶液に、0℃で、NBS(436mg,2.4mmol)を加えた。該反応混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで、粉砕した氷、次いで水を加えて、反応を抑えた。該混合物をEtO(2×75mL)で抽出し、該有機抽出液を併せて、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜30%EtO/ヘキサン)で精製し、黄色固体として該標題化合物(782mg,90%)を得た。MS(ESI):378(塩基 M+H)
実施例145
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(770mg,2.0mmol)の溶液をDMF(25mL)で溶解し、0℃まで冷却して、NaH(254mg,6.3mmol)を注意深く加えた。0℃で30分後、BocO(1.01g,4.6mmol)を加えた。該反応混合物を室温まで昇温し、45分間攪拌した。該反応混合物を氷および水(20mL)を加えて、反応を抑え、EtO(2×50mL)で抽出した。該有機層を併せて、水(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜30%EtO/ヘキサン)で精製し、黄色固体として、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(880mg,92%)を得た。
融点74-78℃; 1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ6.58 (br s, 1H), 7.51 (br s, 1H), 4.74-4.60 (m, 1H), 4.38-4.10 (m, 1H), 3.82-3.32 (m, 3H), 3.17-2.78 (m, 1H), 2.16-2.06 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.50-1.37 (m, 9H); ESI MS m/z 478 [C2228BrN+H]
実施例146
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、実施例72における手順により、実施例150から黄色固体として製造された。MS(ESI):278(塩基、M+H)
実施例147
(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
(4aS,9bR)−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルは、実施例150のステップE(1番目のピークが溶離した)のラセミ体から、分取用HPLCキラル分離(キラルパックADカラム;80:20 ヘプタン/2−PrOH)によって、99%ee以上で得られた。該標題化合物は、実施例150のステップFに記載の通りの手順に従って製造した。MS(ESI):378(塩基 M+H)
実施例148
(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルから、実施例151に記載通りの手順に従って製造された。MS(ESI):478(塩基 M+H)
実施例149
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例72の手順に従い、実施例153から製造された。MS(ESI):278(塩基、M+H)
実施例150
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
ステップA
シス−(4a,9b)−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例150のステップE、900mg,3.0mmol、1.0モル当量)のDMF(15mL)溶液に、NaH(0.24g,10mmol、3.3モル当量)を加えた。該反応混合物を0℃で、10分間攪拌し、MeI(2mL,31mmol、10モル当量)を滴下して加えた。該反応混合物を室温まで昇温し、0.5時間攪拌し、水(100mL)で反応を抑え、EtOAc(3×50mL)で抽出した。該有機溶液を乾燥(NaSO)し、減圧濃縮して、該残渣をシリカゲルカラムにて、EtOAc/ヘキサン(勾配)で溶離するクロマトグラフィーに付し、白色固体として、シス−(4a,9b)−5−メチル−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(865mg,92%)を得た。
ステップB
シス−(4a,9b)−5−メチル−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(722mg,2.3mmol)のDMF(20mL)溶液に0℃で、NBS(436mg,2.4mmol)を加えた。該反応混合物を、0℃で1時間攪拌し、次いで、粉砕した氷、水を加えて反応を抑えた。該混合物をEtOAc(2×75mL)で抽出し、有機抽出液を併せて、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。該粗生成物をクロマトグラフィーに付し、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(731mg,81%)を得た。MS(ESI):392(塩基、M+H)
実施例151
シス−(4a,9b)−8−ブロモ−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例72の手順に従って、実施例156から製造した。MS(ESI):292(塩基、M+H)
実施例152
(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルから、ステップA Bおよび実施例156に記載の手順に従って製造した。MS(ESI):392(塩基、M+H)
実施例153
(4aS,9bR)−8−ブロモ−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例72の手順に従って、実施例158から製造した。MS(ESI):292(塩基、M+H)
実施例154
シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例89の手順に従って、実施例156から製造した。MS(ESI):329(塩基、M+H)
実施例155
シス−(4a,9b)−8−アミノ−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
シス−(4a,9b)−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルをCHCl/TFA(5/1)で溶解し、室温で1時間攪拌した。減圧濃縮し、該残渣をCHCl/1M NaOH間に分配した。該水層をCHClで抽出した。該有機層を併せて、MgSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮し、該標題化合物を得た。MS(ESI):229(塩基、M+H)
実施例156
(4aS,9bR)−8−アミノ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例89の手順に従い、実施例158から製造した。MS(ESI):329(塩基、M+H)
実施例157
(4aS,9bR)−8−アミノ−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、黄色固体として、実施例161の手順に従い、実施例162から製造した。MS(ESI):229(塩基、M+H)
実施例158
シス−(4a,9b)−8−(2−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、シス−(4a,9b)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例156、196mg,0.5mmol)、2−メトキシ−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、油状物(70mg,42%)として、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)を製造するための一般的な方法に従って、製造した。MS(ESI):336(塩基、M+H)
実施例159
(4aS,9bR)−8−(2−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)を製造するための一般的な方法に従って、製造した。MS(ESI):336(塩基、M+H)
実施例160
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(ピリジン−3−イルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、3−アミノ−ピリジン(141mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、油状物(40mg,26%)として製造した。MS(ESI):306(塩基、M+H)
実施例161
(4aS,9bR)−8−(2−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例162、100mg,0.31mmol),3−ブロモ−ピリジン−2−カルボニトリル(56mg,0.31mmol)、およびCsCO(199mg,0.6mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)のための一般的な方法に従って、黄色固体(35mg,35%)として製造した。MS(ESI):331(塩基、M+H)
実施例162
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミン(141mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、黄色固体(50mg,26%)として製造した。MS(ESI):374(塩基、M+H)
実施例163
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミン(141mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、油状物(25mg,13%)として製造した。MS(ESI):374(塩基、M+H)
実施例164
(4aS,9bR)−8−(2−エトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例162、100mg,0.31mmol)、3−ブロモ−2−エトキシピリジン(63mg,0.31mmol)およびCsCO(199mg,0.6mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)のための一般的な方法に従って、黄色固体(30mg,28%)として製造した。MS(ESI):350(塩基、M+H)
実施例165
(4aS,9bR)−8−(2−イソプロポキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例162、150mg,0.46mmol)、3−ブロモ−2−イソ−プロポキシピリジン(91mg,0.42mmol)、およびNaOt−Bu(66mg,0.69mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)のための一般的な方法に従って、黄褐色固体(32mg,21%)として製造した。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ7.58 (dd, J = 5.0, 1.4 Hz, 1H), 7.18-6.97 (m, 3H), 6.71 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 5.83 (br s, 1H), 5.41 (sept, J = 6.2 Hz, 1H), 3.53-3.48 (m, 1H), 3.33-3.01 (m, 4H), 2.99-2.80 (m, 2H), 2.79-2.61 (m, 1H), 2.59-2.01 (m, 1H), 2.00-1.80 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.2 Hz, 6H); APCI MS m/z 364 [C2125O+H]
実施例166
(4aS,9bR)−8−(6−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、6−クロロ−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、油状物(20mg,12%)として製造した。MS(ESI):340(塩基、M+H)
実施例167
(4aS,9bR)−8−(2,5−ジクロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、2,5−ジクロロ−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミンのための一般的な方法に従って、黄色固体(60mg,32%)として製造した。MS(ESI):375(塩基、M+H)
実施例168
(4aS,9bR)−8−(6−フルオロ−5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、6−フルオロ−5−メチル−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、油状物(50mg,30%)として、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って製造した。MS(ESI):338(塩基、M+H)
実施例169
(4aS,9bR)−8−(2−メトキシ−5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例162、150mg,0.46mmol)、3−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルピリジン(84mg,0.42mmol)、およびNaOt−Bu(66mg,0.69mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)のための一般的な方法に従って、黄褐色固体(57mg,39%)として製造した。融点 76-80℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ7.38 (m, 1H), 7.07 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.79 (br s, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.63-3.51 (m, 1H), 3.23-3.00 (m, 4H), 2.98-2.79 (m, 2H), 2.73-2.26 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.99-1.81 (m, 2H); ESI MS m/z 350 [C2023O+H]
実施例170
(4aS,9bR)−8−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、油状物(40mg,20%)として製造した。MS(ESI):408(塩基、M+H)
実施例171
(4aS,9bR)−8−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、196mg,0.5mmol)、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミン(186mg,1.5mmol)、およびNaOt−Bu(144mg,1.5mmol)から、(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法A)のための一般的な方法に従って、油状物(35mg,16%)として製造した。MS(ESI):443(塩基、M+H)
8−アリールアミノ−5−メチル−6−シアノ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの製造のための一般的な方法:
8−ブロモ−5−メチル−6−シアノ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0eq.)、2,4−ジメトキシアニリン(1.33eq.)、およびNaOt−Bu(2.4eq.)を密封可能な試験管中で、アルゴン雰囲気下、攪拌しながら無水トルエン(0.06M)で溶解した。該混合物を、30分間アルゴンで脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.01eq.)および2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.03eq.)を加えて、該反応液を密封し、85℃で16時間加熱した。該反応液を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、珪藻土およびシリカゲルの2層パッドで濾過して、減圧濃縮した。該残渣の精製は、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜50%EtOAc/ヘキサン)により行って、6−シアノ−8−アリールアミノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。該中間体をCHCl/TFA(4/1)で、0℃にて溶解した。該反応混合物を3時間攪拌し、次いで、KCOで塩基性にした。該溶液をCHClで抽出し、次いで、該有機層をNaSOで乾燥し、濾過して、減圧濃縮した。該粗物質を、逆相分取用HPLCで精製し、8−アリールアミノ−5−メチル−6−シアノ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールTFA塩を得た。
実施例172
(4aS,9bR)−8−(2−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−メトキシ−アニリン(40mg,0.33mmol)およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用いて、黄色固体として該標題化合物(67mg,62%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.58 (br s, 1H), 7.30-7.22 (m, 2H), 7.00-6.95 (m, 3H), 6.83-6.80 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.70-3.28 (m, 4H), 3.18-3.09 (m, 1H), 3.00 (m, 3H), 2.78-2.69 (m, 1H), 2.10-1.97 (m, 2H); APCI MS m/z 335 [C2022O+H]
実施例173
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(2−トリフルオロメトキシ−フェニルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−トリフルオロメトキシアニリン(58mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用いて、黄褐色の固体として、該標題化合物(15mg,12%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.29-7.26 (m, 2H), 7.18-7.16 (m, 1H), 7.07-7.03 (m, 2H), 6.88-6.85 (m, 1H), 3.91-3.29 (m, 4H), 3.18-2.98 (m, 4H), 2.88-2.72 (m, 1H), 2.10-2.01 (m, 2H); APCI MS m/z 389 [C2019O+H]
実施例174
(4aS,9bR)−8−(2−エトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−エトキシ−アニリン(45mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用いて、黄橙色の固体として、該標題化合物(15mg,13%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.58 (br s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.98-6.92 (m, 3H), 6.81-6.78 (m, 2H), 4.03 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.85-3.28 (m, 5H), 3.18-2.98 (m, 4H), 2.80-2.70 (m, 1H), 2.13-2.00 (m, 2H), 1.31 (t, J = 6.9 Hz, 3H); APCI MS m/z 349 [C2124O+H]
実施例175
(4aS,9bR)−8−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−フルオロアニリン(36mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用いて、黄色固体であり、明緑色の固体として、該標題化合物(45mg,43%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.60 (br s, 1H), 7.80 (br s, 1H), 7.24-7.23 (m, 1H), 7.20-6.98 (m, 3H), 6.91-6.90 (m 1H), 6.88-6.80 (m, 1H), 3.61-3.28 (m, 4H), 3.14-2.97 (m, 4H), 2.80-2.70 (m, 1H), 2.10-1.98 (m, 2H); ESI MS m/z 323 [C1919FN+H]
実施例176
(4aS,9bR)−5−メチル−8−o−トリルアミノ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−メチルアニリン(35mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(67mg,62%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ9.60 (br s, 1H), 7.23-7.12 (m, 3H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.98-6.93 (m, 1H), 6.84-6.80 (m, 2H), 3.61-3.33 (m, 4H), 3.18-3.09 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.78-2.70 (m, 1H), 2.20-1.93 (m, 5H); APCI MS m/z 319 [C2022+H]
実施例177
(4aS,9bR)−8−(2−エチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2−エチルアニリン(40mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色固体として、該標題化合物(70mg,63%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.63 (br s, 1H), 7.34-7.17 (m, 3H), 7.11-7.05 (m, 1H), 6.99-6.96 (m, 1H), 6.92-6.87 (m, 1H). 6.81-6.80 (m, 1H), 4.20-3.91 (m, 1H), 3.55-3.49 (m, 1H), 3.39-3.28 (m, 2H), 3.13-3.09 (m, 1H), 3.02-3.00 (m, 3H), 2.75-2.49 (m, 3H), 2.14-1.93 (m, 2H), 1.14 (t, J = 7.5 Hz, 3H); APCI MS m/z 333 [C2124+H]
実施例178
(4aS,9bR)−8−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−フルオロアニリン(36mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(49mg,47%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 7.90 (br s, 1H), 7.25-7.24 (m, 1H), 7.08-7.01 (m, 2H), 6.95-6.91 (m, 3H), 3.68-3.30 (m, 4H), 3.18-2.99 (m, 4H), 2.80-2.72 (m, 1H), 2.11-1.99 (m, 2H); APCI MS m/z 323 [C1919FN+H]
実施例179
(4aS,9bR)−5−メチル−8−m−トリルアミノ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、3−メチルアニリン(35mg,0.33mmol)およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(61mg,58%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.55 (br s, 1H), 7.90 (br s, 1H), 7.30-7.29 (m, 1H), 7.07 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97-6.96 (m, 1H), 6.72-6.70 (m, 2H), 6.60 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.60-3.29 (m, 4H), 3.20-3.11 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.81-2.73 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.12-1.97 (m, 2H); APCI MS m/z 319 [C2022+H]
実施例180
(4aS,9bR)−8−(2−シアノ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、62mg,0.116mmol)、2−シアノアニリン(24mg,0.21mmol)、およびCsCO(118mg,0.36mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(7mg,10%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.60-7.58 (m, 1H), 7.48-7.40 (m, 1H), 7.33-7.32 (m, 1H), 7.10-7.09 (m, 1H), 7.00-6.98 (m, 1H), 6.90-6.84 (m, 1H), 3.72-3.29 (m, 4H), 3.12-3.00 (m, 4H), 2.88-2.80 (m, 1H), 2.04-2.00 (m, 2H); ESI MS m/z 330 [C2019+H]
実施例181
(4aS,9bR)−8−(2,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,4−ジメトキシアニリン(51mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(25mg,21%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ6.96-6.90 (m, 3H), 6.62-6.51 (m, 1H), 6.43-6.39 (m, 1H), 5.51 (br s, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.48-3.45 (m, 1H), 3.13-3.02 (m, 5H), 2.89-2.86 (m, 2H), 2.67-2.61 (m, 1H), 1.90-1.87 (m, 2H); APCI MS m/z 365 [C2124+H]
実施例182
(4aS,9bR)−8−(2,3−ジフルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,3−ジフルオロ−アニリン(42mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(12mg,11%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ7.09-7.08 (m, 1H), 7.04-7.03 (m 1H), 6.92-6.89 (m, 1H), 6.70-6.59 (m, 2H), 5.62 (br, 1H), 3.61-3.59 (m, 1H), 3.34-3.29 (m, 1H), 3.18-3.11 (m, 4H), 3.03-2.90 (m, 2H), 2.71-2.63 (m, 1H), 2.11-1.82 (m, 2H); APCI MS m/z 341 [C1918+H]
実施例183
(4aS,9bR)−8−(5−フルオロ−2−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、5−フルオロ−2−メチルアニリン(41mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(28mg,25%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ7.07-6.98 (m, 3H), 6.55-6.45 (m, 2H), 5.20 (br s, 1H), 3.57-3.55 (m, 1H), 3.18-3.08 (m, 5H), 2.92-2.88 (m, 2H), 2.72-2.68 (m, 1H), 2.18-1.92 (m, 5H); APCI MS m/z 337 [C2021FN+H]
実施例184
(4aS,9bR)−8−(4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(41mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色固体として、該標題化合物(25mg,23%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, DMSO-d6) δ9.46 (br s, 1H), 7.09-7.08 (m, 1H), 7.05-7.04 (m, 1H), 6.97-6.73 (m, 3H), 3.61-3.29 (m, 4H), 3.18-2.91 (m, 3H), 2.69-2.58 (m, 2H), 2.37-2.16 (m, 5H);APCI MS m/z 337 [C2021FN+H]
実施例185
(4aS,9bR)−8−(4−クロロ−3−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−クロロ−3−メチルアニリン(46mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(15mg,13%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.58 (br s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.29-7.28 (m, 1H), 7.20-7.17 (m, 1H), 6.98-6.97 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 6.76-6.73 (m, 1H), 3.62-3.30 (m, 4H), 3.19-3.01 (m, 4H), 2.80-2.71 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.11-2.00 (m, 2H); APCI MS m/z 353 [C2021ClN+H]
実施例186
(4aS,9bR)−8−(4−フルオロ−2−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−フルオロ−2−メチルアニリン(41mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄褐色の固体として、該標題化合物(8mg,7%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.65 (br s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.10-6.91 (m, 3H), 6.71-6.70 (m, 1H), 6.59 (br s, 1H), 3.55-3.30 (m, 4H), 3.20-2.98 (m, 4H), 2.77-2.68 (m, 1H), 2.21-1.92 (m, 5H);APCI MS m/z 337 [C2021FN+H]
実施例187
(4aS,9bR)−8−(4−クロロ−2−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−クロロ−2−メチルアニリン(46mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(75mg,65%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.58 (br s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.19-7.18 (m, 2H), 7.10-7.07 (m, 1H), 6.92-6.90 (m, 2H), 3.80-3.52 (m, 2H), 3.42-3.31 (m, 2H), 3.20-3.09 (m, 1H), 3.02 (s, 3H), 2.79-2.70 (m, 1H), 2.20-1.97 (m, 5H); APCI MS m/z 353 [C2021ClN+H]
実施例188
(4aS,9bR)−8−(2,4−ジフルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,4−ジフルオロ−アニリン(42mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(52mg,47%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.57 (br s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.29-7.06 (m, 3H), 6.92-6.89 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 3.89-3.48 (m, 2H), 3.38-3.29 (m, 2H), 3.19-3.07 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.73-2.69 (m, 1H), 2.10-1.98 (m, 2H); APCI MS m/z 341 [C1918+H]
実施例189
(4aS,9bR)−8−(3,4−ジフルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、3,4−ジフルオロ−アニリン(42mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(52mg,47%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.60 (br s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.31-7.18 (m, 2H), 7.00-6.98 (m, 1H), 6.89-6.80 (m, 1H), 6.70-6.63 (m, 1H), 4.03-3.58 (m, 2H), 3.49-3.32 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 4H), 2.89-2.78 (m, 1H), 2.10-2.01 (m, 2H); APCI MS m/z 341 [C1918+H]
実施例190
(4aS,9bR)−8−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、3−クロロ−4−フルオロアニリン(48mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(53mg,44%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 8.10-8.06 (m, 1H), 7.33-7.19 (m, 2H), 7.03-6.94 (m, 2H), 6.87-6.84 (m, 1H), 3.78-3.30 (m, 4H), 3.19-3.00 (m, 4H), 2.85-2.77 (m, 1H), 2.09-1.99 (m, 2H);APCI MS m/z 357 [C1918ClFN+H]
実施例191
(4aS,9bR)−8−(2,4−ジメチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,4−ジメチル−アニリン(44mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色の固体として、該標題化合物(60mg,54%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.64 (br s, 1H), 7.18 (br s, 1H), 7.10-7.09 (m, 1H), 7.01-7.00 (m, 1H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.60-6.59 (m, 1H), 4.02-3.82 (m, 1H), 3.53-3.48 (m, 1H), 2.39-3.31 (m, 2H), 3.19-3.11 (m, 1H), 3.00 (s, 3H), 2.74-2.62 (m, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.13-1.95 (m, 5H); APCI MS m/z 333 [C2124+H]
実施例192
(4aS,9bR)−8−(4−メトキシ−2−メチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、4−メトキシ−2−メチルアニリン(45mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(82mg,72%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 7.11 (br s, 1H), 6.97-6.90 (m, 2H), 6.80-6.79 (m, 1H), 6.71-6.70 (m, 1H), 6.51-6.50 (m, 1H), 3.79-3.41 (m, 5H), 3.34-3.25 (m, 2H), 3.19-3.08 (m, 1H), 3.02-2.97 (m, 3H), 2.70-2.62 (m, 1H), 2.12-1.96 (m, 5H); APCI MS m/z 349 [C2124O+H]
実施例193
(4aS,9bR)−8−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、5−クロロ−2−メトキシアニリン(52mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(74mg,60%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.35-7.34 (s, 1H), 7.08-7.07 (s, 1H), 6.96-6.93 (m, 1H), 6.80-6.74 (m, 2H), 3.83-3.52 (m, 5H), 3.48-3.28 (m, 2H), 3.19-2.98 (m, 4H), 2.82-2.71 (m, 1H), 2.18-1.98 (m, 2H); APCI MS m/z 369 [C2021ClNO+H]
実施例194
(4aS,9bR)−8−(2,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,4−ジクロロ−アニリン(53mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色の固体として、該標題化合物(45mg,37%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.58 (br s, 1H), 7.63-7.62 (m, 1H), 7.51-7.52 (m, 1H), 7.31-7.30 (m, 1H), 7.20-7.18 (m, 1H), 7.10-7.08 (m, 1H), 6.98-6.97 (m, 1H), 3.80-3.62 (m, 1H), 3.49-3.30 (m, 3H), 3.18-3.01 (m, 4H), 2.88-2.79 (m, 1H), 2.07-1.99 (m, 2H); ESI MS m/z 373 [C1918Cl+H]
実施例195
(4aS,9bR)−8−(2,5−ジメチル−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,5−ジメチル−アニリン(53mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色の固体として、該標題化合物(70mg,64%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.54 (br s, 1H), 7.15-7.13 (m, 2H), 7.02-7.00 (m, 1H), 6.80-6.75 (m, 2H), 6.66-6.63 (m, 1H), 3.54-3.52 (m, 1H), 3.40-3.30 (m, 3H), 3.19-3.13 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.79 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.08-1.93 (m, 2H); ESI MS m/z 333 [C2124+H]
実施例196
(4aS,9bR)−8−(2,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,5−ジフルオロ−アニリン(53mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、明緑色の固体として、該標題化合物(27mg,24%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 8.01 (br s, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.21-7.12 (m, 1H), 7.05-7.04 (m, 1H), 6.69-6.62 (m, 1H), 6.60-6.54 (m, 1H), 3.69-3.31 (m, 4H), 3.19-3.00 (m, 4H), 2.89-2.81 (m, 1H), 2.11-2.05 (m, 2H); ESI MS m/z 341 [C1918+H]
実施例197
(4aS,9bR)−8−(2,6−ジフルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
上記の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、100mg,0.25mmol)、2,6−ジフルオロ−アニリン(53mg,0.33mmol)、およびNaOt−Bu(56mg,0.59mmol)を用い、黄色の固体として、該標題化合物(10mg,9%)を製造した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ8.59 (br s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.12-7.08 (m, 3H), 6.92-6.90 (m, 1H), 6.58-6.57 (m, 1H), 3.50-3.29 (m, 4H), 3.20-3.11 (m, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.70-2.62 (m, 1H), 2.18-1.92 (m, 2H);ESI MS m/z 341 [C1918+H]
実施例198
(4aS,9bR)−8−イソ−ブチル−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、イソ−ブチルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(13mg,48%)を製造した。MS (ESI):270(塩基、M+H)
実施例199
(4aS,9bR)−5−メチル−8−(3−メチル−ブチル)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、3−メチル−ブチルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用いて、明黄色の油状物として、該標題化合物(11mg,39%)を製造した。MS(ESI):284(塩基、M+H)
実施例200
(4aS,9bR)−8−ブチル−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、n−ブチルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(8mg,30%)を製造した。MS (ESI):270(塩基、M+H)
実施例201
(4aS,9bR)−8−ベンジル−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、ベンジルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(25mg,83%)を製造した。MS(ESI):304(塩基、M+H)
実施例202
(4aS,9bR)−8−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、2,4−ジフルオロ−ベンジルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(20mg,59%)を製造した。MS(ESI):340(塩基、M+H)
実施例203
(4aS,9bR)−8−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−5−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従い、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、2,5−ジフルオロ−ベンジルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)、およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(18mg,53%)を製造した。MS(ESI):340(塩基、M+H)
実施例204
(4aS,9bR)−5−メチル−8−フェネチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
実施例127〜146の一般的な手順に従って、(4aS,9bR)−8−ブロモ−6−シアノ−5−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例158、40mg,0.10mmol)、フェネチルジンクブロミド(0.5M THF溶液、2.5モル当量)およびPd(PPh(0.06モル当量)を用い、明黄色の油状物として、該標題化合物(8mg,25%)を製造した。MS(ESI):318(塩基、M+H)
実施例205
シス−(4a,9b)−8−(2−メトキシ−フェニルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、シス−(4a,9b)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)の一般的な方法に従って、シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例151、187mg,0.45mmol)、1−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン(84mg,0.45mmol)およびNaOtBu(87mg,0.9mmol)から、黄色固体(35mg,24%)として製造した。MS(ESI):321(塩基、M+H)
実施例206
(4aS,9bR)−8−(2,6−ジメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−6−カルボニトリル
Figure 0004486505
該標題化合物は、シス−(4a,9b)−(5−メチル−6−トリフルオロメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)−ピリジン−3−イル−アミン(方法B)の一般的な方法に従って、シス−(4a,9b)−8−アミノ−6−シアノ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5−ジカルボン酸tert−ブチルエステル(実施例151、187mg,0.45mmol)、3−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン(84mg,0.45mmol)およびCsCO(293mg,0.9mmol)から、黄色固体(35mg,24%)として製造した。MS(ESI):320(塩基、M+H)
表1:
Figure 0004486505
Figure 0004486505
表2:
Figure 0004486505
Figure 0004486505
Figure 0004486505
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(有用性および組合せ使用)
有用性
本発明の化合物は、5HT2cモジュレーターであり、例えば、5HT2cレセプターの選択的作用薬、部分的作用薬、拮抗薬、または部分的な拮抗薬である化合物を包含する。それ故、本発明の化合物は、5HT2cレセプター活性と関連する治療または病気および障害の処置または予防のために有用性があり得る。好ましくは、本発明の化合物は、該5HT2cレセプターの作用薬としての活性を有し、5HT2cレセプターの該活性に関連する病気または障害の処置に用いられ得る。
従って、本発明の化合物は、これらに限らないが、代謝および摂食障害、並びに代謝障害に関連する病状(例えば、肥満、糖尿病、動脈硬化、高血圧、多嚢胞性卵巣病、循環器病、骨関節炎、皮膚障害、グルコース止血障害(impaired glucose hemostatsis)、インスリン抵抗性、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、胆石症および睡眠障害、異常脂血症症状(dislipidemic conditions)、神経性過食症、および心因性摂食障害等);痛み;薬物乱用、鬱病、不安、精神病、躁病および統合失調症などの睡眠障害および精神障害等を含む、様々な症状および障害の処置のために哺乳動物、好ましくはヒトに投与され得る。
これらの化合物は、認知機能(例えば、アルツハイマー病、短期の記憶喪失および注意欠陥障害を含む痴呆の処置など);神経変性障害(例えば、パーキンソン病、脳卒中および頭部損傷など)および低血圧(例えば、出血性およびエンドトキシンで誘導される低血圧など)の改善にも、用いられ得る。これらの化合物は、心機能障害(例えば、弁膜症、心筋梗塞、心肥大またはうっ血性心不全に関連する);および全肺機能の改善;移植時の拒絶反応;慢性関節リウマチ;骨関節炎;線維筋痛症;多発性硬化症;炎症性腸疾患;ループス;対宿主性移植片病;T−細胞媒介性過敏症;乾癬;喘息;橋本甲状腺炎;ギランバレー症候群;癌;接触性皮膚炎;アレルギー性鼻炎;および虚血性または再灌流性障害の処置のためにも用いられ得る。これらの化合物は、性機能障害および勃起障害の処置のためにも用いられ得る。
食欲または動機付けの障害の処置に有用な化合物類は、糖類、炭水化物、アルコールまたは薬品を消費し、より一般的には、快楽価値を持つ成分の消費を制限する願望を調整する。本記載および請求項において、食欲障害は、薬物および特に薬物の乱用、および/または薬物依存と関連する障害、摂食行動の障害、特に、体重超過を引き起こしやすい行動であり、その起源には関係なく、例えば:神経性過食症、糖類への欲求等の意味として理解される。したがって、本発明は、さらにII型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)に関連する肥満または過体重になる患者に生じる、より一般的な病気のいずれかを含み、過食症および肥満の処置のための5HT2cレセプター作用薬の使用に関する。本明細書で記載の過体重および肥満は、例えば、肥満度指数(kg/m)が、少なくとも26と定義する。それは、過食および過食症、多嚢胞性卵巣病、頭蓋咽頭腫、プラダー・ウィリ症候群、フレーリッヒ症候群、II型糖尿病、成長ホルモンの欠損、ターナー症候群、および代謝活性の減少、またはエネルギー消費量の低下により特徴づけられる他の病理学的状態を含む、遺伝的または環境的のいずれもの要因に基づくと思われる。本明細書に記載の該有用性に関して用いられる、語句「処置する」または「処置」とは、疾患または障害の予防、部分的な軽減、または治療を包含する。さらに、肥満の処置は、例えば、動脈硬化、II型糖尿病、多嚢胞性卵巣病、循環器病、骨関節炎、皮膚障害、高血圧、インスリン抵抗性、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、胆石症および睡眠障害のような肥満の医学的な共変の進行を予防する事が期待される。
本発明における化合物は、薬物依存または生理的な依存が無い乱用を含む薬物乱用障害においても有効であり得る。薬物乱用は、アルコール、アンフェタミン(またはアンフェタミン様物質)、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚薬、吸入剤、ニコチン、オピオイド類、フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様化合物)、鎮静−睡眠剤またはベンゾジアゼピン類、および他の(または未知の)薬物ならびに上記の併用を含む。用語「薬物乱用障害」は、薬物、ニコチン、またはアルコール禁断症候群および薬物誘導不安、または禁断中に発現する気分障害をも包含する。
本発明における化合物は、記憶障害および認知障害の処置において、有用であり得る。記憶障害の症状は、新しい情報を学習する能力の機能的な障害によって、および/または以前に学んだ情報を思い出す能力がない等の症状が現れる。記憶障害は、痴呆の初期症状であり、アルツハイマー病、統合失調症、パーキンソン病、ハンチントン氏病、ピック病、クロイツフェルト−ヤコブ病、注意欠陥多動性障害、HIV、虚血または卒中のような心臓血管疾患、および頭部外傷並びに加齢−関係認知力低下のような疾患に関連する症状でもあり得る。痴呆は、記憶喪失およびさらに記憶から分離した知性の障害を含む病気である。5HT2cモジュレーターは、注意欠陥多動性障害のような注意欠陥に関連する認知障害を処置するのにも使用しうる。
また、本発明における化合物は、例えば、パーキンソン病および薬物乱用障害のような脳ドーパミン作動性系の機能障害に関連する疾患を処置するのに使用しうる。パーキンソン病は、運動緩徐および振戦によって特徴づけられる神経変性の運動障害である。
組合せ使用
本発明は、その技術的範囲内に、活性成分として、治療上の有効量の式Iの化合物の少なくとも1種を単独で、または医薬用担体と組み合わせて成る、医薬組成物を包含する。本発明の化合物は、単独で使用できるが、必要に応じて、抗肥満剤、抗糖尿病剤、食欲抑制剤;コレステロール/脂質低下剤、認知促進剤、神経変性の処置に使用する薬剤、呼吸性病態の処置に使用する薬剤、腸障害の処置に用いる薬剤、抗炎症剤;抗不安誘発剤;抗うつ剤;抗精神病剤;鎮静剤;睡眠剤;抗高血圧剤;抗癌剤および鎮痛剤を含む、上述の障害の処置において、有用である他の適当な治療薬剤と組み合わせ用いられ得る。
当該他の治療剤は、本発明に係る、5HT2cモジュレーターの投与より先に、同時に、または後に投与され得る。
本発明の化合物と組み合わせて用いるための適当な抗肥満剤の具体例は、レプチンおよびレプチン−感作剤、メラノコルチンレセプター(MC4R)作用薬、アグーチ関連ペプチド(AGRP)拮抗薬、メラニン−凝集ホルモンレセプター(MCHR)拮抗薬、成長ホルモン分泌促進物質レセプター(GHSR)拮抗薬、オレキシン拮抗薬、CCK作用薬、GLP−1作用薬、NPY1またはNPY5拮抗薬、NPY2モジュレーター、コルチコトロピン放出因子作用薬、ヒスタミンレセプター−3(H3)モジュレーター、aP2阻害剤、PPARガンマモジュレーター、PPARデルタモジュレーター、AJ9677(武田/大日本)、L750355(メルク)、またはCP331648(ファイザー)等のベータ3アドレナリン作動性作用薬、または米国特許第5541204号、第5770615号、第5491134号、第5776983号および第5488064号で開示された他の公知のベータ3作用薬等、WO97/21993(U.Cal SF), WO99/00353(カロバイオ) およびGB98/284425(カロバイオ)で開示された甲状腺レセプターリガンドのような甲状腺レセプターベータモジュレーター、オルリスタットまたはATL−962(アリザイム)のようなリパーゼ阻害剤、レプチン作動性剤、アディポネクチン調節剤、SR−141716(サノフィ)またはSLV−319(ソルヴェイ)のようなカンナビノイド−1 レセプター拮抗薬、およびフェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フルボキサミン、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、クロルフェンテルミン、クロフォレックス、クロルテルミン、ピシロレックス、シブトラミン、デキサンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、またはマジンドール等のモノアミン再取り込み阻害剤または放出剤、トピラメート(ジョンソン アンド ジョンソン)、アクソカイン(レジェネロン)のような摂食障害剤などを包含する。
本発明の化合物と組み合わせて用いるための適当な抗糖尿病剤の具体例は、短期間および長期間持続様式の他に経口および吸入様式等を含み得るインスリン、ビグアナイド剤、スルホニル尿素剤、グルコシダーゼ阻害剤、アルドース還元酵素阻害剤を含み得るインスリン分泌促進薬、もしくはインスリン感作物質、チアゾリジンジオン化合物等のPPARγ作用薬、フィブリン酸誘導体のようなPPARα作用薬、PPARδ拮抗薬または作用薬、ブリストル−マイヤーズ スクイブ社の米国特許第6414002号中に記載された化合物等のPPARα/γデュアル作用薬、ブリストル−マイヤーズ スクイブ社の米国特許第6395767号および第6573287号中に記載された化合物等のジペプチジル ペプチダーゼIV(DP4)阻害剤、ブリストル−マイヤーズ スクイブ社の米国特許第6414126号および第6515117号中に記載された化合物等のSGLT2阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、および/またはメグリニチド化合物、並びにインスリンおよび/またはグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、および/またはPTP−1B阻害剤(タンパク質チロシンホスファターゼ−1B阻害剤)等を包含する。
該抗糖尿病剤は、グルコキナーゼ阻害剤、11βHSD阻害剤または経口抗高血糖性剤であり得、好ましくは、メトフォルミン、またはフェンフォルミン、あるいはそれらの塩のようなビグアナイドであり、特に、メトフォルミンHClが良い。該抗糖尿病剤が、ビグアナイドである場合、本発明化合物とビグアナイドの重量比が、約0.001:1から約10:1、好ましくは、約0.01:1から約5:1の使用範囲内となるように使用される。
また抗糖尿病剤は、好ましくは、グリブリド(グリベンクラミドとしても知られる)、グリメピリド(米国特許第4379785号で開示)、グリピジド、グリクラジドまたはクロルプロパミド等のスルホニル尿素、ベータ細胞のATP−依存性チャネルに作用する他の公知のスルホニル尿素剤または他の抗高血糖性剤であって良く(グリブリドおよびグリピジドが、特に好ましい)、これらは同一のまたは別個の経口投与剤形で投与することができる。該経口用抗糖尿病剤は、同一のまたは別個の投与剤形で投与しうる、アカルボース(米国特許第4904769号で開示)またはミグリトール(米国特許第4639436号で開示)のようなグルコシダーゼ阻害剤であっても良い。
本発明の化合物は、チアゾリジンジオン系経口抗糖尿病剤のようなPPARγ作用薬またはトログリタゾン(米国特許第45729l2号で開示された、ワーナー−ランバート社のレズリン)、ロシグリタゾン(SKB)、ピオグリタゾン(武田)、三菱のMCC−555(米国特許第55940l6号で開示)、グラクソ−ウェルカムのGL−262570、エングリタゾン(CP−68722、ファイザー)またはダルグリタゾン(CP−86325、ファイザー)、イサグリタゾン(MIT/J&J)、JTT−501(JPNT/P&U)、L−895645(メルク)、R−119702(三共/WL)、NN−2344(Dr.Reddy/NN)、またはYM−440(山之内)等の他のインスリン増感剤(NIDDM患者において、インスリン感受性効果を有する)好ましくは、ロシグリタゾンやピオグリタゾンと組み合わせて、使用されて良い。
本発明の化合物は、抗高脂血症剤、または動脈硬化症の処置のために用いられる薬剤との併用で用いられ得る。抗高脂血症剤の具体例は、これらに限らないが、米国特許第3983140号で開示されたメバスタチンおよび関連化合物、米国特許第4231938号で開示されたロバスタチン(メビノリン)および関連化合物、米国特許第4346227号で開示されたプラバスタチンおよび関連化合物、米国特許第4448784号および第4450171号で開示されたシンバスタチンおよび関連化合物を含むHMG CoA還元酵素阻害剤である。本明細書で用いられる他のHMG CoA還元酵素阻害剤は、これらに限らないが、米国特許第5354772号で開示されたフルバスタチン、米国特許第5006530号および第5177080号で開示されたセリバスタチン、米国特許第4681893号、第5273995号、第5385929号および第5686104号で開示されたアトルバスタチン、米国特許第5011930号で開示されたピタバスタチン[日産/三共のニスバスタチン(NK−104)またはイタバスタチン]、米国特許第5260440号で開示された塩野義−アストラ/ゼネカのロスバスタチン[ビサスタチン(ZD−4522)]および米国特許第5753675号で開示された関連するスタチン化合物、米国特許第4613610号で開示されたメバロノラクトン誘導体のピラゾールアナログ、WO86/03488のPCT出願で開示されたメバロノラクトン誘導体のインデンアナログ、米国特許第4647576号で開示された、6−[2−(置換されたピロール−1−イル)−アルキル]ピラン−2−オン類およびそれらの誘導体、サール社のSC−45355(3−置換ペンタン二酸誘導体)のジクロロ酢酸塩、WO86/07054のPCT出願で開示されたメバロノラクトンのイミダゾールアナログ、フランス特許第2596393号で開示された3−カルボキシ−2−ヒドロキシ−プロパン−ホスホン酸誘導体、欧州特許出願第0221025号で開示された2,3−ジ置換ピロール、フランおよびチオフェン誘導体、米国特許第4686237号で開示されたメバロラクトンのナフチルアナログ、米国特許第4499289号で開示されたオクタヒドロナフタレン類、欧州特許出願第0142146A2号で開示されたメビノリン(ロバスタチン)のケトアナログ、および米国特許第5506219号および第5691322号で開示されたキノリンおよびピリジン誘導体等を包含する。さらに、GB2205837で開示されるホスフィン酸化合物は、本発明で使用するための適当なHMG CoA還元酵素を阻害するのに有用である。
本発明で使用するのに適当なスクアレン合成酵素阻害剤は、これらに限らないが、米国特許第5712396号で開示されたα−ホスホノ−スルフォネート類、イソプレノイド(ホスフィニル−メチル)ホスホネート類を含む、Biller et al, J. Med. Chem., 1988, Vol. 31, No. 10, pp 1869-1871 で開示された化合物、並びに例えば、米国特許第4871721号および第4924024号、および Biller, S.A., Neuenschwander, K., Ponpipom, M.M., and Poulter, C.D., Current Pharmaceutical Design, 2, 1-40 (1996)で開示された他の公知のスクアレン合成酵素阻害剤を含む。
さらに、本発明で使用するのに適当な他のスクアレン合成酵素阻害剤は、P. Ortiz de Montellano et al, J. Med. Chem., 1977, 20, 243-249 で開示されたテルペノイドピロホスフォネート類、J. Am. Chem. Soc., 1976, 98, 1291-1293 で、コーリーおよびボランテによって開示された該ファルネシル ジホスフェートアナログA、およびプレスクアレン ピロホスフェート(PSQ−PP)アナログ、McClard, R.W. et al, J.A.C.S., 1987, 109, 5544 で報告されたホスフィニルホスフォネート類、Capson, T.L., の博士論文, June, 1987, Dept. Med. Chem. U of Utah, Abstract, Table of Contents, pp 16, 17, 40-43, 48-51, Summary で報告されたシクロプロパン類、WO 02/083636のサショウらによって開示されたピロリジン誘導体、およびWO 02/076973のオカダらによって開示されたN−アリール−置換された環状アミン誘導体等を含む。
本発明で使用するのに適当な他の抗高脂血症剤は、これらに限らないが、フィブリン酸誘導体、フェノフィブレート、ゲムフィブロジル、クロフィブレート、ベザフィブレート、シプロフィブレート、クリノフィブレート等のようなαPPAR作用薬、米国特許第3674836号で開示されたプロブコールおよび関連化合物(プロブコール、フェニルフィブレートおよびゲムフィブロジルが好適)、コレスチラミン、コレスチポールおよびDEAE−セファデックス(SECHOLEX, POLICEXIDE)およびコレスタゲル(三共/ゲルテックス)のような胆汁酸金属イオン封鎖剤、並びにリポスタビル(ローヌ−プーラン)、エーザイのE−5050(N−置換されたエタノールアミン誘導体)、イマニキシル(HOE−402)、テトラヒドロリプスタチン(THL)、イスチグマスタニルホスフォリルコリン(SPC、ロシュ)、アミノシクロデキストリン(田辺製薬)、味の素 AJ−814(アズレン誘導体)、メリナミド(住友)、サンド 58−035、アメリカンシアナミドのCL−277082およびCL−283546(ジ置換ウレア誘導体)、ニコチン酸(ニアシン)、アシピモックス、アシフラン、ネオマイシン、p−アミノサリチル酸、アスピリン、米国特許第4759923号で開示されたポリ(ジアリルメチルアミン)誘導体、四級アミンポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)および米国特許第4027009号で開示されたインデン化合物、および他の公知の血清コレステロール低下剤等を含む。
該他の抗高脂血症剤は、Drugs of the Future 24, 9-15 (1999), (Avasimibe);「The ACAT inhibitor, Cl-1011 is effective in the prevention and regression of aortic fatty streak area in hamsters」Nicolosi et al, Atherosclerosis (Shannon, Irel). (1998), 137(1), 77-85;「The pharmacological profile of FCE 27677: a novel ACAT inhibitor with potent hypolipidemic activity mediated by selective suppression of the hepatic secretion of ApoB100-containing lipoprotein」Ghiselli, Giancarlo, Cardiovasc. Drug Rev. (1998), 16(1), 16-30;「RP 73163: a bioavailable alkylsulfinyl-diphenylimidazole ACAT inhibitor」Smith, C., et al, Bioorg. Med. Chem. Lett. (1996), 6(1), 47-50;「ACAT inhibitors: physiologic mechanisms for hypolipidemic and anti-atherosclerotic activities in experimental animals」Krause et al, Editor(s): Ruffolo, Robert R., Jr.; Hollinger, Mannfred A., Inflammation: Mediators Pathways (1995), 173-98, Publisher: CRC, Boca Raton, Fla.;「ACAT inhibitors: potential anti-atherosclerotic agents」Sliskovic et al, Curr. Med. Chem. (1994), 1(3), 204-25;「Inhibitors of acyl-CoA:cholesterol O-acyl transferase (ACAT) as hypocholesterolemic agents. 6. The first water-soluble ACAT inhibitor with lipid-regulating activity. Inhibitors of acyl-CoA:cholesterol acyltransferase (ACAT). 7. Development of a series of substituted N-phenyl-N'-[(1-phenylcyclopentyl)methyl]ureas with enhanced hypocholesterolemic activity”, Stout et al, Chemtracts: Org. Chem. (1995), 8(6), 359-62 等の中で開示された、またはTS−962(大正製薬)、他にはF−1394、CS−505、F−12511、HL−004、K-10085およびYIC−C8−434等のACAT阻害剤(抗アテローム動脈硬化活性をも有する)であり得る。
該抗高脂血症剤は、MD−700(大正製薬)およびLY295427(イーライリリー)のようなLDLレセプターのアップレギュレーターであり得る。抗高脂血症剤は、コレステロールの吸収阻害剤、好ましくは、シェリング−プラウのSCH48461(エゼチミベ)に加えて、Atherosclerosis 115, 45-63 (1995) および J. Med. Chem. 41, 973 (1998) で開示された化合物であり得る。
該他の脂質剤または脂質調節剤は、ファイザーのトルセトラピブ(登録商標)のようなコレステリル転送蛋白阻害剤(CETP)だけでなく、WO/0038722、EP818448(バイエル)ならびにEP992496で開示された薬剤や、ファルマシア社のSC−744およびSC−795、CETi−1およびJTT−705でもあり得る。
該抗高脂血症剤は、例えば、Drugs of the Future, 24, 425-430 (1999) で開示された、回腸のNa/胆汁酸共輸送阻害剤であり得る。本発明の組合せで用いられ得る該ATPクエン酸リアーゼ阻害剤は、例えば、米国特許第5447954号で開示されたものを含み得る。
該他の脂質剤は、例えば、WO 00/30665で開示された植物性エストロゲン化合物も含み、大豆蛋白質、大豆蛋白質濃縮液または大豆の粉からの単離物だけでなく、ゲニステイン、ダイドゼイン、グリシテイン、またはエクオール、もしくは植物性ステロール類、WO2000/015201で開示された植物性スタノール、またはトコトリエノール等のイソフラボンも含み;EP675714で開示されたベータ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤;LXR作用薬のようなHDLアップレギュレーター、PPARα−作用薬、および/またはFXR作用薬;EP1022272で開示されたLDL異化プロモーター;DE19622222で開示されたナトリウム−プロトン交換阻害剤;米国特許第5698527号およびGB2304106で開示されたLDLレセプター誘発剤またはステロイド性のグリコシド;WO94/15592で開示されたベータ−カロテン、アスコルビン酸、α−トコフェロールまたはレチノールおよびビタミンC等の抗酸化剤、ならびに葉酸、葉酸化合物、ビタミンB6、ビタミン12およびビタミンE等の抗ホモシステイン剤;WO97/35576で開示されたイソニアジド;コレステロール吸収阻害剤、HMG−CoA合成酵素阻害剤、またはWO97/48701で開示されたラノステロール脱メチラーゼ阻害剤;異脂肪血症の処置のためのPPARδ作用薬;またはWO2000/050574で開示されたステロール調節エレメント結合蛋白−I(SREBP−1)、例えば、セラミドまたは中性スフィンゴミエリナーゼ(N−SMase)またはそれらのフラグメントのようなスフィンゴ脂質、および例えば、ACC、FAS、DGAT、MGAT、GPAT、AMPキナーゼ、CPT1およびSCD1のような阻害剤または脂質合成酵素などを包含する。好ましい異脂肪血症剤は、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、ロスバスタチン、フェニルフィブレートおよびファイザー社のトルセトラピブ(登録商標)だけでなく、ニアシンおよび/またはコレスタゲルである。
本発明の化合物は、抗高血圧剤と組み合わせて用いられ得る。本発明の化合物と組み合わせて使用するための適当な抗高血圧剤の例は、ベータアドレナリン作動性ブロッカー、カルシウムチャネルブロッカー(L−タイプおよびT−タイプ;例えば、ジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロジピンおよびミベフラジル)、利尿剤(例えば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フルメチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジド、ベンズチアジド、エタクリン酸トリクリナフェン、クロルタリドン、フロセミド、ムソリミン、ブメタニド、トリアムトレン、アミロリド、スピロノラクトン)、レニン阻害剤、ACE阻害剤(例えば、カプトプリル、ゾフェノプリル、フォシノプリル、エナラプリル、セラノプリル、シラゾプリル、デラプリル、ペントプリル、キナプリル、ラミプリル、リシノプリル)、AT−1レセプター拮抗薬(例えば、ロサルタン、イルベサルタン、バルサルタン、カンダサルタンおよびタルミサルタン)、ETレセプター拮抗薬(例えば、シタクスセンタン、アトルセンタンおよび米国特許第5612359号、および第6043265号で開示された化合物)、デュアルET/AII拮抗薬(例えば、WO 00/01389で開示された化合物)、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、バゾペプシダーゼ阻害剤(デュアルNEP−ACE阻害剤)(例えば、オマパトリラートおよびゲモパトリラート)およびナイトレート化合物等を含む。
5HT2Cモジュレーターは、睡眠障害を含む肥満と関連する他の病気の処置に有用であり得る。それ故、本発明に記載の該化合物は、睡眠障害の処置のための治療剤と組み合わせて使用され得る。本発明の化合物と組み合わせて使用するための睡眠障害の処置における適当な治療剤の例は、メラトニンアナログ、メラトニンレセプター作用薬、ML 1 B作用薬を含む。GABA Aレセプター作用薬は、バルビツール酸化合物(例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、メフォバルビタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、およびタルブタール)、ベンゾジアゼピン化合物(例えば、ジアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼプ酸、ハラゼパムおよびプラゼパム)、とりわけ、トリアゾラム(ハルシオン)をも含む。他の睡眠障害の治療剤は、ゾルピデム(アムビエン)およびニューロクリン社のインディプロンを含む。
5HT2Cモジュレーターは、薬物乱用または嗜癖障害を減じる、もしくは回復し得る。それ故、嗜癖障害の処置に用いる薬剤と5HT2Cモジュレーターの併用は、必要投与量を減少するか、または現在の嗜癖障害の治療の効力を改善しうる。薬物乱用または嗜癖障害の処置に用いる薬剤の例は、選択的なセロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、メタドン、ブプレノルフィン、ニコチンおよびブプロピオン、ならびにオピエート拮抗薬である。
5HT2Cモジュレーターは、不安または鬱病を減少し得る。したがって、本明細書に記載の化合物は、抗不安誘発剤または抗うつ剤と組み合わせて使用され得る。本発明の化合物と組み合わせて使用するための適当な抗不安誘発剤の例は、ベンゾジアゼピン化合物(例えば、ジアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼプ酸、ハラセパム、およびプラゼパム)、5HT1Aレセプター作用薬(例えば、ブスピロン、フレシノキサン、ゲピロン、イプサピロン、およびセルゾン)、コルチコトロピン放出因子(CRF)作用薬およびSSRI類を含む。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための適当な抗うつ剤の分類例は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(三環系三級および二級アミン)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)(フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、シタロプラム、およびセルトラリン)、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)(イソカルボキサジド、フェネルジン、トラニルシプロミン、セレギリン)、可逆的モノアミンオキシダーゼ阻害剤(RIMA)(モクロベミド)、セロトニンおよびノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SNRI)(ベンラファキシン)、コルチコトロピン放出因子(CRF)レセプター拮抗薬(ブリストル−マイヤーズ スクイブ米国特許第6642230号、第6630476号、第6589952号、第6579876号、第6525056号、第6521636号、第6518271号、第6515005号、第6448261号、第6399609号、第6362180号、および第6358950号)、α−アドレノレセプター拮抗薬、および異型の抗うつ剤(ブプロピオン、リチウム、ネファゾドン、トラゾドンおよびビロキサジン)を含む。
5HT2Cモジュレーターと従来の抗精神病薬の併用は、精神病または躁病の治療において、症状の減少も強めうる。さらに、当該併用は、急な症状の減少を可能にし、抗精神病剤の慢性的な治療の必要性を減じる。当該併用は、抗精神病に有効な必要投与量の減少をも可能であり、慢性的な抗精神病治療の典型的な運動障害に発展する可能性を減少する結果となりうる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための適当な抗精神病剤の例は、フェノチアジン(クロルプロマジン、メソリダジン、チオリダジン、アセトフェナジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、およびトリフルオペラジン)、チオキサンチン(クロルプロチキセン、チオチキセン)、ヘテロ環ジベンズアゼピン(クロザピン、オランゼピンおよびアリピラゾール)、ブチロフェノン(ハロペリドール)、ジフェニルブチルピペリジン(ピモジド)およびインドロン(モリンドロン)等の抗精神病剤群を含む。本発明の化合物との併用において、治療の有用性が見込まれる他の抗精神病剤は、ロキサピン、スルピリドおよびリスペリドンを含む。
本発明の化合物と従来の抗精神病薬との併用は、躁病における上記の通り、統合失調症処置での治療効果も増加する。ここで使用される、統合失調障害は、妄想性の、支離滅裂な、緊張性の、未分化のおよび後遺症の統合失調症、統合失調様障害、統合失調感情障害、妄想障害、短期の精神病障害および特定されない精神障害等も含む。本発明の化合物との併用における適当な抗精神病薬の例は、上述の抗精神病薬だけでなく、ドーパミンレセプター拮抗薬、ムスカリンレセプター作用薬、5HT2Aレセプター拮抗薬および5HT2A/ドーパミンレセプター拮抗薬または部分的な作用薬(例えば、オランゼピン、アリピプラゾール、リスペリドン、ジプラシドン)などを含む。
本発明で記載された該化合物は、例えば、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤[例えば、コグニックス(登録商標)中の活性化剤であるタクリン]、ADHD剤[例えば、ストラッテラ(登録商標)およびヒスタミン 3拮抗薬中の活性化剤であるメチルフェニデート、アトモキセチン]、ムスカリンレセプター−1作用薬(例えば、ミラメリン)、ニコチン作用薬、メマンチンのようなグルタミン酸レセプター(AMPAおよびNMDA)モジュレーターおよび向知性剤(例えば、ピラセタム、レベチラセタム)などの認知増加剤の効果を強めるために用いられる。本発明の化合物と組み合わせて使用するためのアルツハイマー病および認知障害の処置に適当な治療剤の例は、ドネペジル、タクリン、レバスチグライン、5HT6レセプター拮抗薬、ガンマセクレターゼ阻害剤、ベータセクレターゼ阻害剤、SKチャネルブロッカー、MaXi−Kブロッカー,およびKCNQ類ブロッカーなどを包含する。
本発明に記載の該化合物は、パーキンソン病の処置に用いられる薬剤の効果を強めるために用いられ得る。パーキンソン病処置に用いられる薬剤の例は、COMT阻害剤を一緒に用い、または用いないで使用するレボドパ、抗グルタミン作動性薬(アマンタジン、リルゾール)、イダゾキサンのようなアルファ−2アドレナリン作動性拮抗薬、ナルトレキソンのようなオピエート拮抗薬、ロピニロールまたはプラミペキソールなどの他のドーパミン作用薬、またはトランスポーターモジュレーター、もしくはグリア由来神経栄養因子(GDNF)のような神経栄養因子などを包含する。
本発明に記載の化合物は、勃起障害の処置に使用する薬剤と組み合わせて用いられ得る。勃起障害の適当な治療剤の例は、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、およびタダラフィル(シアリス)などを含む。勃起障害のための組み合わせで用いられる他の化合物は、ヨヒンビン、フェントラミンおよびパパベリンを含む。
本発明に記載の化合物は、適当な抗炎症剤との組み合わせで用いられ得る。本発明の化合物と組み合わせて用いる適当な抗炎症剤の例は、プレドニゾン、デキサメタゾン、シクロオキシゲナーゼ阻害剤[すなわち、NSAID、アスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ナプロキセン(登録商標)、セレブレックス(登録商標)、ビオックス(登録商標)、アルコキシア(登録商標)、およびベクストラ(登録商標)のようなCOX−1および/またはCOX−2阻害剤]、CTLA4−Ig作用薬/拮抗薬、CD40リガンド拮抗薬、ミコフェノレート[セルセプト(登録商標)]のようなIMPDH阻害剤、インテグリン拮抗薬、アルファ−4 ベータ−7 インテグリン拮抗薬、細胞接着阻害剤、インターフェロンガンマ拮抗薬、ICAM−1阻害剤、腫瘍壊死因子(TNF)拮抗薬[例えば、インフリキシマブ、OR−1384、テニダップのようなTNF−アルファ阻害剤を含み、抗TNF抗体またはエタネルセプト[エンブレル(登録商標)]のような溶解性TNFレセプター、レミケード(登録商標)、ラパマイシン(シロリムスまたはラパミューン)およびレフルノミド(アラバ)]、プロスタグランジン合成阻害剤、ブデソニド、クロファジミン、CNI−1493、CD4拮抗薬(例えば、プリリキシマブ)、p38マイトジェン活性化蛋白キナーゼ阻害剤、蛋白質チロシンキナーゼ(PTK)阻害剤、IKK阻害剤、および過敏性大腸症候群の処置のための治療薬[例えば、米国特許第6184231B1号で開示されたゼルノーム(登録商標)およびMaxi−K(登録商標)オープナー]等を含む。
5HT2Cモジュレーターと組み合わせて用いられ得る当該他の治療剤の具体例は、シクロスポリン類(例えば、シクロスポリンA)、抗IL−2レセプター(抗Tac)、抗CD45RB、抗CD2、抗CD3(OKT−3)、抗CD4、抗CD80、抗CD86、モノクローナル抗体OKT3、CD40および/またはgp39に特異性のある抗体(例えば、CD154)などの、CD40およびgp39間の相互作用をブロックする薬剤、CD40およびgp39から構築される融合蛋白質(CD40IgおよびCD8gp39)、核転移阻害剤のような阻害剤、デオキシスペルグアリン(DSG)のようなNF−カッパB機能の阻害剤、金化合物、メトトレキサートのような抗増殖剤、FK506(タクロリムス、プログラフ)、ミコフェノール酸モフェチル、アザチプリンおよびシクロホスファミドのような細胞毒性薬、抗IL−4またはIL−4レセプター融合蛋白質のような抗サイトカインおよびアリフロのようなPDE4阻害剤、および以下の米国特許出願で開示されたPTK阻害剤を含み、それらの全体において、参照として本明細書に導入されている。Ser. No. 09/097,338, filed Jun. 15, 1998; Ser. No. 09/094,797, filed Jun. 15, 1998; Ser. No. 09/173,413, filed Oct. 15, 1998; and Ser. No. 09/262,525, filed Mar. 4, 1999. また以下の書物およびその引用文献(参考までに本明細書に導入)を参照:Hollenbaugh, D., Et Al, 「Cleavable CD40Ig Fusion Proteins and the Binding to Sgp39」, J. Immunol. Methods (Netherlands), 188(1), pp. 1-7 (Dec. 15, 1995)、Hollenbaugh, D., et al, 「The Human T Cell Antigen Gp39, A Member of the TNF Gene Family, Is a Ligand for the CD40 Receptor: Expression of a Soluble Form of Gp39 with B Cell Co-Stimulatory Activity」, EMBO J (England), 11(12), pp. 4313-4321 (December 1992); および Moreland, L. W. et al., 「Treatment of Rheumatoid Arthritis with a Recombinant Human Tumor Necrosis Factor Receptor (P75)-Fc Fusion Protein」, New England J. of Medicine, 337(3), pp. 141-147 (1997).
本発明の化合物と組み合わせて用いる際、上記の他の治療薬は、例えば、Physicians’ Desk Reference(PDR)において、示される量または当業者によって決定される量で用いられ得る。
本発明の式Iの化合物は、当該疾患にかかり易いことが知られている種々の哺乳類、例えば、ヒトに対して、経口または非経口で、例えば、皮下もしくは静脈内に、並びに、鼻腔適用で、経皮的に、直腸または舌下等に、1日当たり単一用量または2〜4回の分割用量の生活規則にて、約0.2から1000mg、好ましくは、約1から100mgの用量範囲の有効量で、投与することができる。
式Iの化合物は、適当な手段により、例えば、錠剤、カプセル、顆粒、または粉末の形状での経口投与;舌下投与;バッカル投与;皮下、静脈内、筋肉内、または嚢内注射、もしくは点滴技術による非経口投与(例えば、無菌注射用水溶液または非水溶液、もしくは懸濁液)、吸入スプレーによる鼻腔膜への投与を含む経鼻投与;クリームまたは軟膏の形状での局所投与;坐薬の形状での直腸投与;非毒性で医薬的に許容できるビヒクルまたは希釈剤を含有する単位での投与により、本明細書に記載の用途のいずれかに対して適用することができる。例えば、本発明化合物は、即時放出、または長期放出に適した形状で、投与され得る。即時放出または長期放出は、本発明化合物を含有する適当な医薬組成物の使用により達成され、または、特に持続的な長期放出の場合においては、皮下移植または浸透圧ポンプなどの装置の使用により達成される。本発明化合物は、リポソーム化され、投与され得る。
経口投与用組成物の具体例は、例えば、増量のための微結晶のセルロース、沈殿防止剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、増粘剤としてのメチルセルロース、および当業者によって公知の甘味料またはフレーバーを含有する懸濁液;および例えば、微結晶のセルロース、第二リン酸カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、および/またはラクトース、および/または当業者によって公知の他の賦形剤、結合剤、エキステンダー、崩壊剤、希釈剤および潤滑剤を含有し得る即時放出用錠剤を包含する。式Iの化合物は、舌下および/またはバッカル投与により、口腔を経由してデリバリーすることができる。成形された錠剤、圧縮された錠剤または凍結乾燥された錠剤は、用いられ得る具体的な剤形である。具体的な組成物としては、本発明化合物を速溶解希釈剤、例えば、マンニトール、ラクトース、サッカロースおよび/またはシクロデキストリンと配合した組成物が挙げられる。また、かかる配合物には、セルロース(アビセル)またはポリエチレングリコール(PEG)のような高分子量の賦形剤を含ませても良い。また、かかる配合物は、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、マレイン酸無水物共重合体[例えば、ガントレズ(Gantrez)]のような粘膜接着を補助するための賦形剤や、ポリアクリル共重合体(例えば、カルボポール934)のような放出コントロール剤も含有することができる。潤滑剤、崩壊剤、フレーバー、色素剤および安定化剤は、二次加工および使用の容易さのためにも加えられ得る。
鼻腔エアロゾルまたは吸入投与用組成物の具体例は、例えば、ベンジルアルコールまたは他の適当な保存剤、バイオアベイラビリティを増加するための吸収促進剤、および/または当業者に公知の他の溶解剤、または分散剤を含有しうる生理食塩水溶液を包含する。
非経口投与用組成物の具体例、例えば、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー溶液、等張塩化ナトリウム溶液のような適当な無毒の非経口で、許容できる希釈液または溶剤、または他の適当な分散剤もしくは湿潤剤、および合成モノ−またはジグリセリドを含む沈殿防止剤、およびオレイン酸を含む脂肪酸、またはクレマファー(Cremaphor)等を含有しうる注射可能な溶液または懸濁液を包含する。
直腸投与用組成物の具体例は、例えば、常温で固体であるが、薬物を放出するために腸腔内で液化および/または溶解する、ココアバター、合成グリセリドエステルまたはポリエチレングリコールのような適当な刺激のない賦形剤を含有しうる坐剤を包含する。
局所投与用組成物の具体例は、プラスチベース(鉱油をポリエチレンでゲル化したもの)のような局所担体を含む。
個々のいずれかの被検体(者)の場合の特定の投与量レベルや投与回数は、適宜に変化することが可能で、かつ用いられる特定の化合物の活性、該化合物の代謝安定性および作用の長さ、被検体の種、年齢、体重、通常の健康状態、性別およびダイエット、投与の形式および時間、排泄の割合、薬物の組み合わせ、および個々の症状における重症度を含む、多様な要因に依存することが理解される。
薬理的分析:
5−HT2A、5−HT2Bおよび5−HT2Cレセプターのアンタゴニズムまたはアゴニズムのどちらかにおける、それぞれの化合物の薬理的分析は、インビトロおよびインビボ研究からなる。インビトロ分析においては、5−HT2A、5−HT2Bおよび5−HT2CレセプターでのK値の決定およびIP3加水分解アッセイによる各々のレセプターの分類における機能的な(すなわち、アゴニズムまたはアンタゴニズム)活性の評価が含まれる。さらに、モノアミンおよび妨害するレセプター(例えば、ヒスタミン、ドーパミン、およびムスカリンレセプター)に対する5−HT2Cレセプターの特異性を評価するためのレセプターアッセイを行う。化合物において、約50マイクロモーラーより低い、好ましくは約1.0マイクロモーラーより低い、より好ましくは約0.1マイクロモーラーより低いIC50値またはK値を有する場合、5−HT2c作用薬として活性があるとみなされる。本明細書で開示されたアッセイを用いると、本発明の化合物は、5−HT2Cアゴニズムにおいて、約50マイクロモーラーより低いIC50値を有することが認められる。
インビボアッセイでは、急性および慢性摂食モデル、不安および鬱モデル(学習性無力感、高架式十字迷路法、ゲラー−シーフター、味覚嫌悪学習、味覚反応性、満腹結果)等を含む、多様な行動パラダイムにおける化合物の活性を評価する。概して、これらのモデルは、5−HT2C作用薬(摂食モデル、不安モデル、鬱病モデル)としての活性を反映し、バイオアベイラビリティ、代謝および薬物動態に関して、多少の兆候を与える。
放射性リガンド結合実験は、HEK293E細胞において、発現されるヒト5−HT2A,5−HT2Bおよび5−HT2Cレセプターの組み換え体で実施された。これらのレセプターで結合する本発明の化合物の親和性は、5−HT2A,5−HT2B,または5−HT2Cで結合する[125I]−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノ−プロパン(DOI)との競合する能力によって決定される。結合アッセイについての一般的な参考文献は、1)Lucaites VL, Nelson DL, Wainscott DB, Baez M (1996) Receptor subtype and density determine the coupling repertoire of the 5-HT2 receptor subfamily. Life Sci., 59(13):1081-95. J Med Chem 1988 Jan;31(1):5-7;2)Glennon RA, Seggel MR, Soine WH, Herrick-Davis K, Lyon RA, Titeler M (1988) [125I]-1-(2,5-dimethoxy-4-iodophenyl)-2-amino-propane: an iodinated radioligand that specifically labels the agonist high-affinity state of 5-HT2 serotonin receptors. J Med. Chem. 31(1):5-7;および3)Leonhardt S, Gorospe E, Hoffman BJ, Teitler M (1992) Molecular pharmacological differences in the interaction of serotonin with 5-hydroxytryptamine1C and 5-hydroxytryptamine2 receptors. Mol Pharmacol., 42(2):328-35. 等を含む。
化合物の機能的性質(有効性および作用強度)は、レセプター介在ホスフォイノシトール加水分解を刺激または阻害する能力を評価することによって、5−HT2A,5−HT2B、または5−HT2Cレセプターを発現する細胞全体で決定された。該使用手順は、以下で記載される。
インビトロ結合アッセイ
HEK293E細胞における、5−HT 2A ,5−HT 2B および5−HT 2C レセプターの安定発現
安定な細胞培養株は、リン酸カルシウムを用い、293EBNA細胞をヒト5−HT2A、5−HT2Bまたは5−HT2Cレセプター(INI、INV、VNVまたはVGV RNAが編集されたアイソフォーム)cDNAを含んだプラスミドでトランスフェクションすることにより、産生された。これらのプラスミドはまた、レセプター発現を駆動するための即時的な初期プロモーターであるサイトメガロウイルス(CMV)および染色体外成分として、それらの維持のためのEBV oriPおよびE.ColiからヒグロマイシンB耐性を産生するhph遺伝子を含む(Horlick et al., 1997)。トランスフェクションされた細胞は、湿気のある環境(5%CO)において、37℃で10日間、透析された10%ウシ胎児血清ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で維持した。該5−HT2A細胞は、大量プロセスのため、攪拌培養を適用したのに対し、他の株は接着培養で維持する事が必要であった。収集の日は、細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、計測し、−80℃で保存した。
膜調製
アッセイの日には、5−HT2A,5−HT2Bまたは5−HT2Cレセプターを発現する細胞全体(約1×10細胞を含む)のペレットを氷で解凍して、1.0mM EDTAを含んだ50mMトリスHCl(pH7.7)中、ブリンクマン ポリトロン(PT−10,セッティング6で10秒間)を用いて、ホモジナイズした。該ホモジネートを、48000×gで10分間遠心分離して、生じたペレットは、ホモジネート化、遠心分離段階を繰り返すことによって、2回洗浄した。最終のペレットは、組織緩衝液で再懸濁し、蛋白質決定は、標準液として、ウシ血清アルブミンを用いて、ビシコニン酸(BCA)アッセイ(ピアース社、IL)により行った。
5−HT 2A ,5−HT 2B および5−HT 2C レセプターにおける放射性リガンド結合アッセイ
放射性リガンド結合実験を行って、ヒト5−HT2A,5−HT2Bおよび5−HT2Cレセプターの組み換え体についての化合物の結合親和性(Ki値)を決定した(Fitzgerald et al., 1999)。アッセイは、使い捨てのポリプロピレン96−ウェルプレート(コスター社、ケンブリッジ、MA)で行い、組織緩衝液[10〜30(g/ウェル)]に、5−HT2A,5−HT2Bまたは5−HT2C膜ホモジネートを加えて開始し、5−HT2Aおよび5−HT2Cレセプター(0.3〜0.5nM、最終濃度)については[125I]DOIを、または5−HT2Bレセプターについては[H]LSD(1〜2.0nM、最終濃度)を含んだ緩衝液(50mMトリスHCl、0.5mM EDTA、10mM パルギリン、10mM MgSO、0.05%アスコルビン酸、pH7.5)を検定し、この場合、競合薬を使用または使用せず[すなわち、新しく合成された化学的実体(chemical entity)]を検討した。典型的な競合実験において、放射性リガンドの固定化した濃度は、リガンド(10ピコモルから10マイクロモルまでの範囲で12の濃度)の2倍濃度に匹敵した。反応混合物は、37℃で45分間平衡に達するまでインキュベートし、前もって0.3%ポリエチレンイミンを染みこませたGFFガラス繊維フィルターで、急速濾過(パッカードセルハーベスター;パーキン−エルマー)により終了した。フィルターは、氷冷50mMトリスHCl緩衝液(pH7.5)で洗浄し、次いでトップカウント(パッカード)で計測した。
ホスフォイノシチド加水分解研究
ホスフォイノシチド(PI)加水分解を刺激する新しく合成された化合物の能力は、以前に記載されたプロトコル(Berridge et al., 1982)の変形(Egan et al., 1998)を用いて細胞全体でモニターした。
ヒト5−HT2A、5−HT2Bまたは5−HT2Cレセプターを発現するHEK293E細胞は、0.5mM EDTAで浮遊させ、高濃度のグルコース、2mMのグルタミン、10%の透析されたウシ胎児血清、250g/mLのヒグロマイシンB、および250g/mLのG418を含んだダルベッコ変法イーグル培地(DMEM;Gibco BRL)中で、ポリ−D−リジンでコーティングした24−ウェルプレートにて、100000/ウェルの濃度で平板培養した(バイオコート;ベクトンディッキンソン、ベッドフォード、MA)。24〜48時間続けて、成長培養液を除いて、ウシ胎児血清およびイノシトール(ギブコ BRL)を用いないDMEMで置換した。該細胞は、次いで、最終濃度が、0.5uCi/ウェルのミオ−[H]イノシトールを含有するDMEM(血清およびイノシトールを用いない)と共に16〜18時間、インキュベートした。このインキュベートに続いて、該細胞は、10mM LiClおよび10Mパルギリンを含むDMEM(血清またはイノシトールを用いない)で洗浄し、次いで、同じ培養液で30分間インキュベートしたが、現在もいくつかの試験化合物のうちの一つが含まれている。反応は、該培養液を吸引し、凍結−解凍によって細胞を溶解させて終了した。[H]ホスフォイノシチド類は、クロロホルム/メタノール(1:2 v/v)で抽出し、アニオン交換クロマトグラフィー(バイオ−ラッド AGI−X8レジン)で分離し、以前に記載された(Egan et al., 1998)液体シンチレエーション分光法で計測した。
カルシウム蛍光研究
カルシウム蛍光を刺激するための新たに合成した化合物の能力は、以前に記載された(Fitzgerlad et al., 1999)プロトコルを用いて、細胞全体でモニターした。ヒト5−HT2Cまたは5−HT2Bレセプターを発現するHEK293E細胞は、0.5mM EDTAで浮遊させ、高濃度のグルコース、2mMのグルタミン、10%の透析されたウシ胎児血清、250μg/mlのヒグロマイシンB、および250μg/mlのG418を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM;ギブコ BRL)中で、ポリ−D−リジンでコーティングされた96−ウェルプレート(バイオコート;ベクトンディッキンソン、ベッドフォード、MA)にて、500000/ウェルの濃度で平板培養した。24時間続けて、該細胞プレートを、該インキュベーターから除き、カルシウム色素試薬(Fluo−3)を含有する同量の添加液(Loading Buffer)(Hanks BSS 200mM HEPES含有, pH 5.98)をそれぞれのウェル(96−ウェルプレートのウェルに付き100μL)に加え、次いで、37℃で1時間インキュベートした。該細胞の色素添加に続いて、該プレートをFLIPRに移した。プレートに試験化合物を濃度応答曲線に準じて加え、カルシウム流入に基づく蛍光ユニットの変化を3秒間モニターした。
データ分析
競合実験からの見掛平衡解離定数(Ki)は、反復非線性回帰曲線の当てはめプログラム(Excelfit and TA Activity Base)を用いて計算した。PI加水分解およびFLIPR実験において、EC50は、一部疑似ヒルモデル:y=[[Rmax−Rmin]/[1+R/EC50]nH]]+Rmax、ここで、R=応答(GraphPad Prism;サンディエゴ、カリフォルニア)を用いて計算された。Emax(最大応答)は、それぞれの化合物についての当てはめられた曲線の最大値(ネットIP刺激)から導き出された。固有活性(IA)は、5−HT(IA=1.0)の該Emaxのパーセントとして、化合物の該Emaxを表すことによって、決定した。
摂食量および体重減少を評価するための有効モデル
急性終夜摂食アッセイ
化合物は、ラットにおける摂食のもっとも活発な期間である暗サイクルの間の摂食量を減らす能力によって評価する。フィッシャー344ラットは、食物ペレットを得るために3回連続してバーを押すように要求する固定比率3(FR3)応答パラダイムでしつけられる。暗サイクルを通して起こるバーを押す回数は、動物により食物を取り入れる回数として、電子的にモニターされ得る。ラットは、該暗サイクルの開始30分前に試験化合物を経口または腹腔内に投与される。処理された動物は、次いで、個別の操作をする箱に15時間(暗サイクルの12時間および明サイクルの最初の3時間)置いた。化合物を取り入れた食べ物で処理された動物は、食物摂取の減退したパーセントを決定するためにビヒクルで処理された動物と比較される。水分摂取および歩行運動活性の同時測定も、副作用を起こす可能性を評価する期間中に行う。
慢性摂食アッセイ
化合物は、Sprague-Dawleyラット(最初の体重が、〜450g)において、3から14週の慢性治療パラダイムでの食物摂取および体重量の長期間の影響を評価される。雄のSprague-Dawleyラットは、摂食行動を評価される期間中、投与の開始1週間前に事前処理される。ラットは、次いで治療群に割り当てられる。ラットは、ビヒクルまたは経口胃管療法によって、投与される。摂食および体重量は、各々処理した週の終わりに、累積的に評価され、ビヒクル処理された動物と比較される。いくつかの研究において、摂食は一対の摂食した動物の摂食量の減少効果を評価するために毎日測定される。研究期間の最後に、該動物はDEXAを利用して、体組成の変化を評価し、次いで種々の血漿パラメーターの変化を試験するために屠殺される。
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Horlick, R.A., Sperle, K., Breth, L.A., Reid, C.C., Shen, E.S., Robbinds, A.K., Cooke, G.M., Largent, B.L. (1997) Rapid Generation of stable cell lines expressing corticotrophin-releasing hormone receptor for drug discovery. Protein Expr. Purif. 9, 301-308.
投与量と剤形:
本発明の該セロトニン作用薬およびセロトニン拮抗薬化合物は、哺乳類の体内に、肥満、不安、鬱病、精神病、統合失調症、睡眠および性機能障害、片頭痛および頭痛に関連する他の症状、社会恐怖症、および活性な作用物質と該物質の作用部位(すなわち、5HT2レセプター)の接触をもたらす、いかなる手段による胃腸路の運動性の障害などの胃腸障害を含む、中枢神経系障害の制御または予防のための処置として投与され得る。医薬品との共同使用に有効な従来の方法のいずれかによって、個々の治療剤として、あるいは治療剤の組合せで投与され得る。単独で投与され得るが、好ましくは、選択された投与経路および標準的な医薬実務に基づいて選ばれる医薬用担体と共に投与される。
本発明の化合物は、錠剤、カプセル(各々、持続的放出または徐放性製剤を含む)、丸薬、粉薬、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤、シロップ、および乳剤のような経口投与剤形で投与され得る。同様に、それらは静脈内(ボーラスまたは注入)、腹腔内、皮下、または筋肉内への形態で投与されても良く、これらの形態の全てに、医薬技術における当業者に周知の投与剤形が使用される。
投与用量は、もちろん個々の薬剤の薬物動態学的特性、およびその投与様式ならびに経路;受容者の年齢、健康状態および体重;症状の性質および程度;同時処置の種類、処置の頻度;および望まれる効果等の公知の要因によって変化するだろう。一般的な指導手段によれば、活性な成分の毎日の投与量は、体重の1キログラムにつき、約0.001から1000ミリグラムであり、好ましい投与量は、約0.01から100mg/kgであり、より好ましい投与量は、約0.01から30mg/kgである。本発明の化合物は、1日1回の用量で投与されるか、または1日2回、3回、または4回の分割用量で投与され得る。
投与に適した組成物の投与剤形は、1ユニットに付き、活性な成分を約0.5mgから約100mg含む。これらの医薬組成物において、該活性成分は通常、該組成物の全重量に対して、約0.5〜95重量%の量で存在する。該活性成分は、カプセル、錠剤および粉剤のような固形投与剤形で、またはエリキシル剤、シロップ剤および懸濁液のような液体投与剤形で、経口投与され得る。無菌液体投与剤形で、非経口的にも投与され得る。
ゼラチンカプセルは、活性成分およびラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等のような粉末担体を含む。圧縮錠剤の作成に同様な希釈剤が使用できる。錠剤およびカプセルの両方は、数時間かけて薬物の継続的な放出を提供するため、持続的放出する製品として、製造され得る。圧縮錠剤は、不愉快な味のいずれかを隠すため、および錠剤を大気から防ぐために砂糖コーティングまたはフィルムコーティングされ、または胃腸路において、選択的な崩壊のために腸溶性コーティングされ得る。経口投与における液体投与剤形は、患者の認容性を増加するために、着色剤および味覚剤を含みうる。
一般に、水、適当な油、生理食塩水、水溶性デキストロース(グルコース)、および関連する糖溶液ならびにプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールのようなグリコール化合物は、非経口溶液にとって適当な担体である。非経口投与のための溶液は、好ましくは活性成分の水溶性塩、適当な安定化剤、およびもし必要なら、緩衝物質を含む。単独または組み合わせて用いる、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、またはアスコルビン酸のような抗酸化剤は、適当な安定化剤である。また、クエン酸およびその塩、およびEDTAナトリウム塩も使用される。さらに、非経口溶液は、ベンザルコニウムクロリド、メチル−またはプロピル−パラベンおよびクロロブタノールのような保存剤を含み得る。適当な医薬担体は、この分野の標準参考テキストである、上記の Remington's Pharmaceutical Sciences に記載されている。
本発明の化合物の投与における有用な医薬投与剤形は、以下に説明されうる。
カプセル剤
単位カプセル剤の大多数は、標準的なツーピースハードゼラチンカプセルの各々に、100mgの粉末化した活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース、および6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することによって、製造することができる。
ソフトゼラチンカプセル剤
大豆油、菜種油またはオリーブオイルのような消化しやすい油中の活性成分の混合物を調製し、次いで、これを押込式移送ポンプでゼラチンカプセルに注入することにより、100mgの活性成分を含有するソフトゼラチンカプセル剤を形成することができる。該カプセル剤は、次いで洗浄および乾燥される。
錠剤
大多数の錠剤は、該投与単位が、100mgの活性成分、0.2mgのコロイド状二酸化珪素、5ミリグラムのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶セルロース、11mgのデンプンおよび98.8mgのラクトースとなるように、通常の手順で製造され得る。
懸濁液
経口投与用の水懸濁液は、各5mL当たり、25mgの微粉化した活性成分、200mgのナトリウムカルボキシメチルセルロース、5mgの安息香酸ナトリウム、1.0gのソルビトール溶液(U.S.P.)、および0.025mgのバニリンが含まれるように製造され得る。
注射剤
注射による投与に適した非経口組成物は、1.5重量%の活性成分を10容量%のプロピレングリコールおよび水中で攪拌することで製造され得る。該溶液は、一般に用いられる技術によって、無菌化される。
本明細書で開示される本発明の具体的態様は、上記の目的を満たすために十分適していることが明らかであるが、多くの改変および他の態様を成しうることは、当業者によって認識されるだろうし、また特許請求の範囲は、かかる全ての改変および本発明の真の精神および技術的範囲に属する全ての態様を保護することが、意図される。多くの参照文献が引用されているが、これらの全ての開示内容がその言及によって、本明細書に導入される。

Claims (6)

  1. 下記式(I)で示される化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩:
    Figure 0004486505
    式中、RはH、C(=O)R2a、C(=O)OR2a、S(=O)R2a、S(=O)2a 、0〜3個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルケニル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルキニル、0〜5個のR42で置換されたアリール、0〜3個のR41で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR41で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのRはそれぞれ独立して、ハロ、C1−3ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、0〜5個のR42で置換されたアリール、0〜3個のR41で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR41で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
    2aはH、C1−4アルキル、(アリール)C1−4アルキル−、または(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキル−;
    4aはHまたはC1−4アルキル;
    はH、0〜2個のR20で置換されたC1−4アルキル、−C(=O)(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、またはC1−4ハロアルキル;
    F、Cl、−CN、−NO 、−O−R11 、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−NR10−R11、−S(=O)−NR10−R11、−NR10−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11、−CHS(=O)−R11、−CHNR10−R11、−C(=O)NR10−R11、C1−4ハロアルキル、(C1−4ハロアルキル)オキシ、0〜2個のR20で置換されたC2−4アルケニル、および0〜1個のR20で置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
    およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、−OH、−CN、−NO 、C 1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    はハロ、−CF、−OCF 、−CN、−NO 、−CFCF、−OR12、−SR12、−NR1213 、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF 、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213 、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    10はHまたはC1−4アルキル;
    11は0〜2個のR20で置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−6アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    あるいは、R10とR11は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
    あるいは、Nに結合するときのR10とR11は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
    12はH、0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
    あるいは、R12とR13は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
    あるいは、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
    上記存在するときのR14はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR15はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
    上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CN、NO 、S45、NR4647、−C(=O)H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−3ハロアルキル−オキシ−、およびC1−3アルキルオキシ−から選ばれ;
    20はH、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR21はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、=O、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO 、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)NR3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
    上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
    上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
    上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
    上記存在するときのR41はそれぞれ独立して、H、ハロ、OH、COH、SO45、NR4647、NO、CN、=O、C1−4アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR42はそれぞれ独立して、H、ハロ、OH、COH、SO45、SOR45、SR45、NR46SO45、NR46COR45、NR4647、NO、CN、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
    45はC1−4アルキル;
    上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
    mは1であって、
    但し、R11がC1−6アルキルのとき、Rは、a)非置換3H−ピリミジン−4−オン基、b)置換3H−ピリミジン−4−オン基、c)3H−ピリミジン−4−オンの非置換ジ環式誘導体、またはd)3H−ピリミジン−4−オンの置換ジ環式誘導体で置換されたC1−4アルキルではなく;
    またRが−O−R とき、R8aは置換または非置換インドール基ではない。
  2. 式(Ia):
    Figure 0004486505
    [式中、RはH、C1−3ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、0〜2個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜2個のRで置換されたC2−4アルケニル、および0〜2個のRで置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
    上記存在するときのRはそれぞれ独立して、ハロ、C1−3ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、および0〜5個のR42で置換されたフェニルから選ばれ;
    4aはHまたはC1−4アルキル;
    はH、0〜1個のR20で置換されたC1−4アルキル、またはC1−4ハロアルキル;
    F、Cl、−CN、−NO 、−O−R11、−OCFCF 、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−NR10−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11、−CHS(=O)−R11、−CHNR10−R11、C1−4ハロアルキル、(C1−4ハロアルキル)オキシ、0〜2個のR20で置換されたC2−4アルケニル、および0〜1個のR20で置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
    およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、−OH、−CN、−NO 、C 1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    はハロ、−CF、−OCF 、−CN、−NO 、−CFCF、−OR12、−SR12、−NR1213 、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF 、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213 、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
    10はHまたはC1−4アルキル;
    11は0〜2個のR20で置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR20で置換されたC2−6アルケニル、0〜1個のR20で置換されたC2−6アルキニル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    あるいは、R10とR11は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
    あるいは、Nに結合するときのR10とR11は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
    12はH、0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
    あるいは、R12とR13は共に合して、必要に応じて−O−もしくは−N(R14)−で置換された5または6員環を形成し;
    あるいは、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系は不飽和または部分飽和であり、かつ0〜3個のR16で置換され;
    上記存在するときのR14はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR15はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
    上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CN、NO 、S45、NR4647、−C(=O)H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−3ハロアルキル−オキシ−、およびC1−3アルキルオキシ−から選ばれ;
    20はH、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、0〜3個のR21で置換されたC3−10炭素環式基、0〜5個のR23で置換されたアリール、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR21で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR21はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、=O、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、CF、SO45、NR4647、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および(C1−4ハロアルキル)オキシから選ばれ;
    上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO 、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)NR3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
    上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
    上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−、および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
    上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
    上記存在するときのR41はそれぞれ独立して、H、CF、ハロ、OH、COH、SO45、NR4647、NO、CN、=O、C1−4アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR42はそれぞれ独立して、H、ハロ、OH、COH、SO45、SOR45、SR45、NR46SO45、NR46COR45、NR4647、NO、CN、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、およびC1−4ハロアルキルから選ばれ;
    45はC1−4アルキル;
    上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
    mは1である]
    で示される請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩。
  3. 式(Ia):
    Figure 0004486505
    [式中、RはH、CF 、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、0〜1個のRで置換されたC1−4アルキル、0〜1個のRで置換されたC2−4アルケニル、および0〜1個のRで置換されたC2−4アルキニルから選ばれ;
    上記存在するときのRは、F、Cl、CHF、CF、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびフェニルから選ばれ;
    4aはHまたはメチル;
    はH、メチルまたはエチル;
    はF、Cl、−CF、−OCF、−CFCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−NO、−O−R11、−S−R11、−S(=O)−R11、−S(=O)−R11、−CHO−R11、−CHO−R11、−CHS−R11、−CHS(=O)−R11および−CHS(=O)−R ら選ばれ;
    およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、−CH、−OCH、−CF、−OCF、−CNおよび−NOから選ばれ;
    は−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)R12、−S(O)R12、−S(O)12、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR8aで置換されたC2−6アルキニル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、ハロ、−CF、−OCF、−OH、−CN、−NO、−CFCF、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)NR1213、−NR14C(O)R12、−C(O)OR12、−OC(O)R12、−OC(O)OR12、−S(O)R12、−S(O)12、−S(O)NR1213、−S(O)NR1213、−NR14S(O)R12、−NR14S(O)12、−NR12C(O)R15、−NR12C(O)OR15、−NR12S(O)15、−NR12C(O)NHR15、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜6員複素環式環系から選ばれ;
    11はメチル、エチル、プロピル、および0〜5個のR23で置換されたフェニルから選ばれ;
    12は0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルケニル、0〜2個のR12aで置換されたC2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたアリール、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COH、−SO45、−SOR45、−SR45、−NR46SO45、−NR46COR45、−NR4647、−SONR4647、−CONR4647、−OR45、=O、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、0〜5個のR33で置換されたフェニル、0〜3個のR33で置換されたC3−10炭素環式基、およびN、OおよびSからなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有し、0〜3個のR33で置換された5〜10員複素環式環系から選ばれ;
    上記存在するときのR13はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選ばれ;
    あるいは、R12とR13は共に合して、ピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、メチルピペラジニルおよびモルホリニルから選ばれる5または6員環を形成し;
    あるいは、Nに結合するときのR12とR13は共に合して、N、OおよびSからなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する9または10員ジ環式複素環式環系を形成し、ここで、該ジ環式複素環式環系はインドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズイミダゾリニルおよびベンズトリアゾリルから選ばれ、かつ0〜1個のR16で置換され;
    上記存在するときのR14は、H、メチル、エチル、プロピルまたはブチル;
    上記存在するときのR15は、H、メチル、エチル、プロピルまたはブチル;
    上記存在するときのR16はそれぞれ独立して、H、OH、F、Cl、CN、NO、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから選ばれ;
    上記存在するときのR23はそれぞれ独立して、H、OH、F、Cl、CF、SO45、NR4647、CN、NO、メチル、エチル、プロピルおよびブチルから選ばれ;
    上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、OH、ハロ、−CN、−NO 、−SO35、−S(=O)R35、−SR35、−NR3637、−NHC(=O)R35、−C(=O)NR3637、−C(=O)H、−C(=O)R35、−C(=O)OR35、−OC(=O)R35、−OR35、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、(C1−4ハロアルキル)オキシ、C3−6シクロアルキル、フェニル、0〜2個のR34で置換されたアリール、R34で置換されたC1−6アルキル、およびR34で置換されたC2−6アルケニルから選ばれ;
    上記存在するときのR34はそれぞれ独立して、OH、C1−4アルコキシ、−SO35、−NR3637、NR3637C(=O)−、および(C1−4アルキル)CO−から選ばれ;
    上記存在するときのR35はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)メチル−、および(C3−6シクロアルキル)エチル−から選ばれ;
    上記存在するときのR36はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR37はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;
    45はC1−4アルキル;
    上記存在するときのR46はそれぞれ独立して、HおよびC1−4アルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR47はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、−C(=O)NH(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、−C(=O)O(C1−4アルキル)、−C(=O)(C1−4アルキル)、および−C(=O)Hから選ばれ;および
    mは1である]
    で示される請求項2に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩。
  4. 式(Ib):
    Figure 0004486505
    [式中、RはH、メチルおよびエチルから選ばれ;
    はH、メチルまたはエチル;
    はF、Cl、−CF、−OCF、−CFCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−NO、−OCH、−OCHCH、−SCH、−SCHCH、−S(=O)CHおよび−S(=O)CH ら選ばれ;
    は、H、FまたはCl;
    は−OR12、−SR12、−NR1213、−C(O)R12、−S(O)R12、−S(O)12、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−CF、−OCF、−CN、−NO、−CFCF、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH)、−NH(CH)、−N(CH)、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、−CHOCHCH、0〜5個のR33で置換されたフェニル、および0〜5個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
    はH;
    12は0〜2個のR12aで置換されたC1−6アルキル、0〜2個のR33で置換されたシクロプロピル、0〜2個のR33で置換されたシクロブチル、0〜2個のR33で置換されたシクロペンチル、0〜2個のR33で置換されたシクロヘキシル、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[3.1.1]ヘプタン、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[2.2.1]ヘプタン、0〜3個のR33で置換されたフェニル、および0〜3個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
    上記存在するときのR12aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、−OH、メチル、エチル、0〜2個のR33で置換されたシクロプロピル、0〜2個のR33で置換されたシクロブチル、0〜2個のR33で置換されたシクロペンチル、0〜2個のR33で置換されたシクロヘキシル、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[3.1.1]ヘプタン、0〜2個のR33で置換されたビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および0〜3個のR33で置換されたフェニルから選ばれ;
    13はH、メチルまたはエチル;
    上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−CF、−OCF、−CFCF、−CN、−NO、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH)、−NH(CH)、−N(CH)、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、および−CHOCHCHから選ばれる]
    で示される請求項3に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩。
  5. 式(Ib):
    Figure 0004486505
    [式中、RはHまたはメチル;
    はHまたはメチル;
    は−F、−Cl、−CF、−CFCF、−OCF、−OCFCF、−OCFH、−OCFCH、−CN、−OCH、−SCH、−S(=O)CHおよび−S(=O)CH から選ばれ
    はH、FまたはCl;
    は−OR12、−SR12、−NR1213、0〜2個のR8aで置換されたC1−6アルキル、および0〜2個のR8aで置換されたC3−6シクロアルキルから選ばれ;
    上記存在するときのR8aはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−CF、−OCF、−CN、−CFCF、−SCH、−SCHCH、−CHNH(CH)、−CHN(CH)、−NH(CH)、−N(CH)、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、−CHOCHCH、0〜5個のR33で置換されたフェニル、および0〜5個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
    はH;
    12はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、R12aで置換されたメチル、R12aで置換されたエチル、R12aで置換されたプロピル、0〜2個のR33で置換されたフェニル、および0〜2個のR33で置換されたピリジルから選ばれ;
    12aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および0〜2個のR33で置換されたフェニルから選ばれ;
    13はH、メチルまたはエチル;
    上記存在するときのR33はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、−OH、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、−SCH、−SCHCH、−SOCH、−CF、−OCF、−CN、−NO、−NH、−CHNH(CH)、−CHN(CH)、−NH(CH)、−N(CH)、−CO(CH)、−CO(OCH)、−NHCO(CH)、−CONH、−C(=O)H、−CH(OH)CH、−CHOH、−CHCHOH、−CHOCH、−CHCHOCH、および−CHOCHCHから選ばれる]
    で示される請求項4に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩。
  6. 式(Ic):
    Figure 0004486505
    で示される請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩。
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