JP4486341B2 - 燃料電池用電解質膜の製造方法および燃料電池用電解質膜の製造装置 - Google Patents

燃料電池用電解質膜の製造方法および燃料電池用電解質膜の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、特に、炭化水素系固体高分子で構成した燃料電池用電解質膜の製造方法および燃料電池用電解質膜の製造装置に関するものである。
図8は従来の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体を示す説明図である。
燃料電池用電極−膜接合体100は、負極側拡散層101に負極側下地層102を積層し、負極側下地層102に負電極層103を積層し、負電極層103に電解質膜104を積層し、電解質膜104に正電極層105を積層し、正電極層105に正極側下地層106を積層し、正極側下地層106に正極側拡散層107を積層したものである。
この燃料電池用電極−膜接合体100の発電性能を向上させるために、燃料電池用電極−膜接合体100を製造する際に、正・負極の電極層105,103から塗布用有機溶媒を除去する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−274924公報(第3−4頁)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9(a)〜(f)は従来の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の製造方法を説明する図である。
(a)において、負極側拡散層101側に負極のワニス状電極層103を塗布することで負極側の積層体107を形成する。
ワニス状電極層103とは、電極触媒などを塗布用有機溶媒に混合してワニス状にしたものである。
(b)において、水108を沸騰させて水蒸気流a1を形成し、この水蒸気流a1でワニス状電極層103から塗布用有機溶媒を矢印b1の如く除去する。
(c)において、正極側拡散層107側に正極のワニス状電極層105を塗布することで正極側の積層体109を形成する。
ワニス状電極層105とは、電極触媒などを塗布用有機溶媒に混合してワニス状にしたものである。
(d)において、水108を沸騰させて水蒸気流a1を形成し、この水蒸気流a1でワニス状電極層105から塗布用有機溶媒を矢印b1の如く除去する。
(e)において、負極側の積層体107と正極側の積層体109との間に電解質膜104を挟み込む。
(f)において、正・負極側の積層体109,107間に電解質膜104を挟み込んだものを加熱圧着(いわゆる、ホットプレス)する。
これにより、正・負極側の積層体109,107および電解質膜104を接合して燃料電池用電極−膜接合体100を形成する。
この燃料電池用電極−膜接合体100によれば、製造の際に、正・負極の電極層109,107から塗布用有機溶媒を除去することで、発電性能の向上を図ることが可能になる。
しかし、電解質膜104を成形する際に、正・負極の電極層109,107と同様に、固体高分子に塗布用有機溶媒111に混合してワニス状にする。このワニス状の電解質膜104をシート状に形成して、正・負極側の積層体109,107間に挟み込む。
このため、燃料電池用電極−膜接合体100は、電解質膜104内に塗布用有機溶媒111を含んでおり、そのことが燃料電池用電極−膜接合体100の発電性能を妨げる要因になっていた。
電解質膜104内から塗布用有機溶媒111を除去する方法として、正・負極側の積層体109,107間に電解質膜104を挟み込んだものを加熱圧着する際に、加熱圧着時間を長くする方法や、圧着力を高めることが考えられる。
燃料電池用電極−膜接合体100の加熱圧着時間を長くすることで、電解質膜104内から塗布用有機溶媒111を除去することが可能になる。
しかし、加熱圧着時間を長くすると、燃料電池用電極−膜接合体100の生産性を高めることが難しくなる。
一方、燃料電池用電極−膜接合体100を加圧圧着する際に、圧着力を高めることで、電解質膜104内から塗布用有機溶媒111を除去することが可能になる。
しかし、燃料電池用電極−膜接合体100への圧着力を高めると、正・負極の電極層105,103が押し潰される虞がある。
正・負極の電極層105,103が押し潰されると、燃料電池用電極−膜接合体100の発電性能を高め難くなる虞がある。
一方、電解質膜104内から塗布用有機溶媒111を除去する方法として、未乾燥状態の電解質膜104を塗布用有機溶媒111の沸点温度まで上昇させて、電解質膜104内の塗布用有機溶媒111を蒸発させることが考えられる。
しかし、塗布用有機溶媒111の沸点が、電解質膜の固体高分子の分解温度より高い場合には、塗布用有機溶媒111の沸点まで温度を上昇すると、固体高分子が分解してしまう。
その他の、電解質膜104内から塗布用有機溶媒111を除去する方法として、未乾燥状態の電解質膜104を単体で水中に浸漬し、電解質膜104の塗布用有機溶媒111と水を置換させことが考えられる。
しかし、未乾燥状態の電解質膜104を、例えば水槽内に配置し、水に浸漬しても、水は未乾燥状態の電解質膜104内に進入し難い。
このため、電解質膜104内の溶媒111と水を置換させて、電解質膜104内から所望量の溶媒111を除去するまでに多くの時間がかかり、そのことが生産性を高める妨げになっていた。
本発明は、燃料電池用電極−膜接合体の生産性を維持しながら、発電性能を高めることができる燃料電池用電解質膜の製造方法および燃料電池用電解質膜の製造装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、炭化水素系固体高分子に溶媒を加えたものを塗布して電解質膜を得る燃料電池用電解質膜の製造方法であって、乾燥状態の電解質膜を、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で仮乾燥し、この仮乾燥した電解質膜の両面から蒸気を良好に進入させるために、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で電解質膜の両面にノズルから蒸気を噴射することにより、前記電解質膜内に蒸気を導き、導いた蒸気で電解質膜内の前記溶媒を除去し、この溶媒を除去した電解質膜を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で乾燥することを特徴とする。
仮乾燥した電解質膜を蒸気(水蒸気)中に配置して電解質膜内に蒸気を導く。導いた蒸気で電解質膜内の溶媒を除去する。
ここで、一般に気体は分子のエネルギーが大きいため、物質への浸透・拡散性が液体に比べて大きい。よって、電解質膜内に蒸気を良好に導くことができる。
蒸気を電解質膜内まで良好に導くことで、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することができる。
これにより、溶媒の沸点温度が水の沸点温度より高い場合でも、溶媒をその沸点温度まで上昇させなくても、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することが可能になる。
さらに、請求項は、電解質膜内の溶媒を除去する処理を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で行うことを特徴とする。
ここで、電解質膜内の溶媒を蒸気(水蒸気)で良好に除去するためには、飽和蒸気圧を高くすることが好ましい。飽和蒸気圧を高くするためには蒸気処理をおこなう環境温度を高温に保つ必要がある。
しかし、環境温度を、炭化水素系固体高分子の分解温度より高くすると、炭化水素系固体高分子が分解してしまう。
そこで、請求項において、電解質膜内の溶媒を除去する蒸気処理を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度でおこなうようにした。
これにより、炭化水素系固体高分子を分解させずに、電解質膜内から溶媒を除去することができる。
請求項において、溶媒は、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンから選択した少なくとも一種であることを特徴とする。
N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンは、比較的入手が容易である。
ここで、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの溶媒は、沸点が水よりも高い。
しかし、溶媒をその沸点温度まで上昇させなくても、蒸気を電解質膜内まで導くことで、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することができる。
このため、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンは、電解質膜の溶媒として用いやすい。
請求項は、前記乾燥した電解質膜の高分子重量を100%として、この電解質膜に残存する前記溶媒を重量比で0.1%以下に抑えることを特徴とする。
電解質膜に残存する溶媒を0.1%以下と微量に抑えることで、溶媒が電解質膜から流出しても、燃料電池用電極−膜接合体の内部に大きな寸法変化が起こることを防止する。
これにより、燃料電池用電極−膜接合体の内部に剥離や割れが発生することを防いで、燃料電池用電極−膜接合体の発電性能を保つことができる。
請求項は、炭化水素系固体高分子に溶媒を加えたものを塗布して電解質膜を得る燃料電池用電解質膜の製造装置であって、乾燥状態の電解質膜を、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で仮乾燥する仮乾燥手段と、前記仮乾燥した電解質膜の一方の面側に一方のノズルが設けられ、他方の面側に他方のノズルが設けられることで前記一方のノズルおよび前記他方のノズルが対向して配置され、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で、前記一方のノズルおよび前記他方のノズルから前記一方の面および前記他方の面に蒸気をそれぞれ噴射することにより、前記電解質膜内に蒸気を導き、導いた蒸気で電解質膜内の前記溶媒を除去する溶媒除去処理をおこなう蒸気処理室と、前記溶媒を除去した電解質膜を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で乾燥する乾燥手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項によれば、前述した請求項1と同様に、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することが可能になる。
請求項1に係る発明では、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することで、生産性を維持しながら、発電性能を高めることができるという利点がある。
さらに、請求項に係る発明では、炭化水素系固体高分子を分解させずに、電解質膜内から溶媒を除去することで、発電性能を高めることができるという利点がある。
請求項に係る発明では、比較的入手が容易な溶媒を用いることで、電解質膜の量産化に好適であるという利点がある。
請求項に係る発明では、電解質膜に残存する溶媒を0.1%以下と微量に抑えることで、溶媒が電解質膜から流出しても、燃料電池用電極−膜接合体の内部に大きな寸法変化が起こることを防止する。
これにより、燃料電池用電極−膜接合体の内部に剥離や割れが発生することを防いで、燃料電池用電極−膜接合体の発電性能を保つことができるという利点がある。
請求項に係る発明では、前述した請求項1と同様に、電解質膜内の溶媒を蒸気で好適に除去することが可能になるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料電池用電解質膜を備えた燃料電池ユニットを示す分解斜視図である。
燃料電池ユニット10は、複数(2個)の燃料電池単体(セル)11,11で構成したものである。
この燃料電池単体11は、燃料電池用電極−膜接合体12の両側にそれぞれ負極側セパレータ13および正極側セパレータ14を備える。
燃料電池用電極−膜接合体12は、負極側拡散層21、負極側下地層22、負電極層23、電解質膜(燃料電池用電解質膜)24、正電極層25、正極側下地層26、正極側拡散層27を積層したものである。
負極側拡散層21および正極側拡散層27で燃料電池用電極−膜接合体12の両側を構成する。
負極側拡散層21に負極側セパレータ13を積層する。負極側セパレータ13の流路溝15を負極側拡散層21で覆い、負極側拡散層21および流路溝15で水素ガス流路17を形成する。
また、正極側拡散層27に正極側セパレータ14を積層する。正極側セパレータ14の流路溝16を正極側拡散層27で覆い、正極側拡散層27および流路溝16で酸素ガス流路18を形成する。
燃料電池用電極−膜接合体12は、負極側拡散層21、負極側下地層22、負電極層23、電解膜質24、正電極層25、正極側下地層26、正極側拡散層27を積層したものである。
このように、構成した燃料電池単体11を複数個(図1では2個のみを示す)備えることで、燃料電池ユニット10を構成する。
なお、燃料電池用電極−膜接合体12については図2で詳しく説明する。
燃料電池ユニット10によれば、水素ガス流路17に水素ガスを供給するとともに、酸素ガス流路18に酸素ガスを供給することで、電子(e)を矢印の如く流して電流を発生する。
図2は本発明に係る電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体を示す説明図である。
燃料電池用電極−膜接合体12は、負極側拡散層21に負極側下地層22を積層し、負極側下地層22に負電極層23を積層し、負電極層23に電解質膜24を積層し、電解質膜24に正電極層25を積層し、正電極層25に正極側下地層26を積層し、正極側下地層26に正極側拡散層27を積層したものである。
負極側拡散層21および正極側拡散層27は、一例として多孔質のカーボンペーパに撥水性処理を施したものである。
負極側拡散層21は、撥水性処理を施すことで、水が液体状態のとき透過し難く、水が蒸気(水蒸気)状態のとき透過し易いように構成されている。
正極側拡散層27は、負極側拡散層21と同様に撥水性処理を施すことで、水が液体状態のとき透過し難く、水が蒸気(水蒸気)状態のとき透過し易いように構成されている。
すなわち、一般に、気体は分子が単体で存在するが、液体は分子が凝集して数十〜数千倍の体積になり、見かけ上の粒径が気体より格段に増加する。
正・負極側の拡散層21,27に撥水性処理を施すことで、正・負極側の拡散層21,27の隙間が気体の径より大きく液体の径より小さいため、上述の通り、正・負極側の拡散層21,27は、液体状態の水の透過を妨げるが、水蒸気の透過は妨げない。
負極側下地層22は、一例として粒状のカーボン28にバインダー(フッ素樹脂)29を加えたものである。
正極側下地層26は、一例として粒状のカーボン31にバインダー(ポリテトラフルオロエチレンの骨格にスルホン酸を導入したもの)32を加えたものである。
負電極層23は、負極用の溶媒に触媒(電極粒)34を混合し、塗布後に溶媒を乾燥することで固化したものである。負電極層23の触媒34は、カーボン35の表面に触媒として白金−ルテニウム合金36を担持したものである。
正電極層25は、正極用の溶媒に触媒(電極粒)37を混合し、塗布後に溶媒を乾燥することで固化したものである。正電極層25の触媒37は、カーボン38の表面に触媒として白金39を担持したものである。
電解質膜24は、炭化水素系固体高分子に溶媒41を加えてワニス状にしたものを負電極層23に塗布した後、溶媒を除去するとともに乾燥することで、負電極層23および正電極層25と一体に固化したものである。
炭化水素系固体高分子の分解温度は、160〜200℃である。
溶媒41は、NMP(N−メチル・2・ピロリドン)、DMAc(ジメチルアセトアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、γ−ブチロラクトンのうちから少なくとも一つを選択したものである。
NMP(N−メチル・2・ピロリドン)、DMAc(ジメチルアセトアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、γ−ブチロラクトンは、比較的入手が容易であり、電解質膜24の溶媒として用いやすい。
NMP(N−メチル・2・ピロリドン)は、沸点が204℃の溶剤である。
DMAc(ジメチルアセトアミド)は、沸点が165.5℃の溶剤である。
DMSO(ジメチルスルホキシド)は、沸点が189℃の溶剤である。
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)は、沸点が153℃の溶剤である。
γ−ブチロラクトンは、沸点が204℃の溶剤である。
すなわち、溶媒41は、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が高い。
なお、溶媒41のなかには、例えばDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)のように沸点が153℃と炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が低いものもあるが、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が低い溶媒41を用いた場合については後述する。
溶媒41に、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が高いものを用いたので、積層した燃料電池用電極−膜接合体12を乾燥する際に、乾燥温度を溶媒41の沸点まで上げて、電解質膜24内から溶媒41を除去することは難しい。
そこで、図3〜図5の製造方法で電解質膜24に残存する溶媒41を除去することにした。
以下、燃料電池用電解質膜24の製造方法を図3〜図5に基づいて説明する。
図3(a),(b)は本発明に係る電解質膜を仮乾燥する例を説明する図である。
(a)において、炭化水素系固体高分子にN−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンから選択した少なくとも一種の溶媒41を加えたものをシート状に塗布して電解質膜24とする。
(b)において、未乾燥状態の電解質膜24をヒータ45で矢印aの如く加熱する。このときの加熱温度を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度に設定する。
具体的には、炭化水素系固体高分子の分解温度は160〜200℃、加熱温度は50〜150℃である。
未乾燥状態の電解質膜24をヒータ45で加熱することで、未乾燥状態の電解質膜24から溶媒のうちの一部を矢印bの如く蒸発させて、未乾燥状態の電解質膜24を仮乾燥する。
図4(a),(b)は本発明に係る電解質膜の内部から溶媒を除去する例を説明する図であり、(b)は(a)のb部拡大図を示す。
(a)において、仮乾燥した電解質膜24を蒸気処理室46内の処理位置、すなわち上蒸気噴射手段47と下蒸気噴射手段48との間に配置する。
配置完了後、上蒸気噴射手段47のノズル47a…から蒸気(水蒸気)を矢印cの如く、仮乾燥した電解質膜24に向けて噴射する。
同時に、下蒸気噴射手段48のノズル48a…から蒸気(水蒸気)を矢印dの如く、仮乾燥した電解質膜24に向けて噴射する。
この際、蒸気処理室46内が、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃を超えない高温雰囲気70〜150℃に設定されている。
(b)において、上蒸気噴射手段47のノズル47a…((a)に示す)から噴射した蒸気が、電解質膜24の表面24aに矢印cの如く到達し、蒸気中に発生した単分子状態の水(便宜上、「蒸気」として説明する)が、電解質膜24内に矢印eの如く良好に進入する。
同様に、下蒸気噴射手段48のノズル48a…から噴射した蒸気が、電解質膜24の表面24bに矢印dの如く到達し、蒸気が、電解質膜24内に矢印fの如く良好に進入する。
このように、電解質膜24内に蒸気を良好に導くことで、電解質膜24内の溶媒41を矢印gの如く電解質膜24内から好適に除去する。
この際に、電解質膜24内に進入した蒸気が、電解質膜24内に水49として残留する。
(a)に戻って、蒸気による処理を、高温70〜150℃でおこなうことで、水蒸気状態を良好に保つ。電解膜質24内に、蒸気を良好に導くことが可能になり、電解膜質24内の溶媒41をより短い時間で除去することが可能になる。
但し、温度は、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より低く抑える必要がある。
このように、蒸気による処理を、電解質膜24を構成する炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃を超えない温度でおこなうようにした。
これにより、炭化水素系固体高分子を分解させずに、電解質膜24内から溶媒を除去することができる。
図5(a)〜(c)は本発明に係る電解質膜を乾燥する例を説明する図である。
(a)において、仮乾燥状態の電解質膜24をヒータ51で矢印hの如く加熱する。このときの乾燥温度を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度に設定する。また、この加熱温度は、溶媒41の沸点より低い温度である。
具体的には、炭化水素系固体高分子の分解温度は160〜200℃、乾燥温度は50〜150℃である。
仮乾燥状態の電解質膜24をヒータ51で加熱することで、仮乾燥状態の電解質膜24を本乾燥する。
(b)において、仮乾燥状態の電解質膜24を本乾燥することで、電解質膜24内の水49を矢印iの如く蒸発させる。
(c)において、電解質膜24内に残存していた水49を除去する。
ここで、図4(b)で説明したように、電解質膜24内に残存していた溶媒41のうち、殆どの量が電解質膜24内から除去されている。
よって、電解質膜24内から水49を除去することで、電解質膜24の炭化水素系高分子中には僅かな溶媒41のみが残存する。
具体的には、電解質膜24内の溶媒41の残存量を0.1%と微量に抑えることができる。
なお、溶媒41の残存量は、電解質膜24の高分子重量を100%として、重量比で示したものである。
このように、図3〜図5の製造方法を実施することで、乾燥温度を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度、すなわち溶媒41の沸点より低い温度に設定しても、電解質膜24内の溶媒41を大幅に減少することができる。
ここで、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの溶媒41は、沸点が水よりも高い。
しかし、蒸気を電解質膜24内まで導くことで、電解質膜24内の溶媒41を蒸気で好適に除去することができる。
このため、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンは、電解質膜24の溶媒41として用いやすい。
以上説明したように、本発明に係る電解質膜の製造方法によれば、仮乾燥した電解質膜24を蒸気(水蒸気)中に配置して電解質膜24内に蒸気を導き、導いた蒸気で電解質膜24内の溶媒41を除去する。
ここで、一般に気体は分子のエネルギーが大きいため、物質への浸透・拡散性が液体に比べて大きい。よって、電解質膜24内に蒸気を良好に導くことができる。
蒸気を電解質膜24内まで良好に導くことで、蒸気で電解質膜24内の溶媒41を好適に除去する。
このように、電解質膜24内の溶媒を蒸気で好適に除去することで、生産性を維持しながら、発電性能を高めることができる。
なお、前述したように、溶媒41のなかには、例えばDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)のように沸点が153℃と炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が低いものもある。
この溶媒41の場合、図3〜図5に示す水蒸気処理を採用しなくても、仮乾燥や乾燥の際に、加熱温度を、溶媒41の沸点まで高めて、電解質膜24内の溶媒41を比較的好適に除去することは可能である。
しかしながら、図3〜図5に示す水蒸気処理を採用せずに、加熱温度を、溶媒41の沸点まで高めるだけでは、電解質膜24内の溶媒41を十分に除去することは難しい。
そこで、炭化水素系固体高分子の分解温度160〜200℃より沸点が低い溶媒41を使用したの場合でも、図3〜図5に示す水蒸気処理を採用することで、電解質膜24内の溶媒41を円滑に除去し、生産性を維持しながら、発電性能を高めるようにした。
次に、電極−膜接合体12を使用した場合の例を図6〜図7に基づいて説明する。
図6(a),(b)は本発明に係る電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の使用例を説明する図である。
(a)において、負電極層23内の水素イオン(H)が電解質膜24を透過して正電極層25側に矢印kの如く流れる。この水素イオン(H)が正電極層25の酸素(O)と反応して生成水(HO)が生成される。
(b)において、正電極層25で生成した生成水(HO)のうち、一部の生成水を正電極層25から電解質膜24内に矢印mの如く導く。
一部の生成水を電解質膜24内に導くことで、電解質膜24を湿潤状態に保つ。電解質膜24を湿潤状態に保つことで、燃料電池用電極−膜接合体12の発電性能を維持する。
ここで、一部の生成水を電解質膜24内に導くことで、電解質膜24内に残存している溶媒41が電解質膜24内から流出することが考えられる。
電解質膜24内から多量の溶媒41が流出すると、電解質膜24に大きな寸法変化が起こり、燃料電池用電極−膜接合体12の内部で剥離や割れが発生する虞がある。
そこで、本発明において、燃料電池用電極−膜接合体12の電解質膜24に残存する溶媒41を、図5(c)で説明したように0.1%と規定値(0.5%)以下の微量に抑えることにした。
電解質膜24に残存する溶媒41を規定値(0.5%)以下と微量に抑えることで、溶媒41が電解質膜24から流出しても、燃料電池用電極−膜接合体12の内部に大きな寸法変化が起こることを防止する。
これにより、燃料電池用電極−膜接合体12の内部に剥離や割れが発生することを防いで、燃料電池用電極−膜接合体12の発電性能を保つことができる。
図7(a),(b)は比較例の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の使用例を説明する図である。
比較例の電解質膜152としては、図3〜図5の蒸気処理を施さないものを使用した。
(a)において、燃料電池用電極−膜接合体150を構成する負電極層151内の水素イオン(H)が電解質膜152を透過して正電極層153側に矢印nの如く流れる。この水素イオン(H)が正電極層153の酸素(O)と反応して生成水(HO)が生成される。
(b)において、正電極層153で生成した生成水(HO)のうち、一部の生成水を正電極層153から電解質膜152内に導く。
一部の生成水を電解質膜152内に導くことで、電解質膜152を湿潤状態に保つ。電解質膜152を湿潤状態に保つことで、燃料電池用電極−膜接合体150の発電性能を維持する。
しかし、燃料電池用電極−膜接合体150の電解質膜154内には多量の溶媒154が残存しているので、一部の生成水を正電極層153から電解質膜152内に導くことで、多量の溶媒154が電解質膜152内から流出する。
このように、電解質膜152内から多量の溶媒154が流出するので、電解質膜152に大きな寸法変化が起こることが考えられる。
電解質膜152に大きな寸法変化が起こると、電解質膜152が負電極層151や正電極層153に対してずれようとする。
このため、電解質膜152と負電極層151との境界に剪断力が発生し、さらに負電極層151内にも剪断力が発生する。同時に、電解質膜152と正電極層153との境界に剪断力が発生し、さらに正電極層153内にも剪断力が発生する。
よって、燃料電池用電極−膜接合体150内に剥離や割れ155が発生することが考えられる。
これにより、燃料電池用電極−膜接合体150の発電性能が低下する虞がある。
なお、前記実施の形態では、溶媒41として、NMP、DMAc、DMSO、DMF、γ−ブチロラクトンのうちから少なくとも一つを選択する例について説明したが、NMP、DMAc、DMSO、DMF、γ−ブチロラクトンに限定するものではない。
さらに、前記実施の形態では、蒸気として水蒸気を例に説明したが、電解質膜24にダメージを与えないアルコールなどのその他の蒸気を使用することも可能である。
また、前記実施の形態では、未乾燥状態の電解質膜24をヒータ45で仮乾燥し、また仮乾燥状態の電解質膜24をヒータ51で乾燥する例について説明したが、ヒータ45,51に代えて、温風などのその他の手段で電解質膜24を仮乾燥や乾燥することも可能である。
本発明は、炭化水素系固体高分子で構成した燃料電池用電解質膜の製造方法および燃料電池用電解質膜の製造装置に好適である。
本発明に係る燃料電池用電解質膜を備えた燃料電池ユニットを示す分解斜視図である。 本発明に係る電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体を示す説明図である。 本発明に係る電解質膜を仮乾燥する例を説明する図である。 本発明に係る電解質膜の内部から溶媒を除去する例を説明する図である。 本発明に係る電解質膜を乾燥する例を説明する図である。 本発明に係る電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の使用例を説明する図である。 比較例の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の使用例を説明する図である。 従来の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体を示す説明図である。 従来の電解質膜を備えた燃料電池用電極−膜接合体の製造方法を説明する図である。
符号の説明
10…燃料電池ユニット、11…燃料電池単体(セル)、12…燃料電池用電極−膜接合体、21…負極側拡散層、22…負極側下地層、23…負電極層、24…燃料電池用電解質膜(電解質膜)、25…正電極層、26…正極側下地層、27…正極側拡散層、45…ヒータ(仮乾燥手段)、46…蒸気処理室、47a,48a…ノズル、51…ヒータ(乾燥手段)

Claims (4)

  1. 炭化水素系固体高分子に溶媒を加えたものを塗布して電解質膜を得る燃料電池用電解質膜の製造方法であって、
    乾燥状態の電解質膜を、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で仮乾燥し、
    この仮乾燥した電解質膜の両面から蒸気を良好に進入させるために、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で電解質膜の両面にノズルから蒸気を噴射することにより、前記電解質膜内に蒸気を導き、導いた蒸気で電解質膜内の前記溶媒を除去し、
    この溶媒を除去した電解質膜を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で乾燥することを特徴とする燃料電池用電解質膜の製造方法。
  2. 前記溶媒は、N−メチル・2・ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンから選択した少なくとも一種であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用電解質膜の製造方法。
  3. 前記乾燥した電解質膜の高分子重量を100%として、この電解質膜に残存する前記溶媒を重量比で0.1%以下に抑えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池用電解質膜の製造方法。
  4. 炭化水素系固体高分子に溶媒を加えたものを塗布して電解質膜を得る燃料電池用電解質膜の製造装置であって、
    乾燥状態の電解質膜を、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で仮乾燥する仮乾燥手段と、
    前記仮乾燥した電解質膜の一方の面側に一方のノズルが設けられ、他方の面側に他方のノズルが設けられることで前記一方のノズルおよび前記他方のノズルが対向して配置され、前記炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で、前記一方のノズルおよび前記他方のノズルから前記一方の面および前記他方の面に蒸気をそれぞれ噴射することにより、前記電解質膜内に蒸気を導き、導いた蒸気で電解質膜内の前記溶媒を除去する溶媒除去処理をおこなう蒸気処理室と、
    前記溶媒を除去した電解質膜を、炭化水素系固体高分子の分解温度を超えない温度で乾燥する乾燥手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池用電解質膜の製造装置。
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