JP4485845B2 - ポリエステル系樹脂組成物 - Google Patents
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Description
さらに、近年では、PENを中心に炭酸飲料、ジュース、ビール等飲料用ボトルに使用された場合のガス透過性への改良要求が出てきている。
しかし、無水ピロメリット酸等の芳香族系テトラカルボン酸二無水物を用いる提案は、使用するテトラカルボン酸二無水物が高価なこと、また、分子量が219と比較的小さいため、その未反応物が、ポリエステル系樹脂組成物の成形加工工程および成形体の高温環境下で、ブリーディングする問題がある。また、PCT等の脂環式ジカルボン酸をモノマーとして含有するポリエステル系樹脂との親和性が必ずしも高くなく、溶融混練時の系内への分散・拡散効率に問題がある。
(1)分子量が大きく、未反応物のブリードアウトの問題が抑制されている。
(2)融点が高く、ポリエステル樹脂組成物の加工温度において分解、着色の問題が抑制されている。
(3)置換基として芳香族環を有し、広範なポリエステルとの親和性を有する。(一般式(1)および(2)。)
(4)2つのカルボン酸無水物基に挟まれる構造がビシクロ型の脂環式構造であるため、ポリエステル樹脂と結合したときも、ポリエステル樹脂組成物の耐熱性を損なうことがない。
(5)基本構造が非対称であり、さらに、置換基として嵩高い芳香族環を有するため、エポキシ樹脂硬化物に屈曲性が付与され、ポリエステル樹脂と結合したに時にポリエステル樹脂組成物に靭性を与える。
(6)高純度品を得ることが容易であり、ポリエステル樹脂組成物の安全性を損なうことがない。
一般式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物は、下記一般式(4)で表される化合物1モルと一般式(5)で表される化合物2モルとを反応させて得られる。(W.N.Emmerling et al 、European Polymer Journal, Vol.13, p179を参照。)一般式(2)(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物は一般式(1)の化合物を水素化還元することによって得られる。
一般式(4)と一般式(5)の化合物とは、炭素・炭素二重結合の電子密度差を誘因
として電荷移動錯体を形成する。
したがって、一般式(4)および一般式(5)それぞれの化合物に存在する置換基が、両者の炭素・炭素二重結合の電子密度差を減少させないようにすることが好ましい。すなわち、一般式(4)の化合物の芳香族環以外の炭素に電子吸引性の強い置換基を存在させすることは好ましくなく、一般式(5)の化合物の炭素に電子供与性の強い置換基を存在させることは好ましくない。さらに、立体障害効果を有する置換基の存在も好ましくない。
また、一般式(4)の化合物については、m+n≦4とすることが好ましく、特に、m+n≦2が好ましい。
さらに詳しく述べれば、一般式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物を高い収率で得る場合は、パラジウム系触媒存在下で水素圧を1MPa〜5MPaの範囲とし、温度を室温〜50℃の範囲で5〜20時間接触還元を行うとよく、一般式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物を高い収率で得る場合は、パラジウム系触媒存在下で水素圧を5MPa〜8MPaの範囲とし、温度を50〜100℃の範囲で5〜20時間接触還元を行うとよい。
容量20mlのナス型フラスコに1,1−ジフェニルエチレン5.10gと無水マレイン酸2.78g(モル比1:1)を入れ、10分間溶存酸素を脱気した後、油浴を140℃に保ち5時間加熱攪拌した。反応系の温度は106℃であった。反応終了後、トルエンをフラスコに加えて析出する沈殿物を濾過して集めた。濾過物の重量は3.65gであった。本合成例おいては、1,1−ジフェニルエチレンは反応原料として仕込まれたと同時に、過剰分は溶剤として機能している。本合成例の収率は、1,1−ジフェニルエチレン2.55gと無水マレイン酸2.78g(モル比1:2)を基準として、68%である。
(DSC分析による融点測定)
酢酸エチルから再結晶した当該化合物は、20℃/minでの昇温条件で290℃ に明確な吸熱ピークを示した。
(マススペクトル)
マススペクトルの結果、生成物の分子量は376であった。
(IRスペクトル測定)
700cm−1〜740cm−1:1置換芳香族帰属ピーク
760cm−1〜860cm−1:炭素・炭素二重結合帰属ピーク
1780cm−1〜1880cm−1:カルボン酸無水物帰属ピーク
(1HNMRスペクトル測定)
1H NMRスペクトル(DMSO−d6)
2.55(m、2H)、2.75(m、2H):カルボニル基隣接炭素上の水素
3.50〜3.60(m、2H)
3.70(t、1H):シクロへキセン環とシクロヘキサジエン環結合部炭素上の水素
3.80(m、2H):シクロヘキセン中のメチン水素
6.00(t、1H)、6.25(t、1H):炭素・炭素二重結合部の水素
7.20(d、2H)、7.35(t、1H)、7.45(t、2H):
一置換ベンゼン部の水素
以上の分析結果から、生成物の化学構造は一般式(1)の構造を満足するテトラカルボン酸二無水物のうち、下記の化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物であることを確認した。なお、当該化合物の構造に関しては、W.N.Emmerling et al 、European Polymer Journal, Vol.13, p179も参照した。
この結果から、当該還元処理化合物が、一般式(2)の構造を満足する下記化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物であることが確認された。
当該結晶の1HNMRスペクトル測定を上記と同様に行ったところ、δ=6.00〜6.25の領域に現れる炭素・炭素二重結合部分の2個の水素原子に帰属されるピーク面積とδ=7.20〜7.45の領域に現れる一置換ベンゼン環部分の5個の水素原子に帰属されるピーク面積との比が、還元処理前の2:5から、1.2:5に変化し、δ=6.00近傍にメチン系水素のピークが新たに出現し化学式(1)中の11位の炭素・炭素二重結合(2置換オレフィン)の一部が水素化還元されたことを示した。
一方、δ=1.00〜2.00にはシクロアルカン系メチン水素は新たに出現せず芳香族環族の核水添が生じていないことを示した。なお、これ以外に大きな変化は見られなかった。また、IRスペクトル解析から無水カルボニル基が残存していることを確認した。
この結果から、当該還元処理化合物が化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物約60モル%と化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物約40モル%とから構成されることが確認された。
以下、当該方法で得られた化合物を「水添テトラカルボン酸二無水物混合物A」という。
当該結晶の1HNMRスペクトル測定を上記と同様に行ったところ、δ=6.00〜6.25の領域に現れる炭素・炭素二重結合部分の2個の水素原子に帰属されるピーク、および、δ=7.20〜7.00の領域に現れる芳香族環の水素原子に帰属されるピークが消滅し、化学式(1)中の11位の炭素・炭素二重結合(2置換オレフィン)が水素化され、かつ芳香族環が核水添されたことを示した。一方、δ=1.00〜2.00にはシクロアルカン系メチン水素が出現した。また、IRスペクトル解析から無水カルボニル基が残存していることを確認し、また、マススペクトルの結果から分子量が化学式(1)の化合物より8多い386になっていることを確認した。
この結果から、当該還元処理化合物が、一般式(3)の構造を満足する下記化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物であることが確認された。
これらの脂環式テトラカルボン酸二無水物系化合物の合成経路を図2に示した。
当該結晶の1HNMRスペクトル測定を上記と同様に行ったところ、δ=6.00〜6.25の領域に現れる炭素・炭素二重結合部分の2個の水素原子に帰属されるピークが消滅し、化学式(1)中の11位の炭素・炭素二重結合(2置換オレフィン)が水素化されたことを示した。また、δ=7.20〜7.45の領域に現れる一置換ベンゼン環部分の5個の水素原子に帰属されるピーク面積とδ=1.00〜2.00にはシクロアルカン系メチン水素が新たに出現した。なお、これ以外に大きな変化は見られなかった。また、IRスペクトル解析から無水カルボニル基が残存していることを確認した。
それぞれのピーク面積の比から、当該還元処理化合物が化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物約50モル%と化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物約50モル%とから構成されることが確認された。
以下、当該方法で得られた化合物を「水添テトラカルボン酸二無水物混合物B」という。
(実施例1)
固有粘度0.9のPETチップを乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物を1質量部添加して混合した。同様に、2質量部、4質量部添加したものを製造した。つづいて、各混合物を、スクリュウ径30mmφ(L/D=30)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度280 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は300℃でありあり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。
つづいて、これらペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディングは観察されなかった。
つづいて、これら乾燥済みペレットをシャーレに約5mm厚みで敷き、ギアーオーブンに入れて200℃で24時間放置し、室温まで冷却して色相を目視で観察した。実用上問題となるような変色は確認されなかった。
実施例1の化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物を、化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物、化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物A」、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物B」に代えて、同様の操作を行った。ブリーディングおよび変色は確認されなかったが、4質量部含有させた各組成物のペレットの変色度についての相対比較では、化学式(1)を使用した実施例1の変色が最も大きく、化学式(3)を使用したものの変色が最も小さかった。
固有粘度0.9のPCTチップを乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、化学式(6)で表されるテトラカルボン酸二無水物を1質量部添加して混合した。同様に、2質量部、4質量部添加したものを製造した。つづいて、各混合物を、スクリュウ径30mmφ(L/D=30)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度310 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は330℃でありあり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。つづいて、このペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディングは観察されなかった。
つづいて、これらペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディング観察されなかった。
つづいて、これら乾燥済みペレットをシャーレに約5mm厚みで敷き、ギアーオーブンに入れて200℃で24時間放置し、室温まで冷却して色相を目視で観察した。実用上問題となるような変色は確認されなかった。
実施例6の化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物を、化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物、化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物A」、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物B」に代えて、同様の操作を行った。ブリーディングおよび変色は確認されなかったが、4質量部含有させた各組成物のペレットの変色度についての相対比較では、化学式(1)を使用した実施例6の変色が最も大きく、化学式(3)を使用したものの変色が最も小さかった。
リサイクルPET粉砕片を乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物を1質量部添加して混合した。同様に、2質量部、4質量部添加したものを製造した。つづいて、スクリュウ径30mmφ(L/D=30)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度280 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は300℃であり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。つづいて、このペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディング観察されなかった。
つづいて、これらペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディング観察されなかった。
つづいて、これら乾燥済みペレットをシャーレに約5mm厚みで敷き、ギアーオーブンに入れて200℃で24時間放置し、室温まで冷却して色相を目視で観察した。実用上問題となるような変色は確認されなかった。
実施例11の化学式(1)で表されるテトラカルボン酸二無水物を、化学式(2)で表されるテトラカルボン酸二無水物、化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物A」、「水添テトラカルボン酸二無水物混合物B」に代えて、同様の操作を行った。ブリーディングおよび変色は確認されなかったが、4重量部含有させた各組成物のペレットの変色度についての相対比較では、化学式(1)を使用した実施例の変色が最も大きく、化学式(3)を使用したものの変色が最も小さかった。
固有粘度0.9のPETチップを乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、無水ピロメリット酸を、2質量部添加して混合した。つづいて、スクリュウ径30mmφ(L/D=30)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度280 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は300℃でありあり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。
つづいて、このペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したところ、ブリーディングが観察された。
つづいて、これら乾燥済みペレットをシャーレに約5mm厚みで敷き、ギアーオーブンに入れて200℃で24時間放置し、室温まで冷却して色相を目視で相対比較観察したところ、実施例1の化学式(1)を2質量部含有させた組成物より変色が大きかった。
固有粘度0.9のPCTチップを乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、無水ピロメリット酸を2質量部添加して混合した。つづいて、スクリュウ径46mmφ(L/D=36)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度310 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は330℃でありあり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。つづいて、このペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したところ、ブリーディングが観察された。
つづいて、これらペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したが、ブリーディング観察されなかった。
つづいて、これら乾燥済みペレットをシャーレに約5mm厚みで敷き、ギアーオーブンに入れて200℃で24時間放置し、室温まで冷却して色相を目視で相対比較観察したところ、実施例6の化学式(1)を2重量部含有させた組成物より変色が大きかった。
固有粘度0.9のPETチップを乾燥した後ドラムタンブラーに入れ、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物(MCTC)を2重量部添加して混合した。を、2重量部添加して混合した。つづいて、スクリュウ径46mmφ(L/D=36)の2軸溶融混練機のホッパーに投入し、バレル最高温度280 ℃で溶融混練してダイスから押し出し、水冷し、カットする工程でペレット化した。なお、ダイス出口のストランド温度は300℃でありあり、投入ペレットがホッパー下からスクリュウに搬送されダイスから押し出される時間をカラーペレットで測定したところ40秒であった。つづいて、このペレットを除湿乾燥機に入れて140℃で24時間放置し、室温まで冷却して表面を顕微鏡観察したところ、ブリーディングが観察された。また、ペレットの黄変が観察された。
実施例1〜15において除湿乾燥済操作で得られた各乾燥済みペレットを原料として、40mmTダイで厚さ0.4mmのシートを成形し、そのドローダウン性を、それぞれを、に対応するテトラカルボン酸二無水物添加前のポリエステルと比較したところ、すべての実施例に係るシート成形において(ダイス出口温度=約280℃)、耐ドローダウン性の改良、吐出量の安定化、厚み変動の低下が確認された。また、すべての効果において、添加量が多いものほど改良効果は大きかった。
なお、実施例11〜15に対応するリサイクルPETのテトラカルボン酸二無水物無添加品は安定的にシートができなかった。
実施例1〜5で得られたテトラカルボン酸二無水物を2質量部添加したPET樹脂組成物を材料として、標準のストレッチ−ブロー成形機を用いてブロー成形し、容量500ml、重さ約30gの携帯用プラスチックボトルを製造し、本発明にテトラカルボン酸二無水物を添加しないで製造した無添加PETと酸素透過性を、Oxtran 2/20,MOCONを用いて、温度25℃、相対湿度15%、酸素濃度100%の条件下で測定して酸素透過量(cc/日)で比較した。無添加PETボトルの透過量は0.15(cc/pkg/日)であったが、実施例1〜5で得られたPET樹脂組成物の透過量は、0.12(cc/pkg/日)であった。(特開平10−278972)
ポリエステル樹脂組成物は、本発明に係る特定の脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有して溶融混練することにより、高温環境下での特性維持に優れ、また、シート状成形物成形特性に優れた組成物となる。
また、ポリエステルがリサイクルPETである場合には、再利用における成形安定性の付与に優れた効果を発揮する。
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