JP4485757B2 - 多光軸光電式安全装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、ミュート機能を備えた多光軸光電センサユニットを含む多光軸光電式安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレス機などの危険源が存在する装置では、作業者の安全を守るために多光軸光電式安全装置が用いられる。この多光軸光電式安全装置は、一列に数多くの投光素子を配置した投光器と、投光素子と同じ数の受光素子を一列に配置した受光器とを含み、これら投受光器からなる多光軸光電ユニットでセイフティライトカーテンつまり保護バリアを形成し、このセイフティライトカーテンを遮光物が通過すると、プレス機などの危険源の動作を強制的に停止させるなどの保安機能が働くようになっている。
【0003】
ところで、プレス機などにあっては、ワークを搬入及び加工後のワークを搬出するために、ワークをセイフティライトカーテンを通過させる必要があるが、ワークがセイフティライトカーテンを通過するのを許容するために、多光軸光電式安全装置はミュート機能を備えている。すなわち、ミュート機能は、ワークがセイフティライトカーテンを通過するときに、セイフティライトカーテンの保安機能を一時的に無効にするものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−303684号公報
【0005】
特許文献1には、複数の多光軸センサユニットを直列に増設可能な多光軸光電式安全装置が開示されており、また、各センサユニット毎に設けられた表示部を使って入光/遮光の状態を表示することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ミュート機能は、たとえ一時的といえども多光軸光電式安全装置が本来的に備えている保安機能をキャンセルするものであり、従来のようにミュート機能が動作しているときにセイフティライトカーテンの全領域の保安機能を消失させることは、本来的に好ましいことではない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、多光軸光電式安全装置が本来的に備えている保安機能つまり遮光物検知機能を発揮させながらミュート機能を有効にして、これら両機能を両立させることにより、安全性を確保しつつワークなどの遮光物がライトカーテンを通過するのを許容することのできる多光軸光電式安全装置を提供することにある。
【0008】
本発明の更なる目的は、多光軸光電センサユニットを直列に増設して広いエリアにセイフティライトカーテンを設置したときに、遮光物検知機能とミュート機能を両立させることにより、安全性を確保しつつワークなどの遮光物がライトカーテンを通過するのを許容することのできる多光軸光電式安全装置を提供することにある。
【0009】
本発明の更なる目的は、多光軸光電センサユニットを直列に増設して広いエリアにセイフティライトカーテンを設置したときに、ミュート機能が動作していることを作業者が明確に認識させることのできる多光軸光電式安全装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本発明によれば
等間隔に一列に配置した複数の投光素子を備えた投光器と
該投光器に対面して配置され、前記投光素子に対応して一列に配置された複数の受光素子を備えた受光器と
前記投光器と前記受光器との間の投受光を制御する制御手段とを有し;
前記投光器の光軸の入光/遮光情報によって出力のオン/オフを行う多光軸光電式安全装置であって、
前記投受光器の全光軸から任意の各光軸毎に設定されたミュート機能を実行する前記投受光器の光軸を記憶する記憶手段と;
移動する物体を検出する複数の検出センサからの検出信号を受け入れる入力手段と;
前記投受光器の全光軸の入光/遮光情報によって前記出力のオン/オフ判定を行うための判定手段であって、前記入力手段が受け取った前記検出信号の入力シーケンスが、予め定められた正規の入力シーケンスであるときに、前記記憶手段に記憶された前記ミュート機能を実行する光軸を一時的に無効にすると共に、該ミュート機能を実行する光軸以外の光軸の入光/遮光情報によって前記出力のオン/オフ判定を行う判定手段とを備えていることを特徴とする多光軸光電式安全装置を提供することにより達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態では、
前記記憶手段が、前記ミュート機能を実行する第1のミューティングエリアとして設定された第1の光軸と、前記ミュート機能を実行する第2のミューティングエリアとして設定された第2の光軸とを記憶し
前記多光軸光電式安全装置は、外部から一のミューティングエリアを選択する選択信号の入力を受け付けるエリア選択信号受付手段を更に有し;
前記判定手段は、前記第1のミューティングエリア及び前記第2のミューティングエリアのうち前記選択信号により選択された前記一のミューティングエリアに対応する光軸群以外の前記投受光の光軸の入光/遮光情報によって前記出力の判定を行う
【0012】
【実施例】
図1、図2を参照して、実施例の多光軸光電式安全装置1は、少なくとも一対の投受光器2、3からなる多光軸光電センサユニット4と、外付けのコントローラ5とを含み、このコントローラ5は、通信線又は信号線L1を介して第1番目の投光器2A及び受光器3Aと接続される。センサユニット4は、通信線又は信号線L2を介して直列に増設可能であり、第2番目のセンサユニット4(No2)は第1番目のセンサユニット4(No2)に接続される。また、この第2番目のセンサユニット4(No2)は第3番目のセンサユニット4(No3)に接続可能であり、このようにして、順次、任意の数のセンサユニット4が通信線又は信号線L2を介して直列に接続可能であり、これにより直列に接続された複数の多光軸光電センサユニット4は一つの連続した光電センサとして動作することができる。
【0013】
投光器2は、細長いケースを有し、このケースの中に、その長手方向に沿って一列にN個の投光素子7が等間隔に配置されている(図2)。隣接する投光素子7、7間の間隔は、特に限定するものではないが、例えば20mmである。
【0014】
同様に、受光器3は、細長いケースを有し、このケースの中に、その長手方向に沿って一列に、投光素子と同じ数の受光素子8が等間隔に配置されており(図2)、隣接する受光素子8、8間の間隔は、上述した投光器2の投光素子間隔と同じである。
【0015】
投光器2と受光器3は、同一平面上において互いに対面して配置され、投光器2の各投光素子7から、これに対応する受光器3の受光素子8に向けて光ビームが発射されることにより投光器2と受光器3との間にセイフティライトカーテンが形成される。図1に示す参照符号10は光軸を示す。
【0016】
投光器2及び受光器3には、共に、複数の発光ダイオード(LED)セグメントを上下に隣接して配置した光軸調整表示部11が設けられている。この光軸調整表示部11は、投光器2又は受光器3のいずれか一方に設けるようにしてもよい。光軸調整表示部11は、LEDセグメントは例えば赤色又は緑色に発光する2色発光ダイオードによって構成されている。
【0017】
また、投光器2及び受光器3は、例えば通常時には緑色に発光し、他方、通常時以外の、予定されていない光軸が遮光又は受光したような場合又はシステムそのものがフェールしたような場合には赤色に発光するLEDからなる出力表示灯12を有しているのが好ましく、この出力表示灯12にあっても、投光器2又は受光器3のいずれか一方に設けるようにしてもよい。
【0018】
特に図3を参照して、投光器2は、発光ダイオードなどのN個の投光素子7と、これらN個の投光素子7を個々に駆動するN個の投光回路12と、これらN個の投光回路12を時分割でスキャンする素子切替回路13と、投光器2を全体的に制御する投光制御回路14とを有し、投光制御回路14はクロック発生回路15からのクロック信号を受けてN個の投光素子7を順次発光させる投光タイミングを生成する。
【0019】
投光器2Aは、コントローラ5及び受光器3Aとの間の通信、例えばタイミング信号の授受を制御する第1通信制御回路16と、増設投光器2Bとの間の通信を制御する第2通信制御回路17とを含み、投光制御回路14は、コントローラ5からの指示を受けて、N個の投光回路12を順次起動させることにより、一番目の光軸の投光素子7からN番目の投光素子7まで次々と点灯させる。これにより、第1番目の投光器2Aは、受光器3Aに向けて、所定の投光タイミングで一番目の光軸からN番目の光軸まで、順次、光ビームを発射し、次いで、第2番目の投光器2B、第3番目の投光器2C、・・・が光ビームを順次発射する。
【0020】
受光器3は、受光ダイオードなどのN個の受光素子8と、これらN個の受光素子8を個々に駆動するN個の受光回路18と、これらN個の受光回路18を時分割でスキャンする素子切替回路19と、受光器3を全体的に制御する受光制御回路20とを有し、受光制御回路20はクロック発生回路21からのクロック信号を受けてN個の受光素子8を順次有効化する。
【0021】
受光器3Aは、また、コントローラ5及び投光器2Aとの間の通信、例えばタイミング信号の授受を制御する第1通信制御回路22と、増設受光器3Bとの間の通信を制御する第2通信制御回路23を含み、受光制御回路20は、コントローラ5及び/又は投光器2からのタイミング信号を受けて、投光器2からの次々と発射される光ビームを対応する受光素子8で受光できるように、第1番目の受光器3Aの一番目の光軸からN番目の光軸まで、順次、有効化し、次いで、第2番目の受光器3B、第3番目の受光器3C、・・・を順次有効化する。
【0022】
受光制御回路20は、また、受光データを一時的に保管する受光データレジスタ24と、後述するミューティング(Muting)エリアの情報を格納する、好ましくは安全性を確保するために2つのミューティングレジスタ25と、ミューティング動作の時にはミューティングエリア以外の検出エリアでの入光/遮光情報により、また、ミューティング動作で無い時にはセイフティライトカーテンの全領域での入光/遮光情報により、出力を判定する判定回路26と、出力回路27とを含む。
【0023】
図6を参照して、コントローラ5は、投光器2及び受光器3との間で通信を行うための通信回路30と、制御回路31とを含み、通信線又は信号線L1を通じて、コントローラ5と投受光器2A、3Aの間の通信を行うだけでなく、入遮光情報の授受が行われる。
【0024】
コントローラ5の制御回路31は、好ましくは状態表示モニタ又はユーザインタフェース用表示部32を含み、また、受光器3Aの判定回路26からの情報に基づく受光器3Aの出力回路27からの出力に応じてプレス機45などに対して動作停止信号などの制御信号を出力する出力回路33を含む。
【0025】
コントローラ5は、ユーザがティーチングによりミューティングエリアを設定するためのティーチング入力回路34を含み、このティーチング入力回路34は、ユーザがマニュアルで操作可能な入力手段を構成するティーチングボタン(図示せず)を有し、このティーチングボタンを操作することにより、ユーザがティーチング法によりミューティングエリアを設定するためのティーチングモードと、多光軸光電式安全装置1が本来の機能を発揮する通常動作モード(RUNモード)とに切り替えることができる。
【0026】
コントローラ5の制御回路31は、少なくとも一つの不揮発性メモリ35を更に含み、ユーザがティーチングボタンを操作することにより、ティーチングモードから通常動作モードに切り替わると、ティーチングにより設定された単数又は複数のミューティングエリアが不揮発性メモリ35に記憶される。ミューティングエリアは、単数の光軸で構成される場合又は互いに隣接する連続する複数の光軸で構成される場合もあるが、複数の光軸でミューティングエリアが構成される場合、例えば第1番目の投受光器2A、3Aと第2番目の投受光器2B、3Bとの間にわたってミューティングエリアが設定される場合もあるし、第2番目の投受光器2B、3Bと第3番目の投受光器2C、3Cの間にわたってミューティングエリアが設定される場合もある。
【0027】
上述したティーチングによるミューティングエリア設定に関連した手段を図示すれば図7の通りである。すなわち、多光軸光電式安全装置1は、通信線又は信号線L2を介して直列に増設可能な単数又は複数の投光器2と、この投光器2と対面して配置される単数又は複数の受光器3とを有する。そして、この多光軸光電式安全装置1は、遮光物検知制御手段とミューティングエリア設定手段とを有し、単数又は複数のセンサユニット4(投受光器2、3)を一つのセンサユニットとみなして、単数又は複数のセンサユニット4によって形成されるセイフティライトカーテンの各光軸毎に、遮光物によって遮光されたことを遮光物検知制御手段で検知することができると共に、例えばティーチィングによってミューティングエリア設定手段により設定された光軸に関しては、セイフティライトカーテンの遮光物検知機能を一時的に無効にするミューティングが実行される。ミューティングエリア設定手段として、ユーザが例えばテンキーを用いて光軸番号を特定することによりミューティングエリアを設定するようにしてもよい。
【0028】
すなわち、実施例の多光軸光電式安全装置1にあっては、例えば図7に図示のように3組の投受光器2、3を直列に接続した場合、これら3組の投受光器2、3を一つの投受光器とみなして、任意の光軸でミュート機能を設定することができる。
【0029】
直列に接続された複数のセンサユニット4が一つのユニットとして動作している場合、例えば、第1番目の受光器3Aに含まれるミューティングレジスタ25及び出力を判定する判定回路26によって、各光軸の入光状態と光軸毎のミュート機能の有効又は無効の情報に基づいて判定させることが可能である。すなわち、複数の投受光器2A、3A、2B、3B、2C、3C・・・の光軸を一元管理し、10光軸の第1番目のユニット4の各光軸のIDとして1〜10を付加し、10光軸の第2番目のユニット4の各光軸のIDとして11〜20を付加する、というように光軸毎の特定のID番号を付加することにより、各光軸毎の入光/遮光の情報及び各光軸毎のミュート機能の有効/無効の情報をユニット間又は判定回路26/ミューティングレジスタ25やミューティング設定手段との間で情報の交換を行うようにすればよい。なお、ミューティングレジスタ25及び判定回路26は第1番目の受光器3Aに限定的に設けてもよいが、コントローラ5に設けてもよいことは勿論である。
【0030】
ミューティングエリアが設定された光軸の他の管理手段としては、ミューティングレジスタ25及び判定回路26が全てのセンサユニット4に搭載されている場合には、上述したID番号を付加するまでもなく、シリアルにデータを伝送することでミューティングエリアが設定された光軸を特定してセンサユニット4毎にミュート機能を管理することが可能であり、具体的には、例えば第2番目の受光器3Bの受光制御回路20及び第1通信制御回路22によって、例えば10μs毎に各光軸の入光/遮光n情報を送信し、第1番目の受光器3Aの第2通信制御回路23は、定められたシーケンスにより受信することで各センサユニット4毎にミュート機能を管理することができる。
【0031】
他の光軸管理手段としては、個々の光軸毎にミューティングレジスタ25と、出力を判定する判定回路26とを設けて、各光軸毎に出力の判定を行って末端の光軸の結果とANDをとることでミュート機能を管理してもよい。ミューティング情報は、例えば各光軸に対応したミュート表示LEDで表示してもよいし、各光軸間の通信を介してコントローラ5に伝達して、このコントローラ5を介してミュート表示するようにしてもよい。
【0032】
より具体的に説明すると、例えば、投光器2及び/又は受光器3の各光軸に対応する位置にLEDなどの表示手段を設け、この表示手段で、受光器3に入光があったときにはLEDを緑色に発色させることで入光を表示し、入光が無いときには赤色で遮光を表示し、ミュート設定されているときにはオレンジ色に発色させることでミューティング情報を表示するようにしてもよい。勿論、各光軸に対応する位置に複数のLED(例えば2つのLED)を配置させて、この複数のLEDで入光、遮光、ミューティング情報を表示するようにしてもよく、このミューティング情報として、ミュート設定の有無、ミュート動作の有無を表示するようにしてもよい。
【0033】
実施例の多光軸光電式安全装置1の使用形態として、例えば、コンベアライン40には、矢印で示すワークの搬送方向において、投受光器2、3を挟んで複数のワーク検出センサ41〜44が配置され(図8)、これらのセンサ41〜44からの信号はコントローラ5のワーク検出センサ入力回路36に入力される。図8は、プレス機45の上流側だけを図示しているが、プレス機45の下流側にも同様の構成によりセイフティライトカーテンが設置されていると理解されたい。また、プレス機45の上流側の投受光器2、3と下流側の投受光器(図示せず)とが通信線又は信号線L2により直列に接続されていると理解されたい。
【0034】
コンベアライン40及びプレス機45はシーケンサ46によって統合的に制御される。ミューティングエリアが複数設定されている場合、シーケンサ46からコントローラ5のエリア切り替え入力回路37にミューティングエリア切り替え信号が入力される(図6)。
【0035】
ミューティングエリアが設定されると、ミュート機能を実行している投光器2及び/又は受光器3に隣接して設置される部分エリアミュート表示ランプ50が点灯する。これにより、ユーザは、ミュート機能が動作している投受光器2、3毎に、ミュート機能が動作中であることを視覚で確認することができる。部分エリアミュート表示ランプ50を各ユニット4毎に設けると共に、セイフティライトカーテンの何れかのエリア又は全体エリアにミュート機能が設定されて、これが動作中であることを表示する総合ミュート表示ランプ(図示せず)を追加して、この総合ミュート表示ランプを部分エリアミュート表示ランプ50の何れかの点灯と一緒に点灯させるようにしてもよく、或いは、この総合ミュート表示ランプと個別的なミュート表示ランプ50とを切替えて選択的に使用できるようにしてもよい。また、投受光器2、3の各々の光軸に対応して設けられている光軸調整表示LED11を使って、ミュート機能が設定された光軸のミュート表示を行うようにしてもよい。
【0036】
コントローラ5の制御回路31は、受光器3からの入光/遮光情報と、ティーチング入力回路34からのティーチング動作の情報とから判断してミューティングエリアを決定するミューティングエリア判別回路38を更に含む。
【0037】
ティーチング法により、セイフティライトカーテンの検出エリアの一部をミューティングエリアとしてコントローラ5に記憶させるティーチング動作について説明する。
【0038】
(手順1) コントローラ5の制御回路31に含まれるスイッチ(図示せず)を切り替えてミュート機能を有効にする。
【0039】
(手順2) コントローラ5のティーチング入力回路34のスイッチ(図示せず)を切り替えて、通常動作モード(RUNモード)からティーチングモードに切り替えて第1のミューティングエリアの設定を行う。
【0040】
(手順3) ティーチング入力回路のティーチングボタンを1回操作することによりティーチング状態にして、投受光器2、3間のセイフティライトカーテンの中で、ミュート機能を発揮させたい領域を遮光させる。次いで、再びティーチングボタンを操作して、ティーチング入力を確定させる。つまり、1回目のティーチングボタンの操作から、2回目のティーチングボタンの操作までの間に遮光された光軸がミューティングエリアとして記憶される。より詳しくは、受光器3の各光軸の受光回路18が、投光器2の対応する光軸の光ビームを受光しているか否かを受光器3の制御回路31が判断し、各光軸毎の入光/遮光情報を通信線又は信号線Lを通じてコントローラ5の供給し、コントローラのミューティングエリア判別回路38のレジスタ(図示せず)に一時的に記憶させる。ミューティングエリア判別回路38は、受光器3からの入光/遮光情報と、ティーチング入力回路34からのティーチング動作の情報とが合致するか否かを判断して、ミューティングエリアを決定する。
【0041】
(手順4) ユーザは、ティーチング動作によってコントローラ5に設定したミューティングエリアが意図した通りに設定されているか否かをコントローラの表示部32の表示を見ることにより確認する。
【0042】
(手順5) ミューティングエリアが意図通りに設定されていることを確認したら、コントローラ5のティーチング入力回路34のスイッチを切り替えてティーチングモードから通常動作モード(RUNモード)に切り替えて、設定した第1ミューティングエリアを、コントローラ5の2つの不揮発性メモリ35に記憶させる。
【0043】
(手順6) 手順2〜6の操作を行って第2のミューティングエリアの設定を行い、コントローラ5の2つの不揮発性メモリ35に記憶させる。
【0044】
(手順7) 必要に応じて、手順2〜6の操作を行って第3以降のミューティングエリアの設定と記憶を行う。
【0045】
例えば2つのミューティングエリアを設定した後の安全装置10の動作を例示的に説明すると、ミューティングエリアを切り替える信号は、シーケンサ46からコントローラ5のエリア切り替え入力回路37に入力される。コントローラ5は、入力された信号が正しいか否かを判断する。例えば、安全のために2本の入力線が接続されている場合つまり入力信号が2重化されている場合には、2つの信号の論理が合致しているか否かによって、コントローラ5は、入力された信号が正しいか否かを判断する。
【0046】
入力された信号が正常であると判断した場合には、ミューティングエリアを入力信号に従って切り替える。具体的には、コントローラ5の不揮発性メモリ35に記憶された例えば第1のミューティングエリアの情報を、受光器3のミューティングレジスタ25に転送する。
【0047】
この転送の際に、受光器3は、レジスタの誤動作の危険性を回避し、また、ミューティングエリアの情報をコントローラ5から受光器3に転送するときにノイズで誤動作する危険性を回避するために、ミューティングレジスタの2重化およびデータの転送時にベリファイを行うのが好ましい。
【0048】
コンベアライン40で搬送される所定の遮光物又はワークWがワーク検出センサ41、42で検出され、決められたシーケンスによりコントローラ5に検出信号が入力された時だけコントローラ5は、セイフティライトカーテンの検出エリアにワークWが侵入したと判断し、ミューティング動作を起動して、受光器3に対してミューティング起動のコマンドを送ると共に、上流側の投受光器2、3に隣接して配置されたミュート表示ランプ50が点灯される。
【0049】
受光器3は、コントローラ5からミューティング起動のコマンドを受け取ると、各光軸の入光/遮光の情報を記憶している受光データレジスタ24の情報と、ミューティングレジスタ25の情報とを用いて、ミューティングエリア以外の光軸が、入光状態又は遮光状態になっているかの判断を行い、その結果をコントローラ5に向けて出力する。
【0050】
コントローラ5は、受光器3からの第1ミューティングエリア以外のエリアつまり保護エリアでの入光/遮光情報によって、出力回路33からの出力のオン/オフを行う。
【0051】
シーケンサ46からのミューティングエリアを切り替える信号がコントローラ5に入力されると、コントローラ5に入力した信号が正しいか否かを上述の手法に準じて判断し、コントローラ5の不揮発性メモリ35に記憶された第2のミューティングエリアの情報を、受光器3のミューティングレジスタ25に転送する。このデータの転送中及びデータのベリファイを行っているタイミング、つまり、受光器3のミューティングレジスタ25の更新中は、全ての光軸がミューティング動作状態となる。
【0052】
ミューティングレジスタ25の情報が第2のミューティングエリア(例えば下流側の投受光器に設定されたミューティングエリア)に変更されると、下流側の投受光器(図示せず)に隣接して配置されたミュート表示ランプ50が点灯され、また、第2ミューティングエリア以外の光軸が、入光状態又は遮光状態になっているかの判断を行って、その結果をコントローラ5に向けて出力する。
【0053】
勿論、単数又は複数の投受光器2、3からなる多光軸光電センサ1の全ての光軸をミューティング動作させる全体ミュート機能を備えていてもよいが、上述のように一部の光軸をミューティングさせる部分ミュート機能を具備することにより、ワークが通過するエリアだけに限定してミューティングさせることができるため、他のエリアでの安全性を確保することができる。部分ミューティングエリアを一組の投受光器2、3に含まれる光軸に限定して設定できるだけでなく、隣接する2組の投受光器2、3の間に亘って設定できるため、複数組の投受光器2、3を直列に接続することにより広範囲のセイフティライトカーテンを設置したときに、このセイフティライトカーテンに含まれる光軸のうち任意の光軸に対してミュート機能を設定することが可能になる。このような任意性により、多光軸光電センサ1が設置される様々な態様に対して自在に部分ミューティングエリアを設定することが可能になる。
【0054】
このようなセイフティライトカーテンの全体をミュートさせる全体ミューティングと、セイフティライトカーテンの局部的なエリアをミュートさせる部分ミューティングとは、選択スイッチにより任意に設定できるようにするが都合がよい。
【0055】
したがって、図9に図示するように、複数組の投受光器2、3を用いて、プレス機45を囲むように、平面視したときにコ字状のセイフティライトカーテンを形成した場合に、部分ミューティングエリアをセイフティライトカーテンの角部を含む任意の部分に設定することができる。
【0056】
複数組の投受光器2、3を直列に接続して部分的なミュート動作を行う場合、全ての投受光器2、3に対して一つのティングトランプ50を設けてもよいが、図10に例示するように、複数組の投受光器2、3が互いに離れて位置している場合には、実際にミュート動作を実行する投受光器2、3の組毎にミュート表示ランプ50を設けるのが望ましいことは言うまでもない。
【0057】
これを実現するには、図11に例示のように、信号線L3を用いて複数のミュート表示ランプ50をコントローラ5に接続し、コントローラ5によって、複数のミュート表示ランプ50をミュート動作に同期して点灯させればよい。
【0058】
具体的には、コントローラ5に複数組のミュート表示ランプ駆動回路とミュート表示ランプモニタ回路を設け、例えば、投受光器2、3の全ての組を全体的にミュート動作させる場合には全てのミュート表示ランプ50を点灯させ、部分的にミュート動作させる場合には、ミュート動作する投受光器2、3の組に対応するミュート表示ランプ50を点灯させるようにすればよい。
【0059】
変形例として、コントローラ5に一つのミュート表示ランプ駆動回路とミュート表示ランプモニタ回路を設けて、この一つのミュート表示ランプ駆動回路に複数のミュート表示ランプ50を並列又は直列に接続し、ミュート表示ランプ50の断線などの故障は電流値の変化として、上記ミュート表示ランプモニタ回路により検出するようにしてもよい。
【0060】
また、他の変形例として、複数の投受光器2、3の各組毎にミュート表示ランプ駆動回路とミュート表示ランプモニタ回路とを設け、各組の投受光器2、3に接続したミュート表示ランプ50の点灯を制御するようにしてもよい。
【0061】
ミュート表示ランプ50は、多光軸光電センサユニット4と同じ数のランプ50を接続して、各ユニット4にランプ50を設置するようにしてもよいが、設定された部分ミュートエリアの数と同じ数のランプ50を接続して、個々の部分ミュートエリアに隣接してミュート表示ランプ50を設置するようにしてもよく、また、何れかの部分ミュートエリアでミュート機能が動作したときに点灯する総合ミュート表示ランプを追加してもよい。
【0062】
なお、ミュート表示ランプモニタ回路に要求される機能として、ミュート表示ランプのオープン不良及び短絡不良を検出できることが望ましい。これを実現するのに、ミュート表示ランプ駆動回路に流れる電流の上限値及び下限値を設定し、ミュート表示ランプ駆動回路に流れる電流が上限値又は下限値を超えたときに異常と判断するようにすればよい。具体的には、ミュート表示ランプ駆動回路に流れる電流が15mA以下であればオープン不良と判断し、300mA以上の場合には短絡不良と判断すればよい。
【0063】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに制限されることなく、次の変形例などを包含する。
(1)部分ミュートエリアの設定機能を投受光器2、3側に設けるようにしてもよい。
(2)部分ミュートエリアの設定を行うために脱着式のコントローラを用意し、この脱着式コントローラをコントローラ5又は投受光器2、3に対して、専用I/F、上述した通信線L1、赤外線又は無線を使った非接触インターフェースを使用して接続することにより、部分ミュートエリアを設定するようにしてもよい。
(3)パーソナルコンピュータをコントローラ5又は投受光器2、3に対して、RS-485、RS232C、USBなどの汎用インターフェースを用いて接続してパーソナルコンピュータを用いて、部分ミュートエリアを設定するようにしてもよい。
【0064】
また、投光器2の変形例として、従来にあっては投光素子7に流れる電流を共通の電流検出手段によって検出して異常を判定しているが、図12に示すように、各投光素子7の駆動回路12毎に電流検出手段52を設けるようにしてもよい。これにより、各光軸毎に投光素子7を流れる電流が規定の電流値範囲よりも外れた場合には直ちに以上を検出することできることは勿論であるが、該当する投光素子7が選択されていないときであっても当該投光素子7の電流検出回路52で監視することができ、これにより該当する投光素子7が選択されていないタイミングのときに電流が流れた場合には直ちに回路の故障と判断することができる。
【0065】
また、従来のように共通の電流検出手段によって異常判定を行う方式では、投光素子7から電流検出手段までの回路パターンが長くなる。近時の投光器2は、検出距離を大きくできるように投光電流が大きくなる傾向があり(例えばピーク電流が1A)、このため、大容量の電解コンデンサが採用されているが、電解コンデンサから電流検出手段、各投光素子7、素子駆動回路12を経て電解コンデンサに戻る電流のループが大きくなり、不要輻射(EMI)で問題が発生し易くなる。このような問題は、各投光素子7毎に電流検出手段52を設けることにより解消することができ、また、各光軸毎に最適な投光電流に調整し且つ各光軸毎に投光電流を監視することで異常状態の検出精度を向上することができ、複数の光軸の同時投光を容易に検出することができる。
【0066】
ミュート機能を起動させるためのミュート入力に関し、光電スイッチや近接スイッチなどを用いられているが、世界的に見るとアジアやアメリカの一部などではNPN出力タイプであり、ヨーロッパなどではPNP出力タイプが使用されているが、本来的には無極性であるのが好ましい。また、耐ノイズ性や入力機器側との絶縁のためにフォトカプラーを用いて絶縁入力を採用するのが望ましいが、フォトカプラーの出力側がショートなどの動作不良が発生したときに、ユーザが意図しないミュート状態が発生することは回避すべきである。
【0067】
図13は、ミュート入力の無極性化と自己診断管路でのフォトカプラーの動作不良の検査との2つの要求を満足させることのできる回路構成を示す。同図において、信号伝達用フォトカプラー60とチェックパルス用フォトカプラー61とは、例えばブリッジダイオードのような無極性回路62を介して外部入力端子63に接続されている。
【0068】
ミュート入力がアクティブつまり信号伝達用フォトカプラー60の投光LEDが点灯しているときに、制御回路側からチェックパルスを出力してチェックパルス用フォトカプラー61を動作させることにより、信号伝達用フォトカプラー60の信号入力側つまりベース側を強制的に且つ一時的にショート状態にさせることにより、ミュート入力がアクティブであるにも関わらず信号伝達用フォトカプラーの投光LEDを一時的に消灯させる。これにより制御回路の入力が一時的に「ハイ(H)」状態になることを確認することで、信号伝達用フォトカプラー60の出力側にショートなどの問題が発生しているか否かなど信号伝達用フォトカプラー60乃至制御回路までの周辺回路に故障しているか否かを検出することができる。
【0069】
また、無極性回路62を介在させることで、ミュート入力をNPN出力タイプやPNP出力タイプの機器から行うにしても、2つの共用接続端子63を用意することで、双方のタイプの機器からミュート入力を受け取ることができる。
【0070】
発光ダイオード(LED)7を用いた投光器2は、一般的に制御回路14から供給される0〜5V又は0〜3.3Vのロジック信号を使用したエミッタフォロア回路を含む定電流回路を使って投光LED7を点灯させるのが一般的である。しかし、例えば回路が破損して投光LED7に流れる電流が極端に多くなって投光LED7の発光量が増大してしまうと、周囲の物体に当たって反射してくる反射光を受光してしまったり、同時に使用している他のライトカーテンに対する外乱光となってしまう虞がある。このような虞を解消するために、LED7に流れる電流を監視するモニタ回路と、正常範囲から外れた電流が流れた場合にはエラー検出を行う自己診断回路とを設ける対策が施されるが、同様の安全対策を図14に示す回路で実現することができる。
【0071】
図14において、参照符号65は定電流回路を示し、この定電流回路65はNPN型トランジスタ66を含む。定電圧源67からの電力は電流制限抵抗68を介して投光LED7に供給される。投光LED7は上記の定電流回路65のコレクタに接続され、トランジスタ66のエミッタは抵抗69を介して接地されている。すなわち、定電流回路65は、エミッタフォロアを利用した回路構成となっている。
【0072】
例えば、定電流回路65で規定される投光電流iが例えば0.3Vであり、定電流回路65が正常に動作するために最低限必要なコレクタ電圧が、Vb(3.3V)−Vbe(約0.6V)+Vce(一般的には約1V)=3.7Vであるとする。
【0073】
ここに、Vb:トランジスタ66のベース電圧
Vbe:トランジスタ66のベースとエミッタ間の電圧
Vce:トランジスタ66のコレクタとエミッタ間の電圧
【0074】
これに、投光LED7の電圧Vf(例えば2V)と、電流制限抵抗68(例えばR1=20Ω)での電圧降下(R1×I=6V)とを加えた、3.7V+2V+6V=11.7Vの定電圧源66を使用する必要がある。
【0075】
例えば、定電流回路の電流値iを決める抵抗69が破損した場合(例えば抵抗値が半分になったと仮定すると)、従来の定電流回路であれば、2倍の電流を流そうとするため、投光LED7に2倍の電流がながれて投光LED7の発光量が極端に増大してしまう虞があった。これに対して、エミッタフォロア定電流回路65にあっては電流制限抵抗68での電圧降下が大きくなってトランジスタ66のコレクタ電圧が低下して、定電流回路65が正常に動作するための最低限必要なコレクタ電圧を満足しなくなるため定電流回路65は投光LED7に2倍の電流を流すことができない。
【0076】
すなわち、電流制限抵抗68の電圧降下に伴ってコレクタ電圧が低下し、トランジスタ68のコレクタ−エミッタ間の電圧Vceが0V近くなるとエミッタフォロアとして動作できなくなるため、抵抗69の抵抗値が半分になることにより、この抵抗69に流れる電流の増加分は、ベース電圧を供給する電流源からベース電流ibとして供給され、コレクタ電流iはそれ以上増加しなくなる。したがって、定電流回路65が破損しても投光LED7の電流は増加しないという保護機能が働くことになる。
【0077】
したがって、図14の回路構成によれば、エミッタフォロアによる定電流回路65による投光電流の制御と、定電圧源66及び電流制限抵抗68による簡易な定電流機能とによって電流制御の2重化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外付けコントローラを含む実施例の多光軸光電式安全装置のレイアウトを説明するための図である。
【図2】多光軸光電センサユニットの内部構造の概要を示す図である。
【図3】外付けコントローラと多光軸光電センサユニットとの全体系統図である。
【図4】多光軸光電センサユニットの投光器の内部構造の概要を示す図である。
【図5】多光軸光電センサユニットの受光器の内部構造の概要を示す図である。
【図6】外付けコントローラの内部構造の概要を示す図である。
【図7】ミューティングエリア設定に関連した構成のブロック図である。
【図8】多光軸光電センサユニットを用いたセイフティライトカーテンの具体的な設置例の全体系統図である。
【図9】複数の多光軸光電センサユニットを直列に接続して構成したセイフティライトカーテンの設置例と、このセイフティライトカーテンに設定された部分ミュートエリアを説明するための図である。
【図10】各多光軸光電センサユニット毎に設置したミュート表示ランプを含む複数の直列に接続した多光軸光電センサユニットの設置例を説明するための図である。
【図11】ミュート表示ランプをコントローラに接続した例を説明するための図である。
【図12】投光器の各投光素子毎に異常判定を行うことのできる回路のブロック図である。
【図13】ミュート入力を無極性化する回路と投光LEDの過剰発光を防止することのできる回路のブロック図である。
【図14】投光LEDに関連して投光器に組み込むことができるエミッタフォロア定電流回路を示す図である。
【符号の説明】
1 多光軸光電式安全装置
2 投光器
3 受光器
4 多光軸光電センサユニット
5 外付けコントローラ
50 部分エリアミュート表示ランプ

Claims (8)

  1. 等間隔に一列に配置した複数の投光素子を備えた投光器と
    該投光器に対面して配置され、前記投光素子に対応して一列に配置された複数の受光素子を備えた受光器と
    前記投光器と前記受光器との間の投受光を制御する制御手段とを有し;
    前記投光器の光軸の入光/遮光情報によって出力のオン/オフを行う多光軸光電式安全装置であって、
    前記投受光器の全光軸から任意の各光軸毎に設定されたミュート機能を実行する前記投受光器の光軸を記憶する記憶手段と;
    移動する物体を検出する複数の検出センサからの検出信号を受け入れる入力手段と;
    前記投受光器の全光軸の入光/遮光情報によって前記出力のオン/オフ判定を行うための判定手段であって、前記入力手段が受け取った前記検出信号の入力シーケンスが、予め定められた正規の入力シーケンスであるときに、前記記憶手段に記憶された前記ミュート機能を実行する光軸を一時的に無効にすると共に、該ミュート機能を実行する光軸以外の光軸の入光/遮光情報によって前記出力のオン/オフ判定を行う判定手段とを備えていることを特徴とする多光軸光電式安全装置。
  2. 前記記憶手段が、前記ミュート機能を実行する第1のミューティングエリアとして設定された第1の光軸と、前記ミュート機能を実行する第2のミューティングエリアとして設定された第2の光軸とを記憶し;
    前記多光軸光電式安全装置は、外部から一のミューティングエリアを選択する選択信号の入力を受け付けるエリア選択信号受付手段を更に有し;
    前記判定手段は、前記第1のミューティングエリア及び前記第2のミューティングエリアのうち前記選択信号により選択された前記一のミューティングエリアに対応する光軸群以外の前記投受光の光軸の入光/遮光情報によって前記出力のオン/オフ判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の多光軸光電式安全装置。
  3. 前記第1、第2のミューティングエリアの切り替えの際に、全光軸がミューティング動作状態となることを特徴とする請求項2に記載の多光軸光電式安全装置。
  4. 前記多光軸光電式安全装置は、
    前記ミュート機能を実行する光軸を設定するための設定手段と;
    該設定手段で設定された光軸を確認するための表示部と、を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の多光軸光電式安全装置。
  5. 前記ミュート機能を実行する光軸を設定する設定手段が、前記投受光器に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の多光軸光電式安全装置。
  6. 記投受光器に脱着可能な外付けコントローラを有し、該コントローラにより前記ミュート機能を実行する光軸が設定されることを特徴とする請求項4に記載の多光軸光電式安全装置。
  7. 前記投受光器が、直列に接続されて一つのセンサユニットとして動作する複数の投受光器で構成され、
    前記複数の投受光器のうち互いに隣接する投受光器の間に跨るエリアの光軸群を、前記ミュート機能を実行する光軸として設定可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の多光軸光電式安全装置。
  8. 前記直列に接続された複数の投受光器に、ミュート機能を実行する光軸が設定された投受光器の組毎に表示可能なミュート表示ランプが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の多光軸光電式安全装置。
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