JP4485665B2 - 電流出力回路、オペアンプ回路及び半導体装置 - Google Patents
電流出力回路、オペアンプ回路及び半導体装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電流出力回路、オペアンプ回路及び半導体装置に関するものである。
【0002】
半導体集積回路装置において、カレントミラー回路等のように電流を伝達・出力する回路は、オペアンプ回路やアナログスイッチ回路等のアナログ基本回路の基幹をなす部分である。半導体集積回路装置の動作速度の高速化にともない、これらのアナログ基本回路の動作速度向上が望まれている。
【0003】
【従来の技術】
図4は、従来の電流出力回路10の回路図である。
この電流出力回路10は、カレントミラー回路11、電流源12を備える。カレントミラー回路11は、PチャネルMOSトランジスタQ11,Q12から構成される。トランジスタQ11,Q12のソースは高電位電源VDに接続され、トランジスタQ11のドレインは両トランジスタQ11,Q12のゲートに接続される。
【0004】
トランジスタQ11のドレインは電流源12に接続され、トランジスタQ12のドレインは出力端子に接続される。従って、トランジスタQ11,Q12のドレイン電圧を等しくするように出力端子に電圧を印加することで、トランジスタQ12は、トランジスタQ11のドレイン電流、即ち電流源12の電流I11と等しい電流I12を流す。このように、電流出力回路10は、入力側の電流I11と等しい電流I12を出力側へ伝達する。
【0005】
このように構成された電流出力回路10のように、電流を伝達する回路構成は、他のアナログ回路に用いられる。尚、アナログ回路の構成により、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを相互に置き換えた構成の回路が用いられる。
【0006】
図5は、従来のアナログスイッチ回路20の回路図である。
このアナログスイッチ回路20は、電流源21、カレントミラー回路22、差動対23、カレントミラー回路24を備える。
【0007】
電流源21は、電流I21をカレントミラー回路22に供給する。カレントミラー回路22は、NチャネルMOSトランジスタQ21,Q22から構成され、トランジスタQ21のドレインが電流源21に接続される。両トランジスタQ21,Q22のソースは低電位電源VSに接続され、トランジスタQ21のドレインは両トランジスタQ21,Q22のゲートに接続される。出力側のトランジスタQ22は入力側のトランジスタQ21の2倍の素子サイズを有し、そのドレインは差動対23に接続される。従って、トランジスタQ22は、トランジスタQ21のドレイン電流、即ち電流源21の電流I21の2倍のバイアス電流I22を差動対23に供給する。
【0008】
差動対23はNMOSトランジスタQ23,Q24から構成され、両トランジスタQ23,Q24のソースの接続ノードがトランジスタQ22のドレインに接続される。トランジスタQ23,Q24のドレインはカレントミラー回路24のPMOSトランジスタQ25,Q26のドレインに接続される。両トランジスタQ25,Q26のソースは高電位電源VDに接続され、トランジスタQ25のドレインは両トランジスタQ25,Q26のゲートに接続される。トランジスタQ23のゲートは入力端子Tiに接続され、入力信号VINを受ける。トランジスタQ24のゲートは出力端子ToとトランジスタQ24のドレインに接続され、出力端子Toから出力信号VOUTを出力する。
【0009】
この様に構成されたアナログスイッチ回路20は、入力端子Tiから出力端子Toに対し、電流成分を伝達せずに、電圧成分のみを伝達する。即ち、差動対23のトランジスタQ31、Q32のソースは互いに接続されており、トランジスタQ31,Q32のドレイン電流I23,I24が同一となった時、ソース・ゲート間電圧Vgsも同一となる。従って、カレントミラー回路24のトランジスタQ25,Q26が同一電流を伝達した時、入力信号VINと等しい電圧の出力信号VOUTを出力する。
【0010】
図6は、従来のオペアンプ回路30の回路図である。尚、説明の便宜上、図5と同様の構成については同一の符号を付して説明する。
このオペアンプ回路30は、電流源21、カレントミラー回路22、差動入力回路31、出力段回路32を備える。差動入力回路31は差動対23とカレントミラー回路24から構成される。差動対23を構成するトランジスタQ23,Q24のゲートはそれぞれ第1及び第2入力端子T1,T2に接続され、それぞれ第1及び第2入力信号IM,IPを受ける。両トランジスタQ23,Q24のドレイン(トランジスタQ25,Q26のドレイン)は出力段回路32に接続される。
【0011】
出力段回路32は、PMOSトランジスタQ31,Q32とカレントミラー回路33を備え、カレントミラー回路33はNMOSトランジスタQ33,Q34から構成される。
【0012】
トランジスタQ31はトランジスタQ25と等しい素子サイズを有し、ソースが高電位電源VDに接続され、ドレインがトランジスタQ33に接続され、ゲートがトランジスタQ25のドレインに接続される。トランジスタQ32は最終出力段上段のトランジスタであり、トランジスタQ26の10倍の素子サイズを有する。トランジスタQ32は、ソースが高電位電源VDに接続され、ドレインが出力端子Toに接続され、ゲートがトランジスタQ26のドレインに接続される。
【0013】
トランジスタQ33はカレントミラー回路22のトランジスタQ21と等しい素子サイズを有し、ソースが低電位電源VSに接続され、ドレインがトランジスタQ31とトランジスタQ33,Q34のゲートに接続される。トランジスタQ34は最終出力段下段のトランジスタであり、トランジスタQ33の10倍の素子サイズを有する。トランジスタQ34は、ソースが低電位電源VSに接続され、ドレインが出力端子Toに接続され、出力端子Toから出力信号OUTが出力される。
【0014】
この様に構成されたオペアンプ回路30は、出力信号OUTを第1入力信号IMとして入力する、即ち第1端子T1と出力端子Toを接続したボルテージフォロア接続において、トランジスタQ31と出力トランジスタQ32とが、1対10なドレイン電流を出力する時、第2入力信号IPと第1入力信号IMが等しくなる。従って、トランジスタQ31のゲート電圧と出力トランジスタQ32のゲート電圧とが同一な電圧、即ち、トランジスタQ25とトランジスタQ26によるカレントミラー回路24が同一な電流を伝達する時、第2入力信号IPと第1入力信号IMを等しくする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、MOS型トランジスタは、その構造上、各端子に対する容量成分を持ち、各ノード電圧はその容量に充放電することによりなる。このため、図4の電流出力回路10においては、入力側のトランジスタQ11の容量成分に対し、高電位電源VD及び電流源12による充放電が行われ、出力側のトランジスタQ12のゲート電圧を決定する。
【0016】
この充放電は、容量、抵抗と電流による時定数で決定され、カレントミラー回路11を構成するトランジスタQ11,Q12の素子サイズが大きいほど、伝達する電流が小さいほどにより長い時間を要する。
【0017】
図5のアナログスイッチ回路20において、その回路動作速度は、トランジスタQ23,Q24による差動対23と、トランジスタQ25,Q26によるカレントミラー回路24の動作速度により決定する。
【0018】
同様に、図6のオペアンプ回路30において、その回路動作速度は、トランジスタQ23,Q24による差動対23と、トランジスタQ25,Q26によるカレントミラー回路24と、トランジスタQ31,Q32と、トランジスタQ33,Q35によるカレントミラー回路33によって決定する。
【0019】
以上のように、図4〜図6に示されるように、カレントミラー回路を搭載する回路においては、そのカレントミラー回路の動作速度が回路全体の動作時間に制約を及ぼしている。これは、回路全体の動作速度の向上を妨げる要因となっている。
【0020】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は動作速度の速い電流出力回路、オペアンプ回路を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、第2の抵抗素子による電流/電圧変換により第3のトランジスタのゲート電圧を第2の電流に基づいて設定しているため、第1の電流に対する第3の電流の伝達時間が短縮され、電流出力回路が高速に動作する。
【0022】
請求項2に記載の発明のように、第1のトランジスタのゲート電圧と第3のトランジスタのゲート電圧を等しくするように第1及び第2の抵抗素子の抵抗値と第2の電流を設定し、第1及び第3のトランジスタの素子サイズ比を設定することで、第1及び第3の電流の電流値の比を設定した。
【0023】
請求項3に記載の発明のように、第1の抵抗素子の抵抗値と第2の抵抗素子の抵抗値とが等しい。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、第3のトランジスタと第1の出力トランジスタのゲート電圧を、差動入力回路の第2及び第3の抵抗素子による電流/電圧変換により設定するため、第1及び第2入力信号の変化に対して第3のトランジスタ(第2の出力トランジスタ)と第1の出力トランジスタに流れる電流への伝達時間が短縮され、オペアンプ回路が高速に動作する。
【0026】
請求項5に記載の発明のように、第1のトランジスタのゲート電圧と第3のトランジスタ及び第1の出力トランジスタのゲート電圧を等しくするように第1〜第3の抵抗素子の抵抗値と第2の電流の値を設定した。
【0027】
請求項6に記載の発明のように、第4のトランジスタと、そのトランジスタのゲート−ソース間に接続された第5の抵抗素子とを有し、該第5の抵抗素子に流れる第7の電流と第4のトランジスタのドレイン電流とを一致させるように制御した定電流源回路を備え、第1の電流を第4のトランジスタのドレイン電流と等しくし、第7の電流の電流値との比が、第5及び第4の抵抗素子の抵抗比の逆数比となる第3の電流を第4の抵抗素子に流し、該第4の抵抗素子の抵抗値と第3の電流の電流値により第2の出力トランジスタのゲート電圧を設定した。このように、トランジスタ及び抵抗素子のサイズ比により第2の出力トランジスタのアイドリング電流を設定する。
【0028】
請求項7に記載の発明のように、第2の出力トランジスタを第4のトランジスタの素子サイズに比例した素子サイズとし、第6の電流を、第7の電流との比が第4のトランジスタと第2の出力トランジスタの素子サイズ比となるように設定した。
請求項8に記載の発明のように、第4の抵抗素子は、第1の抵抗素子の抵抗値と等しい抵抗値を有する複数本の抵抗を並列に接続した抵抗値を有する。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1に従って説明する。
【0030】
図1は、電流出力回路40の回路図である。
電流出力回路40は、電流変換回路41、定電流源42、カレントミラー回路43、出力段回路44を備える。
【0031】
電流変換回路41は、PチャネルMOSトランジスタQ41,Q42、第1抵抗素子R11から構成される。第1トランジスタQ41は、ソースが高電位電源VDに接続され、ゲートが第1抵抗素子R11を介して高電位電源VDに接続され、ドレインが定電流源42に接続される。第2トランジスタQ42は、ソースが第1トランジスタQ41のゲートに接続され、ゲートが第1トランジスタQ41のドレインに接続され、ドレインがカレントミラー回路43に接続される。
【0032】
カレントミラー回路43はNチャネルMOSトランジスタQ43,Q44から構成され、入力側のトランジスタQ43のドレインが前記トランジスタQ42のドレインに接続される。両トランジスタQ43,Q44はソースが低電位電源VSに接続され、トランジスタQ43のドレインは両トランジスタQ43,Q44のゲートに接続され、トランジスタQ44のドレインは出力段回路44に接続される。
【0033】
出力側のトランジスタQ44は、入力側のトランジスタQ43と同一の素子サイズを有し、トランジスタQ43のドレイン電流、即ち前記トランジスタQ42のドレイン電流と等しいドレイン電流を流す。
【0034】
出力段回路44は、第2抵抗素子R12、PMOSトランジスタQ45から構成され、前記トランジスタQ44のドレインは第2抵抗素子R12を介して高電位電源VDに接続される。トランジスタQ45はソースが高電位電源VDに接続され、ゲートが第2抵抗素子R12を介して高電位電源VDに接続され、ドレインが出力端子Toに接続される。
【0035】
トランジスタQ45は前記トランジスタQ41と相関のある素子サイズ(本実施形態では同一の素子サイズ)を有し、第2抵抗素子R12は、第1抵抗素子R11の抵抗値と相関のある抵抗値(本実施形態では同一抵抗値)を持つ。
【0036】
次に、上記のように構成された電流出力回路40の作用を説明する。
トランジスタQ41,Q42及び第1抵抗素子R11は定電流源42の電流I41を受け、トランジスタQ42から電流I42を出力させる。
【0037】
トランジスタQ42は、トランジスタQ41に電流I41となるドレイン電流を第1抵抗素子R11に流すことでトランジスタQ41のゲート電圧を制御する。即ち、この時の電流I42は、第1抵抗素子R11により、トランジスタQ41に定電流I41と等しいドレイン電流を流すようにそのトランジスタQ41のゲート・ソース間電圧を生じさせる電流値である。
【0038】
電流I42は、トランジスタQ43,Q44で構成されるカレントミラー回路43により電流I43として第2抵抗素子R12に伝えられる。両トランジスタQ43,Q44の素子サイズが同一であることから、トランジスタQ44は、トランジスタQ43のドレイン電流I42と等しいドレイン電流I43(I42=I43)を流す。
【0039】
そして、第1抵抗素子R11と第2抵抗素子R12とは同一抵抗値であるため、第1抵抗素子R11と電流I42によるトランジスタQ41のゲート電圧Vaと、第2抵抗素子R12と電流I43によるトランジスタQ45のゲート電圧Vbは同一電圧値となる。
【0040】
トランジスタQ45は、トランジスタQ41と同一素子サイズであり、そのソースはともに高電位電源VDに接続され、ゲート電圧Vb,Vaは同一電圧値(Va=Vb)である。これにより、出力段のトランジスタQ45は、トランジスタQ41のドレイン電流I41と等しいドレイン電流I44(I44=I41)を流す。
【0041】
次に、定電流源42の電流I41を変更した場合、その変更された電流I41によりトランジスタQ41のゲート電圧Vaが決定され、そのゲート電圧Vaと等しいゲート電圧Vbが第1及び第2抵抗素子R11,R12に流れる電流I42,I43の電流値に関わらず設定される。更に、トランジスタQ45のゲート電圧Vbは、第2抵抗素子R12による電流/電圧変換により設定される。
【0042】
従って、本実施形態では、トランジスタQ41のドレイン電流I41によってトランジスタQ41及びQ45のゲート電圧Va,Vbが直ちに決定され、それによりトランジスタQ45は電流I41と相関のあるドレイン電流I44を流し、応答時間が従来に比べて短くなる。
【0043】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電流出力回路40では、第2抵抗素子R12による電流/電圧変換により出力側であるトランジスタQ45のゲート電圧Vbを設定している。これに対し、従来の電流出力回路10(図4参照)では、入力側であるトランジスタQ11の容量成分に対して充放電を行うことで、出力側であるトランジスタQ12のゲート電圧を設定していた。従って、本発明回路では、従来回路でのトランジスタQ11の容量成分充放電時間分、電流伝達の時間を短縮することが可能である。
【0044】
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図2に従って説明する。
尚、説明の便宜上、図1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0045】
図2は、アナログスイッチ回路50の回路図である。
このアナログスイッチ回路50は、電流変換回路41、定電流源42、カレントミラー回路51、差動回路52を備える。
【0046】
電流変換回路41は、PチャネルMOSトランジスタQ41,Q42、第1抵抗素子R11から構成される。トランジスタQ41はドレインに定電流源42の電流I41を受け、トランジスタQ42のドレインがカレントミラー回路51に接続される。
【0047】
カレントミラー回路51はNチャネルMOSトランジスタQ51,Q52から構成され、入力側のトランジスタQ51のドレインが前記トランジスタQ42のドレインに接続される。両トランジスタQ51,Q52はソースが低電位電源VSに接続され、トランジスタQ51のドレインは両トランジスタQ51,Q52のゲートに接続され、トランジスタQ52のドレインは差動回路52に接続される。
【0048】
出力側のトランジスタQ52は、入力側のトランジスタQ51の2倍の素子サイズを有し、トランジスタQ51のドレイン電流、即ち前記トランジスタQ42のドレイン電流の2倍のドレイン電流をバイアス電流として差動回路52に供給する。
【0049】
差動回路52は、一対のNチャネルMOSトランジスタQ53,Q54からなる差動対53を含み、両トランジスタQ53,Q54のソースが前記トランジスタQ52のドレインに接続される。トランジスタQ53はゲートが入力端子Tiに接続され、入力信号VINを受け、ドレインが第2抵抗素子R12を介して高電位電源VDに接続される。トランジスタQ54はゲートが出力端子Toに接続され、ドレインが出力端子ToとPチャネルMOSトランジスタQ55のドレインに接続される。トランジスタQ55は、ゲートが第2抵抗素子R12を介して高電位電源VDに接続に接続され、ソースが高電位電源VDに接続される。
【0050】
次に、上記のように構成されたアナログスイッチ回路50の作用を説明する。
トランジスタQ41,Q42,抵抗素子R11は、外部電流I41を受け、電流I42をトランジスタQ51に出力する。トランジスタQ51,Q52は2倍のカレントミラー回路51を構成しており、トランジスタQ52はトランジスタQ42のドレイン電流の2倍のドレイン電流(=I42×2)を出力する。
【0051】
そして、外部電流I41をトランジスタQ42のドレイン電流I42と同一電流値(I42=I41)に設定した場合、トランジスタQ52のドレイン電流I51は、トランジスタQ41のドレイン電流I41の2倍(I51=I41×2)となる。
【0052】
・入力信号VINと出力信号VOUTの電位が等しい(VIN=VOUT)時。
トランジスタQ53,Q54の差動対53は、トランジスタQ52のドレイン電流を入力側のトランジスタQ53と出力側のトランジスタQ54へそれぞれ均一に分配し、両トランジスタQ53,Q54に流れる電流I52,I53は同一値(I52=I53)となる。
【0053】
トランジスタQ41のゲート電圧VaとトランジスタQ55のゲート電圧Vbとが等しくなる(Va=Vb)ことから、トランジスタQ55のドレイン電流I53はトランジスタQ41のドレイン電流I41、更にはトランジスタQ42のドレイン電流I42と等しく(I53=I41=I42)なる。これにより、トランジスタQ53,Q54による差動対53は、ドレイン側流入電流とソース側流出電流が一致し、出力信号VOUTの電位を入力信号VINのそれと一致(VIN=VOUT)させ、その安定した状態を保持する。
【0054】
・入力信号VINの電位が出力信号VOUTよりも低い(VIN<VOUT)時(過渡的な電圧条件)。
トランジスタQ53,Q54の差動対53は入力信号VINを受け、入力側のトランジスタQ53の電流I52を出力側の電流I53より少なくする(I52<I53)。
【0055】
これにより、トランジスタQ55のゲート電圧VbがトランジスタQ41のゲート電圧Vaより高くなる(Va<Vb)ことから、トランジスタQ55のドレイン電流I53はトランジスタQ41のドレイン電流I41よりも少なく(I53<I41)なる。これにより、トランジスタQ53,Q54による差動対53は入力信号VIN及び出力信号VOUTによる分配電流をトランジスタQ54から引き込むことができず、トランジスタQ54のゲート・ソース間電圧は小さくなり、出力信号VOUTの電位が低下する。
【0056】
・入力信号VINの電位が出力信号VOUTよりも高い(VIN>VOUT)時(過渡的な電圧条件)。
トランジスタQ53,Q54の差動対53は、入力側のトランジスタQ53の電流I52を多くする(I52>I53)。
【0057】
これにより、トランジスタQ55のゲート電圧VbがトランジスタQ41のゲート電圧Vaより低くなる(Va>Vb)ことから、トランジスタQ55のドレイン電流I53はトランジスタQ41のドレイン電流I41よりも多く(I53>I41)なる。これにより、トランジスタQ53,Q54による差動対53は入力信号VIN及び出力信号VOUTによる分配電流をトランジスタQ53から引き込むことができなくなり、トランジスタQ53のゲート・ソース間電圧は小さくなり、出力信号VOUTの電位が上昇する。
【0058】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第2抵抗素子R12による電流/電圧変換により入力側の電流I52に応答してトランジスタQ55のゲート電圧Vbを設定し、出力側の電流I53を変化させるようにした。その結果、入力側の電流I52を出力側の電流I53へ伝達するのに要する時間が、図5のカレントミラー回路24に比べて短く、アナログスイッチ回路50を高速に動作させることができる。
【0059】
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を図3に従って説明する。
尚、説明の便宜上、図1,2と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0060】
図3は、プッシュプル型のオペアンプ回路60の回路図である。
このオペアンプ回路60は、定電流源回路61、電流変換回路41、カレントミラー回路43、差動入力回路62、出力段回路63を備える。
【0061】
定電流源回路61は、カレントミラー回路64、NチャネルMOSトランジスタQ61,Q62、抵抗素子R21から構成される。
カレントミラー回路64はPチャネルMOSトランジスタQ63,Q64から構成され、両トランジスタQ63,Q64のソースは高電位電源VDに接続され、トランジスタQ63のドレインはトランジスタQ63,Q64のゲートに接続される。トランジスタQ63,Q64のドレインはそれぞれトランジスタQ61,Q62のドレインに接続される。
【0062】
トランジスタQ61はゲートがトランジスタQ62のドレインに接続され、ソースが抵抗素子R21を介して低電位電源VSに接続される。トランジスタQ61と抵抗素子R21の間のノードN11はトランジスタQ62のゲートに接続され、トランジスタQ62のソースは低電位電源VSに接続される。
【0063】
トランジスタQ65は、ソースが低電位電源VSに接続され、ゲートがトランジスタQ62のゲートに接続され、ドレインが電流変換回路41に接続される。トランジスタQ65はトランジスタQ62と同一の素子サイズを有し、トランジスタQ62のドレイン電流I62(=I61)と等しいドレイン電流I63を電流変換回路41に供給する。
【0064】
トランジスタQ61は第1抵抗素子R21へ電流を供給することにより、トランジスタQ62のゲート電圧を設定する。トランジスタQ62はそのドレイン電流I62によりドレイン電圧を決定し、トランジスタQ61のゲート電圧を設定する。カレントミラー回路64はトランジスタQ61のドレイン電流I61を受け、トランジスタQ62へのドレイン電流を制御する。
【0065】
そして、電流I61の電流値は、抵抗素子R21によって、トランジスタQ62にドレイン電流I62を流すようにそのトランジスタQ62のゲート・ソース間電圧差を生じさせる。これらにより、トランジスタQ61はトランジスタQ62のドレイン電流I62がトランジスタQ61のドレイン電流I61と同一電流になるよう、トランジスタQ62のゲート電圧を制御している。
【0066】
この時のトランジスタQ61のドレイン電流I61とトランジスタQ62のゲート電圧Vcは、トランジスタQ62の素子サイズと抵抗素子R21の抵抗値によって決定され、その値は固有である。
【0067】
電流変換回路41はPチャネルMOSトランジスタQ41,Q42及び第2抵抗素子R11を備え、トランジスタQ41のドレインが前記トランジスタQ65のドレインに接続されてそのドレイン電流I63を受け、トランジスタQ42のドレイン電流I64を流す。
【0068】
この時のドレイン電流I64は、第2抵抗素子R11によって、トランジスタQ41に電流I63と等しいドレイン電流を流すようにそのトランジスタQ41のゲート・ソース間電圧差を生じさせる。
【0069】
カレントミラー回路43は、一対のNチャネルMOSトランジスタQ43,Q44から構成され、入力側のトランジスタQ43のドレインが前記トランジスタQ42のドレインに接続される。トランジスタQ43,Q44はソースが低電位電源VSに接続され、トランジスタQ43のドレインはトランジスタQ43,Q44のゲートに接続される。
【0070】
トランジスタQ44はトランジスタQ43と等しい素子サイズを有し、トランジスタQ44はトランジスタQ43のドレイン電流I63と等しい電流をバイアス電流として差動入力回路62に供給する。
【0071】
差動入力回路62は、差動対65を構成する一対のNチャネルMOSトランジスタQ66,Q67、第3及び第4抵抗素子R22,R23から構成され、両トランジスタQ66,Q67のソースの接続点が前記トランジスタQ44のドレインに接続される。
【0072】
トランジスタQ66,Q67のドレインはそれぞれ第3及び第4抵抗素子R22,R23を介して高電位電源VDに接続される。トランジスタQ66のゲートは第1入力端子T1に接続され、そのゲートに第1入力信号IMを受ける。トランジスタQ67のゲートは第2入力端子T2に接続され、そのゲートに第2入力信号IPを受ける。
【0073】
第3及び第4抵抗素子R22,R23は第2抵抗素子R11の抵抗値と同一の抵抗値を有する複数(本実施形態では2本)の抵抗素子R22a,R22b,R23a,R23bを直列接続して構成される。従って、第3及び第4抵抗素子R22,R23は、第2抵抗素子R11と相関のある抵抗値(2倍の抵抗値)を有する。
【0074】
一対のトランジスタQ66,Q67は同一の素子サイズを有する。従って、差動入力回路62は、トランジスタQ44から供給されるバイアス電流I65に基づいて動作し、第1及び第2入力信号IM,IPの電位差に応じて流すドレイン電流I66,I67により、トランジスタQ66と第3抵抗素子R22の間のノードN12の電位と、トランジスタQ67と第4抵抗素子R23の間のノードN13の電位とを、相補的に変更する。また、第1及び第2入力信号IM,IPの電位が等しいとき、それぞれのトランジスタQ66,Q67は等しいドレイン電流I66,I67を流す。
【0075】
差動入力回路62のノードN12,N13は、出力段回路63に接続される。
出力段回路63は、PMOSトランジスタQ68,Q69、NMOSトランジスタQ70、第5抵抗素子R24から構成され、トランジスタQ68,Q69のゲートが各ノードN12,N13にそれぞれ接続される。
【0076】
トランジスタQ68はソースが高電位電源VDに接続され、ドレインが第5抵抗素子R24に接続される。トランジスタQ68はトランジスタQ41の素子サイズのn倍(nは整数であり、本実施形態ではn=2)の素子サイズを有すし、そのゲート電圧Vb1に応じたドレイン電流I68を流す。
【0077】
トランジスタQ69は最終出力段の上段トランジスタであり、ソースが高電位電源VDに接続され、ドレインが出力端子Toに接続される。トランジスタQ69はトランジスタQ41の10倍の素子サイズを有する。トランジスタQ69は、そのゲート電圧Vb2に応じたドレイン電流I69を出力端子Toに供給する。
【0078】
第5抵抗素子R24は、第1抵抗素子R21の抵抗値と同じ抵抗値を有するn本(本実施形態では2本)の抵抗を並列に接続した抵抗値を有する。即ち、第5抵抗素子R24は、並列接続された抵抗素子R24a,R24bから構成され、それら抵抗素子R24a,R24bは第1抵抗素子R21と同一の抵抗値を有する。従って、第5抵抗素子R24は、第1抵抗素子R21と相関のある抵抗値(第1抵抗素子R21の抵抗値の1/2)を有する。
【0079】
第5抵抗素子R24とトランジスタQ68の間のノードN14は、トランジスタQ70のゲートに接続される。トランジスタQ70は最終出力段の下段トランジスタであり、ソースが低電位電源VSに接続され、ドレインが出力端子Toに接続される。
【0080】
トランジスタQ70はトランジスタQ62の10倍の素子サイズを有し、トランジスタQ68のドレイン電流I68と抵抗素子R24の抵抗値により決まるノードN14と等しいの電位を持つゲート電圧Vdに応じたドレイン電流I70を出力端子Toから引き込む。
【0081】
このように構成されたオペアンプ回路30は、入力信号IP,IMの電位に応じて、最終出力段のトランジスタQ69のドレイン電流I69を出力端子Toから吐出させ、又はトランジスタQ70のドレイン電流I70を出力端子Toから吸引する、所謂プッシュプル動作する。
【0082】
次に、上記のように構成されたオペアンプ回路60の作用を説明する。
定電流源回路61は、トランジスタQ61〜Q64及び第1抵抗素子R21により、トランジスタQ61のドレイン電流I61と等しいトランジスタQ62のドレイン電流I62を発生する。
【0083】
トランジスタQ65は、トランジスタQ62と同一ゲート、ソース電圧であり、トランジスタQ62のドレイン電流I62と等しいドレイン電流I63(I63=I62)を出力する。
【0084】
電流変換回路41は、トランジスタQ41,Q42,抵抗素子R11によって、電流I63を受け、トランジスタQ42から電流I64を出力させる。この時の電流I64は、抵抗素子R11によって、トランジスタQ41にドレイン電流I63を流すためのゲート・ソース間電圧差を生じさせる電流値である。
【0085】
トランジスタQ43,Q44によるカレントミラー回路43により、電流I64は同一な電流値のバイアス電流I65としてトランジスタQ66,Q67による差動対65へ伝えられる。
【0086】
そして、出力信号OUTを第1入力信号IMとして入力する、即ち第1端子T1と出力端子Toを接続したボルテージフォロア接続において、第1及び第2入力信号IM,IPの電位に対する動作を説明する。
【0087】
・第1及び第2入力信号IM,IPの電位が等しい(IM=IP)時。
トランジスタQ66,Q67により、バイアス電流I65はトランジスタQ66,Q67へ均一に分配され、それらのドレイン電流I67,I68は等しく(I66=I67)なり、その電流値は電流I64の1/2(I66=I67=I64×0.5)となる。
【0088】
第3抵抗素子R22の抵抗値は、第2抵抗素子R11と等しい抵抗値を持つ抵抗素子R22aとR22bを直列接続した合成抵抗値であり、第2抵抗素子R11の2倍の抵抗値となる。従って、トランジスタQ68のゲート電圧Vb1は、第3抵抗素子R22の抵抗値と電流I66から、
Vb1=I66×R22=I64×0.5×R11×2=Va
となる。即ち、トランジスタQ68のゲート電圧Vb1は、トランジスタQ41のゲート電圧Vaと等しくなる。
【0089】
同様にして、トランジスタQ69のゲート電圧Vb2は、
Vb2=I67×R23=I64×0.5×R11×2=Va
となり、トランジスタQ41のゲート電圧Vaと等しくなる。
【0090】
トランジスタQ69はトランジスタQ41のゲート電圧Vaと等しいゲート電圧Vb2(Vb2=Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の10倍であることから、トランジスタQ41の10倍の電流I69(I69=I63×10)を出力する。
【0091】
トランジスタQ68はトランジスタQ41のゲート電圧Vaと等しいゲート電圧Vb1(Vb1=Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の2倍であることから、トランジスタQ41の2倍の電流I68(I68=I63×2=I62×2)を第5抵抗素子R24へ出力する。
【0092】
第5抵抗素子R24の抵抗値は、第1抵抗素子R21と等しい抵抗値を持つ抵抗素子R24a,R24bを並列接続した合成抵抗値であり、第1抵抗素子R21の0,5倍である。従って、トランジスタQ70のゲート電圧Vdは、第5抵抗素子R24の抵抗値と電流I68から、
Vd=I68×R24=I62×2×R21÷2=Vc
となり、トランジスタQ62のゲート電圧Vcと等しくなる。
【0093】
トランジスタQ70は、その素子サイズがトランジスタQ62の10倍であることから、トランジスタQ62の10倍の電流I70(I70=I62×10)となる。
【0094】
トランジスタQ69のドレイン電流I69と、トランジスタQ70のドレイン電流I70が等しい(I69=I70=I63×10)ため、第1入力信号IMと第2入力信号IPの電位を等しく(IM=IP)し、この安定状態が保持される。
【0095】
・第2入力信号IPの電位が第1入力信号IMの電位(出力信号OUTの電位)より低い(IP<IM)時(過渡的な電圧条件)
トランジスタQ66,Q67よりなる差動対65は、第1及び第2入力信号IM,IPによりバイアス電流I65をトランジスタQ66側へ多く分配(I66>I67)する。従って、トランジスタQ66のドレイン電流I66は、トランジスタQ42のドレイン電流I64の1/2より多く(I66>I64×0.5)なる。
【0096】
第3抵抗素子R22の抵抗値は、第2抵抗素子R11の2倍(R22=R11×2)であるため、トランジスタQ68のゲート電圧Vb1は、
Vb1=I66×R22<Va
となり、トランジスタQ41のゲート電圧Vaより低くなる。
【0097】
同様にして、トランジスタQ69のゲート電圧Vb2は、
Vb2=I67×R23>Va
となり、トランジスタQ41のゲート電圧Vaより高くなる。
【0098】
トランジスタQ69はゲート電圧Vb2(Vb2>Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の10倍であるが、ドレイン電流I69は10倍以下(I69<I63×10)となる。
【0099】
トランジスタQ68はゲート電圧Vb1(Vb1<Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の2倍であるが、トランジスタQ41の2倍以上の電流I68(I68=>I63×2)を第5抵抗素子R24へ出力する。
【0100】
第5抵抗素子R24の抵抗値は、第1抵抗素子R21の抵抗値の1/2であるため、トランジスタQ70のゲート電圧Vdは、
Vd>Vc
となり、トランジスタQ62のゲート電圧Vcより高くなる。
【0101】
トランジスタQ70は、その素子サイズはトランジスタQ62の10倍であるが、ゲート電圧Vd(Vd>Vc)を受け、トランジスタQ62の10倍以上の電流I70(I70>I62×10)を出力する。
【0102】
トランジスタQ69のドレイン電流I69が、トランジスタQ70のドレイン電流I70より少なく(I69<I70)なり、出力信号OUTの電位は低電位電源VSに近くなり、第1入力信号IMの端子電圧を低下させる。
【0103】
・第2入力信号IPの電位が第1入力信号IM(出力信号OUTの電位)より高い(IP>IM)時(過渡的な電圧条件)。
トランジスタQ66,Q67よりなる差動対65は、第1及び第2入力信号IM,IPによりバイアス電流I65をトランジスタQ67側へ多く分配(I66<I67)する。従って、トランジスタQ66のドレイン電流I66は、トランジスタQ42のドレイン電流I64の1/2より少なく(I66<I64×0.5)なる。
【0104】
第3抵抗素子R22の抵抗値は、第2抵抗素子R11の2倍(R22=R11×2)であるため、トランジスタQ68のゲート電圧Vb1は、
Vb1=I66×R22>Va
となり、トランジスタQ41のゲート電圧Vaより高くなる。
【0105】
同様にして、トランジスタQ69のゲート電圧Vb2は、
Vb2=I67×R23<Va
となり、トランジスタQ41のゲート電圧Vaより低くなる。
【0106】
トランジスタQ69はゲート電圧Vb2(Vb2<Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の10倍であるが、ドレイン電流I69は10倍以上(I69>I63×10)となる。
【0107】
トランジスタQ68はゲート電圧Vb1(Vb1>Va)を受け、その素子サイズがトランジスタQ41の2倍であるが、トランジスタQ41の2倍以下の電流I68(I68=<I63×2)を第5抵抗素子R24へ出力する。
【0108】
第5抵抗素子R24の抵抗値は、第1抵抗素子R21の抵抗値の1/2であるため、トランジスタQ70のゲート電圧Vdは、
Vd<Vc
となり、トランジスタQ62のゲート電圧Vcより低くなる。
【0109】
トランジスタQ70は、その素子サイズはトランジスタQ62の10倍であるが、ゲート電圧Vd(Vd<Vc)を受け、トランジスタQ62の10倍以下の電流I70(I70<I62×10)を出力する。
【0110】
トランジスタQ69のドレイン電流I69が、トランジスタQ70のドレイン電流I70より多く(I69>I70)なり、出力信号OUTの電位は高電位電源VDに近くなり、第1入力信号IMの端子電圧を上昇させる。
【0111】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)トランジスタQ41のドレイン電流I63と相関のある電流I68,I69を流すように第3及び第4抵抗素子R22,R23によってトランジスタQ68と出力トランジスタQ69のゲート電圧Vb1,Vb2を設定し、第3及び第4抵抗素子R22,R23による電流/電圧変換により第1及び第2入力信号IM,IPによってゲート電圧Vb1,Vb2を変化させて第1出力トランジスタQ69のドレイン電流I69と、トランジスタQ68のドレイン電流I68により第2出力トランジスタQ70のドレイン電流I70とを変化させるようにした。その結果、第1及び第2入力信号IM,IPの変化に基づく電流I69,I70の変化、即ち伝達時間が従来回路に比べて短くなり、オペアンプ回路60を高速に動作させることができる。
【0112】
(2)定電流源回路61は、ゲート−ソース間に抵抗素子R21が接続されたトランジスタQ62を備え、トランジスタQ61,Q63,Q64により、抵抗素子R21に流れる電流I61とトランジスタQ62のドレイン電流I62を一致させる。出力トランジスタQ70はトランジスタQ62の10倍の素子サイズを有し、ソース−ゲート間に抵抗素子R21と同じ抵抗値を有する抵抗素子R24a,R24bを並列接続した抵抗素子R24が接続され、その抵抗素子R24にドレイン電流I62の2倍の電流I68が供給され、それにより出力トランジスタQ70のゲート電圧Vdが設定される。これにより、トランジスタQ70のドレイン電流I70は、ゲート電圧Vcに対して2次特性で反応するため、出力駆動能力の低下を抑えることができる。
【0113】
(3)出力段回路63は、抵抗素子R24にドレイン電流I68を流すトランジスタQ68を備え、そのトランジスタQ68のゲートは差動入力回路62の差動対65を構成するトランジスタQ66のドレインに接続される。従って、差動対65から見てトランジスタQ68と出力トランジスタQ70の2段にて電圧電流変換を行っているため、高速に動作することができる。
【0114】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記各実施形態において、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとを適宜入れ替えて実施してもよい。その際、高電位電源VDと低電位電源VSとを入れ替えて供給することはいうまでもない。
【0115】
・上記各実施形態において、各抵抗素子の抵抗値、各トランジスタの素子サイズを適宜変更して実施してもよい。例えば、図3のオペアンプ回路60において、出力トランジスタQ70のゲート電圧VdをトランジスタQ62のゲート電圧Vcと等しく設定できれば、第1及び第5抵抗素子R21,R24の抵抗値の比を適宜変更して実施してもよい。もちろん、それに対応してトランジスタQ68の素子サイズを変更してドレイン電流I68を変更することはいうまでもない。
【0116】
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1) 第1の電流をドレインに受ける第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート−ソース間に接続された第1の抵抗素子と、前記第1のトランジスタのドレインにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのゲートにソースが接続された第2のトランジスタと、
前記第1の抵抗素子の抵抗値と相関のある抵抗値を有する第2の抵抗素子と、
前記第2の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、前記第1のトランジスタと相関のある素子サイズを有し、前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく第2の電流をゲートに受け、ドレインから前記第1の電流と相関のある第3の電流を出力する第3のトランジスタと、
を備えたことを特徴とする電流出力回路。
(付記2) 前記第1のトランジスタのゲート電圧と前記第3のトランジスタのゲート電圧を等しくするように前記第1及び第2の抵抗素子の抵抗値と前記第2の電流を設定し、
前記第1及び第3のトランジスタの素子サイズ比を設定することで、前記第1及び第3の電流の電流値の比を設定したことを特徴とする付記1記載の電流出力回路。
(付記3) 前記第2及び第3のトランジスタのドレインにカレントミラー回路を接続し、該カレントミラー回路により前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく前記第2の電流を前記第3のトランジスタのドレインに受けるようにしたことを特徴とする付記1又は2記載の電流出力回路。
(付記4) 前記カレントミラー回路の入力側トランジスタと出力側トランジスタの素子サイズ比を、前記第1の抵抗素子と前記第2の抵抗素子の抵抗比の逆数比としたことを特徴とする付記3記載の電流出力回路。
(付記5) 入力信号の電圧成分を出力信号へ伝達するアナログスイッチ回路であって、
第1の電流をドレインに受ける第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート−ソース間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1のトランジスタのドレインにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのゲートにソースが接続された第2のトランジスタと、
ゲートに前記入力信号が印加された入力トランジスタと、ゲートとドレインが接続され該ゲート電圧を持つ前記出力信号を出力する出力トランジスタからなり、前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく第2の電流がバイアス電流として供給される差動対と、
前記入力トランジスタのドレインに接続され、前記第1の抵抗素子の抵抗値と相関のある抵抗値を有する第2の抵抗素子と、
前記第2の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、前記第1のトランジスタと相関のある素子サイズを有し、ドレインが前記出力トランジスタのドレインに接続され、ドレインから前記第1の電流と相関のある第3の電流を出力する第3のトランジスタと、
を備えたことを特徴とするアナログスイッチ回路。
(付記6) 前記第1のトランジスタのゲート電圧と前記第3のトランジスタのゲート電圧を等しくするように前記第1及び第2の抵抗素子の抵抗値と前記第2の電流を設定したことを特徴とする付記5記載のアナログスイッチ回路。
(付記7) 前記第2のトランジスタのドレイン電流をミラーして前記バイアス電流を前記差動対に供給するカレントミラー回路を備えたことを特徴とする付記5又は6記載のアナログスイッチ回路。
(付記8) 前記カレントミラー回路の入力側トランジスタと出力側トランジスタの素子サイズ比を、前記第2のトランジスタのドレイン電流と前記差動対に流れる電流の合計値の比としたことを特徴とする付記7記載のアナログスイッチ回路。
(付記9) 第1の電流をドレインに受ける第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート−ソース間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1のトランジスタのドレインにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのゲートにソースが接続された第2のトランジスタと、
ゲートにそれぞれ第1及び第2の入力信号が印加される一対のトランジスタからなる差動対と、前記一対のトランジスタのドレインにそれぞれ接続された第2及び第3の抵抗素子とを備え、前記差動対に前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく第2の電流がバイアス電流として供給される差動入力回路と、
前記第2の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、ドレインから前記第1の電流と相関のある第3の電流を出力する第3のトランジスタと、
前記第3の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、ドレインから前記第1の電流と相関のある第5の電流を流す第1の出力トランジスタと、
前記第3のトランジスタのドレインにゲートが接続され、ゲート−ソース間に第4の抵抗素子が接続され、該第4の抵抗素子と前記第3の電流に基づくゲート電圧に応じた第6の電流を流す第2の出力トランジスタと、
を備えたことを特徴とするオペアンプ回路。
(付記10) 前記第1のトランジスタのゲート電圧と前記第3のトランジスタ及び第1の出力トランジスタのゲート電圧を等しくするように前記第1〜第3の抵抗素子の抵抗値と前記第2の電流の値を設定したことを特徴とする付記9記載のオペアンプ回路。
(付記11) 前記第2のトランジスタのドレイン電流をミラーして前記バイアス電流を前記差動対に供給する第1のカレントミラー回路を備えたことを特徴とする付記9又は10記載のオペアンプ回路。
(付記12) 前記第1のカレントミラー回路の入力側トランジスタと出力側トランジスタの素子サイズ比を、前記第2のトランジスタのドレイン電流と前記差動対に流れる電流の合計値の比としたことを特徴とする付記11記載のオペアンプ回路。
(付記13) 第4のトランジスタと、そのトランジスタのゲート−ソース間に接続された第5の抵抗素子とを有し、該第5の抵抗素子に流れる第7の電流と前記第4のトランジスタのドレイン電流とを一致させるように制御した定電流源回路を備え、
前記第1の電流を前記第4のトランジスタのドレイン電流と等しくし、
前記第7の電流の電流値との比が、前記第5及び第4の抵抗素子の抵抗比の逆数比となる第3の電流を前記第4の抵抗素子に流し、該第4の抵抗素子の抵抗値と前記第3の電流の電流値により前記第2の出力トランジスタのゲート電圧を設定したことを特徴とする付記9〜12のうちの何れか一項記載のオペアンプ回路。
(付記14) 前記第2の出力トランジスタを前記第4のトランジスタの素子サイズに比例した素子サイズとし、前記第6の電流を、前記第7の電流との比が前記第4のトランジスタと前記第2の出力トランジスタの素子サイズ比となるように設定したことを特徴とする付記13記載のオペアンプ回路。
(付記15) 前記定電流源回路は、
前記第5の抵抗素子にソースが接続され、前記第4のトランジスタのドレインにゲートが接続された第5のトランジスタと、
前記第5及び第4のトランジスタのドレインにそれぞれドレインが接続された第6及び第7トランジスタからなる第2のカレントミラー回路と
を備えたことを特徴とする付記13又は14記載のオペアンプ回路。
(付記16) 付記1〜4のうちの何れか一項記載の電流出力回路と、付記5〜8のうちの何れか一項記載のアナログスイッチ回路と、付記9〜15のうちの何れか一項記載のオペアンプ回路と、のうちの少なくとも一つの回路を備えた半導体装置。
【0117】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、動作速度の速い電流出力回路、オペアンプ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の電流出力回路の回路図である。
【図2】 第二実施形態のアナログスイッチの回路図である。
【図3】 第三実施形態のオペアンプ回路の回路図である。
【図4】 従来の電流出力回路の回路図である。
【図5】 従来のアナログスイッチの回路図である。
【図6】 従来のオペアンプ回路の回路図である。
【符号の説明】
I41 第1の電流
I43 第2の電流
I44 第3の電流
Q41 第1のトランジスタ
Q42 第2のトランジスタ
Q45 第3のトランジスタ
R11 第1の抵抗素子
R12 第2の抵抗素子
53 差動対
I51 第2の電流
I53 第3の電流
Q53 入力トランジスタ
Q54 出力トランジスタ
Q55 第3のトランジスタ
62 差動入力回路
65 差動対
I63 第1の電流
I65 第2の電流
IM,IP 第1及び第2の入力信号
Q68 第3のトランジスタ
Q69 第1の出力トランジスタ
Q70 第2の出力トランジスタ
R22 第2の抵抗素子
R23 第3の抵抗素子
Claims (9)
- 第1の電流をドレインに受ける第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート−ソース間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1のトランジスタのドレインにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのゲートにソースが接続された第2のトランジスタと、
前記第1の抵抗素子の抵抗値と相関のある抵抗値を有する第2の抵抗素子と、
前記第2の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、前記第1のトランジスタと相関のある素子サイズを有し、前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく第2の電流をゲートに受け、ドレインから前記第1の電流と相関のある第3の電流を出力する第3のトランジスタと、
を備えたことを特徴とする電流出力回路。 - 前記第1のトランジスタのゲート電圧と前記第3のトランジスタのゲート電圧を等しくするように前記第1及び第2の抵抗素子の抵抗値と前記第2の電流を設定し、
前記第1及び第3のトランジスタの素子サイズ比を設定することで、前記第1及び第3の電流の電流値の比を設定したことを特徴とする請求項1記載の電流出力回路。 - 前記第1の抵抗素子の抵抗値と前記第2の抵抗素子の抵抗値とが等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電流出力回路。
- 第1の電流をドレインに受ける第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート−ソース間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1のトランジスタのドレインにゲートが接続され、前記第1のトランジスタのゲートにソースが接続された第2のトランジスタと、
ゲートにそれぞれ第1及び第2の入力信号が印加される一対のトランジスタからなる差動対と、前記一対のトランジスタのドレインにそれぞれ接続された第2及び第3の抵抗素子とを備え、前記差動対に前記第2のトランジスタのドレイン電流に基づく第2の電流がバイアス電流として供給される差動入力回路と、
前記第2の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、ドレインから前記第1の電流と相関のある第3の電流を出力する第3のトランジスタと、
前記第3の抵抗素子がゲート−ソース間に接続され、ドレインから前記第1の電流と相関のある第5の電流を流す第1の出力トランジスタと、
前記第3のトランジスタのドレインにゲートが接続され、ゲート−ソース間に第4の抵抗素子が接続され、該第4の抵抗素子と前記第3の電流に基づくゲート電圧に応じた第6の電流を流す第2の出力トランジスタと、
を備えたことを特徴とするオペアンプ回路。 - 前記第1のトランジスタのゲート電圧と前記第3のトランジスタ及び第1の出力トランジスタのゲート電圧を等しくするように前記第1〜第3の抵抗素子の抵抗値と前記第2の電流の値を設定したことを特徴とする請求項4記載のオペアンプ回路。
- 第4のトランジスタと、そのトランジスタのゲート−ソース間に接続された第5の抵抗素子とを有し、該第5の抵抗素子に流れる第7の電流と前記第4のトランジスタのドレイン電流とを一致させるように制御した定電流源回路を備え、
前記第1の電流を前記第4のトランジスタのドレイン電流と等しくし、
前記第7の電流の電流値との比が、前記第5及び第4の抵抗素子の抵抗比の逆数比となる第3の電流を前記第4の抵抗素子に流し、該第4の抵抗素子の抵抗値と前記第3の電流の電流値により前記第2の出力トランジスタのゲート電圧を設定したことを特徴とする請求項4又は5記載のオペアンプ回路。 - 前記第2の出力トランジスタを前記第4のトランジスタの素子サイズに比例した素子サイズとし、前記第6の電流を、前記第7の電流との比が前記第4のトランジスタと前記第2の出力トランジスタの素子サイズ比となるように設定したことを特徴とする請求項6記載のオペアンプ回路。
- 前記第4の抵抗素子は、前記第1の抵抗素子の抵抗値と等しい抵抗値を有する複数本の抵抗を並列に接続した抵抗値を有することを特徴とする請求項4〜7のうちの何れか一項記載のオペアンプ回路。
- 請求項1〜3のうちの何れか一項記載の電流出力回路と、請求項4〜8のうちの何れか一項記載のオペアンプ回路と、のうちの少なくとも一つの回路を備えた半導体装置。
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