JP4484267B2 - ガン免疫賦活剤およびアレルギー免疫抑制剤 - Google Patents

ガン免疫賦活剤およびアレルギー免疫抑制剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒト又は動物のためのガン免疫賦活剤およびアレルギー免疫抑制剤に関する。
本発明はまた、ヒト又は動物のガン免疫を賦活させる食品又は飼料に関する。
本発明はまた、ヒト又は動物のアレルギーに関する免疫を抑制させる食品又は飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガンは1981年以来日本人の死亡原因の第1位となり、疾病対策上の最重要課題として対策が進められてきた。
ガンに対する治療法として、手術、薬物療法、放射線治療などを併用する方法が採用されており、薬物としては抗ガン剤、免疫療法剤などが用いられている。手術、抗ガン剤、放射線治療などはガンの治療が主目的であり、予防あるいは再発に積極的に働きかけるものではないが、免疫療法剤はガンの治療目的に用いられるだけでなく、予防目的にも用いることができるため、ガン免疫に関する研究は近年注目度が高まっている。
【0003】
これらのガンの治療または予防剤として免疫機能に働きかけるものとして、免疫増強・賦活効果を持つ新規多糖体物質(特開平8-259602号公報)、有機ゲルマニウム化合物を有効成分とする免疫療法剤(特開昭56-108708号公報)、フィブロネクチンレセプター産生異常細胞が原因である癌に対するフィブロネクチンレセプター産生異常細胞抑制剤(特開平6-172203号公報)、腫瘍反応性細胞の豊富なリンパ節を用いた養子細胞療法における治療薬(特開平7-179352号公報)、ガン予防剤として有用なモラノリン誘導体(特開平7-826970号公報)、抗原提示細胞によるT細胞活性化において抗原提示細胞上及び/またはT細胞上の補助刺激シグナルの伝達に関与する分子に相互作用することにより補助刺激シグナルの伝達を制御する免疫制御分子(特開平11-1494号公報)などが知られている。
【0004】
従来報告されてきたガンの予防治療剤は、いずれも医薬品として開発されたものであるため、予防といっても一度ガンになった人が再発防止のために服用するものであり、遺伝的および環境的にガンにかかる可能性があるが、現在は全く健康であるような人がガンにならないために摂取できる、効果の高いガンの予防治療剤は開発されていなかった。
【0005】
そこで、全く健康な人が通常の食品と同様に摂取することのできる安全で効果の高いガンの予防治療剤が望まれている。
【0006】
一方、近年アレルギー性疾患が増え続け、喘息はこの十年で2〜3倍に増加した。また、アレルギー体質の人は、3〜4人に1人といわれ、社会的問題になっている。特に、アトピー性皮膚炎、花粉症、子供の食物アレルギー等は、最も深刻な問題になっており、また長期にわたる治療が必要とされる。従って、これらの症状に対する医薬品だけでなく、アレルギー体質改善、あるいは軽減を目的とした様々な健康食品が開発され販売されている。
【0007】
これらアレルギー治療薬として、置換アミド化合物(特開昭55-139367号公報)、ピペラジン誘導体(特開昭55-167282号公報)、およびジヒドロカルコン化合物(特公平7-13010号公報)が報告されている。また、植物由来の抗アレルギー剤として、マンナンを有効成分とする抗ヒスタミン剤(特公平6-702号公報)、ヒスタミンおよびロイコトリエンの生体内形成を阻害するマルバレス目の植物の抽出物(特開平2-76817号公報)、ルイボスティー抽出物(特開平6-70681号公報)、南米の植物シャペウ・デ・コウロの抽出物(特開平6-9416号公報)のような活性酸素除去作用を持つ抗アレルギー剤、その他にもDyera属植物またはAchras属植物の抽出物(特開平4-198130号公報)、シソ抽出物(特開平6-293652号公報)のような抗アレルギー剤が知られている。
【0008】
上記した様な抗アレルギー剤には、食品に添加して用いることのできる植物抽出物が存在するが、いずれもそれ自体の持つ味、におい、風味が強いため、食品や飼料の味や臭いに影響を与えることから使用範囲が限られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は第1に、汎用性が広く、安価でしかも天然由来の成分を用いて、ガンに対する免疫を増強させるガン免疫賦活剤を提供することを目的とする。
本発明は第2に、汎用性が広く、安価でしかも天然由来の成分を用いて、アレルギーを引き起こす免疫機構を抑制するアレルギー免疫抑制剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の問題点に鑑み、ヒトあるいは動物に安全な、また低コストで製造できるガンの予防治療効果を有する物質またはアレルギーを引き起こす免疫機構を抑制する物質について鋭意検討を重ねてきたが、古来食品として使用されている甘蔗を処理して得られるエキスが、ガンに関する免疫力を賦活させること、かつアレルギーを引き起こす免疫機構を抑制することを見出し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち本発明は、甘蔗由来のエキスを有効成分とするガン免疫賦活剤である。
【0012】
当該甘蔗由来のエキスは、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である。
【0013】
本明細書において、「ガン免疫賦活剤」とは、ガンに対する免疫効果を賦活させることによりガンを予防、及び治療する効果を有するものである。
【0014】
本発明は、甘蔗由来のエキスを有効成分とするナチュラルキラー細胞のガン細胞に対する細胞傷害活性を増強する剤である。
【0015】
当該甘蔗由来のエキスは、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である。
【0016】
本発明は、甘蔗由来のエキスを有効成分とするインターフェロン−γ産生能を増強する剤である。
【0017】
当該甘蔗由来のエキスは、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である。
【0018】
ここで、甘蔗抽出物とは、甘蔗(サトウキビ)を圧搾して得られる圧搾汁、甘蔗を水で浸出して得られる浸出汁、又は原糖製造工場における石灰処理した清浄汁、濃縮汁、精製糖製造工場における樹脂塔再生液、あるいは甘蔗の植物体全体又は一部を、植物由来の成分抽出法において水又は汎用の有機溶媒で抽出した抽出液を意味する。直上での有機溶媒としては、例えばメタノールやエタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸メチルや酢酸エチル等の酢酸エステル類が挙げられ、これらを単独でも組み合わせて使用しても良い。さらに、これらの溶媒を水と組み合わせて使用しても良い。
【0019】
また甘蔗由来の糖蜜とは、例えば、原糖製造工場における製糖廃蜜、精製糖製造工場における洗糖蜜、ブラウンリカー、精糖廃蜜等が挙げられる。
【0020】
また本発明において、バガスとは典型的には原糖工場における製糖過程で排出されるバガスをいう。なおここでいう原糖工場における製糖過程で排出されるバガスには、最終圧搾機を出た最終バガスだけではなく、第1圧搾機を含む以降の圧搾機に食い込まれた細裂甘蔗をも含む。好ましくは、原糖工場において圧搾工程により糖汁を圧搾した後に排出されるバガスを用いる。圧搾工程より排出されるバガスは、甘蔗の種類、収穫時期等により、その含まれる水分、糖分、及びその組成比が異なるが、本発明においては、これらのバガスを任意に用いうる。また、原糖工場と同様に、例えば、黒糖工場において排出される甘蔗圧搾後に残るバガスを使用しても良い。あるいは、実験室レベルの小規模で、甘蔗から糖液を圧搾した後のバガスを用いてもよい。
【0021】
このような甘蔗由来のエキスは、具体的にはたとえば次のように処理して得ることができる。
【0022】
まず、カラムクロマトグラフィー処理により得る方法について述べる。
甘蔗抽出物又は糖蜜を、固定担体を用いたカラムに通液する。上記甘蔗抽出物又は糖蜜は、そのまま、又は水で任意の濃度に調整して、固定担体を充填したカラムに通液することができる。なお異物除去のために、カラムで処理する前に、甘蔗抽出物又は糖蜜をろ過することが望ましい。ろ過の手法は特に限定されず、食品工業で広く使用されているスクリーンろ過、ケイソウ土ろ過、精密ろ過、限外ろ過等の手段を好ましく使用できる。
【0023】
固定担体としては、合成吸着剤が好ましい。合成吸着剤としては、好ましくは有機系樹脂を用いることができ、例えば、芳香族系樹脂、アクリル酸メタクリル樹脂、アクリロニトリル脂肪族系樹脂等が使用できる。さらに好ましくは芳香族系樹脂であり、無置換基型および置換基型樹脂が使用できる。無置換基型芳香族系樹脂としては、特殊処理を施した芳香族系樹脂などの多孔性樹脂および無処理の樹脂が使用でき、また置換基型芳香族系樹脂としては、疎水性基を導入した芳香族系修飾型樹脂が使用できる。そのような合成吸着剤は市販されており、例えばダイアイオン(商標)系としてHP−10、HP−20、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50(以上、無置換基型の芳香族系樹脂、いずれも商品名、三菱化学株式会社製);SP−825、SP−800、SP−850、SP−875、SP−70、SP−700(以上、無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂、いずれも商品名、三菱化学株式会社製);SP−900(芳香族系樹脂、商品名、三菱化学株式会社製);アンバーライト(商標)として、XAD−2、XAD−4、XAD−16、XAD−2000(以上、芳香族系樹脂、いずれも商品名、株式会社オルガノ製);ダイアイオン(商標)系として、SP−205、SP−206、SP−207(以上、疎水性置換基を有する芳香族系樹脂、いずれも商品名、三菱化学株式会社製);HP−2MG、EX−0021(以上、疎水性置換基を有する芳香族系樹脂、いずれも商品名、三菱化学株式会社製);アンバーライト(商標)系として、XAD−7、XAD−8(以上、アクリル酸系エステル樹脂、いずれも商品名、株式会社オルガノ製);ダイアイオン(商標)系として、HP1MG、HP2MG(以上、アクリル酸系メタクリル樹脂、いずれも商品名、三菱化学株式会社製);セファデックス(商標)系としてLH20、LH60(以上、架橋デキストランの誘導体、いずれも商品名、ファルマシア バイオテク株式会社製)などが挙げられる。中でも、SP−850が特に好ましい。
固定担体の量は、カラムの大きさ、溶媒の種類、固定担体の種類などによって変化する。原料(甘蔗抽出物及び糖蜜から選ばれる)の固形分に対して、0.01〜5倍湿潤体積量が好ましい。
原料(甘蔗抽出物及び糖蜜から選ばれる)を上記カラムに通すことにより、原料中の本発明の効果を有する成分は固定担体に吸着され、蔗糖、グルコース、フラクトースおよび無機塩類の大部分がそのまま流出する。
【0024】
固定担体に吸着された成分は、溶媒により溶出する。ここで、本発明の効果を有する成分を効率よく溶出するには、その前に残留する蔗糖、グルコース、フラクトースおよび無機塩類を水洗により充分に洗い流すことが好ましい。これにより、吸着されている目的の効果を有する成分をより効率よく回収することができる。溶出溶媒は、水、メタノール、エタノール及びこれらの混合物から選ばれる。溶出溶媒は水とアルコールの混合溶媒、特にエタノール−水混合溶媒が好ましく、更に、室温において効率よく目的の効果を有する成分を溶出できるので、50/50〜60/40(体積/体積)エタノール−水混合溶媒が好ましい。更に、カラム温度を上げることにより、エタノール−水混合溶媒のエタノール混合比を減らすことができ、目的とする本発明の効果を有する成分を溶出することができる。この場合、カラム内は常圧もしくは加圧された状態である。このように、本発明の効果を有する成分は、前記溶媒で溶出される画分に存在する。溶出速度はカラムの大きさ、溶媒の種類、固定担体の種類等によって変化するので特に限定されないが、SV=0.1〜10が好ましい。なお、SV(Space Velocity、空間速度)は、1時間あたり樹脂容積の何倍量の液体を通液するかという単位である。
【0025】
前記本発明の効果を有する成分は、限定されるものではないが、好ましくは次のようにして得ることができる。すなわち、原料の固形分に対して0.01〜5倍湿潤体積量の無置換基型の芳香族系樹脂を充填したカラムに、カラム温度60〜97℃にて原料を通液した後、カラム内を水洗し、次いでカラムに吸着されている成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール−水混合溶媒で溶出させ、エタノール−水混合溶媒での溶出開始時点から集めた溶出液の量が前記樹脂の4倍湿潤体積量以内に溶出する画分を回収する。
【0026】
次に、バガスを抽出することにより甘蔗由来のエキスを得る方法について述べる。
【0027】
バガスを、水、親水性溶剤、これらの混合物からなる群より選択される溶媒で抽出することによって、バガス抽出物が得られる。親水性溶剤としては、例えばメタノール、エタノール等の低級アルコール類、アセトンなどのケトン類、酢酸メチルや酢酸エチル等の酢酸エステル類等を用いることができる。親水性溶媒としてはエタノールが好ましい。抽出のための好ましい溶媒は、50/50体積比以下の比でエタノールを含むエタノール水溶液である。抽出温度は、効率よく抽出するためには、50〜100℃が好ましい。また、抽出時間は、バガスの原料、種類、状態などによっても異なってくるが、通常1〜3時間である。また抽出方法は、一般的な汎用性のある方法が使用でき、例えばバガスと抽出溶媒を共に容器に入れて抽出する方法、抽出溶媒を循環させて抽出する方法、連続式に抽出する方法、例えば、デスメット式抽出機、ルルギ式抽出機等を任意に使用することができる。
【0028】
上記のカラムクロマトグラフィー処理により得られた画分、または上記の様に得られたバガスの抽出液を集め、慣用の手段(減圧下での溶媒除去、凍結乾燥など)により濃縮して、本発明の効果を有する成分を得ることができる。このようにして得られた本発明の効果を有する成分は、固形分60%以上に濃縮した液状又は粉末状で保存することができる。保存は、特に液状の場合、冷蔵保存が好ましい。
【0029】
本発明で使用する甘蔗由来のエキスは、マウスを用いた甘蔗由来のエキスの経口投与による動物実験の結果、低い投与量でガン細胞に対する免疫機構が賦活されていた(後述の実施例1〜3)。まず、本発明の甘蔗由来のエキスは、ナチュラルキラー(NK)細胞のガン細胞に対する細胞傷害活性を増強させるため、これだけでもガンに対する免疫力を増強することが説明できるが、インターロイキン(IL)-12に反応性であるTh1細胞やNK細胞が産生し、NK細胞およびマクロファージを活性化させるインターフェロン(IFN)-γの産生能をも増強させ、又産生されたIFN-γが再びIL-12の生産を促進するという関係から、ガンに対する免疫機構を増強していることが言える。また、T細胞レセプター複合体の1分子であるCD3に対する抗体である2C11を用いて、T細胞やNKT細胞を刺激した際にも、IL-12で刺激したときと同様にIFN-γの産生が誘導される。本発明の甘蔗由来のエキスは、この反応によるIFN-γ産生能を増強させることから、この点でもガンに対する免疫増強効果を示している。よって本発明における甘蔗由来のエキスは、ガンに対して直接的に破壊能を示すNK細胞の活性化や、細胞性免疫の誘導に不可欠なIFN-γの産生能増強を介して、ガンに対する予防治療効果を示す。
また、この様にIFN-γの産生能が増強すると、IFN-γはTh1免疫を促進し、Th2免疫を抑制することから、Th2免疫側の反応より引き起こされるアレルギー反応が抑制される。従って、甘蔗由来のエキスはIL-12および2C11が関与するIFN-γの産生能を増強させることにより、Th1/Th2バランスの調節を行い、ガンに対抗する免疫を賦活し、アレルギーを引き起こす免疫機構を抑制することができる。
従って本発明は、ヒトあるいは動物などの免疫機能に働きかけることにより、ガンに対する予防、治療、およびアレルギーに関する免疫抑制を行うことができる。
【0030】
また、本発明のガンに対する免疫賦活効果およびアレルギーに関する免疫抑制効果は、ヒト及び動物を対象とする。動物とはヒト以外の脊椎動物を意味し、哺乳類、鳥類および魚類を含む。例えばウシ、ブタ、ウマ等の家畜、ニワトリ、ウズラ等の家禽、ハマチ、タイ、フグ、カンパチ、ウナギ、マス、コイ、金魚等の魚類、イヌ、ネコ等のコンパニオン・アニマルが挙げられる。
【0031】
本発明のガン免疫賦活剤およびアレルギー免疫抑制剤の投与量は、甘蔗由来のエキスの精製度、形態、対象とする動物の種類、健康状態、成長の度合い等によって異なるので特に限定されないが、例えば後述の製造例1乃至3で得た甘蔗由来のエキス粉末の場合には、体重1kg当たり1日に1〜1000mg、好ましくは50〜1000mgである。
【0032】
本発明に係る甘蔗由来のエキスの投与形態は特に限定されないが、例えば経口的、静脈内、筋肉内、皮下、皮内、腹腔内、直腸内、舌下、経皮、点眼などの方法で投与することにより、ガン免疫賦活効果およびアレルギー免疫抑制効果を発揮する。
【0033】
本発明に係る甘蔗由来のエキスを投与する際のエキスの形状は特に限定されず、液状または粉末形状のエキスをそのまま投与してもよく、また通常用いられる製剤用担体によって、公知の方法により固形剤とすることも液剤とすることもでき、また、製剤化の有無にかかわらず食品、飼料、飲水等に混合することもできる。
【0034】
経口用固形製剤を調製する場合には、エキスに賦形剤、結合剤、粘結剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、抗酸化剤、溶解補助剤などを加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、穎粒剤、散剤、カプセル剤などとする。
【0035】
上記賦形剤としてはデンプン、コーンスターチ、デキストリン、小麦粉、小麦ミドリング、ふすま、米ぬか、米ぬか油かす、大豆かす、大豆粉、大豆油かす、きな粉、ブドウ糖、乳糖、白糖、マルトース、植物油、動物油、硬化油、高級飽和脂肪酸、その他の脂肪酸、酵母、マンニトール、結晶セルロース、二酸化珪秦、無水珪素、珪酸カルシウム、珪酸、リン酸一水素カルシウム、第ニリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸第二水素カルシウムなどが用いられる。
【0036】
結合剤としてはポリビニルピロリドン、エチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ブロピレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウムなどが用いられる。
【0037】
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸などが用いられる。
着色剤、着香料としては医薬品、食品、飼料に添加することが許可されているものであればよく、特に限定されない。抗酸化剤としてはアスコルビン酸、α一トコフェロール、エトキシキン、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられ、医薬品や食品、飼料に添加することが許可されているものであればよい。また、錠剤、穎粒剤は必要に応じてコーティングすることは差し支えない。
【0038】
注射製剤を製造する場合には、必要に応じてエキスにpH調整剤、緩衝剤、懸濁化剤、溶解補助剤、安定化剤、等張化剤、抗酸化剤、保存剤などを添加し、常法により製造することができる。この際必要に応じ、凍結乾燥剤とすることも可能である。この注射剤は静脈内、皮下、筋肉内等に投与することができる。
【0039】
懸濁化剤としては例えば、メチルセルロース、ポリソルベート80、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴム、トラガント末、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ボリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどを挙げることができる。
【0040】
溶解補助剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート80、ニコチン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどが用いられる。
【0041】
保存剤としてはパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、ソルビン酸などが用いられる。
【0042】
本発明はまた、前記ガン免疫賦活剤またはアレルギー免疫抑制剤を含む食品および飼料を提供する。食品および飼料は固体でも液体でもよい。食品としては、たとえば菓子類、清涼飲料、機能性調味料、健康食品等が挙げられる。飼料としては、たとえばドッグフード、キャットフードなどのペット用飼料、家畜用飼料、養殖魚介類用飼料等が挙げられる。
【0043】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に解説する。実施例で使用する物質の投与量に関する記載、例えば「10mg/kg」または「10mg/kg体重」は、体重1kg当たり10mgを投与したという意味である。
【0044】
製造例1
原糖製造工場の製造工程にて得られた甘蔗の圧搾汁(固形分18.8%)650リットルを、ジュースヒーターで80℃に加温し、管型限外ろ過(MH−25型、有効膜面積2m×3本、分画分子量10万、ダイセル化学工業株式会社製)でろ過処理して、約600リットルの処理液を得た。
合成吸着剤SP−850(商品名、三菱化学株式会社)15リットルを、ウォータージャケット付きのカラム(カラムサイズ:内径17.0cm、高さ100cm)に充填し、これに前記の圧搾汁ろ過処理液を、流速30リットル/時間(SV=2)の速度で通液した。なお、圧搾汁ろ過処理液通液中は、ウォータージャケットには、65℃の水を常に循環させた。次に、45リットルのイオン交換水を、流速30リットル/時間(SV=2)でカラムに通液して洗浄した。イオン交換水で洗浄後、カラムから溶出した画分について糖類の検出を行ったところ、ハンドレフブリックス(Bx)計(アタゴ(株)製、N−1E型)において、Bxが約0になっているのを確認した。その後、溶出溶媒として55%エタノール水溶液(エタノール/水=55/45(体積/体積))を流速30リットル/時間(SV=2)にてカラムに通液して、合成吸着剤に吸着した成分を溶出させた。なお、溶出溶媒通過中は、ウォータージャケットには、25℃の水を常に循環させた。カラム溶出液は5リットルずつ分取した。溶出パターンを図1に示す(▲1▼:圧搾汁ろ過処理液の通液開始時点、▲2▼:イオン交換水での洗浄開始時点、▲3▼:55%エタノール水溶液での溶出開始時点)。55%エタノール水溶液でカラムから溶出した画分(図1においてAの部分)を、濃縮機にて約20倍程度に減圧濃縮した後、1晩凍結乾燥して、茶色の粉末(甘蔗由来のエキス)460gを得た。
【0045】
製造例2
原料糖製造工場で得られたバガス1Kgをナイロンネット製の袋に入れ、80℃の水を25リットル添加し、1時間攪拌抽出した。得られた抽出液をコットンフィルターで濾過し、異物を除去した。濾液を遠心式薄膜濃縮機で減圧濃縮した後、1晩凍結乾燥して、26.31gの茶褐色の粉末(甘蔗由来のエキス)を得た。
【0046】
製造例3
原料糖製造工場で得られたバガス350gをナイロンネット製の袋に入れ、50/50体積比のエタノール/水混合溶媒15倍量を添加し、室温で2時間攪拌抽出した。得られた抽出液をアドバンテック東洋(株)No.2濾紙で濾過し、異物を濾過した。濾液をエバポレーターで減圧濃縮した後、一晩凍結乾燥して、6.72gの茶褐色の粉末を得た。
【0047】
試験例1 甘蔗由来のエキスの急性毒性試験
製造例1で得られたエキス粉末を使用して、ラットを用いた単回経口投与毒性試験を行った。Sprauge-Dawley系SPFラット(Crj:CD(SD))の雌雄各16匹を5週令で入手し、約1週間検疫・馴化飼育した後、健康な動物を選び、6週令で試験に供した。投与時の体重範囲は雄で157〜171g、雌で123〜133gであった。
飼育条件は、動物は温度23±3℃、相対湿度50±20%、換気回数1時間10〜15回、照明1日12時間の飼育室で固形飼料(CRF−1(商品名)、オリエンタル酵母株式会社)及び飲料水を自由に摂取させて飼育した。
投与前一晩(約16時間)絶食させたラットに、一定の投与容量10ml/kg体重にて、所定濃度の甘蔗由来のエキス粉末を1回強制経口投与した。対照群の動物には滅菌蒸留水のみを同様に投与した。なお、絶食後の再給餌は投与6時間後に実施した。
投与量は、200mg/kg及び1000mg/kgの2用量とし、これに対照群を加えて計3群を使用した。1群の動物数は雌雄共に5匹とした。
結果を以下の表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 0004484267
投与後14日間が経過した後、雌雄とも最大量の1000mg/kgでも、ラットの死亡は認められなかったので、致死量は1000mg/kgを上回るものと推定される。
飼育中いずれのラットにおいても異常は認められず、さらに各被検液投与群の雌雄の体重は、対照群とほぼ同等の推移を示し、観察期間中の体重増加も対照群とほぼ同等であった。また、いずれのラットにおいても、解剖学的検査の結果、体外表、頭部、胸部及び腹部の器官・組織に異常は見られなかった。
以上の結果から、製造例1で得られたエキス粉末をラットに単回経口投与毒性試験を行ったときの毒性は極めて弱いものと考えられる。
【0049】
試験例2 甘蔗由来のエキスの急性毒性試験
製造例2で得られた甘蔗由来のエキス粉末を使用して、ラットを用いた単回経口投与毒性試験を行った。Sprauge-Dawley系SPFラット(Crj:CD(SD))の雌雄各21匹を5週令で入手し、約1週間検疫・馴化飼育した後、健康な動物を選び、6週令で試験に供した。投与時の体重範囲は雄で166〜181g、雌で126〜140gであった。
飼育条件は、動物は温度23±3℃、相対湿度50±20%、換気回数1時間10〜15回、照明1日12時間の飼育室で固形飼料(CRF−1(商品名)、オリエンタル酵母株式会社)及び飲料水を自由に摂取させて飼育した。
投与前一晩(約16時間)絶食させたラットに、一定の投与容量10ml/kg体重にて、所定濃度の甘蔗由来のエキス粉末を1回強制経口投与した。対照群の動物には滅菌蒸留水のみを同様に投与した。なお、絶食後の再給餌は投与6時間後に実施した。
投与量は、2000mg/kgの1用量とし、これに対照群を加えて計3群を使用した。1群の動物数は雌雄共に5匹とした。
結果を以下の表2に示す。
【0050】
【表2】
Figure 0004484267
投与後14日間が経過した後、雌雄ともラットの死亡は認められなかったので、致死量は2000mg/kgを上回るものと推定される。
飼育中いずれのラットにおいても異常は認められず、さらに各被検液投与群の雌雄の体重は、対照群とほぼ同等の推移を示し、観察期間中の体重増加も対照群とほぼ同等であった。また、いずれのラットにおいても、解剖学的検査の結果、体外表、頭部、胸部及び腹部の器官・組織に異常は見られなかった。
以上の結果から、製造例2で得られたエキス粉末をラットに単回経口投与毒性試験を行ったときの毒性は極めて弱いものと考えられる。
【0051】
実施例1 ガン細胞に対する脾細胞NK活性の測定
5週齢雌性C57BL/6マウスに、製造例1〜3で得られた甘蔗由来のエキス粉末をマウスの体重当たり500mg/kgになるように1日1回3日間、計3回強制経口投与した。4日目にマウスより脾臓を摘出し、脾細胞のYAC−1(マウス白血病細胞)に対するNK活性を測定した。なおコントロールには、甘蔗由来のエキス粉末を投与しなかった。
その結果を図3に示した。図3の横軸にはNK細胞対YAC−1細胞の比(エフェクター対標的比)が、縦軸には破壊されたYAC−1の割合(細胞毒性)が示されている。通常YAC−1に対するNK細胞の割合がある程度以上増えるとYAC−1の破壊率は一定に達する。製造例1および製造例2で得られた甘蔗由来のエキス粉末は、コントロールと比べ明らかに高いガン細胞破壊活性を示した。また、製造例3で得られた甘蔗由来のエキス粉末は、コントロールと比べやや高いガン細胞破壊活性を示した。
【0052】
実施例2 NK細胞を活性化させるインターロイキン(IL)12誘発IFN-γ産生能の測定
5週齢雌性C57BL/6マウスに、製造例1および2で得られた甘蔗由来のエキス粉末をマウスの体重当たり500mg/kgになるように1日1回3日間、計3回強制経口投与し、4日目にマウスより脾臓を摘出した。得られた脾細胞をIL-12(20U/ml)で2日間刺激し、培養上清中のインターフェロン(IFN)-γのレベルをELISAにて測定した。なおコントロールには、甘蔗由来のエキス粉末を投与しなかった。
その結果を図4に示す。製造例1で得られた甘蔗由来のエキス粉末は、コントロールと比べ明らかに高いIFN-γ産生の増強効果が確認された。また、製造例2で得られた甘蔗由来のエキス粉末は、コントロールと比べやや高いIFN-γ産生の増強効果が確認された。
【0053】
実施例3 T細胞を刺激する2C11誘発IFN-γ産生能の測定
5週齢雌性C57BL/6マウスに、製造例1〜3で得られた甘蔗由来のエキス粉末をマウスの体重当たり500mg/kgになるように1日1回3日間、計3回強制経口投与し、4日目にマウスより脾臓を摘出した。得られた脾細胞を145-2C11(20μg/ml)で2日間刺激し、培養上清中のインターフェロン(IFN)-γのレベルをELISAにて測定した。なおコントロールには、甘蔗由来のエキス粉末を投与しなかった。
その結果を図5に示す。製造例1〜3で得られた甘蔗由来のエキス粉末は、コントロールと比べ明らかに高いIFN-γ産生の増強効果が確認された。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、甘蔗由来のエキスをヒト又は動物に例えば経口的に与えることにより、ヒト又は動物のガンに対する免疫機能を賦活させガンを予防治療することができる。あるいは、アレルギーに対する免疫を抑制できる。しかも、甘蔗由来のエキスは植物由来であり、古来、ヒトが黒糖などの含蜜糖として食してきた天然物であるため、ヒト及び動物の健康を害することなく安全で、しかも低コストである。また、天然物であるにもかかわらず、ガンに関する免疫賦活効果あるいはアレルギーに対する免疫抑制効果は高く、少量で作用するため、産業上非常に有用である。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で行ったカラムクロマトグラフィーにおける溶出パターンを示す図である。
【図2】製造例2で行ったカラムクロマトグラフィーにおける溶出パターンを示す図である。
【図3】ガン細胞に対する脾細胞NK活性の測定結果を示す図である。
【図4】NK細胞を活性化させるIL12誘発IFN-γ産生能の測定結果を示す図である。
【図5】T細胞を刺激する2C11誘発IFN-γ産生能の測定結果を示す図である。

Claims (5)

  1. 甘蔗由来のエキスを有効成分とするガン免疫賦活剤であって、前記甘蔗由来のエキスが、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である、前記ガン免疫賦活剤。
  2. 前記甘蔗由来のエキスが、ナチュラルキラー細胞のガン細胞に対する細胞傷害活性を増強する画分である、請求項1に記載のガン免疫賦活剤。
  3. 前期甘蔗由来のエキスが、インターフェロン−γの産生能を増強する画分である、請求項1に記載のガン免疫賦活剤。
  4. 甘蔗由来のエキスを有効成分とする、ナチュラルキラー細胞のガン細胞に対する細胞傷害活性を増強する剤であって、前記甘蔗由来のエキスが、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である、前記剤。
  5. 甘蔗由来のエキスを有効成分とする、インターフェロン−γ産生能を増強する剤であって、前記甘蔗由来のエキスが、甘蔗抽出物および甘蔗由来の糖蜜より選ばれる原料を、固定担体として合成吸着剤である無置換基型に特殊処理を施した芳香族系樹脂を充填したカラムに通液し、前記芳香族系樹脂に吸着された成分を、カラム温度20〜40℃にて50/50〜60/40(体積/体積)エタノール‐水混合溶媒で溶出することにより得られる画分である、前記剤。
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