JP4483779B2 - 割り込み着信接続方法及びコードレス電話装置 - Google Patents

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Description

本発明は、親機と子機と外線との間、若しくは複数の子機と外線との間で同時通話(多者間通話)を行う機能を備えたコードレス電話装置、及び、多者間通話中に他の外線からの割り込み着信があった場合にその割り込み着信側と接続する割り込み着信接続方法に関する。
従来より、親機と、この親機と無線通信により接続される子機とを備えたコードレス電話装置が広く利用されている。そして、このようなコードレス電話装置として、例えば特許文献1に記載のように、親機と子機と外線(外線通話相手)との間で三者間通話ができる機能を備えたものが知られている。また、子機を複数備えたコードレス電話装置においては、2つの子機と外線との間で三者間通話を行うこともできる。或いは、三者間通話はもちろん四者以上の間でも同時に通話が可能な多者間通話機能を備えたコードレス電話装置も既に実現可能である。
特に近年、コードレス電話装置においても従来のアナログ方式からデジタル方式へと移行しつつあり、デジタル方式のコードレス電話装置の場合はアナログ方式と比べて多者間通話機能を実現しやすいことから、このような多者間通話機能を備えたコードレス電話装置も徐々に普及していくことが予想される。
特開平11−225187号公報
ところで、通話中の電話回線へ他の外線相手先から着信があった場合に、交換機がその電話回線へ割り込み着信信号を送出し、利用者がそれに応答すると元の相手先との通話が一旦保留されて新たな外線相手先との通話が可能となる、いわゆるキャッチホンサービスが知られている。そして、上述した多者間通話が可能なコードレス電話装置においても、キャッチホンサービスを利用して、多者間通話中に新たな外線相手先からの割り込み着信を受けるようにすることができる。
しかしながら、従来の多者間通話においては、例えば親機と子機と外線との三者間通話の場合、その三者間で通話中に他の外線相手先から割り込み着信があってそれに親機又は子機が応答した場合、元の外線相手との通話が一旦保留され、割り込んだ相手先(割り込み相手先)と親機と子機との三者間通話に移行する。そのため、割り込み相手先に違和感を与えてしまうという問題がある。
即ち、三者通話中に割り込み着信が入り、それに親機又は子機が応答すると、その新たな割り込み相手先との三者間通話に移行するわけだが、通常、割り込み相手先は、電話をかけた相手側で親機・子機の双方と接続されることは想定していない。親機又は子機のいずれか(つまりただ一人の相手)が応答することを想定するのが普通である。にもかかわらず、電話をかけた結果、すでに相手側では親機及び子機の双方が通話状態であっていきなり三者間通話状態に入っていくことになる。そのため、割り込み相手先としては、そのような想定していなかった状態に対して違和感を持ってしまうのである。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、多者間通話機能を備えたコードレス電話装置において、多者間通話中に他の外線相手先からの割り込み着信に応答した場合に、その割り込み相手先に違和感を与えないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、外線に接続された親機と、その親機と無線により通信可能であって親機を介して外線に接続される1又は複数の子機とを備え、親機と少なくとも一つの子機と外線側の通話相手との間、若しくは複数の子機と外線側の通話相手との間で多者間通話が可能に構成されたコードレス電話装置において、多者間通話中に外線側から割り込み着信を受けたときにその割り込み着信相手と接続する割り込み着信接続方法であり、多者間通話中に割り込み着信があった場合は、その旨を当該多者間通話中の各機器へ通知し、通知に対して各機器のいずれか一つから応答があったとき、その応答があった親機又は子機と割り込み着信相手との二者間のみを通話可能に接続し、二者間の接続が行われたとき、その二者間接続中の親機又は子機以外のコードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも多者間通話を行っていた機器を、外線通話以外の機能を実行可能な状態である待機状態に設定する。
また、二者間の接続によって割り込み着信相手と通話を行っている機器において元の多者間通話時の外線側通話相手との通話に復帰するための割り込み解除操作がなされたときには、割り込み着信相手との接続を切り離して、少なくとも該割り込み解除操作がなされた機器を元の多者間通話時の外線側通話相手に再接続すると共に、当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも待機状態に設定されている機器に対して二者間の通話が終了したことを通知することにより、該待機状態に設定されている機器において元の多者間通話への復帰を促すための報知を行い、その報知に対して外部からの復帰操作がなされた場合は、該復帰操作がなされた機器の待機状態を解除すると共に、該復帰操作がなされた機器についても、元の多者間通話時の外線側通話相手に再接続する
つまり、多者間通話中に割り込み着信があると、その旨が、コードレス電話装置を構成する各機器(親機及び子機)のうち多者間通話中の各機器へ通知される。そして、その通知に対して多者間通話中のいずれか一つの機器が応答すると、その応答を行った機器(親機又は子機)のみが、割り込み着信相手と接続されて二者間の通話が可能になるのである。
従って、請求項1記載の割り込み着信接続方法によれば、多者間通話中に割り込み着信があったとき、それに応答した機器のみがその割り込み着信相手と接続されるため、背景技術で説明したように割り込み着信相手がいきなり複数の相手と接続されるといったことがなく(つまり、いきなり割り込み着信相手を含む多者間通話に入ることがなく)、割り込み着信相手に違和感を与えないようにすることが可能となる
また、割り込み解除操作がなされたとき、少なくともその割り込み解除操作がなされた親機又は子機は、元の外線通話相手との通話に復帰することが可能となる。
また、待機状態へ移行していた各機器は、割り込み着信相手との接続切り離し後にすぐに元の多者間通話へ復帰させず、ユーザ等による復帰操作がなされた機器を元の外線通話相手に接続するため、ユーザの意志に応じた適切な接続状態を構築することが可能となる。
なお、ここでいう外線とは、一般の電話回線網はもちろん、ISDN回線や光回線など、音声通話のための信号を伝送可能なあらゆる通信回線を含む。また、ここでいう「機器」とは、コードレス電話装置を構成する親機又は子機を意味する。
上記請求項1に記載の発明は、具体的には、例えば請求項2に記載の構成により実現できる。即ち、請求項2に記載の発明は、外線に接続された親機と、その親機と無線により通信可能であって親機を介して外線に接続される1又は複数の子機とを備え、親機と少なくとも一つの子機と外線側の通話相手との間、若しくは複数の子機と外線側の通話相手との間で多者間通話が可能に構成されたコードレス電話装置であって、多者間通話中に外線側から割り込み着信を受けたとき、その旨を当該多者間通話中の各機器へ通知する割り込み通知手段を備える。
そして、親機は、割り込み通知手段による通知に対して各機器のいずれかから応答があったときには、その応答があったいずれか一つの機器と割り込み着信相手との二者間のみを通話可能に接続し、該二者間の接続によって割り込み着信相手と通話を行っている機器において元の多者間通話時の外線側通話相手との通話に復帰するための割り込み解除操作がなされたときには、割り込み着信相手との接続を切り離して、少なくとも該割り込み解除操作がなされた機器を元の多者間通話時の外線側通話相手に再接続する、通話接続切替手段と、この通話接続切替手段による二者間の接続が行われたとき、その二者間接続中の親機又は子機以外の当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも多者間通話を行っていた機器に対して、該機器を待機状態に設定するための待機要求を行う待機要求手段と、通話接続切替手段により割り込み着信相手との接続が切り離されて元の多者間通話時の外線相手との再接続がなされたとき、当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも待機状態に設定されている機器に対して二者間の通話が終了したことを通知する二者間通話終了通知手段とを備える
して、親機及び子機は、待機要求手段による待機要求を受けたとき、外線通話以外の機能を実行可能な状態である待機状態に自身を設定する待機状態設定手段と、通話接続切替手段による二者間の接続によって自身が割り込み着信相手と通話を行っている場合に外部からの割り込み解除操作を受け付ける割り込み解除操作手段と、多者間通話から待機状態へ設定された後に二者間通話終了通知手段からの通知を受けたとき、元の多者間通話への復帰を促すための報知を行う多者間通話復帰報知手段と、多者間通話復帰報知手段による報知に対する外部からの復帰操作を受け付ける復帰操作手段と、復帰操作手段によ記復帰操作がなされたときに自身の待機状態を解除する待機状態解除手段と、を備え、通話接続切替手段は、復帰操作手段による復帰操作がなされたときは、その復帰操作がなされた親機又は子機についても、元の多者間通話時の外線側通話相手に再接続する。
上記構成のコードレス電話装置においては、多者間通話中に割り込み着信があってそれにいずれかの機器(多者間通話中の親機又は子機)が応答したとき、通話接続切替手段が、その応答した機器と割り込み着信相手との二者間を接続し、割り込み着信に応答しなかった他の機器については、少なくともその二者間接続の時点では接続しない。また、元の外線通話相手との通話も一旦保留または終了される。そのため、請求項1記載の発明と同様、割り込み着信相手に違和感を与えないようにすることが可能となる。
また、割り込み着信により二者間通話に移行した後も、他の機器は、待機状態に移行することで、設定範囲内での各種機能を実行できるようになる。
また、割り込み解除操作がなされたとき、少なくともその割り込み解除操作がなされた親機又は子機は、元の外線通話相手との通話に復帰することが可能となる。
また、割り込み着信相手との接続切り離し後にすぐ元の多者間通話へ復帰させるのではなく、多者間通話から待機状態へ移行していた各機器に対しては、まず、元の多者間通話への復帰を促し、それに対してユーザ等による復帰操作がなされたときに、その復帰操作がなされた機器を元の外線通話相手に接続する。そのため、ユーザの意志に応じた適切な接続状態を構築することが可能となる。
なお、割り込み通知手段は、例えば親機が備えていてもよいし、また例えば、親機及び子機とは別に設けられるものであってもよい。また、割り込み通知手段からの通知を受けたときにその旨を報知する割り込み報知手段と、この割り込み報知手段による報知に対する外部からの応答操作を受け付ける割り込み応答操作手段とを備えた構成としてもよい。割り込み報知手段の具体例としては、例えば、ディスプレイへの表示、表示灯点灯、音声案内、受話器でのトーン鳴動など、多者間通話中の各機器において通話中の各ユーザが割り込み着信を知ることができるものであれば何でもよい。割り込み応答操作手段についても、例えばキースイッチ、パネルスイッチなど、割り込み着信に対してユーザが応答意志を示すことができるものであれば何でもよい。
待機要求は、換言すれば、多者間通話を行っていた機器に対しては「一旦中止するから待機するように」との意味合いの要求であり、また、通話中でない他の機器に対しては「(割り込み着信相手との)外線通話中のため新規外線発信は待機するように」との意味合いの要求である。そして、この待機要求を受けることで、他の機器は、新規の外線通話はできないものの、二者間通話を阻害しない範囲内で各種機能を実行可能な待機状態に移行する。各種機能の具体例としては、例えば、機器内に登録された各種データの編集作業や、二者間通話中の機器以外の機器同士による内線通話など、種々のものが考えられる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のコードレス電話装置であって、待機状態において実行可能な外線通話以外の機能として、少なくとも、割り込み着信相手と二者間の通話を行っている機器以外の他の機器との間で相互に内線通話を行う機能を有するものである。
上記請求項2又は3記載のコードレス電話装置においては、更に請求項4記載のように、子機は、待機状態設定手段によって待機状態に設定されたときにその旨を報知する待機状態報知手段を備えたものであるとよい。待機状態に設定された旨の報知の具体例としては、例えば、ディスプレイによる表示や表示灯点灯、報知音、音声案内等が挙げられる。
従って、上記構成のコードレス電話装置によれば、ユーザは、二者間通話中の機器以外の他の機器を使用しようとする際、待機状態報知手段による報知によって待機状態である(つまりだれかが外線通話中である)ことを容易に知ることができる。
なお、待機状態報知手段は、子機に限らず親機も備えていてもよい。つまり、親機が多者間通話に参加中に子機が割り込み着信に応答して親機自身が待機状態に移行したとき、親機自身もその旨を報知するようにしてもよい。
二者間通話への移行後は、例えば、引き続きその二者間のみの通話に限定するようにしてもよいが、場合によっては、二者間通話中の機器以外の他の機器が、その二者間通話へ参加したいという状況、或いは参加する必要性が生じるかもしれない。
そこで、例えば請求項5記載のように、親機及び子機は、自身以外の他の機器が割り込み着信相手と二者間接続されているときに、その二者間の通話に参加するための外部からの通話参加操作を受け付ける通話参加操作手段を備えるとよい。そして、通話接続切替手段は、通話参加操作手段による通話参加操作がなされたとき、二者間の接続に対して、更にその通話参加操作がなされた親機又は子機を通話可能に接続するようにするとよい。
即ち、少なくとも割り込み着信時については、割り込み着信相手をいきなり多者間通話状態に入らせて違和感を与えてしまうのを防ぐために二者間のみの接続にする必要があるものの、その後については、状況に応じて、割り込み着信相手が違和感を持たないように(例えば割り込み着信相手の意志で、或いは割り込み着信相手の承諾を得て)多者間通話に移行することもできるのである。
従って、上記構成のコードレス電話装置によれば、割り込み着信による二者間通話への移行後も、ユーザが必要に応じて他の機器で通話参加操作を行うことにより、その機器を二者間通話へ参加させることが可能となるので、使い勝手が向上する。
一方、多者間通話から割り込み着信相手との通話に切り替わる際、或いは切り替わった後、元の多者間通話に参加していた外線相手が自ら通話を終了することも考えられる。つまり、割り込み着信相手との通話終了後に必ずしも元の外線通話相手との通話に復帰する必要があるとは限らない。
そこで、請求項2〜5いずれかに記載のコードレス電話装置は、例えば請求項6記載のように、親機及び子機が、通話接続切替手段による二者間の接続によって自身が割り込み着信相手と通話を行っている際に外線通話を終了するための外部からの終話操作を受け付ける終話操作手段を備え、通話接続切替手段は、その終話操作手段による終話操作がなされたときに外線側との接続を切り離すように構成することもできる。
このように構成されたコードレス電話装置によれば、割り込み着信相手との通話が終了したとき、外線側との接続(外線通話)状態を完全に切り離し、新たな外線通話に備えることが可能となる。
そしてこの場合、例えば請求項7に記載のように、親機は、通話接続切替手段によって外線側との接続が切り離されたとき、当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも待機状態に設定されている機器に対して外線通話が終了したことを通知する終話通知手段を備え、更に親機及び子機は、自身が待機状態に設定されているときにその終話通知手段からの通知を受けたときは自身の待機状態を解除するよう構成することができる。
このように構成することで、割り込み着信によって待機状態に移行されていた各機器も、終話通知を受けて待機状態を解除することにより、新たな外線通話に備えることが可能となる。
そして、割り込み着信に当該割り込み着信相手先を示す割り込み相手情報が含まれている場合、上述した請求項2〜いずれかに記載のコードレス電話装置は、例えば請求項に記載のように、親機及び前記子機が、多者間通話中に割り込み着信を受けた際、その割り込み着信に含まれている割り込み相手情報を表示する表示手段を備えるようにするとよい。このような構成により、多者間通話中に割り込み着信があったとき、割り込み着信相手を特定することができるため、多者間通話中の親機又は子機のうちどの機器にてその割り込み着信に応答すべきかを容易に判断することができ、割り込み着信に応答すべきユーザによる応答が確実にできるようになる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)電話システムの概略構成
図1は、本実施形態の電話システムを示す概略構成図である。図1に示す如く、本実施形態の電話システムは、電話回線網(外線)100にコードレス電話装置1が接続され、このコードレス電話装置1から電話回線網100を介して複数の外線相手(第1の外線相手101、第2の外線相手102,・・・)のいずれか一人と通話できるよう構成されている。電話回線網100の中には交換機105が設けられ、この交換機105にて、コードレス電話装置1と外線相手との接続切替等が行われる。
コードレス電話装置1は、電話回線網100に直接接続される親機10と、この親機10と無線回線を介して相互に通信可能な複数の子機(第1の子機50、第2の子機90、・・・)とを備えている。各子機50,90は、親機10を介して電話回線網100側へ接続されることになる。
また、コードレス電話装置1は、親機10と各子機50,90,・・・のいずれか一つと外線側の通話相手一人との三者間、若しくはいずれか二つの子機と外線側の通話相手一人との三者間で通話が可能な、三者間通話機能を備えている。
更に、コードレス電話装置1は、外線相手との一対一の通話中、或いは上記三者間通話中に、他の外線相手からの割り込み着信を受け付けることが可能である(即ち、既述のキャッチホンサービスを利用可能である)。そのため、外線通話中に割り込み着信があった場合は、それに応答するための所定の操作(詳細は後述)することで、それまでの外線相手との通話を一旦保留し、割り込み着信相手と通話を行うことができる。
(2)コードレス電話装置の構成
次に、コードレス電話装置1を構成する親機10及び各子機50,90,・・・の装置構成を概略説明する。なお、本実施形態では、各子機50,90,・・・はいずれも物理的には全く同じ構成をしているため、子機の構成は、代表として第1の子機50(以下単に「子機50」ともいう)について説明する。
図2に、コードレス電話装置1を構成する親機10の斜視図、図3に、コードレス電話装置1を構成する子機50の正面図を示す。図2に示すように、親機10には、その側部に、親機10本体から取り外した状態で使用する送受話器であるハンドセット(H/S)12が取り付けられている。さらに、本体上面には、各種機能に関連する情報を表示するためのディスプレイ13、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン14a、ディスプレイ13に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン14b、留守電メッセージ等を再生するときに操作される再生ボタン14c,外線通話中に保留状態にして外線相手側へ保留メロディーを流したり各子機50,90,・・・と内線通話を行う際に操作される保留ボタン14d、外線通話中の割り込み着信に対して応答するときに操作されるキャッチボタン14eなどの、各種操作ボタン14(図4参照)が備えられている。尚、ディスプレイ13は、表示画面を背面から照明するバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
一方、ハンドセットの形状をなす子機50には、図3に示すように、内部に設けられたマイク(図示略)へ音声を入力するための送話口51、内部に設けられたスピーカ(図示略)から着信音や通話相手の音声等を外部に出力するための受話口52、各種機能に関連する情報を表示するためのディスプレイ53、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン54a、外線通話を開始するときに操作される外線通話ボタン54b、通話を終了するときに操作される切ボタン54c、外線通話中に保留状態にして外線相手側へ保留メロディーを流したり親機10と内線通話を行う際に操作される保留ボタン54d、外線通話中の割り込み着信に対して応答する際や内線同士の通話(交互通話)を行う際に操作されるキャッチボタン14e、ディスプレイ53に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン54fなどの、各種操作ボタン54(図4参照)が備えられている。尚、ディスプレイ53は、表示画面を背面から照明するバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
次に、コードレス電話装置1の電気的構成について、図4に基づいて説明する。図4に示すように、親機10は、親機10全体の動作を制御する制御部21、ハンドセット12、ディスプレイ13や操作ボタン14等からなるユーザインターフェース部(以下「ユーザI/F」と称す)15、音声信号を入出力する音声入出力部23、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部25、各子機50,90,・・・との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線通信部27、電話回線網100を経由して伝送される音声信号を入出力するNCU(network control unit)29、親機10内部における音声信号の伝送経路を切り換える経路切換部31などを備えている。
これらのうち制御部21は、種々のデータを格納するRAM21aと、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なEEPROM21bを備えている。そして、EEPROM21bに、後述する三者間通話中の各処理(図6〜図9)を含む当該コードレス電話装置1の各種機能を実現するためのプログラムが格納されている。なお、相手先の名前と電話番号とが親機10側で登録される親機電話帳を記憶するための記憶領域や、親機10側でのアラーム設定時刻を記憶するための記憶領域なども、このEEPROM21bに設けられている。
音声入出力部23は、スピーカ23a、マイク23bおよびこれらを駆動する駆動回路23cを備え、スピーカ23aから音声信号に基づく音声を出力する以外に、スピーカ23aおよびマイク23bを送受話器として、いわゆるハンズフリー通話を行えるように構成されている。
再生部25は、着信を受けた際に利用される呼出音、音声通話を保留する際に利用される保留音、設定された時刻になった旨を報知するためのアラーム音などの音声信号を記憶し、制御部21からの指令を受けて、記憶されている音声信号を再生する。再生された音声信号は、スピーカ23aやハンドセット12内のスピーカ(図示略)から適宜出力される。
また経路切換部31は、通話を開始するための操作が行われた場合に、親機10が外部との音声信号の入出力に利用する伝送経路をハンドセット12,音声入出力部23,無線通信部27のいずれか一つ又又は双方に切り換える。具体的には、ハンドセット12が親機10本体から取り外された場合は、伝送経路をハンドセット12側に切り換え、ユーザI/F15の操作ボタン14によりハンズフリー通話を開始するための操作が行われた場合は、伝送経路を音声入出力部23に切り換え、子機50により通話を開始するための操作(操作ボタン54による操作)が行われた場合には、伝送経路を無線通信部27に切り換える。
また、既述の通り、コードレス電話装置1は三者間通話機能を備えている。そのため、例えば親機10と子機50と外線相手との三者間通話が行われる際は、経路切換部31は、伝送線路をハンドセット12と無線通信部27の双方を電話回線網100側に接続する。また例えば、二つの子機50,90と外線相手との三者間通話が行われる際は、親機10において、無線通信部27を介して各子機50,90と通信可能に接続される。そして、経路切換部31が無線通信部27へ切り換える(接続する)ことにより、各子機50,90と外線相手との間で三者間通話が可能となる。
更に、外線通話中に他の外線相手から割り込み着信があった場合は、当該コードレス電話装置1における外線通話中の各機器(親機10又は各子機50,90,・・・の少なくとも一つ)にて、割り込み着信があった旨を知らせる報知(割り込み着信音の出力やディスプレイ13への表示)がなされる。
即ち、割り込み着信があるとその旨が親機10の制御部21へ通知される。そして、親機10が外線通話中であった場合は親機10のハンドセット12から割り込み着信を知らせる割り込み着信音が出力されると共に、ディスプレイ13にもその旨の表示がなされる。一方、子機50が外線通話中であった場合は、親機10の制御部21が無線通信部27を介してその外線通話中の子機50へ割り込み通知コマンドを送出する。このコマンドを子機50が受信すると、子機50にて、送受話部63からの割り込み着信音の出力やディスプレイ53への表示がなされる。なお、割り込み着信信号には、トーン信号のほか、割り込み相手情報として割り込み着信相手の電話番号も含まれている。そして、外線通話中に割り込み着信を受けた場合は、その割り込み着信相手の電話番号もディスプレイに表示される。
そして、割り込み着信に対して何れかの機器が応答(キャッチボタンを操作)すると、経路切換部31は、交換機105へ割り込み応答パルスを出力してそれまで通話中であった外線相手との通話を一旦保留状態にさせ、割り込み着信に応答した一つの機器をその割り込み着信相手と接続する。
また、三者間通話中に割り込み着信があって、それに親機10又は各子機50,90,・・・のいずれか(三者間通話中の機器)が応答した場合、経路切換部31は、その応答した機器と割り込み着信相手とを接続すると共に、他の三者間通話中であった機器については、外線側との接続を一旦切り離す。つまり、割り込み着信に応答したいずれか一つの機器のみが割り込み着信相手と通話可能な二者間通話に移行し、他の機器は保留状態になるのである。
次に、子機50は、子機50全体の動作を制御する制御部61と、スピーカとマイクおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部63と、ディスプレイ53および操作ボタン54からなるユーザI/F57と、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部65と、再生部65により再生された音声を出力するスピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部67と、親機10(の無線通信部27)との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線通信部69と、子機50全体に電源を供給する電池(二次電池)71と、充電台80が備える充電用端子82と電気的に接続するための充電用端子55と、充電用端子55への電圧印加を検出するとともに、充電用端子55を介して充電台80から供給される電源電圧により電池71を充電する充電回路75と備えている。充電台80は、外部電源に接続され、外部電源から供給される電力を適宜変換して子機50へ供給する。
制御部61は、種々のデータを格納するRAM61aと、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なEEPROM61bを備えている。
そして、EEPROM61bに、後述する図10の処理を含む当該子機50の各種機能を実現するためのプログラムが格納されている。なお、相手先の名前と電話番号とが子機50側で登録される子機電話帳を記憶するための記憶領域や、子機50側でのアラーム設定時刻を記憶するための記憶領域なども、このEEPROM61bに設けられている。
(3)三者間通話から二者間通話への移行シーケンス
次に、本実施形態の電話システムの動作例のうち、特に、三者間通話を行っている際に外線側から割り込み着信があった場合の動作について、図5のシーケンス図に基づいて説明する。
図5に示す如く、コードレス電話装置1における第1の子機50と第2の子機90,及び第1の外線相手101との間で三者間通話が行われている際、第2の外線相手102が当該コードレス電話装置1宛てに発呼されると、交換機105は、三者間通話中の電話回線に対して割り込み着信信号を送出する。この割り込み着信信号には、トーン信号のほか、割り込み着信の元(即ち第2の外線相手102)の電話番号も含まれている。
三者間通話中にこの割り込み着信信号が受信されると、親機10は、三者間通話中の二つの子機50,90に対して割り込み通知コマンドを送出する。これにより、三者間通話中の二つの子機50,90では、割り込み着信があった旨の音声(割り込み着信音)が受話口52から(詳細にはその内部のスピーカから)出力されると共に、割り込み着信元の電話番号のディスプレイ53への表示等が行われる。これにより、各子機50,90にて多者間通話を行っていたユーザは、割り込み着信が入ってきたことを認識する。
この割り込み着信に対して、第1の子機50で通話中のユーザが割り込み応答操作(キャッチボタン54eの操作)を行うと、第1の子機50から親機10へ割り込み応答コマンドが送出され、これを受けた親機10が電話回線網100側へ(詳細には交換機105へ)割り込み応答パルスを送出する。
親機10からの割り込み応答パルスを受けた交換機105は、それまで通話中であった第1の外線相手101を一旦保留状態とし、第2の外線相手102をコードレス電話装置1側へ接続する。これにより、第2の外線相手102と第1の子機50とが通話可能に接続される。一方、割り込み着信に対して第1の子機50が応答したとき、親機10は、交換機105へ割り込み応答パルスを送出するだけでなく、割り込み着信に応答しなかった第2の子機90に対して保留コマンドを送出する。これにより、第2の子機90は保留状態とされる。
つまり、割り込み着信相手である第2の外線相手102と第1の子機50との間でのみ通話が可能な二者間通話の状態となるのである。なお、二者間通話状態に移行後、必要に応じて第2の子機90もその通話に参加することもできるが、それについては後で述べる。
その後、割り込み着信相手との通話を終えたユーザが第1の子機50で割り込み解除操作(キャッチボタン54eの操作)を行うと、第1の子機50から親機10へ割り込み着信解除コマンドが送出される。これを受けた親機10は、交換機105へ割り込み解除パルスを送出すると共に、保留状態であった第2の子機90へ呼出コマンドを送出する。
そのため、第2の子機90では、呼出音が鳴動すると共に、割り込み着信相手との二者間通話が終了したことがディスプレイ53に表示される。そして、第2の子機90にてユーザが外線キー(外線通話ボタン)54bを操作すると、親機10へ保留解除コマンドが送出され、親機10によって第1の外線相手101との接続がなされる。
これにより、第1の外線相手101と二つの子機50,90とが同時通話可能な元の三者間通話状態へ復帰することになる。
なお、割り込み着信による二者間通話の最中であっても、他の機器は、相互に通話できる。例えば、第1の子機50と外線相手との二者間通話中は、親機10と第2の子機90との間で内線通話が可能であり、また、親機10と外線相手との二者間通話中は、各子機50,90の相互間で内線通話(既述の交互通話)が可能である。
なお、本実施形態において、親機10或いは各子機50,90,・・・の「保留状態」とは、本発明の「待機状態」に相当するものであり、他の機器が外線通話中であって新たな外線発呼ができない状態であることを意味する。特に、三者間通話中の機器が保留状態に設定される場合の「保留状態」には、元の三者間通話が一旦中止され、再びその三者間通話へ復帰するのを待っている状態という意味合いもある。
そして、保留状態中は、新たな外線通話はできないものの、例えば、機器内に登録された各種データの編集作業や、外線通話を行っている機器以外の他の機器同士による内線通話など、各機器が備える種々の機能を実行することができる。
(4)三者間通話中の割り込み着信応答処理
次に、三者間通話中に親機10にて実行される三者間通話制御処理と、子機50にて実行される子機制御処理について、図6〜図10に基づいて説明する。まず、親機10にて実行される三者間通話制御処理について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6の三者間通話制御処理は、三者間通話が開始されたときに開始されるものであり、三者間通話開始後、まず割り込み着信があるか否かが判断される(S110)。割り込み着信がない間はこのS110の判断処理が繰り返されることになる。割り込み着信があった場合(S110:YES)、割り込み着信に対する各種処理に移るわけだが、その際、親機自身も三者間通話中であるか否かで処理内容が異なる。
まず、親機自身も三者間通話中であれば(S120:YES)、親機10のハンドセット12内のスピーカから割り込み着信音を発生させると共に、割り込み着信があった旨(具体的には、割り込み着信相手の電話番号)がディスプレイ13に表示される(S130)。また、三者間通話中の子機に対しても、割り込み通知コマンドが送出される(S140)。この割り込み通知コマンドの送出により、三者間通話中の子機においても、同様に割り込み着信音の発生及び割り込み着信相手の電話番号表示が行われる(後述する図10のS1240参照)。
そして、親機10にて通話中のユーザがキャッチボタン14eを操作することにより割り込み着信に応答すると(S150:YES)、回線(電話回線網100)へ割り込み応答パルスが送出され(S160)、更に全ての子機に対して保留コマンドが送出される(S170)。この保留コマンドによって、全ての子機50,90,・・・は保留状態とされる(図10のS1340参照)。また、回線への割り込み応答パルス送出によって、三者間通話中の外線相手との通話は一旦保留され、代わって割り込み着信の外線相手との通話が可能な状態となる。これにより、親機10と割り込み着信相手との二者間通話状態に移行し(S175)、S180以降の処理に進むことになる。
尚、S150にて、親機自身で割り込み応答(キャッチボタン14eの操作)がされていないと判断された場合は、S200以降の処理に進むことになるが、これについては後で説明する。
一方、親機自身は三者間通話に参加せず二つの子機と外線相手との間で三者間通話が行われているときに割り込み着信があった場合は(S120:NO)、その三者間通話中の各子機へ割り込み通知コマンドが送出される(S190)。そして、各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドを受信したか否かが判断され(S200)、受信しなければ(S200:NO)、再びS110に戻るが、いずれかの子機から何らかのコマンドを受信した場合は(S200:YES)、それが割り込み応答コマンドであるか否かが判断される(S210)。
このとき、受信したコマンドが、割り込み着信に対して子機側でキャッチボタン54eが操作されたことにより送出された割り込み応答コマンドでなければ(S210:NO)、その受信したコマンドに応じた各処理が行われて(S280)、再びS110に戻るが、受信したコマンドが割り込み応答コマンドであれば(S210:YES)、そのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S220)、回線へ割り込み応答パルスが送出される(S225)。
そして、親機自身が三者間通話中であった場合は(S230:YES)、自身が保留状態に設定され(S240)、割り込み応答コマンドを送出した子機以外の全ての子機に対して保留コマンドが送出される(S250)。親機自身が三者間通話に参加していなかった場合も(S230:NO)、割り込み応答コマンドを送出した子機以外の全ての子機に対して保留コマンドが送出される(S250)。これにより、三者間通話中であった子機も外線との接続が解除されて保留状態となる。
なお、S240の処理にて親機10が保留状態に設定されると、親機10のディスプレイ13には保留状態である旨の表示、即ち二者間通話が開始されるため新たな外線発呼ができない状態である旨の表示がなされる。また、S250の処理による保留コマンドを受信した各子機、即ち割り込み着信に応答した子機以外の他の子機においても、同様に保留状態である旨がディスプレイ53に表示される(図10のS1350参照)。
その後、割り込み応答コマンドを送出した子機と割り込み着信相手との通話パスが設定され(S260)、二者間通話が開始される。以後、S270の処理が実行されることになる。
次に、三者間通話中の割り込み着信に対して親機10が応答し、親機10と割り込み着信相手との二者間通話へ移行した後の、親機と割り込み着信相手との二者間通話処理(S180)の具体的内容について、図7に基づいて説明する。
親機10による二者間通話に移行すると、まず、親機10自身による終話操作が行われたか否かが判断される(S310)。親機10での終話操作とは、ハンドセット12をオンフック状態にすることである。
親機10で終話操作が行われた場合は(S310:YES)、回線が切断されて外線通話(ここでは二者間通話)が終了され(S320)、保留状態中の全ての子機に対して終話コマンドが送出される(S330)。この終話コマンドにより、子機の保留状態は解除される(図10のS1390参照)。これにより、コードレス電話装置1を構成する親機10及び各子機50,90,・・・はいずれも、外線待ち受け状態となり、新たな外線発呼が可能となる。
一方、二者間通話中の親機10で終話操作が行われなければ(S310:NO)、割り込み着信解除操作(キャッチボタン14eの操作)がなされたか否かが判断される(S340)。キャッチボタン14eが操作されなければ(S340:NO)、各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドが受信されたか否かが判断され(S470)、受信されていない場合はS310に戻る。逆に、割り込み着信相手との通話が終了するなどして再びキャッチボタン14eが操作された場合は(S340:YES)、回線へ割り込み解除パルスが送出され(S350)、三者間通話から保留状態へ移行されていた子機に対して呼出コマンドが送出される(S360)。これにより、割り込み着信相手との接続が切り離される。
そして、呼出コマンドに対する子機からの応答、即ち子機における外線キー54bの操作を待ち(S370)、応答があれば(S370:YES)、その応答を行った子機の保留状態も解除されて(図10のS1410からS1450への移行参照)、元の三者間通話の状態に復帰することになる。呼出コマンドに対する子機からの応答が一定時間継続した場合は(S380:YES)、親機10と元の外線相手とが接続され、この二者間の通話に移行する(S390)。
その後、親機10にて終話操作がなされた場合は(S400:YES)、既述のS320以後の処理に進むが、終話操作がなされなければ(S400:NO)、各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドが受信されたか否かが判断される(S410)。そして、何らかのコマンドが受信された場合は(S410:YES)、そのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S420)、更に、そのコマンドが、三者間通話から保留状態へ設定された子機からの外線コマンドであるか否かが判断される(S430)。
このとき、外線コマンドでなければ(S430:NO)、受信したコマンドの種類の応じた各処理がなされて(S460)再びS390に戻るが、外線コマンドであるならば(S430:YES)、その外線コマンドを送出した子機に対して通話パスを設定する(S440)。これにより、元の外線相手と親機10に加え、外線コマンドを送出した子機を含めた、元の三者間通話へ移行することになる(S450)。なお、子機からの外線コマンドは、三者間通話から保留状態へ設定された子機において、外線キー54bが操作(図10のS1370参照)されることにより送出される。
親機10と割り込み着信相手との二者間通話中に各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドが受信された場合は(S470:YES)、そのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S480)、更にそのコマンドが外線コマンドであるか否かが判断される(S490)。このとき、外線コマンドでなければ(S490:NO)、受信したコマンドの種類の応じた各処理がなされて(S550)再びS310に戻るが、外線コマンドであれば(S490:YES)、その外線コマンドを送出した子機に対して通話パスが設定され(S500)、親機10と割り込み着信相手にその子機を加えた三者間の通話へ移行する(S510)。
その後、親機10にて割り込み着信解除操作(キャッチボタン14eの操作)がなされたか否かが判断され(S520)、キャッチボタン14eが操作されたならば(S520:YES)、回線へ割り込み解除パルスが送出され(S530)、元の外線相手との三者間通話に復帰する(S540)。キャッチボタン14eが操作されなければ(S520:NO)、更に親機10にて終話操作がなされたか否かが判断され(S560)、終話操作がなされなければS520に戻るが、終話操作がなされた場合は(S560:YES)、S320以降の処理に進んで外線通話が終了されることになる。
次に、三者間通話中の割り込み着信に対して子機が応答し、その子機と割り込み着信相手との二者間通話へ移行した後の、親機10にて実行される子機と割り込み着信相手との二者間通話処理(図6のS270)の具体的内容について、図8に基づいて説明する。
子機と割り込み着信相手との二者間通話に移行すると、まず、親機10自身が三者間通話から保留状態にされているか否かが判断され(S610)、自身が三者間通話からの保留中であるならば(S610:YES)、後述の図9の処理に移行する。親機10自身は三者間通話を行っていなかったならば(S610:NO)、各子機50,90,・・・の何れかからコマンドが受信されたか否かが判断され(S620)、受信されなければ再びS610に戻るが、受信されたならば(S620:YES)、そのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S630)、そのコマンドを送出した子機が割り込み着信相手との二者間通話を行っている子機であるか否かが判断される(S640)。
ここで、二者間通話中の子機からのコマンドであるならば(S640:YES)、更に、それが終話コマンドであるか否かが判断される(S650)。この終話コマンドは、外線通話中の子機において切ボタン54cが操作されたときに送出されるコマンドである。終話コマンドであれば(S650:YES)、回線が切断されて外線通話(二者間通話)が終了され(S660)、保留状態中の全ての子機に対して終話コマンドが送出される(S670)。これにより、コードレス電話装置1全体が外線待ち受け状態となり、新たな外線発呼が可能となる。
二者間通話中の子機からのコマンドが終話コマンドでなければ(S650:NO)、更に、割り込み着信解除コマンドであるか否かが判断される(S680)。割り込み着信解除コマンドは、割り込み着信相手と通話中の子機において再びキャッチボタン54eが操作されることによって送出されるコマンドである(図10のS1310参照)。このとき割り込み着信解除コマンドでなければ、そのコマンドの種類に応じた各処理がなされて(S690)再びS610に戻るが、割り込み着信解除コマンドであれば(S680:YES)、回線へ割り込み解除パルスが送出され(S700)、三者間通話から保留状態へ移行されていた子機に対して呼出コマンドが送出される(S710)。そして、呼出コマンドに対する子機からの応答、即ち子機における外線キー54bの操作を待ち(S720)、応答があれば(S720:YES)、その応答を行った子機の保留状態も解除されて元の三者間通話の状態に復帰することになる。呼出コマンドに対する子機からの応答が一定時間継続した場合は(S730:YES)、割り込み着信相手と二者間通話を行っていた子機と元の外線相手とが接続され、この二者間の通話に移行する(S740)。
そして、各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドが受信されたか否かが判断され(S750)、何らかのコマンドが受信された場合はそのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S760)、更に、そのコマンドの種類が判定される(S770)。
この判定の結果、終話コマンドと判定された場合(つまり、二者間通話中の子機にて切ボタン54cが操作された場合)、S660以降の処理によって外線通話が終了される。また、元々三者間通話を行っていた子機(現在は保留状態の子機)からの外線コマンドと判定された場合は、その子機に対して通話パスが設定され(S790)、元の三者間の通話へ移行する(S800)。その他のコマンドと判定された場合は、そのコマンドに応じた各種処理が実行されて(S780)、S740に戻る。
一方、子機と割り込み着信相手との二者間通話中に受信したコマンドがその二者間通話中の子機からのものでなかった場合は(S640:NO)、外線コマンドであるか否かが判断される(S810)。このとき、外線コマンドでなければそのコマンドの種類に応じた各種処理が行われるが(S690)、外線コマンドであれば(S810:YES)、その外線コマンドを送出した子機に対して通話パスが設定され(S820)、現在の二者間通話に対して更にその外線コマンドを送出してきた子機を加えた三者間の通話へ移行する(S830)。
その後、各子機50,90,・・・のいずれかからコマンドが受信された場合は(S840:YES)、そのコマンドに含まれている子機情報が取得され(S850)、更にそのコマンドの種類が判定される(S860)。この判定の結果、終話コマンドであると判定された場合は、S660以降の処理により外線通話が終了する。また、割り込み着信解除コマンドであると判定された場合は、回線へ割り込み解除パルスが送出され(S870)、元の外線相手との三者間通話に復帰する(S880)。なお、図示は省略したが、他のコマンドが受信された場合はそのコマンドに応じた処理が行われる。
次に、S610の判定処理で肯定判定された場合の処理、即ち、親機10が元々三者間通話に参加している際に、割り込み着信によって子機と割り込み着信相手との二者間通話に移行した場合の親機10での処理について、図9に基づいて説明する。
この場合、まず外線通話操作がなされたか否かが判断される(S910)。保留状態中の親機10における外線通話操作とは、例えば、オンフック状態であればハンドセット12を取り上げてオフフック状態にすることであり、オフフック状態であれば、保留ボタン14dを操作して保留状態を解除することである。
外線通話操作がなされた場合は(S910:YES)、親機10自身の通話パスが設定され(S920)、割り込み着信相手との三者間通話状態へと移行する(S930)。その後のS940〜S980の処理については、図8のS840〜S880の処理と全く同じであるため、ここではその説明を省略する。
一方、子機と割り込み着信相手との二者間通話に移行後、親機10にて外線通話操作がなされないときは(S910:NO)、いずれかの子機からコマンドが受信されたか否かが判断される(S990)。そして、受信されなければS910に戻るが、受信された場合は(S990:YES)、コマンドに含まれている子機情報を取得し(S1000)、そのコマンドが終話コマンドであるか否かが判断される(S1010)。
このとき、終話コマンドであれば(S1010:YES)、S1020以降の処理により外線通話が終了されるが、終話コマンドでなければ(S1010:NO)、更に、割り込み着信解除コマンドであるか否かが判断される(S1040)。そして、割り込み着信解除コマンドでなければ、そのコマンドの種類に応じた各処理がなされて(S1150)再びS910に戻るが、割り込み着信解除コマンドであれば(S1040:YES)、回線へ割り込み解除パルスが送出され(S1050)、三者間通話から保留状態へ移行されている親機10自身にて、割り込み着信相手との通話が終了したことを、割り込み解除の呼出(スピーカ23aからの音声出力等)やディスプレイ13への表示によってユーザに報知する(S1060)。
そして、これらの報知に対する親機10における応答(S910の外線通話操作と同じ)を待ち(S1070)、応答があれば(S1070:YES)、親機10自身の保留状態が解除されて元の三者間通話の状態に復帰することになる。一定時間応答がなければ(S1080:YES)、割り込み着信相手と二者間通話を行っていた子機と元の外線相手とが接続され、この二者間の通話に移行する(S1090)。
そして、親機10自身にて外線通話操作がなされたか否かが判断され(S1100)、なされた場合は(S1100:YES)、自身の通話パスが設定されて外線と接続され(S1110)、元の三者間の通話へ移行する(S1120)。外線通話操作がなされない場合は(S1100:NO)、更に、子機からのコマンドの有無が判断される(S1130)。そして、コマンドが受信された場合(S1130:YES)、そのコマンドが終話コマンドであれば(S1140:YES)、S1020に移行して外線通話が終了される。終話コマンドでなければ(S1140:NO)、そのコマンドの種類に応じた各種処理が実行されて(S1150)、S910に戻る。
次に、外線通話中の各子機50,90,・・・にて実行される子機制御処理について、図10に基づいて説明する。外線通話の開始によってこの子機制御処理が開始されると、まず、キー操作の有無が判断される(S1200)。このキー操作とは、図3で示した子機の各種ボタン(操作ボタン54;図4参照)の操作である。キー操作があれば(S1200:YES)、操作されたキーに応じた各種処理がなされて(S1210)、再びS1200に戻るが、キー操作がなかった場合は(S1200:NO)、他の機器からコマンドが受信されたか否かが判断される(S1220)。
ここで、何も受信されなければそのままS1200に戻るが、コマンドが受信された場合は(S1220:YES)、それが割り込み通知コマンドであるか否かが判断される(S1230)。割り込み通知コマンドは、既述の如く、外線通話中に割り込み着信があった場合に親機10から送出されるものである(図6のS140,S190参照)。
割り込み通知コマンドが受信された場合(S1230:YES)、その旨を当該子機で外線通話中のユーザに報知するための、割り込み着信音の発生やディスプレイ53への表示が行われる(S1240)。その後、その子機にて割り込み応答操作(即ちキャッチボタン54eの操作)がなされたか否かが判断され(S1250)、割り込み応答操作がなされたならば(S1250:YES)、親機10へ割り込み応答コマンドが送出される(S1260)。この割り込み応答コマンドの送出により、親機10において、図6のS210〜S260の一連の処理がなされて、割り込み着信相手と当該子機との二者間通話へ移行する(S1270)。
二者間通話への移行後、S1200と同様にキー操作の有無が判断され(S1280)、キー操作がなされた場合は(S1280:YES)、更に、その操作が割り込み着信の解除操作(即ちキャッチボタン54eの操作)であるか否かが判断される(S1290)。そして、キャッチボタン54eの操作でなければ、操作されたキーに応じた各種処理がなされて(S1300)、再びS1200に戻るが、キャッチボタン54eの操作であれば(S1290:YES)、親機10へ割り込み着信解除コマンドを送出する(S1310)。これにより、親機10から回線へ割り込み解除パルスが送出され、元の三者間通話の外線相手との通話に再び戻る(S1320)。
一方、外線通話中に受信したコマンドが割り込み通知コマンドでなかった場合(S1230:NO)、保留コマンドであるか否かが判断される(S1330)。この保留コマンドは、三者間通話を行っている親機10又は各子機50,90,・・・のいずれかがその三者間通話中の割り込み着信に応答することによって、親機10から送出されるものである(図6のS170,S250参照)。
そして、保留コマンドでなければ、そのコマンドの種類に応じた各種処理がなされて(S1440)、再びS1200に戻るが、保留コマンドであれば(S1330:YES)、当該子機が保留状態へ設定され(S1340)、その旨がディスプレイ53に表示される(S1350)。なお、外線通話が行われていない子機の場合は、ディスプレイ53への表示に代えて(或いはそれに加えて)スピーカ部67による音声報知を行うようにしてもよい。
その後、コマンドが受信されることなく(S1360:NO)、外線キー54bが操作された場合は(S1370:YES)、保留状態が解除される(S1450)。そして、この外線キー54bの操作により親機10へ外線コマンドが送出され、外線との通話パスが設定されるため、当該子機も割り込み着信相手との外線通話へ参加することができるようになる。
一方、保留状態への移行後(S1340)、何らかのコマンドが受信された場合は(S1360:YES)、そのコマンドの種類が判定される(S1380)。そして、親機10からの終話コマンドであれば、ディスプレイ53の保留表示が消去されて保留状態が解除される(S1390)。これによりコードレス電話装置1における外線通話が全て終了され、新たな外線通話が可能な外線待ち受け状態へ移行する(S1400)。
また、受信されたコマンドが呼出コマンドであれば、スピーカ部67にて呼び出し音が鳴動されると共に、割り込み着信相手との接続が切り離された旨の表示(言い換えれば、元の三者間通話への復帰を促す表示)がディスプレイ53に表示される(S1410)。このとき、外線キー54bが操作されれば(S1420:YES)、保留状態が解除されて三者間通話へ復帰する(S1450)。逆に、外線キー54bの操作がなされないまま、親機10からの呼出コマンドが途絶えた場合は(S1430:NO)、再びS1350に戻り、保留状態が継続される。
なお、保留状態中は、外線通話を行っていない子機間同士で交互通話することができる。具体的には、例えば第1の子機50から第2の子機90へ内線通話したい場合、第1の子機50にてまず保留ボタン54dを操作し、ダイヤルボタン54aにて相手先(第2の子機90)の内線番号を操作する。その後、ディスプレイ53に所定の表示(例えば「マチウケチュウ」の表示)がされたら、キャッチボタン54eを押して、第2の子機90へ話をする。第2の子機90では、自身の方から第1の子機50へ話をしたい場合、同様にキャッチボタン54eを押して話をすることになる。
(5)本実施形態の効果
以上説明した本実施形態のコードレス電話装置1によれば、三者間通話中に割り込み着信があったとき、それに応答した機器(親機10又は各子機50,90,・・・のいずれか一つ)のみがその割り込み着信相手と接続されるため、従来のように割り込み着信相手がいきなり複数の相手と接続されるといったことがなく(つまり、いきなり割り込み着信相手を含む三者間通話に入ることがなく)、割り込み着信相手に違和感を与えないようにすることができる。
また、割り込み着信に対して三者間通話中の何れかの機器が応答すると、応答しなかった他の機器は保留状態になる。その場合、保留状態にされた機器は、新たな外線通話はできないものの他の機能・操作は行うことができる。また、外線キー54bの操作(子機の場合)或いはハンドセット12のオフフック操作等(親機10の場合)により、保留状態の機器も割り込み着信相手との通話に参加することも可能である。
そのため、割り込み着信のあった際はとりあえずそれに応答した機器だけが通話可能な二者間通話に移行するものの、その後、状況に応じて(例えば割り込み着信相手の意志で、或いは割り込み着信相手の承諾を得て)他の機器からもその割り込み着信相手との通話に参加することができ、使い勝手の良いコードレス電話装置が提供される。
また、割り込み着信相手との二者間通話に移行すると、他の機器のディスプレイ13(53)には、その旨の表示(保留表示)がなされる。そのため、ユーザは、二者間通話中の機器以外の他の機器を使用しようとする際、ディスプレイ13(53)を見ることによって、保留状態中である(つまりだれかが外線通話中である)ことを容易に知ることができる。
更に、割り込み着信相手との接続切り離し後にすぐ元の三者間通話へ復帰させるのではなく、三者間通話から待機状態へ移行していた各機器に対しては、まず、元の三者間通話への復帰を促し、それに対してユーザ等による復帰操作がなされたときに、その復帰操作がなされた機器を元の外線通話相手に接続するようにしている。そのため、保留状態にされた機器で三者間通話を行っていたユーザは、割り込み着信相手と他のユーザ間の二者間通話が終わるまで気兼ねなく他の作業をすることができ、二者間通話終了後は、親機10からの呼出によってすぐに元の三者間通話に復帰することができる。
(6)変形例
本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、三者間通話が可能なコードレス電話装置1について説明したが、四者以上の通話(もちろん外線側は一人)が可能なコードレス電話装置に対しても本発明の適用が可能であり、上記実施形態と同様の処理を行うことができる。
また、三者間通話から割り込み着信による二者間通話への移行後、再び元の外線通話相手との通話に復帰したとき、割り込み着信により三者間通話から保留状態へ移行していた機器については、親機10からの呼び出し(呼出コマンド)に応じたときに外線通話へ復帰させるようにしたが、割り込み着信相手との通話が終了するまで他の機器のユーザが子機を持ったまま(或いはハンドセット12を持ったまま)待っているような場合は、割り込み着信相手との接続が切り離されたときに強制的に元の三者間通話に復帰させるようにしてもよい。
このようにすることで、割り込み着信によって三者間通話から保留状態に移行していた各機器は、割り込み着信相手との接続切り離し後、遅滞なく元の三者間通話へ復帰することが可能となり、ユーザの状態や意志に応じた適切な接続状態を構築することが可能となる。
また、上記実施形態では、割り込み着信相手との二者間通話に移行する際、元の三者間通話の外線相手はそのまま保留状態にされ、割り込み着信相手との通話が終了するのを待っていることを前提として説明したが、三者間通話から割り込み着信相手との通話に切り替わる際、或いは切り替わった後、元の三者間通話に参加していた外線相手が自ら通話を終了することも考えられる。つまり、割り込み着信相手との通話終了後に必ずしも元の外線通話相手との通話に復帰する必要があるとは限らない。
そこで、割り込み着信通話が終わってキャッチボタンが操作され、回線側へ割り込み解除パルスが送出された後に、外線側との接続状態を判断し、元の外線相手が既に電話を切っている(交換機105にて保留状態にされていない)場合は、そのまま回線切断して終話すると共に、保留中の他の機器に対して終話コマンドを送出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、コードレス電話装置1と外線相手との間の回線として、一般的な公衆電話交換回線網(アナログ回線)である電話回線網100を例に挙げて説明したが、本発明の適用はこの電話回線網100に限定されないことはいうまでもない。例えば、ISDN回線網、光ファイバによる光回線網、更にはインターネット回線網(IP電話網)など、音声通話が可能な種々の回線において本発明を適用可能である。
実施形態の電話システムを示す概略構成図である。 コードレス電話装置を構成する親機の斜視図である。 コードレス電話装置を構成する子機の正面図である。 コードレス電話装置の電気的構成を表すブロック図である。 三者間通話を行っている際に外線側から割り込み着信あった際の動作を表すシーケンス図である。 親機にて実行される三者間通話制御処理を表すフローチャートである。 図6の三者間通話制御処理における、S180の「親機と割り込み着信相手との二者間通話処理」の内容を表すフローチャートである。 図6の三者間通話制御処理における、S270の「子機と割り込み着信相手との二者間通話処理」の内容を表すフローチャートである。 図8の処理におけるS610の判断処理で肯定判定された場合に実行される処理の内容を表すフローチャートである。 子機にて実行される子機制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…コードレス電話装置、10…親機、12…ハンドセット、13,53…ディスプレイ、14,54…操作ボタン、14a,54a…ダイヤルボタン、14b,54f…選択ボタン、14c…再生ボタン、14d,54d…保留ボタン、14e,54e…キャッチボタン、21…制御部、23…音声入出力部、23a…スピーカ、23b…マイク、25…再生部、27,69…無線通信部、31…経路切換部、50…第1の子機、51…送話口、52…受話口、54b…外線キー(外線通話ボタン)、54c…切ボタン、61…制御部、63…送受話部、65…再生部、67…スピーカ部、90…第2の子機、100…電話回線網、101…第1の外線相手、102…第2の外線相手、105…交換機

Claims (8)

  1. 外線に接続された親機と、前記親機と無線により通信可能であって前記親機を介して前記外線に接続される1又は複数の子機とを備え、前記親機と少なくとも一つの前記子機と前記外線側の通話相手との間、若しくは複数の前記子機と前記外線側の通話相手との間で多者間通話が可能に構成されたコードレス電話装置において、前記多者間通話中に前記外線側から割り込み着信を受けたときにその割り込み着信相手と接続する割り込み着信接続方法であって、
    前記多者間通話中に前記割り込み着信があった場合は、その旨を当該多者間通話中の各機器へ通知し、
    前記通知に対して前記各機器のいずれか一つから応答があったとき、その応答があった前記親機又は前記子機と前記割り込み着信相手との二者間のみを通話可能に接続し、
    前記二者間の接続が行われたとき、その二者間接続中の前記親機又は子機以外の前記コードレス電話装置を構成する前記各機器のうち少なくとも前記多者間通話を行っていた機器を、外線通話以外の機能を実行可能な状態である待機状態に設定し、
    前記二者間の接続によって前記割り込み着信相手と通話を行っている前記機器において元の前記多者間通話時の外線側通話相手との通話に復帰するための割り込み解除操作がなされたときには、前記割り込み着信相手との接続を切り離して、少なくとも該割り込み解除操作がなされた前記機器を元の前記多者間通話時の外線側通話相手に再接続すると共に、当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも前記待機状態に設定されている機器に対して前記二者間の通話が終了したことを通知することにより、該待機状態に設定されている機器において元の前記多者間通話への復帰を促すための報知を行い、
    前記報知に対して外部からの復帰操作がなされた場合は、該復帰操作がなされた前記機器の前記待機状態を解除すると共に、該復帰操作がなされた前記機器についても、元の前記多者間通話時の外線側通話相手に再接続する
    ことを特徴とする割り込み着信接続方法。
  2. 外線に接続された親機と、前記親機と無線により通信可能であって前記親機を介して前記外線に接続される1又は複数の子機とを備え、前記親機と少なくとも一つの前記子機と前記外線側の通話相手との間、若しくは複数の前記子機と前記外線側の通話相手との間で多者間通話が可能に構成されたコードレス電話装置であって、
    前記多者間通話中に前記外線側から割り込み着信を受けたとき、その旨を当該多者間通話中の各機器へ通知する割り込み通知手段を備え、
    前記親機は、
    前記割り込み通知手段による通知に対して前記各機器のいずれかから応答があったときには、その応答があったいずれか一つの機器と前記割り込み着信相手との二者間のみを通話可能に接続し、該二者間の接続によって前記割り込み着信相手と通話を行っている前記機器において元の前記多者間通話時の外線側通話相手との通話に復帰するための割り込み解除操作がなされたときには、前記割り込み着信相手との接続を切り離して、少なくとも該割り込み解除操作がなされた前記機器を元の前記多者間通話時の外線側通話相手に再接続する、通話接続切替手段と、
    前記通話接続切替手段による前記二者間の接続が行われたとき、その二者間接続中の前記親機又は子機以外の当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも前記多者間通話を行っていた機器に対して、該機器を待機状態に設定するための待機要求を行う待機要求手段と、
    前記通話接続切替手段により前記割り込み着信相手との接続が切り離されて元の前記多者間通話時の外線相手との再接続がなされたとき、当該コードレス電話装置を構成する前記各機器のうち少なくとも前記待機状態に設定されている機器に対して前記二者間の通話が終了したことを通知する二者間通話終了通知手段と、
    を備え、
    前記親機及び子機は、前記待機要求手段による待機要求を受けたとき、外線通話以外の機能を実行可能な状態である前記待機状態に自身を設定する待機状態設定手段と、
    前記通話接続切替手段による前記二者間の接続によって自身が前記割り込み着信相手と通話を行っている場合に外部からの前記割り込み解除操作を受け付ける割り込み解除操作手段と、
    前記多者間通話から前記待機状態へ設定された後に前記二者間通話終了通知手段からの通知を受けたとき、元の前記多者間通話への復帰を促すための報知を行う多者間通話復帰報知手段と、
    前記多者間通話復帰報知手段による報知に対する外部からの復帰操作を受け付ける復帰操作手段と、
    前記復帰操作手段による前記復帰操作がなされたときに自身の前記待機状態を解除する待機状態解除手段と、
    を備え
    前記通話接続切替手段は、前記復帰操作手段による前記復帰操作がなされたときは、その復帰操作がなされた前記親機又は子機についても、元の前記多者間通話時の外線側通話相手に再接続する
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  3. 請求項2記載のコードレス電話装置であって、
    前記待機状態において実行可能な前記外線通話以外の機能として、少なくとも、前記割り込み着信相手と二者間の通話を行っている機器以外の他の機器との間で相互に内線通話を行う機能を有する
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  4. 請求項2又は3記載のコードレス電話装置であって、
    前記子機は、前記待機状態設定手段によって前記待機状態に設定されたときに、その旨を報知する待機状態報知手段を備える
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  5. 請求項2〜4いずれかに記載のコードレス電話装置であって、
    前記親機及び子機は、自身以外の他の機器が前記割り込み着信相手と前記二者間接続されているときに、その二者間の通話に参加するための外部からの通話参加操作を受け付ける通話参加操作手段を備え、
    前記通話接続切替手段は、前記通話参加操作手段による前記通話参加操作がなされたとき、前記二者間の接続に対し、更にその通話参加操作がなされた前記親機又は子機を通話可能に接続する
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  6. 請求項2〜5いずれかに記載のコードレス電話装置であって、
    前記親機及び子機は、前記通話接続切替手段による前記二者間の接続によって自身が前記割り込み着信相手と通話を行っている際に、外線通話を終了するための外部からの終話操作を受け付ける終話操作手段を備え、
    前記通話接続切替手段は、前記終話操作手段による前記終話操作がなされたとき、外線側との接続を切り離す
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  7. 請求項6記載のコードレス電話装置であって、
    前記親機は、前記通話接続切替手段によって前記外線側との接続が切り離されたとき、当該コードレス電話装置を構成する各機器のうち少なくとも前記待機状態に設定されている機器に対して外線通話が終了したことを通知する終話通知手段を備え、
    前記親機及び前記子機は、自身が前記待機状態に設定されているときに前記終話通知手段からの通知を受けたとき、自身の前記待機状態を解除する
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  8. 請求項2〜いずれかに記載のコードレス電話装置であって、
    前記割り込み着信には、当該割り込み着信相手先を示す割り込み相手情報が含まれており、
    前記親機及び前記子機は、前記多者間通話中に前記割り込み着信を受けた際、その割り込み着信に含まれている前記割り込み相手情報を表示する表示手段を備える
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
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