JP4483462B2 - フロントエンドモジュールの取付構造およびヘッドランプユニットの隙間管理用治具 - Google Patents

フロントエンドモジュールの取付構造およびヘッドランプユニットの隙間管理用治具 Download PDF

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Description

本発明は、車幅方向両側にヘッドランプユニットを配置したフロントエンドモジュールを車体のフロントエンドに組み付けるようにしたフロントエンドモジュールの取付構造およびヘッドランプユニットの隙間管理用治具に関する。
近年、車体の組付工程の簡略化と組付作業の自動化等を狙って、ラジエータコアサポートにヘッドランプユニットやフロントバンパー等をサブアッセンブリして、所謂フロントエンドモジュールを構成し、車体の組立ラインで該フロントエンドモジュールを車体前部に取付ることにより、車体組み立ての能率化が図られるようになっている。
このようにフロントエンドモジュールにヘッドランプユニットをサブアッセンブリする際に、従来ではヘッドランプユニットをフロントエンドモジュールに固定した状態で、このフロントエンドモジュールを車体に取付るようにしており、この取付状態でヘッドランプユニットの外側面を構成するアウターレンズはフロントフェンダに連続性をもって配置されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−113943号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、かかる従来のフロントエンドモジュールの取付構造では、ヘッドランプユニットをフロントエンドモジュールに固定した後に、フロントエンドモジュールを車体に取付るため、フロントエンドモジュールに対するヘッドランプユニットの組付け誤差、および車体に対するフロントエンドモジュールの組付け誤差等が重なり合うことにより、結果的にヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間を一定に管理するのが困難になる。
このため、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間が大きくなって、これら両者間の連続性が損なわれたり、ヘッドランプユニットがフロントフェンダに干渉して、フェンダの塗装を傷付けてしまい発錆原因となる恐れがある。
そこで、本発明はヘッドランプユニットとフロントフェンダとの隙間を簡単な方法で一定に管理することができるフロントエンドモジュールの取付構造およびヘッドランプユニットの隙間管理用治具を提供するものである。
本発明のフロントエンドモジュールの取付構造にあっては、車幅方向両側にヘッドランプユニットを配置したフロントエンドモジュールをフロントフェンダを含む車体のフロントエンドに組み付けるフロントエンドモジュールの取付構造において、フロントエンドモジュールにヘッドランプユニットを前後移動可能に仮止めしておく仮止め手段と、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に着脱自在に介在させ、フロントエンドモジュールを車体に固定した後にヘッドランプユニットを後方移動してフロントフェンダとの間に挟み込ませることにより、これらヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間を決定する隙間管理用治具と、を設け、隙間管理用治具のヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間への挟み込み部分は、治具本体にその上下方向に適宜間隔をおいて突設した複数個の突出部であり、その治具本体の長さの中間部分に脆弱部を形成したことを最も主要な特徴とする。
また、本発明のヘッドランプユニットの隙間管理用治具にあっては、フロントエンドモジュールの車幅方向両側に前後移動可能に仮止めしたヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に着脱自在に介在させて、ヘッドランプユニットを後方移動させて固定する際に、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に、長さ方向の中間部分に脆弱部を形成した治具本体の上下方向に適宜間隔をおいて設けた複数個の突出部を挟み込んでそれらの隙間を決定することを特徴とする。
本発明のフロントエンドモジュールの取付構造によれば、フロントエンドモジュールを車体に固定した後、このフロントエンドモジュールに仮止めしたヘッドランプユニットを後方移動した際に、車体、フロントエンドモジュールおよびヘッドランプユニットのそれぞれの形成誤差や組付け誤差、および作業者による組み付けバラツキを全てキャンセルして、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間を精度良く一定に設定できる。
従って、この状態でヘッドランプユニットを固定して隙間管理用治具を取り外すことにより、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの干渉を防止しつつ、それらの間の隙間を最小限に設定して精度良い連続性を出し、ひいてはヘッドランプユニットからフロントフェンダに至る外観を良好にして品質感を高めることができる。
更に、本発明のヘッドランプユニットの隙間管理用治具によれば、フロントエンドモジュールの車幅方向両側に前後移動可能に仮止めしたヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に着脱自在に介在させるようにしているため、ヘッドランプユニットを後方移動させて固定する際に、その隙間管理用治具をヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に介在しておくことによって、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間を精度良く決定することができる。
従って、この状態でヘッドランプユニットを固定して隙間管理用治具を取り外すことにより、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの干渉を防止しつつ、それらの間の隙間を最小限に設定して精度良い連続性を出し、ひいてはヘッドランプユニットからフロントフェンダに至る外観を良好にして品質感を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図10は本発明にかかるフロントエンドモジュールの取付構造の一実施形態を示し、図1はフロントエンドモジュールの取付状態を示す車体前部片側の平面図、図2はフロントエンドモジュールの車幅方向側部に配置したヘッドランプユニットの取付状態を示す車体前部片側の要部斜視図、図3は図2中A部の詳細図、図4は隙間管理用治具の挟み込み状態を示す車体前部片側の要部斜視図、図5は図4中B−B線に沿った拡大断面図、図6は隙間管理用治具の斜視図、図7は隙間管理用治具の下部取付構造を示す斜視図、図8は隙間管理用治具の下部係合状態を示す下側から見た斜視図、図9は図8中C−C線に沿った断面図、図10は隙間管理用治具の取付状態を示す斜視図である。
フロントエンドモジュール10は、図1に示すようにラジエータコアサポートを構成するアッパーレール11およびこのアッパレール11の下方に所定間隔をおいて平行に配置した図外のバンパーアーマチュア部を備え、これらアッパレール11とバンパーアーマチュア部は図外のステイを介して連結されるようになっており、このフロントエンドモジュール10は車体のフロントエンドに組付けられる。
フロントエンドモジュール10の車幅方向両側にはヘッドランプユニット20がサブアッセンブリされており、フロントエンドモジュール10を車体に組み付けた状態でヘッドランプユニット20がフロントフェンダ30の前側部分に配置される。
前記アッパレール11の車幅方向両端部には、車幅方向外方かつ車体後方に向かって突出する支持アーム12がボルトB1を介して結合されるとともに、この支持アーム12の車体後方端部がフードリッジメンバ13に結合され、この支持アーム12にヘッドランプユニット20の上端部を取付るようになっている。
フロントフェンダ30は、図2に示すようにその車体前方端30aがヘッドランプユニット20の車体後方端部で終端し、このフロントフェンダ30の下部前端部および前端部下部に第1取付部31および第2取付部32を突設してある。
ヘッドランプユニット20は、図1に示すように図外のバルブを収納する舟形状のハウジング21と、このハウジング21の前面を覆うアウターレンズ22を備え、ハウジング21の車体後方下部には、図2に示すように前記フロントフェンダ30の第1取付部31および第2取付部32にそれぞれ対応した位置に第1固定部23および第2固定部24を突設してある。
また、本実施形態では前記アウターレンズ22の後端部上側に楕円形状に突出するエンボス部22aが形成されている。
前記第1固定部23にはスタッドボルト23aが植設され、このスタッドボルト23aを図2に示す第1取付部31の切欠部31aに挿入して、このスタッドボルト23aに締結手段の他方を構成するナット23bを締め付けることにより、第1固定部23が第1取付部31に締結される。
また、第2固定部24には図外のボルト穴を形成してあり、第2取付部32に形成したボルト挿通孔32aから図外のボルトを挿通して上記ボルト穴に螺合して締付けることにより、第2固定部24が第2取付部32に締結される。尚、この第2固定部24は、第1固定部23を締結した後に締結するようになっている。
前記ハウジング21の上部には、図1に示すように前後一対の上部取付片25,26を突設してあり、これら上部取付片25,26の先端部に形成した車体前後方向に延びる長穴25a,26aに挿通した第1ボルトB2を介して前記支持アーム12の上面に締結してある。
また、ハウジング21の下部には、図2,図3に示すように下部取付片27を垂設してある一方、フロントエンドモジュール10の上下に配置したステー14に取り付けた支持ブラケット15を設けてあり、この支持ブラケット15には第2ボルトB3の挿通孔15aが形成されるとともに、下部取付片27には挿通孔15aに対応する位置に車体前後方向に延びる長穴27aが形成されており、上記第2ボルトB3を介して下部取付片27と支持ブラケット15が締結される。
ここで、本発明のフロントエンドモジュールの取付構造では、フロントエンドモジュール10にヘッドランプユニット20を前後移動可能に仮止めしておく仮止め手段Tを設けてあるとともに、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に着脱自在に介在させ、フロントエンドモジュール10を車体に固定した後にヘッドランプユニット20を後方移動してフロントフェンダ30との間に挟み込ませることにより、これらヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間の隙間を決定する隙間管理用治具40と、を設けてある。
即ち、本実施形態では前記仮止め手段Tは、ハウジング21の上部取付片25,26を支持アーム12に締結した一対の第1ボルトB2およびこれら第1ボルトB2をそれぞれ挿通する長穴25a,26aと、ハウジング21の下部取付片27を支持ブラケット15に締結した第2ボルトB3およびこの第2ボルトB3を挿通する長穴27aと、によって構成している。
そして、前記第1,第2ボルトB2,B3を弛めておくことにより、ヘッドランプユニット20は長穴25a,26a,27aをガイドとして、フロントエンドモジュール10に対して車体前後移動が許容される。
前記隙間管理用治具40は、図4,図5に示すように、フロントエンドモジュール10の車幅方向両側に前後移動可能に仮止めしたヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に着脱自在に介在させて、ヘッドランプユニット20を後方移動させて固定する際に、これらヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に挟み込んでそれらの隙間δを決定するようになっている。
隙間管理用治具40は、図4,図6に示すように、アウターレンズ22がフロントフェンダ30の車体前方端30aに接触する上側から外側の形状に沿って略く字状に折曲形成され、アウターレンズ22の車体後方端部外周を覆う治具本体41の車体後方端部内周には、図5,図6に示すように、アウターレンズ22の車体後方端22bとフロントフェンダ30の車体前方端30aとの間に挿入される挟み込み部分としての突出部42を設けてあり、この突出部42によってアウターレンズ22とフロントフェンダ30との間の隙間が実質的に決定される。
前記隙間管理用治具40の前記突出部42は、治具本体41の上下方向に適宜間隔をおいて複数個突設(本実施形態では3箇所)してある。
また、前記隙間管理用治具40のヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間への挟み込み位置は、車体側面に沿って湾曲したフロントフェンダ30の変形が少ない部位に設定してある。
つまり、フロントフェンダ30の変形が少ない部位とは、フロントフェンダ30が図4に示すようにエンジンルームE・Rの側部を形成する上面30bからタイヤハウスT・Hに至る側面30cとの境界部分であり、この境界部分では曲率が大きくなってフロントフェンダ30の車両前方端30aを折曲したフランジ30d(図5参照)に皺が寄るなどしてその平坦性を出すのが困難となる。
このため、前記フランジ30dに平坦性を確保し易い部分、つまり、フロントフェンダ30の曲率(変形)が小さい上面30bや側面30cに対応させて、隙間管理用治具40の突出部42を設けてある。
更に、前記隙間管理用治具40の治具本体41の長さの中間部分には、図4,図6に示すように、ヘッドランプユニット20のアウターレンズ22の後方端部に形成したエンボス部22aに対応する位置に脆弱部としての切欠部43を形成し、この切欠部43を上記エンボス部22aの後端部に係合してある。
そして、隙間管理用治具40の下部には、治具本体41の外面から取外し用のつまみ部44を突設してある。
前記隙間管理用治具40の治具本体41の下端部には、図6,図7に示すようにヘッドランプユニット10の下部に係合する下部掛止部45を形成してあり、前記つまみ部44はその下部掛止部45よりも上方部位に形成してある。
即ち、図7に示すようにアウターレンズ22の表面下部を下方に延設した突出部22cを形成してあり、前記下部掛止部45はその突出部22cに下方から係合するようになっており、本実施形態ではその下部掛止部45よりも5mm程上方に離隔した位置に前記つまみ部44を形成してある。
また、図6に示すように上記隙間管理用治具40の治具本体41の下端部には車体内方に向かって位置決め突起46を突設してある一方、ヘッドランプユニット20のハウジング21の図外のバンパーフェイシャーで隠蔽される下部には、図8に示すように前記位置決め突起46を係合する凹部21aを形成してあり、図9にも示すようにこの凹部21aに前記位置決め突起46を係合することにより、隙間管理用治具40の車体前後方向の移動を規制してある。
更に、隙間管理用治具40の治具本体41の上端部には、図6に示すようにヘッドランプユニット10の上部に係合する上部掛止部47を形成してあり、この上部係止部47は、図10に示すようにヘッドランプユニット20のアウターレンズ22上端部に係合するようになっている。
そして、前記フロントエンドモジュール10の組付け時には、車幅方向両側にヘッドランプユニット20を前後移動可能に仮止めしたフロントエンドモジュール10を車体のフロントエンドに組み付け(フロントエンドモジュール固定工程)、そして、前記ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に、これら両者間の隙間δを決定する隙間管理用治具40を着脱時自在にセットし(治具取付工程)、その後、仮止めしたヘッドランプユニット20を車体後方に移動して、このヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に隙間管理用治具40を挟み込んだ状態でヘッドランプユニット20を固定(ヘッドランプユニット位置決め工程)するとともに、ヘッドランプユニット20の固定後に隙間管理用治具40を取外す(治具取外し工程)ようにしている。
前記フロントエンドモジュール固定工程では、ヘッドランプユニット20を前後移動可能に仮止めするにあたって、ハウジング21の上部取付片25,26を支持アーム12に締結する一対の第1ボルトB2およびハウジング21の下部取付片27を支持ブラケット15に締結する第2ボルトB3を、それぞれ弛めた状態、つまり、本実施形態ではそれぞれのボルトB2,B3の頭部を3mm程度浮かせた状態にしておく。
そして、前記治具取付工程では、隙間管理用治具40の治具本体41をフロントエンドモジュール30のアウターレンズ22の後端部外周に被せるようにして、上部掛止部47をアウターレンズ22の上部に係合するとともに、位置決め突起46を凹部21aに係合しつつ下部掛止部45をアウターレンズ22の下部に係合して、隙間調整用治具40をヘッドランプユニット20の後端部に取付けるようにしており、この隙間調整用治具40の取付け状態では突出部42はアウターレンズ22の車体後方端22bに接触した状態となっている。
前記ヘッドランプユニット位置決め工程では、仮止めしたヘッドランプユニット20を車体後方に移動する際、前記第1ボルトB2は上部取付片25,26の長穴25a,26aをガイドとして後方移動するとともに、第2ボルトB3は下部取付片27の長穴27aをガイドとして後方移動する。
そして、ヘッドランプユニット20を、隙間調整用治具40の突出部42がフロントフェンダ30の車体前方端30aに突き当たるまで後方移動することにより、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に隙間管理用治具40を挟み込むようになっており、この挟み込み状態で第1,第2ボルトB2,B3を締め付けることによりヘッドランプユニット20が固定される。
また、前記ヘッドランプユニット20を後方移動する際、第1固定部23のスタッドボルト23aが、フロントフェンダ30の第1取付部31の切欠部31aに挿入されるとともに、第2固定部24のボルト穴が第2取付部32のボルト挿通孔32aと合致し、ヘッドランプユニット20の後方移動が完了した時点で前記スタッドボルト23aのナット23bを締め付けるとともに、前記ボルト挿通孔32aに挿通した図外のボルトを締め付けるようにしている。
前記治具取外し工程では、隙間管理用治具40を取外す際につまみ部44を摘んで引張るようにしており、このつまみ部44に引張力が作用すると、図7に示したように下部掛止部45は図中2点鎖線に示すように下方に撓んでアウターレンズ22の突出部22cから離脱し、この離脱状態でつまみ部44を上方に引張り上げることにより、上部掛止部47がアウターレンズ22の上端部から離脱することにより、隙間管理用治具40を取外すことができる。
以上の構成により本実施形態では、フロントエンドモジュール10にヘッドランプユニット20を固定するボルトB2およびボルトB3を弛めて、このヘッドランプユニット20を前後移動自在に仮止めした状態でフロントエンドモジュール10を組み立てラインに搬入する。
そして、組み立てラインでそのフロントエンドモジュール10を車体のフロントエンドに固定した後、ヘッドランプユニット20の後端部に隙間管理用治具40を取り付けて、このヘッドランプユニット20を隙間管理用治具40の突出部42がフロントフェンダ30の車体前方端30aに突き当たるまで後方移動する。この状態で前記ボルトB2,B3を締め付けてフロントフェンダ30をフロントエンドモジュール10に固定するとともに、ヘッドランプユニット20の第1固定部23および第2固定部24を、フロントフェンダ30の第1取付部31および第2取付部32に結合し、この状態で上記隙間管理用治具40をつまみ部44を摘んで引っ張って取り外す。
従って、本実施形態のフロントエンドモジュールの取付構造によれば、フロントエンドモジュール10に仮止めしたヘッドランプユニット20を後方移動した際に、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に介在した隙間管理用治具40によって、これらヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間の隙間δを精度良く一定に設定することができる。
つまり、このように隙間管理用治具40を用いることにより、車体、フロントエンドモジュール10およびヘッドランプユニット20のそれぞれの形成誤差や組付け誤差、および作業者による組み付けバラツキを全てキャンセルして、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間の隙間δを隙間管理用治具40によって精度良く決定できる。
従って、この状態でヘッドランプユニット20を固定して隙間管理用治具40を取り外すことにより、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との干渉を防止しつつ、それらの間の隙間δを最小限に設定して精度良い連続性を出し、ひいてはヘッドランプユニット20からフロントフェンダ30に至る外観を良好にして品質感を高めることができる。
また、本実施形態によれば、フロントエンドモジュール固定工程によってフロントエンドモジュール10を車体に組み付けた後に、治具取付工程によって隙間管理用治具40をヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に着脱自在にセットするので、ヘッドランプユニット位置決め工程によってフロントエンドモジュール10に仮止めしたヘッドランプユニット20を後方移動することにより、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に隙間管理用治具が挟み込まれて、これらヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間の隙間が精度良く決定される。
そして、治具取外し工程によって上記隙間管理用治具40を取り外すことにより、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との干渉を防止しつつ、それらの間の隙間δを最小限に設定して精度良い連続性を出し、ひいてはヘッドランプユニット20からフロントフェンダ30に至る外観を良好にして品質感を高めることができる。
更に、本発明のヘッドランプユニットの隙間管理用治具40によれば、フロントエンドモジュール10の車幅方向両側に前後移動可能に仮止めしたヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に着脱自在に介在させるようになっているため、ヘッドランプユニット20を後方移動させて固定する際に、その隙間管理用治具40をヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に介在しておくことによって、これらヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間の隙間δを精度良く決定することができる。
従って、この状態でヘッドランプユニット20を固定して隙間管理用治具40を取り外すことにより、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との干渉を防止しつつ、それらの間の隙間δを最小限に設定して精度良い連続性を出し、ひいてはヘッドランプユニットからフロントフェンダに至る外観を良好にして品質感を高めることができる。
ところで、本実施形態のフロントエンドモジュール10の取付構造では、ヘッドランプユニット20の仮止め手段Tを、ハウジング21の上部取付片25,26を支持アーム12に締結した一対の第1ボルトB2およびこれら第1ボルトB2をそれぞれ挿通する長穴25a,26aと、ハウジング21の下部取付片27を支持ブラケット15に締結した第2ボルトB3およびこの第2ボルトB3を挿通する長穴27aと、によって構成したので、これらヘッドランプユニット20を固定するための第1,第2ボルトB2,B3を仮止め手段Tとして兼用できるため、コストの高騰を抑制することができる。
また、本実施形態のフロントエンドモジュール10の取付構造およびそれに用いるヘッドランプユニット20の隙間管理用治具40では、ヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間に挟み込まれる突出部42を、治具本体41の上下方向に適宜間隔を設けて複数突設したので、その挟み込み部の精度出しおよび管理(検査)の簡略化を達成できとともに、ヘッドランプユニット20の組付け後の治具40の取外作業を容易にできる。
更に、上記隙間管理用治具40の治具本体41の長さのヘッドランプユニット20とフロントフェンダ30との間への挟み込み位置は、車体側面に沿って湾曲したフロントフェンダ30の変形(曲率)が少ない部位に設定したので、治具40の突出部42が当接するフランジ30dの平坦性を確保し易く、隙間δの精度を高めることができる。
更にまた、隙間管理用治具40の治具本体41の長さの中間部分には、ヘッドランプユニット20のアウターレンズ22の後方端部に形成したエンボス部22aに対応する位置に脆弱部としての切欠部43を形成し、この切欠部43を上記エンボス部22aの後端部に係合したので、隙間管理用治具40を取り外す際につまみ部44を引張ると、前記切欠部43を中心としてL字状の隙間管理用治具40が拡開方向に撓み変形し易くなり、この治具40の取り外しを容易にできるとともに、治具40を取付ける際に切欠部43をエンボス部22aに合わせることにより、治具40の取付け時の目印となってその取付け作業が容易になる。
また、前記隙間管理用治具40の治具本体41の下部に、外周板41の外面から取外し用のつまみ部44を突設したので、このつまみ部44を摘んで引張るのみで治具40を取り外すことができるため、隙間管理用治具40の取り外し作業が容易になる。
更に、隙間管理用治具40の治具本体41の下端部にはヘッドランプユニット10の下部に係合する下部掛止部45を形成してあり、上記つまみ部44をその下部掛止部45よりも上方部位に形成したので、つまみ部44を引張った際に図7中2点鎖線に示したように下部掛止部45が容易に撓んでヘッドランプユニット10との係合を簡単に解除することができるため、治具40の取り外しを容易にすることができる。
更にまた、隙間管理用治具40の治具本体41の下端部に突設した位置決め突起46を、ヘッドランプユニット20のハウジング21のバンパーフェイシャーで隠蔽される下部に形成した凹部21aに係合して、隙間管理用治具40の車体前後方向の移動を規制したので、その凹部21aによって隙間管理用治具40の前後方向の取付け位置を確定できるとともに、隙間管理用治具40を取外した場合にもハウジング21に形成した凹部21aをバンパーフェイシャで隠蔽できるため、外観を損なうのを防止できる。
ところで、本発明のフロントエンドモジュールの取付構造およびヘッドランプユニットの隙間管理用治具を前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
本発明の一実施形態におけるフロントエンドモジュールの取付状態を示す車体前部片側の平面図である。 本発明の一実施形態におけるフロントエンドモジュールの車幅方向側部に配置したヘッドランプユニットの取付状態を示す車体前部片側の要部斜視図である。 図2中A部の詳細図である。 本発明の一実施形態における隙間管理用治具の挟み込み状態を示す車体前部片側の要部斜視図である。 図4中B−B線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態における隙間管理用治具の斜視図である。 本発明の一実施形態における隙間管理用治具の下部取付構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における隙間管理用治具の下部係合状態を示す下側から見た斜視図である。 図8中C−C線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態における隙間管理用治具の取付状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 フロントエンドモジュール
20 ヘッドランプユニット
21 ハウジング
21a 凹部
22 アウターレンズ
22a エンボス部
25a,26a,27a 長穴(仮止め手段)
30 フロントフェンダ
30a フロントフェンダの車体前方端
30b フロントフェンダの上面(変形が少ない部位)
30c フロントフェンダの側面(変形が少ない部位)
40 隙間管理用治具
42 突出部
43 切欠部
44 つまみ部
45 下部掛止部
46 位置決め突起

T 仮止め手段
B2 第1ボルト(仮止め手段)
B3 第2ボルト(仮止め手段)
δ 隙間

Claims (13)

  1. 車幅方向両側にヘッドランプユニットを配置したフロントエンドモジュールをフロントフェンダを含む車体のフロントエンドに組み付けるフロントエンドモジュールの取付構造において、
    フロントエンドモジュールにヘッドランプユニットを前後移動可能に仮止めしておく仮止め手段と、
    ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に着脱自在に介在させ、フロントエンドモジュールを車体に固定した後にヘッドランプユニットを後方移動してフロントフェンダとの間に挟み込ませることにより、これらヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間の隙間を決定する隙間管理用治具と、を設け
    隙間管理用治具のヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間への挟み込み部分は、治具本体にその上下方向に適宜間隔をおいて突設した複数個の突出部であり、その治具本体の長さの中間部分に脆弱部を形成したことを特徴とするフロントエンドモジュールの取付構造。
  2. 仮止め手段は、ヘッドランプユニットをフロントエンドモジュールに締結する締結手段と、ヘッドランプユニットまたはフロントエンドモジュールの少なくとも一方に形成され前記締結手段を挿通する車体前後方向に延びる挿通穴と、で構成したことを特徴とする請求項1に記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  3. 隙間管理用治具のヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間への挟み込み位置は、車体側面に沿って湾曲したフロントフェンダの変形が少ない部位に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  4. 脆弱部は、ヘッドランプユニットのアウターレンズの後方端部に形成したエンボス部に係合する切欠部であることを特徴とする請求項に記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  5. 治具本体の下部に取外し用のつまみ部を突設したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  6. 治具本体の下端部にヘッドランプユニットに係合する下部掛止部を形成するとともに、つまみ部をその下部掛止部よりも上方部位に形成したことを特徴とする請求項に記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  7. 治具本体の下部から位置決め突起を突設するとともに、ヘッドランプユニットのバンパーフェイシャーで隠蔽される下部に、その位置決め突起を係合して隙間管理用治具の車体前後方向の移動を規制する凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュールの取付構造。
  8. フロントエンドモジュールの車幅方向両側に前後移動可能に仮止めしたヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に着脱自在に介在させて、ヘッドランプユニットを後方移動させて固定する際に、ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間に、長さ方向の中間部分に脆弱部を形成した治具本体の上下方向に適宜間隔をおいて設けた複数個の突出部を挟み込んでそれらの隙間を決定することを特徴とするヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
  9. ヘッドランプユニットとフロントフェンダとの間への挟み込み位置を、車体側面に沿って湾曲したフロントフェンダの変形が少ない部位に設定したことを特徴とする請求項に記載のヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
  10. 脆弱部は、ヘッドランプユニットのアウターレンズの後方端部に形成したエンボス部に係合する切欠部であることを特徴とする請求項に記載のヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
  11. 治具本体の下部に取外し用のつまみ部を突設したことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載のヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
  12. 治具本体の下端部にヘッドランプユニットに係合する掛止部を形成するとともに、つまみ部をその掛止部よりも上方部位に形成したことを特徴とする請求項11に記載のヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
  13. ヘッドランプユニットのバンパーフェイシャーで隠蔽される下部に対応した治具本体の下部に、該ヘッドランプユニットの下部に設けた凹部に係合して車体前後方向の移動を規制する位置決め突起を設けたことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1つに記載のヘッドランプユニットの隙間管理用治具。
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