JP4481804B2 - 橋梁用伸縮装置の遊間構造 - Google Patents
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Description
この発明は、橋桁相互間又は橋桁と橋台相互間に遊間が形成され、前記遊間内に張り出した床版部相互間が小遊間を構成する橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造において、床版部の対向面が平面視で凹凸形状となっていると共に、一方の床版部の凸部の先端部とこれに対向する他方の床版部の凹部の底部との間の距離は上記遊間幅と同等に設定してあり、床版部相互が橋軸方向に接近したときには、一方の床版部の凸部が他方の床版部の凹部に嵌まり込むようになっており、前記橋梁用伸縮装置の両端部が、床版部の対向端上層域に形成された凹み部に載せ置かれて該凹み部で固定され、両凹み部及び前記小遊間により構成される空間部分に設置されている。
この発明は、橋桁と橋台相互間に遊間が形成され、前記遊間内に張り出した橋桁の床版部と当該床版部と対面する前記遊間内に張り出した橋台部相互間が小遊間を構成する橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造において、床版部と当該床版部と対面する橋台部分がそれぞれ平面視で凹凸形状となっていると共に、床版部と橋台部のうちの一方側の凸部の先端部とこれに対向する他方側の凹部の底部との間の距離は上記遊間幅と同等に設定してあり、床版部と橋台相互が橋軸方向に接近したときには、前記一方側の凸部が前記他方側の凹部に嵌まり込むようになっており、前記橋梁用伸縮装置の両端部が、床版部の対向端上層域に形成された凹み部に載せ置かれて該凹み部で固定され、両凹み部及び前記小遊間により構成される空間部分に設置されている。
この発明の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、上記請求項1又は2記載の発明に関し、凹部に、鉛直方向に剛性が高く且つ水平方向の力に対して破壊又は押し潰されやすい荷重支持体を設けてある。
この発明の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、上記請求項3記載の発明に関し、荷重支持体は、鋼製の筒体により構成されている。
この発明の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、上記請求項3記載の発明に関し、荷重支持体は、多数の縦孔を有したコンクリートブロックである。
この発明の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、上記請求項1、3、4、5のいずれかに記載の発明に関し、橋梁用伸縮装置を床版部に取り付けるための、少なくとも一方のアンカー部材が、凹部の底部に取り付け又は固定されており、レベル2地震動の発生時には、破壊又は押し潰された荷重支持体を介して前記アンカー部材に衝撃力が加わることにより、前記アンカー部材がノックオフするようになっている。
この発明の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、上記請求項2、3、4、5のいずれかに記載の発明に関し、橋梁用伸縮装置を床版部又は橋台に取り付けるための少なくとも一方のアンカー部材が、凹部の底部に取り付け又は固定されており、レベル2地震動の発生時には、破壊又は押し潰された荷重支持体を介して前記アンカー部材に衝撃力が加わることにより、前記アンカー部材がノックオフするようになっている。
この橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造は、図1や図2に示すように、橋桁1と床版部2から成る一対の上部構造H,Hから構成されるものであり、前記橋桁1,1の端部相互間に遊間Uを形成すると共に、前記遊間U内に張り出した床版部2,2相互間により小遊間U1を形成している。なお、遊間Uはレベル2地震動が発生しても、橋軸方向に対向する橋桁相互が衝突しない程度の寸法に設定されており、また小遊間U1は雰囲気温度の変位等に伴う常時伸縮移動量及びレベル1地震動時の移動量により、床版部2の凸部20の先端側相互が重なり合わない程度の寸法に設定してある。
橋梁用伸縮装置Jは、図1や図2に示すように、橋軸方向中央部下面側に下溝81を形成すると共に前記下溝81から橋軸方向端部寄りの上面側にそれぞれ上溝82を形成してある帯状ゴム80に、前記上溝82,82相互間の上域に荷重支持鋼板83を埋設すると共に下溝81から橋軸方向端部にかけた域に固定用鋼板84を埋設してなり、荷重支持鋼板83と固定用鋼板84相互間のゴム部分が剪断変形部85として機能するようにしてある。
橋梁用伸縮装置Jの固定用鋼板84,84の内側域は、各床版部2の全ての凸部20によってそれぞれ支持されている。
(1) この遊間構造によると、橋梁用伸縮装置Jを受け持つ位置にある遊間は、遊間Uではなくこれよりもかなり小さな小遊間U1であるから、設置する橋梁用伸縮装置Jは橋軸方向に短いもので良くなり、その結果、経済的であると共に、維持管理、走行性、振動、騒音等について問題が生じにくいものとなる。
この実施例2の橋梁用伸縮装置Jが設置される遊間構造は、図3や図4に示すように、基本的には上記実施例1と同じ構成であるが、床版部2の凹部21に、鉛直方向に剛性が高く且つ水平方向の力に対して破壊されやすい荷重支持体4を設けている点、前記荷重支持体4の上面に止水を考慮してゴム皮膜を施してある点でのみ相違している。
(1) 実施例1の(1) と同様の効果を有する。
この実施例3の橋梁用伸縮装置Jが設置される遊間構造は、図5や図6に示すように、基本的には上記実施例2と同じ構成であるが、凹部21の底部方向最後尾の荷重支持体4の上域後ろ側に雄ネジ50を立設したアングル5(固定部材)を溶接し、前記雄ネジ50を上記アンカー91の雄ネジ部91aとして対応している点で相違している。前記アングル5は最後尾の荷重支持体4の後ろ部分に設けた空間K1部分に配されており、最後尾の荷重支持体4が破壊又は押し潰された際にはアングル5も同時に破壊されるようになっている。そして、レベル2地震動においてアングル5が破壊等されると、そこに立設している雄ネジ50も破壊されることになり橋梁用伸縮装置Jは上部構造Hに固定されていない状態(ノックオフ)となるため、伸縮装置Jの存在が橋の挙動に影響を与えないものとなる。免震橋の場合は、その免震効果を邪魔しないことになる。
(1) 実施例2の遊間構造と同様の効果を有する。
課題を解決するための手段に記載したアンカー部材とは、この実施例3においては雄ネジ50が設けられた固定部材であるが、これに限定されるものではない。アンカー部材とは上部構造Hの床版部2に橋梁用伸縮装置Jをネジ止めするものであれば形態には拘らない。
上記実施の形態に変えて、空間K1を設けることなく、固定部材として機能する雄ネジ50を有する平板を、凹部21の底部方向最後尾の荷重支持体4の上部に配置し、凹部21の底部又は/及び荷重支持体4に固定又は取り付ける構成を採ることができる。この場合においても、レベル2地震動において平板が破壊等されると、そこに立設している雄ネジ50も破壊されることになり橋梁用伸縮装置Jは上部構造Hに固定されていない状態(ノックオフ)となる。したがって、上記と同様に伸縮装置Jの存在が橋の挙動に影響を与えないものとなり、免震橋の場合には、その免震効果を邪魔しないことになる。
橋梁用伸縮装置Jは、上記実施例の形態に限定されることなく、輪荷重を受けることができ且つ橋軸方向に伸縮できるものであればよい。
1 橋桁
2 床版部
U 遊間
U1 小遊間
U’ 擬遊間
J 橋梁用伸縮装置
20 凸部
21 凹部
Claims (7)
- 橋桁相互間に遊間が形成され、前記遊間内に張り出した床版部相互間が小遊間を構成する橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造において、床版部の対向面が平面視で凹凸形状となっていると共に、一方の床版部の凸部の先端部とこれに対向する他方の床版部の凹部の底部との間の距離は上記遊間幅と同等に設定してあり、床版部相互が橋軸方向に接近したときには、一方の床版部の凸部が他方の床版部の凹部に嵌まり込むようになっており、前記橋梁用伸縮装置は、両端部が、床版部の対向端上層域に形成された凹み部に載せ置かれて該凹み部で固定され、両凹み部及び前記小遊間により構成される空間部分に設置されていることを特徴とする橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 橋桁と橋台相互間に遊間が形成され、前記遊間内に張り出した橋桁の床版部と当該床版部と対面する前記遊間内に張り出した橋台部相互間が小遊間を構成する橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造において、床版部と当該床版部と対面する橋台部分がそれぞれ平面視で凹凸形状となっていると共に、床版部と橋台部のうちの一方側の凸部の先端部とこれに対向する他方側の凹部の底部との間の距離は上記遊間幅と同等に設定してあり、床版部と橋台相互が橋軸方向に接近したときには、前記一方側の凸部が前記他方側の凹部に嵌まり込むようになっており、前記橋梁用伸縮装置の両端部が、床版部の対向端上層域に形成された凹み部に載せ置かれて該凹み部で固定され、両凹み部及び前記小遊間により構成される空間部分に設置されていることを特徴とする橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 凹部に、鉛直方向に剛性が高く且つ水平方向の力に対して破壊又は押し潰されやすい荷重支持体を設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 荷重支持体は、鋼製の筒体により構成されていることを特徴とする請求項3記載の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 荷重支持体は、多数の縦孔を有したコンクリートブロックであることを特徴とする請求項3記載の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 橋梁用伸縮装置を床版部に取り付けるための、少なくとも一方のアンカー部材が、凹部の底部に取り付け又は固定されており、レベル2地震動の発生時には、破壊又は押し潰された荷重支持体を介して前記アンカー部材に衝撃力が加わることにより、前記アンカー部材がノックオフするようになっていることを特徴とする請求項1、3、4、5のいずれかに記載の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
- 橋梁用伸縮装置を床版部又は橋台に取り付けるための少なくとも一方のアンカー部材が、凹部の底部に取り付け又は固定されており、レベル2地震動の発生時には、破壊又は押し潰された荷重支持体を介して前記アンカー部材に衝撃力が加わることにより、前記アンカー部材がノックオフするようになっていることを特徴とする請求項2、3、4、5のいずれかに記載の橋梁用伸縮装置が設置される遊間構造。
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JP2006152729A JP2006152729A (ja) | 2006-06-15 |
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JP5384256B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2014-01-08 | 鹿島建設株式会社 | 橋梁の伸縮装置 |
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