JP4481723B2 - 評価方法、マスクパターン補正方法、半導体装置の製造方法、及びプログラム - Google Patents

評価方法、マスクパターン補正方法、半導体装置の製造方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の微細パターン形成に関し、特に、リソグラフィ工程でのレジストパターンの寸法変動について、マスクパターン被覆率依存性の評価方法、マスクパターン被覆率依存性を抑制するマスクパターン補正方法、半導体装置の製造方法、及びマスクパターン被覆率依存性の評価を実施するプログラムに関する。
半導体装置の回路パターンの微細化に伴い、リソグラフィ工程によって半導体基板上に形成されるパターンの線幅を精度よく制御する技術が必要となる。一括露光領域内で、フォトマスクのマスクパターンから転写されたレジストパターンの寸法変動が生じる場合がある。レジストパターンの寸法変動は、半導体装置の回路パターンの寸法変動となって半導体装置の動作に悪影響を及ぼすから、極力抑制する必要がある。
フォトマスク上の均一なマスクパターンから転写されたレジストパターンの寸法が変動する原因の一つに、露光工程で発生する光近接効果(OPE)がある。OPEは、解像限界付近の寸法のパターンに顕著に現れる。OPEは、対象パターンの周囲数μmの近接領域のパターン配置を考慮したリソグラフィシミュレーションから寸法変動を予測してマスクパターン寸法を補正する光近接効果補正(OPC)により抑制することができる。
また、露光工程で発生するOPEだけでなく、露光後ベーク(PEB)工程や現像工程等で発生するプロセス近接効果(PPE)によってもレジストパターンの寸法変動が生じる。PPEについても、実験や工程シミュレーションによって対象パターンの寸法変動と周辺パターンの状態との関係を求めて各工程を改善することや、マスクパターン寸法を補正することでレジストパターンの寸法変動を抑制することができる。
微細なレジストパターンの寸法変動に関して、周囲の比較的広い範囲のフォトマスクのマスクパターンの被覆状態の影響が問題となっている。「比較的広い」範囲とは、対象パターンから100μm〜1000μm程度までの範囲を意味する。上記のOPEやPPEが影響を及ぼす近接領域よりもはるかに広い。
例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)や読み出し専用メモリ(ROM)等のマスクパターンでは、メモリセルアレイ及びメモリセルを制御する周辺回路が配置されている。メモリセルアレイ領域には微細パターン、例えば線幅及び線間隔が1:1のラインアンドスペース(L/S)パターンが密集し、マスクパターン被覆率が大きい領域である。メモリセルアレイ領域は、例えば一辺が5mm程度の長さの矩形状である。周辺回路領域はメモリセルアレイ領域に比べ、遮光パターンが少なく、フォトマスクの局所的なマスクパターン被覆率が小さい領域である。
メモリセル及び周辺回路のマスクパターンをレジスト膜に転写して、例えば矩形状のメモリセルアレイ領域の対角線に沿ってL/Sパターンの線幅を計測する。フォトマスク上のL/Sパターンの線幅が一定値であるのに対して、レジスト膜に転写されたL/Sレジストパターンの線幅はメモリセルアレイ領域の中央部に比べ端部付近で細くなることがある。メモリセルアレイの中央部でのレジストパターンに対して寸法変動が生じる境界は、露光装置にもよるがメモリセルアレイ領域の端部から約100〜1000μmである。フォトマスクの局所的なマスクパターン被覆率に依存するレジストパターンの寸法変動は、特に形成すべき回路パターンの微細化が進むにつれて大きな問題となっている。
レジストパターンの寸法変動のマスクパターン被覆率依存性に対する原因として、露光装置の光学系で発生するローカルフレア(ミッドレンジフレアとも呼ばれる)、露光後ベーク(PEB)中にレジスト膜から発生する酸の蒸散と再付着、あるいはレジスト像の現像マイクロローディング効果等がある。なお、「フレア」とは、投影光の内、結像に寄与せず光学像のコントラストを低下させるノイズ光のことである。「ローカルフレア」とは、マスクパターンの形状、特にフォトマスクの局所的なマスクパターン被覆率に依存して分布するフレアを意味する。一般に、マスクパターン被覆率が大きい領域近傍ではローカルフレアが小さく、マスクパターン被覆率が小さい領域近傍ではローカルフレアが大きい。また、「現像マイクロローディング効果」とは、パターンの疎密により現像速度が異なる現象である。
複数の透光領域と遮光領域を有するフォトマスクを用いて転写されたレジストパターン線幅を比較して定量化したレンズのローカルフレア量と、フォトマスクの透光領域及び遮光領域の比率とに基づいてマスクパターン線幅を補正しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、特許文献1ではフォトマスクの透光領域及び遮光領域の周期について考慮されていない。透光領域及び遮光領域の周期が、半導体基板上の寸法で露光光の波長と同程度になると大きな誤差を生じてしまう。
また、レジスト材料起因や現像工程起因のレジストパターンの寸法変動は、例えばL/Sパターン等のマスクパターンの周辺領域のマスクパターン被覆率が異なる複数のフォトマスクを用いて評価されている。しかし、フォトマスクの作製に用いる電子ビーム(EB)描画装置等が有するマスクパターン被覆率依存性によりマスクパターンの寸法誤差分布が生じる場合がある。検査フォトマスクのマスクパターンの寸法誤差分布を予め測定しておき、転写したレジストパターンの寸法測定値を補正する。マスクパターンの寸法誤差の補正は、マスクパターン被覆率が異なる複数のフォトマスクのそれぞれに対して行う必要がある。したがって、レジストパターンの寸法変動の評価が煩雑になり、長時間を要する。
特開2003−100624号公報(第6−8頁、第3図)
本発明は、リソグラフィ工程でのレジストパターンの寸法変動のマスクパターン被覆率依存性を精度よく簡便に測定することができる評価方法、レジストパターンの寸法変動を抑制するマスクパターン補正方法、半導体装置の製造方法、及びレジストパターンの寸法変動の評価を実施するプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、露光装置を用いてフォトマスクのマスクパターンが投影された半導体基板上のローカルフレア分布を評価する評価方法であって、(イ)検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、(ロ)モニタマスクパターンの照明光強度と、モニタマスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び投影光強度分布に基づいてモニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、(ハ)対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、複数の単位領域のそれぞれにおける照明光強度と設計マスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び分布関数に基づいて複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出する評価方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、露光装置を用いてフォトマスクのマスクパターンが投影されて形成されたレジスト像の寸法変動のマスクパターン被覆率依存性を評価する評価方法であって、(イ)検査フォトマスクの遮光膜に形成された周期パターンの第1のマスクパターンを半導体基板上のレジスト膜に投影し、(ロ)遮光膜に形成された遮光部及び遮光部の周囲に形成された開口部を有する第2のマスクパターンを、第1のマスクパターンが投影されたレジスト膜の領域を遮光部で覆うようにしてレジスト膜に投影し、(ハ)周期パターンに対応する複数のレジスト像を形成し、(ニ)複数のレジスト像の周期方向の線幅をそれぞれ測定し、(ホ)線幅の中央部の平均値に対する端部の線幅の変動量、及び線幅が端部から中央部での線幅のばらつき範囲に至るまでの変動距離を測定する評価方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、(イ)検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、(ロ)モニタマスクパターンの照明光強度と、モニタマスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び投影光強度分布に基づいてモニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、(ハ)対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、複数の単位領域のそれぞれにおける照明光強度と設計マスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び分布関数に基づいて複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出し、(ニ)ローカルフレア強度の半導体基板表面での強度分布に基づいて設計マスクパターンの転写レジストパターンの寸法変動を算出し、(ホ) 寸法変動を用いて設計マスクパターンを補正するマスクパターン補正方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、(イ)検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、モニタマスクパターンの照明光強度と、モニタマスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び投影光強度分布に基づいてモニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、複数の単位領域のそれぞれにおける照明光強度と設計マスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び分布関数に基づいて複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出し、ローカルフレア強度の半導体基板表面での強度分布に基づいて設計マスクパターンの転写レジストパターンの寸法変動を算出して、設計マスクパターンを補正した補正マスクパターンデータを用いて対象フォトマスクを作製し、(ロ)レジスト膜を塗布した半導体基板を露光装置に装着し、(ハ)対象フォトマスクを半導体基板に投影し、レジスト膜に補正マスクパターンを転写し、対象レジストパターンを形成し、(ニ)対象レジストパターンをマスクとして半導体基板を加工する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第5の態様によれば、(イ)検査フォトマスクの遮光膜に形成された周期パターンの第1のマスクパターンを半導体基板上のレジスト膜に投影し、遮光膜に形成された遮光部及び遮光部の周囲に形成された開口部を有する第2のマスクパターンを、第1のマスクパターンが投影されたレジスト膜の領域を遮光部で覆うようにしてレジスト膜に投影し、周期パターンに対応する複数のレジスト像を形成し、複数のレジスト像の周期方向の線幅をそれぞれ測定し、線幅の中央部の平均値に対する端部の線幅の変動量及び線幅が端部から中央部での線幅のばらつき範囲に至るまでの変動距離を複数の露光装置について求め、変動量及び変動距離により複数の露光装置を分類し、(ロ)分類された露光装置から対象となるリソグラフィ工程で使用可能な製造用露光装置を選択し、(ハ)製造用露光装置を用いてリソグラフィ工程を実施する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第6の態様によれば、(イ)検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定する命令、(ロ)モニタマスクパターンの照明光強度と、モニタマスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び投影光強度分布に基づいてモニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出する命令と、(ハ)対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、複数の単位領域のそれぞれにおける照明光強度と設計マスクパターンに基づいて算出される半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び分布関数に基づいて複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出する命令とをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、リソグラフィ工程でのレジストパターンの寸法変動のマスクパターン被覆率依存性を精度よく簡便に測定することができる評価方法、レジストパターンの寸法変動を抑制するマスクパターン補正方法、半導体装置の製造方法、及びレジストパターンの寸法変動の評価を実施するプログラムを提供することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明の第1及び第2の実施の形態に係るレジストパターン寸法変動のマスクパターン被覆率依存性の評価方法の説明に用いる露光装置は、図1に示すような屈折型の投影縮小露光装置(スキャナ)で、縮小比は1/4としている。光源2として、例えば波長λ=193nmのアルゴンフロライド(ArF)エキシマレーザが用いられる。照明光学系3には、図示を省略したフライアイレンズ、照明アパーチャ及びコンデンサレンズ等が含まれる。投影光学系4は、投影レンズ5と開口絞り6等により構成されている。瞳7は開口絞り6で囲まれた平面である。露光光は、照明光学系3と投影光学系4との間のマスクステージ8上に設置されたフォトマスク1のパターンを、基板ステージ9上の半導体基板10に縮小投影する。
なお、説明の便宜上、露光装置として、スキャナを示しているが、スキャナの他にも、ステッパ等が使用可能である。また、縮小比を1/4としているが、任意の縮小比でもよいことは勿論である。更に、露光装置は屈折型に限らず、反射型や反射屈折型等のいずれに対しても適用できることは勿論である。以下の説明において、フォトマスク1上のパターンの寸法としては、断りのない限り半導体基板10上に縮小投影された寸法に換算して記述する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るマスクパターン補正システムは、図2に示すように、入力装置30、出力装置31、及び外部メモリ32、設計情報データベース34、製造情報データベース38、検査情報データベース42、及び補正ユニット11等を備える。設計情報データベース34は、設計部36を管理する設計管理サーバ35に接続されている。製造情報データベース38は、製造部40を管理する製造管理サーバ39に接続されている。検査情報データベース42は、検査部44を管理する検査サーバ43に接続されている。補正ユニット11は、フレア情報入力部12、透過率算出部14、分布関数算出部16、設計情報入力部18、領域設定部20、フレア算出部22、パターン補正部24、データ出力部26、及び内部メモリ28等を有している。補正ユニット11、設計管理サーバ35、製造管理サーバ39、及び検査サーバ43等は、ローカルエーリアネットワーク(LAN)46等の通信網を介して互いに接続されている。
入力装置30は、キーボード、マウス等の機器を指す。入力装置30から入力操作が行われると対応するキー情報が補正ユニット11に伝達される。出力装置31は、モニタなどの画面を指し、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロルミネセンス(EL)パネル等が使用可能である。出力装置31は、補正ユニット11により制御され、設計情報入力部18で取得される設計マスクパターンデータ、透過率算出部14、分布関数算出部16、あるいはフレア算出部22等で実施される計算結果、及びパターン補正部24で補正されたマスクパターンデータ等を表示する。外部メモリ32は、マスクパターン被覆率依存性の評価やマスクパターンの補正を実施する演算を補正ユニット11に実行させるためのプログラムを保存している。また、補正ユニット11の内部メモリ28又は外部メモリ32は、補正ユニット11における演算において、計算途中や解析途中のデータを一時的に保存する。
設計部36には、半導体装置の回路及びフォトマスクのレイアウト等の設計、マスクパターンデータの作成、及びフォトマスクの作製等を実施するコンピュータ支援設計(CAD)システムやパターンジェネレータ(PG)等が備えられている。CADシステムにより設計された半導体装置の回路の仕様及び回路のマスクパターンデータ等が、設計管理サーバ35により設計情報データベース34に格納される。また、露光装置のローカルフレア等の性能評価を行う検査フォトマスクのモニタマスクパターンデータ等も、設計情報データベース34に格納されている。設計情報データベース34に格納されたマスクパターンデータに基づいて、設計部36のPGや外部のマスクメーカにより、半導体装置製造用の複数のフォトマスクが作製される。
製造部40には、各種の製造装置を備えた半導体装置の製造ラインが配置されている。製造装置には、例えば、化学気相成長(CVD)装置、酸化装置、熱処理装置、露光装置、現像装置、エッチング装置、及び蒸着装置等が含まれる。製造装置のそれぞれは、製造管理サーバ39から取得した工程条件に基づいて各種の半導体装置の製造工程や性能テストを実施する。例えば、図1に示した露光装置において電荷結合素子(CCD)等の撮像素子が設置され、照明光や投影光の強度分布等の性能テストが随時実施される。製造管理サーバ39は、製造装置のそれぞれで実施される性能テストのデータを装置情報として製造情報データベース38に格納する。例えば、露光装置の撮像素子で測定された検査フォトマスクのモニタマスクパターンの投影光強度分布が、ローカルフレア測定データとして製造情報データベース38に格納される。
検査部44には、半導体装置の製造工程それぞれで処理された半導体基板10の検査や測定を実施する各種の検査装置が備えられている。検査装置としては、表面観察用の光学顕微鏡、構造解析用の透過型電子顕微鏡(TEM)、表面観察や構造解析用の走査型電子顕微鏡(SEM)、及び電気的特性測定用のテスタ等が含まれる。検査サーバ43は、製造部40で製造される半導体装置や性能テスト用半導体基板10に対して各種の検査装置により得られた検査データを検査情報データベース42に格納する。例えば、露光装置により検査フォトマスクのモニタマスクパターンが転写されたレジスト像から測定されるローカルフレア分布に関するローカルフレア測定データが、検査データとして検査情報データベース42に格納される。
補正ユニット11のフレア情報入力部12は、設計情報データベース34から製造部40に設置されている露光装置のローカルフレア分布の測定に用いる検査フォトマスクのモニタマスクパターンデータを取得する。また、フレア情報入力部12は、製造情報データベース38あるいは検査情報データベース42から露光装置のローカルフレア測定データを取得する。透過率算出部14は、フレア情報入力部12で取得された検査フォトマスクのモニタマスクパターンデータに基づいて、モニタマスクパターンの照明光強度と半導体基板1上の投影光強度との比率を実効透過率として算出する。分布関数算出部16は、フレア情報入力部12で取得されたローカルフレア測定データ及び透過率算出部14で算出された実効透過率に基づいてローカルフレアの分布関数をフィッティングなどの演算から導出する。
また、設計情報入力部18は、マスクパターン補正の対象となる半導体装置製造用の対象フォトマスクのマスクパターンデータを、設計情報データベース34から取得する。領域設定部20は、設計情報入力部18で取得された対象フォトマスクのマスクパターンを単位領域に分割する。フレア算出部22は、各単位領域の実効透過率を算出する。更に、フレア算出部22は、分布関数算出部16で導出された分布関数及び各単位領域で算出された実効透過率に基づいて、単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出する。パターン補正部24は、フレア算出部22で算出されたローカルフレアの強度分布に基づいて、対象フォトマスクのマスクパターンを補正する。データ出力部26は、パターン補正部24で補正されたマスクパターンデータを設計情報データベース34に格納する。
第1の実施の形態に係る補正ユニット11では、検査フォトマスクのモニタマスクパターンを用いて取得した露光装置のローカルフレアの分布関数と、対象フォトマスクのマスクパターンから算出された実効透過率とに基づいてローカルフレアの強度分布を算出する。ローカルフレアの分布関数は、露光装置の光学系に固有の特性である。また、実効透過率は、マスクパターンに依存する特性である。予め、各露光装置でローカルフレアの分布関数を導出しておけば、任意の対象フォトマスクのマスクパターンの実効透過率を算出することにより、ローカルフレアのマスクパターン被覆率依存性の評価を精度よく簡便に行うことが可能となる。更に、算出されたローカルフレアの強度分布からレジストパターンの寸法変動を精度よく評価できるため、マスクパターンの補正を精度よく行うことが可能となる。
次に、第1の実施の形態に係るマスクパターン被覆率依存性の評価方法及びマスクパターン補正方法について説明する。第1の実施の形態ではまず、図3に示すように、製造部40に設置されている露光装置において検査フォトマスク1aの投影光の強度分布が測定される。露光装置に搭載された検査フォトマスク1aを照明する照明光LBのうち、検査フォトマスク1a上において幅がΔXの面積要素を通過した回折光DBが、投影光学系4に入射する。投影光学系4から出射する投影光PBが半導体基板10の表面で、幅がΔxの面積要素に投影される。ΔXとΔxとの比は、理想的には露光装置の縮小率、例えば4:1である。
照明光LBは、図4に示すように、検査フォトマスク1aの全面でほぼ一様な強度を有する。検査フォトマスク1a上の任意の位置Xに置かれた幅がΔXの面積要素の照明光LBに対応する投影光PBには、図5に示すように、半導体基板10表面の位置xにおいて幅がΔxの面積要素の周辺に強度分布が生じる。このように、投影された光学像の周辺に分布する拡散光がローカルフレアである。光学像強度がマスクパターン被覆率に依存するため、ローカルフレアもマスクパターン被覆率依存性を有している。また、ローカルフレアはマスクパターンによる回折で発生する光ではない。例えば、図1の投影光学系4の投影レンズ5表面の微細な凹凸、あるいは投影レンズ5内部の屈折率の微小な変化によって散乱された光である。また、投影光学系4が反射鏡を含む場合は、反射鏡表面の微小な凹凸も散乱光を発生する。
検査フォトマスク1aは、図6及び図7に示すように、溶融石英等の透明材料のマスク基板50表面の遮光膜52に形成された矩形状のモニタマスクパターン53を有する。モニタマスクパターン53には、所定の周期PのL/Sパターンが用いられる。モニタマスクパターン53のL/Sパターンには、スペース幅Wsの複数の開口部54a、54b、54c、54d、・・・、54e、54fの間に、線幅Wlの複数の遮光膜52a、52b、52c、52d、・・・、52eが配置されている。スペース幅Ws及び線幅Wlの比は、例えば検査フォトマスク1a上で1:1である。モニタマスクパターン53の周囲の遮光膜52はモニタマスクパターン53の端部から少なくとも、例えば10〜1000μm、望ましくは50〜500μm、更に望ましくは100〜300μmの距離まで延在している。
検査フォトマスク1a及びフォトレジストを塗布した半導体基板10が、図2の製造部40に設置されている露光装置に搭載される。モニタマスクパターン53を投影して、図8及び図9に示すように、半導体基板10表面のレジスト膜62にモニタレジストパターン63が転写される。転写されたモニタレジストパターン63には、スペース幅wsの複数の開口部64a、64b、64c、64d、・・・、64e、64fの間に、線幅wlの複数のレジスト像62a、62b、62c、62d、・・・、62eが周期prで形成されている。また、転写されたモニタレジストパターン63の端部から距離Dfの領域にレジスト膜62の溶解で膜厚が減少したローカルフレア像68が形成される。ローカルフレア像68は、図6に示したモニタマスクパターン53の端部の位置から散乱により遮光膜52側に漏れた投影光が形成するレジストパターンである。
ローカルフレア像68に対して、図2の検査部44に設置されている膜厚測定装置等を用いて、モニタレジストパターン63の端部から距離Dfの間でレジスト膜厚の減少量分布が測定される。各位置でのレジスト膜厚の減少量は、使用したフォトレジストの感度特性に基づいて投影光強度に換算される。その結果、図10に示すように、投影光強度の分布(以下、「ローカルフレア分布」と称す。)が得られる。得られたローカルフレア分布は、ローカルフレア測定データとして検査サーバ43から検査情報データベース42に格納される。なお、ローカルフレア分布は、製造部40において露光装置に設置された撮像素子で投影光強度を直接測定しても得ることができる。製造部40で測定されたローカルフレア測定データは、製造管理サーバ39を介して製造情報データベース38に格納される。
補正ユニット11のフレア情報入力部12により、検査情報データベース42あるいは製造情報データベース38から露光装置のローカルフレア測定データFM(x,y)が取得される。モニタマスクパターン53が投影された半導体基板10上のローカルフレア分布は近似的に、(1)式に示すように、フレアがない場合の理想像I0(x,y)と、投影光学系のローカルフレア分布特性を表す分布関数P(x,y)との畳み込みで表される。

FM(x,y) = ∬I0(μ,ν)×P(x-μ,y-ν)dμdν (1)

分布関数P(x,y)は、例えば(2)式に示すようなガウス関数で表される。

P(x,y) = A × exp( -b × r2 ) (2)

ここで、rはモニタレジストパターン63の端部からの距離(x2+y21/2である。定数Aは、投影光学系4に入射した光束のうちのローカルフレアになる成分の割合を表し、0以上1以下である。定数bは、ローカルフレアの到達距離を表し、bが大きい場合はローカルフレアが近くまでしか広がらず、逆にbが小さい場合は遠方までローカルフレアが到達することになる。
なお、分布関数P(x,y)はガウス関数に限らず、例えば(3)式、あるいは(4)式に示すように、rが無限大で0に収束する任意の関数を用いて近似的に表すことができる。

P(x,y) = A × exp( -b × r ) (3)

P(x,y) = A / ( b2 + r2 ) (4)

分布関数P(x,y)を算出するためには、理想像I0(x,y)を求める必要がある。理想像I0(x,y)は、モニタマスクパターン53の光学像(aerial image)であるが、近似的には次の方法で求められる「実効透過率」を使用することができる。
(イ)モニタマスクパターン53を矩形の面積要素に分割する。面積要素は、モニタマスクパターンの周期Pの方向には1周期分、周期Pの方向に直交する方向には適当な長さで区切られた領域である。
(ロ)検査フォトマスク1a上の面積要素に入射した光強度の総和を1とし、面積要素を通過して半導体基板10上に達する投影光強度の総和を計算する。計算にはリソグラフィシミュレータを用いる。検査フォトマスク1aが、図11に示すように、照明光学系3からの照明光LBで照明される。検査フォトマスク1aの面積要素から発して投影光学系4の投影レンズ5に入射する回折光DBのうち、開口絞り6で遮られる成分を除いた投影光PBの強度の総和を求める。投影光強度の総和を、検査フォトマスク1aの面積要素の面積で割り、実効透過率とする。投影光強度の総和は、半導体基板10上における、検査フォトマスク1aの面積要素の光学像から計算してもよい。あるいは、検査フォトマスク1aの面積要素の光学像を二次元フーリエ変換し、算出される二次元の関数の空間周波数の原点座標(0、0)における関数の値を実効透過率として計算してもよい。
モニタマスクパターン53は、図7に示したように、検査フォトマスク1a上で線幅Wlとスペース幅Wsとの比が1:1のL/Sパターンである。計算により求まるL/Sパターンの実効透過率TMは、図12に示すように、L/Sパターンの周期Pにより異なる。照明条件として、投影レンズ5の開口数NAが0.75、照明光学系3のコヒーレンスファクタσが0.85で、輪帯比が2/3の輪帯照明が用いられている。L/Sの周期Pが露光装置の光源2から出射される照明光の波長と同程度に微細化されるにしたがい、実効透過率TMは、約0.5から約0.2までの値に減少する。このように、ローカルフレアはマスクパターン被覆率だけでなく、L/Sの周期Pにも強く依存している。また、実効透過率TMは照明条件によっても変わる。したがって、半導体装置の製造工程で用いるリソグラフィ工程の照明条件を用いて求めた実効透過率TMの値を使うのが望ましい。
図2のフレア情報入力部12により、設計情報データベース34から検査フォトマスク1aのモニタマスクパターンデータが読み込まれる。透過率算出部14により、上記した手順でモニタマスクパターン53の領域内の実効透過率TMが算出される。一方、モニタマスクパターン53の周囲は遮光膜52で遮光される領域であるから、実効透過率は0である。したがって、(1)式のI0(x.y)、FM(x.y)は次のように表される。

I0(x.y) = TM (モニタレジストパターン内)
0 (モニタレジストパターン周囲) (5)

FM(x,y) = ∬TM × P(x-μ,y-ν)dμdν (6)

分布関数算出部16により、(6)式にローカルフレア測定データFM(x,y)をフィッティングすることにより、ローカルフレアの分布関数P(x,y)の定数A及びbが最小二乗法から求められる。ここで、(6)式のdμdνに関する積分範囲はモニターパターン内となる。したがって、(6)式の積分は、誤差関数等を用いて展開することができ、最小二乗法が容易に実行できる。
次に、図2の設計情報入力部18により、ローカルフレアを考慮した補正を行う設計マスクパターンデータが設計情報データベース34から取得される。対象フォトマスク1は、図13に示すように、マスク基板50の表面に配置されたマスクパターン領域70に、矩形状のメモリセルアレイ領域78と、メモリセルアレイ領域78の周囲に配置された周辺回路領域76とを有するメモリ回路パターン領域75を備えている。周辺回路領域76及びメモリセルアレイ領域78には、図14に示すように、設計マスクパターンとしての周辺回路パターン73a及びメモリセルアレイパターン73bが配置されている。
周辺回路パターン73aは、孤立した遮光膜72aが遮光膜72aに比べて広い開口部74aで囲まれ、マスクパターン被覆率が小さい。一方、メモリセルアレイパターン73bは、遮光部72b〜72eと開口部74b〜74eを有するL/Sパターンの密集パターンで、マスクパターン被覆率が大きい。マスクパターン被覆率に依存して、周辺回路領域76の投影光から生じたローカルフレアが、半導体基板10上においてメモリセルアレイ領域78の投影光に重なって分布する。その結果、メモリセルアレイパターン73の遮光部72b〜72eが転写されたレジスト像の線幅は、ローカルフレア強度に応じて変動する。
図2の領域設定部20により、図15に示すように、設計マスクパターンを分割して複数の単位領域UAが設定される。単位領域UAは、例えば10μm×10μmの正方形領域となるようメッシュ状に区切られる。フレア算出部22により、複数の単位領域UAのそれぞれについて実効透過率Tが算出される。実効透過率Tの算出方法は、透過率算出部14の説明及び図11で示した方法と同じである。また、フレア算出部22により、実効透過率及び先に求めたローカルフレアの分布関数P(x,y)を用いて、(7)式に示すローカルフレアの強度分布F(x,y)が求められる。

F(x,y) = ∬T × P(x-μ,y-ν)dμdν (7)

なお、ローカルフレアの強度分布F(x,y)の計算の簡略化のため、次の規則に従って処理が行われてもよい。
(イ)実効透過率Tには、各単位領域UA内の平均値を使用する。
(ロ)強度分布F(x,y)の計算では、各単位領域UAの位置は中心位置の座標で代表させる。
(ハ)各単位領域UA内で、ローカルフレアの強度は中心位置における値で代表させる。
例えば、図15にしたように、着目している単位領域UAi(i=1〜n)の中心位置Ci(xi,yi)から、ローカルフレアが有意な大きさで到達する距離rFの範囲内に中心位置DC1、DC2、DC3、・・・、DCkが含まれる単位領域DA1、DA2、DA3、・・・、DAkを新たに設定する。規則(イ)及び(ロ)に従って、図16に示すように、新たに設定した単位領域DA1、DA2、DA3、・・・、DAkにおける実効透過率T1、T2、T3、・・・、Tk、及び単位領域UAiの中心位置Ci(xi,yi)と中心位置DC1、DC2、DC3、・・・、DCkとの距離r1、r2、r3、・・・、rkがそれぞれ求められる。
更に、規則(ハ)に従って、単位領域UAiの中心位置Ci(xi,yi)におけるローカルフレアの強度F(xi,yi)が、(8)式に示すように、(7)式の積分から和の形で置き換えることができる。

F(xi,yi)=T1×A×exp(-b×r1 2)+T2×A×exp(-b×r2 2)+・・・+Tk×A×exp(-b×rk 2) (8)

ここで、(8)式の右辺の1〜kは、新たに設定した単位領域DA1、DA2、DA3、・・・、DAkに対応している。フレア算出部22により、全ての単位領域UAi(i=1〜n)について(8)式の計算を行い、ローカルフレアの強度分布F(x,y)が算出される。
パターン補正部24により、ローカルフレアの強度分布F(x,y)に基づいて、対象フォトマスク1の設計マスクパターン形状が補正される。例えば、設計マスクパターンの転写レジストパターンの寸法変動量をリソグラフィシミュレータを用いて求める。ローカルフレア起因で寸法変動が判定基準値より大きいと判定された箇所については、設計マスクパターン形状を補正して所望の形状の転写レジストパターンが形成されるようにする。寸法変動の判定基準値は、例えば半導体装置の回路パターンの許容誤差等を用いる。
ローカルフレアは、マスクパターンの光学像強度に依存する。光学像強度は、マスクパターンの幾何学的な密度から規定される透過率ではなく、露光装置の照明条件やマスクパターンの周期等の光学的因子に影響される。言い換えると、光学像強度はマスクパターンから発した光のうち投影レンズ5を通過して半導体基板10に届く割合、即ち、実効透過率にほぼ比例する。したがって、ローカルフレアの評価は、光学的因子を含めたマスクパターン被覆率依存性について考慮する必要がある。
第1の実施の形態に係る評価方法では、露光装置固有のローカルフレアの分布関数、及び対象フォトマスクのマスクパターンの実効透過率を算出して、ローカルフレアの強度分布が算出される。したがって、ローカルフレアのマスクパターン被覆率依存性の評価を精度よく簡便に行うことが可能となる。更に、算出されたローカルフレアの強度分布からレジストパターンの寸法変動を精度よく評価できるため、マスクパターンの補正を精度よく行うことが可能となる。
なお、設計マスクパターンの補正量が大きい場合は、実効透過率の分布が補正前と変わってしまうために、不十分な補正か、あるいは過度の補正になる恐れがある。そのような場合は、上記の対象マスクパターン補正の手順を、ローカルフレアに起因するレジストパターンの寸法変動が十分小さくなるまで繰り返し実行することにより、更に高精度のマスクパターンの補正が可能となる。また、ローカルフレアは、OPEとは異なる現象であり、効果の現れる領域も異なっている。したがって、第1の実施の形態に係るマスクパターン補正方法は、OPCによるマスクパターン補正と併せて適用することが可能である。
次に、第1の実施の形態に係るマスクパターン補正方法を用いた半導体装置の製造方法を、図17に示すフローチャートを用いて説明する。ここで、図6に示した検査フォトマスク1aのモニタマスクパターンデータが設計情報データベース34に格納されている。また、図2に示した製造部40に配置されている、図1に示した露光装置の照明光強度等の照明条件が製造情報データベース38に格納されている。また、検査フォトマスク1aにより測定された露光装置のローカルフレア測定データが、製造情報データベース38、あるいは検査情報データベース42に格納されている。
(イ)ステップS100で、補正ユニット11のフレア情報入力部12により、ローカルフレア測定データが製造情報データベース38、あるいは検査情報データベース42から取得される。また、フレア情報入力部12により、検査フォトマスク1aのモニタマスクパターンデータ及び露光装置の照明光強度が、それぞれ設計情報データベース34及び製造情報データベース38から取得される。
(ロ)ステップS101で、透過率算出部14により、照明光強度と、モニタマスクパターンデータに基づいて算出される半導体基板10上の投影光強度との第1の比率が第1の実効透過率として算出される。
(ハ)ステップS102で、分布関数算出部16により、ローカルフレア測定データ及び第1の実効透過率に基づいて、検査フォトマスク1aのモニタマスクパターン53のマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数が算出される。
(ニ)ステップS103で、設計情報入力部18により、対象フォトマスク1の設計マスクパターンのマスクパターンデータが取得される。
(ホ)領域設定部20により、ステップS104で設計マスクパターンが複数の単位領域に分割され、ステップS105で単位領域の一つが選択される。
(ヘ)ステップS106で、フレア算出部22により、照明光強度と、設計マスクパターンに基づいて複数の単位領域のそれぞれで算出される半導体基板10上の投影光強度との第2の比率が第2の実効透過率が算出される。ステップS107で、フレア算出部22により、分布関数及び第2の実効透過率に基づいて複数の単位領域のそれぞれでローカルフレアの強度が算出される。全単位領域において、ローカルフレアの強度の算出が完了するまでステップS106及びS107の処理が繰り返され、ローカルフレアの強度分布が取得される。
(ト)パターン補正部24により、ステップS110でローカルフレアの強度分布に基づいて算出されるレジストパターンの寸法変動を用いて、ステップS112で設計マスクパターンが補正され、補正マスクパターンデータが作成される。
(チ)データ出力部26により、補正マスクパターンデータが設計情報データベース34に格納される。ステップS112で、補正マスクパターンデータに基づいて、設計部36で対象フォトマスク1が作製される。
(リ)ステップS113で、対象フォトマスク1及びレジスト膜を塗布した半導体基板10が露光装置に装着される。対象フォトマスク1の補正マスクパターンをレジスト膜に転写し、レジストパターンが形成される。その後、レジストパターンをマスクとして半導体基板10を加工し、半導体装置が製造される。
第1の実施の形態では、対象フォトマスク1の設計マスクパターンに対して、ローカルフレアに起因するレジストパターン寸法変動のマスクパターン被覆率依存性が補正されている。補正されたマスクパターンを転写して加工される半導体装置の回路パターンは、所望の設計パターン形状を忠実に反映したものとなる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る評価方法に用いる検査フォトマスク1bには、図18に示すように、溶融石英等のマスク基板50の表面に堆積されたクロム(Cr)等の遮光膜82に、第1のマスクパターン83及び第2のマスクパターン87がそれぞれ配置されている。例えば、第1のマスクパターン83は一辺の寸法L1が約3mmの正方形である。また、第2のマスクパターン87は、遮光部86及び遮光部86の周囲に配置された開口部88を有する。遮光部86は、一辺の寸法L2が約3mmの正方形である。また、開口部88は、一辺の寸法L3が約15mmの正方形である。遮光部86は開口部88の中心の位置に配置されている。また、第1のマスクパターン83及び開口部88の間に設けられた遮光膜82は、2mm以上、例えば約8mmの幅を有する。なお、図示は省略しているが、検査フォトマスク1bには、図1に示した露光装置のマスクステージ8上での位置決めに用いられるアライメントマークも配置されている。二重露光法でアライメントマークを用いて、第1のマスクパターン83及び遮光部86を、基板ステージ9上の半導体基板10表面で互いに重ね合わせて投影することができる。
検査フォトマスク1bの第1のマスクパターン83は、図19に示すように、遮光膜82の間に、複数の開口部84a、84b、84c、84d、・・・、84e、84f、84gを挟んで周期的に配列された複数の半透明膜85a、85b、85c、85d、・・・、85e、85f、85gを有している。第1のマスクパターン83の周期パターンは、半透明膜85a〜85d、・・・、85e〜85gの線幅Wlと開口部84a〜84d、・・・、84e〜84gのスペース幅Wsの比が1:1で、周期Pが200nmのL/Sパターンである。半透明膜85a〜85d、・・・、85e〜85gには、例えばモリブデンシリサイド(MoSi2)等のハーフトーン位相シフト膜が用いられる。MoSi2膜は、例えば露光光に対して6%程度の透過率を有し、位相差が180度生じる厚さにしてある。第2のマスクパターン87は、図20に示すように、遮光膜82に設けられた開口部88の中に遮光部86を有している。遮光部86は、遮光膜82と同様のCr等である。開口部88では、遮光膜82が除去されてマスク基板50の表面が露出している。なお、開口部88において、マスク基板50上の遮光膜82が完全に除去されてなくてもよい。例えば、開口部88に、所定の実効的な透過率を有するように透光領域と遮光領域が周期的に配置されたパターンを設けてもよいことは勿論である。
次に、第2の実施の形態に係る評価方法を、図21に示すフローチャートを用いて説明する。検査フォトマスク1bの第1及び第2のマスクパターン83、87の転写には、図1に示した露光装置が使用される。第1及び第2のマスクパターン83、87の転写は、図22に示すように、半導体基板10の複数の露光領域EF1、EF2、・・・、EFjに行われる。説明ではポジ型のレジスト膜を用いているが、ネガ型のレジスト膜でもよいことは勿論である。
(イ)ステップS200で、半導体基板10の表面にポジ型のレジスト膜を塗付する。検査フォトマスク1b及びレジスト膜を塗布した半導体基板10が、露光装置のマスクステージ8及び基板ステージ9上にそれぞれ搭載される。
(ロ)ステップS201の第1の露光過程で、検査フォトマスク1bの第1のマスクパターン83がレジスト膜の複数の露光領域EF1〜EFjのそれぞれに投影される。第1の露光過程では、転写される第1のマスクパターン83のL/Sパターンが所定の寸法に仕上がる第1の露光量ED1が選定されている。
(ハ)ステップS202の第2の露光過程で、第1のマスクパターン83が投影されたレジスト膜の露光領域EF1〜EFjのそれぞれで、第1のマスクパターン83が投影された領域を遮光部86で覆うようにして、第2のマスクパターン87がレジスト膜に投影される。第2の露光過程では、露光領域EF1〜EFjのそれぞれに対して、0から第1の露光量ED1まで変化させた第2の露光量ED2が用いられる。
(ニ)ステップS203で、半導体基板10をPEB及び現像工程で処理して、図23に示すように、露光領域EF1〜EFjのそれぞれでレジスト膜92に第1のマスクパターン83及び第2のマスクパターン87が転写されたレジストパターン93及びレジスト開口部98が形成される。露光領域EF1〜EFjのうち、第2の露光量ED2がレジスト膜92を完全に溶解する限界露光量未満の露光量EDaで転写された露光領域では、図24に示すように、レジスト開口部98aにはレジスト膜92aが残存する。第2の露光量ED2が限界露光量以上の露光量EDbで転写された露光領域では、図25に示すように、レジスト膜92が完全に溶解したレジスト開口部98bが形成される。図24及び図25のレジストパターン93a、93bのそれぞれには、第1のマスクパターン83が第1の露光量ED1で転写されたスペース幅wsの複数のレジスト開口部94a〜94g、及び線幅wlのレジスト像95a〜95gを有し、周期prのL/Sレジストパターンが形成される。
(ホ)ステップS204で、露光領域EF1〜EFjのそれぞれにおいてレジスト像95a〜95gの線幅wlが、例えば、図23に点線で示したレジストパターン93の対角線に沿って測定される。なお、線幅の測定は、レジストパターン93の対角線に限定されず、レジストパターン93の一端から他端へ向かう線に沿っていればよい。
(ヘ)ステップS205で、予め測定された第1のマスクパターン83の半透明膜85a〜85gの線幅Wlの設計値からのマスク寸法誤差ΔXに起因するレジスト像95a〜95gの線幅wlの寸法誤差を補正する。補正線幅は、測定された線幅wlから、マスク寸法誤差ΔXにマスクエラー係数MEFを乗じた値を差し引いて算出される。マスクエラー係数MEFは、マスク寸法誤差を転写対象基板上の寸法誤差に換算する係数であり、露光装置の照明条件と転写されるレジストパターン寸法から計算により求められる。なお、マスク寸法誤差が十分小さく、補正された線幅と測定された線幅wlとの差が半導体装置の製造許容誤差の範囲内であれば、ステップS205の補正計算は省略してもよい。
(ト)ステップS206で、露光領域EF1〜EFjのそれぞれでレジストパターン93の、例えば一辺が1mmの正方形の中央領域での平均線幅wlAVE及びばらつきΔsが算出される。例えば図26に示すように、補正した線幅をレジストパターン93a、93bの端部からの距離についてプロットして、平均線幅wlAVEに対するレジストパターン93a、93bのそれぞれの端部における線幅の最大変動量ΔWA、ΔWB、及びレジストパターン93a、93bのそれぞれの端部からばらつき範囲(wlAVE±Δs)に至るまでの変動距離XA、XBがレジストパターンの寸法変動特性量として評価される。図26に示した線幅の分布曲線A及びBは、それぞれ図24及び図25に示した露光領域でのレジスト像95a〜95gの線幅変動である。
分布曲線A、Bではレジストパターン93a、93bのそれぞれの周辺のレジスト開口部98の露光量が異なり、図18に示した検査フォトマスク1bの開口部88におけるマスクパターン被覆率が異なる露光条件が実効的に作り出されている。分布曲線A、Bで示されるような寸法変動は、PEB中にレジスト膜中に発生する酸の蒸散と再付着、現像中の現像液濃度の変化による現像マイクロローディング効果、及び露光装置のローカルフレア等によって発生することが知られている。また、酸の蒸散量や現像マイクロローディング効果の大きさは、フォトレジストの組成及びPEBや現像の処理条件等によっても変わる。
例えば、レジストパターン93a周囲のマスクパターン被覆率が大きい露光条件では、PEB処理中にレジストパターン93周囲で発生する酸の蒸散量が小さい。その結果、現像速度が低下し、分布曲線Aに示したように、レジストパターン93aの端部での線幅が大きくなる。一方、レジストパターン93b周囲のマスクパターン被覆率が小さい露光条件では、PEB処理中にレジストパターン93周囲で発生する酸の蒸散量が大きい。その結果、現像速度が増加し、分布曲線Bに示したように、レジストパターン93bの端部での線幅が小さくなる。したがって、分布曲線A、Bの最大変動量ΔWA、ΔWB、及び変動距離XA、XB等のレジストパターンの寸法変動特性量は、マスクパターン被覆率に依存した寸法変動量を表していることが言える。マスクパターン被覆率依存性が小さいほど露光領域内のレジスト寸法変動が小さい。微細なパターンを有する半導体装置の製造工程では、マスクパターン被覆率依存性の小さなフォトレジスト及びリソグラフィ工程の処理条件を用いることが望ましい。第2の実施の形態に係る評価方法によれば、露光領域内の寸法変動が小さくなるようなフォトレジスト、及びPEBや現像等の処理条件を選択することが可能となる。
第2の実施の形態に係る評価法により、異なるロットのフォトレジストA及びBに対してレジストパターン93の線幅のマスクパターン被覆率依存性を測定する。フォトレジストAを塗布して転写されたレジスト像95a〜95gに対して、図27に示すように、最大変動量の変化範囲ΔW1、及び変動距離XA1、XB1等のレジストパターンの寸法変動特性量がそれぞれ得られる。また、フォトレジストBを塗布したレジスト像95a〜95gに対して、図28に示すように、最大変動量の変化範囲ΔW2、及び変動距離XA2、XB2等のレジストパターンの寸法変動特性量がそれぞれ得られる。フォトレジストAのレジストパターンの寸法変動特性量は、フォトレジストBのレジストパターンの寸法変動特性量よりいずれも小さい。その結果、フォトレジストBに比べて、フォトレジストAのほうがマスクパターン被覆率依存性が小さく、寸法変動量を小さくすることができる。即ち、半導体装置製造の観点からは、フォトレジストBよりもマスクパターン被覆率依存性の小さいフォトレジストAの方が転写パターンの寸法変動が抑制できるため望ましいと判断できる。また、第2の実施の形態に係る評価方法では、第1のマスクパターン83に対してマスクパターンの寸法誤差を補正している。したがって、フォトマスク作製時に生じるマスクパターン自身のマスクパターン被覆率依存性による寸法誤差に影響されない評価が可能となる。マスクパターンの寸法誤差の補正対象は、第1のマスクパターン83だけであり、短時間で簡便にマスクパターン被覆率依存性の評価が可能となる。
また、フォトレジスト及びリソグラフィ工程の処理条件を予め選定して、第2の実施の形態に係る評価方法を異なる複数の露光装置に適用することにより、マスクパターン被覆率依存性の大小に関する露光装置の順位付けを行うことができる。フォトレジスト及びリソグラフィ工程の処理条件は共通であるので、各露光装置に対してローカルフレア起因のマスクパターン被覆率依存性を評価することができる。ローカルフレアが大きい装置であっても、例えば第1の実施の形態にかかる評価方法を用いれば、ローカルフレア起因の寸法変動を抑制することが可能である。しかし、ローカルフレアは露光量余裕度を縮小する効果を有している。ローカルフレアの小さい露光装置を用いる方が、露光量の誤差起因の寸法変動が少ないため望ましい。例えば、回路パターンの寸法を高精度に均一に形成する必要がある製造工程では、順位付けの上位にある露光装置を使用することにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることが可能となる。第2の実施の形態に係る評価方法で評価された複数の露光装置を用いる半導体装置の製造方法を、図29に示すフローチャートに従って説明する。
(イ)まず、半導体装置の製造工程で使用する複数の検査対象の露光装置に、図18で示した検査フォトマスク1bを設置する。検査対象の露光装置のそれぞれにより、ステップS220で、検査用の半導体基板10に塗布したレジスト膜に検査フォトマスク1bの第1及び第2のマスクパターン83、87を転写する。
(ロ)ステップS221で、半導体基板10上に転写されたレジストパターンのレジスト像95a〜95gの線幅を測定する。検査対象の露光装置のそれぞれから測定された線幅は、マスクパターン寸法設計値からのマスク寸法誤差Δxに起因するレジスト像95a〜95gの線幅wlの寸法誤差を補正する。
(ハ)ステップS222で、補正された線幅に基づいて、線幅の最大変動量ΔWA、ΔWB、及び変動距離XA、XB等のレジストパターンの寸法変動特性量が算出され、マスクパターン被覆率依存性が評価される。
(ニ)ステップS223で、算出されたレジストパターンの寸法変動特性量に基づいて検査対象の露光装置が分類される。
(ホ)ステップS224で、半導体装置の製造工程のそれぞれで使用可能な露光装置を選択して、半導体装置のリソグラフィ工程を実施する。例えば、分類された露光装置の中から、製造工程で形成するパターンの許容寸法誤差以下のマスクパターン被覆率依存性に分類された露光装置が選択される。
微細パターンを有する半導体装置の製造に使用される露光装置において、仕様上の寸法精度は同じであっても露光装置間には露光装置の製造誤差等により機差がある。リソグラフィ工程に使用する露光装置に固有のマスクパターン被覆率依存性により、製造される半導体装置の性能にばらつきが生じることになる。第2の実施の形態によれば、露光装置に固有のマスクパターン被覆率依存性を評価して、露光装置をレジストパターンの寸法変動特性量により分類している。半導体装置の製造工程に要求される許容寸法誤差以下の寸法精度を実現することが可能な露光装置を選択してリソグラフィ工程を実施することができる。したがって、性能のばらつきが抑制された半導体装置の製造が可能となる。
第2の実施の形態の説明では、図18に示した検査フォトマスク1b上に設けられた第1のマスクパターン83及び第2のマスクパターン87を用いている。しかし、第1のマスクパターン83及び第2のマスクパターン87は必ずしも同じマスク基板50上に設けなくてもよい。例えば、図30及び図31に示すように、第1のマスクパターン83及び第2のマスクパターン87を別々のマスク基板50上に形成した検査フォトマスク1c及び1dを用いてもよい。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の第1及び第2の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の第1及び第2の実施の形態の説明では、露光装置の光源2として、ArFエキシマレーザを用いているが、波長λが157nmのフッ素(F2)エキシマレーザ、や波長λが248nmのクリプトンフロライド(KrF)エキシマレーザ等でもよいことは勿論である。更に、光源2としてエキシマレーザに限らず、波長λが365nmの紫外線(i線)、波長λが10〜20nmの極端紫外光(EUV)、あるいは、電子線等を用いてもよいことは勿論である。
なお、波長が10〜20nmのEUV光を用いて露光を行う場合、EUV光に対して透明な固体の材料がないため、フォトマスクや光学系のレンズ等は反射型となる。反射型露光装置は、図32に示すように、例えば反射型のレンズやミラー等で構成された照明光学系3a及び投影光学系4aを備える。照明光学系3aの出射側及び投影光学系4aの入射側に対向して、フォトマスク1eが設置される。投影光学系4aの出射側に半導体基板10が設置される。露光装置の光路は真空であり、照明光学系3aから発したEUV光がフォトマスク1eで反射され、投影光学系4aを介して半導体基板10上に投影される。
反射型露光装置で使用されるフォトマスク1eには、図33に示すように、遮光膜102a〜102eと、反射膜100の表面を露出させた開口部104a〜104dとが交互に配置されたマスクパターン103が、マスク基板50上に形成されている。遮光膜102a〜102eは、例えばCrや窒化タンタル(TaN)等のEUV光の吸収体である。反射膜100は、例えばMo及びSiが交互に積層された多層膜である。マスク基板50は、例えば低熱膨張ガラス基板やSi半導体基板等である。「低熱膨張ガラス」とは、温度293K(20℃)で測定した熱膨張率が1X10-7-1以下のガラスであり、例えばチタン含有石英ガラス等を指す。
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1及び第2の実施の形態の説明に用いる露光装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマスクパターン補正システムの一例を説明する概略構成図である。 露光装置のローカルフレアの一例を説明する図である。 ローカルフレアの説明に用いる照明光強度分布の一例を示す図である。 ローカルフレアの説明に用いる投影光強度分布の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検査フォトマスクの一例を説明する図である。 図6の検査フォトマスクのA−A断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検査フォトマスクの半導体基板上の転写レジストパターンの一例を説明する図である。 図8の転写レジストパターンのB−B断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検査フォトマスクによる半導体基板上の投影光強度分布の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態係る検査フォトマスクによる実効透過率の一例を説明する図会ある。 本発明の第1の実施の形態に係る実効透過率のL/Sパターン周期依存性の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る対象フォトマスクの一例を説明する図である。 図13の対象フォトマスクのC−C断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る実効透過率を算出するための単位領域の分割方法の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る実効透過率を算出する単位領域の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマスクパターン補正方法及び半導体装置に製造方法の説明に用いるフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る検査フォトマスクの一例を説明する図である。 図18の検査フォトマスクのD−D断面を示す図である。 図18の検査フォトマスクのE−E断面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る評価方法の説明に用いるフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る検査フォトマスクの半導体基板上の露光領域の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る検査フォトマスクの半導体基板上の転写レジストパターンの一例を説明する図である。 図23の転写レジストパターンのF−F断面の一例を示す図である。 図23の転写レジストパターンのF−F断面の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンの寸法変動特性量の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンの寸法変動特性量の他の例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンの寸法変動特性量の更に他の例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の説明に用いるフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る検査フォトマスクの他の例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る検査フォトマスクの更に他の例を説明する図である。 本発明のその他の実施の形態に係る露光装置の概略構成図である。 本発明のその他の形態に係るフォトマスクの一例を説明する図である。
符号の説明
1、1e フォトマスク(対象フォトマスク)
1a〜1d 検査フォトマスク
10 半導体基板
11 補正ユニット
12 フレア情報入力部
14 透過率算出部
16 分布関数算出部
18 設計情報入力部
20 領域設定部
22 フレア算出部
24 パターン補正部
26 データ出力部
50 マスク基板
52、52a、72a、82 遮光膜
53 モニタマスクパターン
54a、64a、74a〜74e、84a〜84d、88 開口部
62、92、92a レジスト膜
62a、95a〜95g レジスト像
63 モニタレジストパターン
68 ローカルフレア像
70 マスクパターン領域
72b〜72e、86 遮光部
73a 周辺回路パターン
73b メモリセルアレイパターン
75 メモリ回路パターン領域
76 周辺回路領域
78 メモリセルアレイ領域
83 第1のマスクパターン
85a〜85g 半透明膜
87 第2のマスクパターン
93 レジストパターン
94a〜94g、98、98a、98b レジスト開口部

Claims (9)

  1. 露光装置を用いてフォトマスクのマスクパターンが投影された半導体基板上のローカルフレア分布を評価する評価方法であって、
    検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、
    前記モニタマスクパターンの照明光強度と、前記モニタマスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び前記投影光強度分布に基づいて前記モニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、
    対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、前記複数の単位領域のそれぞれにおける前記照明光強度と前記設計マスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び前記分布関数に基づいて前記複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出する
    ことを含むことを特徴とする評価方法。
  2. 前記分布関数が、前記投影光強度の前記ローカルフレアになる成分の割合を表す定数と、前記ローカルフレアの到達距離を表す定数により表わされることを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 露光装置を用いてフォトマスクのマスクパターンが投影されて形成されたレジスト像の寸法変動のマスクパターン被覆率依存性を評価する評価方法であって、
    検査フォトマスクの遮光膜に形成された周期パターンの第1のマスクパターンを半導体基板上のレジスト膜に投影し、
    前記遮光膜に形成された遮光部及び前記遮光部の周囲に形成された開口部を有する第2のマスクパターンを、前記第1のマスクパターンが投影された前記レジスト膜の領域を前記遮光部で覆うようにして前記レジスト膜に投影し、
    前記周期パターンに対応する複数のレジスト像を形成し、
    前記複数のレジスト像の周期方向の線幅をそれぞれ測定し、
    前記線幅の中央部の平均値に対する端部の前記線幅の変動量、及び前記線幅が前記端部から前記中央部での前記線幅のばらつき範囲に至るまでの変動距離を測定する
    ことを含むことを特徴とする評価方法。
  4. 前記線幅が、前記第1のマスクパターンのマスク寸法誤差に基づいて補正された数値であることを特徴とする請求項3に記載の評価方法。
  5. 前記レジスト膜が、前記第1及び第2のマスクパターンが投影される複数の露光領域を有していることを特徴とする請求項3又は4に記載の評価方法。
  6. 検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、
    前記モニタマスクパターンの照明光強度と、前記モニタマスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び前記投影光強度分布に基づいて前記モニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、
    対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、前記複数の単位領域のそれぞれにおける前記照明光強度と前記設計マスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び前記分布関数に基づいて前記複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出し、
    前記ローカルフレア強度の前記半導体基板表面での強度分布に基づいて前記設計マスクパターンの転写レジストパターンの寸法変動を算出し、
    前記寸法変動を用いて前記設計マスクパターンを補正する
    ことを含むことを特徴とするマスクパターン補正方法。
  7. 検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定し、前記モニタマスクパターンの照明光強度と、前記モニタマスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び前記投影光強度分布に基づいて前記モニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出し、対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、前記複数の単位領域のそれぞれにおける前記照明光強度と前記設計マスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び前記分布関数に基づいて前記複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出し、前記ローカルフレア強度の前記半導体基板表面での強度分布に基づいて前記設計マスクパターンの転写レジストパターンの寸法変動を算出して、前記設計マスクパターンを補正した補正マスクパターンデータを用いて前記対象フォトマスクを作製し、
    レジスト膜を塗布した半導体基板を露光装置に装着し、
    前記対象フォトマスクを前記半導体基板に投影し、前記レジスト膜に前記補正マスクパターンを転写し、対象レジストパターンを形成し、
    前記対象レジストパターンをマスクとして前記半導体基板を加工する
    ことを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 検査フォトマスクの遮光膜に形成された周期パターンの第1のマスクパターンを半導体基板上のレジスト膜に投影し、前記遮光膜に形成された遮光部及び前記遮光部の周囲に形成された開口部を有する第2のマスクパターンを、前記第1のマスクパターンが投影された前記レジスト膜の領域を前記遮光部で覆うようにして前記レジスト膜に投影し、前記周期パターンに対応する複数のレジスト像を形成し、前記複数のレジスト像の周期方向の線幅をそれぞれ測定し、前記線幅の中央部の平均値に対する端部の前記線幅の変動量及び前記線幅が前記端部から前記中央部での前記線幅のばらつき範囲に至るまでの変動距離を複数の露光装置についてそれぞれ求め、前記変動量及び前記変動距離により前記複数の露光装置を分類し、
    分類された前記露光装置から対象となるリソグラフィ工程で使用可能な製造用露光装置を選択し、
    前記製造用露光装置を用いて前記リソグラフィ工程を実施する
    ことを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 検査フォトマスクの遮光膜で囲まれたモニタマスクパターンを半導体基板に投影して投影光強度分布を測定する命令と、
    前記モニタマスクパターンの照明光強度と、前記モニタマスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第1の投影光強度との第1の比率及び前記投影光強度分布に基づいて前記モニタマスクパターンのマスクパターン被覆率に依存して生じるローカルフレアの分布関数を算出する命令と、
    対象フォトマスクの設計マスクパターンを複数の単位領域に分割し、前記複数の単位領域のそれぞれにおける前記照明光強度と前記設計マスクパターンに基づいて算出される前記半導体基板上の第2の投影光強度との第2の比率及び前記分布関数に基づいて前記複数の単位領域のそれぞれでローカルフレア強度を算出する命令
    とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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