JP4480978B2 - 医療用処置具 - Google Patents
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Description
この医療用結紮装置は、生体内に留置される医療用結紮具と、該医療用結紮具を体内に誘導して結紮操作を行う操作装置とを備えている。医療用結紮具は、基端側に折り返し部を有する上記結紮ワイヤと、該結紮ワイヤを折り返し部の前方で進退自在に固定する固定部材とを有している。該固定部材は、第1部材と第2部材とから構成されている。
また、上記結紮ワイヤは、第2部材の先端から固定用内腔内を通って円筒部の側孔から外部に出て、更に、第1部材の大径部の基端側に設けられたワイヤガイドから内部に導かれて上記折り返し部となっている。
上述したように、病変部を緊縛後、該病変部を介して第2部材を第1部材に向けて移動させて両部材を係合させた時に、両部材間で結紮ワイヤを挟持して固体すると共に挟持位置後方で結紮ワイヤを切断して結紮処理を終了する。
請求項1に係る発明は、生体組織に対して所定処理を行う可撓性の線材と、該線材の進退操作を行う線材操作部と、前記線材に対して進退自在に設けられ、線材を保持する第1の線材保持部材と、該第1の線材保持部材の基端側に軸方向に進退自在に設けられ、第1の線材保持部材との間で前記線材を挟持可能な第2の線材保持部材と、該第2の線材保持部材の基端側に当接して設けられた可撓性を有する第1のシースと、該第1のシースを覆って第1のシースに対して進退自在に設けられた可撓性を有する第2のシースと、該第2のシースの進退操作を行うシース操作部とを備え、前記第1の線材保持部材及び前記第2のシースが、互いを接続させる接続手段を有し、前記第1の線材保持部材及び前記第2の線材保持部材が、前記線材を挟持したときに、互いを係止する係止手段及び線材を前記挟持位置よりも基端側で切断する切断手段を有し、前記第2の線材保持部材が、第1の線材保持部材に係止されたときに、前記接続手段の接続を解く接続解放手段を有する医療用処置具を提供する。
更に、両部材が係止したときに、接続解放手段が接続手段の接続を解くので、第1の線材保持部材と第2のシースとが切り離される。よって、シース操作部を介して第2のシースを後退操作すると、該第2シースから線材を挟持固定及び切断した状態で互いに係止された第1部材及び第2部材を切り離すことができる。
この発明に係る医療用処置具においては、線材を切断するときに、切断手段が第1の線材保持部材の内部にて線材を切断するので、切断後の線材の切断端部が第1の線材保持部材の外部に露出することはない。従って、生体内において他の処置具等との干渉を防止することができる。
更に、両線材保持部材が係止したときに、接続解放手段が接続手段の接続を解くので、第1の線材保持部材と第2のシースとが切り離される。これにより、さらなるシース操作部の後退操作によって、切断刃が基端方向に移動して挟持位置よりも基端側で線材の切断を行う。
また、第1の線材保持部材と第2の線材保持部材とを係止させることによる線材の挟持固定と、第1の線材保持部材と第2のシースとの接続解放と、該接続解放による線材の切断とをシース操作部の一連の操作によって略同時に行うことができ、効率の良い作業を行うことができる。特に、線材の挟持固定を行った後に、該線材の切断を行えるので、両動作をそれぞれ確実に実施することができる。従って、作業の確実性をより向上することができる。
この発明に係る医療用処置具においては、第2の線材保持部材が、切断後の線材の切断端部を線材収納部に収納するので、切断端部が第2の線材保持部材の外部に露出することはない。従って、生体内において他の処置具等との干渉を防止することができる。
この発明に係る医療用処置具においては、切断部材を第2のシースから着脱させて交換することができる。従って、切断刃を新品状態にでき、切断性を維持することができる。
この発明に係る医療用処置具においては、第1の線材保持部材と第2の線材保持部材とが、線材を挟持したときに、係合爪が係止孔内に嵌ることで、両部材の係止が行える。このように、接続手段の係止孔と、接続解放手段である係合爪とを利用することで、両部材の係止が確実に行えるので、係止手段を別個に設ける必要がない。従って、構成の容易化を図ることができる。
この発明に係る医療用処置具においては、結紮ワイヤを体内の生体組織に引っ掛けた後、線材操作部を基端方向に操作することで、生体組織の結紮が行える。そして、結紮した後、該生体組織の状態に関係なく、第1の線材保持部材と第2の線材保持部材との間で結紮ワイヤを挟持固定及び切断を確実に行うことができる。
この発明に係る医療用処置具においては、体内の生体組織に対して針部で穿刺しながら縫合針本体を操作して、該生体組織を縫合する。縫合後、抜止部材を縫合針本体から離脱させると共に、線材操作部を基端方向に操作することで、抜止部材と第1の線材保持部材との間に生体組織を引き寄せる。そして、この状態で、生体組織の状態に関係なく、第1の線材保持部材と第2の線材保持部材との間で縫合糸の挟持固定及び切断を確実に行うことができる。
また、第1の線材保持部材と第2の線材保持部材とを係止させることによる線材の挟持固定及び切断と、第1の線材保持部材と第2のシースとの接続解放とをシース操作部の一連の操作によって略同時に行うことができ、効率の良い作業を行うことができる。
上記照射部14は、内視鏡挿入部10の先端、即ち、湾曲部12の先端に配された照明レンズ20と、上記内視鏡ユニット5から供給された照明光を照明レンズ20まで導く光ファイバの束であるLGファイババンドル21とを有している。
上記操作ノブ26は、上記湾曲部12を任意の方向に湾曲させて、先端に配されている対物レンズ16、照明レンズ14及び処置具チャンネル4の出口の向き等の方向をコントロールできるようになっている。これにより、体内を任意の角度から観察することができるようになっている。
上記光源装置30は、例えば、白色光を発生するランプ33と、該ランプ33から発生された白色光を面順次式に変換する赤、青、緑の色透過フィルタを取り付けた回転フィルタ34と、面順次光を集光してLGファイババンドル21に入射する集光レンズ35とを有している。なお、ランプ33は、操作部11に配されているスイッチ25の1つにより作動が制御されている。
上記挿入部63は、例えば、ポリエチレン、PTFE等の可撓性を有するプラスチックにより形成された外側シース65と、該外側シース65の内側に進退自在に挿通された上記嵌合シース55と、該嵌合シース55の内側に配された上記内側シース54と、該内側シース54の内側に進退自在に挿通され、ステンレス等の金属撚り線で形成された操作ワイヤ66とから構成されている。
また、上記内側シース54及び上記嵌合シース55は、上記外側シース65と同様に、例えば、ポリエチレン、PTFE等の可撓性を有するプラスチックで形成しても良いし、金属製メッシュが入っていても構わないし、金属製のコイルシースでも構わない。
上記操作部本体70の基端側には、指かけリング73が形成されている。また、上記スライダ71は、中央部が両端より窪んだ形状とされている。これにより、例えば、指かけリング73に親指を入れ、スライダ71を人指し指、中指で挟むことによって、片手でスライダ71を進退操作できるようになっている。
上記結紮ワイヤ50は、例えば、ナイロンや、ポリオレフィン等の合成樹脂、絹糸、生体吸収性の糸であり、先端側がループ部50aとなっている。なお、結紮ワイヤ50は、単線、撚り線、網線のいずれの形態であっても構わない。また、結紮ワイヤ50の基端側は、上記係合部材66aに係合可能な折り返し部50bが形成されており、結紮ワイヤ50の両端末及び平行する2本のワイヤは固定具としての接続パイプ77によって接着や圧着等によって固定されている。
これにより、スライダ71を進退操作することにより、操作ワイヤ66及び係合部材66aを介して結紮ワイヤ50の進退操作ができるようになっている。即ち、これらスライダ71、操作ワイヤ66及び係合部材66aは、上記線材操作部51を構成している。
この第1部材52は、先端側に円柱部80が設けられ、基端側に該円柱部80に一体成型された円筒部81が設けられている。また、第1部材52の中心には、先端側から基端側に向けて断面略楕円状の挿入軸82が突設されている。また、円柱部80内には、該挿入軸82を囲撓するように、上記第2部材53の後述する圧入部90が圧入される固定用内腔84が設けられている。なお、固定用内腔84の長さは、1〜3mmが適当である。更に、固定用内腔84の先端部には、圧入部90の突き当て部85が形成されており、また、固定用内腔84の基端側端面には、上記第2部材53の後述する切断刃95の突き当て面86が形成されている。
即ち、該係止孔89及び上記連結フック76は、上記接続手段57を構成している。
即ち、該切断刃95及び上記突き当て面86は、上記切断手段59を構成している。
なお、係合爪60は、図8に示すように、両係合爪60間の距離L1が、係止孔89間の距離L2以上の距離であることが好ましい。こうすることで、係止孔89内から爪部76aを確実に押し出すことが可能である。
まず、図1に示す操作部11に配された所望するスイッチ25を押下して光源装置30を作動させ、該光源装置30から発せられた照明光をLGファイババンドル21を介して照明レンズ14から出射させる。また、プロセッサ31内のCCDドライブ回路36を作動させて内視鏡CCD17を駆動させる。
この状態で、内視鏡挿入部10を被検者の体内に、例えば、口から挿入する。この際、操作部11に設けられた操作ノブ26を操作することにより、内視鏡挿入部10の先端の湾曲部12を所望する方向に向けながら挿入する。こうすることで、内視鏡挿入部10を円滑に体内に挿入することができると共に、観察したい所望位置に照明光の照射を確実に行える。
また、このとき、図3及び図4に示すように、第1部材52の挿入軸82の端部は、第2部材53の内腔92に設けられた突起93に当接しているので、容易に基端方向に向けて移動しないようになっている。これにより、医療用処置具1を処置具チャンネル4内に挿入するときに、不意に第1部材52が、第2部材53に向けて移動しないようになっている。
また、スライダ71の操作の際、医師は、上述したように、指かけリング73を利用することによって、モニタ39を見ながら片手で容易に操作を行うことができる。また、ループ部50aを引っ掛ける際に、第1部材52を病変部に押し付けるように位置させることによって、病変部の結紮が容易に行える。
上述したように、第1部材52と第2部材53とが、結紮ワイヤ50を間に挟持した状態で、互いに係止されると共に連結フック76と第1部材52との接続が解かれる。
医師は、モニタ39に表示されている内視鏡画像、例えば、第1部材52と第2部材53とが互いに係止されたことを見て、確実に結紮ワイヤ50の挟持及び切断が行われたことを確認後、手元操作部64を操作して、挿入部63の先端を病変部からゆっくりと離間させる。これにより、図18に示すように、第1部材52及び第2部材53によって緊縛状態に保持された結紮ワイヤ50が、体内に留置される。これにより、病変部の緊縛処置が終了する。
また、結紮ワイヤ50の挟持固定及び切断操作を嵌合グリップ56の一連の操作により行うことができるので、時間を掛けずに効率の良い結紮作業を行うことができる。
また、結紮ワイヤ50の切断端部が第1部材52の外部に露出しないように、切断刃95が第1部材52の内部にて結紮ワイヤ50を切断するので、他の処置具や内視鏡挿入部10への干渉を防止することができる。
更に、切断刃95は、医療用結紮具61である第2部材53に設けられているので、切断刃95を繰り返し使用することはない。従って、切断刃95は、常に新品状態であるので、切れ味が低下することはない。
また、係止手段58は、接続手段57の係止孔89と、接続解放手段である係合爪60を利用して構成されているので、専用の係止手段を別個に設ける必要はない。従って、構成の容易化を図ることができる。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態の医療用処置具1では、切断刃95が第2部材53に設け、結紮ワイヤ50の挟持及び切断を同時に行っていたのに対し、第2実施形態の医療用処置具100では、第2部材53とは別に切断刃95を有する切断部材101が設けられて、第1部材52と第2部材53とが係止した後に、切断部材101により結紮ワイヤ50を切断する点である。
また、切断部材101の基端側には、ワイヤスリット104と同一軸上において基端方向に延在するよう一対の連結アーム106が形成されている。そして、この連結アーム106の先端には、半径方向内方に向けて突出した連結爪107が形成されている。
つまり、連結アーム106の連結爪107を連結孔75bに嵌合させることにより、切断部材101を連結パイプ75に接続して嵌合シース55の先端方向に装着できるようになっている。このように、切断部材101は、連結アーム106により嵌合シース55に着脱可能となっている。
なお、連結孔75bは、図22に示すように、軸方向に長手方向を有する長方形状となっており、先端アーム102の先端を図19に示すように、アーム受け部80aの突き当て面80bに当接させたときに、連結爪107が、連結孔75bの略中間部に位置するようになっている。つまり、連結爪107を連結孔75bに嵌合させた状態で、嵌合シース55は軸方向に若干移動できるようになっている。
また、本実施形態の第2部材53は、大径部91の略中間部に、上記スリット111から第1部材52の外部に導かれた結紮ワイヤ50を第2部材53の内部に導く一対の側孔113が形成されている。該側孔113により内部に導かれた結紮ワイヤ50は、内側シース54に挿入されて、折り返し部50bを介して係合部材66aに係合されるようになっている。
なお、本実施形態においては、この筒状部材115も、医療用結紮具61を構成している一部である。
スライダ71を先端方向に移動させて、係合部材66aを内側シース54の先端開口から突出させる。この状態で、結紮ワイヤ50の折り返し部50bを係合部材66aに引っ掛ける。引っ掛けた後、スライダ71を基端方向に移動させて、係合部材66aを内側シース54内に引き込むと共に、切断部材101を連結パイプ75の周囲に被せるように挿入し、連結アーム106の連結爪107を連結孔75bに嵌合させる。
また、この際、図21に示すように、嵌合シース55の連結フック76をフック用スリット105から一旦切断部材101の外部に出し、その後、第1部材52の係止孔89に嵌合させる。
これにより、図19から図21に示すように、第1部材52と嵌合シース55とが、接続手段57により互いに接続されると共に、嵌合シース55と切断部材101とが、連結爪107及び連結孔75bにより互いに接続された状態となる。
また、ループ部50aを引っ掛ける際に、筒状部材115を病変部に押し付けるように位置させることによって、病変部の結紮が容易に行える。
なお、上記第1実施形態と同様に、第1部材52の挿入軸82の端部と突起93との当接状態に打ち勝つ力で嵌合グリップ56を操作して、突起93を乗り越えるように挿入軸82を内腔内92内に挿入する。
また、図31に示すように、第2部材53の係合爪60が、第1部材52の係止孔89内に嵌合すると共に、連結フック76の爪部76aを第1部材52の外部に押し出す。また、係合爪60及び係止孔89は、係止手段58を構成しているので、同時に第1部材52と第2部材53とが係止状態となる。つまり、第1部材52と第2部材53とが、結紮ワイヤ50を間に挟持した状態で、互いに係止されると共に連結フック76と第1部材52との接続が解かれる。
ここで、仮に、病変部の結紮状態が緩かった場合には、病変部の結紮状態を解くように結紮ワイヤ50を切断して、再度病変部の結紮を行うことが可能である。つまり、医療用処置具100を処置具チャンネル4内から取り出した後、医師は、例えば、図35に示すような一対の切断刃120有する公知の挟鉗子を挿入して、モニタ39の内視鏡画像を見ながら、環状凹部117から切断刃120を入れて結紮ワイヤ50を切断する(なお、図35においては、判り易いように挟鉗子の切断刃120のみを図示している)。この際、環状凹部117により、切断刃120は第1部材52と筒状部材115との間に案内される。従って、医師は、モニタ39を見ながらでも容易に挟鉗子を操作して結紮ワイヤ50を切断することができる。
また、結紮ワイヤ50の挟持固定及び切断操作を嵌合グリップ56の一連の操作により行うことができるので、時間を掛けずに効率の良い結紮作業を行うことができる。特に、結紮ワイヤ50の挟持固定及び切断が同時に行われないので、嵌合グリップ56を力を入れずに容易に操作でき、操作性を向上することができる。
更に、切断部材101は、嵌合シース55に着脱可能に設けられているので、切断の毎に交換することができる。従って、切断刃95を新品状態にでき、切れ味が低下することはない。
第3実施形態と第2実施形態との異なる点は、第2実施形態の医療用処置具100では、切断刃95がワイヤスリット104の先端縁に設けられて、第1部材52のスリット111から外部に導かれた直後の結紮ワイヤ50を切断していたのに対し、第3実施形態の医療用処置具130では、切断刃95が、第2部材53の側孔113から第2部材53の内部に導かれる直前の結紮ワイヤ50を切断するように配されている点である。
また、本実施形態の第2部材53は、切断後の結紮ワイヤ50の切断端部を内部に収納するワイヤ溝(線材収納部)133が設けられている。即ち、図36及び図37に示すように、大径部91の先端側に、第1部材52のスリット111から第1部材52の外部に導かれた結紮ワイヤ50を第2部材53の内部に導く一対の上記ワイヤ溝133が形成されている。
また、図40に示すように、切断後の結紮ワイヤ50の切断端部は、第2部材53のワイヤ溝133内に収納される。従って、切断後に結紮ワイヤ50の切断端部が第2部材53の外部に露出することはなく、他の処置具や内視鏡挿入部10等への干渉を防止することができる。
第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、医療用処置具を生体組織の病変部を結紮する結紮装置とすると共に、線材を結紮ワイヤ50としていたのに対し、第4実施形態の医療用処置具140は、出血等をしている病変部を縫合する縫合装置とすると共に、線材を縫合糸141とする点である。
即ち、本実施形態の医療用処置具140は、図40に示すように、上記縫合糸141の先端に接続された抜け止めチップ(抜止部材)142と、該抜け止めチップ142を着脱自在に収納すると共に、先端に生体組織に穿刺する針部143を有する縫合針本体144とを備えている。
また、縫合針本体144の内孔144a内には、収納部146内に収納されている抜け止めチップ142を該収納部146から押し出す可撓性を有する押し出しワイヤ147が進退自在に配されている。該押し出しワイヤ147は、手元操作部64で進退操作できるようになっている。
また、縫合糸141は、抜け止めチップ142から第1部材52及び第2部材53を通って係合部材66aに係合されている。
更に、第1部材52の先端孔87及び側孔88は、一対ではなく、それぞれ1つずつ形成されている。
まず、医師は、モニタ39に表示される内視鏡画像により、内視鏡挿入部10の先端が縫合を行う病変部に達したことを判断すると、モニタ39を見ながら内視鏡挿入部10の先端を病変部の近傍に位置させる。次に、医師は、この状態で、医療用処置具140を処置具挿入孔15より処置具チャンネル4内に挿入する。この際、医師は、グリップ72を先端方向に移動させて、図41に示すように、外側シース65を嵌合シース55及び縫合針本体144の周囲に覆うように被せた状態で処置具チャンネル4内に挿入する。
なお、この際、縫合糸141は、縫合針本体144の動きを規制しないように、十分長い長さとされている。
上記各実施形態において、係止手段を接続手段の係止孔と、接続解放手段である係合爪を利用して構成したが、これに限られず、別個に設けても構わない。
また、第2実施形態及び第3実施形態において、接続部材を連結パイプを介して嵌合シースに着脱自在に設けたが、着脱式に限られず、嵌合シースの先端に固定しても構わない。また、第3実施形態において、第1部材の先端側に筒状部材を設けた構成にしたが、第3実施形態だけに限られず、その他各実施形態に適用しても構わない。
更に、本実施形態の医療用処置具を結紮装置及び縫合装置に適用した例を示したが、これに限られるものではない。
50 結紮ワイヤ(線材)
51 線材操作部
52 第1部材(第1の線材保持部材)
53 第2部材(第2の線材保持部材)
54 内側シース(第1のシース)
55 嵌合シース(第2のシース)
56 嵌合グリップ(シース操作部)
57 接続手段
58 係止手段
59 切断手段
60 係合爪(接続解放手段)
76 連結フック(突出部)
76a 爪部
89 係止孔
95 切断刃
101 切断部材
133 ワイヤ溝(線材収納部)
141 縫合糸(線材)
142 抜け止めチップ(抜止部材)
143 針部
144 縫合針本体
Claims (9)
- 生体組織に対して所定処理を行う可撓性の線材と、
該線材の進退操作を行う線材操作部と、
前記線材に対して進退自在に設けられ、線材を保持する第1の線材保持部材と、
該第1の線材保持部材の基端側に軸方向に進退自在に設けられ、第1の線材保持部材との間で前記線材を挟持可能な第2の線材保持部材と、
該第2の線材保持部材の基端側に当接して設けられた可撓性を有する第1のシースと、
該第1のシースを覆って第1のシースに対して進退自在に設けられた可撓性を有する第2のシースと、
該第2のシースの進退操作を行うシース操作部とを備え、
前記第1の線材保持部材及び前記第2のシースが、互いを接続させる接続手段を有し、
前記第1の線材保持部材及び前記第2の線材保持部材が、前記線材を挟持したときに、互いを係止する係止手段及び線材を前記挟持位置よりも基端側で切断する切断手段を有し、
前記第2の線材保持部材が、第1の線材保持部材に係止されたときに、前記接続手段の接続を解く接続解放手段を有することを特徴とする医療用処置具。 - 請求項1に記載の医療用処置具において、
前記切断手段が、前記第1の線材保持部材の内部にて前記線材を切断することを特徴とする医療用処置具。 - 生体組織に対して所定処理を行う可撓性の線材と、
該線材の進退操作を行う線材操作部と、
前記線材に対して進退自在に設けられ、線材を保持する第1の線材保持部材と、
該第1の線材保持部材の基端側に軸方向に進退自在に設けられ、第1の線材保持部材との間で前記線材を挟持する第2の線材保持部材と、
該第2の線材保持部材の基端側に当接して設けられた可撓性を有する第1のシースと、
該第1のシースを覆って第1のシースに対して進退自在に設けられた可撓性を有する第2のシースと、
該第2のシースの先端に設けられ、前記線材を前記挟持位置よりも基端側で切断する切断刃を前記線材より先端側に配する切断部材と、
該第2のシースの進退操作を行うシース操作部とを備え、
前記第1の線材保持部材及び前記第2のシースが、互いを接続させる接続手段を有し、
前記第1の線材保持部材及び前記第2の線材保持部材が、前記線材を挟持したときに、互いを係止する係止手段を有し、
前記第2の線材保持部材が、第1の線材保持部材に係止されたときに、前記接続手段の接続を解く接続解放手段を有することを特徴とする医療用処置具。 - 請求項3に記載の医療用処置具において、
前記第2の線材保持部材が、切断後の前記線材の切断端部を内部に収納する線材収納部を有することを特徴とする医療用処置具。 - 請求項3又は4に記載の医療用処置具において、
前記切断部材が、前記第2のシースに着脱可能に設けられていることを特徴とする医療用処置具。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の医療用処置具において、
前記接続手段が、前記第2のシースから先端方向に突出すると共に先端に第2のシースの内部に向けて突起した爪部を有する突出部と、前記第1の接続部材の外周に設けられて前記爪部に係止可能な係止孔とからなり、
前記接続解放手段が、前記係止状態のときに、前記係止孔内に嵌合すると共に前記爪部を係止孔から押し出し可能な係合爪であることを特徴とする医療用処置具。 - 請求項6に記載の医療用処置具において、
前記係止手段が、前記係止孔と前記係合爪とからなることを特徴とする医療用処置具。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の医療用処置具において、
前記線材が、生体組織を結紮する結紮ワイヤであることを特徴とする医療用処置具。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の医療用処置具において、
前記線材が、生体組織を縫合する縫合糸であり、
該縫合糸の先端に接続された抜止部材と、
該抜止部材を着脱自在に収納すると共に、先端に生体組織に穿刺する針部を有する縫合針本体とを備えることを特徴とする医療用処置具。
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