JP4480887B2 - 泡立て具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗剤類の泡立て具に関するもので、特に言えば泡立て機能に優れ、かつ見栄えの良い泡立て具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
ボディソープやシャンプーのみならず洗顔料が商品化されている。かかる洗剤類にあって、泡立ちの良さが要求されており、ボディソープにあっては手ぬぐいやスポンジにつけ身体を擦って泡立たせているが十分なものではない。又、洗顔に用いられる洗顔料の用い方は、手のひらに洗顔料をとり、手のひら内にて泡立て、これを顔に付けることとなる。このため、充分な泡立ちの前に洗顔したり、泡立てている間に洗顔料が流失してしまうこともある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年に至り、ナイロンメッシュを袋状として内部に石けんを入れたり、これに洗剤をまぶして揉むことによって泡立てを良くする商品が販売されているが、単に袋状としただけのものであって見栄えは良くない。又、メッシュが単層或いは複数枚重ねられているだけなので、泡立ちの程度にも限界がある。特に、洗顔時の洗顔液は手のひら内にて充分に泡立ちさせることが必要であるところ、今までには泡立ちの優れた又デザイン的にも優れた泡立て用具は開発されていない。
【0004】
本発明は上記した従来の商品の欠点を改良したものであり、見栄えが良く、しかも粉末状の洗剤でも液状の洗剤でもいずれも泡立ち性に優れた泡立て具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、メッシュ状布材にて筒体を構成し、筒体の上縁と下縁を折り返し、かつ、折り返し位置を左右にずらせた状態で縫製aして捻りの入った前記メッシュ状布材二重層を上下に形成し、更に当該縫製a部に沿って一方側の二重層を折り返した泡立て具を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の泡立て具を構成するメッシュ状布材は、例えば合成繊維製のメッシュ布材が用いられ、更に具体的にはメッシュ状布材がオーガンジー、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン製のものである。
【0007】
このメッシュ状布材は一種又は複数種の布材を縫製して筒体を構成したものであってもよく、デザイン的に考えても、長方形に裁断された2枚のメッシュ状布材の長辺を横方向に縫製dして上下に連結してなり、次いで前記縫製d部に対して直角の辺を縦方向に縫製eして筒状としたものが好ましい。このように、用いられるメッシュ状布材の性状を異ならせたり、色を変えたりすることによって見栄えは一段と良くなる。
【0008】
尚、デザイン的に考えると、縫製a部に伸縮性を持たせるのが良く、従って縫製aと同時或いはその後に伸縮糸にて伸縮縫製bするものであり、更には、縫製a部に沿って一方側のメッシュ状布材二重層を折り返した後に、縫製a部を縮縫製cすることも可能である。この縫製cはこの部位を縮めた状態で縫い合わせたり、適当なクリップ等で止めたりすることも可能である。
【0009】
更に、筒体の上縁と下縁の折り返し位置を左右にずらせた状態、即ち、縦糸の位置を内外でずらせて縫製aを行ったことにより、2重とされたメッシュ状布材に捻りが与えられ、これによってボリューム感に優れた見栄えの良い泡立て具となったものである。
【0010】
勿論、メッシュA、Bの大きさを異ならせることによって花びらの大きさや形状を変形させ、この色合いや更には性状を異ならせることによって更に特徴ある泡立て具が構成されるものである。
【0011】
ここで、最も効果的な泡立て具の構造について更に述べれば、矩形に裁断された2枚の色の異なるメッシュ状布材の一辺を横方向に縫製dして上下に連結し、次いで前記縫製d部に対して直角の辺を縦方向に縫製eして筒状となし、筒状の上縁と下縁を折り返して前記縫製d部に重ね、かつ、縫製e部の位置をずらせた状態で縫製aし、かつ当該縫製a部に伸縮縫製bを行って捻りの入った前記メッシュ状布材二重層を上下に形成し、更に縫製aに沿って一方側の二重層を折り返した構造のものが見栄えも良く、泡立ち性も優れたものとなる。
【0012】
即ち、かかる泡立て具は、デザイン的に見て内側のメッシュ状布材を外側より別のメッシュ状布材にて囲んだ形状をなしており、しかも内外のメッシュ状布材は別のカラーによるもので、しかも夫々に捻りが入っていて、しかも縫製a部には伸縮性の糸にて縮縫製がなされているため、メッシュ布材に自然に膨らみが生じて嵩高にされており、あたかも2重のばらの花びらを想像させるものである。しかも全体としてメッシュ状布材が4重となってボリューム感もあり泡立てるのには効果的な構造となっている。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の泡立て用具の好適例をもって更に詳細に説明する。
図1は本発明の泡立て具(段落・0011に示した泡立て具)を縫製の面から示したものである。
【0014】
第1工程ではA、B2枚のナイロン製メッシュ状布材を長方形に裁断し、この長辺を縫製d(横方向)してほぼ正方形のメッシュ状布材とした。
【0015】
第2工程ではかかるメッシュ状布材の縦辺を縫製eし筒体Cとした。この例では上縁近くに吸盤Dを同時に縫い合わせた。
【0016】
第3工程では上縁C1と下縁C2とを折り返し縫製d部に重ねて更に縫製aしたものである。この際、上縁C1と下縁C2における縫製e部を縫製dと交差する縫製d部と若干ずらせ(S)て縫製aするこのが肝心である。即ち、メッシュ状布材を折り返したままとせずに、若干ずらす(S)ものであって、ここにメッシュ状布材に自然に捻りが入ることとなる。
【0017】
この例では第4工程としてかかる縫製a部に更に伸縮製糸を縫製bしてこの部位に縮機能を付与したものである。このようにして、メッシュ状布材A、Bは全体として2重構造(A0、B0)となり、しかも捻りによって全体的にボリューム感がもたらされたものとなる。
【0018】
第5工程として、メッシュA0側をメッシュB0を覆うように折り返して内外で花びら状のメッシュA0、B0を備えた本発明の泡立て具が形成されるものである。尚、メッシュB0側を折り返すことができることは当然であり、又、この折り返しの済んだ後に、縫製a部に第4工程で行ったような伸縮縫製cを行うことも可能であり、更にはこの部位をつまんで縫製cして縮縫製と同様な効果をもたらすことも可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、見栄えが良く、しかも粉末状の洗剤でも液状の洗剤でもいずれも泡立ち性に優れた泡立て具を提供できたものであって、その実用性は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の泡立て具を主として縫製の面から示した図である。
【符号の説明】
A、B‥メッシュ状布材、
A0、B0‥メッシュ状布材(2重部)、
C‥筒体、
C1、C2‥筒体の上縁と下縁、
D‥吸盤、
S‥メッシュのずらし、
a、b、c、d、e‥縫製。
Claims (7)
- メッシュ状布材にて筒体を構成し、筒体の上縁と下縁を折り返し、かつ、折り返し位置を左右にずらせた状態で縫製aして捻りの入った前記メッシュ状布材二重層を上下に形成し、更に当該縫製a部に沿って一方側の二重層を折り返したことを特徴とする泡立て具。
- 縫製a部に、縫製aと同時或いはその後に伸縮糸にて伸縮縫製bした請求項1記載の泡立て具。
- 縫製a部に沿って一方側の二重層を折り返し、次いで、縫製a部を縮縫製cした請求項1記載の泡立て具。
- メッシュ状布材が合成繊維製のメッシュ材である請求項1記載の泡立て具。
- メッシュ状布材がオーガンジー、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン製である請求項1記載の泡立て具。
- 矩形に裁断された2枚のメッシュ状布材の一辺を横方向に縫製dして上下に連結し、次いで前記縫製d部に対して直角の辺を縦方向に縫製eして筒状とした請求項1記載の泡立て具。
- 矩形に裁断された2枚のメッシュ状布材の一辺を横方向に縫製dして上下に連結し、次いで前記縫製d部に対して直角の辺を縦方向に縫製eして筒状となし、筒状の上縁と下縁を折り返して前記縫製d部に重ね、かつ、縫製e部の位置をずらせた状態で縫製aし、かつ当該縫製a部に伸縮縫製bを行って捻りの入った前記メッシュ状布材二重層を上下に形成し、更に縫製aに沿って一方側の二重層を折り返したことを特徴とする泡立て具。
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