JP4480432B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関し、特に、ズーミングあるいはフォーカッシングを行うべく手動操作により駆動するレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、レンズを保持するレンズ枠、レンズ枠に設けられたフォロワピン、フォロワピンを光軸方向に案内するカム溝をもつ円柱カム等を備え、操作者が円柱カムを手動により回転させることで、レンズ枠を光軸方向に移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他のレンズ駆動装置としては、内周面にヘリコイドネジをもつ固定筒、レンズを保持し固定筒のヘリコイドネジに螺合された筒状の移動枠、移動枠の外周にキーを介して一体的に回転するように連結された回動部材、回動部材に連結された手動操作用のズームリング、固定筒の外周に回動自在に支持され電磁力により回動部材と一体的に回転し得るように形成された第2の回動部材、第2の回動部材に回転駆動力を及ぼすモータ等を備えたものが知られている。
この装置では、電磁力のオン/オフを制御することで、手動操作と電動操作との切替えが行え、手動操作の場合は、ズームリングを回転させると、回動部材及びキーを介して、レンズを保持した移動枠が回転しつつ光軸方向に移動するようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−258971号公報 特開2000−171678号公報
ところで、上記従来のレンズ駆動装置においては、レンズ枠のフォロワピンをカム溝のカム作用により光軸方向に移動させるカム機構、あるいは、固定筒のヘリコイドネジに螺合したレンズ枠(移動枠)を回転させることにより光軸方向に移動させる送り機構等を採用するものであるため、構造が複雑であり、製造コストが高く、機械的な係合関係による送り機構であるが故に、駆動負荷等が増加して円滑な駆動が得られなくなる虞がある。
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、低コスト化、小型化等を図りつつ、簡単な手動操作で円滑にレンズを光軸方向に駆動することができるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持したレンズ枠と、レンズ枠を光軸方向に案内するべく樹脂材料により形成された筒状部材と、レンズ枠を光軸方向に移動させるべく手動により操作する操作部材と、を備え、上記レンズ枠は、磁石又は磁石と吸引し合う金属部の一方を有し、上記操作部材は、筒状部材の外側において光軸方向に往復動自在に支持され,レンズ枠の磁石又は金属部と吸引し合う金属部又は磁石の他方を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、レンズを保持したレンズ枠が筒状部材の内周面において光軸方向に移動自在に支持され、操作部材が筒状部材の外周面において光軸方向に移動自在に支持され、又、レンズ枠の磁石(又は金属部)と操作部材の金属部(又は磁石)とは、筒状部材を通して磁気的に吸引し合うようになっている。したがって、操作者が、操作部材を掴んで光軸方向に移動させると、操作部材の移動に追従してレンズ枠が移動し、レンズが光軸方向の所望の位置に移動させられる。このように、磁石(例えば、永久磁石あるいは電磁石)が発生する磁力を用いてレンズ枠を移動させるため、構造が簡単で、装置を小型化でき、操作を円滑かつ容易に行うことができる。
上記構成において、レンズ枠は、筒状部材の内周面に沿って光軸方向に摺動するべく樹脂材料により形成されると共に内側にレンズを保持する環状部と、環状部の外周の一部に設けられた永久磁石と、を有し、操作部材は、筒状部材の外周面に沿って光軸方向に摺動するべく環状に形成され、少なくとも一部に金属部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠が樹脂材料により形成された環状部の一部に永久磁石をもち、操作部材がその少なくとも一部に金属部をもつ構成故に、装置を、さらに軽量化、小型化、簡略化することができる。
上記構成において、レンズ枠は、径方向の外側に向けて突出する突起を有し、操作部材は、径方向の内側に向けて突出する突起を有し、筒状部材は、その内周面においてレンズ枠の突起を光軸方向に案内するガイド溝と、その外周面において操作部材の突起を光軸方向に案内するガイド溝とを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠の突起が筒状部材のガイド溝に沿って案内されるため、レンズ枠は、光軸回りに回転することなく、光軸方向にのみ移動させられる。したがって、安定した光学特性が得られる。
また、操作部材の突起が筒状部材のガイド溝に沿って案内されるため、操作部材は、光軸回りに回転することなく、光軸方向にのみ移動させられる。したがって、操作者が光軸方向に押圧力を加えるだけで、筒状部材を光軸方向にのみ移動させることができる。
さらに、レンズ枠がガイド溝により光軸方向にのみ案内されかつレンズ枠の一部に磁石(又は金属部)が設けられ、筒状部材の一部に金属部(又は磁石)が設けられる場合には、レンズ枠と筒状部材とは相対的に回転しないため、磁石と金属部との対応関係のずれを防止でき、両者間に大きな磁気的吸引力を発生させることができる。
上記構成において、筒状部材は、その外周面において、光軸方向に配列された複数の凹凸からなるラックを有し、操作部材は、ラックに噛合する噛合突起を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、操作部材を移動させると、その噛合突起が光軸方向に配列された筒状部材上のラックに噛み合うため、操作部材及びレンズ枠(レンズ)を、光軸方向の所望の位置に位置決めすることができる。
上記構成において、噛合突起は、径方向の内側に向けて突出する上記突起を兼ね、ラックは、筒状部材の外周面から内側に入り込んだ位置に形成されて、上記突起を光軸方向に案内するガイド溝を兼ねる、構成を採用することができる。
この構成によれば、構造の簡略化を達成しつつ、安定した光学特性を確保できると共に、レンズ枠(レンズ)を光軸方向の所望の位置に位置決めすることができる。
上記構成において、筒状部材は、光軸方向に配列された複数のレンズを保持し、複数のレンズの少なくとも一つのレンズは、上記レンズ枠を介して保持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、ズーミングあるいはフォーカッシング等の操作を、手動により容易にかつ円滑に行うことができる。
上記構成のレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、低コスト化、小型化等を達成しつつ、簡単な手動操作で、円滑に、素早く、ズーミングあるいはフォーカッシング等の操作を行うことができ、又、ズーミング比を大きく設定することもできる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観斜視図及び一部断面図、図2は筒状部材及びレンズ枠を示す外観斜視図、図3は装置の断面図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図3に示すように、円筒状の筒状部材10、筒状部材10に対して光軸方向Lに順次に配列されたレンズG1、レンズG2、レンズG3、レンズG2を保持すると共に内周面11に摺動自在に支持されたレンズ枠20、レンズG1を固定する固定枠30、レンズG3を固定する固定枠40、筒状部材10の外周面12に摺動自在に支持された操作部材50等を備えている。
筒状部材10は、図1(a),(b)、図2(a)、図3に示すように、樹脂材料により円筒状に形成されている。そして、その内周面11には、120度間隔で光軸方向Lに伸長する3つのガイド溝11aが形成され、その外周面12には、所定の位置において光軸方向Lに伸長する1つのガイド溝12aが形成されている。
レンズ枠20は、図1(b)、図2(b)、図3に示すように、樹脂材料により形成され内側にレンズG2を保持する環状部21、環状部21の外周面において等間隔で接合された3つの永久磁石22、環状部21の一部から径方向の外側に向けて突出する3つの突起21a等により形成されている。
環状部21は、その外周面が筒状部材10の内周面11をガタツキなく摺動する外径寸法に形成されている。3つの突起21aは、筒状部材10の内周面11に形成されたガイド溝11aに入り込んで、光軸方向Lに案内されるようになっている。
すなわち、レンズ枠20は、筒状部材10の内周面11において、光軸方向Lにのみ移動自在に(摺動自在に)に支持されるようになっている。
固定枠30は、図1(a),(b)、図3に示すように、樹脂材料により環状に形成されており、レンズG1を筒状部材10の取付け凹部13に嵌め込んだ後に、外側からレンズG1を押圧しつつ筒状部材10に連結して、レンズG1を所定の位置に固定するものである。したがって、レンズG1を筒状部材10に固定できるものであれば、その他の形状及び構造を採用することができる。
固定枠40は、樹脂材料により環状に形成されており、レンズG3を筒状部材10の取付け凹部14に嵌め込んで、外側から押圧しつつ筒状部材10に連結して、レンズG3を所定の位置に固定するものである。したがって、レンズG3を筒状部材10に固定できるものであれば、その他の形状及び構造を採用することができる。
操作部材50は、図1(a),(b)、図3に示すように、筒状部材10の外周面12に外嵌されて光軸方向Lに摺動するように、磁性体の金属材料を用いて環状に形成されている。そして、その内周面51の一部には、径方向の内側に向けて突出する突起51aが形成されている。突起51aは、筒状部材10の外周面12に形成されたガイド溝12aに入り込んで、光軸方向Lに案内されるようになっている。この操作部材50は、全周においてレンズ枠20の永久磁石22と磁気的に吸引し合う金属部を画定するものである。
すなわち、操作部材50は、筒状部材10の外周面12において、光軸方向Lに移動自在に(摺動自在に)支持されるようになっている。
尚、ここでは、操作部材50の全周が金属部を画定するように全体を金属材料により形成したが、レンズ枠20の永久磁石22と対応する角度領域においてのみ金属部を画定するように、操作部材50を樹脂材料により形成し、所定の角度領域に金属部としての金属片を埋設する構成を採用してもよい。
次に、この装置の組付け手順について説明する。
先ず、永久磁石22及びレンズG2を保持したレンズ枠20を、その突起21aがガイド溝11aに位置決めされるようにして、筒状部材10(の内周面11)に摺動自在に内嵌させる。
続いて、操作部材50を、その突起51aがガイド溝12aに位置決めされるようにして、筒状部材10(の外周面12)に摺動自在に外嵌させる。
続いて、筒状部材10の取付け凹部13にレンズG1を嵌め込み、固定枠30を筒状部材10に嵌合してレンズG1を固定し、又、筒状部材10の取付け凹部14にレンズG3を嵌め込み、固定枠40を筒状部材10に嵌合してレンズG3を固定する。
これにより、レンズ駆動装置の組付けが完了する。このように、部品点数が少なく、構造が簡単であるが故に、組付け作業を簡単に行うことができる。
次に、この装置の動作について説明すると、操作者が、操作部材50を掴んで光軸方向Lに移動させると、操作部材50とレンズ枠20の永久磁石22との間に発生する磁力(磁気的吸引力)により、操作部材50の移動に追従してレンズ枠20が光軸方向Lに移動し、レンズG2が光軸方向Lの所望の位置に移動させられる。これにより、ズーミング操作(あるいは、フォーカッシング操作)が容易にかつ円滑に行われる。
ここで、操作部材50を移動させる際に、その突起51aが筒状部材10のガイド溝12aに案内されるため、操作者は単に押圧力を加えるだけでも、操作部材50を光軸方向Lに確実に移動させることができ、又、レンズ枠20の突起21aが筒状部材10のガイド溝11aに案内されるため、レンズ枠20は光軸回りに回転することなく光軸方向Lにおいてのみ移動させられ、安定した光学特性を得ることができる。
以上述べたように、このレンズ駆動装置によれば、操作部材50を手動により操作することで、永久磁石22が発生する磁力を用いてレンズ枠20を移動させるため、構造が簡単で、装置を小型化でき、操作を円滑かつ容易に行うことができ、又、駆動音等を生じることもない。
図4は、上記レンズ駆動装置を携帯電話機に搭載した実施例を示すものである。すなわち、携帯電話機は、種々の操作釦111が配置され内部に電子回路等を含む本体110、本体110のヒンジ部120に対して開閉自在に連結され種々の情報を表示するモニター131を備える蓋体130、ヒンジ部120の領域に設けられたカメラユニット140等を備えている。
カメラユニット140は、上記の構成をなすレンズ駆動装置と、レンズG3の後方に配置された撮像素子としてのCCD(不図示)と、種々の制御回路等を備えている。すなわち、小型化、軽量化が要求される携帯電話機において、簡略化,小型化された上記のレンズ駆動装置をカメラユニット140の一部として適用することができ、特に、ヒンジ部120のような配置スペースが狭い領域においても、容易に搭載することができる。
図5は、上記レンズ駆動装置を携帯型のパーソナルコンピュータに搭載した実施例を示すものである。すなわち、携帯型パーソナルコンピュータは、種々の操作釦211が配置され内部に電子回路等を含む本体210、本体210に開閉自在に連結され種々の情報を表示するモニター231を備える蓋体230、蓋体230の外縁領域に設けられたカメラユニット240等を備えている。
カメラユニット240は、上記の構成をなすレンズ駆動装置と、レンズG3の後方に配置された撮像素子としてのCCD(不図示)と、種々の制御回路等を備えている。すなわち、簡略化,小型化された上記のレンズ駆動装置をカメラユニット240の一部として適用することができ、特に、蓋体230の外縁領域のような配置スペースが狭い領域においても、容易に搭載することができる。
図6ないし図9は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、図6は装置の外観斜視図、図7は装置の分解斜視図、図8は装置の斜視断面図、図9は装置の断面図である。
このレンズ駆動装置は、図6ないし図9に示すように、円筒状の筒状部材10´、筒状部材10´に対して光軸方向Lに順次に配列されたレンズG1、レンズG2、レンズG3、レンズG2を保持すると共に内周面11´に摺動自在に支持されたレンズ枠20´、レンズG1を固定する固定枠30´、レンズG3を固定する固定枠40´、筒状部材10´の外周面12´に摺動自在に支持された操作部材50´等を備えている。
筒状部材10´は、図6ないし図9に示すように、樹脂材料により円筒状に形成されている。そして、その内周面11´には、120度間隔で光軸方向Lに伸長する3つ(図中では2つを省略)のガイド溝11a´が形成され、その外周面12´には、所定の位置において光軸方向Lに配列された複数の凹凸からなるラック12a´が形成されている。
レンズ枠20´は、図7ないし図9に示すように、樹脂材料により形成され内側にレンズG2を保持する環状部21´、環状部21´の外周面において等間隔で接合された3つの永久磁石22´、環状部21´の一部から径方向の外側に向けて突出する3つの突起21a´等により形成されている。
環状部21´は、その外周面が筒状部材10´の内周面11´に沿ってガタツキなく摺動する外径寸法に形成されている。3つの突起21a´は、筒状部材10´の内周面11´に形成されたガイド溝11a´に入り込んで、光軸方向Lに案内されるようになっている。
すなわち、レンズ枠20´は、筒状部材10´の内周面11´において、光軸方向Lにのみ移動自在に(摺動自在に)に支持されるようになっている。
固定枠30´は、図8及び図9に示すように、樹脂材料により環状に形成された内側固定枠31´及び外側固定枠32´からなり、レンズG1を固定した内側固定枠31´を筒状部材10´の取付け凹部13´に嵌め込んだ後に、外側固定枠32´で押圧しつつ筒状部材10´に連結して、レンズG1を所定の位置に固定するものである。したがって、レンズG1を筒状部材10´に固定できるものであれば、その他の形状及び構造を採用することができる。
固定枠40´は、樹脂材料により環状に形成されており、レンズG3を筒状部材10´の取付け凹部14´に嵌め込んで、外側から押圧しつつ筒状部材10´に連結して、レンズG3を所定の位置に固定するものである。したがって、レンズG3を筒状部材10´に固定できるものであれば、その他の形状及び構造を採用することができる。
操作部材50´は、図6ないし図9に示すように、筒状部材10´の外周面12´に外嵌されて光軸方向Lに摺動するように、磁性体の金属材料を用いて環状に形成されている。そして、その内周面51´よりも径方向の内側に向けて突出しかつ片持ち梁の先端に支持された噛合突起51a´が形成されている。噛合突起51a´は、筒状部材10´の外周面12´に形成されたラック12a´に噛み合って、光軸方向Lの所望の位置に位置決めされるようになっている。
また、筒状部材10´のラック12a´は、外周面12´よりも内側に入り込んだ位置に形成されてガイド溝としての機能も兼ね備えているため、操作部材50´はこのラック12a´の配列方向すなわち光軸方向Lに案内されるようになっている。
操作部材50´は、全周においてレンズ枠20´の永久磁石22´と磁気的に吸引し合う金属部を画定するものである。
すなわち、操作部材50´は、筒状部材10´の外周面12´において、光軸方向Lに移動自在に(摺動自在に)支持され、かつ、外部から衝撃等を受けても、噛合突起51a´とラック12a´との噛合関係により、光軸方向Lの所望の位置に保持されるようになっている。
尚、ここでは、操作部材50´の全周が金属部を画定するように全体を金属材料により形成したが、レンズ枠20´の永久磁石22´と対応する角度領域においてのみ金属部を画定するように、操作部材50´を樹脂材料により形成し、所定の角度領域に金属部としての金属片を埋設する構成を採用してもよい。
次に、この装置の組付け手順について説明する。
先ず、永久磁石22´及びレンズG2を保持したレンズ枠20´を、その突起21a´がガイド溝11a´に位置決めされるようにして、筒状部材10´(の内周面11´)に摺動自在に内嵌させる。
続いて、操作部材50´を、噛合突起51a´がラック12a´と対応する位置に位置決めされるようにして、筒状部材10´(の外周面12´)に摺動自在に外嵌させる。
続いて、レンズG1を取り付けた内側固定枠31´を筒状部材10´の取付け凹部13´に嵌め込み、外側固定枠32´を筒状部材10´に嵌合してレンズG1を固定する。
また、筒状部材10´の取付け凹部14´にレンズG3を嵌め込み、固定枠40´を筒状部材10´に嵌合してレンズG3を固定する。
これにより、レンズ駆動装置の組付けが完了する。このように、部品点数が少なく、構造が簡単であるが故に、組付け作業を簡単に行うことができる。
次に、この装置の動作について説明すると、操作者が、操作部材50´を掴んで光軸方向Lに移動させると、操作部材50´とレンズ枠20´の永久磁石22´との間に発生する磁力(磁気的吸引力)により、操作部材50´の移動に追従してレンズ枠20´が光軸方向Lに移動し、レンズG2が光軸方向Lの所望の位置に移動させられる。これにより、ズーミング操作(あるいは、フォーカッシング操作)が容易にかつ円滑に行われる。
ここで、操作部材50´を移動させる際に、噛合突起51a´がラック12aと常に噛合した状態にあるため、外部から衝撃力等を受けても、操作部材50´を光軸方向Lの所望の位置に保持することができ、それ故に衝撃力が比較的小さい場合には、操作部材50´との間に生じる磁気的吸引力を介してレンズ枠20´(レンズG2)をずれることなく所望の位置に保持することができる。
また、噛合突起51a´が筒状部材10´のラック12a´に噛合しつつ光軸方向Lに案内されるため、操作者は単に押圧力を加えるだけでも、操作部材50´を光軸方向Lに確実に移動させることができ、又、レンズ枠20´の突起21a´が筒状部材10´のガイド溝11a´に案内されるため、レンズ枠20´は光軸回りに回転することなく光軸方向Lにおいてのみ移動させられ、安定した光学特性を得ることができる。
このように、噛合突起51a´及びラック12a´は、光軸方向Lにおける位置決め機能だけでなく、光軸回りの回転を規制して光軸方向Lにのみ案内する突起とガイド溝との役割も兼ねるため、別々に設ける場合に比べて、構造を簡略化することができる。
以上述べたように、このレンズ駆動装置によれば、操作部材50´を手動により操作することで、永久磁石22´が発生する磁力を用いてレンズ枠20´を移動させるため、構造が簡単で、装置を小型化でき、操作を円滑かつ容易に行うことができ、又、駆動音等を生じることもない。
また、この実施形態におけるレンズ駆動装置も、構造の簡略化、小型化、軽量化等が達成されるため、前述の図4及び図5に示すように、カメラユニット140,240の一部として、携帯電話機あるいは携帯型パーソナルコンピュータ等に容易に搭載することができる。
上記実施形態においては、レンズ枠20,20´に永久磁石22,22´を設け、操作部材50,50´に金属部を設ける構成を示したが、これに限定されるものではなく、レンズ枠に金属部を設け、操作部材に永久磁石を設ける構成を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、磁石として永久磁石22,22´を採用した場合を示したが、電磁石を採用してもよい。
上記実施形態においては、操作部材50,50´により駆動されるレンズ枠(レンズ)として、一つのレンズ枠20,20´(レンズG2)を示したが、これに限定されるものではなく、2つ以上のレンズ枠(レンズ)を駆動する構成において、本発明を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、小型化、軽量化等が達成されつつ、ズーミングあるいはフォーカッシング操作を手動により容易に行うことができるため、小型化、軽量化等が要求される携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末機に使用することができるのは勿論のこと、その他の光学機器においてもレンズの駆動装置として同様に適用することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、(a)はその外観斜視図、(b)はその一部断面を含む斜視図である。 図1に示す装置の一部を示すものであり、(a)は筒状部材を示す斜視図、(b)はレンズ枠を示す斜視図である。 図1に示す装置の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置を搭載した携帯電話機を示す外観斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置を搭載した携帯型パーソナルコンピュータを示す外観斜視図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す外観斜視図である。 図6に示す装置の分解斜視図である。 図6に示す装置の斜視断面図である。 図6に示す装置の断面図である。
符号の説明
L 光軸方向
G1,G2,G3 レンズ
10,10´ 筒状部材
11,11´ 内周面
11a,11a´ ガイド溝
12,12 外周面
12a ガイド溝
12a´ ラック
13,13´,14,14´ 取付け凹部
20,20 レンズ枠
21,21´ 環状部
21a,21a´ 突起
22,22´ 永久磁石
30,30´,40,40´ 固定枠
50,50´ 操作部材
51,51´ 内周面
51a 突起
51a´ 噛合突起
110,210 本体
111,211 操作釦
120 ヒンジ部
130,230 蓋体
131,231 モニター
140,240 カメラユニット

Claims (6)

  1. レンズを保持したレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に案内するべく樹脂材料により形成された筒状部材と、前記レンズ枠を光軸方向に移動させるべく手動により操作する操作部材と、を備え、
    前記レンズ枠は、磁石又は磁石と吸引し合う金属部の一方を有し、
    前記操作部材は、前記筒状部材の外側において光軸方向に往復動自在に支持され,前記レンズ枠の磁石又は金属部と吸引し合う金属部又は磁石の他方を有する、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ枠は、前記筒状部材の内周面に沿って光軸方向に摺動するべく樹脂材料により形成されると共に内側にレンズを保持する環状部と、前記環状部の外周の一部に設けられた永久磁石と、を有し、
    前記操作部材は、前記筒状部材の外周面に沿って光軸方向に摺動するべく環状に形成され、少なくとも一部に前記金属部を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記レンズ枠は、径方向の外側に向けて突出する突起を有し、
    前記操作部材は、径方向の内側に向けて突出する突起を有し、
    前記筒状部材は、その内周面において前記レンズ枠の突起を光軸方向に案内するガイド溝と、その外周面において前記操作部材の突起を光軸方向に案内するガイド溝とを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記筒状部材は、その外周面において、光軸方向に配列された複数の凹凸からなるラックを有し、
    前記操作部材は、前記ラックに噛合する噛合突起を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記噛合突起は、径方向の内側に向けて突出する前記突起を兼ね、
    前記ラックは、前記筒状部材の外周面から内側に入り込んだ位置に形成されて、前記突起を光軸方向に案内するガイド溝を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記筒状部材は、光軸方向に配列された複数のレンズを保持し、
    前記複数のレンズの少なくとも一つのレンズは、前記レンズ枠を介して保持されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のレンズ駆動装置。

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