JP2008139601A - 光学装置のアクチュエータ装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置におけるマクロ機能切替え時の操作性を向上させるとともに、装置全体を薄型化・小型化することを目的とする。
【解決手段】回動カム筒48のレバー部48aと、マグネット44a,44b,45a,45b及びヨーク43a,44b一体型の可動枠42を噛み合わせた状態において、その外側に配設されたコア31a,31b付きコイル32a,32bの通電を切り替えることで、電気的に回動カム筒48の内側に配置された沈胴部50の位置を光路に対して上下させ、マクロ機能のオン/オフを切り替える。そして、電気的にマクロ機能のオン/オフを切り替える自動切替え可能な構成とすることにより、撮像装置外筐の外側に利用者の指を掛けて操作するためのレバー等を出すスペースを不要とする。
【選択図】図3
【解決手段】回動カム筒48のレバー部48aと、マグネット44a,44b,45a,45b及びヨーク43a,44b一体型の可動枠42を噛み合わせた状態において、その外側に配設されたコア31a,31b付きコイル32a,32bの通電を切り替えることで、電気的に回動カム筒48の内側に配置された沈胴部50の位置を光路に対して上下させ、マクロ機能のオン/オフを切り替える。そして、電気的にマクロ機能のオン/オフを切り替える自動切替え可能な構成とすることにより、撮像装置外筐の外側に利用者の指を掛けて操作するためのレバー等を出すスペースを不要とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、磁力を用いて光学部材を光路に対して出し入れする光学装置のアクチュエータ装置、及びそのアクチュエータ装置を備えた撮像装置に係わる。
従来、カメラ付き携帯機器として、例えば、カメラ付き携帯電話端末が知られている。その一例として、筐体にマクロ切り替え用のレバーが取り付けられ、利用者がレバーを摘まんで操作することで、マクロ機能のオン/オフ、すなわちマクロモードと通常モードを切り替えられるカメラ付き携帯電話端末が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、特許文献1に記載された、従来のマクロ切り替え機構は、利用者がマニュアルでレバー等によりマクロ機能のオン/オフを切り替える構造であったため、利用者の使い勝手という点で問題があった。また、装置外筐の外側に利用者の指を掛けて操作するためのレバー等を出す必要があるため、余分なスペースを割くこととなり、特にカメラ付き携帯電話端末など、薄型化・小型化が求められる撮像装置の薄型化・小型化の阻害要因になっていた。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、撮像装置におけるマクロ機能切替え時の操作性を向上させるとともに、装置全体を薄型化・小型化することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光学装置のアクチュエータ装置は、円筒部外周面にレバー部が突設されるとともに、2つの係止領域を有する複数のカム溝が円筒部に貫通形成された回動カム筒と、その回動カム筒の内側に配設され、円筒部外周面に光軸方向へ複数の直進溝が形成された直進用カム筒と、その直進用カム筒の内側に配設され、撮影光学系を保持可能な構造とされるとともに、円筒部外周面に放射方向へ複数のカムピンが形成された沈胴部と、回動カム筒の外側に光軸を中心として回動可能に配設され、円筒部の一部に開放部が形成された可動枠と、その可動枠の外側に装置筐体に対して固定した状態に設けられるコアと、そのコアに巻回されるコイルと、可動枠の外周面に設けられるマグネットより構成され、可動枠を所望方向に回転させる磁気回路部と、を備えて構成されている。回動カム筒のレバー部が可動枠の開放部に挿入されるとともに、沈胴部の各カムピンが直進用カム筒の各溝に貫通して先端が回動カム筒の各カム溝に挿入された状態で、回動カム筒のレバー部と可動枠の開放部とが係合し、コイルへの通電によりコアから出力される磁界の向きに対応した可動枠の回転に応動して回動カム筒が回転し、沈胴部の各カムピンが回動カム筒の対応するカム溝の2つの係止領域間を相対的に移動するとともに、直進用カム筒の各直進溝を光軸方向に上下動する構成としたことを最も主要な特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、レンズ鏡筒に取り付けられる撮像素子と、レンズ鏡筒の内部に保持されるとともに被写体からの像を撮像素子に導く撮影光学系と、その撮影光学系の光路に対して光学部材を出し入れさせるアクチュエータ装置と、を備えた撮像装置である。アクチュエータ装置は、円筒部外周面にレバー部が突設されるとともに、2つの係止領域を有する複数のカム溝が円筒部に貫通形成された回動カム筒と、その回動カム筒の内側に配設され、円筒部外周面に光軸方向へ複数の直進溝が形成された直進用カム筒と、その直進用カム筒の内側に配設され、撮影光学系を保持可能な構造とされるとともに、円筒部外周面に放射方向へ複数のカムピンが形成された沈胴部と、回動カム筒の外側に光軸を中心として回動可能に配設され、円筒部の一部に開放部が形成された可動枠と、その可動枠の外側に装置筐体に対して固定した状態に設けられるコアと、そのコアに巻回されるコイルと、可動枠の外周面に設けられるマグネットより構成され、可動枠を所望方向に回転させる磁気回路部と、を備えて構成されている。回動カム筒のレバー部が可動枠の開放部に挿入されるとともに、沈胴部の各カムピンが直進用カム筒の各溝に貫通して先端が回動カム筒の各カム溝に挿入された状態で、回動カム筒のレバー部と可動枠の開放部とが係合し、コイルへの通電によりコアから出力される磁界の向きに対応した可動枠の回転に応動して回動カム筒が回転し、沈胴部の各カムピンが回動カム筒の対応するカム溝の2つの係止領域間を相対的に移動するとともに、直進用カム筒の各直進溝を光軸方向に上下動する構成として、回動枠の回動に基づき回動される回動カム筒の回動により光学部材を光路に対して出し入れさせることを特徴とする。
上記構成の光学装置のアクチュエータ装置によれば、回動カム筒のレバー部と、マグネット及びヨーク一体型の可動枠を噛み合わせた状態において、その外側に配設されたコア31付きコイルへの通電を切り替えることにより、電気的にマクロ機能のオン/オフを切り替えられる。それにより、撮影光学系を保持する沈胴部の光路に対する位置を自動で切り替えることができる。そのため、このアクチュエータ装置を使用する撮像装置は、装置外筐の外側に利用者の指を掛けて手動で操作するためのレバー等を出す必要がなくなるので、そのための余分なスペースが不要となる。
本発明の光学装置のアクチュエータ装置及び撮像装置によれば、コア付きコイルへの通電を切り替えることにより、撮影光学系が保持された沈胴部の位置を電気的に切り替えられるので、操作性を向上させることができる。そのため、手動で操作するためのレバー等が不要となるので、このアクチュエータ装置を使用する光学装置全体の小型化を図り、更に、その光学装置を用いた撮像装置の薄型化、小型化及び軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態の例について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図12は、本発明の第1実施形態を説明するものである。図1は、本発明の撮像装置が適用される携帯電話端末の一例の斜視図であり、Aは上下筐体を全開した状態、Bは上下筐体を半開した状態の斜視図である。図2は、携帯電話端末における撮像系統のブロック構成図である。図3は光学装置のアクチュエータ装置の分解斜視図、図4は上面図、図5Aは図4のA−A線断面図、図5Bは図4のB−B線断面図である。図6は、図3に示した光学装置のアクチュエータ装置の固定枠の説明に供するものであり、Aは上面図、Bは底面図である。図7は、図3に示したアクチュエータ装置の可動枠の説明に供するものであり、Aは上面図、BはC−C線断面図である。図8は、図3に示したアクチュエータ装置のスプリングの説明に供するものであり、Aは上面図、BはD−D線断面図である。
図9は、図3に示したアクチュエータ装置に係るレンズ鏡筒の上面図である。図10は、アクチュエータ装置のコアとマグネット(標準位置)の平面図である。図11は、アクチュエータ装置のコアとマグネット(マクロ位置)の平面図である。図12は、図9に示したレンズ鏡筒の説明図であり、Aは通常位置におけるE−E線断面図、Bは側面図である。図13は、図9に示したレンズ鏡筒の説明図であり、Aはマクロ位置におけるE−E線断面図、Bは側面図である。
また、図14は、本発明による光学装置のアクチュエータ装置の第2実施形態を示すものである。図15は、本発明による光学装置のアクチュエータ装置の第3実施形態を示すものである。
図1に示す撮像装置1は、後述する本発明のアクチュエータ装置を備えた撮像装置の第1実施形態を示すものであり、カメラ付き携帯電話端末に適用された例となっている。撮像装置1は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCDやCMOS等の撮像素子で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録し、あるいは液晶ディスプレイ等の表示装置である表示パネル5に表示できるようにしたものである。この撮像装置1は、携帯電話端末として機能するためのスピーカ、マイクロフォン、アンテナ部等を備えているが、以下では、特に撮影機能について説明する。
図1A,Bに示すように、本発明の撮像装置が適用されたカメラ付携帯電話端末としての撮像装置1は、上部筐体2と下部筐体3がヒンジ4を介して開閉自在に構成されている。上部筐体2は、被写体の像を光として取り込んで撮像素子に導くレンズ鏡筒(レンズホルダ)6と、カメラ(撮像手段)によって撮影した画像を表示する表示パネル5と、シャッタボタン7等を備えている。表示パネル5は、使用者が表示面に触れることにより操作が可能なタッチ操作機能を備えている。レンズ鏡筒6は、1又は2以上のレンズを保持して駆動させるものであり、例えば上部筐体2の表示パネル5上方に設けられた設置スペース6aに埋設されている。上部筐体2のレンズ鏡筒6の前面は、ガラス又は透明樹脂等よりなる保護カバーで覆われており、埃や傷などからレンズを保護する。
下部筐体3は、各種の操作スイッチ(操作部)8が配列されている。操作スイッチ8としては、例えば、機能モード(静止画、動画、再生等)を選択するモード切替スイッチ、ズーム操作を実行する光学ズーム操作ボタンと、各種メニューを選択するメニューボタンと、画面表示を切り替える表示切替ボタン等を挙げることができる。その他にも表示パネルに表示されたメニューを選択するカーソル等を移動させる方向キー、画面サイズを切り替えたり画面削除を行ったりする画面ボタン等を設けることも可能である。
このような構成を有する撮像装置1の内部に、レンズ鏡筒6や表示パネル5等を駆動制御する制御装置が内蔵されている。制御装置は、例えば、配線基板上に所定のマイクロコンピュータ、抵抗やコンデンサその他の電子部品等を搭載することによって構成される。
上記の撮像装置1は、いわゆる折り畳み式携帯電話端末であり、ヒンジ4を支軸として、上部筐体2と下部筺体3が合致するように折り畳むことで、持ち運びに都合のよいコンパクトなサイズにすることができる。なお、本例では、折り畳み式携帯電話端末を例に挙げて説明したが、本発明に係る光学装置のアクチュエータ装置は、スティック型やスライド式など、種々のカメラ付き携帯電話端末に利用できることは勿論である。
図2は、本発明のアクチュエータ装置を備えた撮像装置1における撮像系統のブロック構成図である。レンズ装置1は、レンズ鏡筒6と、制御装置の中心的役割を果す映像記録/再生回路部11と、その映像記録/再生回路部11を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内蔵メモリ12と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部13と、撮影された映像等を表示する表示パネル5と、記憶容量を拡大する外部メモリ14と、レンズ鏡筒6を駆動制御するレンズ鏡筒制御部15等を備えて構成されている。
映像記録/再生回路部11は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像記録/再生回路部11に、内蔵メモリ12と映像信号処理部13とレンズ鏡筒制御部15とモニタ駆動部16と増幅器21と2つのインタフェース(I/F)18,19が接続されている。映像信号処理部13は、レンズ鏡筒6に取り付けられた撮像素子10に増幅器21を介して接続されている。映像信号処理部13で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部11に入力される。
表示パネル5は、モニタ駆動部16を介して映像記録/再生回路部11に接続されている。第1のインタフェース(I/F)18にはコネクタ22が接続されており、このコネクタ22に外部メモリ14が着脱自在に接続可能とされている。また、第2のインタフェース(I/F)19には、撮像装置1の筐体に設けられた接続端子23が接続されている。そして、レンズ鏡筒制御部15には、レンズ鏡筒6を駆動制御するレンズ駆動部24と、レンズ鏡筒6の回動量や光軸方向への移動量等を検出する位置センサ25が接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ鏡筒6のレンズ群(撮影光学系)9に入力されて撮像素子10の結像面に結像されると、その画像信号が増幅器21を介して映像信号処理部13に入力される。この映像信号処理部13で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部11に入力される。これにより、映像記録/再生回路部11から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部16、内蔵メモリ12若しくは外部メモリ14に出力される。その結果、モニタ駆動部16を介して表示パネル5に被写体の像に対応した画像が表示され、或いは、必要により情報信号として内蔵メモリ12若しくは外部メモリ14に記録される。
次に、まず、アクチュエータ装置の概略を説明し、その後に、アクチュエータ装置の構成及び作用を詳細に説明する。本実施形態のアクチュエータ装置100は、図3〜図5に示すように、ベース30a,30bに固定される固定枠46と、該固定枠46の外周側において光軸を中心に回動する可動枠42と、回動カム筒48、該回動カム筒48の内側の直進用カム筒49及びレンズ群9を保持し光軸方向に直進する沈胴部50より構成されるレンズ鏡筒6とを備えている。上記の各部は、ポリカーボネート等の樹脂より形成されている。なお、図4,図5A,Bにおいて、レンズ鏡筒内部の記載を省略している。
上記ベース30a,30bは、アクチュエータ装置100の外側の対称な位置に正対して配設され、撮像装置1の筐体に対して固定、もしくは一体に構成される。これらベース30a,30bは、それぞれ光軸L(回動中心)について対称な位置に、かつ、その光軸L(回動中心)に向かって延在するコア31a,31bが設けられ、コア31a,31bにはそれぞれコイル32a,32bが巻回される。なお、本実施形態のベース30a,30bは、それぞれ板状の部材に凸部33a,33bが上方に突出して形成された形状であるが、この例に限るものではないことは勿論である。例えば、ベース30aとベース30bを一体に構成してもよい。
上記固定枠46は、略筒状でありその円筒部分の外周面の一部が開放されて形成された開放部46aを有する。また、図6Bに示すように、固定枠46の下端部46rは、対向する溝46e,46eが形成されており、ベース30a,30bにそれぞれ形成された凸部33a,33bと嵌合する。そして、固定枠46とベース30a,30bの嵌合部分に接着剤等が用いられ固設される。これにより固定枠46は、前後動及び回動移動することなくベース30a,30bに取り付けられ、固定される。
さらに、固定枠46の下端部46rには、一周をおおよそ4等分する4箇所の溝46d,46d,46d,46dが形成されており、略正方形の固定板41の四隅とそれぞれ嵌合する。固定枠41は板状であり、その中心部にレンズにより取り込まれた光を通す開口部41aを有する。また、固定枠46は、図4,図5B,図6Aに示すように、その外周面の周方向に、3箇所の溝46c1,46c2,46c3が形成されている。この固定枠46の各溝部46c1,46c2,46c3と、後述する可動枠42の内周面の溝42bとの間に、ボール47a,47b,47cを狭持している。本実施形態では、一つの溝につき3個のボールが保持される。ボールの材料は、ステンレス鋼などの金属が用いられる。
上記固定枠46の内側には、光軸Lを回動中心として回動する回動カム筒48が挿入される。回動カム筒48外周面には、レバー部48aが放射方向に突設されており、このレバー部48aが上記固定枠46の開放部46aに挿入される。回動カム筒48の回動運動は、レバー部48aが固定枠46の開放端部46b1又は開放端部46b2に当接することで回動カム筒48の回動運動が制止される。すなわち、可動範囲は固定枠46の開放端部46b1と開放端部46b2の間に規制される。さらに、回動カム筒48の外周面の3箇所には、カム溝48b1,48b2,48b3が形成されている。回動カム筒48の材質としては、例えば、ABSやPC等のエンジニアリングプラスチックが好適である。
回動カム筒48の内側には、直進用カム筒49が挿入され、さらにその直進用カム筒49の内側には、レンズ群9を保持する沈胴部50が挿入される。直進用カム筒49は、円筒面(外周面)の3箇所に該円筒面の一部から被写体側の端部49aにかけて光軸方向に伸び、かつ、内周から外周にかけて貫通した直進用溝49a1,49a2,49a3が形成されている。また回動カム筒48の下端近傍は、該回動カム筒48の上面形状が環状かつ断面形状が突状となるような環状凸部49bが形成されている。
一方、沈胴部50の外周面は、その3箇所にカムフォロワーとして機能する突起状のカムピン50a1,50a2,50a3(図9参照)が形成されている。沈胴部50は、カムピン50a1,50a2,50a3がそれぞれ直進用カム筒49の各直進用溝49a1,49a2,49a3に挿通され、かつ回動カム筒48の各カム溝48b1,48b2,48b3に挿入された状態で配設される。この直進用カム筒49は固定板41等に固定され、回動カム筒48とは光軸方向に対して相対的に固定された状態に設置されている。
上記の回動カム筒48と直進用カム筒49との間には、回動カム筒48に対して光軸方向に与圧をかけるためのスプリング51が設けられている。このスプリング51は、図3,図8A,Bに示すように、上面形状は環状形状であり、かつ、側面形状は複数のうねりを持つように形成された板バネである。スプリング51のうねりは、山となる上端部51aを3箇所、谷となる下端部51bを3箇所ずつ備え、上端部51aと下端部51bが一つ置きに形成されている。これら各上端部51a及び下端部51bは、光軸に対して直交する平面が形成されている。このような形状をしたスプリング51が、下端部51b,51b,51bが直進用カム筒49の環状凸部49の上面に、上端部51a,51a,51aが回動カム筒48の下端に当接された状態に設けられる。
スプリング51の各上端部51a及び各下端部51bに平坦面が形成されていることにより、回動カム筒48と直進用カム筒49との間において、スプリング51の安定的な配置及び動作が図られる。なお、本例のスプリング51は環状形状の板バネであるが、回動カム筒48に対して光軸方向に与圧をかけられる機能を備えるものであれば他の種類あるいは他の形状の弾性体でもよい。
上記回転カム筒48が内挿された固定枠46の外側には、可動枠42が光軸Lを中心として回動自在に設けられる。可動枠42は、外周面部分の一部が開放された開放部42aが形成されている。この開放部42aは、回動カム筒48のレバー部48aが通る程度の開放幅を持つよう設計されている。回動カム筒48のレバー部48aが開放部42aに挿通され、可動枠42の開放部42aと回転カム筒48のレバー部48aが係合することにより、可動枠42の回動動作に応じて回動カム筒48が、固定枠46の開放部46aを回動運動する。
可動枠42の内周面には、図7A,Bに示すように、周方向に沿って溝42bが形成されている。この可動枠42の溝42bと上記固定枠46の溝46c1,46c2,46c3との間にボール47a,47b,47cがそれぞれ狭持される(図5B参照)。このように、可動枠42が、固定枠46に対して溝に保持されたボール47a,47b,47cを介して回動する構成とすることにより、可動枠42が固定枠46の周囲を滑らかに回転することができるので、摺動ロスの低減が図られる。なお、この例では、固定枠46に形成される溝の数を3箇所、及び、その溝の一つで保持されるボールの個数を3個としているが、これに限定されるものではない。
上記可動枠46の外周面には、断面が円弧状のヨーク(バックヨーク)と、そのヨークと一体型で径方向に2極着磁された4個のマグネットが所定の配置に設けられている。具体的には、光軸を挟んで対称をなす外周面の2箇所にヨーク43a,43b、及びマグネット44a,44b,45a,45bがそれぞれ固着される。可動枠46のヨーク43a,43b、マグネット44a,44b,45a,45b、及びベース30a,30bのコイル30a,30bは磁気回路部を構成し、沈胴部50を光軸方向に移動させる駆動機構として機能する。
可動枠42の外周面に固設されるヨーク43a,43bは、図4に示すように、可動枠42の外周に対応するように光軸を中心として断面が円弧状に延在されている。ヨーク43a,43bは周方向に所定の長さを有する。ヨーク43aの外周側には、マグネット44a,44bが密着して設けられている。同様に、光軸を挟んで対称に配置されるヨーク43bの外周側には、それぞれマグネット45a,45bが密着して設けられている。マグネット44a及びマグネット44bを組み合わせた形状は、ヨーク43の曲面形状に対応した円弧形状に構成されている。マグネット45a及びマグネット45bの組合せ形状についても同様である。
上記各マグネット44a,44b,45a及びマグネット45bは、それぞれ2極のマグネットの組合せからなり、直径方向に対してN極とS極の2極が着磁されている。すなわち、図4に示すように、マグネット44aは、内側(ヨーク側)にS極のマグネット44aS、その外側にN極のマグネット44aNが配置されている。隣接するマグネット44bは、マグネット44aと極性が逆になっており、内側(ヨーク側)にN極のマグネット44bN、その外側にS極のマグネット44bSが配置されている。マグネット44a,44bと光軸を挟んで対称に配置されるマグネット45a,45bの関係も上記と同様の関係である。つまり、マグネット45aは、内側(ヨーク側)にS極のマグネット45aS、その外側にN極のマグネット45aNが配置され、隣接するマグネット45bは、内側(ヨーク側)にN極のマグネット45bN、その外側にS極のマグネット45bSが配置されている。
上記マグネット44a,44bの連結部(ニュートラルゾーン)44c、マグネット45a,45bの連結部(ニュートラルゾーン)45cは、レバー部48aが可動角の中心(X軸)に位置しているとき、それぞれコイル32a,32aの中心(コイルセンター;Y軸)と一致するように構成されている(図4参照)。
上述のマグネット44a,44b,45a,45bは、一例として焼結加工によって形成されている(焼結マグネット)。これらのマグネットの材料としては、例えば、ネオジムを主原料として、これに鉄等を加えたネオジム化合物や、サマリウムを主原料として、これにコバルト等を加えたサマリウム化合物が好適である。
次に、アクチュエータ装置100において上下動する沈胴部50の動作について、図9〜図13を参照して説明する。
図9に示すように、回動カム筒48は、光軸Lと直交する面内において該光軸Lを中心として所定角度、例えばX軸に対して±15度の角度で回動できるように構成されている。つまり、光軸Lとコア31a,31bが延在する方向の双方に対して垂直な方向をニュートラル(X軸)とするとき、CCW(反時計回り)の場合、ニュートラルから回動カム筒48のレバー部48aが固定枠46の開放端部46b1に当接するまでの角度が+15度である。また、CW(時計回り)の場合、ニュートラルから回動カム筒48のレバー部48aが固定枠46の開放端部46b2に当接するまでの角度が−15度である。
実際には、回動カム筒48のレバー部48aが図4に示したようなニュートラル位置にあることはなく、磁気の作用によって通常撮影時に用いられる標準位置又はマクロ撮影時に用いられるマクロ位置のいずれかの位置で保持される。すなわち、レバー部48は、非通電時においても、その角度位置が必ず+15度若しくは−15度のいずれかに保持されるように構成されている。更に、コイルへの通電方向の+と−を切り替えることにより、元いたポジションから反対側のポジションへ回動変位する。
図10において、コイル32a,32bのコイル線にある方向の電流を流すことにより、コア31a,31bの各マグネット側のコア端がS極になり、他方のコア端がN極になるとする。以下、単にコア端というときはマグネット側を指すとする。このとき、コア31aのコア端とマグネット44aNの極が異なるとともに、コア31bのコア端とマグネット45aNの極が異なる。したがって、マグネット44aNがコア31aのコア端に引きつけられるとともに、マグネット45aNがコア31bのコア端に引きつけられる。この状態がレバー部48aの標準位置、すなわちレンズ鏡筒6(レンズ群9)の標準位置である。
回動カム筒48のレバー部48aが標準位置にあるときの沈胴部50の状態を、図12に示す。図12において、Aは図9のE−E線断面図、Bはカムピン50a2の方向からの側面図である。上述のように沈胴部50の外周面にはカムピン50a2の他、カムピン50a1,50a3の3つが均等な間隔に形成されている(図9参照)。また同様に、回動カム筒48の円筒面は、カム溝48b2の他、カム溝48b1,48b3が上記3箇所のカムピン50a1,50a1,50a3と対応する位置に形成されている(図3参照)。
以下、図12,図13を用いてカムピン50a2及びカム溝48b2の動きについて説明するが、カム溝48b1,48b3及びカムピン50a1,50a3についても同様であるので、ここでは説明を省略する。沈胴部50の円筒面に、光軸Lを中心として均等な3箇所にカムピン50a1,50a2,50a3が設けられているので、各カムピン50a1,50a2,50a3に対し均等に力が作用し、レンズ群9を保持する沈胴部50が光軸に沿って滑らかに上下動できる。
回動カム筒48の外周面に形成されているカム溝48b2は、周方向に延在する2つの溝が傾斜部48cで連設されてなる段差を有する貫通溝である。この段差を持つ2つの溝のうち、低い位置の溝はレンズ群9の標準位置の保持に用いられる第1係止領域(標準位置領域)あり、高い位置の溝はレンズ群9のマクロ位置の保持に用いられる第2係止領域(マクロ位置領域)である。カムピン50a2は、回動カム筒48の回動方向に応じてカム溝50a2の段差を上ったり下ったりして移動する。回動カム筒48は、上述したようにスプリング51によって光軸方向に付勢されており、外周面の周方向に延在する溝によって、光軸方向の位置が固定される。
回転カム筒48のレバー部48aが標準位置にあるとき、すなわちレバー部48aが固定枠46の開放端部46b1に当接しているとき(図10参照)、図12Bに示すように、沈胴部50のカムピン50a2はカム溝48b2の下段側に位置する。
ここで、コイル32a,32bのコイル線に標準位置における方向と逆方向の電流を流すことにより、コア31a,31bの各マグネット側のコア端がN極になり、他方のコア端がS極になる。以下、単にコア端というときはマグネット側を指すとする。このとき、コア31aのコア端とマグネット44aNの極が一致するとともに、コア31bのコア端とマグネット45aNの極が一致する。一方、コア31aのコア端とマグネット44bSの極が異なるとともに、コア31bのコア端とマグネット45bSの極が異なる。したがって、マグネット44bSがコア31aのコア端に引きつけられるとともに、マグネット45bSがコア31bのコア端に引きつけられる。それにより回転カム筒48が時計回り(CW)に回転し、図11に示すように、レバー部48aが固定枠46の開放端部46b2に当接した状態となる。このとき、レンズ9を保持している沈胴部50の上端が被写体側に移動して回動カム筒48の上端より上方に位置する。この状態が、レバー部48aのマクロ位置、すなわちレンズ鏡筒6(レンズ群9)のマクロ位置である。
回動カム筒48のレバー部48aがマクロ位置にあるときの沈胴部50の状態を、図13に示す。図13において、Aは図9のE−E線断面図、Bはカムピン50a2の方向からの側面図である。
回動カム筒48が時計回り(図12Bの矢印方向)に回転してレバー部48aが標準位置からマクロ位置に移動(レバー部48aが固定枠46の開放端部46b2に当接)すると、カムピン50a2はスプリング51によって上方に付勢されているため、カム溝48b2の下段にあったカムピン50a2が傾斜部48cを上昇して上段側に移動する。それにより、カムピン50a2と一体に構成された沈胴部50が光軸に沿って上方(被写体側)に移動する。その結果、図13A,Bに示すように、沈胴部50とともにレンズ群9がマクロ撮影位置となる。
コイル32a,32bのコイル線に流す電流の向きを切り替えることで、レンズ鏡筒6(レンズ群9)をマクロ撮影位置から標準撮影位置に戻すことができる。
上述したように、回動カム筒48のレバー部48aと可動枠46の開放部46aとが係合し、可動枠46の回転に応動して回動カム筒48が回転し、沈胴部50のカムピン50a1,50a2,50a3が回動カム筒48の各カム溝48b1,48b2,48b3に形成された2つの係止領域間を相対的に移動する。そして、2つの係止領域間を移動する際、直進用カム筒49の各直進用溝49a1,49a2,49a3を光軸方向に移動する。
本実施形態では、マグネット44a,44b,45a,45bと、コア31a,31bにより磁気バネが発生する構造としてあるので、例えば回動カム筒48のレバー部48aが固定枠46の開放部46aを遷移中に各コイルへの通電が断たれても、その磁気バネにより、レバー部48aが開放端部46b1,46b2(メカ端)のどちらか片方に自然に動くようになっている。このメカ端は、回動カム筒48の各カム溝48b1,48b2,48b3とレバー部48aにより、メカニカルに決まるように構成されている。
上記のレンズ群9の通常位置とマクロ位置の切替え、すなわちコイル32a,32bに流す電流の切替えは、撮像装置1の表示パネル5(図2参照)に表示されたメニュー画面上で行うことができる。一般に、マクロ撮影のソフトキーは花の絵のアイコンで表示され、このアイコン表示されたマクロ撮影のソフトキー上にカーソル又はポインタを移動させ、操作スイッチ8の決定キーを押下するなどして、マクロ撮影モードと通常撮影モードが切り替えられる。
操作スイッチ8の操作内容はI/F19を介して映像記録/再生回路部11に入力される。映像記録/再生回路部11は、撮影モードに応じた指示をレンズ鏡筒制御部15に送る。そして、レンズ鏡筒制御部15は、その指示に応じた制御信号をレンズ駆動部24に送信し、レンズ駆動部24からコイル32a,32bに対して上記制御信号に基づく所定方向の駆動電流が送られる。レンズ鏡筒6は、供給された駆動電流に従いレンズ群9が保持された沈胴部50の標準位置及びマクロ位置を切り替える。ソフトキーによらず、装置外筐に設けられたマクロ切替えキーを操作することでマクロ機能の切替えを行うような構成としてもよいことは勿論である。
上述の第1実施形態の構成によると、回動カム筒48のレバー部48aと、マグネット44a,44b,45a,45b及びヨーク43a,44b一体型の可動枠42を噛み合わせた状態において、その外側に配設されたコア31a,31b付きコイル32a,32bの通電を切り替えることで、電気的にマクロ機能のオン/オフを切り替えられる。このような構成としたことにより、レバー等により手動で光路に対するレンズ鏡筒6(レンズ群9)の位置を移動させることなく、自動切替えが可能となり、利用者の使い勝手が向上する。
また、電気的にマクロ機能のオン/オフを切り替える自動切替えが可能となったことにより、撮像装置外筐の外側に利用者の指を掛けて操作するためのレバー等を出す必要がなくなるので、そのための余分なスペースを設けなくてよい。したがって、薄型化・小型化が求められる携帯電話端末等の撮像装置1の薄型化・小型化が促進される。例えば、撮像装置1に設けられるアクチュエータ装置100を、薄型かつ小型に構成できるので、該レンズ鏡筒6が取り付けられる携帯電話端末の上部筐体2の厚みが抑えられるとともに設計余裕度が向上する。その結果、上部筐体2と下部筺体3を折り畳んだ状態の装置全体の厚さを薄くでき、携帯電話端末の小型化、薄型化が図られる。
次に、アクチュエータ装置の第2実施形態の例を説明する。
図14は、アクチュエータ装置の第2実施形態の例を示す上面図である。このアクチュエータ装置200が上記アクチュエータ装置100と異なる点は、ヨーク61とマグネット62N,62S,63N,63Sの形状にある。そこで、ヨーク61とマグネット62N,62S,63N,63Sの形状を重点的に説明し、同一部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図14は、アクチュエータ装置の第2実施形態の例を示す上面図である。このアクチュエータ装置200が上記アクチュエータ装置100と異なる点は、ヨーク61とマグネット62N,62S,63N,63Sの形状にある。そこで、ヨーク61とマグネット62N,62S,63N,63Sの形状を重点的に説明し、同一部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
アクチュエータ装置200のヨーク61は円筒(環状)形状であり、可動枠42の外周面全面にわたって設けられる。そして、ヨーク61の周囲に半円状の2極着磁されたマグネット62N,62Sと、同じく半円形状の2極着磁されたマグネット63S,63Nが結合して構成される円筒形状のマグネットを設ける。
なお、図14に示すアクチュエータ装置200において、円筒形のヨーク61に替えて、図4に示す円弧形状のヨーク43a,43bを適用する構成としてもよい。このとき、それぞれのコイル32a,32bと磁気的にオーバーラップする(磁界の影響を受ける)部分のマグネットのみ2極着磁構成とするようにしてもよい。
上述の第2実施形態の構成によれば、磁気回路としては、第1実施形態における円弧状のヨーク43a,43b及びマグネット44a,44b,45a,45bを含む磁気回路(図4参照)よりも、本実施形態の円筒形状のヨーク61及びマグネット63S,63Nよりなる磁気回路の方が有利である。また、ヨーク及びマグネットを地続きの円筒形とすることで、構造上の不均衡(アンバランス)が少なくなり、耐衝撃に対して良好な構造とすることができる。ただし、設置スペースを抑制するという点では、図4に示した円弧形状の方が有利である。その他について、本実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
次に、アクチュエータ装置の第3実施形態の例を説明する。
図15は、アクチュエータ装置の第3実施形態の例を示した概略断面図である。このアクチュエータ装置300が上記アクチュエータ装置100と異なる点は、コイル72a,72bが、マグネット74N,74S及びヨーク73の内側に構成されていることである。図4のアクチュエータ装置100と同一部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図15は、アクチュエータ装置の第3実施形態の例を示した概略断面図である。このアクチュエータ装置300が上記アクチュエータ装置100と異なる点は、コイル72a,72bが、マグネット74N,74S及びヨーク73の内側に構成されていることである。図4のアクチュエータ装置100と同一部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態では、コイル72a,72bが可動枠42と一体に設けられるとともに、固定板41に固定されたベース70a,70bに円筒形状のマグネット74N,74Sと円筒形状のヨーク73が設けられる。それにより、コイル72a,72bが、当該コイルへの通電の方向に基づいて可動枠42と一体に可動する構成となっている。本実施形態の磁気回路における動作原理は、上記第1実施形態の例と同様の原理であるので詳細な説明は省略する。この第2実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記ヨーク73及びマグネット74N,74Sは、円筒(環状)形状又は円弧形状の他、それぞれのコイル32a,32bと磁気的にオーバーラップする(磁界の影響を受ける)部分のマグネットのみ2極着磁構成とするようにしてもよい。
また、上述した第1〜第3の実施形態に係るアクチュエータ装置は、撮像装置のマクロ切替え機構に適用されると説明したが、オートフォーカス機構やズーム機構、あるいはアイリス機構として用いることができることは勿論である。
また、上記第1〜第3の実施形態の例において、コイル32a,32b(71a,71b)をレンズ鏡筒6の回動中心について対称に配置したが、2個のコイルは直列に連結しても、あるいは並列でもよい。
さらに、以上の説明で挙げた使用材料及びその量、処理時間及び寸法などの数値的条件は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法形状及び配置関係も概略的なものである。すなわち、本発明は、これらの実施形態の例に限られるものではない。
1…撮像装置、2…上部筐体、3…下部筐体、4…ヒンジ、5…表示パネル、6…レンズ鏡筒、6a…設置スペース、7…シャッタボタン、8…操作スイッチ、9…レンズ群、10…撮像素子、30a,30b…ベース、31a,31b…コア、32a,32b…コイル、33a,33b…凸部、41…固定板、41a…開口部、42…可動枠、42a…開放部、42b…溝、43…ヨーク、44aS,44aN,44bS,44bN,45aS,45aN,45bS,44bN…マグネット、44c,45c…接続部、46…固定枠、46a…開放部、46b1,46b2…開放端部、46c1,46c2,46c3…溝、46d…溝、46e…溝、46r…下端部、47a,47b,47c…ボール、48…回動カム筒、48a…レバー部、48b1,48b2,48b3…カム溝、48c・・・傾斜部、49…直進用カム筒、49a…端部、49a1,49a2,49a3…直進用溝、49b…環状凸部、50…沈胴部、50a1,50a2,50a3…カムピン、51…スプリング、51a…上端部、51b…下端部、61…コイル、62N,62S,63N,63S…マグネット、71a,71b…コア、72a,72b…コイル、73…ヨーク、74N,74S…マグネット、100,200,300…アクチュエータ装置
Claims (13)
- 円筒部外周面にレバー部が突設されるとともに、2つの係止領域を有する複数のカム溝が円筒部に貫通形成された回動カム筒と、
前記回動カム筒の内側に配設され、円筒部外周面に光軸方向へ複数の直進溝が形成された直進用カム筒と、
前記直進用カム筒の内側に配設され、撮影光学系を保持可能な構造とされるとともに、円筒部外周面に放射方向へ複数のカムピンが形成された沈胴部と、
前記回動カム筒の外側に光軸を中心として回動可能に配設され、円筒部の一部に開放部が形成された可動枠と、
前記可動枠の外側に装置筐体に対して固定した状態に設けられるコアと、前記コアに巻回されるコイルと、前記可動枠の外周面に設けられるマグネットより構成され、前記可動枠を所望方向に回転させる磁気回路部と、を備え、
前記回動カム筒のレバー部が前記可動枠の開放部に挿入されるとともに、前記沈胴部の各カムピンが前記直進用カム筒の各溝に貫通して先端が前記回動カム筒の各カム溝に挿入され、
前記回動カム筒のレバー部と前記可動枠の開放部とが係合し、前記コイルへの通電により前記コアから出力される磁界の向きに対応した前記可動枠の回転に応動して前記回動カム筒が回転し、前記沈胴部の各カムピンが前記回動カム筒の対応するカム溝の前記2つの係止領域間を相対的に移動するとともに、前記直進用カム筒の各直進溝を光軸方向に上下動する
ことを特徴とする光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記マグネットは、前記可動部の外周面に径方向へ2極着磁された第1マグネットと、前記第1マグネットと極性が逆の状態で外周面に2極着磁された第2マグネットを備え、
前記第1マグネットと前記第2マグネットは、前記回動カム筒が当該回動カム筒回動範囲中心に位置する状態において、当該第1のマグネットと第2マグネットの接続部が前記コイル中心と対向するように前記可動枠の外周面の円周方向に並設されてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記マグネットは、前記可動枠の外周面に固着されたヨークと一体に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記第1マグネット及び前記第2マグネットは、前記コイルからの磁界の影響を受ける部分を2極着磁されてなる
ことを特徴とする請求項2に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記第1マグネット及び前記第2マグネットは、少なくとも磁性材料を有する焼結素材で焼結により形成されてなる
ことを特徴とする請求項2に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記第1マグネット及び前記第2マグネットは、ネオジム化合物又はサマリウム化合物を主原料として形成されてなる
ことを特徴とする請求項5に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記回動カム筒のカム溝は、円筒部の円周方向に形成された第1係止領域と、該第1係止領域と光軸方向の位置が異なる第2係止領域が形成され、前記第1係止領域と前記第2係止領域が傾斜部により接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記回動カム筒の前記第2係止領域は、前記第1係止領域より被写体側に形成されており、前記第1係止領域は通常撮影時に用いられ、前記第2係止領域はマクロ撮影時に用いられる
ことを特徴とする請求項7に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 円筒部外周面の周方向に溝が形成されており、装置筐体に対して固定した状態に設けられる固定枠を備え、
前記可動枠は前記固定枠の溝と当該可動枠の円筒部内周面の周方向に形成された溝との間に保持されたボールを介して前記固定枠の周囲を回転する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記固定枠の円筒部の一部に開放部が形成され、前記回動カム筒のレバー部が前記固定枠の当該開放部に挿入され、前記固定枠の開放端部により前記回動カム筒の回転が係止される
ことを特徴とする請求項9に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記直進用カム筒の円筒部の下端近傍に断面形状が凸形状かつ上面形状が環状形状の環状凸部が形成され、前記直進用カム筒の環状凸部と前記回動カム筒の下端との間に、光軸方向への弾性を持つ弾性部材が配設されてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - 前記磁気回路部は、前記可動枠の外周面に設けられるコアと、前記コアに巻回されるコイルと、前記コイルの外側に装置筐体に対して固定した状態に配置されるマグネットより構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置のアクチュエータ装置。 - レンズ鏡筒に取り付けられる撮像素子と、
前記レンズ鏡筒の内部に保持されるとともに被写体からの像を前記撮像素子に導く撮影光学系と、
前記撮影光学系の光路に対して光学部材を出し入れさせるアクチュエータ装置と、を備えた撮像装置であって、
前記アクチュエータ装置は、
円筒部外周面にレバー部が突設されるとともに、2つの係止領域を有する複数のカム溝が円筒部に貫通形成された回動カム筒と、
前記回動カム筒の内側に配設され、円筒部外周面に光軸方向へ複数の直進溝が形成された直進用カム筒と、
前記直進用カム筒の内側に配設され、撮影光学系を保持可能な構造とされるとともに、円筒部外周面に放射方向へ複数のカムピンが形成された沈胴部と、
前記回動カム筒の外側に光軸を中心として回動可能に配設され、円筒部の一部に開放部が形成された可動枠と、
前記可動枠の外側に装置筐体に対して固定した状態に設けられるコアと、前記コアに巻回されるコイルと、前記可動枠の外周面に設けられるマグネットより構成され、前記可動枠を所望方向に回転させる磁気回路部と、を備え、
前記回動カム筒のレバー部が前記可動枠の開放部に挿入されるとともに、前記沈胴部の各カムピンが前記直進用カム筒の各溝に貫通して先端が前記回動カム筒の各カム溝に挿入され、
前記回動カム筒のレバー部と前記可動枠の開放部とが係合し、前記コイルへの通電により前記コアから出力される磁界の向きに対応した前記可動枠の回転に応動して前記回動カム筒が回転し、前記沈胴部の各カムピンが前記回動カム筒の対応するカム溝の前記2つの係止領域間を相対的に移動するとともに、前記直進用カム筒の各直進溝を光軸方向に上下動する構成として、
前記回動枠の回動に基づき回動される前記回動カム筒の回動により前記光学部材を前記光路に対して出し入れさせる
ことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010066685A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Canon Inc | レンズ鏡筒 |
JP2016033631A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 日本電産コパル株式会社 | レンズ駆動装置 |
KR101853346B1 (ko) * | 2011-08-04 | 2018-05-02 | 마이크로엑츄에이터(주) | 초소형 카메라모듈의 자동초점조절장치 |
-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006326263A patent/JP2008139601A/ja active Pending
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