JP2010066685A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム機構のカム溝内にボールを組み込む作業後に、ボールが適正に組み込まれていることを確認してから、次の組み立て作業に移れるようにすることにより、レンズ鏡筒の製造作業を容易かつ適正に行なえるようにしたレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】内側の筒体9の外側に外側の筒体8を移動可能に組み付け、内側の筒体9と外側の筒体8との間に駆動カム溝8gとボールフォロア9bとによるカム機構を配置することにより、相対的な動作をガイドするように構成したレンズ鏡筒において、内側の筒体9と外側の筒体8との間に配置されたボールフォロア9bを、外部から覗くための貫通孔であるボールフォロア窓8kを穿設して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ等の光学機器に搭載されるレンズ鏡筒に関する。
従来、デジタルカメラ等に用いられるレンズ鏡筒には、カム溝を設けたカム筒と、レンズとカムピンを備えたレンズホルダによって、レンズを光軸方向に移動させる機構を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の鏡筒では、カム筒が回転されてカム筒の内周側のカム溝に係合するカムピンがカム溝に沿って移動すると、これに連動して直進キーにガイドされたレンズホルダが光軸方向に移動する。
また、従来のレンズ鏡筒には、ボールねじ機構を利用してズーミングの動作を行うように構成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このボールねじ機構を用いたレンズ鏡筒では、鏡筒の周囲にn相の電機子コイルを配置して固定子を構成する。この固定子としての鏡筒の内部には、外周面に複数対の永久磁石を配置すると共に、バリエータレンズを保持した回転子を配置する。この固定子としての鏡筒の内周部に設けたねじ溝と、回転子の外周部に設けたねじ溝との間には、ボールを挿入して循環させるボールねじ機構を設ける。このように構成したレンズ鏡筒では、回転子の回転運動をボールねじ機構により摩擦損失を少なくし効率良く光軸方向の運動に変換して、ズーミングの動作を行う。
特開2008−58581号公報 特開平05−333255号公報
しかしながら、カム筒と、レンズを備えたレンズホルダとの間に回転動作を直進動作に変換するためのカム機構を配置し、そのカム機構をカム溝にボールを係合させて構成するレンズ鏡筒では、その製造作業が難しい。
これは、カム機構のカム溝にボールを組み込む作業工程で、ボールがカム溝から簡単に外れ落ち易いためである。
また、カム溝にボールを係合させる構造のカム機構では、カム溝内にボールを組み込む作業工程の後で、他の鏡筒を組み付けると、カム溝内のボールが見えなくなる。
このため、ボールがカム溝内から外れ落ちた状態で、他の鏡筒を組み付けてしまうと、不良品を製造してしまうこととなるので、製造作業に注意が必要で作業が困難なものとなっている。
本発明の目的は、カム機構のカム溝内にボールを組み込む作業後に、ボールが適正に組み込まれていることを確認できるようにして、レンズ鏡筒の製造作業を容易かつ適正に行なえるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ鏡筒は、内側の筒体の外側に外側の筒体を移動可能に組み付け、前記内側の筒体と前記外側の筒体との間に駆動カム溝とボールフォロアとによるカム機構を配置することにより、相対的な動作をガイドするように構成したレンズ鏡筒において、前記内側の筒体と前記外側の筒体との間に配置された前記ボールフォロアを、外部から覗くための貫通孔であるボールフォロア窓を穿設して構成したことを特徴とする。
本発明によれば、カム機構のカム溝内にボールを組み込む作業後に、ボールが適正に組み込まれていることを確認できるので、レンズ鏡筒の製造作業を容易かつ適正に行なえる。
以下、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒について、図1乃至図18を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるカム筒駆動カム溝8g、固定筒ボールフォロア9b及び固定筒ボールフォロア窓8kの構成を取り出し拡大して示す要部の断面斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したカメラの外観斜視図である。
図3は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したカメラの正面図である。
図4は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒部分を取り出して示すレンズ鏡筒の斜視図である。
図5は、沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。
図6は、沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による横断面図である。
図7は、沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による断面図である。
図8は、ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。
図9は、ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による縦断面図である。
図10は、ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による縦断面図である。
図11は、テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。
図12は、テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による縦断面図である。
図13は、テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による縦断面図である。
図14は、沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のD−D線による縦断面図である。
図15は、ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のD−D線による縦断面図である。
図16は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるCCDホルダ14に設けられたCCDホルダ衝撃受け部14aを取り出して示す斜視図である。
図17は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるカム筒8に設けられたボール確認窓8kを取り出して示す斜視図である。
図18は、本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒における固定筒9に設けられた固定筒ボールフォロア9bと固定筒ボールバネ9d部分を取り出して示す斜視図である。
図2、図3に示すように、光学機器としてのデジタルカメラ1の前方には、沈胴式の鏡筒2が設けられている。
鏡筒2は、図5に示すように、1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3及び4群レンズL4を備えており、4群レンズL4を光軸方向に移動させて焦点調節を行うよう構成されている。
図5、図8、図11、図17に示すところから理解されるように、1群レンズL1は、1群レンズホルダ3に保持される。この1群レンズホルダ3には、周方向に互いに離間した3箇所に、それぞれ回転動作を直進動作に変換するためのカム溝にボールを係合させて構成するカム機構を配置する。
このカム機構を構成するため、1群レンズホルダ3には、1群ボールフォロア3a、1群ボールバネ3b、1群衝撃ピン3c、1群直進溝3dを配置する。この1群ボールバネ3bは、1群ボールフォロア3aを1群カム溝8bに当接させるように付勢する。
2群レンズL2は、2群カムピン4aと光軸方向に伸びる1対の2群バー4bを有する2群レンズホルダ4により保持される。3群レンズL3は、3群カムピン5aと3群スリーブ5b、3群振れ止め5cを有する3群レンズホルダ5により保持される。4群レンズL4は、4群レンズホルダ6により保持される。
図7に示すように、鏡筒2は、シャッターユニット7を備える。シャッターユニット7は、SHカムピン7aとSHスリーブ7b、SH振れ止め7cを有する。また、この鏡筒2では、その内部に配置した一方の2群バー4bに、3群スリーブ5bとSHスリーブ7bとが光軸方向に移動可能に嵌合されている。さらに、この鏡筒2では、その内部に配置した他方の2群バー4bに、3群振れ止め5cとSH振れ止め7cとが光軸方向に移動可能に嵌合されている。
図5及び図7に示すように、この鏡筒2は、1群レンズホルダ3の内周と、2群レンズホルダ4の外周側との間に、カム筒8と直進案内筒として機能する固定筒9とを配置して構成する。
このカム筒8は、鏡筒2内部で光軸中心に対して回転可能に装着されている。このカム筒8は、外周部にギア部8aと1群カム溝8b、1群衝撃受け溝8h、が設けられている。また、カム筒8の内周部には、2群カム溝8c、3群カム溝8d、SHカム溝8e、カム筒駆動カム溝8g(図14に図示)、ローラーガイド8i、が設けられている。
図12に示すように、カム筒8のCCDホルダ14側端面には、カム筒衝撃受け部8jを設ける。
図1、図17に示すようにカム筒駆動カム溝8gの溝部底面の所定位置には、固定筒ボールフォロア窓8kが形成される。
図6に示すように、カム筒8の外周には、カム筒脱臼防止ストッパ8Lを形成する。
図5に示すように、1群カム溝8bには、1群ボールバネ3bの付勢力によって1群ボールフォロア3aが当接している。
1群衝撃受け溝8hには、通常の駆動状態では1群衝撃ピン3cが適切な隙間を保ちながら配置されている。
固定筒9の外周壁には、光軸方向に延びる貫通長穴状の2群直進溝9a(図7に図示)が、周方向に互いに離間した3箇所に配置されている。また図7に示すように、2群直進溝9aと同位相の固定筒9上端面には、1群直進キー9cが形成されている。2群直進溝9aには、2群カムピン4aが光軸方向に移動可能に嵌合している。1群直進キー9cには、1群直進溝3dが光軸方向に移動可能に勘合している。
また図14乃至図18から理解されるように、固定筒9の外周部には、固定筒ボールフォロア9bが、周方向に互いに離間した3箇所に、それぞれ自転可能に取り付けられている。固定筒ボールフォロア9bの内の少なくとも一つは、固定筒ボールバネ部9dによってカム筒8のカム筒駆動カム溝8gに押し付けられるように付勢されている。また、残る2つの固定筒ボールフォロア9bは、一つの固定筒ボールフォロア9bを付勢する固定筒ボールバネ部9dの反力により、カム筒駆動カム溝8gに弾性的に押し付けられる。
図7に示すように、固定筒9の外周上には、ローラー9iを介して、カム筒8が回転可能に支受されている。このローラー9iは、ポリアセタール等の弾性材料で作られたローラーである。ローラー9iは、軸太のドラム部9ib両端部に一対の軸部9iaを配置して構成する。このローラー9iは、両端の軸部9iaを、固定筒9の軸受に回転自由に軸支され、ドラム部9ibがローラカム筒8のローラーガイド8iに転接してカム筒8が固定筒9の外周上を回転可能となるように支受する。
また図4、図5に示すように、この鏡筒2は、駆動ギア10、ズーム駆動装置11、メイン基板12、鏡筒フレキ13、CCDホルダ14、ボイスコイル15を用いた4群駆動装置を備える。
このCCDホルダ14には、CCDホルダ衝撃受け部14a(図12、図16に図示)が設けられている。このCCDホルダ14には、CCDホルダストッパ14b(6に図示)が設けられている。また、このCCDホルダ14は、デジタルカメラ1の本体側に固定されて、固定筒9、駆動ギア10、ズーム駆動装置11、4群駆動装置15を保持するよう構成されている。
また、このデジタルカメラ(電子カメラ)であるカメラ1では、カメラ本体にメイン基板12を内蔵する。このメイン基板12は、不図示の配線を介してCCDプレート25上のCCD26に接続されている。このデジタルカメラ1では、鏡筒2によってCCD26上に結像される被写体像を撮影するように構成されている。
次に、上述のように構成した沈胴式鏡筒2の動作について説明する。
このカメラ1では、鏡筒2を光軸方向に移動動作させる場合には、図示しない制御部によって、メイン基板12から鏡筒フレキ13を介してズーム駆動装置11に通電して駆動制御する。すると、ズーム駆動装置11の回転駆動力は、ギア部8aに噛合する駆動ギア10を介してカム筒8に伝達され、カム筒8が固定筒9周りに回転する。
すると、この鏡筒2では、カム筒8の回転に伴い、カム筒8の内周側の1群カム溝8bに係合する1群ボールフォロア3aが、1群カム溝8b(螺旋状のカム溝)に沿って移動する。このとき、1群ボールフォロア3aが設けられた1群レンズホルダ3は、1群直進溝3dに嵌合する1群直進キー9cにガイドされるので、1群レンズホルダ3とこれに付随するものが光軸方向に移動する。
同様に、この鏡筒2では、カム筒8が回転すると、カム筒8の内周側の2群カム溝8cに係合する2群カムピン4aが、2群カム溝8cのカム溝に沿って移動する。すると、これに連動して2群レンズホルダ4とこれに付随するものが、2群直進溝9aにガイドされて光軸方向に移動する。
同じく、カム筒8が回転すると、カム筒8の内周側の3群カム溝8dに係合する3群カムピン5aは、3群カム溝8dのカム溝に沿って移動する。すると、これに連動して3群レンズホルダ5とこれに付随するものが、2群バー4bにガイドされて光軸方向に移動する。
また、カム筒8が回転すると、カム筒8の内周側のSHカム溝8eに係合するSHカムピン7aは、SHカム溝8eのカム溝に沿って移動する。すると、これに連動してシャッターユニット7が、2群バー4bにガイドされて光軸方向に移動する。
さらに、固定筒9の外周の固定筒ボールフォロア9bにカム筒駆動カム溝8gが係合するカム筒8は、ローラーガイド8iをドラム部9ibにガイドされながら回転する。すると、カム筒8、1群レンズホルダ3、2群レンズホルダ4、3群レンズホルダ5、4群レンズホルダ6及びシャッターユニット7は、カム筒駆動カム溝8gのカム溝に沿って図14、図15に示すように光軸方向に移動する。
また、この鏡筒2では、4群駆動装置15によって4群レンズL4を光軸方向に進退移動することにより合焦動作を行う。
この鏡筒2は、図5乃至図7、図14に示す沈胴状態から、図8乃至図10、図15に示すワイド撮影状態に移動する。このときこの鏡筒2では、1群レンズホルダ3と2群レンズホルダ4、3群レンズホルダ5、4群レンズホルダ6、シャッターユニット7、カム筒8が、それぞれ光軸方向に移動する。
さらにこの鏡筒2では、カム筒8が回転することで、図11から図13に示すテレ撮影状態に移動する。
次に、上述のように構成した鏡筒2において、図1、図17に示す固定筒ボールフォロア窓8kについて説明する。
この鏡筒2では、カム筒駆動カム溝8gの溝部底面が固定筒ボールフォロア9bと接しないように構成されている。よって、このカム筒駆動カム溝8gでは、溝部底面にカム筒8を貫通する穴を設けても固定筒ボールフォロア9bの動作の支障にならない。そこで図1に示すようにカム筒駆動カム溝8gの溝部底面に固定筒ボールフォロア窓8kを形成している。
また固定筒ボールフォロア窓8kから固定筒ボールフォロア9bが見える状態は、図17に示すように1群レンズホルダ3の1群直進溝3dが1群直進キー9cに嵌合する位相である。
このため1群レンズホルダ3で固定筒ボールフォロア窓8kを覆う直前に固定筒ボールフォロア9bの組み込みを確認することが可能となり組み立て性が向上する。
さらに固定筒ボールフォロア窓8kはカム筒駆動カム溝8gのワイド撮影位置からテレ撮影位置の使用範囲以外の位相に設けられており、カム筒駆動カム溝8gの精度を悪化させることなく固定筒ボールフォロア9bの組み込みを確認することが可能となる。
すなわち、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒では、図1、図17及び図18に示すように、固定筒9の外周上にカム筒8の筒穴を挿通して光軸の周りに回転可能でかつ光軸方向に移動可能に装着する。これと共に、この鏡筒2では、カム筒8の回転動作に連動してカム筒8を光軸方向に移動させるため、カム筒8の内周部と、固定筒9の外周部との間にカム溝にボールを係合させた構造のカム機構を構成する。
このカム溝にボールを係合させる構造のカム機構を構成するため、カム筒8の内周部には、カム筒8を光軸方向に所定距離移動させるためのリフト(揚程)があるカム曲線に形成したカム筒駆動カム溝8gを形成する。このカム筒駆動カム溝8gは、断面略V字状の溝として形成する。このカム筒駆動カム溝8gは、V字の両側面の間に、従動子となる固定筒ボールフォロア9bを挟み付けるようにして転動させるように構成する。
なお、このカム筒駆動カム溝8gは、断面V字状の底部となる角をとって、断面逆等脚台形に形成しても良い。さらに、このカム筒駆動カム溝8gは、断面V字状の底部分に矩形細溝が連続するような断面形状に形成しても良い。
また、このカム溝にボールを係合させた構造のカム機構を構成するため、固定筒9の外周部には、カム筒駆動カム溝8gに対応する所定位置に設けた支受凹部内に、球形の固定筒ボールフォロア9bを自転自由に装着する。
そして図1に示すように、固定筒9に装着された固定筒ボールフォロア9bは、固定筒9の外周部にカム筒8が嵌め付けられたときに、固定筒ボールフォロア9bがカム筒駆動カム溝8g内にセットされる。
また、このレンズ鏡筒では、カム筒8の外周面上の所定位置に、カム筒駆動カム溝8gの底部に連通する貫通孔である固定筒ボールフォロア窓8kを穿孔する。この固定筒ボールフォロア窓8kを穿孔する所定位置は、固定筒9に装着されたカム筒8が、位置精度を要求されない状態のときに、固定筒ボールフォロア9bが存在する位置を選んで設定する。
例えば、この固定筒ボールフォロア窓8kを穿孔する所定位置は、ワイド撮影状態、テレ撮影状態にあるときの撮影領域に固定筒ボールフォロア9bが位置する範囲を避け、沈胴状態の位置又は撮影領域以外の位置に設定する。
このように固定筒ボールフォロア窓8kを撮影領域以外の位置に設定した場合には、撮影領域にあるカム筒駆動カム溝8gの精度を悪化させることを防止できる。これは、カム筒8のカム筒駆動カム溝8g部分に固定筒ボールフォロア窓8kを設けると、固定筒ボールフォロア窓8kの周囲の強度が低下し、カム筒駆動カム溝8gの精度が低下する。よって、このカム筒8では、固定筒ボールフォロア窓8kをカム筒駆動カム溝8gの撮影領域以外の駆動カム溝上に設けることによって、カム筒駆動カム溝8gにおける撮影領域の範囲内での精度を維持できる。
さらに、このカム筒8を樹脂成形で形成する場合には、固定筒ボールフォロア窓8kを設けるための異形状が金型内にあると樹脂の流れが阻害されるため成形時に異形状周囲のカム溝の寸法精度が低下する。そこで、このカム筒8では、固定筒ボールフォロア窓8kをカム筒駆動カム溝8gにおける撮影領域以外の場所に設けることにより、カム筒駆動カム溝8gの撮影領域の範囲内での寸法精度が低下することを防止する。
さらに、この固定筒ボールフォロア窓8kを穿孔する所定位置は、1群直進キー9cと同時に固定筒ボールフォロア窓8kが目視できる位置に設定する。このように設定した場合には、固定筒9に組み付けたカム筒8の外周部に1群レンズホルダ3を装着する際に、固定筒ボールフォロア窓8kから固定筒ボールフォロア9bの存在を確認でき便利である。これは、1群直進キー9cと、1群レンズホルダ3の1群直進溝3dとを目視で位置合わせする際に、同時に固定筒ボールフォロア窓8kを目視できるためである。
また、固定筒ボールフォロア窓8kを設けた場合には、カム筒8の外周部に1群レンズホルダ3を装着する直前に固定筒ボールフォロア9bが脱落していないことを確認することが可能となり、組み立て性を向上できる。
さらに、このカム筒8では、カム筒駆動カム溝8gの底部で固定筒ボールフォロア9bが転接しない位置に、固定筒ボールフォロア窓8kを開口させるので、固定筒ボールフォロア9bが固定筒ボールフォロア窓8kに嵌まらない。
なお、上述した実施の形態では、カム筒8にカム筒駆動カム溝8gを設け、固定筒9に固定筒ボールフォロア9bを設けた構成について説明した。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、カム筒8の内周部にボールフォロアを設け、固定筒9の外周部に駆動カム溝を設けて構成する。これと共に、カム筒8には、カム筒8に設けた支受凹部内のボールフォロアを覗くためのボールフォロア窓を穿設して構成する。または、固定筒9に、固定筒9に設けたカム筒駆動カム溝内にあるボールフォロアを覗くためのボールフォロア窓を穿設して構成しても良い。
すなわち、本発明のレンズ鏡筒では、内側の筒体(固定筒9)の外側に外側の筒体(カム筒8)を移動可能に組み付ける。そして、内側の筒体と外側の筒体との間には、駆動カム溝(例えば、カム筒駆動カム溝8g)とボールフォロア(例えば、固定筒ボールフォロア9b)とによるカム機構を配置することにより、相対的な動作をガイドするように構成する。
さらに、このレンズ鏡筒では、内側の筒体と外側の筒体との間に配置されたボールフォロアを、外部から覗くための貫通孔であるボールフォロア窓を、内側の筒体又は外側の筒体の少なくとも一方に穿設して構成する。このように構成することにより、内側の筒体又は外側の筒体の外側から、ボールフォロア窓を通じてボールフォロアの存在を確認できる。
本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるカム筒駆動カム溝、固定筒ボールフォロア及び固定筒ボールフォロア窓の構成を取り出し拡大して示す要部の断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したカメラの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したカメラの正面図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒部分を取り出して示すレンズ鏡筒の斜視図である。 沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。 沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による横断面図である。 沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による断面図である。 ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。 ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による縦断面図である。 ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による縦断面図である。 テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のA−A線による縦断面図である。 テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のB−B線による縦断面図である。 テレ撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のC−C線による縦断面図である。 沈胴状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のD−D線による縦断面図である。 ワイド撮影状態のレンズ鏡筒の内部構造を示す図3のD−D線による縦断面図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるCCDホルダに設けられたCCDホルダ衝撃受け部を取り出して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒におけるカム筒に設けられたボール確認窓を取り出して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒における固定筒に設けられた固定筒ボールフォロアと固定筒ボールバネ部分を取り出して示す斜視図である。
符号の説明
L1 1群レンズ
L2 2群レンズ
L3 3群レンズ
L4 4群レンズ
1 カメラ
2 鏡筒
8 カム筒
8g カム筒駆動カム溝
8k 固定筒ボールフォロア窓
9 固定筒
9b 固定筒ボールフォロア

Claims (4)

  1. 内側の筒体の外側に外側の筒体を移動可能に組み付け、前記内側の筒体と前記外側の筒体との間に駆動カム溝とボールフォロアとによるカム機構を配置することにより、相対的な動作をガイドするように構成したレンズ鏡筒において、
    前記内側の筒体と前記外側の筒体との間に配置された前記ボールフォロアを、外部から覗くための貫通孔であるボールフォロア窓を穿設して構成したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記外側の筒体における外周部から、内周部に形成された駆動カム溝における、前記ボールフォロアに転接しない位置に開口するように貫通するボールフォロア窓を穿設して構成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記外側の筒体の内周部に形成する前記駆動カム溝を断面V字状の溝に形成し、前記外側の筒体における外周部から前記断面V字状の駆動カム溝における、前記ボールフォロアに転接しない底部に開口するように貫通するボールフォロア窓を穿設して構成したことを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ボールフォロア窓を穿孔する位置を、撮影状態にあるときに前記駆動カム溝上で前記ボールフォロアが位置する撮影領域の範囲以外の位置に設定して構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のレンズ鏡筒。
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