JP4480107B2 - 空き缶等の選別処理装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、空き缶等の混合回収物をスチール缶、アルミ缶、空きビン、ペットボトル等に選別し、かつ選別したスチール缶、アルミ缶を減容処理する空き缶等の選別処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機や家庭等にて発生する清涼飲料水等の空き缶、空きビン、ペットボトルは回収されて再利用が図られており、これら回収される空き缶、空きビン、ペットボトルは分別回収されているが、分別されずに回収された場合には、手選別も含めた種々の選別装置によって種類毎に選別され、必要に応じて減容処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、空き缶、空きビン、ペットボトルなどが分別されずに回収されることも多々あり、このような混合した回収物を種類別に効率よく選別し、かつ減容処理できるコンパクトな装置が要求されている。
【0004】
本発明は上記の点に鑑み、空き缶、空きビン、ペットボトル等の混合回収物を種類別に選別して減容処理するに好適な空き缶等の選別処理装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために、請求項1記載の空き缶等の選別処理装置は、回収した空き缶、空きビン、ペットボトル等を搬送する搬送コンベヤを備え、該搬送コンベヤによって搬送される空き缶中のスチール缶を磁力により吸着して選別回収するスチール缶選別機と、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶を磁界を利用して前方に弾き飛ばして選別回収するアルミ缶選別機とを備え、選別されたスチール缶、アルミ缶のそれぞれを一時貯留する貯留ホッパを備え、該貯留ホッパから払い出される空き缶を受け入れて圧縮減容処理するプレス機を備えると共に、搬送コンベヤから排出されて落下する空きビン、ペットボトル、ゴミに向けて送風して軽量のペットボトルとゴミを吹き飛ばす送風機と、該送風機からの送風を通過案内させ、吹き飛ばしたゴミはこの送風に同伴させて通過させる一方、ペットボトルは通過させない大きさの透孔を穿設した格子部とから成る空きビン、ペットボトル、ゴミ分離用の送風選別手段を備え、該送風選別手段により分離された空きビン、ペットボトル、ゴミのそれぞれを回収する回収シュートを備えたことを特徴としている。
【0006】
また、請求項2記載の空き缶等の選別処理装置は、前記搬送コンベヤへの投入側には、ペットボトルの長手方向を搬送コンベヤの搬送方向に対し略平行に整列させる整列手段を配設したことを特徴としている。
【0007】
また、請求項3記載の空き缶等の選別処理装置は、前記整列手段は、搬送コンベヤの投入側のベルト中央部の上位に搬送方向に対し平行に吊り下げた整列板と、該整列板の搬送方向前方に吊り下げた可撓性の棒体とから成ることを特徴としている。
【0008】
また、請求項4記載の空き缶等の選別処理装置は、前記搬送コンベヤの上流側にはゴミ袋を破袋する破袋台を設置し、該破袋台の台面は所定の隙間を設けた格子状とすると共に、搬送コンベヤ側が低くなるように傾斜させ、かつ台面には振動モータを取り付けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の空き缶等の選別処理装置によれば、回収された空き缶、空きビン、ペットボトル等の混合回収物を搬送コンベヤに載せて搬送し、その搬送途中でスチール缶選別機にて先ずスチール缶を磁力により吸着して選別し、続いてアルミ缶選別機によって搬送コンベヤから排出されるアルミ缶を磁界を利用して前方に弾き飛ばして選別する。残った空きビンとペットボトル等は搬送コンベヤから落下させる間に送風機から送る風によって軽量のペットボトルを遠くへ飛ばして空きビンと分離し、それぞれの回収シュートへと回収する。
【0010】
また、選別されたスチール缶、アルミ缶はそれぞれの貯留ホッパに一旦貯留され、その貯留量が所定量に達すると、貯留ホッパの排出ゲートを開放してプレス機に供給し、圧縮して減容処理する。このように、空き缶等の混合回収物をスチール缶、アルミ缶、空きビン、ペットボトルの種類別に選別回収でき、かつスチール缶、アルミ缶は圧縮減容処理できるので、空き缶等の混合回収物の選別減容処理にはコンパクトで好適な装置となる。
【0011】
また、送風機からの送風は所定間隔で透孔を穿設した格子部を通過させるようにし、この格子部を通過する送風に小ゴミのみを同伴させてペットボトルと小ゴミを選別する。これによって、ペットボトルに混じって回収されていた小ゴミを取り除くことができる。
【0012】
また、本発明の請求項2及び3記載の空き缶等の選別処理装置によれば、搬送コンベヤの投入側に配設した整列手段によってペットボトルの長手方向を搬送コンベヤの搬送方向に対し略平行とさせるので、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶をアルミ缶選別機によってを前方に弾き飛ばす際に、ペットボトルがアルミ缶に押されて一緒に飛ばされことがなく、アルミ缶貯留ホッパにペットボトルが紛れ込むことを防止できる。
【0013】
また、本発明の請求項4記載の空き缶等の選別処理装置によれば、空き缶等の混合回収物の入った袋を破袋台に載せると、作業者は破袋刃で袋を切り裂き、内容物である空き缶等を取り出してから手選別により不要物を取り除くのであるが、このとき、破袋台の台面を振動モータによって振動させているので、残液やゴミ等の残渣を台面の格子状の隙間から下方に落とし込むことができ、また、空き缶等が傾斜した台面上を転がりやすく、これによって、作業者は選別や搬送コンベヤへの送り込み作業を楽に行うことができ、また残液や残渣も極力取り除くことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】
図中の1は回収したゴミ袋を破袋する破袋台であって、架台2上に上部を開放すると共に、下部に排出口を有する受けホッパ3を配設しており、該受けホッパ3の上部開放部には破袋作業用の台面4を配設している。
【0016】
前記台面4は、図4のように、複数の平鋼または棒材を所定間隔で略平行に配置しており、その配置間隔は空き缶、空きビン、ペットボトルが通り抜けることのないようにしながらできるだけ広い隙間を確保させると共に、空き缶等を移動させていく方向に傾斜させている。そして、台面4には振動モータ5を取り付け、該振動モータ5の駆動によって台面4上の空き缶等に振動を与え、空き缶等に同伴するゴミ等の残渣や残液等を隙間から落下させて受けホッパ3を介して下位の残液回収パレット6に回収させるようにしている。また、台面4の傾斜によって空き缶等が転がって排出側に向けて移動しやすいようにしている。
【0017】
破袋台1の側部には破袋した袋より取り出した空き缶等を搬送するための搬送コンベヤ7を配設しており、該搬送コンベヤ7は上端部のヘッドプーリ8と下端部のテールプーリ9とにひれ付の無端ベルト10を巻回し、フレーム11を傾斜を持たせて配設すると共に、その上方部は折曲して略水平となるように形成している。
【0018】
搬送コンベヤ7の水平部の上位には、モータ12によって搬送コンベヤ7と直交方向に循環するベルト13の内部に磁石14を配設してスチール缶を吸着するスチール缶選別機15を配設し、該スチール缶選別機15の端部には選別したスチール缶を貯留するスチール缶貯留ホッパ16を配設している。スチール缶貯留ホッパ16の出口にはシリンダ17にて開閉自在として排出ゲート18を取り付けている。
【0019】
また、搬送コンベヤ7先端のヘッドプーリ8には磁石を周囲に配設した回転ロータ19を内蔵し、モータ20により回転ロータ19を回転させることによって発生する磁界とその磁界によりアルミ缶に発生する渦電流による磁界とを反発させてアルミ缶を前方に弾き飛ばすアルミ缶選別機21を形成していると共に、該アルミ缶選別機21の前方にはアルミ缶を貯留するアルミ缶貯留ホッパ22を配設している。アルミ缶貯留ホッパ22の出口にはシリンダ23にて開閉自在とした排出ゲート24を取り付けている。
【0020】
更に、搬送コンベヤ7のヘッドプーリ8から真下に落下する空きビン、ペットボトルを送風を利用してそれぞれに分離する送風選別手段が配設される。送風選別手段の送風供給源となる送風機25はその排気管26の先端開口を搬送コンベヤ7から排出される空きビン、ペットボトルを落下案内するシュート27の下側壁に穿設した透孔28に臨ませ、落下する空きビン、ペットボトルに向けて風を送って軽量のペットボトルを飛ばして空きビンと分離するようにしている。
【0021】
また、送風機25の排気管26の先端開口から吹き出す風がシュート27内を通り抜けできるように、図5のように、シュート27の上側壁に透孔29を穿設すると共に、シュート27の上側にはゴミ回収シュート30を取り付け、該ゴミ回収シュート30の下側壁の前記透孔29に合致する位置には所定間隔でペットボトルを通過させない大きさの透孔31を穿設した格子部32を形成し、この格子部32によってペットボトルと小ゴミを分離するようにしている。このように、送風選別手段は送風機25と格子部32との組み合わせによって空きビン、ペットボトル、小ゴミを選別することができる。
【0022】
また、シュート27の下方は二股に分岐させており、送風機25に近い側が空きビン回収シュート33、遠い側がペットボトル回収シュート34となる。なお、35、36、37は回収箱である。
【0023】
なお、小ゴミを選別する必要がない場合には、シュート27の透孔29を穿設せず、送風機25の送風がペットボトルを吹き飛ばしながらペットボトル回収シュート34側に流れるようにしておくと良い。
【0024】
38は空き缶を圧縮減容するプレス機であって、空き缶を投入するプレスホッパ39内に、一端をシリンダ40に連結したプッシャ41を配設しており、シリンダ40の駆動によってプッシャ41を摺動させてプレスホッパ38内に投入された空き缶を圧縮減容し、ブロック化した空き缶を昇降扉42を開放して押し出すようにしている。
【0025】
前記プレス機38は、スチール缶貯留ホッパ16とアルミ缶貯留ホッパ22の下部と連通させており、スチール缶貯留ホッパ16とアルミ缶貯留ホッパ22のそれぞれに貯留する空き缶がプレスホッパ39の容量を満たす所定レベルに達したことをセンサー(図示せず)によりに検出すれば、排出ゲート18又は24を開放してスチール缶又はアルミ缶をプレスホッパ39内に投入し、圧縮減容するようになっている。
【0026】
また、搬送コンベヤ7への投入側には、図7に示すように、ペットボトルの長手方向を搬送コンベヤ7の搬送方向に対し略平行に整列させるための整列手段43を適宜配設する。該整列手段43の役目は、搬送コンベヤ7から排出されるアルミ缶がアルミ缶選別機21によってを前方に弾き飛ばされる際に、ペットボトルがアルミ缶に後押しされて一緒に飛ばされ、ペットボトルがアルミ缶貯留ホッパ22内に紛れ込むのを防止するためのもので、例えば、ペットボトルの長手方向がベルト幅方向に向いてベルト10上に載り、その後方にアルミ缶が二個横たわった場合、アルミ缶選別機21によって後方のアルミ缶が飛ばされると前方のペットボトルを後押しして一緒に飛ばすことが希に起こり得る。このとき、ペットボトルが搬送方向に対し略平行になっているときには一緒に飛ばされることはあまりない。
【0027】
前記整列手段43の一例としては、図7に示すように、搬送コンベヤ7の投入側のベルト中央部の上位に搬送方向に対し平行に整列板44を吊り下げる。また、その搬送前方には必要に応じて可撓性の棒体45をベルト10の幅中央部に適宜数吊り下げる。これによって、搬送コンベヤ7上に投入されたペットボトルが整列板44に衝突すると跳ねてペットボトルの長手方向が搬送方向を向いてベルト上に載せられて搬送される。そして、ペットボトルが整列板を過ぎたところでペットボトルがベルト幅方向に傾くようなものがあれば、棒体45に接触してその姿勢を矯正されるか、またはベルト上を転がり落ちて下方の整列板44によって姿勢を矯正される。これによって、ベルト上のペットボトルはその長手方向が搬送方向を向くようになり、搬送コンベヤ7から排出されるときに、アルミ缶選別機21によってアルミ缶が前方に弾き飛ばされてもペットボトルを後押しして一緒に飛ばすこともなくなり、アルミ缶貯留ホッパ22内にペットボトルが紛れ込むことがなくなる。
【0028】
なお、整列手段43は、搬送コンベヤ7の投入側に取り付けたが、破袋台1の台面4上の排出側に搬送コンベヤ7の搬送方向に平行とした整列板を取り付けるなど、適宜変更可能である。
【0029】
46は前記装置群を載せる基礎台であって、該基礎台46は車両にて運搬可能な大きさとすることが好ましく、これに前記装置群を図に示すように組み込めば装置全体をコンパクトに仕上げることができ、運搬した場所に据え置けばすぐにでも運転可能となって使い勝手の良いものとなる。
【0030】
次に、回収した空き缶等を上記の選別処理装置によって選別圧縮処理する手順について説明する。
【0031】
先ず、空き缶等を詰め込んだ袋を破袋台1上に順次載せ、作業者が袋を掴んで刃物等を押し当てて袋を引き裂き、内容物である空き缶等を台面4上に広げる。作業員は台面4上のゴミ袋や大きなゴミを取り除きながら空き缶等を搬送コンベヤ7側へと払い出すのであるが、この間に振動モータ5の振動によって空き缶等に残る清涼飲料水等の残液やその他一般ゴミ等の残渣は破袋台1の台面4の隙間から下方の受けホッパ3に落下して残液回収パレット6に回収される。また、台面4の傾斜によって空き缶等は排出側へと転がるので、作業員は空き缶等を楽に搬送コンベヤ7側へと払い出すことができる。
【0032】
破袋台1から搬送コンベヤ7に空き缶等が払い出されると、ペットボトルは、図7に示す整列板44、棒体45などによる整列手段43によってその長手方向を搬送コンベヤ7の搬送方向に対し略平行に整列されながら搬送されていく。
【0033】
搬送コンベヤ7によって搬送される空き缶等がスチール缶選別機15の下位に到達すると、循環するベルト13の内部の磁石14によってスチール缶のみが吸着されてスチール缶貯留ホッパ16へと回収される。
【0034】
スチール缶以外のものは搬送コンベヤ7の排出側に到達すると、ヘッドプーリ8に配設したアルミ缶選別機21の回転ロータ19が発生させる磁界とその磁界によりアルミ缶に発生する渦電流による磁界とが反発し、アルミ缶を前方に弾き飛ばしてアルミ缶貯留ホッパ22へと回収される。
【0035】
アルミ缶以外の空きビン、ペットボトル、小ゴミは搬送コンベヤ7の先端部から真下に落下するが、送風機25の排気管26からの送風によって軽量のペットボトルや小ゴミは吹き飛ばされ、小ゴミはシュート27の透孔29及び格子部32を通過し、ゴミ回収シュート30内へと導かれて回収箱37に回収される。また、ペットボトルはゴミ回収シュート30の格子部32を通過できないためにペットボトル回収シュート34側に落下して回収箱36に回収される。また、送風に殆ど影響されない空きビンはそのまま落下して空きビン回収シュート33側に導かれて回収箱35に回収される。なお、シュート27の透孔29を穿設していない場合は、小ゴミは選別されない。
【0036】
また、スチール缶貯留ホッパ16、アルミ缶貯留ホッパ22内には空き缶が貯留されていき、例えば、スチール缶貯留ホッパ16内の貯留量が所定の貯留レベル(プレス1回分の量レベル)に達したことをセンサにて検出すると、シリンダ17を縮小動作させて排出ゲート18を開放し、スチール缶をプレス機38のプレスホッパ39内に投入する。スチール缶がプレスホッパ39内に投入されると、プレスホッパ39の上蓋(図示せず)を閉じ、シリンダ40を伸張させてプッシャ41を前進させ、スチール缶を圧縮してブロック状に減容処理する。
【0037】
また、スチール缶のプレス中にアルミ缶貯留ホッパ22内のアルミ缶が所定の貯留レベル(プレス1回分の量レベル)に達したことをセンサにて検出すると、プレス順番待ちとなる。このとき、アルミ缶貯留ホッパ22が満杯になったりすると搬送コンベヤ7の運転を中止させる。そして、スチール缶貯留ホッパ16内のセンサが空発信すれば排出ゲート18を閉塞し、スチール缶のプレスが完了後、引き続きアルミ缶貯留ホッパ22のシリンダ23を縮小動作させて排出ゲート24を開放してアルミ缶のプレスを行うのである。
【0038】
このように、前記選別処理装置によると、空き缶等の混合回収物をスチール缶、アルミ缶、空きビン、ペットボトル等の種類別に選別でき、またスチール缶とアルミ缶はプレス38にて減容処理できるので、混合した回収物を選別減容処理するに好適な装置となる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1記載の空き缶等の選別処理装置によれば、回収した空き缶、空きビン、ペットボトル等を搬送する搬送コンベヤを備え、該搬送コンベヤによって搬送される空き缶中のスチール缶を磁力により吸着して選別回収するスチール缶選別機と、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶を磁界を利用して前方に弾き飛ばして選別回収するアルミ缶選別機とを備え、選別されたスチール缶、アルミ缶のそれぞれを一時貯留する貯留ホッパを備え、該貯留ホッパから払い出される空き缶を受け入れて圧縮減容処理するプレス機を備えると共に、搬送コンベヤから排出されて落下する空きビン、ペットボトル、ゴミに向けて送風して軽量のペットボトルとゴミを吹き飛ばす送風機と、該送風機からの送風を通過案内させ、吹き飛ばしたゴミはこの送風に同伴させて通過させる一方、ペットボトルは通過させない大きさの透孔を穿設した格子部とから成る空きビン、ペットボトル、ゴミ分離用の送風選別手段を備え、該送風選別手段により分離された空きビン、ペットボトル、ゴミのそれぞれを回収する回収シュートを備えたので、スチール缶、アルミ缶、空きビン、ペットボトル、小ゴミの混合回収物をそれぞれ種類毎に選別できると共に、スチール缶、アルミ缶を圧縮減容処理でき、混合回収物の選別、減容処理に好適な装置となる。
【0040】
また、本発明の請求項2記載の空き缶等の選別処理装置によれば、前記搬送コンベヤへの投入側には、ペットボトルの長手方向を搬送コンベヤの搬送方向に対し略平行に整列させる整列手段を配設したので、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶がアルミ缶選別機によって前方に弾き飛ばされる際に、アルミ缶がペットボトルを後押しして一緒に飛ばすことがなくなり、選別回収したアルミ缶にペットボトルが紛れ込むことはない。
【0041】
また、本発明の請求項3記載の空き缶等の選別処理装置によれば、前記整列手段は、搬送コンベヤの投入側のベルト中央部の上位に搬送方向に対し平行に吊り下げた整列板と、該整列板の搬送方向前方に吊り下げた可撓性の棒体とから成るので、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶がアルミ缶選別機によって前方に弾き飛ばされる際に、アルミ缶がペットボトルを後押しして一緒に飛ばすことがなくなり、選別回収したアルミ缶にペットボトルが紛れ込むことはない。
【0042】
また、本発明の請求項4記載の空き缶等の選別処理装置によれば、前記搬送コンベヤの上流側にはゴミ袋を破袋する破袋台を設置し、該破袋台の台面は所定の隙間を設けた格子状とすると共に、搬送コンベヤ側が低くなるように傾斜させ、かつ台面には振動モータを取り付けたので、作業者は選別や搬送コンベヤへの払い出し作業を楽に行うことができ、また残液や残渣も極力取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空き缶等の選別処理装置の一部切り欠き正面図である。
【図2】図1の一部切り欠き背面図である。
【図3】図1の一部切り欠き側面図である。
【図4】破袋台の平面図である。
【図5】図1の要部の拡大図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】整列手段の部分を示す一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1…破袋台 4…台面
5…振動モータ 7…搬送コンベヤ
5…スチール缶選別機 16…スチール缶貯留ホッパ
21…アルミ缶選別機 22…アルミ缶貯留ホッパ
25…送風機 26…排気管
27…シュート 28、29、31…透孔
30…ゴミ回収シュート 32…格子部
33…空きビン回収シュート 34…ペットボトル回収シュート
37…プレス機 39…プレスホッパ
43…整列手段 44…整列板
45…棒体 46…基礎台
Claims (4)
- 回収した空き缶、空きビン、ペットボトル等を搬送する搬送コンベヤを備え、該搬送コンベヤによって搬送される空き缶中のスチール缶を磁力により吸着して選別回収するスチール缶選別機と、搬送コンベヤから排出されるアルミ缶を磁界を利用して前方に弾き飛ばして選別回収するアルミ缶選別機とを備え、選別されたスチール缶、アルミ缶のそれぞれを一時貯留する貯留ホッパを備え、該貯留ホッパから払い出される空き缶を受け入れて圧縮減容処理するプレス機を備えると共に、搬送コンベヤから排出されて落下する空きビン、ペットボトル、ゴミに向けて送風して軽量のペットボトルとゴミを吹き飛ばす送風機と、該送風機からの送風を通過案内させ、吹き飛ばしたゴミはこの送風に同伴させて通過させる一方、ペットボトルは通過させない大きさの透孔を穿設した格子部とから成る空きビン、ペットボトル、ゴミ分離用の送風選別手段を備え、該送風選別手段により分離された空きビン、ペットボトル、ゴミのそれぞれを回収する回収シュートを備えたことを特徴とする空き缶等の選別処理装置。
- 前記搬送コンベヤへの投入側には、ペットボトルの長手方向を搬送コンベヤの搬送方向に対し略平行に整列させる整列手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の空き缶等の選別処理装置。
- 前記整列手段は、搬送コンベヤの投入側のベルト中央部の上位に搬送方向に対し平行に吊り下げた整列板と、該整列板の搬送方向前方に吊り下げた可撓性の棒体とから成ることを特徴とする請求項2記載の空き缶等の選別処理装置。
- 前記搬送コンベヤの上流側にはゴミ袋を破袋する破袋台を設置し、該破袋台の台面は所定の隙間を設けた格子状とすると共に、搬送コンベヤ側が低くなるように傾斜させ、かつ台面には振動モータを取り付けたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の空き缶等の選別処理装置。
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