JP4479653B2 - 車両用揮発成分供給器 - Google Patents

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Description

本発明は、空調ダクト内に揮発成分を供給する車両用揮発成分供給器に関する。
従来より、車両用空調ダクト内に芳香剤などの揮発成分を供給する装置として、空調ダクトの外側に揮発成分容器を配置し、この揮発成分容器の揮発成分出口と空調ダクトとを通路でつなぐようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような車両用揮発成分供給器では、容器に充填されている揮発成分が使用に伴い減少した場合は、揮発成分容器そのものを交換したり、あるいは容器へ揮発成分を補充したりするために、揮発成分容器を車両より取り外す必要がある。
特許第3134306号公報
従来は、揮発成分供給器自体を、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)など、乗員に面した意匠面に配置され、揮発成分容器の交換や脱着も意匠面において簡便に行うことができるようにしていた。
しかし、インパネの意匠面には、オーディオ機器やナビゲーションシステムの操作盤や表示板、さらにはセンタフェイス吹出口などが配置されており、この意匠面にさらに揮発成分供給器を配置しようとすると、配置スペースの確保が困難であったり、あるいは意匠面のデザイン性が損なわれるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、揮発成分容器の交換を容易にし、かつ、車載機器との配置スペースの競合が生じないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、空調ダクト(20)の壁面に設けられたダクト開口(21)より揮発成分を空調ダクト(20)内に供給する車両用揮発成分供給器であって、揮発成分を放散する放散開口(14a、14b)を備えた揮発成分パッケージ(13a、13b)を収納するパッケージトレー(9)と、ダクト開口(21)と連通するよう形成された連通開口(16)と、車幅方向に設けられたケース開口部(2a)とを備えるケース(2、3)と、を備え、パッケージトレー(9)は、インストルメントパネル(30)の車幅方向端部において車両に配置され車両の前後方向の壁面を形成するサイドダッシュ部(31)に設けられた交換用開口(36)を通過して、ケース開口部(2a)内に脱着方向(D)に挿入されて、放散開口(14a、14b)より連通開口(16)に揮発成分が到達するよう、ケース(2、3)に収納されることを第1の特徴とする。
これにより、揮発成分パッケージ(13a、13b)の交換を、揮発成分パッケージを収納するパッケージトレー(9)をサイドダッシュ部(31)に設けた交換用開口(36)を通してケース(2、3)に脱着することにより行うことができるので、揮発成分パッケージ(13a、13b)の交換作業を容易に行うことができるとともに、揮発成分供給器と他の車載機器との配置スペースの競合が生じないようにすることができる。
なお、揮発成分パッケージ(13a、13b)を、放散開口(14a、14b)が連通開口(16)に向くようにパッケージトレー(9)に配置して収納し、このパッケージトレー(9)をケース開口部(2a)よりケースに収納することができる。
さらに、ケース(2、3)内において連通開口(16)の面に平行なスライド方向(C)に移動可能にパッケージトレー(9)を収納し、このパッケージトレー(9)を放散開口(14a、14b)が連通開口(16)により空調ダクト(20)内に揮発成分を放散する位置と放散開口(14a、14b)が連通開口(16)により空調ダクト(20)内に揮発成分を放散しない位置とに移動させるスライドトレー(4)を備えることを第2の特徴とする。
これにより、揮発成分の空調ダクト(20)内への放散および放散の停止を容易に切り替えることができる。
なお、ケース(2、3)を、空調ダクト(20)の下方において連通開口(16)が上方に位置するダクト開口(21)と連通するよう配置し、スライド方向(C)を車両の前後方向に形成することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図において、車両の方向、すなわち、車両の前後方向、上下方向および前方を向いたときの左右方向、すなわち車幅方向をそれぞれ示す矢印が記載されている。
図1は、車室内を示す図であり、本実施形態の揮発成分供給器は、インパネ30の運転席側のサイドフェイス吹出口32付近に配置される。図2は、サイドフェイス吹出口32とその下に配置された操作盤33およびそれらのまわりのインパネ30の斜視図であり、図3は、インパネ30の運転席側の車幅方向端部を覆うサイドダッシュ部31の斜視図である。なお、図3においては、サイドダッシュ部31に設けられている交換用開口36が示されているが、図2においては、交換用開口36は省略されている。
図3において、揮発成分供給器1は、インパネ30内において、ステー34に固定されて、運転席側のサイドフェイス吹出口32の上流側に配置される。また、インパネ30の運転席側端部には、サイドダッシュ部31が、取り付け部35においてステー34に組み付けられて、インパネ30の端部を覆うように車両前後方向の壁面を形成している。なお、図3においては、交換用開口36より、後述する図11に示す蓋部材37が取り外された状態で、インパネ30内部に配置された揮発成分供給器1の一部が描かれている。
以下では、揮発成分供給器1自体の詳細、およびその作動状態について説明し、その後に揮発成分容器である揮発成分パッケージの交換方法について説明する。
図4は、図2および図3におけるA矢視図であり、サイドフェイス吹出口32、空調ダクト20および揮発成分供給器1部分が示されている。ただし、図4において、空調ダクト20は一部切除されて描かれている。また、図5は、揮発成分供給器1の分解組み立て図であり、運転席から見た斜視図である。
図4、図5に示すように、本実施形態の揮発成分供給器1は、インパネ30内にあって、空調ダクト20のサイドフェイス吹出口32の上流側において、空調ダクト20の外側、下方に組み付けられる。
揮発成分供給器1は、下ケース2を備えている。下ケース2は、インパネ30に固定配置される。下ケース2内には、パッケージトレー4が、下ケース2のスライド面上を図5中のC方向(以下、スライド方向Cという)に往復動可能に載置されている。
このスライドトレー4の下面には、スライド方向Cにラックギア4aが設けられている。また、下ケース2には、図5において左側にサーボモータ6がねじにより組み付けられる。サーボモータ6の回転軸をなすシャフト7にはギア5が組み付けられている。そして、このギア5がラックギア4aとかみ合うように配置されている。
乗員により操作盤33に、例えば2つの揮発成分を切り替えるためにスライドトレー4の位置を自動またはマニュアルで切り替えるための操作量が与えられる。サーボモータ6は操作盤33に与えられた操作量に応じて、図示しない制御装置により正転および逆転駆動され、この回転がギア7a、ギア5およびラックギア4aに伝達されることにより、スライドトレー4が下ケース2のスライド面上を、下ケース2および上ケース3に対してスライド方向Cに双方向に相対移動される。
下ケース2の上面側は、スライドトレー4を覆うように、上ケース3がねじにより組み付けられる。このとき、この下ケース2および上ケース3の組み付け体の右側にはケース開口部2aが形成される。また、上ケース3の上面には、空調ダクト20の下面側のダクト開口21と接続するためのダクト接続部17が設けられている。
下ケース2と上ケース3との間に往復動可能に載置されているスライドトレー4は、図5において右側が、下および上ケース2、3側のケース開口部2aの内側において、壁のない開口部4bとなっている。これらケース開口部2aおよびパッケージトレー4の開口部4bに、図5中の右方向、すなわち脱着方向Dよりパッケージトレー9が挿入され、パッケージトレー9の左端部9bがスライドトレー4の左側壁面4cに係止される。このようにしてパッケージトレー9は、上ケース3とスライドトレー4との間に収納される。
スライドトレー4の開口部4b側には、板ばね状のロック機構8a、8bが形成され、このロック機構8a、8bがパッケージトレー9の右端部9aを係止する。これにより、パッケージトレー9は、ロック機構8a、8bとスライドトレー4の左側壁面4aとに挟まれて保持され、スライドトレー4の移動や車両の振動などによりパッケージトレー9がスライドトレー4より離脱しないようにしている。
パッケージトレー9の上面には、2つの凹部であるパッケージ収納部10a、10bがスライド方向Cに沿って並んで設けられている。さらに、各パッケージ収納部10a、10bのスライド方向Cにおける間には中間部11が形成されている。なお、パッケージトレー9の右側面部には、パッケージトレー9をスライドトレー4に脱着するためのツマミ12が設けられている。
パッケージ収納部10a、10bには、それぞれ、2つの揮発成分入りのパッケージ、すなわち、第1および第2の揮発成分パッケージ13a、13bが収納される。各揮発成分パッケージ13a、13bの上面側は、揮発成分を放散する放散開口14a、14bが形成されている。
第1および第2の揮発成分パッケージ13a、13bの間に設けられた中間部11は、パッケージトレー9と同じ樹脂部材で形成された揮発成分が存在しない部位である。
パッケージトレー9の上面には、パッケージ収納部10a、10bの外周に沿って土手15a、15bが形成されている。また、中間部11の外周部にも同様に土手15cが設けられている。この土手15a、15b、15cは、パッケージトレー9がスライドトレー4上に収納されたときに、上ケース2の下面と接するように形成されている。したがって、スライドトレー4のスライド方向Cへの往復動に伴い、これら土手15a〜15cは上ケース3の下面を摺動する。
土手15a、15bと上ケース3の下面との接触により、各揮発成分パッケージ13a、13bからの揮発成分が土手15a、15bの外周側へ漏れないようにシールされる。
なお、この土手15a、15bは、パッケージトレー9側ではなく、第1および第2の揮発成分パッケージ10a、10bの放散開口11a、11bの外周部に設けてもよい。
図6は、揮発成分供給器1の下および上ケース2、3内にパッケージトレー9が収納されている状態を示す図であり、下および上ケース2、3が形成するケース開口部2a側、すなわちスライドトレー4の開口部4b側から見た斜視図である。
上ケース3の上面側のほぼ中央には、図6では一部隠されているが、パッケージトレー9に設けられた中間部11と同様の形状をなす連通開口16が設けられている。連通開口16の中央には補強部材16aが設けられている。
また、上ケース3の上面には連通開口16を囲むように壁状のダクト接続部17が立設されている。なお、図6は、スライドトレー4のスライド方向Cにおける位置が、中間部11が連通開口16を覆うような位置であるニュートラル位置にあるときの状態、すなわち、連通開口16より空調ダクト20内に揮発成分が放散されない状態を示している。また、図中、破線Eは連通開口16の中心位置を示している。
したがって、中間部11のスライド方向Cにおける両側にある第1および第2の揮発成分パッケージ13a、13bは、図6においてハッチングで示されるように、上ケース3と土手15a、15bとによりシールされており、揮発成分が連通開口16より外へ、すなわち、空調ダクト20内へ漏れることが抑制されている。
また、中間部11の大きさは、連通開口16の大きさに等しいかまたはそれより大きく形成され、中間部11が連通開口16を塞ぐことができるようになっている。したがって、スライドトレー4の移動に応じて中間部11が上ケース3の連通開口16の位置、すなわちニュートラル位置に移動した場合には、中間部11の外周部の土手15cにより、連通開口16の外周がシールされ、これにより空調ダクト20の内部から外部の揮発成分供給器1への空気の漏れを抑制している。
次に、上ケース3と空調ダクト20およびダクト開口21との位置関係について説明する。図7は、図4におけるB−B断面であり、空調ダクト20の一部と上ケース3のみを示し、他の部分は省略している。空調ダクト20の下部には、上ケース3の上面に設けたダクト接続部17とほぼ等しい大きさのダクト開口21が設けられている。
揮発成分供給器1がインパネ30に組みつけられるとき、ダクト接続部17がダクト開口21に接続される。なお、ダクト接続部17の外周とダクト開口21との間はシール材22によりシールされる。
上ケース3の上面部のダクト接続部17に囲まれた部分に設けられている連通開口16の上部は、ダクト開口21を介して空調ダクト20内に連通している。空調ダクト20内では、空調風23が図7の紙面奥から手前方向へ流れ、さらに紙面左側の車両後方へ曲げられて、サイドフェイス吹出口32方向へ流れる。
このとき、図7に示すように、連通開口16の下部の空気が空調風23により吸引され、空気流れ24として空調風23とともに空調ダクト20内を流れる。連通開口16の直下に揮発成分パッケージ13a、13bの放散開口14a、14bが位置すれば、空気流れ24には揮発成分が含まれるので、空調風23にこの揮発成分を乗せることができる。
次に、スライドトレー4の移動による揮発成分の切り替え作動について説明する。図8、図9はそれぞれ、スライドトレー4の往復動の両端位置を示す斜視図である。なお、図8、図9は、図6における上ケース3を除いた状態を示すとともに、連通開口16の位置Eを示している。
図8に示すように、スライドトレー4が、サーボモータ6の正転により一方の端位置である後方側に移動したとき、連通開口16は第1の揮発成分パッケージ13aの放散開口14aとのみ連通する。これにより、空調ダクト20内には第1の揮発成分が流れ込み、空調風23に乗せることができる。
図9に示すように、スライドトレー4が、サーボモータ6の逆転により他方の端位置である前方側にあるとき、連通開口16は第2の揮発成分パッケージ13bの放散開口14bとのみ連通する。これにより、空調ダクト20内には第2の揮発成分が流れ込み、空調風23に乗せることができる。
さらに、図6に示すように、スライドトレー4がサーボモータ6の正転または逆転により、中間部11により連通開口16を塞ぐ位置に移動して、この位置で停止されれば、連通開口16は中間部11により塞がれた状態が継続する。これにより、空調ダクト20内への例えば第1の揮発成分の放散を停止することができ、その間に空調ダクト20内は空調風23により第1の揮発成分を排出できる。
したがって、次に第2の揮発成分を放散するためには、スライドトレー4の連通開口16に対する位置をこの中間部11より隣接する第2の揮発成分パッケージ13bへ移動するだけでよく、空調ダクト20内で異なる揮発成分が混合することを防止することができ、これにより乗員に不快感を与えないようにすることができる。このように、異なる揮発成分の切り替えを確実に行うことができる。
このように、サーボモータ6の回転量を制御することにより音の発生を抑制しつつ、スライドトレー4のスライド位置を調節して、第1および第2の揮発成分を空調ダクト20内へ確実に切り替えることができる。
また、スライドトレー4の移動位置を、連通開口16が中間部11の一部と中間部11に隣接する一方の揮発成分パッケージ13a(または13b)の放散開口14a(または14b)の一部とを共にカバーする位置とすることにより、連通開口16への放散開口14a(または14b)の放散面積を減ずることができる。したがって、乗員が操作盤33で設定した乗員の好み等に応じて空調ダクト20内への揮発成分の放散量を絞ることができ、快適性を向上させることができる。
次に、揮発成分供給器1から放散される揮発成分が減少した場合に、各揮発成分パッケージ13a、13bを交換する手順について説明する。図10は、運転席ドア(図示せず)を開いたときに、運転席ドア側から見たサイドダッシュ部31の正面図である。なお、交換用開口36には、通常、図11に示す蓋部材37により開口が閉じられているが、図10では、交換用開口36より蓋部材37をはずした状態を示している。また、図11において、蓋部材37の端部にはサイドダッシュ部31と締結するための締結部37aが設けられている。
図10において、揮発成分供給器1は、空調ダクト20の下側と上ケース3の上面に設けられたダクト接続部17を介して接続されるように、ステー34に組み付けられている。そして、サイドダッシュ部31の外側から蓋部材37が外された交換用開口36を通して、揮発成分供給器1の右側側面に形成されているケース開口部2aの全体を臨むことができる。
このケース開口部2a内で、スライドトレー4がスライド方向Cにおいて往復動可能となっている。揮発成分パッケージ13a、13bの交換時には、例えば、操作盤33に「パッケージ交換」の指示が与えられると、サーボモータ6は、スライドトレー4を、図6に示すように、パッケージトレー9の中間部11が連通開口16の中心位置Eと一致するニュートラル位置に移動して、停止させる。
この状態で、まず、パッケージトレー9をスライドトレー4より取り出す。これは、ロック機構8a、8bをパッケージトレー9より外して、ツマミ12を紙面手前側へ引き出すことにより行う。取り外したパッケージトレー9は、交換用開口36を通して、サイドダッシュ部31より車両外へ取り出される。
取り外されたパッケージトレー9に、新品の、あるいは、揮発成分が補充された各揮発成分パッケージ13a、13bを収納した後、上記と逆の手順で、パッケージトレー9を交換用開口36を通ってケース開口部2aに挿入し、スライドトレー4上に載置する。ロック機構8a、8bでパッケージトレー9を固定し、最後に、蓋部材37でサイドダッシュ部31の交換用開口36を閉じて、揮発成分パッケージの交換を終了する。
以上のように、揮発成分の容器である揮発成分パッケージ13a、13bを交換する場合、車幅方向端部のサイドダッシュ部31に設けた交換用開口36を介して、揮発成分パッケージ13a、13bを収納しているパッケージトレー9を揮発成分供給器1のケース2、3より抜き出し、あるいは、装着することができるので、揮発成分容器の交換を容易にし、かつ、他の車載機器との配置スペースの競合が生じないようにすることができる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、スライドトレー4のスライド方向Cを車両の前後方向に設定した例を示したが、これに限らず、例えば、車両の幅方向(左右方向)にスライドさせて揮発成分の切り替えを行うようにしてもよい。この場合でも、スライドトレー4上で2つの揮発成分パッケージ13a、13bをスライド方向である左右方向に並べて配置し、さらに、上記実施形態と同様、パッケージトレー9の脱着方向Dを左右方向とし、ケース開口部2aおよびスライドトレーの開口部4bを、サイドダッシュ部31に面して形成するようにすれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)上記実施形態では、揮発成分パッケージを2つ備える例を示したが、3つ以上の揮発成分パッケージをスライド方向Cに並べて配置するものでもよい。この場合でも、隣接する揮発成分パッケージの間には、揮発成分を発生しない中間部11を、連通開口16の大きさに等しいかまたはそれより大きく形成することができる。
(3)上記実施形態では、パッケージ移動機構として、スライドトレー4をサーボモータ6およびラックギア4aにより移動させる例を示したが、これに限らず、スライドトレー4と下ケース2との間にボールねじ機構を設けてこれをサーボモータにより駆動するようにしてもよい。あるいは、スライドトレー4に手動スライド機構を設けて乗員がこれを操作することによりスライドトレー4を移動させるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、揮発成分供給器1を運転席側のサイドダッシュ部31付近に配置した例を示したが、これに限らず、助手席側のサイドダッシュ部付近に配置しても、同様の効果を得ることができる。
車室内を示す図である。 運転席側のサイドフェイス吹出口周辺のインパネの斜視図である。 運転席側のサイドダッシュ部周辺の斜視図である。 図2におけるA矢視図である。 本実施形態の揮発成分供給器の分解組み立て図である。 揮発成分供給器の下および上ケース内にパッケージトレーが収納されている状態を示す図である。 図4および図6におけるB−B断面の一部を示す図である。 スライドトレーの往復動の一方の端位置における状態を示す斜視図である。 スライドトレーの往復動の他方の端位置における状態を示す斜視図である。 運転席ドア側から見たサイドダッシュ部の正面図である。 交換用開口の蓋部材を示す図である。
符号の説明
1…揮発成分供給器、2…下ケース、2a…ケース開口部、3…上ケース、
4…スライドトレー、6…サーボモータ、9…パッケージトレー、
13a、13b…第1および第2の揮発成分パッケージ、
15a、15b、15c…土手、16…連通開口、17…ダクト接続部、
20…空調ダクト、21…ダクト開口、30…インパネ、31…サイドダッシュ部、
32…サイドフェイス吹出口、36…交換用開口。

Claims (4)

  1. 空調ダクト(20)の壁面に設けられたダクト開口(21)より揮発成分を前記空調ダクト(20)内に供給する車両用揮発成分供給器であって、
    前記揮発成分を放散する放散開口(14a、14b)を備えた揮発成分パッケージ(13a、13b)を収納するパッケージトレー(9)と、
    前記ダクト開口(21)と連通するよう形成された連通開口(16)と、車幅方向に設けられたケース開口部(2a)とを備えるケース(2、3)と、を備え、
    前記パッケージトレー(9)は、インストルメントパネル(30)の前記車幅方向端部において前記車両に配置され前記車両の前後方向の壁面を形成するサイドダッシュ部(31)に設けられた交換用開口(36)を通過して、前記ケース開口部(2a)内に脱着方向(D)に挿入されて、前記放散開口(14a、14b)より前記連通開口(16)に前記揮発成分が到達するよう、前記ケース(2、3)に収納されることを特徴とする車両用揮発成分供給器。
  2. 前記パッケージトレー(9)は、前記揮発成分パッケージ(13a、13b)を前記放散開口(14a、14b)が前記連通開口(16)に向くように配置して収納することを特徴とする請求項1に記載の車両用揮発成分供給器。
  3. 前記ケース(2、3)内で前記連通開口(16)の面に平行なスライド方向(C)に移動可能なスライドトレー(4)を備え、前記スライドトレー(4)は前記パッケージトレー(9)を収納するとともに、前記パッケージトレー(9)を前記スライド方向(C)において、前記放散開口(14a、14b)が前記連通開口(16)により前記空調ダクト(20)内に前記揮発成分を放散する位置と前記放散開口(14a、14b)が前記連通開口(16)により前記空調ダクト(20)内に前記揮発成分を放散しない位置とに、移動させることを特徴とする請求項2に記載の車両用揮発成分供給器。
  4. 前記ケース(2、3)は、前記空調ダクト(20)の下方において前記連通開口(16)が上方の前記ダクト開口(21)と連通するよう配置されるとともに、前記スライド方向(C)が前記車両の前後方向に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用揮発成分供給器。
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