JP4478659B2 - 横引き式面格子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に防犯のために用いられ、建物開口部に装着して横引きにより開閉することが可能な面格子装置に関するものである。
この種の横引き式面格子装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、枠材の間に複数の桟材を架け渡して格子体を形成し、その格子体2組を建物開口部に対し引き違い状に装着して面格子としたものが知られている。
しかしながら、このような従来の面格子装置においては、建物開口部における上下の横枠にそれぞれ各格子体を摺動自在に案内するためのガイド枠を2本並行させて固定し、格子体ごとに別々の独立した軌道を確保する必要があり、また、格子体の剛性や防犯上の安全性等の確保を考慮すると各縦枠材や横桟材の厚みを抑えるのにも限界があるため、ガイド枠を含めた面格子装置全体としての厚みが大きくならざるを得ず、建物開口部に比較的大きな装着幅を必要としていた。
特開平2005−194718
本発明の技術的課題は、横引き式の面格子装置において、十分な剛性や防犯上の安全性を確保しながらも、装置全体の厚みを抑制することが可能なものを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の横引き式面格子装置は、互いに平行を成す第1縦枠材及び第2縦枠材、並びに互いに平行を成してこれら縦枠材同士を連結する複数の横桟材を備えた第1格子体と、互いに平行を成す第3縦枠材及び第4縦枠材、並びに互いに平行を成してこれら縦枠材同士を連結する複数の横桟材を備えた第2格子体とから成る面格子;建物開口部の上横枠及び下横枠に設けられていて、これら2組の格子体における上記各縦枠材の上下端部をそれぞれ支持する一対のガイド枠;を有し、少なくとも一方の格子体を該ガイド枠に沿って横方向に往復動させることにより、建物開口部を開閉可能とした横引き式の面格子装置において、上記2組の格子体における各縦枠材が、一対のガイド枠により形成された同一軌道上に、第1縦枠材、第3縦枠材、第2縦枠材、第4縦枠材の順で直列配置されていて、上記第1格子体の各横桟材が上記第2格子体の第3縦枠材に設けられた貫通穴に挿通されると共に、上記第2格子体の各横桟材が上記第1格子体の第2縦枠材に設けられた貫通穴に挿通されており、上記2組の格子体を相対的に横方向に往復動させることにより、上記面格子を拡縮させることができるように構成されていることを特徴とするものである。
具体的には、上記2組の格子体それぞれにおいて、横桟材が上下方向に略等間隔に配設されていると共に、上記面格子において、両格子体の横桟材が上下方向に交互に配設されている。
そして、上記軌道が上記一対のガイド枠にそれぞれ設けられた1本のガイド溝により形成されており、上記2組の格子体における各縦枠材の上下端部がそれぞれ該ガイド溝内に収容されて摺動自在に支持されている。
本発明の横引き式面格子装置は、建物開口部における引き違い式窓の室内側に取り付けるのに好適なものであり、そのとき、上記一対のガイド枠の長さが建物開口部における上横枠及び下横枠とほぼ同じ長さに形成され、上記各格子体の横方向長さが互いにほぼ同じ長さに形成されていると共に、上記面格子の横方向の長さが、最も拡張させた状態においてガイド枠の長さよりも短くなるように構成されており、上記面格子を最も収縮させてガイド枠の一端側に寄せた状態において、上記引き違い式窓のクレセント錠を室内側からの正面視で露出させることができるようになっているのが望ましい。
さらに、上記一対のガイド枠のうち少なくとも下側ガイド枠の他端側に、上記ガイド枠上における面格子の移動範囲を制限するストッパスプリングが設けられていて、該ストッパスプリングが、ガイド溝の溝底に固定された板状の基部と、該基部と鋭角を成して弾性的に起倒する板状の跳ね上げ部とにより、上記面格子側に開口する楔状に形成されており、上記跳ね上げ部の起立状態において面格子の移動を制限し、倒した状態において面格子の移動の制限を解除するように構成されているとなお望ましい。
本発明の面格子装置の他の好ましい実施形態においては、下側ガイド枠のガイド溝における対向する一対の側壁の各開口縁には、互いに対向する内向きの鍔部がそれぞれ長さ方向に沿って延設されていて、上記各縦枠材の下端部における該ガイド溝の一対の側壁と対向する各側面には、爪状部がそれぞれ突設されており、該ガイド溝内におけるこれら爪状部と上記ガイド枠の鍔部との係合により、各縦枠材の該ガイド溝からの抜脱が阻止されるように構成されている。
その場合、上記下側ガイド枠の各鍔部には、上記各爪状部を上下に挿通させるための切欠き部が開設されており、上記面格子を収縮させた状態で、これら爪状部を該切欠き部に挿通させて上記各縦枠材の下端部を下側ガイド枠のガイド溝に対し挿抜することにより、該面格子を上記一対のガイド枠に対し着脱することができるように構成されているのが望ましい。
また、本発明の面格子装置の他の好ましい実施形態においては、上記一対のガイド枠がそれぞれ各ガイド溝の溝底を貫通する固定ネジにより上記建物開口部の上横枠及び下横枠に対し固定されるようになっていて、該固定ネジのネジ頭が、各ガイド溝内に設けられた隠しカバーにより各ガイド溝の開口側から隠蔽されている。
そして、上記2組の格子体における一対の縦枠材が、互いに背向してガイド枠の長さ方向に開口した断面略コ字形の枠部材と、各枠部材の開口に取り付けられた閉蓋部材とでそれぞれ構成されていて、上記横桟材がそれぞれ該枠部材の内部から固定ネジにより該枠部材に対し固定されており、上記閉蓋部材が、上記枠部材の開口内に嵌め込まれて該開口を閉塞する蓋部と、該蓋部の内面側における両側端近傍に突設された一対の突起部と、これら突起部から内向きに互いに対向して突設された一対の係止爪部とを有し、上記枠部材が、その両開口縁の内側にそれぞれ設けられて上記閉蓋部材の突起部を受ける一対の凹溝と、これら凹溝の内面から互いに背向して突設され上記閉蓋部材の係止爪部とそれぞれ係合する一対の係止突部とを有している。
さらに、本発明の面格子装置の他の好ましい実施形態においては、上記面格子を最も拡張させた状態で保持するためのロック機構を備えている。ここで、上記第1格子体の第2縦枠材及び第2格子体の第3縦枠材が、それぞれ中空に形成されていると共に、上記面格子を最も拡張させた状態で互いに当接する当接面を有し、上記ロック機構が、これら縦枠材のうちの一方に設けられ、その内部から上記当接面を通じて出没するフックを備えた錠部と、これら縦枠材のうちの他方の上記当接面に配設され、上記フックと係脱可能に係合する係合部とから成り、上記錠部が、上記一方の縦枠材の室内側側面に配設された鍵穴を有していて、該鍵穴に差し込んだ鍵の操作により、上記フックを上記係合部に対し係脱させるように構成することができる。
その場合、上記錠部を設けた一方の縦枠材の室外側側面には、該縦枠材に対する錠部の取付作業に供される作業用孔が貫設されていて、該作業用孔を閉塞するための閉塞片が該縦枠材内部に配設されており、該閉塞片は、該縦枠材内部における上記当接面の内側に固定される基部と、該縦枠材内部における上記室外側側面の内側に当接して上記作業用孔を閉塞する閉塞部とで構成されていて、上記基部が上記当接面を外側から貫通する固定ネジにより固定されているのが望ましい。
なお、上記横桟部材を、異なる素材から成る複数の帯板状部材を上下に組み合わせることにより形成することも可能である。
このように、本発明の横引き式面格子装置によれば、2組の格子体の各縦枠材が、上下一対のガイド枠により形成される同一軌道上に直列配置されているため、従来の引き違い式の面格子のように格子体ごとに独立した軌道を確保する必要がなくなり、その結果、面格子として十分な剛性や防犯上の安全性を確保しながらも、ガイド枠を含めた面格子装置全体の厚みを抑制することができ、従来のものと比較して、建物開口部において必要とされる面格子装置の装着幅をより縮小することが可能となる。
図1乃至図14は、本発明の横引き式面格子装置の第1実施例を示すもので、この第1実施例の面格子装置1は、建物開口部に取り付けられた引き違い式の窓2の室内側に装着されている。この面格子装置1は、一対の縦枠材11,12(21,22)とこれらの縦枠材を相互に連結する複数の横桟材13(23)から成る2組の格子体10,20により構成されて、各格子体10,20を相互に往復動させることにより建物開口部の横幅方向に拡縮可能な面格子3と、直線状で軸上両端に第一端及び第二端を備えており、建物開口部の上横枠及び下横枠に対しそれぞれ固定的に取り付けられて、該面格子3の各格子体10,20を建物開口部の横方向に往復動可能にガイドする上下一対のガイド枠4,5とを有している。
上記上側及び下側ガイド枠4,5は、図8に示すように、その軸方向長さが建物開口部の上横枠及び下横枠の長さとほぼ同じ長さに形成されている。また、上記面格子3は、最も拡張させた状態においては、図8(b)に示すように、上記ガイド枠4,5の軸方向長さよりは横方向の長さが短いが、面格子3全体として上記引き違い式窓2の各窓ガラス部分を覆うことができ、逆に最も収縮させてガイド枠4,5の第一端側に寄せた状態においては、図8(a)に示すように、上記引き違い式窓2のクレセント錠6を室内側からの正面視で露出させることができる構成となっており、面格子1が室内側からの窓の施錠操作あるいは解錠操作の妨げとならないようになっている。
上記面格子3は、互いに平行を成す第1縦枠材11及び第2縦枠材12、並びに相互に平行を成してこれら縦枠材11,12同士を固定的に連結する複数の横桟材13を備えた第1格子体10と、互いに平行を成す第3縦枠材21及び第4縦枠材22、並びに相互に平行を成してこれら縦枠材21,22同士を固定的に連結する複数の横桟材23を備えた第1格子体20とで構成されており、これら格子体10,20は、外形上、ほぼ同寸法に形成されている。
上記2組の格子体10,20における各縦枠材は、上記各ガイド枠4,5の後述する1本のガイド溝4a,5aにより形成された直線状の同一軌道上に、第1縦枠材11、第3縦枠材21、第2縦枠材12、第4縦枠材22の順で直列配置されていて、第1格子体10の各横桟材13が第2格子体20の第3縦枠材21に設けられた貫通穴24に、その軸方向(横方向)に相互移動自在に挿通され、その一方で、第2格子体20の各横桟材23が上記第1格子体10の第2縦枠材12に設けられた貫通穴14に、その軸方向(横方向)に相互移動自在に挿通されている。そして、これら格子体10,20のうちの何れか一方あるいは双方を横方向に往復動させることにより、面格子3全体の横方向長さを拡縮させることができるようになっている。
上記第1格子体10の各縦枠材11,12、及び第2格子体20の各縦枠材21,22は、それらの上端に設けられ、上記上側ガイド枠4にガイドされる四角柱状の上端キャップ11a,12a(21a,22a)と、それらの下端に設けられ、上記下側ガイド枠5にガイドされる四角柱状の下端キャップ11b,12b(21b,22b)と、これら上端キャップと下端キャップとの間に配設され、上記横桟材13(23)が取り付けられた中空の中間部材11c,12c(21c,22c)とを有している。
上記各下端キャップ11b,12b、21b,22bにおける後述する下側ガイド枠5の一対のガイド側壁52,52と対向する側面には、後述する下側ガイド枠5の鍔部52aとの係合により、各縦枠材がガイド溝5aから抜脱するのを防止するための爪状部30がそれぞれ突設されている。該爪状部30はそれぞれ、各下端キャップ11b,12b、21b,22bの両側面から略垂直に立ち上げられていて、これら下端キャップと一体に形成されている。
上記各中間部材11c,12c(21c,22c)は、互いに背向して上記ガイド枠4,5の長さ方向に開口した断面略コ字形状の枠部材15,16(25,26)と、該開口に取り付けられてその開口全体を塞ぐ閉蓋部材17,18(27,28)とでそれぞれ構成されている。そして、これら枠部材における上記開口と反対側に位置する側面、即ち上記閉蓋部材と対向する側面には、上記横桟材13(23)が、該枠部材の内部(開口内)側から貫通する固定ネジ19(29)によってそれぞれ固定されている。なお、このとき各固定ネジ19(29)のネジ頭19a(29a)は、上記閉蓋部材によって外部から隠蔽されている。
また、第2及び第3縦枠材12(21)の中間部材12c(21c)においては、上記貫通穴14(24)がそれぞれ、上記横桟材23(13)の横断面形状に合わせて、閉蓋部材18(27)と、枠部材16(25)における該閉蓋部材18(27)と対向する側面とを貫いて開設されている。このとき、これら貫通穴14(24)は、上下方向に略等間隔且つ交互に設けられている。即ち、第2縦枠材12に横桟材13が固定された高さ位置においては、第3縦枠材21に貫通穴24が設けられており、逆に、第3縦枠材21に横桟材23が固定された高さ位置においては、第2縦枠材12に貫通穴14が設けられている。
さらに、これら第2及び第3縦枠材12(21)それぞれにおける上記閉蓋部材18(27)と対向する側面は、面格子3を最も拡張した場合に相互に当接する当接面を形成している。なお、本実施例においては、第3縦枠材21の中間部材21cにおける当接面が、その両側端に、長手方向に沿って設けられた互いに対向する断面略L字状の突出部32,32を含んで形成されており、該突出部32,32における互いに内方向に屈曲した先端部分が、実質的に第2縦枠材12の当接面と当接するようになっている。
ここで、図14(a)に基づき、第2縦枠材12の中間部材12cを構成する閉蓋部材18及び枠部材16についてさらに具体的に説明する。上記閉蓋部材18は、上記枠部材16の開口の内幅と略同幅に形成され該開口縁内に嵌め込まれて該開口を閉塞する蓋部18aと、該蓋部18aの内面側における両側端近傍に長手方向に沿って突設された一対の突起部18b,18bと、これら突起部18b,18bから内向きに互いに対向するように突設された一対の係止爪部18c,18cとを有している。一方、上記枠部材16は、その両開口縁の内側にそれぞれ設けられて、上記閉蓋部材18の突起部18b,18b及び係止爪部18c,18cを受け入れ収容する一対の凹溝16a,16aと、これら凹溝における内側に位置する溝壁16cの内面から互いに背向して突設された一対の係止突部16b,16bとを有している。そして、該凹溝16a内において、上記係止爪部18c,18cと係止突部16b,16bとが相互に係合することにより、枠部材16の開口内に閉蓋部材18の蓋部18aがほぼ隙間無く収まった状態で結合されている。
なお、他の縦枠材11,21,22の中間部材11c,21c,22cを構成する枠部材15,25,26及び閉蓋部材17,27,28の主な構成及び機能についても、上記第2縦枠材12のものとほぼ同様であることから、ここでは重複を避けるため説明を省略する。
このように、面格子装置1においては、横桟材13(23)の両端を枠部材15,16(25,26)にそれぞれ固定する固定ネジのネジ頭19a(29a)が、各枠部材内に配置され閉蓋部材により外部から隠蔽されており、しかも、上述のように、閉蓋部材を枠部材の開口内に嵌め込んで係合させることにより、枠部材と閉蓋部材とを容易に分離することができないように構成されている。そのため、たとえ外部から室内に侵入を試みる者が固定ネジ19(29)を外して横桟材13(23)を取り払おうとしても、容易にこれら固定ネジのネジ頭19a(29a)にアクセスすることができないようになっている。
例えば、第2縦枠材12の閉蓋部材18をこじ開けるために、マイナス形のドライバーの先端等を蓋部18aと枠部材16の開口縁との間に差し込んだとしても、その構成上、係止爪部18cを有する突起部18bが、凹溝16a内において、係止突部16bを有する溝壁16cの方向に押圧されるため、係止爪部18cと係止突部16bとがより密着し、相互の係合がより強固なものとなる。その結果、閉蓋部材18の突起部18bが凹溝16aから一層抜け難くなり、閉蓋部材18を枠部材16から取り外すことがより困難になる。なお、このことは他の縦枠材についても同様にいえることである。
また、本実施例においては、各縦枠材11,12,21,22の上記閉蓋部材17,18,27,28は、各蓋部の中央部に、長手方向に延びる凹状の窪み31を有しており、この窪み31が、上記各枠部材の開口において、一対の凹溝間に嵌め込まれ、これら凹溝の溝壁を背面側から支持している。
なお、第2及び第3縦枠材12,21の閉蓋部材18,27にそれぞれ開設された上記貫通穴14,24は、上記窪み31の底部分に配設されている。
上記各格子体10,20の横桟材13,23は、何れも単一の素材で帯板状に形成された断面縦長の略矩形状のもので、各格子体10,20のそれぞれにおいて、一対の縦枠材11,12(21,22)間に、ほぼ水平且つ上下方向に略等間隔に配設されていると共に、これら格子体10,20を組み合わせて成る面格子3において、両格子体10,20の横桟材13,23が上下方向に互い違いに配設されている。そのため、面格子3を拡縮させる際に、両格子体10,20の横桟材13,23同士が互いに干渉し合わないようになっている。
なお、各横桟材13,23における軸方向両端の内部にはそれぞれ、図3に示すように、各縦枠材11,12,21,22への取り付けの際に上記固定ネジ19,29が螺挿されるビスポケット33が上下2個ずつ設けられている。
上記上側ガイド枠4は、図9(a)及び図9(b)に示すように、建物開口部の上横枠へ取り付けられる板状の取付部41と、該取付部41の長手方向に延びる両側縁から下方に向けて一体に立ち上がる一対のガイド壁42,42とを有していて、下方に向けて開口する断面略コ字形に形成されている。
該上側ガイド枠4においては、これら取付部41と一対のガイド壁42,42とにより1本の直線状のガイド溝4aが形成されており、このガイド溝4a内に、各格子体10,20における一対の縦枠材11,12(21,22)の上端部、即ち各上端キャップ11a,12a,21a,22aが、該ガイド枠4の軸方向に摺動自在に挿入されている。
また、上記ガイド溝4aの溝底を形成する取付部41には、その軸線上の複数箇所に、上側ガイド枠4を上横枠に取り付ける固定ネジ43を挿通させるためのネジ孔41aが穿設されていて、該固定ネジ43のネジ杆43bをこのネジ孔41aにガイド溝4a側から挿通させることにより、上側ガイド枠4の取付部41を上横枠に対して固定することができるようになっている。
上記ガイド溝4aの開口縁には、図9(b)に示すように、ガイド壁42,42の各先端部分をガイド溝4a側に折り曲げて成る一対の鍔部42aが設けられており、上各格子体10,20のスムーズ且つ安定的な移動が確保されるようになっている。
そして、上記各ガイド壁42,42の中段部分には、ガイド溝4a内に突き出た一対の突出部42b,42bがそれぞれ設けられており、該突出部42b,42b上には、上記取付部41を貫通する固定ネジ43のネジ頭43aを隠蔽するための上側隠しカバー45が載置されている。該上側隠しカバー45は、上記ガイド溝4aの溝幅と略同幅で、上側ガイド枠4と略同じ軸方向長さを有する板状に形成されており、その軸方向に延びる両側縁を上記突出部42b,42bの上面に当接させている。そして、後に詳述する一対のガイド枠4,5に対する面格子3の着脱にあたって障害とならぬよう、上記ガイド溝4a内において突出部42b,42bと取付部41との間で上下に移動自在となっている。
なお、本実施例においは、図9(b)に示すように、この上側隠しカバー45の軸方向に延びる両側縁の下面側に、一対の立壁45a,45aが延設されており、それら立壁45a,45aの各先端を上記一対の突出部42b,42b上にそれぞれ当接させている。
このように、上側隠しカバー45で上記取付部41全面を覆って、該取付部41がガイド溝4aの開口側からは目視できないようになっているため、たとえ外部から室内に侵入を試みる者が上側ガイド枠4を取り外そうとしても、この上側隠しカバー45の存在により、固定ネジ43のネジ頭43aを見つけてそれらを操作することができないようになっている。
上記下側ガイド枠5は、図10(a)及び図10(b)に示すように、建物開口部の下横枠へ取り付けられる板状の取付部51と、該取付部の長手方向に延びる両側縁から上方に向けて一体に立ち上がる一対のガイド壁52,52とを有していて、上方に向けて開口する断面略コ字状に形成されている。
該下側ガイド枠5においては、これら取付部51と一対のガイド壁52,52とにより1本の直線状のガイド溝5aが形成されており、このガイド溝5a内に、各格子体10,20における一対の縦枠材11,12(21,22)の下端部、即ち各下端キャップ11b,12b,21b,22bが、該ガイド枠5の軸方向に摺動自在に挿入されている。
また、上記ガイド溝5aの溝底を形成する取付部51には、その幅方向(短手方向)の略中央に、軸方向に沿って窪んだ凹溝54が形成されていると共に、該凹溝54の溝底における軸線上の複数箇所には、下側ガイド枠5を下横枠に取り付ける固定ネジ55を挿通させるためのネジ孔51aが穿設されている。そして、上記固定ネジ55のネジ杆55bをこのネジ孔51aにガイド溝5a側から挿通させることにより、下側ガイド枠5の取付部51を下横枠に対して固定することができるようになっている。ここで、本実施例においては、図10(b)に示すように、上記ネジ孔51aは、上記下横枠に固定した際に固定ネジ55のネジ頭55aが凹溝54の溝底から突出しないよう、その周囲にネジ頭55aを収容する座ぐりを設けて穿設されている。
上記ガイド溝5aの開口縁には、図10(b)に示すように、ガイド壁52,52の各先端部分をガイド溝5a側に折り曲げて成る鍔部52a,52aが設けられており、上各格子体10,20のスムーズ且つ安定的な移動が確保されるようになっている。
また同時に、該鍔部52aは、上述の縦枠材11,12,21,22の下端キャップ11b,12b,21b,22bに突設された各爪状部30と協働して、該縦枠材のガイド溝5aからの抜け止めとしても機能している。即ち、上記各縦枠材の下端部をガイド溝5a内に挿入した状態において、上記爪状部30はガイド溝5a内に収容されており、該ガイド溝5a内における爪状部30と鍔部52aとの係合により、各縦枠材がガイド溝5aから抜脱するのを阻止している。
その一方で、各鍔部52a,52aには、面格子3を下側ガイド枠5に対して着脱するにあたり、上記爪状部30を挿通させて上記各縦枠材の下端部をガイド溝内外に挿抜するための切欠き部53が開設されている。この切欠き部53は、上記面格子3を収縮させた状態において各縦枠材の爪状部30を挿通させることができる位置に配設されている。
本実施例の場合、図11に示すように、面格子3を最も収縮させて上側及び下側ガイド枠4,5の上記第一端側に寄せた状態において、各縦枠材11,12,21,22をこれらガイド枠4,5に対して着脱することができるように、対応する位置に上記切欠き部53が開設されている。そこで、一対のガイド枠4,5に対する面格子3の具体的な着脱方法について説明すると、面格子3を装着するにあたっては、該面格子3を最も収縮させた状態で、まず、その上端部を上側ガイド枠4のガイド溝4a内に挿入し、次いで、その下端部を、上記各爪状部30を下側ガイド枠5の上記各切欠き部53の位置にそれぞれ合わせて、該下側ガイド枠5のガイド溝5a内に挿入する。逆に、面格子3を取り外すにあたっては、面格子3を最も収縮させてこれらガイド枠4,5の上記第一端側に寄せ、各爪状部30を各切欠き部53の位置にそれぞれ合わせた状態で、まず、該面格子3を持ち上げて、その下端部を下側ガイド枠5のガイド溝5aから抜き取り、次いで、その上端部を上側ガイド枠4のガイド溝4aから抜き取る。
上記取付部51の凹溝54には、細長板状の下側隠しカバー56が嵌め込まれていて、これにより、上述した上側ガイド枠4の上側隠しカバー45と同様に、上記固定ネジ55のネジ頭55aがガイド溝5aの開口側から隠蔽されている。この下側隠しカバーは、凹溝54の深さと略同じ厚さ、及び該凹溝54の溝幅と略同じ幅を有しており、後述するストッパスプリング60の取り付けスペースを除く凹溝54の全体を埋めることができる程度の軸方向長さを備えている。そのため、装着状態においては、上記凹溝54をほぼ段差無く且つ隙間無く埋めることができるようになっている。
なお、上記取付部51の長手方向に延びる両側縁からは、一対の脚部51bが、上記ガイド壁52,52に連続して下方に向けて一体に立設されていて、その先端が、上記ネジ孔51aの位置まで達しており、下側ガイド枠5を下横枠に対して固定した状態において、該脚部51b,51bの先端が下横枠上に当接するようになっている。
さらに、下側ガイド枠5における上記第二端には、該下側ガイド枠5上における面格子3の第二端側への移動範囲を制限する手段として、ストッパスプリング60が取り付けられている。このストッパスプリング60は、図12、図13(a)及び図13(b)に示すように、上記凹溝54内に嵌め込まれた板状の基部61と、該基部61の一端側に基端側が一体に連結され、該基部61に対し鋭角を成して弾性的に起倒する板状の跳ね上げ部62とで構成されていて、下側ガイド枠5の上記第一端側(即ち、面格子3側)に開いた楔状に形成されている。上記ストッパスプリング60は、図13(a)のように、通常の跳ね上げ部62の起立状態においては、該跳ね上げ部62の先端が第1縦枠材11に当接することにより、面格子3全体の上記第二端側への移動を制限する。その一方で、図13(b)にように、跳ね上げ部62を上面側から押圧して倒すことにより、面格子3の上記第二端側への移動制限を解除することができるようになっている。
本実施例のストッパスプリング60においては、上記基板61が、上記凹溝54の深さと略同じ厚さ、及び該凹溝54の溝幅と略同じ幅を有していて、且つ凹溝の軸方向に若干長い細長板状に形成されており、楔状に開いた側の端面を上記下側隠しカバー56の端面と当接させた状態で上記凹溝54内に配置されている。一方、上記跳ね上げ部62は、上記基板61と略同じ幅と長さを有しており、また、その先端部には、下方に折れ曲がった折曲部62aを備えていて、該折曲部62aを第1格子体10における第1縦枠材11の側壁に当接させるようになっている。
上記下側ガイド枠5と第1格子体10の第2縦枠材12との間には、該第1格子体10をガイド枠4,5上の所定位置に保持するための位置保持手段65が設けられており、面格子3を最も拡張させた際に、該面格子3が建物開口部のほぼ中央で引き違い式窓2の窓ガラス部分を覆うことができる適当な位置に、第1格子体10を位置保持することができるようになっている。なお、本実施例においては、該第1格子体10を、上記ストッパスプリング60に当接させた状態で位置保持することができるようになっている。
上記位置保持手段65は、図3及び図10(a)に示すように、第2縦枠材12の下端キャップ12bに設けられ、該下端キャップ12bの下面から先端側が出没可能な棒状の保持部材65aと、上記下側ガイド枠5の下側隠しカバー56に穿設された貫通孔65bとで構成されており、該保持部材65aの先端側を貫通孔65b内に挿入することにより、上記第1格子体10を上記所定位置に保持することができるようになっている。
なお、上記保持部材65aは、第2縦枠材12の室内側の側面に設けられた操作部65cを操作することにより上下方向に移動可能となっている。また、上記貫通孔65bは、上記下側ガイド枠5の取付部51をも貫通していることが望ましい。
ところで、上記面格子3は、該面格子3を最も拡張させた状態に保持するためのロック機構70を有している。このロック機構70は、図14に示すように、面格子を最も拡張させた状態において相互に当接する第2縦枠材12と第3縦枠材21との間に設けられたもので、第3縦枠材21に取り付けられ、該第3縦枠材21の内部から第2縦枠材12との当接面を通じて外部に出没するフック71を備えた錠部72と、第2縦枠材12の第3縦枠材21との当接面に配設され、上記フック71と係脱可能に係合する係合部73とで構成されている。そして、上記錠部72を室内側から操作して上記フック71を外部に出没させて、該フック71を係合部72に対して係脱させることにより、面格子3を拡張状態に保持したり、又はその保持状態を解除したりすることができるようになっている。
上記錠部72は、第3縦枠材21の軸方向中央部における中間部材21cの特に室内側側面に取り付けられており、上記フック71に加えて、該中間部材21cにおける室内側の側面に露出した操作部74と、中間部材21c内に収容されて、該操作部74の操作によって上記フック71を当接面から出没させる方向に回動させる駆動部75とを備えている。上記操作部74には、室内側に開口する鍵穴74aが設けられていて、この鍵穴74aに鍵を差し込んで操作し上記駆動部75を回動させることにより、上記フック71を該駆動部7の軸廻りに回動させることができるようになっている。
一方、上記係合部73は、第2縦枠材12の当接面に設けられた孔を含んで構成されており、該孔内に上記フック71が挿入されて、例えばその孔の下端縁などに係合することにより、面格子3を拡張状態に保持することができるようになっている。
ここで、上記錠部72のフック71及び駆動部75は、第3縦枠材21の中間部材21c内において、室外側から取付用ネジ76で組み立てられており、錠部72の着脱作業やメンテナンス作業にあたっては、上記取付用ネジ76のネジ頭76aをドライバー等の工具で操作する必要性がある。しかしながら、このネジ頭76aは、中間部材21cの枠部材25内においてその室外側側面に向けて配置されているため、該室外側側面の存在が上記作業の障害となる。そこで、本実施例では、第3縦枠材21の室外側側面に、上記作業に供される作業用孔77を貫設すると共に、作業後において該作業用孔77を閉塞するための閉塞片78を、該第3縦枠材21の内部に着脱可能に取り付けている。
上記閉塞片78は、図14(a)に示すように、該第3縦枠材21の内部における第2縦枠材12との当接面の内側に固定される板状の基部78aと、該縦枠材21の内部における上記室外側側面の内側に当接して上記作業用孔77を閉塞する板状の閉塞部78bとから成り、断面略L字状に形成されている。そして、該閉塞片78の基部78aが、該第3縦枠材21の当接面を貫通する固定ネジ79により、該当接面の外側から固定されている。また、固定ネジ79は、第3縦枠材21の当接面における上記一対の突出部32,32の間の空間内に配設されていて、そのネジ頭79aがこれらの突出部32,32よりも外方に突出しないようになっている。そのため、第2及び第3縦枠材12,21の各当接面を互いに当接させた状態、即ち、面格子3を最も拡張させた状態においては、上記固定ネジ79のネジ頭79aが、第2及び第3縦枠材12,21の当接面により形成された閉じられた空間内に隠蔽される。
したがって、面格子3を最も拡張させてロック機構70で施錠した状態においては、外部から室内に侵入を試みる者が、上記固定ネジ79を緩めて閉塞片78を取り外し、室外側から上記作業用孔77を通じて錠部72を分解、破壊等することにより、該ロック機構70の施錠状態を解除することができないようになっている。
以上、詳述してきた面格子装置1においては、第1格子体10及び第2格子体20の各縦枠材11,12,21,22が、上下一対のガイド枠4,5それぞれの単一のガイド溝4a,5aにより形成された同一軌道上に直列配置され、該同一軌道上でこれら2組の格子体10,20を互いに往復動させることにより、面格子3を拡縮させることができるように構成されているため、従来の引き違い式の面格子装置のように格子体ごとに独立した軌道を確保する必要がなくなり、その結果、面格子3として十分な剛性や防犯上の安全性を確保しながらも、ガイド枠4,5を含めた面格子装置1全体の厚みを抑制することができ、従来のものと比較して、建物開口部において必要とされる面格子装置1の装着幅をより縮小することが可能となる。
なお、上記面格子装置1を構成する各部材は、その防犯機能を確保する上で、十分な剛性を確保する必要性があるため、アルミやステンレス等の金属材料から形成されていることが望ましい。
本実施例においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、本実施例では、各縦枠材11,12,21,22を、上端キャップ11a,12a,21a,22a、下端キャップ11b,12b,21b,22b、及び中間部材11c,12c,21c,22cで構成しているが、これらを一体に形成したものを縦枠材とすることもできる。また、本実施例では、中間部材11c,12c,21c,22cを構成する閉蓋部材17,18,27,28の中央に窪み31が形成されているが、この窪み31は必ずしも設ける必要は無い。また、本実施例では、スプリングストッパ60を下側ガイド枠5にのみ設けているが、このストッパスプリング60は、下側ガイド枠5に代えて上側ガイド枠4のガイド枠4内に設けても良く、あるいは上下側両方のガイド枠にそれぞれ設けても良い。さらに、上記下側ガイド枠5の鍔部52aには、上記切欠き部53の不使用時にそれらを閉じておくためのカバー部材を、それぞれ取り付けておくことが望ましい。さらに、上記ロック機構70は、錠部72を第2縦枠材12に設け、係合部73を第3縦枠材21に設けた構成としても良く、また、上記位置保持手段65については、一方の格子体を所定の位置に固定できれば、第1又は第2格子体のどちらの格子体に設けても良い。
上記第1実施例では、横桟材13,23を単一素材により形成しているが、図15(a)〜図15(c)に示す第2実施例では、異なる素材により形成された複数の帯板状の部材35,36(38,39)を上下に組み合わせて1本の横桟材34(37)とし、その両端を各縦枠材11,12(21,22)にそれぞれ固定することにより、各格子体10(20)を形成している。
なお、ここでは、2つの帯板状部材35,36(38,39)によって1本の横桟材34(37)を形成しているが、該横桟材を3つ以上の帯板状部材を組み合わせることにより形成することも可能である。
具体的には、本第2実施例の面格子装置1においては、各格子体10(20)の横桟材34(37)として、合成樹脂等の透光性を有する材料に梨地処理等の不透明化処理が施されて形成された第1帯板状部材35(38)と、アルミ等の金属材料で形成された第2帯板状部材36(39)とを上下に組み合わせて1本としたものが用いられている。ただし、これら帯板状部材を形成する材料は上記のものに限定されること無く、防犯機能を確保することができる範囲で、必要に応じてその他の適切な材料を採用することが可能である。
そして、上記各横桟材34(37)は、上記第1実施例と同様に、上記帯板状部材35,36(38,39)のそれぞれの両端を各縦枠材11,12(21,22)に固定ネジで固定することにより、該縦枠材に対して取り付けられている。そして、面格子3を最も収縮させた状態においては、各格子体10,20の横桟材34,37が上下方向に隙間無く且つ交互に配置されるようになっている。
上記横桟材34(37)の各第2帯板状部材36(39)は、第1帯板状部材35(38)よりも大きい厚みを有していて、それぞれの上側及び下側の各端面には、第1帯板状部材35(38)の下端部及び上端部を挿入可能な挿入溝36a,36b(39a,39b)がそれぞれ凹設されている。これら挿入溝36a,36b(39a,39b)は、第1帯板状部材35(38)の厚みと略同じ溝幅を有していて、これら挿入溝のうち第2帯板状部材36(39)の上側に位置する挿入溝36a(39a)内に上記第1の帯板状部材35(38)の下端部が差し込まれ、これにより、上記第1及び第2帯板状部材が組み合わされて1本の横桟材35(37)を形成している。
また、面格子3を収縮させた際には、図15(c)に示すように、第1格子体10の横桟材34における第1帯板状部材35の上端側が、第2格子体20の横桟材37における第2帯板状部材39の下側に位置する挿入溝39b内に摺動可能に挿入され、同時に、第2格子体20の横桟材37における第1帯板状部材38の上端側が、第1格子体10の横桟材34における第2帯板状部材36の下側に位置する挿入溝36b内に摺動可能に挿入されるようになっている。
本第2実施例において、第2及び第3縦枠材12(21)に穿設された各貫通穴14,(24)は、それぞれの横桟材34(37)の断面形状に応じた高さや幅を有している。
また、第2格子体20の最も上側に位置する横桟材については、縦枠材21,22の軸方向長さと横桟材37の高さとの関係から、設置スペースに合わせて第2帯板状部材39の上部を切除した形を有している。また、第2格子体20の最も下側に位置する横桟材についても、同様の理由により、第1帯板状部材38と、配設スペースに合わせて第2帯板状部材39の下部を切除した形を有する帯板状部材とを組み合わせて形成されている。
なお、本第2実施例における上述した横桟材34,37廻りの構成以外の部分については、上記第1実施例と同じ構成及び作用効果を有するため、重複を避けるためここでは説明を省略する。
本発明に係る横引き式面格子装置の第1実施例を示す斜視図であり、面格子3を最も拡張した状態を示している。 図1における一部破断正面図である。 図1における横断面図である。 図1における側断面図である。 本発明の第1実施例における面格子を拡縮する途中段階を示す斜視図である。 図4における正面図である。 図4における横断面図である。 本発明の第1実施例における面格子を最も縮小した状態を示す斜視図である。 図6における正面図である。 図6における横断面図である。 本発明に係る面格子装置を建物開口部に装着した状態を示す横断面図であり、面格子を最も縮小した状態を示している。 同じく、面格子を最も拡張した状態を示している。 本発明の第1実施例における上側ガイド枠を示す一部破断斜視図である。 同じく、側断面図である。 本発明の第1実施例における下側ガイド枠を示す一部破断斜視図である。 同じく、側断面図である。 面格子を下側ガイド枠に取り付ける状態を示す要部斜視図である。 スプリングストッパを下側ガイド枠に取り付けた状態を示す一部破断斜視図である。 スプリングストッパの跳ね上げ部を起立させて、それに第1縦枠材を当接させた状態を示す一部断面図である。 スプリングストッパの跳ね上げ部を倒した状態を示す一部断面図である。 ロック機構を示す要部拡大横断面図である。 同じく、要部拡大縦断面図である。 本発明の第2実施例における面格子を最も拡張した状態を示す正面図である。 同じく、面格子を最も縮小した状態を示す正面図である。 同じく、側断面図である。
符号の説明
1 横引き式面格子装置
3 面格子
4 上側ガイド枠
5 下側ガイド枠
4a,5a ガイド溝
10 第1格子体
11 第1縦枠材
12 第2縦枠材
13,23,34,37 横桟材
14,24 貫通穴
20 第2格子体
21 第3縦枠材
22 第4縦枠材

Claims (13)

  1. 互いに平行を成す第1縦枠材及び第2縦枠材、並びに互いに平行を成してこれら縦枠材同士を連結する複数の横桟材を備えた第1格子体と、互いに平行を成す第3縦枠材及び第4縦枠材、並びに互いに平行を成してこれら縦枠材同士を連結する複数の横桟材を備えた第2格子体とから成る面格子;建物開口部の上横枠及び下横枠に設けられていて、これら2組の格子体における上記各縦枠材の上下端部をそれぞれ支持する一対のガイド枠;を有し、少なくとも一方の格子体を該ガイド枠に沿って横方向に往復動させることにより、建物開口部を開閉可能とした横引き式の面格子装置において、
    上記2組の格子体における各縦枠材が、一対のガイド枠により形成された同一軌道上に、第1縦枠材、第3縦枠材、第2縦枠材、第4縦枠材の順で直列配置されていて、上記第1格子体の各横桟材が上記第2格子体の第3縦枠材に設けられた貫通穴に挿通されると共に、上記第2格子体の各横桟材が上記第1格子体の第2縦枠材に設けられた貫通穴に挿通されており、上記2組の格子体を相対的に横方向に往復動させることにより、上記面格子を拡縮させることができるように構成されている、
    ことを特徴とする横引き式面格子装置。
  2. 上記2組の格子体それぞれにおいて、横桟材が上下方向に略等間隔に配設されていると共に、上記面格子において、両格子体の横桟材が上下方向に交互に配設されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の横引き式面格子装置。
  3. 上記軌道が上記一対のガイド枠にそれぞれ設けられた1本のガイド溝により形成されており、上記2組の格子体における各縦枠材の上下端部がそれぞれ該ガイド溝内に収容されて摺動自在に支持されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横引き式面格子装置。
  4. 上記横引き式面格子装置が建物開口部における引き違い式窓の室内側に取り付けるためのもので、
    上記一対のガイド枠の長さが建物開口部における上横枠及び下横枠とほぼ同じ長さに形成され、上記各格子体の横方向長さが互いにほぼ同じ長さに形成されていると共に、上記面格子の横方向の長さが、最も拡張させた状態においてガイド枠の長さよりも短くなるように構成されており、
    上記面格子を最も収縮させてガイド枠の一端側に寄せた状態において、上記引き違い式窓のクレセント錠を室内側からの正面視で露出させることができるようになっている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の横引き式面格子装置。
  5. 上記一対のガイド枠のうち少なくとも下側ガイド枠の他端側に、上記ガイド枠上における面格子の移動範囲を制限するストッパスプリングが設けられていて、
    該ストッパスプリングが、ガイド溝の溝底に固定された板状の基部と、該基部と鋭角を成して弾性的に起倒する板状の跳ね上げ部とにより、上記面格子側に開口する楔状に形成されており、
    上記跳ね上げ部の起立状態において面格子の移動を制限し、倒した状態において面格子の移動の制限を解除するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の横引き式面格子装置。
  6. 下側ガイド枠のガイド溝における対向する一対の側壁の各開口縁には、互いに対向する内向きの鍔部がそれぞれ長さ方向に沿って延設されていて、上記各縦枠材の下端部における該ガイド溝の一対の側壁と対向する各側面には、爪状部がそれぞれ突設されており、
    該ガイド溝内におけるこれら爪状部と上記ガイド枠の鍔部との係合により、各縦枠材の該ガイド溝からの抜脱が阻止されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の横引き式面格子装置。
  7. 上記下側ガイド枠の各鍔部には、上記各爪状部を上下に挿通させるための切欠き部が開設されており、上記面格子を収縮させた状態で、これら爪状部を該切欠き部に挿通させて上記各縦枠材の下端部を下側ガイド枠のガイド溝に対し挿抜することにより、該面格子を上記一対のガイド枠に対し着脱することができるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の横引き式面格子装置。
  8. 上記一対のガイド枠がそれぞれ各ガイド溝の溝底を貫通する固定ネジにより上記建物開口部の上横枠及び下横枠に対し固定されるようになっていて、該固定ネジのネジ頭が、各ガイド溝内に設けられた隠しカバーにより各ガイド溝の開口側から隠蔽されている、
    ことを特徴とする請求項3〜7の何れかに記載の横引き式面格子装置。
  9. 上記2組の格子体における一対の縦枠材が、互いに背向してガイド枠の長さ方向に開口した断面略コ字形の枠部材と、各枠部材の開口に取り付けられた閉蓋部材とでそれぞれ構成されていて、上記横桟材がそれぞれ該枠部材の内部から固定ネジにより該枠部材に対し固定されており、
    上記閉蓋部材が、上記枠部材の開口内に嵌め込まれて該開口を閉塞する蓋部と、該蓋部の内面側における両側端近傍に突設された一対の突起部と、これら突起部から内向きに互いに対向して突設された一対の係止爪部とを有し、
    上記枠部材が、その両開口縁の内側にそれぞれ設けられて上記閉蓋部材の突起部を受ける一対の凹溝と、これら凹溝の内面から互いに背向して突設され上記閉蓋部材の係止爪部とそれぞれ係合する一対の係止突部とを有している、
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の横引き式面格子装置。
  10. 上記面格子を最も拡張させた状態で保持するためのロック機構を備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の横引き式面格子装置。
  11. 上記第1格子体の第2縦枠材及び第2格子体の第3縦枠材が、それぞれ中空に形成されていると共に、上記面格子を最も拡張させた状態で互いに当接する当接面を有し、
    上記ロック機構が、これら縦枠材のうちの一方に設けられ、その内部から上記当接面を通じて出没するフックを備えた錠部と、これら縦枠材のうちの他方の上記当接面に配設され、上記フックと係脱可能に係合する係合部とから成り、
    上記錠部が、上記一方の縦枠材の室内側側面に配設された鍵穴を有していて、該鍵穴に差し込んだ鍵の操作により、上記フックを上記係合部に対し係脱させることができるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項10に記載の横引き式面格子装置。
  12. 上記錠部を設けた一方の縦枠材の室外側側面には、該縦枠材に対する錠部の取付作業に供される作業用孔が貫設されていて、該作業用孔を閉塞するための閉塞片が該縦枠材内部に配設されており、
    該閉塞片は、該縦枠材内部における上記当接面の内側に固定される基部と、該縦枠材内部における上記室外側側面の内側に当接して上記作業用孔を閉塞する閉塞部とで構成されていて、上記基部が上記当接面を外側から貫通する固定ネジにより固定されている、
    ことを特徴とする請求項11に記載の横引き式面格子装置。
  13. 上記横桟部材が、異なる素材から成る複数の帯板状部材を上下に組み合わせることにより形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の横引き式面格子装置。
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