JP6944396B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、下レールに沿ってスライドする障子を備えた建具に関する。
スライド式の障子を開閉するときに、不意の動作(例えば、よろけ、つまずき)に伴う力が障子にかかり、障子が下レールから上方に離隔することがある。この場合には、障子が下レールから外れて脱落することが懸念される。これに対し、従来、レールの両側の隙間に挿入した2片の係止爪により、レールから外れるのを防止する引戸が知られている(特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載された従来の引戸では、引戸に急激に力がかかると、衝撃が係止爪に作用して、係止爪がレールから外れる虞がある。この場合には、係止爪により引戸をレールに係止できず、引戸がレールから上方に離隔することがある。従って、従来の引戸に関しては、引戸が脱落するのをより確実に抑制する観点から、改良の余地がある。
特許第2907635号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、障子が下レールから上方に離隔する状態で、障子が下レールから外れるのを防止して、障子の脱落を抑制することである。
本発明は、下レールと、前記下レールに沿ってスライドする障子と、前記障子に設けられて前記障子が前記下レールから外れるのを防止する外れ止め機構と、を備えた建具である。前記外れ止め機構は、前記障子が前記下レールから上方に離隔するときに、前記下レールと係合する係合部により前記障子から引き出されて突出する外れ止め部材と、前記外れ止め部材を前記障子側の保持位置で保持するとともに、前記外れ止め部材が前記保持位置から引き出されるときに、前記外れ止め部材の保持を解除する保持手段と、を有する。
本発明によれば、障子が下レールから上方に離隔する状態で、障子が下レールから外れるのを防止して、障子の脱落を抑制することができる。
第1実施形態の建具の正面図である。 第1実施形態の建具の縦断面図である。 第1実施形態の建具の正面図である。 第1実施形態の建具の正面図である。 第1実施形態の外れ止め部材を示す図である。 第1実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第1実施形態の障子から突出する外れ止め部材を示す図である。 第1実施形態の障子から突出する外れ止め部材を示す図である。 第1実施形態の外れ止め機構が作動したときの状態を示す図である。 第2実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第2実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第3実施形態の外れ止め部材を示す図である。 第4実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第4実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第4実施形態の外れ止め部材の他の例を示す図である。 第5実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第5実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第6実施形態の外れ止め部材を示す図である。 第6実施形態の外れ止め部材を下レールに取り付ける手順を示す図である。 第7実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第8実施形態の外れ止め機構を示す図である。 第9実施形態の建具の縦断面図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、スライド式の障子を備えた建具である。以下では、引戸を例にとり、建具の複数の実施形態について説明する。また、建具は、浴室の出入口に設置される浴室用のドアであり、浴室と脱衣室の間に配置される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の建具1の正面図であり、建具1の概略構成を示している。図1において、左右方向が水平方向であり、上下方向が垂直方向である。
図示のように、建具1は、三枚片引戸であり、建物の開口部に設置される。また、建具1は、3つの障子3と、障子3を囲む枠体4を備えている。障子3は、スライドにより移動する方形状の可動体であり、枠体4にスライド可能に取り付けられている。3つの障子3は、枠体4の開口部4Aにおいて、障子3の厚み方向(建具1の奥行方向)に互いにずらして配置され、それぞれ左右方向にスライドして移動する。障子3のスライド(移動)により、枠体4の開口部4Aが開閉される。
障子3は、方形状の框体10と、框体10内に配置されたパネル体11を有している。框体10は、枠組みされた4つの框12〜14(上框12、下框13、一対の縦框14)を有している。框12〜14は、それぞれ障子3の縁部(上縁部、下縁部、一対の縦縁部)に設けられた長尺な框材であり、例えば、押出成形により形成されている。パネル体11は、方形状の面材であり、框体10に嵌め込まれている。ハンドル15が、左右両側の障子3の一方の縦框14(戸先框)に取り付けられている。ハンドル15を用いて、障子3をスライドして、枠体4の開口部4Aを開閉する。
枠体4は、建物の開口部に設置される方形状の開口枠(引戸枠)であり、枠組みされた4つの枠5〜7(上枠5、下枠6、一対の縦枠7)を有している。枠5〜7は、枠体4を構成する長尺な枠材であり、例えば、押出成形により形成されている。4つの枠5〜7により、方形状の開口部4Aが枠体4の内側に形成されている。上枠5と下枠6は、左右方向(横方向)に延びる横枠であり、それぞれ障子3の上方と下方に配置されている。縦枠7は、障子3の側方に配置されて、上下方向(縦方向)に延びる。
障子3の上框12は、上枠5に沿って配置される障子3の上縁部であり、障子3の下框13は、下枠6に沿って配置される障子3の下縁部である。障子3の縦框14は、上下方向に延びる障子3の縦縁部である。障子3のスライド方向(移動方向)は、上枠5及び下枠6の長手方向であり、障子3は、上枠5及び下枠6の長手方向にスライドする。3つの障子3により枠体4の開口部4Aを閉じたときに、3つの障子3は、縦框14同士が障子3の厚み方向(枠体4の見込み方向)に対向する状態で、上枠5及び下枠6の長手方向に順に配置される。枠体4の開口部4Aを開いたときに、3つの障子3は、障子3の厚み方向に重なり合う。
図2は、第1実施形態の建具1の縦断面図であり、重なり合う3つの障子3の断面を示している。
図示のように、建具1は、障子3により仕切られる建物の2つの空間の間に配置されている。ここでは、2つの空間のうち、一方の空間が脱衣室であり、他方の空間が浴室である。従って、建具1の一方側が脱衣室側であり、建具1の他方側が浴室側である。3つの障子3は、脱衣室側から浴室側に向かって順に配置された第1障子3A、第2障子3B、及び、第3障子3Cからなる。第1障子3Aは、脱衣室側障子であり、第3障子3Cは、浴室側障子である。第2障子3Bは、第1障子3Aと第3障子3Cの間に位置する中間障子である。
上枠5は、障子3の浴室側に配置された垂下片5Aと、障子3の上方に形成された通気路5Bと、回動により通気路5Bを開閉する開閉弁5Cと、上枠5の長手方向に延びる3つのレール(上レール)5D〜5Fを有している。上枠5の3つの上レール5D〜5Fは、下方に突出する突片であり、第1上レール5D、第2上レール5E、及び、第3上レール5Fからなる。上レール5D〜5Fは、上枠5の見込み方向に間隔を開けて並列し、脱衣室側から浴室側に向かって順に形成されている。第1上レール5Dは、脱衣室側レールであり、第3上レール5Fは、浴室側レールである。第2上レール5Eは、第1上レール5Dと第3上レール5Fの間に位置する中間レールである。上レール5D〜5Fは、障子3の上側で障子3をガイドする上ガイドであり、上枠5の長手方向への障子3のスライドをガイドする。
下枠6は、ベース部材6Aと、ベース部材6Aを覆うカバー部材6Bと、障子3よりも浴室側に位置するスロープ部6Cと、下枠6の長手方向に延びる3つのレール(下レール)6D〜6Fを有している。カバー部材6Bは、ベース部材6Aの上側に配置されて、ベース部材6Aに取り付けられている。スロープ部6Cと下レール6D〜6Fは、下枠6のカバー部材6Bに形成されている。スロープ部6Cは、カバー部材6Bの浴室側部であり、浴室内に向かって斜め下方に傾斜している。
下枠6の3つの下レール6D〜6Fは、上方に突出する突片であり、第1下レール6D、第2下レール6E、及び、第3下レール6Fからなる。下レール6D〜6Fは、下枠6の見込み方向に間隔を開けて並列し、脱衣室側から浴室側に向かって順に形成されている。第1下レール6Dは、脱衣室側レールであり、第3下レール6Fは、浴室側レールである。第2下レール6Eは、第1下レール6Dと第3下レール6Fの間に位置する中間レールである。下レール6D〜6Fは、障子3の下側で障子3をガイドする下ガイドであり、下枠6の長手方向への障子3のスライドをガイドする。
3つの障子3は、それぞれ上下方向に対向する上レール5D〜5Fと下レール6D〜6Fとにスライド可能に取り付けられている。具体的には、第1障子3Aは、第1上レール5Dと第1下レール6Dとに取り付けられて、第1上レール5Dと第1下レール6Dとに沿ってスライドする。第2障子3Bは、第2上レール5Eと第2下レール6Eとに取り付けられて、第2上レール5Eと第2下レール6Eとに沿ってスライドする。第3障子3Cは、第3上レール5Fと第3下レール6Fとに取り付けられて、第3上レール5Fと第3下レール6Fとに沿ってスライドする。
障子3は、上框12に形成された溝部16を有している。溝部16は、上框12の長手方向に延び、障子3の上面部に開口している。上枠5の上レール5D〜5Fは、障子3の溝部16に挿入されて、溝部16内に配置されている。障子3の上縁部(上框12)は、溝部16により、上枠5の上レール5D〜5Fに取り付けられている。上レール5D〜5Fが障子3の上縁部をガイドして、障子3が上枠5及び上レール5D〜5Fの長手方向にスライドにより移動する。また、障子3が下枠6の下レール6D〜6Fに載せられて、障子3の下縁部(下框13)が下レール6D〜6Fに取り付けられている。下レール6D〜6Fが障子3の下縁部をガイドして、障子3が下枠6及び下レール6D〜6Fの長手方向にスライドにより移動する。
建具1は、下枠6に設けられた下レール6D〜6Fに加えて、障子3に設けられた外れ止め機構8を備えている。外れ止め機構8は、障子3が下レール6D、6Fから外れるのを防止する外れ防止機構であり、下レール6D、6Fにスライド可能に連結されている。ここでは、外れ止め機構8は、第1障子3Aと第3障子3Cの下縁部(下框13)に設けられて、障子3A、3Cが下レール6D、6Fから外れるのを防止する。以下、第3障子3Cを例にとり、障子3の外れ止め機構8について説明する。第1障子3Aの外れ止め機構8は、第3障子3Cの外れ止め機構8と同様に構成されている。そのため、第1障子3Aの外れ止め機構8については、第3障子3Cの外れ止め機構8とは異なる事項のみ説明する。
図3、図4は、第1実施形態の建具1の正面図であり、第1障子3Aと第2障子3Bを省略して、枠体4の開口部4Aにおいてスライドする第3障子3Cを示している。図3は、通常のスライド動作中の第3障子3Cを示し、図4は、外れ止め機構8が作動したときの第3障子3Cを示している。
図示のように、障子3(第3障子3C)は、一対の縦框14の下端部に取り付けられた戸車17を有している。戸車17は、下枠6の下レール6F(第3下レール)に載せられて、下レール6Fにより、下レール6Fの長手方向にガイドされる(図3参照)。障子3は、左右の戸車17により、下レール6Fに沿って円滑にスライドする。
外れ止め機構8は、障子3の連結部20に設けられており、障子3の連結部20を下レール6Fにスライド可能に連結して、障子3が下レール6Fから外れるのを防止する。障子3の連結部20は、一方の縦框14側に位置する下框13の端部である。一方の縦框14は、ハンドル15が取り付けられた戸先框であり、外れ止め機構8は、一方の縦框14の戸車17に隣接して配置されている。また、外れ止め機構8は、下レール6Fに沿ってスライド可能な外れ止め部材30を有している。外れ止め機構8は、下レール6Fと係合する外れ止め部材30により、障子3の連結部20を下レール6Fに連結して、障子3の外れ止めを行う。
障子3が下レール6Fから上方に離隔するときに(図4参照)、外れ止め機構8の外れ止め部材30は、障子3から突出して、障子3の外れ止め機能を発揮する。障子3が下レール6Fから上方に離隔するときとは、例えば、不意の動作に伴う力が障子3に加えられて障子3が持ち上げられるとき、障子3の変形(撓み等)に伴い障子3の下縁部が上方に変位するとき、障子3の傾きにより障子3の下縁部の一部が上方に変位するとき、又は、障子3が上方に移動するときである。
障子3の外れ止め機構8が設けられた部分(ここでは、連結部20)が下レール6Fから上方に離隔するときに、外れ止め部材30が障子3の連結部20から突出する。外れ止め部材30の突出前後、及び、突出中に、外れ止め機構8は、外れ止め部材30により、下レール6Fに対する障子3の外れ止めを行い、障子3が下レール6Fから外れないようにする。なお、図2には、下レール6Fから離隔した第3障子3Cを示している。
図5は、第1実施形態の外れ止め部材30を示す図である。図5Aは、下レール6Fの長手方向からみた外れ止め部材30の側面図であり、下レール6Fを含む下枠6の一部を二点鎖線で示している。図5Bは、図5Aの矢印X1方向からみた外れ止め部材30の正面図であり、図5Cは、図5Bの矢印X2方向からみた外れ止め部材30の底面図である。
図示のように、下レール6Fは、下レール6Fの長手方向に延びる突部6Gを有している。突部6Gは、外れ止め部材30と係合する下レール6Fの係合部(係合突部)であり、レール6Fの上端部に形成されている。突部6Gにより、下レール6Fは、上端部が障子3の厚み方向の一方側に屈曲する屈曲形状に形成されている。
外れ止め部材30は、下レール6Fと係合する係合部31と、複数の補強部32と、障子3の下レール6Fに沿ったスライドをガイドするスライドガイド部33と、柱状の摺動部34と、摺動部34に形成された停止部35及び環状突起36と、矩形状の複数(ここでは、2つ)の支持部37を有している。係合部31は、下レール6Fの長手方向に細長いブロック状部であり、外れ止め部材30の下端側に形成されて、下レール6Fに沿って配置されている。複数の補強部32は、リブ状に形成された補強リブであり、係合部31の長手方向に間隔を開けて係合部31の外面に形成されて、係合部31を補強する。
スライドガイド部33は、下レール6F及び係合部31の長手方向に延びる溝部(ガイド溝)であり、係合部31に溝状に形成されて、係合部31の長手方向の両端面と下面に開口している。突部6Gを含む下レール6Fは、係合部31のスライドガイド部33に挿入されて、スライドガイド部33内に配置される。係合部31は、スライドガイド部33内の下レール6Fと係合する。障子3がスライドするときに、スライドガイド部33は、下レール6Fに沿って下レール6Fの長手方向にスライドして、障子3を下レール6Fに沿ってガイドする。
外れ止め部材30の係合部31は、スライドガイド部33の内側に向かって突出する係合突起38を有している。係合突起38は、スライドガイド部33の内側で、スライドガイド部33及び係合部31の下縁部に形成されて、下レール6F及び係合部31の長手方向に延びる。また、係合突起38は、下レール6Fの突部6Gと対向するスライドガイド部33の対向部に形成されて、下レール6Fに向かって突出している。下レール6Fの突部6Gは、障子3の厚み方向(下枠6の見込み方向)の一方側に突出し、係合部31の係合突起38は、障子3の厚み方向の他方側に突出している。
ここでは、3つの下レール6D〜6Fにおいて(図2参照)、脱衣室側の第1下レール6Dの突部6Gは浴室側に突出し、浴室側の第3下レール6Fの突部6Gは脱衣室側に突出している。これに対し、脱衣室側の第1障子3Aの外れ止め部材30では、係合部31の係合突起38は、第1下レール6Dの突部6Gと相対するように、脱衣室側に突出している。また、浴室側の第3障子3Cの外れ止め部材30では、係合部31の係合突起38は、第3下レール6Fの突部6Gと相対するように、浴室側に突出している。
係合部31の係合突起38(図5参照)は、下レール6Fの突部6Gの下側に配置されるとともに、突部6Gの下面に沿って配置されている。係合突起38は、下レール6Fの突部6Gに下側から引っ掛かることで、下レール6Fの突部6Gに係合する。外れ止め部材30の係合部31と下レール6Fは、係合突起38と突部6Gの係合により、互いに係合する。係合部31及びスライドガイド部33は、突部6Gを含む下レール6Fを覆い、下レール6Fに嵌め合わされる。
外れ止め部材30の摺動部34は、係合部31の長手方向の中央部に形成されて、係合部31から上方に突出している。外れ止め部材30の突出時に、摺動部34の摺動により、外れ止め部材30がガイドされる。停止部35は、摺動部34の上端部に形成された複数のフック部からなる。環状突起36は、摺動部34の外周に環状に形成されており、摺動部34の下端部と上端部(停止部35)の間に位置している。2つの支持部37は、係合部31の長手方向における摺動部34の両側に形成されて、係合部31から上方に突出している。支持部37の縁部に沿って周壁37Aが形成されて、支持部37が周壁37Aにより補強されている。外れ止め部材30の突出前後、及び、突出中に、外れ止め部材30は、支持部37により支持される。
図6は、第1実施形態の外れ止め機構8を障子3の一部と下枠6とともに示す図である。図6Aは、図2に対応する縦断面図であり、2つの障子3A、3Bを省略している。図6Bは、図3に対応する正面図であり、障子3(第3障子3C)を透視して、外れ止め機構8を含む障子3の内部構造を示している。
図示のように、外れ止め機構8は、外れ止め部材30が取り付けられる板状の取付部21と、外れ止め部材30をガイドする突出ガイド22と、外れ止め部材30を収納する収納部23を有している。取付部21と収納部23は、障子3の連結部20である下框13に形成され、突出ガイド22は、下框13に取り付けられている。
取付部21は、下框13の下板部の一部であり、下框13内に設けられている。取付部21が下枠6の下レール6Fの上方に位置し、取付部21と下レール6Fが上下方向に対向している。突出ガイド22は、取付部21に形成された取付孔に挿入されて、取付部21に取り付けられている。外れ止め部材30の2つの支持部37は、下レール6Fの長手方向に離隔して形成されており、それぞれ取付部21に形成された配置孔に配置された状態で、上下方向に移動する。収納部23は、下框13に形成された収納空間であり、取付部21の上側に位置する下框13の中空部24と、取付部21の下側に位置する下框13の凹部25からなる。
外れ止め部材30の摺動部34は、収納部23の凹部25側から環状の突出ガイド22に挿入される。これにより、摺動部34は、突出ガイド22から上方に突出して、収納部23の中空部24に収納される。摺動部34が突出ガイド22に摺動可能に取り付けられて、外れ止め部材30が突出ガイド22により取付部21に取り付けられる。同時に、外れ止め部材30の支持部37は、取付部21の配置孔に挿入されて、収納部23の中空部24に収納される。また、外れ止め部材30の係合部31と補強部32は、収納部23の凹部25に収納される。
突出ガイド22は、環状に配置された複数のガイド片26を有している。複数のガイド片26は、外れ止め部材30の摺動部34を囲んで配置され、突出ガイド22の外側に向かって弾性変形可能になっている。摺動部34の停止部35と環状突起36は、突出ガイド22及び複数のガイド片26よりも上方に配置されて、収納部23の中空部24に収納される。その状態で、外れ止め部材30は、収納位置Sに配置されて、障子3から突出可能に収納部23に収納される。
外れ止め部材30の収納位置Sは、障子3から突出していないときの外れ止め部材30の配置位置である。収納位置Sにおいて、外れ止め部材30の全体、又は、外れ止め部材30の下端部を除く部分が収納部23に収納される。ここでは、収納位置Sにおいて、外れ止め部材30の全体が収納部23に収納される。また、障子3が下レール6Fに正常な状態で取り付けられたとき、及び、障子3が下レール6Fに沿って正常な動作でスライドするときに、外れ止め部材30が収納位置Sに配置される。外れ止め部材30は、収納位置Sから収納部23の下側に向かって移動して、障子3から突出する。
障子3を下レール6Fに取り付けるため、例えば、カバー部材6Bの長手方向の一部を取り外し可能に形成する。障子3の取り付け時には、カバー部材6Bの一部を下枠6から取り外す。その状態で、カバー部材6Bを取り外した部分に障子3を配置して、残りのカバー部材6Bの下レール6Fに向かって障子3を移動する。続いて、障子3を下レール6Fに沿ってスライドして、障子3の全体を下レール6Fに載せる。同時に、下レール6Fを外れ止め部材30のスライドガイド部33に挿入して、外れ止め部材30の係合部31を下レール6Fにスライド可能に取り付ける。これにより、外れ止め部材30は、収納位置Sに配置される。その後、カバー部材6Bの一部を下枠6に取り付ける。
図7、図8は、第1実施形態の障子3から突出する外れ止め部材30を示す図であり、図6と同様に、障子3の一部と外れ止め機構8を示している。
図示のように、外れ止め部材30は、収納部23に収納される収納位置Sと最突出位置T(図7参照)との間で移動する。外れ止め部材30の最突出位置Tは、障子3から最も突出するときの外れ止め部材30の配置位置である。障子3を下レール6Fから取り外した状態で、外れ止め部材30は、最突出位置Tに移動して、最突出位置Tまで突出する。
突出ガイド22は、障子3から突出する外れ止め部材30をガイドする。その際、外れ止め部材30の摺動部34が、突出ガイド22に対して摺動して、突出ガイド22によりガイドされる。摺動部34は、複数のガイド片26を含む突出ガイド22の内側に配置された状態で、突出ガイド22の内周面を摺動して、外れ止め部材30の突出方向にガイドされる。また、外れ止め部材30は、収納部23から引き出されて、最突出位置Tに配置される。その状態で、摺動部34の停止部35が複数のガイド片26の上端部に引っ掛かることで、外れ止め部材30が最突出位置Tで停止する。
外れ止め機構8は、外れ止め部材30を障子3側(収納部23側)の保持位置H(図8参照)で保持する保持手段27を有している。障子3を下レール6Fに取り付ける前、及び、障子3を下レール6Fから取り外したときに、外れ止め部材30を最突出位置Tよりも障子3側の保持位置Hで保持することで、外れ止め部材30が邪魔になるのを抑制する。保持手段27は、摺動部34の環状突起36と、突出ガイド22の複数のガイド片26からなる。複数のガイド片26は、爪状の係止部(係止爪)であり、環状突起36は、環状の被係止部(被係止突起)である。環状突起36は、複数のガイド片26の上端部に接触して、複数のガイド片26に係止される。
保持手段27は、環状突起36のガイド片26への係止により、外れ止め部材30を保持する。外れ止め部材30の保持位置Hは、収納位置S、又は、収納位置Sと最突出位置Tの間の位置(中間位置)であり、保持手段27は、最突出位置Tよりも上方の保持位置Hに外れ止め部材30を保持する。ここでは、保持位置Hは、中間位置である。保持位置Hにおいて、外れ止め部材30の上側部が収納部23に収納され、外れ止め部材30の下側部が収納部23の下側に配置される。また、外れ止め部材30の係合部31が、収納部23の下側に配置されて、障子3から下方に突出する。
外れ止め部材30が保持位置Hから最突出位置Tに向かって移動するときに、摺動部34の環状突起36は、複数のガイド片26を突出ガイド22の外側に向かって変形させつつ、複数のガイド片26の内側を通過する。その際、複数のガイド片26は、環状突起36により押されて放射状に弾性変形し、環状突起36の通過を許容する。環状突起36の通過後に、複数のガイド片26は、弾性変形前の状態に復元する(図7参照)。保持手段27は、複数のガイド片26の弾性変形により、外れ止め部材30の保持位置Hでの保持を解除する。
図9は、第1実施形態の外れ止め機構8が作動したときの状態を示す図であり、図6と同様に、外れ止め機構8を障子3の一部と下枠6とともに示している。
図示のように、外れ止め部材30に設けられた係合部31は、係合突起38により下レール6Fの突部6Gと係合する。障子3が下レール6Fから上方に離隔するときに、外れ止め部材30は、下レール6Fと係合する係合部31により障子3から引き出されて突出する。これにより、外れ止め部材30は、障子3から下レール6Fまで突出する。その状態で、係合部31は、下レール6Fと係合した状態に維持される。また、外れ止め機構8は、外れ止め部材30により、障子3を下レール6Fと連結された状態に維持して、障子3が下レール6Fから外れるのを防止する。
外れ止め部材30は、係合部31と係合する下レール6Fにより引っ張られて、収納位置Sから移動する。また、外れ止め部材30は、障子3及び収納部23から下方に引き出されて、障子3から下レール6Fに向かって下方に突出する。下レール6Fと係合する係合部31により外れ止め部材30が保持位置Hから引き出されるときに、外れ止め機構8の保持手段27は、外れ止め部材30の保持を解除して、外れ止め部材30の突出を許容する。これに伴い、外れ止め部材30は、下レール6Fの引っ張りにより、保持位置Hよりも最突出位置T側の位置まで引き出される。
障子3が下レール6Fからの離隔を開始するとき、又は、障子3が下レール6Fから所定間隔だけ離隔したときに、保持手段27は、外れ止め部材30の保持を解除する。ここでは、障子3が下レール6Fから所定間隔だけ離隔したときに、環状突起36が複数のガイド片26の上端部に接触する。また、外れ止め部材30が下レール6Fにより所定の力以上の力で引っ張られると、環状突起36が、複数のガイド片26を押し開きながら、複数のガイド片26の内側を通過する。これにより、複数のガイド片26による環状突起36の係止が解除されて、保持手段27による外れ止め部材30の保持が解除される。
障子3の下レール6Fからの最大離隔間隔は、障子3の上方への移動可能な距離、障子3の最大撓み量、建具1の部品の公差等に基づいて、算出される。外れ止め部材30の障子3からの最大突出長さは、障子3の下レール6Fからの最大離隔間隔よりも長くなっている。そのため、障子3が下レール6Fから上方に離隔するときに、外れ止め部材30は、最突出位置Tまで突出することなく、収納位置Sと最突出位置Tの間で移動する。
外れ止め部材30は、障子3からの突出方向を変化可能に突出ガイド22及び取付部21に取り付けられている。そのため、外れ止め部材30は、下レール6Fに対する障子3の傾きに対応して障子3からの突出方向を変化させて、障子3から突出する(図9B参照)。また、下レール6Fから上方に離隔する障子3が下レール6Fに対して障子3の厚み方向に変位するときに(図9A参照)、外れ止め部材30は、障子3の変位方向に対応して障子3からの突出方向を変化させて、障子3から突出する。外れ止め部材30は、下レール6Fに対する障子3の傾きと位置に対応して突出方向を変化させて、障子3から下レール6Fまで突出する。
外れ止め機構8は、外れ止め部材30の支持部37と接触する接触部28(図9A参照)を有している。外れ止め機構8の接触部28は、収納部23の内面部(ここでは、下框13の内面部)であり、収納部23内に設けられている。外れ止め部材30が障子3から突出するときに、外れ止め部材30の支持部37は、接触部28と接触して、接触部28により支持される。外れ止め機構8は、支持部37と接触する接触部28により、外れ止め部材30に加わる荷重を受ける。また、支持部37が接触部28に接触することで、外れ止め部材30の障子3からの突出方向が制限され、上下方向に対する外れ止め部材30の傾斜が規制される。
以上説明した建具1では、障子3が下レール6Fから上方に離隔するときに、外れ止め部材30が障子3から突出する。その際、外れ止め部材30は、係合部31により下レール6Fと係合して、障子3の外れ止め機能を発揮する。従って、障子3が下レール6Fから上方に離隔する状態で、障子3が下レール6Fから外れるのを防止して、障子3の脱落を抑制することができる。また、外れ止め部材30が外力により下レール6Fから外れるのが抑制され、外れ止め部材30による障子3の外れ止め機能を向上することができる。
外れ止め部材30の係合突起38と下レール6Fの突部6Gとを係合するため、外れ止め部材30と下レール6Fを簡単な係合構造で確実に係合することができる。また、外れ止め部材30のスライドガイド部33により、障子3のガイド機能を外れ止め部材30に付加できるとともに、外れ止め部材30及び障子3を下レール6Fに沿って円滑にスライドすることができる。外れ止め部材30の突出時には、突出ガイド22により、外れ止め部材30の突出を円滑に行うことができる。外れ止め部材30の支持部37により、外れ止め部材30を安定させることができ、外れ止め部材30を下レール6Fと係合した状態に維持することもできる。
保持手段27により、外れ止め部材30を保持位置Hで保持するため、外れ止め部材30が邪魔になるのを抑制することができる。保持位置Hが収納位置Sであるときには、外れ止め部材30が邪魔になるのをより確実に抑制できるとともに、障子3が下レール6Fに取り付けられていない状態で、外れ止め部材30の破損を抑制することができる。保持位置Hが収納位置Sと最突出位置Tの間の位置(中間位置)であるときには、外れ止め部材30が邪魔になるのを抑制しつつ、外れ止め部材30があることを認識させることができる。これにより、外れ止め部材30を下レール6Fに取り付ける必要がある点について、注意を促すこともできる。
なお、外れ止め部材30の障子3からの突出長さに関し、保持位置Hにおける突出長さは、任意の長さに設定可能であり、種々の長さに変更することができる。従って、保持位置Hにおける突出長さを図8に示す突出長さよりも短くして、外れ止め部材30を図8に示す位置よりも収納位置S側(上側)の保持位置Hで保持してもよい。また、保持位置Hにおける突出長さを図8に示す突出長さよりも長くして、外れ止め部材30を図8に示す位置よりも最突出位置T側(下側)の保持位置Hで保持してもよい。保持位置Hにおける突出長さが短くなるほど、外れ止め部材30が邪魔になるのがより確実に抑制され、保持位置Hにおける突出長さが長くなるほど、外れ止め部材30があることがより確実に認識される。
次に、第2〜第9実施形態の建具1について、第1実施形態の建具1と相違する事項を説明する。第2〜第9実施形態の建具1に関し、第1実施形態の建具1の構成に相当する構成には、第1実施形態の建具1の構成と同じ名称と符号を用い、第1実施形態の建具1と同じ事項の説明は省略する。
(第2実施形態)
図10、図11は、第2実施形態の外れ止め機構8を示す図であり、図7、図8と同様に、障子3の一部と外れ止め機構8を示している。
図示のように、第2実施形態の外れ止め機構8では、保持手段27による外れ止め部材30の保持位置Hが収納位置Sであり、保持位置Hと収納位置Sが一致する(図10参照)。保持位置Hにおいて、外れ止め部材30の全体が収納部23に収納される。障子3が下レール6Fからの離隔を開始するときに、保持手段27は、外れ止め部材30の保持を解除する。外れ止め部材30は、下レール6Fと係合する係合部31により、保持位置Hから引き出されて、障子3から突出する(図11参照)。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態の外れ止め部材30を示す図であり、図5と同様に、下レール6Fを含む下枠6の一部と外れ止め部材30を示している。
図示のように、第3実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30は、係合部31の長手方向の中央部に形成された凹部40と突片41を有している。凹部40と突片41は、障子3の厚み方向において相対する位置に形成され、下レール6Fを挟んで、下レール6Fの一方側と他方側とに配置される。凹部40は、係合部31の係合突起38側の壁部に形成されており、係合突起38は、凹部40により分断されている。突片41は、係合突起38とは反対側に位置する係合部31の壁部の一部であり、下レール6Fに向かって突出する突起42を有している。突起42は、突片41の下端部に形成されて、凹部40に向かって突出している。
障子3を下レール6Fに取り付けるときには、例えば、障子3を上方から下レール6Fに載せる。同時に、下レール6Fを外れ止め部材30のスライドガイド部33に押し込む。その際、突片41の突起42が下レール6Fにより押されて、突片41が下レール6Fから離れる方向に弾性変形する。続いて、係合突起38が下レール6Fの突部6Gの下側に配置されて、下レール6Fがスライドガイド部33に挿入される。突片41が弾性変形前の形状に復元することで、係合突起38と突片41の突起42が、下レール6Fの一方側と他方側とで、下レール6Fと対向する。このように、障子3及び外れ止め部材30を下レール6Fに簡単に取り付けることができる。
(第4実施形態)
図13、図14は、第4実施形態の外れ止め機構8を示す図であり、図7B、図8Bと同様に、障子3の一部と外れ止め機構8を示している。
図示のように、第4実施形態の外れ止め機構8は、外れ止め部材30を収納するケース50を有している。ケース50は、下框13の中空部24と凹部25に配置されて、障子3の下框13に取り付けられている。ケース50の内部空間が外れ止め部材30の収納部23であり、ケース50及び収納部23は下方に向かって開放されている。外れ止め部材30は、ケース50の収納部23に収納されて、ケース50に取り付けられている。
第4実施形態の外れ止め部材30は、第3実施形態の外れ止め部材30と同様に、係合部31に形成された凹部40及び突片41を有している。突出ガイド22は、ケース50に形成されたガイド孔であり、外れ止め部材30の摺動部34は、ガイド孔に対して摺動する。外れ止め部材30の停止部35が突出ガイド22の周辺のケース50に引っ掛かることで、外れ止め部材30が最突出位置Tで停止する(図14参照)。ただし、摺動部34には、環状突起36が形成されていない。
外れ止め機構8は、外れ止め部材30の2つの支持部37のそれぞれに形成されたフック部51と、ケース50に形成された2つの係止孔52を有している。係止孔52は、孔状の係止部であり、フック部51は、弾性変形可能なフック状の被係止部である。フック部51は、係止孔52内に配置されて、係止孔52に係止される(図13参照)。外れ止め機構8の保持手段27は、フック部51と係止孔52からなり、フック部51の係止孔52への係止により、外れ止め部材30を保持位置Hで保持する。外れ止め部材30の保持位置Hは収納位置Sであり、保持位置Hと収納位置Sが一致する。外れ止め部材30が保持位置Hから最突出位置Tに向かって移動するときに、フック部51が弾性変形して係止孔52から外れる。これにより、係止孔52によるフック部51の係止が解除されて、保持手段27による外れ止め部材30の保持が解除される。
第4実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め機構8をケース50に内蔵されたユニットにすることができる。そのため、外れ止め機構8の取り扱いが簡単になり、外れ止め機構8を障子3に簡単に取り付けることができる。
図15は、第4実施形態の外れ止め部材30の他の例を示す図である。
図示のように、ここでは、外れ止め部材30の係合部31に、凹部40及び突片41が形成されていない。外れ止め部材30は、第1実施形態の外れ止め部材30と同様に、係合部31に形成された係合突起38を有している。
(第5実施形態)
図16、図17は、第5実施形態の外れ止め機構8を示す図であり、図7、図8と同様に、障子3の一部と外れ止め機構8を示している。
図示のように、第5実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30は、複数の圧入部53を有している。また、摺動部34には、環状突起36が形成されていない。複数の圧入部53は、リブ状に形成された圧入リブであり、外れ止め部材30の係合部31に形成されている。また、複数の圧入部53は、係合部31の長手方向に間隔を開けて、かつ、障子3の厚み方向両側の係合部31の外面に形成されている。
複数の圧入部53は、係合部31とともに、外れ止め機構8の収納部23(ここでは、凹部25)に押し込まれて、収納部23に圧入される(図16参照)。これにより、複数の圧入部53は、収納部23の内面部54に押し付けられる。複数の圧入部53と収納部23の内面部54との摩擦により、複数の圧入部53が収納部23の内面部54に係止される。従って、複数の圧入部53は、リブ状の被係止部(被係止リブ)であり、収納部23の内面部54は、面状の係止部である。
外れ止め機構8の保持手段27は、複数の圧入部53と収納部23の内面部54からなり、複数の圧入部53の内面部54への係止により、外れ止め部材30を保持位置Hで保持する。外れ止め部材30の保持位置Hは収納位置Sであり、保持位置Hと収納位置Sが一致する。外れ止め部材30が保持位置Hから最突出位置Tに向かって移動するときに、複数の圧入部53が係合部31とともに収納部23から引き出される(図17参照)。これにより、内面部54による複数の圧入部53の係止が解除されて、保持手段27による外れ止め部材30の保持が解除される。
第5実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30を収納部23に押し込むだけで、外れ止め部材30を保持位置H及び収納位置Sに保持することができる。そのため、外れ止め機構8の構造を簡単にすることができる。なお、ここでは、保持手段27は、摩擦により、外れ止め部材30を係止して、外れ止め部材30を保持位置Hに保持している。これに対し、保持手段27は、他の手段(例えば、粘着、磁力)により、外れ止め部材30を保持位置Hに保持してもよい。
(第6実施形態)
図18は、第6実施形態の外れ止め部材30を示す図であり、図5と同様に、下レール6Fを含む下枠6の一部と外れ止め部材30を示している。
図示のように、第6実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30は、係合部31の長手方向の両端部に形成された誘導溝55(図18C参照)を有している。2つの誘導溝55のそれぞれは、溝状のスライドガイド部33の端部と連続して、下レール6Fの長手方向に延び、係合部31の長手方向の端面に開口している。また、誘導溝55の幅は、スライドガイド部33の幅よりも広く、誘導溝55は、スライドガイド部33の端部から係合部31の長手方向の端面に向かって次第に広くなる。
図19は、第6実施形態の外れ止め部材30を下レール6Fに取り付ける手順を示す図であり、図6Bと同様に、外れ止め機構8を障子3の一部と下枠6とともに示している。
図示のように、まず、カバー部材6Bの一部を下枠6から取り外す(図19A参照)。その状態で、カバー部材6Bを取り外した部分に障子3を配置して、残りのカバー部材6Bの下レール6Fに向かって障子3を移動する(図19B参照)。続いて、障子3を下レール6Fに沿ってスライドして、障子3の全体を下レール6Fに載せる(図19C、図19D参照)。
障子3のスライドに伴い、外れ止め部材30の係合部31が下レール6Fの端部6Hと接触して、外れ止め部材30が下レール6Fにより収納位置Sに押し上げられる。また、下レール6Fの端部6Hは、外れ止め部材30の誘導溝55に挿入されて、誘導溝55により、外れ止め部材30のスライドガイド部33に誘導される。続いて、下レール6Fがスライドガイド部33に挿入されて、外れ止め部材30の係合部31が下レール6Fにスライド可能に取り付けられる。その後、カバー部材6Bの一部を下枠6に取り付ける。第6実施形態の外れ止め機構8では、誘導溝55の誘導により、下レール6Fをスライドガイド部33に容易に挿入して、外れ止め部材30を下レール6Fに確実に取り付けることができる。
(第7実施形態)
図20は、第7実施形態の外れ止め機構8を示す図であり、図6と同様に、外れ止め機構8を障子3の一部と下枠6とともに示している。
図示のように、障子3を下レール6Fに取り付けるときに、誤って、下レール6Fが外れ止め部材30のスライドガイド部33に挿入されないことがある。この場合には、外れ止め部材30の係合部31が下レール6Fと係合せずに、外れ止め部材30が下レール6Fに載せられる。
第7実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30の係合部31が下レール6Fと係合せずに外れ止め部材30が下レール6Fに載せられたときに、係合部31が下レール6Fと障子3(取付部21)の間に挟まれる。係合部31により、障子3の戸車17は、下レール6Fから上方に離隔した位置に配置され、下レール6Fと接触せずに宙に浮く。また、係合部31と下レール6Fとの摩擦により、障子3の下レール6Fに沿うスライドが阻害される。これにより、障子3の下レール6Fへの取り付けや、係合部31の下レール6Fへの係合が正常に行われていないことを認識させ、注意を促すことができる。
(第8実施形態)
図21は、第8実施形態の外れ止め機構8を示す図であり、図6と同様に、外れ止め機構8を障子3の一部と下枠6とともに示している。
図示のように、第8実施形態の外れ止め機構8では、外れ止め部材30は、係合部31が下レール6Fと係合せずに下レール6Fに載せられたときに、下レール6Fと接触する突起56を有する。複数の突起56が、係合部31に形成されており、外れ止め部材30が下レール6Fに載せられた状態で、係合部31から下レール6Fに向かって突出する。また、複数の突起56は、係合部31の長手方向に間隔を開けて、係合部31の係合突起38の下面に形成されている。外れ止め部材30の突起56は、下レール6Fの突部6Gに載せられて、突部6Gと接触する。
第7実施形態と同様に、係合部31が下レール6Fと係合せずに外れ止め部材30が下レール6Fに載せられたときに、係合部31が下レール6Fと障子3(取付部21)の間に挟まれる。係合部31により、障子3の戸車17は、下レール6Fから上方に離隔した位置に配置され、下レール6Fと接触せずに宙に浮く。外れ止め部材30は、係合部31に設けられた突起56でのみ下レール6Fと接触する。そのため、外れ止め部材30と下レール6Fとの摩擦が大きくなるのが抑制される。外れ止め部材30の突起56は、スライド突起であり、障子3が下レール6Fに沿ってスライドするときに、下レール6Fに接触しつつ下レール6Fに沿ってスライドする。
下レール6Fは、外れ止め部材30の突起56が下レール6Fと接触した状態で障子3とともにスライドするときに、外れ止め部材30の突起56と接触する接触部を有する。ここでは、下レール6Fは、長手方向に分割されており、下レール6Fの接触部は、下レール6Fの継ぎ目である。下レール6Fの接触部が外れ止め部材30の突起56と接触することで、外れ止め部材30の突起56が下レール6Fの接触部に当たって、外れ止め部材30がスライド方向以外の方向に動く。これにより、スライドする外れ止め部材30が震動する。また、障子3のスライドに伴い、外れ止め部材30の突起56が下レール6Fの接触部と接触して接触部を乗り越えるときに、外れ止め部材30が揺動して震動する。
震動に伴い、外れ止め部材30は、音(例えば、ガタツキ音)を発生する。そのため、障子3の下レール6Fへの取り付けや、係合部31の下レール6Fへの係合が正常に行われていないことを認識させ、注意を促すことができる。なお、外れ止め部材30が下レール6Fに載せられたときに、障子3の戸車17が下レール6Fに接触していてもよい。
(第9実施形態)
図22は、第9実施形態の建具1の縦断面図であり、図2と同様に、建具1の概略構成を示している。
図示のように、第9実施形態の建具1は、2つの障子3を備えている。障子3は、上枠5の上レール5Kと下枠6の下レール6Kとにスライド可能に取り付けられている。外れ止め機構8は、脱衣室側の障子3に設けられている。なお、図22では、脱衣室側の障子3が下レール6Kから上方に離隔して、外れ止め部材30が障子3から突出している。
このように、建具1は、三枚片引戸以外の建具であってもよい。建具1が1つの障子3を備えていてもよく、建具1が複数の障子3を備えていてもよい。複数の障子3の全てに外れ止め機構8を設けてもよく、複数の障子3の一部に外れ止め機構8を設けてもよい。各障子3の外れ止め機構8において、以上説明した各実施形態を種々組み合わせて実施してもよい。また、本発明は、下レールに沿ってスライドする障子を備えた種々の建具(例えば、引戸、引き違い戸、引き違い窓)に適用することができる。建具は、浴室の出入り口に限定されず、建物の種々の開口部に設置される。
1・・・建具、3・・・障子、4・・・枠体、5・・・上枠、6・・・下枠、7・・・縦枠、8・・・外れ止め機構、10・・・框体、11・・・パネル体、12・・・上框、13・・・下框、14・・・縦框、15・・・ハンドル、16・・・溝部、17・・・戸車、20・・・連結部、21・・・取付部、22・・・突出ガイド、23・・・収納部、24・・・中空部、25・・・凹部、26・・・ガイド片、27・・・保持手段、28・・・接触部、30・・・外れ止め部材、31・・・係合部、32・・・補強部、33・・・スライドガイド部、34・・・摺動部、35・・・停止部、36・・・環状突起、37・・・支持部、38・・・係合突起、40・・・凹部、41・・・突片、42・・・突起、50・・・ケース、51・・・フック部、52・・・係止孔、53・・・圧入部、54・・・内面部、55・・・誘導溝、56・・・突起、H・・・保持位置、S・・・収納位置、T・・・最突出位置。

Claims (7)

  1. 下レールと、前記下レールに沿ってスライドする障子と、前記障子に設けられて前記障子が前記下レールから外れるのを防止する外れ止め機構と、を備えた建具であって、
    前記外れ止め機構は、前記障子が前記下レールから上方に離隔するときに、前記下レールと係合する係合部により前記障子から引き出されて突出する外れ止め部材と、前記外れ止め部材を前記障子側の保持位置で保持するとともに、前記外れ止め部材が前記保持位置から引き出されるときに、前記外れ止め部材の保持を解除する保持手段と、を有する建具。
  2. 請求項に記載された建具において、
    前記外れ止め機構は、前記外れ止め部材を収納する収納部を有し、
    前記外れ止め部材は、前記収納部に収納される収納位置と最突出位置との間で移動し、
    前記保持位置は、前記収納位置、又は、前記収納位置と前記最突出位置の間の位置である建具。
  3. 請求項1又は2に記載された建具において、
    前記下レールは、前記下レールの長手方向に延びる突部を有し、
    前記外れ止め部材の係合部は、前記下レールの突部の下側に配置されて、前記下レールの突部に係合する係合突起を有する建具。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記外れ止め機構は、前記障子から突出する前記外れ止め部材をガイドする突出ガイドを有し、
    前記外れ止め部材は、前記突出ガイドに対して摺動して前記突出ガイドによりガイドされる摺動部を有する建具。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記外れ止め部材は、前記障子の前記下レールに沿ったスライドをガイドするスライドガイド部を有する建具。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記外れ止め部材は、前記外れ止め機構の接触部と接触して支持される支持部を有する建具。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記外れ止め部材は、前記係合部が前記下レールと係合せずに前記下レールに載せられたときに、前記下レールと接触する突起を有し、
    前記下レールは、前記外れ止め部材の突起が前記下レールと接触した状態で前記障子とともにスライドするときに、前記外れ止め部材の突起と接触して、前記外れ止め部材を震動させる接触部を有する建具。
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