JP2017025694A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、固定部材が室内側に露出するために意匠的に好ましくなく、固定部材の部分にほこりが溜まるなど、日常の清掃が難しく、使い勝手はよくなかった。
図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る建具を説明する。
本発明の実施形態に係る建具は、図1に示されるように、上枠11,下枠12及び左右の縦枠13,14を四周に組んでなり、建物開口部に固定してなる窓枠1に対して、上框31,下框32及び戸先框33,召合框34(図3)を四周に組んで内周にガラス等パネルを装着してなる外障子3を窓枠1の開口左側に固定して配置すると共に、同じく上框21,下框22及び召合框23,戸先框24を四周に組んで内周にガラス等パネルを装着してなる内障子2を窓枠1に設けた室内側レール121aに沿って開閉自在に配置してなる内動片引き窓として構成されている。
そして、本発明の実施形態に係る建具には、外障子3の移動を規制する規制部材5が外障子3の召合框34の上方の上枠11に固定されている。
図2に示すように、窓枠1を構成する上枠11は、上枠11の内周面を構成する上枠本体部111と、上枠本体部111の室内側端及び室外側端に連続する上枠室内側壁112及び上枠室外側壁113と、上枠本体部111の見込み方向略中央位置より垂下する上枠中間壁114とを有しており、上枠室内側壁112と上枠中間壁114とによって内障子2の上辺を案内する内案内部を構成するとともに、上枠室外側壁113と上枠中間壁114とによって外障子3の上辺を案内する外案内部を構成しており、外案内部には上枠本体部111の下面より垂下する上案内レール111aが設けられている。
上枠室内側壁112及び上枠中間壁114の室外側面下端には、それぞれ内障子2及び外障子3の上框21,31の室内側面に当接する気密材s1が配置されている。
室内側壁122の上端室外側面には気密材s2が配置されており、また、室内側レール121aの下方位置から室外側に向かって突出するように気密材s2を保持する気密材取付片121cが形成されている。
左縦枠中間壁134の室外側面には、外障子3の戸先框33の室内側面に当接する気密材s3が配置されているとともに、左縦枠本体部131の内周面には、外障子3の戸先框33に配置された引寄部材7に当接して外障子3を室内側に引き寄せる突条片135が設けられている。
窓枠1を構成する右縦枠14は、左縦枠13と同様に、右縦枠本体部141,右縦枠室内側壁142,右縦枠室外側壁143及び右縦枠中間壁144を有しており、右縦枠室内側壁142と右縦枠中間壁144との間の右縦枠本体部141の内周面に対して内障子2の戸先框24が当接される。
右縦枠室内側壁142の室外側面には、内障子2の戸先框24の室内側面に当接する気密材s4が配置されているとともに、右縦枠本体部141の内周面には、内障子2の戸先框24に配置された引寄部材7に当接して内障子2を室内側に引き寄せる突条片145が設けられている。
内障子2を構成する召合框23は、全体が中空形状の召合框本体部231の室外側内周面にガラス取付溝232を形成して構成されており、召合框本体部231の室外側面には、外障子3の召合框34の室内側面に当接する気密材が配置されるとともに、煙返し231aが形成されている。
外障子3を構成する召合框34は、全体が中空形状の召合框本体部341と、召合框本体部341の内周に開口するガラス取付溝342とからなり、召合框本体部341の外周面が室内方向に水返し壁部341aが延設されるとともに、室外側面には、煙返し341bが形成されている。
本発明の実施形態に係る建具に設置されている規制部材5について、図を示して、詳細に説明する。
−第1の実施形態−
規制部材5は、図4、5に示すように、全体が短尺の部材からなり、上枠11に対して固定される固定部51と、固定部51の下方に形成され外障子3の召合框34の外周面に当接する規制部52とから構成されており、図7(a)に示すように、上枠11の上枠中間壁114と室外側の上案内レール111aとの間に固定される。
固定部51は、上枠中間壁114と室外側の上案内レール111aとの間の上枠本体部111に当接される本体部511と、本体部511の長さ方向(見付け方向)の両端上面に形成された左右の係止爪部512、513とからなり、図5(c)に示すように、本体部511は上面より肉抜き511aがなされている。また、左右の係止爪部512,513は、それぞれ見込み方向に一対の係止爪512a,512b,513a,513bを有しており、本体部511の右の係止爪部513の2つの係止爪513a,513bの間には上下に貫通するネジ孔511bが形成されている。
なお、規制部52の外れ止め部522は、外障子3の召合框34の上面に必ずしも当接する必要は無く、障子の上方への持ち上がりを防止できる程度に近接していてもよい。
上枠11の被係止部は、図7(a)の拡大図に記載されているように、上枠11下面に形成された左右一対に形成された係止片111b,111cからなり、係止爪部512,513の一対の係止爪512a,512b,513a,513bを一対の係止片111b,111cに係止させるとともに、図6(a)、図7(a)の拡大図に示すように、係止爪部513の係止爪513a,513b間に形成されたネジ孔511bと上枠11の上面に配置される裏板6とをネジ等の固定手段nによって締め付け固定する。このとき規制部材5の規制部52の位置決め部523は固定部51と同じ幅を有して上枠中間壁114と上案内レール111aとの間隔と略同じ幅に形成されているので、規制部材5の取付けが安定してがたつくことがない。
規制部材5の上枠11への取付には、まず、規制部材5を上枠11の上枠中間壁114と上案内レール111aとの間に挿入し、係止爪部512,513の一対の係止爪512a,512b,513a,513bを一対の係止片111b,111cに係止させる。
そして、規制部材5の当接部521が召合框34の外周面に当接若しくは近接する位置まで規制部材5をスライドさせて、図6(b)、図7(b)に示すように、係止爪部513の係止爪513a,513b間に形成されたネジ孔511bと上枠11の上面に配置される裏板6とをネジ等の固定手段nによって締め付け固定することで、規制部材5の当接部521が召合框34の外周面に当接若しくは近接するように配置した状態で規制部材5を上枠11に固定することができる。
なお、裏板は予め上枠11に固定されていなくてもよく、規制部材5のスライド時には、規制部材5と裏板6とをネジ等の固定手段nによって緩く仮止めしておき、規制部材5と裏板6とを一緒にスライドさせて当接部521が召合框34の外周面に当接した位置で、規制部材5と裏板6とを本締め固定するように構成することもできる。
このように、規制部材5を上枠11に固定することによって、図6(b)、図7(b)、図8(b)により明らかなように、召合框34の外周面上端部分が規制部材5の規制部52の当接部521に当接して動きが規制され、外障子3をFix状態に維持することができるとともに、召合框34の上方位置には、規制部材5の規制部52の外れ止め部522が位置するので、召合框34が上方に移動することも防止でき、外障子3の外れを防止できる。
また、召合せ部の上部に配置された水返し部品9を利用して規制部材5の位置決めをすることができる。水返し部品9は、図10(a),(b)に示すように、上枠11の上枠中間壁114に設けられた気密材取付溝に対して係止される取付部92を有する水返し部品本体部91と、水返し部品本体部91の下方に延設される複数のヒレ片からなる水返し部93と、上枠中間壁114の室外面に当接する壁部94とを有しており、水返し部93によって外障子3の召合框34の水返し壁部341a及び煙返し341bの上部に生じる隙間を塞いで、召合せ部の上部からの水の浸入を防止している。
そして、図11(a)、(b)に示すように、所定位置に配置された水返し部品9の水返し部品本体部91の内障子側(右側)面に対して規制部材5の位置決め部523の外障子側(左側)面が当接することにより、規制部材5の見付け方向(左右方向)の位置決めがなされる。なお、水返し部品9の水返し部品本体部91を利用しているが、水返し部品9に規制部材5の位置決めを行うための位置決め規制部を設けてもよい。
図12乃至14に、本発明に用いられる他(第2)の実施形態の規制部材5を示す。
規制部材5は、図12、図13(a),(b)に示すように、全体が短尺の部材からなり、上枠11に対して固定される固定部51と、固定部51の左右2カ所において下方に隆起するブロック形状をなす規制部52,52とから形成されている。
固定部51は、上枠11に固定される本体部511と、本体部511の左右両端部の上面に形成される左右の係止爪部512、513とからなり、左右略中央位置には、上下に貫通するネジ孔511bが形成されている。そして、図13(c)に示すように、本体部511は上面より肉抜き511aがなされており、また、左右の係止爪部512,513は、それぞれ見込み方向に一対の係止爪512a,512b,513a,513bを有している。
規制部52,52は、固定部51に形成された中央位置のネジ孔511bを挟んで左右両側下面より下方に隆起しており、両規制部52のネジ孔511bに近い側は規制部材5の幅とほぼ同じ幅を備える位置決め部523,523として構成され、両規制部52のネジ孔511bから遠い側は障子の縦框の外周面上部に当接する当接部521,521として構成されている。
そして、本体部511の規制部52,52が存在しないネジ孔511bから遠い側の下面は、障子の召合框の上面が当接する外れ止め部511c,511cとして構成されている。
そして、上枠11に取り付けられた第2の実施形態の規制部材5においては、固定部51の左右両側に当接部521,521が形成されているので、例えば図14(b)に示すように、規制部材5の右側、すなわち窓枠1の右側にも障子を規制することができ、窓枠1の左右いずれの側にでもFix窓を構成することができる。
さらに、本発明の第2の実施形態の建具においては、上枠11に固定された規制部材5の左右いずれの側においても、規制部によって障子の召合框の動きが規制されるので、同一の規制部材を使用して窓枠のいずれの側にでもFix窓を構成することができる。
特に、第2の実施形態の建具においては、障子の両側2つの規制部材を同一の規制部材によって対応させることができるので、部品管理や施工の面において有利である。
なお、規制部材5の上枠11への固定は、上記構成に限られるものではなく、規制部材5が上枠11の内周に収まればどのような方法で固定されても良い。
また、第2の実施形態の建具の規制部材においては、外れ止め部が固定部の本体部の下面により形成されているが、第1の実施形態の建具の規制部材の外れ止め部のように多少隆起させていてもよく、反対に、第1の実施形態の建具の規制部材の外れ止め部を隆起させないなど、障子の当接部の形状や外れ止め部の構成は、特に限定されるものではない。
11 :上枠
111 :上枠本体部
111a :上案内レール
111b :係止片
111c :係止片
112 :上枠室内側壁
113 :上枠室外側壁
114 :上枠中間壁
114a :突出部分
12 :下枠
121 :下枠本体部
121a :室内側レール
121b :室外側レール
121c :気密材取付片
122 :室内側壁
13 :左縦枠
131 :左縦枠本体部
132 :左縦枠室内側壁
133 :左縦枠室外側壁
134 :左縦枠中間壁
135 :突条片
14 :右縦枠
141 :右縦枠本体部
142 :右縦枠室内側壁
143 :右縦枠室外側壁
144 :右縦枠中間壁
145 :突条片
2 :内障子
21 :上框
211 :上框本体部
212 :ガラス取付溝
22 :下框
221 :下框本体部
222 :ガラス取付溝
23 :召合框
231 :召合框本体部
232 :ガラス取付溝
24 :戸先框
241 :戸先框本体部
241a :手掛け部
241b :手掛け部
242 :ガラス取付溝
3 :外障子
31 :上框
311 :上框本体部
312 :ガラス取付溝
32 :下框
321 :下框本体部
322 :ガラス取付溝
33 :戸先框
331 :戸先框本体部
331a :手掛け部
331b :手掛け部
332 :ガラス取付溝
34 :召合框
341 :召合框本体部
342 :ガラス取付溝
5 :規制部材
51 :固定部
511 :本体部
511a :肉抜き
511b :ネジ孔
512 :係止爪部
512a :係止爪
512b :係止爪
513 :係止爪部
513a :係止爪
513b :係止爪
52 :規制部
521 :当接部
522 :外れ止め部
523 :位置決め部
6 :裏板
7 :引寄部材
8 :戸車
9 :水返し部品
Claims (1)
- 開口部に配置される窓枠と、枠体に対してスライド自在に配置してなる障子と、障子の窓枠に対するスライドを規制する規制部材とを備え、
規制部材は、窓枠の上枠に対して固定され、障子の召合框の上部外周面に当接する当接部と召合框の上面に当接する外れ止め部とを有する
ことを特徴とする建具。
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