JP2019120089A - 二重サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】負圧が生じた際に、内窓の障子が外れることを抑制できる二重サッシを提供する。
【解決手段】二重サッシ100は、建築物の開口部Pに設置され、外窓1及び内窓4を備えた二重サッシであって、外窓1では、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、内窓4は、上枠41、下枠42及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体40と、枠体40内に左右方向にスライド可能に配置された外障子50A及び内障子50Bと、を有し、外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、外障子50Aが内障子50Bから離間する方向に変位可能であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、二重サッシに関するものである。
従来から、防音性や断熱性の向上のために、建築物の開口部に外窓及び内窓を設けた二重サッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、北海道等の寒冷地では、断熱性をさらに向上させるために、内窓に樹脂製のサッシが採用されることがある。
外窓及び内窓が引違いサッシの場合、正圧(屋外側から屋内側に向かう圧力)に対して、気密性を確保する構造とされている。そして、正圧が生じると、内窓には外窓に作用する圧力の約1割の大きさの圧力が作用し、負圧(屋内側から屋外側に向かう圧力)が生じると、内窓には外窓に作用する圧力の約8割の大きさの圧力が作用することが確認されている。
実公昭60−28768号公報
中高層建築物のように障子に作用する風圧が大きい建築物で、内窓が負圧に耐えられず、内窓の障子が枠から外れたり、外れた障子が倒れてガラスが破損したりする虞がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、負圧が生じた際に、内窓の障子が外れることを抑制できる二重サッシを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る二重サッシは、建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、前記外窓では、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内に左右方向にスライド可能に配置された外障子及び内障子と、を有し、前記外窓及び前記内窓が閉塞された閉塞状態で、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、前記外障子が前記内障子から離間する方向に変位可能であることを特徴とする。
このように構成された二重サッシでは、外窓及び内窓が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じた際に、内窓の外障子が内障子から離間する方向に変位可能である。これにより、内窓において、外障子と内障子との間(障子間層)には、屋内外方向に隙間が生じる。また、外窓では、負圧が生じた際に、空気を屋内側から屋外側に流通可能となる。よって、負圧が生じた際に、内窓の障子間層の隙間から外窓まで連通した空気の流路ができるため、内窓の屋内側と屋外側との圧力差(内窓に作用する圧力)を低減させることができ、内窓の外障子及び内障子が枠体から外れることが抑制される。
また、本発明に係る二重サッシでは、前記外障子及び前記内障子は、上下方向に延びる召合せ框をそれぞれ有し、前記外障子の前記召合せ框の水平断面積は、前記内障子の前記召合せ框の水平断面積よりも小さいことが好ましい。
このように構成された二重サッシでは、外障子の召合せ框の水平断面積は、内障子の召合せ框の水平断面積よりも小さい。このため、例えば外障子の召合せ框及び内障子の召合せ框が同一材料で構成されているような場合、外障子の召合せ框の強度は、内障子の召合せ框よりも強度よりも小さい。よって、負圧が生じた際に、外障子の召合せ框の方が内障子の召合せ框よりも屋外側に大きく撓むため、内窓の障子間層には屋内外方向に隙間が生じる。したがって、負圧が生じた際に、内窓の障子間層の隙間から外窓まで連通した空気の流路ができるため、内窓の屋内側と屋外側との圧力差(内窓に作用する圧力)を低減させることができ、内窓の外障子及び内障子が枠体から外れることが抑制される。
また、本発明に係る二重サッシは、前記外障子と前記内障子を施錠可能な施錠装置が設けられていなくてもよい。
このように構成された二重サッシでは、外障子と内障子とを施錠可能な施錠装置が設けられていないため、外障子は内障子に拘束されることがなく、屋外側に変位が可能である。これにより、負圧が生じた際に、外障子と内障子との間(障子間層)に隙間が確実に形成されるため、内窓の屋内側と屋外側との圧力差を低減させることができ、内窓の外障子及び内障子が枠体から外れることが確実に抑制される。
また、本発明に係る二重サッシは、前記外障子の召合せ框には、屋内側に延びる第1突出部と、該第1突出部から左右方向に延びる第1係合部と、を有する第1係合突起が設けられ、前記内障子の召合せ框には、屋外側に延びる第2突出部と、該第2突出部から左右方向に延びる第2係合部と、を有する第2係合突起が設けられ、前記第1係合突起及び前記第2係合突起は、各前記召合せ框の上下端部にのみ設けられ、前記閉塞状態で、前記第1係合部と前記第2係合部とは係合可能に構成されていてもよい。
このように構成された二重サッシでは、閉塞状態で、外障子の召合せ框に設けられた第1係合部は、内障子の召合せ框に設けられた第2係合部と係合可能に構成されている。また、第1係合突起及び第2係合突起は、各召合せ框の上下端部にのみ設けられている。よって、外障子の召合せ框の上下端部が屋外側に内障子よりも大きく変位すると外障子の第1係合部が内障子の第2係合部に係合されるため、外障子が枠体から外れることが抑制される。一方、外障子の召合せ框の上下方向の中間には第1係合突起及び第2係合突起が設けられていないため、負圧が生じた際に、外障子と内障子との間(障子間層)において、上下方向の中間には隙間が確実に形成されるため、内窓の屋内側と屋外側との圧力差の圧力を低減させることができ、内窓の外障子及び内障子が枠体から外れることが確実に抑制される。
また、本発明に係る二重サッシは、前記上枠または前記外障子の召合せ框には、前記閉塞状態で前記外障子の召合せ框が配置される直上の位置に、前記外障子の屋外側への移動を規制する移動規制部が設けられていてもよい。
このように構成された二重サッシでは、上枠または外障子の召合せ框には、閉塞状態で外障子の召合せ框が配置される直上の位置に、移動規制部が設けられている。よって、外障子の召合せ框が屋外側に大きく変位しようとすると、上枠の移動規制部により外障子は屋外側への移動が規制されるため、外障子が枠体から外れることがさらに抑制される。
本発明に係る二重サッシによれば、負圧が生じた際に、内窓の外障子及び内障子が外れることを抑制できる。
本発明の第一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図2のC部拡大図である。 図3のD部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る二重サッシにおいて、負圧が生じた際の内窓の外障子及び内障子の状態を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る二重サッシにおいて、負圧が生じた際の内窓の外障子の召合せ框及び内障子の召合せ框の状態を示す図であり、図5に相当する図である。 本発明の第一実施形態に係る二重サッシにおいて、負圧が生じた際の内窓の状態を示す模式的な縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る二重サッシの外窓において、負圧が生じた際の挙動を示す図である。 本発明の第一実施形態の変形例に係る二重サッシにおいて、図5に相当する図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の構成を示し、(a)は上端部の構成を模式的に示した図であり、(b)は下端部の構成を模式的に示した図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の構成を模式的に示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の構成を説明する模式的な分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の召合せ框側の構成を説明するための図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の下端部の構成を模式的に示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の下端部の構成を説明する模式的な分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子及び縦枠の構成を説明するための図であり、(a)外障子が開いている状態、(b)外障子が閉じている状態、(c)外障子が閉じた状態で負圧が作用した状態を示している。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る二重サッシについて、図1から図8に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は、図1のB−B線断面図である。なお、図3において、網戸30(図2参照)の図示を省略している。
図1から図3に示すように、二重サッシ100は、建築物の壁部Wの開口部Pに設けられ、屋外側に配置された外窓1と、屋内側に配置された内窓4と、を備えている。
なお、以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向と称する。また、開口部Pが壁部Wを貫通する方向(壁部Wに対向する方向)から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向と称する。
図2及び図3に示すように、外窓1は、開口部Pに設けられ四角形枠状に形成された枠体10と、枠体10に対して左右方向にスライド可能に設けられた外障子20A、内障子20B及び網戸30と、を有している。外窓1は、いわゆる引違いサッシである。
枠体10は、左右方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する縦枠13と、を有している。本実施形態では、枠体10は、アルミ製の押出成形部材で構成されている。
外障子20Aは枠体10の屋外側に設けられ、内障子20Bは枠体10の屋内側に設けられている。外障子20A及び内障子20Bが閉じた状態で、外障子20A及び内障子20Bが枠体10内を閉塞するように配置されている。外障子20A及び内障子20Bは、それぞれ四方枠状に形成された框体21と、框体21内に納められたガラス29と、を有している。
框体21は、左右方向に延在する上框22及び下框23と、上框22の両端部と下框23の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框24及び召合せ框25と、を有している。本実施形態では、框体21は、アルミ製の押出成形部材で構成されている。
各框22,23,24,25においてガラス29側を向く各端面(内周面)には、外方に向かって凹むガラス保持溝27が形成されている。ガラス保持溝27内には、ガラス29の周縁部が嵌め込まれている。
外障子20Aと内障子20Bとは、互いの召合せ框25に設けられたクレセント錠(不図示)をロックすることによりスライド移動がロックされ、クレセント錠を解除することによりスライド移動が可能となるように構成されている。
図2に示すように、網戸30は、四方枠状に形成された網戸框体31と、網戸框体31内に設けられた網戸本体39とを有している。網戸框体31は、左右方向に延在する網戸上框32及び網戸下框33と、網戸上框32の両端部と網戸下框33の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する網戸縦框(不図示)と、を有している。
図1に示すように、内窓4は、開口部Pに設けられ四角形枠状に形成された枠体40と、枠体40に対して左右方向にスライド可能に設けられた外障子50A及び内障子50Bと、を有している。内窓4は、いわゆる引違いサッシである。
枠体40は、左右方向に延在する上枠41及び下枠42と、上枠41の両端部と下枠42の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する縦枠43と、を有している。本実施形態では、枠体40は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。
外障子50Aは枠体40の屋外側に設けられ、内障子50Bは枠体40の屋内側に設けられている。外障子50A及び内障子50Bが閉じた状態で、外障子50A及び内障子50Bが枠体40内を閉塞するように配置されている。外障子50A及び内障子50Bは、それぞれ四方枠状に形成された框体51と、框体51内に納められたガラス59と、を有している。
外障子50Aの框体51は、左右方向に延在する上框52及び下框53と、上框52の両端部と下框53の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框54及び召合せ框55A(図3参照。以下同じ。)と、を有している。
内障子50Bの框体51は、左右方向に延在する上框52及び下框53と、上框52の両端部と下框53の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框54及び召合せ框55Bと、を有している。本実施形態では、外障子50A及び内障子50Bの框体51は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。
図2及び図3に示すように、各框52,53,54,55A,55Bにおいてガラス59側を向く各端面(内周面)には、外方に向かって凹むガラス保持溝57が形成されている。ガラス保持溝57内には、ガラス59の周縁部が嵌め込まれている。
外障子50A及び内障子50Bには、互いのスライド移動をロック可能なクレセント錠等の施錠装置が設けられていない。
次に、各部の構成について詳細に説明する。
まず、外窓1の上枠11について説明する。
図4は、図2のC部拡大図である。
図4に示すように、上枠11は、上枠板部111と、上枠板部111から下方に延びる網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115と、を有している。網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114、下向き枠壁部115は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上枠板部111は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上枠板部111は、建築物の躯体Qに螺子等で固定されている。
網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
下向き枠壁部115の下端部には、屋内側に向けて延びる取付壁部116が設けられている。取付壁部116は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。取付壁部116は、開口部Pの上端部に設けられた上額縁Rの下面に螺子等で固定されている。
次に、外窓1の外障子20Aの上框22について説明する。
上框22は、屋外側に配置される上外板部221と、屋内側に配置される上内板部222と、上外板部221と上内板部222とを連結する上連結板部223と、を有している。
上外板部221及び上内板部222は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
上連結板部223は、上外板部221の上下方向の中間と上内板部222の上下方向の中間とを連結している。
上外板部221の上部には、屋内側に向かって延びる一対の延出壁部226,227が設けられている。一対の延出壁部226,227は、上下方向に間隔を有して配置されている。延出壁部226は、延出壁部227の上方に配置されている。
延出壁部226の屋内側の端部には、下方に延びる下向き係止片226aが設けられている。延出壁部227の屋内側の端部には、上方に延びる上向き係止片227aが設けられている。
上外板部221の上端部には、気密材229が設けられている。気密材229は、上外板部221及び延出壁部226,227で囲まれた空間内に設けられる固定部229aと、固定部229aから屋内側に延びる気密片229bと、を有している。気密片229bの屋内側の端部は、上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋外側の面に当接している。上内板部222には、気密材が設けられていない。
外窓1の内障子20Bの上框22の構成は、外障子20Aの上框22の構成と同様であり、同様に構成については同一の符号を付して説明を省略する。外窓1の内障子20Bにも、気密材229が設けられている。内障子20Bに設けられた気密片229bの屋内側の端部は、上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋外側の面に当接している。内障子20Bの上内板部222には、気密材が設けられていない。
次に、外窓1の外障子20Aの戸先框24(図3参照。以下同じ。)及び召合せ框25(図3参照。以下同じ。)に設けられた振れ止め部材224について説明する。
図3に示すように、戸先框24及び召合せ框25には、それぞれ内部に上下方向全体にわたって框空間部T1が形成されている。框空間部T1の上端部には、それぞれ振れ止め部材224(図4参照)が挿入配置されている。
図4に示すように、各振れ止め部材224は、框空間部T1(図3参照。以下同じ。)内で屋外側に配置された屋外側振れ止め部224aと、框空間部T1内で屋内側に配置された屋内側振れ止め部224cと、屋外側振れ止め部224aの下端部と屋内側振れ止め部224cの下端部とを連結する下部振れ止め部224bと、を有している。屋外側振れ止め部224a、屋内側振れ止め部224c及び下部振れ止め部224bは、一体として形成されている。屋外側振れ止め部224aと屋内側振れ止め部224cとの間に、上枠11の屋外側突出枠壁部113が配置されている。屋外側振れ止め部224aと屋内側振れ止め部224cとで屋外側突出枠壁部113を屋内外方向に挟み込むことで、外障子20Aの屋内外方向の移動が規制されている。
次に、外窓1の内障子20Bの戸先框24及び召合せ框25に設けられた振れ止め部材225について説明する。
各振れ止め部材225は、框空間部T1内で屋外側に配置された屋外側振れ止め部225aと、框空間部T1内で屋内側に配置された屋内側振れ止め部225cと、屋外側振れ止め部225aの下端部と屋内側振れ止め部225cの下端部とを連結する下部振れ止め部(不図示)と、を有している。屋外側振れ止め部225a、屋内側振れ止め部225c及び下部振れ止め部は、一体として形成されている。屋外側振れ止め部225aと屋内側振れ止め部225cとの間に、上枠11の屋内側突出枠壁部114が配置されている。屋外側振れ止め部225aと屋内側振れ止め部225cとで屋内側突出枠壁部114を屋内外方向に挟み込むことで、内障子20Bの屋内外方向の移動が規制されている。
次に、内窓4の上枠41について説明する。
上枠41は、上枠板部411と、上枠板部411から下方に延びる屋外側突出部412、屋内側突出部422及び下向き枠壁部429と、を有している。屋外側突出部412、屋内側突出部422、下向き枠壁部429は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上枠板部411は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上枠板部411は、上額縁Rの下面に螺子等で固定されている。
屋外側突出部412は、上枠板部411から下方に延び、屋内外方向に間隔を有して配置された一対の屋外側突出枠壁部413,414と、一対の屋外側突出枠壁部413,414の下端部どうしを連結する屋外側連結枠壁部415と、を有している。屋外側突出枠壁部413は、屋外側突出枠壁部414よりも屋外側に配置されている。
屋外側突出枠壁部414の屋外側の面には、外れ止め金具(枠係合部)416が取り付けられている。外れ止め金具416は、内窓4の外障子50A及び内障子50Bを閉じた状態で、外障子50Aの召合せ框55A(図3参照)が配置される直上の位置に設けられている。換言すると、外れ止め金具416は、上枠41の左右方向の略中央に設けられている。
外れ止め金具416は、取付金具部417と、係合金具部418と、を有している。取付金具部417は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。取付金具部417は、屋外側突出枠壁部414の屋外側の面に取り付けられている。
係合金具部418は、取付金具部417の下端部から屋内側に延びている。係合金具部418は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。
屋外側突出枠壁部414の下部には、屋内外方向に貫通する挿通孔(不図示)が形成されている。係合金具部418は、取付金具部417の下端部から屋内側に延び、先端部側が挿通孔から屋内側に突出している。
屋内側突出部422は、上枠板部411から下方に延び、屋内外方向に間隔を有して配置された一対の屋内側突出枠壁部423,424と、一対の屋内側突出枠壁部423,424の下端部どうしを連結する屋内側連結枠壁部425と、を有している。屋内側突出枠壁部423は、屋内側突出枠壁部424よりも屋外側に配置されている。
下向き枠壁部429は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
次に、内窓4の外障子50Aの上框52について説明する。
上框52は、屋外側に配置される上外板部521と、屋内側に配置される上内板部522と、上外板部521と上内板部522とを連結する上連結板部523と、を有している。
上外板部521及び上内板部522は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
上連結板部523は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上連結板部523は、上外板部521の上下方向の中間と上内板部522の上下方向の中間とを連結している。
上外板部521の上端部には、屋内側に向かって延びる延出壁部526が設けられている。延出壁部526の屋内側の端部には、下方に向かって延びる取付壁部527が設けられている。
取付壁部527の屋内側の面には、気密材529が設けられている。気密材529は、取付壁部527に固定される固定部529aと、固定部529aの下端部から屋内側に向かうにしたがって次第に上方に向かって延びる気密片529bと、を有している。気密片529bの屋内側の端部(上端部)は、上枠41の屋外側突出枠壁部413の屋外側の面に当接している。
上内板部522の上端部には、屋外側に向かって延びる延出壁部536が設けられている。延出壁部536の屋外側の端部には、下方に向かって延びる取付壁部537が設けられている。
取付壁部537の屋外側の面には、気密材539が設けられている。気密材539は、取付壁部537に固定される固定部539aと、固定部539aの下端部から屋外側に向かうにしたがって次第に上方に向かって延びる気密片539bと、を有している。気密片539bの屋外側の端部(上端部)は、上枠41の屋外側突出枠壁部414の屋内側の面に当接している。
内窓4の内障子50Bの上框52の構成は、外障子50Aの上框52の構成と同様であり、同様に構成については同一の符号を付して説明を省略する。内窓4の内障子50Bにも、気密材529,539が設けられている。気密材529の気密片529bの屋内側の端部(上端部)は、上枠41の屋内側突出枠壁部423の屋外側の面に当接している。気密材539の気密片539bの屋外側の端部(上端部)は、上枠41の屋内側突出枠壁部424の屋内側の面に当接している。
次に、内窓4の外障子50Aの召合せ框55Aについて説明する。
図5は、図3のD部拡大図である。
図5に示すように、外障子50Aの召合せ框55Aは、屋外側に配置される召合せ外板部551と、屋内側に配置される召合せ内板部552と、召合せ外板部551と召合せ内板部552とを連結する召合せ連結部556及び召合せ連結板部563と、を有している。召合せ連結部556は、召合せ連結板部563よりもガラス59側に配置されている。
召合せ外板部551及び召合せ内板部552は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
召合せ連結部556は、第1見込み板部557と、第1見付け板部558と、第2見込み板部559と、第2見付け板部560と、第3見込み板部561と、を有している。
第1見込み板部557は、召合せ外板部551におけるガラス59側の端部近傍から屋内側に延びている。第1見込み板部557は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第1見付け板部558は、第1見込み板部557の屋内側の端部近傍からガラス59から離間する方向に延びている。第1見付け板部558は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第2見込み板部559は、第1見付け板部558におけるガラス59側と反対側の端部から屋内側に延びている。第2見込み板部559は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第2見付け板部560は、第2見込み板部559の屋内側の端部からガラス59に近接する方向に延びている。第2見付け板部560は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第3見込み板部561は、第2見付け板部560におけるガラス59側の端部から屋内外方向に延びている。第3見込み板部561は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。第3見込み板部561の屋内側の端部は、召合せ内板部552に接続されている。
第1見付け板部558、第2見込み板部559及び第2見付け板部560は、ガラス59側に開口するガラス保持溝57を形成している。
召合せ連結板部563は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。召合せ連結板部563は、召合せ外板部551におけるガラス59側と反対側の端部と召合せ内板部552におけるガラス59側と反対側の端部とを連結している。
召合せ内板部552におけるガラス59側の端部には、屋内側に延びる召合せ突出片553が設けられている。召合せ突出片553の屋内側の端部には、ガラス59から離間する方向に延びる召合せ延出片554が設けられている。
召合せ連結板部563の屋内側の端部は、召合せ内板部552よりも屋内側に突出している。召合せ連結板部563の屋内側の端部には、ガラス59に近接する方向に延びる召合せ延出板部564が設けられている。召合せ延出板部564は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
召合せ延出板部564は、召合せ内板部552と召合せ連結片565で連結されている。召合せ連結片565は、屋内外方向に沿って配置されている。
召合せ延出板部564の屋内側の面には、気密材569が設けられている。気密材569は、召合せ延出板部564の屋内側の面に固定される固定部569aと、固定部569aから屋内側に延びる第1気密片569b及び第2気密片569cと、を有している。第1気密片569bは、第2気密片569cよりもガラス59側に配置されている。
召合せ外板部551と、召合せ内板部552と、召合せ連結部556と、召合せ連結板部563とにより、召合せホロー部S11が形成されている。召合せホロー部S11の内部には補強するための金属製の芯材が設けられていない。
次に、内窓4の内障子50Bの召合せ框55Bについて説明する。
召合せ框55Bは、屋外側に配置される召合せ外板部571と、屋内側に配置される召合せ内板部572と、召合せ外板部571と召合せ内板部572とを連結する召合せ連結部576及び召合せ連結板部585と、を有している。召合せ連結部576は、召合せ連結板部585よりもガラス59側に配置されている。
召合せ外板部571及び召合せ内板部572は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
召合せ連結部576は、第1見込み板部577と、第1見付け板部578と、第2見込み板部579と、第2見付け板部580と、第3見込み板部581と、第3見付け板部582と、第4見込み板部583と、を有している。
第1見込み板部577は、召合せ外板部571におけるガラス59側の端部近傍から屋内側に延びている。第1見込み板部577は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第1見付け板部578は、第1見込み板部577の屋内側の端部近傍からガラス59から離間する方向に延びている。第1見付け板部578は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第2見込み板部579は、第1見付け板部578におけるガラス59側と反対側の端部から屋内側に延びている。第2見込み板部579は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第2見付け板部580は、第2見込み板部579の屋内側の端部からガラス59に近接する方向に延びている。第2見付け板部580は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第3見込み板部581は、第2見付け板部580におけるガラス59側の端部から屋内外方向に延びている。第3見込み板部581は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第3見付け板部582は、第3見込み板部581の屋内側の端部から左右方向に延びている。第3見付け板部582は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第4見込み板部583は、第3見付け板部582におけるガラス59側の端部から屋内側に延びている。第4見込み板部583は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。第4見込み板部583の屋内側の端部は、召合せ内板部572に接続されている。
第1見付け板部578、第2見込み板部579及び第2見付け板部580は、ガラス59側に開口するガラス保持溝57を形成している。
召合せ外板部571の左右方向の両端部には、屋外側に延びる召合せ突出片573a,574aがそれぞれ設けられている。召合せ突出片573aは、召合せ突出片574aよりもガラス59側に配置されている。
各召合せ突出片573a,574aの屋外側の端部には、対向する召合せ突出片574a,573aに向かって延びる召合せ延出片573b,574bが設けられている。
召合せ連結板部585は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。召合せ連結板部585は、召合せ外板部571におけるガラス59側と反対側の端部と召合せ内板部572におけるガラス59側と反対側の端部とを連結している。
召合せ延出片574bの屋外側の面に、気密材589が設けられている。気密材589は、召合せ延出片574bの屋外側の面に固定される固定部589aと、固定部589aから屋内側に延びる第1気密片589b及び第2気密片589cと、を有している。第1気密片589bは、第2気密片589cよりもガラス59側に配置されている。第1気密片589bの先端部は、外障子50Aの召合せ延出片554に当接している。第2気密片589cの先端部は、外障子50Aの召合せ突出片553に当接している。
一方、外障子50Aに設けられた気密材569の第1気密片569bの先端部は、内障子50Bの召合せ延出片573bに当接している。気密材569の第2気密片569cの先端部は、内障子50Bの召合せ突出片573aに当接している。
召合せ外板部571と、召合せ内板部572と、召合せ連結部576と、召合せ連結板部585とにより、召合せホロー部S12が形成されている。
召合せホロー部S12の内部には、召合せ外板部571、召合せ内板部572、召合せ連結部576及び召合せ連結板部585に沿って、金属製の召合せ框芯材T12が設けられている。
外障子50Aの召合せ框55Aと内障子50Bの召合せ框55Bとを比較すると、合成樹脂の肉厚及び上下方向の長さは略同一である。また、外障子50Aの召合せ框55Aの左右方向の長さW1は、内障子50Bの召合せ框55Bの左右方向の長さW2と略同一である。外障子50Aの召合せ框55Aの屋内外方向の長さD1は、内障子50Bの召合せ框55Bの屋内外方向の長さD2よりも短い。つまり、外障子50Aの召合せ框55Aの水平断面積は、内障子50Bの召合せ框55Bの水平断面積よりも小さい。
次に、内窓4に設けられた気密材について説明する。
上記に示す気密材529,539,569,589の他に、図2に示すように、外障子50Aの下框53の下端部には、下枠42から上方に突出するレール部442を挟んで屋外側に気密材549が設けられ、屋内側に気密材551が設けられている。また、内障子50Bの下框53の下端部には、下枠42から上方に突出するレール部443を挟んで屋外側に気密材549が設けられ、屋内側に気密材551が設けられている。気密材549,551により、外障子50Aの下框53の下端部とレール部442との間は閉塞されている。気密材549,551により、内障子50Bの下框53の下端部とレール部443との間は閉塞されている。
また、図3に示すように、外障子50Aの戸先框54の左右方向の端部には、縦枠43との間に気密材552が設けられている。気密材552により、外障子50Aが閉じた状態で、戸先框54と縦枠43との間は閉塞されている。
内障子50Bの戸先框54の左右方向の端部には、縦枠43との間に気密材553が設けられている。気密材553により、内障子50Bが閉じた状態で、戸先框54と縦枠43との間は閉塞されている。
次に、上記の二重サッシ100において、負圧が生じた際の空気の流れや圧力について説明する。
図6は、二重サッシ100において、負圧が生じた際の内窓4の外障子50A及び内障子50Bの状態を示す模式図である。図7は、二重サッシ100において、負圧が生じた際の内窓4の外障子50Aの召合せ框55A及び内障子50Bの召合せ框55Bの状態を示す図であり、図5に相当する図である。図8は、二重サッシ100において、負圧が生じた際の内窓4の状態を示す模式的な縦断面図である。
上述のとおり、内窓4では、外障子50Aの召合せ框55Aの水平断面積は、内障子50Bの召合せ框55Bの水平断面積よりも小さい。また、外障子50Aの召合せ框55Aには金属製の芯材が設けられていないが、内障子50Bの召合せ框55Bには金属製の召合せ框芯材T12が設けられている。このため、外障子50Aの召合せ框55Aの強度は、内障子50Bの召合せ框55Bの強度よりも小さい。よって、各障子50A,50Bが閉塞された閉塞状態で、負圧が生じると、図6に示すように、外障子50Aが内障子50Bよりも大きく屋外側に変位する(撓む)。これにより、図7に示すように、外障子50Aと内障子50Bとの間(以下、障子間層M1と称する)、特に互いの召合せ框55A,55B間には隙間SAが生じる。隙間SAは、上下方向の両端部では小さく、上下方向の中央側に近づくにしたがって次第に大きく形成されている(図6)。
図8に示すように、外障子50Aが大きく屋外側に変位すると、外障子50Aの上框52の取付壁部537が上枠41に設けられた外れ止め金具416の係合金具部418の上部に係合される。よって、外障子50Aが、上枠41から外れて、枠体40から脱落することが抑制される。
図9は、二重サッシ100の外窓1において、負圧が生じた際の挙動を示す図である。
また、図9に示すように、外窓1では、外障子20A及び内障子20Bが負圧を受けて屋外側に変位すると、外障子20Aの振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224cが上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋内側の面に当接する。また、内障子20Bの振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cが上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋内側の面に当接する。外障子20A及び内障子20Bの上内板部222と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ隙間S1が生じている。
また、外障子20A及び内障子20Bの気密材229と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ形成される隙間S2が生じている。
図9では外障子20A及び内障子20Bの上外板部221、上内板部222及び上連結板部223の左右方向の両端部側の挙動を二点鎖線で示し、上外板部221、上内板部222及び上連結板部223の左右方向の中央側の挙動を実線で示している。外障子20A及び内障子20Bの左右方向の両端部側では、振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224c及び振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cがそれぞれ屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114に当接して、外障子20A及び内障子20Bの変位が抑制されている。外障子20A及び内障子20Bの左右方向の中央側では、左右方向の両端部側よりも、屋外側に撓むように変位している。これにより、隙間S2は、左右方向の中央側で大きくなっている。
上記のように内窓4を通過してきた空気は、内窓4と外窓1との間から、外窓1の内障子20Bの上框22の上内板部222と屋内側突出枠壁部114との間の隙間S1を通過して、上框22の気密材229と上枠11の屋内側突出枠壁部114との間の隙間S2を通過する。さらに、空気は、外障子20Aの上框22の上内板部222と屋外側突出枠壁部113との間の隙間S1を通過して、上框22の気密材229と上枠11の屋外側突出枠壁部113との間の隙間S2を通過する。
このように、内窓4から外窓1まで、連通して隙間(空気の流路)が生じるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差が低減される。
このように構成された二重サッシ100では、外窓1及び内窓4が閉塞した閉塞状態で、負圧が生じた際に、内窓4の外障子50Aが内障子50Bよりも屋外側に大きく変位可能である。これにより、内窓4において、外障子50Aと内障子50Bとの間(障子間層M1)には、屋内外方向に隙間SAが生じる。また、外窓1には、負圧が生じた際に、空気を屋内側から屋外側に流通可能な隙間S1,S2が形成されている。よって、負圧が生じた際に、内窓4の障子間層M1の隙間SAから外窓1に形成された隙間S1,S2まで連通した空気の流路ができるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差(内窓4に作用する圧力)を低減させることができ、内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れることが抑制される。
また、内窓4において、外障子50Aの召合せ框55Aの水平断面積は、内障子50Bの召合せ框55Bの水平断面積よりも小さい。外障子50Aの召合せ框55A及び内障子50Bの召合せ框55Bはともに合成樹脂製であるため、外障子50Aの召合せ框55Aの強度は、内障子50Bの召合せ框55Bよりも強度よりも小さい。よって、負圧が生じた際に、外障子50Aの召合せ框55Aの方が内障子50Bの召合せ框55Bよりも屋外側に大きく撓むため、内障子50Bの障子間層M1には屋内外方向に隙間SAが生じる。したがって、負圧が生じた際に、内障子50Bの障子間層M1の隙間SAから外窓1に形成された隙間S1,S2まで連通した空気の流路ができるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差(内窓4に作用する圧力)を低減させることができ、内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れることが抑制される。
また、内窓4には、外障子50Aと内障子50Bとを施錠可能なクレセント錠等の施錠装置が設けられていないため、外障子50Aは内障子50Bに拘束されることがなく、屋外側に変位が可能である。これにより、負圧が生じた際に、外障子50Aと内障子50Bとの間(障子間層M1)に隙間SAが確実に形成されるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差を低減させることができ、内窓4の外障子50Aと内障子50Bが枠体40から外れることが確実に抑制される。
また、内窓4の上枠41には閉塞状態で外障子50Aの召合せ框55Aが配置される直上の位置に、外障子50Aと係合可能な外れ止め金具416が設けられている。よって、外障子50Aの召合せ框55Aが屋外側に大きく変位しようとすると、外障子50Aは上枠41の外れ止め金具416に係合して、外障子50Aが屋外側へ移動することが規制される。したがって、外障子50Aが枠体40から外れることがさらに抑制される。
(変形例)
次に、本発明の第一実施形態の変形例について、主に図10を用いて説明する。
なお、以下の変形例、実施形態の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、本発明の第一実施形態の変形例に係る二重サッシにおいて、図5に相当する図である。
図10に示すように、本変形例では、内窓4Aの外障子50Cの召合せ框55A及び内障子50Dの召合せ框55Bに、それぞれ第1係合金具(第1係合突起)590、第2係合金具(第2係合突起)595が設けられている。
第1係合金具590は、召合せ框55Aの上下端部または上下端部近傍にのみ設けられている。第1係合金具590は、第1固定金具部591と、第1突出金具部(第1突出部)592と、第1係合金具部(第1係合部)593と、を有している。
第1固定金具部591は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。第1固定金具部591は、召合せ内板部552の屋内側の面に固定されている。
第1突出金具部592は、第1固定金具部591におけるガラス59側と反対側の端部から屋内側に延びている。第1突出金具部592は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第1係合金具部593は、第1突出金具部592の屋内側の端部からガラス59に近接する方向に延びている。第1係合金具部593は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第2係合金具595は、召合せ框55Bの上下端部または上下端部近傍にのみ設けられている。第2係合金具595は、第2固定金具部596と、第2突出金具部(第2突出部)597と、第2係合金具部(第2係合部)598と、を有している。
第2固定金具部596は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。第2固定金具部596は、召合せ外板部571の屋外側の面に固定されている。
第2突出金具部597は、第2固定金具部596におけるガラス59側と反対側の端部から屋外側に延びている。第2突出金具部597は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
第2係合金具部598は、第2突出金具部597の屋外側の端部からガラス59に近接する方向に延びている。第2係合金具部598は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
第1係合金具部593と第2係合金具部598とは、屋内外方向に重なって配置されている。第1係合金具部593は、第2係合金具部598よりも屋内側に配置されている。換言すると、第1係合金具部593が第2固定金具部596と第2係合金具部598との間に配置されるとともに、第2係合金具部598が第1固定金具部591と第1係合金具部593との間に配置されている。
このように構成された二重サッシ100Aでは、閉塞状態で、外障子50Cの召合せ框55Aに設けられた第1係合金具部593は、内障子50Dの召合せ框55Bに設けられた第2係合金具部598と屋内外方向に重なりつつ、第2係合金具部598よりも屋内側に配置されている。また、第1係合金具590及び第2係合金具595は、各召合せ框55A,55Bの上下端部にのみ設けられている。よって、外障子50Cの召合せ框55Aの上下端部が屋外側に内障子よりも大きく変位すると外障子50Cの第1係合金具部593が内障子50Dの第2係合金具部598に係合されるため、外障子50Cが枠体40から外れることが抑制される。一方、外障子50Cの召合せ框55Aの上下方向の中間には第1係合金具590及び第2係合金具595が設けられていないため、負圧が生じた際に、外障子50Cと内障子50Dとの間(障子間層M1)において、上下方向の中間には隙間SAが確実に形成されるため、内窓4Aの屋内側と屋外側との圧力差を低減させることができ、内窓4Aの障子が枠体40から外れることが確実に抑制される。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、主に図11〜図17を用いて説明する。
図11は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の構成を示し、(a)は上端部の構成を模式的に示した図であり、(b)は下端部の構成を模式的に示した図である。図12は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の構成を模式的に示した斜視図である。図13は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の構成を説明する模式的な分解斜視図である。図14は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の上端部の召合せ框側の構成を説明するための図である。図15は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の下端部の構成を模式的に示した斜視図である。図16は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子の下端部の構成を説明する模式的な分解斜視図である。図17は、本発明の第二実施形態に係る二重サッシの内窓の外障子及び縦枠の構成を説明するための図であり、(a)外障子が開いている状態、(b)外障子が閉じている状態、(c)外障子が閉じた状態で負圧が作用した状態を示している。
図11(a)に示すように、本実施形態では、内窓4Eの外障子50Eの戸先框54Eの上端部には、上部外振れ止め部601及び上部内振れ止め部611が設けられている。
戸先框54E及び召合せ框55Eには、内部に上下方向全体にわたって框空間部T2(図3参照。以下同じ。)が形成されている。上部外振れ止め部601は、戸先框54Eの框空間部T2の上端部に配置されている。上部外振れ止め部601の内部には、下方に凹む凹部602が形成されている。
上部内振れ止め部611は、上部外振れ止め部601の凹部602内に配置されている。上部内振れ止め部611の屋内外方向の長さは、凹部602の屋内外方向の長さよりも短い。
上部内振れ止め部611における屋内側を向く面612と上部外振れ止め部601の凹部602における屋外側を向く面603との間には、上部第一付勢部621が設けられている。上部内振れ止め部611は、上部第一付勢部621により屋外側に付勢され、凹部602内で屋外側寄りに配置されている。
上部内振れ止め部611には、下方に凹む係合溝619が形成されている。係合溝619の上部には、屋外側に向かって突出する屋内側壁部613及び屋内側に向かって突出する屋外側壁部614が設けられている。
係合溝619内には、上枠41の屋外側突出部412が挿入配置されている。屋外側突出部412は、屋内側壁部613と屋外側壁部614とにより屋内外方向に挟み込まれている。なお、屋外側突出部412と屋内側壁部613との間及び屋外側突出部412と屋外側壁部614との間に、隙間が形成されていてもよい。
図12に示すように、上部外振れ止め部601には、摺動部604が設けられている。図13に示すように、摺動部604は、上部外振れ止め部601に形成された摺動溝601a内に、左右方向に摺動可能に設けられている。
摺動部604には、屋内外方向に貫通する貫通孔605が形成されている。上部内振れ止め部611には、屋内側(貫通孔605側)に突出し、貫通孔605に対応した形状をなす突出部615が形成されている。
図12に示すように、外障子50Eの召合せ框55Eの上端部には、上部外振れ止め部701及び上部内振れ止め部711が設けられている。上部外振れ止め部701は、召合せ框55Eの框空間部T2の上端部に配置されている。なお、上記に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、召合せ框55Eの摺動部704は、第二付勢部622により、戸先框54E(図12参照)側に付勢されている。戸先框54Eの摺動部604と召合せ框55Eの摺動部704とは、連結材606で連結されている。
図15に示すように、戸先框54Eの下端部には、下部外振れ止め部631及び下部内振れ止め部641が設けられている。下部外振れ止め部631は、戸先框54Eの框空間部T2の下端部に配置されている。下部外振れ止め部631の内部には、上方に凹む凹部632が形成されている。
下部内振れ止め部641は、下部外振れ止め部631の凹部632内に配置されている。下部内振れ止め部641の屋内外方向の長さは、凹部632の屋内外方向の長さよりも短い。
下部内振れ止め部641における屋内側を向く面642と下部外振れ止め部631の凹部632における屋外側を向く面633との間には、下部第一付勢部623が設けられている。下部内振れ止め部641は、下部第一付勢部623により屋外側に付勢され、凹部632内で屋外側寄りに配置されている。
下部内振れ止め部641には、上方に凹む係合溝649が形成されている。係合溝649内には、下枠42から上方に突出するレール部421(図11参照。以下同じ。)が挿入配置されている。
図16に示すように、下部外振れ止め部631には、摺動部634が設けられている。摺動部634は、下部外振れ止め部631に形成された摺動溝631a内に、左右方向に摺動可能に設けられている。
摺動部634には、屋内外方向に貫通する貫通孔(不図示。以下同じ。)が形成されている。下部内振れ止め部641には、屋内側(貫通孔側)に突出し、貫通孔に対応した形状をなす突出部645が形成されている。
図15に示すように、外障子50Eの下框53Eには、外戸車ケース651及び内戸車ケース661が設けられている。本実施形態では、外戸車ケース651及び内戸車ケース661は、それぞれ左右方向に間隔を有して2箇所に設けられている。外戸車ケース651の内部には、上方に凹む凹部652が形成されている。
内戸車ケース661は、外戸車ケース651の凹部652内に配置されている。内戸車ケース661の屋内外方向の長さは、凹部652の屋内外方向の長さよりも短い。
図11(b)に示すように、内戸車ケース661における屋内側を向く面662と外戸車ケース651の凹部652における屋外側を向く面653との間には、下部第一付勢部624が設けられている。内戸車ケース661は、下部第一付勢部624により屋外側に付勢され、凹部652内で屋外側寄りに配置されている。
内戸車ケース661には、上方に凹む挿入溝669が形成されている。挿入溝669内には、戸車650が設けられている。戸車650は、レール部421上を走行可能とされている。
図16に示すように、外戸車ケース651には、摺動部654が設けられている。摺動部654は、外戸車ケース651に形成された摺動溝651a内に、左右方向に摺動可能に設けられている。
摺動部654には、屋内外方向に貫通する貫通孔(不図示。以下同じ。)が形成されている。内戸車ケース661には、屋内側(貫通孔側)に突出し、貫通孔に対応した形状をなす突出部665が形成されている。図15に示すように、戸先框54Eの摺動部634と下框53Eの摺動部654のうち戸先框54E側に配置された摺動部654とは連結材636で連結されている。また、隣接する摺動部654どうしも、連結材636で連結されている。
召合せ框55Eの下端部には、下部外振れ止め部731及び下部内振れ止め部741が設けられている。下部外振れ止め部731は、召合せ框55Eの框空間部T2の下端部に配置されている。
召合せ框55Eの摺動部734は、第二付勢部625により、戸先框54E側に付勢されている。摺動部734と下框53Eの摺動部654のうち召合せ框55E側に配置された摺動部654とは連結材636で連結されている。
図17(a)及び図15に示すように、外障子50Eが開放された状態では、第二付勢部622,625の付勢力により、上部外振れ止め部601の摺動部604及び下部外振れ止め部631の摺動部634は、戸先框54Eが対向する縦枠43側に突出している。
図17(b)に示すように、外障子50Eが閉塞された状態では、上部外振れ止め部601の摺動部604は、縦枠43に押圧されて、縦枠43から離間する方向(以下、左右方向の一方側と称する)に摺動する。摺動部604の貫通孔605は、上部内振れ止め部611の突出部615と屋内外方向に重なった位置に配置されている。
戸先框54Eの摺動部604に連結された連結材606は、左右方向の一方側に変位する。連結材606に連結された召合せ框55Eの摺動部704の貫通孔(不図示)は、上部内振れ止め部711の突出部(不図示)と屋内外方向に重なった位置に配置されている。
外障子50Eの下端部では、下部外振れ止め部631の摺動部634は、縦枠43に押圧されて、縦枠43から離間する方向(以下、左右方向の一方側と称する)に摺動する。摺動部634の貫通孔(不図示)は、下部内振れ止め部641の突出部645と屋内外方向に重なった位置に配置されている。
戸先框54Eの摺動部634に連結された連結材636は、左右方向の一方側に変位する。連結材636に連結された下框53Eの摺動部654の貫通孔(不図示)は、内戸車ケース661の突出部665と屋内外方向に重なった位置に配置されている。
下框53Eの摺動部654と連結材636で連結された召合せ框55Eの摺動部734も、左右方向に一方側に変位する。召合せ框55Eの摺動部734の貫通孔(不図示)は、下部内振れ止め部741の突出部(不図示)と屋内外方向に重なった位置に配置されている。
図17(c)に示すように、外障子50Eが閉塞された状態で、負圧が作用すると、上部第一付勢部621が収縮して、各貫通孔に対応する突出部が嵌りこみ、外障子50Eが屋外側に変位し、上部内振れ止め部611,711の屋外側に隙間U1が生じる。
外障子50Eの下端部においても、外障子50Eが閉塞された状態で、負圧が作用すると、下部第一付勢部623,624が収縮して、各貫通孔に対応する突出部が嵌りこみ、外障子50Eが屋外側に変位し、下部内振れ止め部641,741、内戸車ケース661の屋外側に隙間が生じる。
このように構成された二重サッシ100では、外窓1及び内窓4Eが閉塞した閉塞状態で、負圧が生じた際に、内窓4Eの外障子50Eが内障子50Bよりも屋外側に大きく変位可能である。これにより、内窓4Eにおいて、外障子50Eと内障子50Bとの間(障子間層M1)には、屋内外方向に隙間SAが生じる。また、外窓1には、負圧が生じた際に、空気を屋内側から屋外側に流通可能な隙間S1,S2が形成されている。よって、負圧が生じた際に、内窓4Eの障子間層M1の隙間SAから外窓1に形成された隙間S1,S2まで連通した空気の流路ができるため、内窓4Eの屋内側と屋外側との圧力差(内窓4Eに作用する圧力)を低減させることができ、内窓4Eの外障子50E及び内障子50Bが枠体40から外れることが抑制される。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、内窓4の外障子50Aの召合せ框55Aの水平断面積が内障子50Bの召合せ框55Bの水平断面積よりも小さいが、本発明はこれに限られない。例えば、外障子50Aの召合せ框が合成樹脂製であり、内障子50Bの召合せ框がアルミ製であるように、外障子50Aの召合せ框の材料強度が内障子50Bの召合せ框の材料強度よりも小さくなるようにして、外障子50Aが内障子50Bよりも屋外側に大きく変位可能としてもよい。
また、上記に示す実施形態では、内窓4の上枠41には外れ止め金具416が設けられているが、本発明はこれに限られず、外れ止め金具416が設けられていなくてもよい。
また、上記に示す実施形態では、外窓1は引違いサッシであるが、本発明はこれに限られない。外窓は、負圧が生じた際に、空気を屋外側に流通可能となればよく、片引戸や上げ下げ窓であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、外れ止め金具416は上枠41に設けられているが、本発明はこれに限られない。移動規制部が、召合せ框に設けられ、閉塞状態で外障子の召合せ框が配置される直上となる位置に設けられていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、外窓1及び内窓4のガラス29,59は、それぞれ単層の板ガラスであるが、本発明はこれに限られず、複層ガラス等であってもよい。
また、内窓4の外障子50Aにおいて、屋外側突出部412の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材529,539が設けられ、屋外側突出部412を挟んで屋内外両側で気密性が確保されている。また、レール部442の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材549,551が設けられ、レール部442を挟んで屋内側両側で気密性が確保されている。また、外障子50Aと縦枠43との間には気密材552が設けられ、気密性が確保されている。また、内窓4の内障子50Bでも、屋内側突出部422の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材529,539が設けられ、屋内側突出部422を挟んで屋内外両側で気密性が確保されている。また、レール部443の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材549,551が設けられ、レール部443を挟んで屋内側両側で気密性が確保されている。また、内障子50Bと縦枠43との間には気密材553が設けられ、気密性が確保されている。また、外障子50Aの召合せ框55と内障子50Bの召合せ框55との間には、気密材569,589が設けられ気密性が確保されている。つまり、本実施形態の内窓4は、気密性が高く、負圧が生じた際には、内窓4に大きな負圧が作用しやすい。よって、中間層M(図2参照)の隙間S1から外窓1に形成された隙間S1,S2まで連通した空気の流路を形成して、中間層Mの圧力を低減させることは、気密性が高い内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れさせないために、重要な構成である。
1…外窓
4,4A…内窓
10,40…枠体
11,41…上枠
12,42…下枠
13,43…縦枠
20A,50A,50C…外障子
20B,50B,50D…内障子
21,51…框体
22,52…上框
23,53…下框
24,54…戸先框
25,55A,55B…召合せ框
26,56…框
27,57…ガラス保持溝
29,59…ガラス
30…網戸
100,100A…二重サッシ
416…外れ止め金具(枠係合部)
417…取付金具部
418…係合金具部
590…第1係合金具(第1係合突起)
591…第1固定金具部
592…第1突出金具部
593…第1係合金具部
595…第2係合金具(第2係合突起)
596…第2固定金具部
597…第2突出金具部
598…第2係合金具部
M…中間層
M1…障子間層
P…開口部
SA,S1,S2…隙間
W…壁部

Claims (5)

  1. 建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、
    前記外窓では、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、
    前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内に左右方向にスライド可能に配置された外障子及び内障子と、を有し、
    前記外窓及び前記内窓が閉塞された閉塞状態で、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、前記外障子が前記内障子から離間する方向に変位可能であることを特徴とする二重サッシ。
  2. 前記外障子及び前記内障子は、上下方向に延びる召合せ框をそれぞれ有し、
    前記外障子の前記召合せ框の水平断面積は、前記内障子の前記召合せ框の水平断面積よりも小さい請求項1に記載の二重サッシ。
  3. 前記外障子と前記内障子を施錠可能な施錠装置が設けられていない請求項1または2に記載の二重サッシ。
  4. 前記外障子の召合せ框には、屋内側に延びる第1突出部と、該第1突出部から左右方向に延びる第1係合部と、を有する第1係合突起が設けられ、
    前記内障子の召合せ框には、屋外側に延びる第2突出部と、該第2突出部から左右方向に延びる第2係合部と、を有する第2係合突起が設けられ、
    前記第1係合突起及び前記第2係合突起は、各前記召合せ框の上下端部にのみ設けられ、
    前記閉塞状態で、前記第1係合部と前記第2係合部とは係合可能に構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の二重サッシ。
  5. 前記上枠または前記外障子の召合せ框には、前記閉塞状態で前記外障子の召合せ框が配置される直上の位置に、前記外障子の屋外側への移動を規制する移動規制部が設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の二重サッシ。
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