JP4478230B2 - 焦点検出装置、及び該焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法 - Google Patents

焦点検出装置、及び該焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は焦点検出装置、及び焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カムコーダ等の撮像装置においてはインナーフォーカスタイプと呼称されるレンズシステムが使用されている。
【0003】
該インナーフォーカスタイプのレンズシステムは、図6に示すように、被写体像が入光される第1の固定レンズ101と、光軸上を水平方向に移動して被写体像を変倍するズームレンズ102と、絞り103と、該絞り103を透過した光信号が入光する第2の固定レンズ104と、焦点調節機能及び前記ズームレンズ102の可動による焦点面の移動を補正する補正機能(以下、この補正機能を「コンペンセータ機能」という)を兼備したフォーカスレンズ105と、フォーカスレンズ105から射出した光信号が合焦して結像するCCD等の撮像素子106とから構成されている。
【0004】
ところで、該レンズシステムにおいては、上述したようにフォーカスレンズ105が焦点調節機能とコンペンセータ機能とを兼備しているため、被写体から第1の固定レンズ101までの被写体距離が同一であっても焦点距離、すなわちズームレンズ102の位置が異なる場合は撮像素子106に合焦させるためのフォーカスレンズ105の位置が異なる。
【0005】
図7はズームレンズ102のレンズ位置とフォーカスレンズ105のレンズ位置との関係を示す合焦軌跡曲線である。ここで、横軸はズームレンズ102のズーム倍率を最小(ワイド端)から最大(テレ端)に変化させた場合のズームレンズ102のレンズ位置を示し、縦軸は被写体距離を無限遠から至近側に至るまでのフォーカスレンズ105のレンズ位置を示し、フォーカスレンズ105は駆動限界を有している。そして、図中の各曲線は、ズームレンズ102のレンズ位置とフォーカスレンズ105のレンズ位置に対し、同一の被写体距離にある被写体像を撮像素子106に合焦させるための合焦軌跡を示している。
【0006】
すなわち、同図において、最下曲線である曲線xは、被写体距離が無限遠にある場合に撮像素子106に合焦させるときのズームレンズ102とフォーカスレンズ105の位置関係(合焦軌跡データ)を示しており、上方に行くにしたがって被写体距離の短い被写体像を撮像素子106に合焦させるときのズームレンズ102とフォーカスレンズ105の位置関係を示している。したがって、任意の被写体距離にある被写体像を撮像しながら変倍動作を行う場合、前記合焦軌跡データにしたがってフォーカスレンズ105を光軸上で平行移動させることにより被写体像を撮像素子106に合焦させた状態でズーミングすることができる。
【0007】
そして、従来より、この種の撮像装置においては、上述した複数の曲線軌跡をマップ等にしてレンズ制御用マイクロコンピュータに内蔵されたメモリ等に記憶させておき、ズームレンズ102の駆動に対し上記合焦軌跡データにしたがってフォーカスレンズ105が駆動するように制御している。また、対応する合焦軌跡データがメモリに記憶されていない場合は所謂補間処理によってトラッキング軌跡を求め、ズーム中における最適フォーカスレンズ位置を算出することにより、フォーカスレンズ105のレンズ位置を制御している。
【0008】
ところで、合焦軌跡データは、上述したように、図中、上方に行くにしたがって合焦可能な被写体距離が短くなり、しかも、合焦可能な最至近の被写体距離は、図7から明らかなように、ズームレンズ102がテレ端側に位置している場合よりもワイド端側に位置している場合の方が短い。
【0009】
一方、フォーカスレンズ105の至近側の駆動限界は、ズームレンズ102のレンズ位置(以下、「ズーム位置」ともいう)に対し、合焦可能な最至近の被写体距離に基づいて決定される。
【0010】
図8はフォーカスレンズ105の駆動限界と合焦軌跡データとの関係を示す図であって、破線は被写体距離が至近端にある場合のズームレンズ102の各ズーム位置に対するフォーカスレンズ105のレンズ位置(以下、「フォーカス位置」ともいう)を示し、実線は前記至近端から一定の離間距離を有する被写体距離での合焦軌跡データを示している。
【0011】
そして、図中、zmは、ワイド端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがフォーカスレンズ105の至近側の駆動限界値a1となる時のズームレンズ102のズーム位置(フォーカス駆動限界位置)を示し、znは、テレ端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがピークとなるときのズーム位置(ピーク位置)を示している。そして、ズームレンズ102のズーム位置がワイド端からフォーカス駆動限界位置zmの間にあるときはワイド端における最至近の被写体距離(例えば、10mm)の合焦軌跡を至近端とし、ズームレンズ102のズーム位置がピーク位置znからテレ端の間にあるときはテレ端における最至近の被写体距離(例えば、1m)の合焦軌跡を至近端とし、ズームレンズ102のズーム位置がフォーカス駆動限界位置zmからピーク位置znの間にあるときはフォーカスレンズ105の至近側の前記駆動限界値a1を至近端としている。
【0012】
この種従来の撮像装置においては、合焦軌跡データが前記駆動限界値a1を上限値としてメモリに記憶されるため、該駆動限界値a1に基づいて合焦軌跡データに基づく補間処理によってズーム動作時のトラッキング軌跡が算出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の撮像装置においては、ズームレンズ102がフォーカス駆動限界位置zmとピーク位置znとの間に位置しているときにズームレンズ102を移動させてテレ端で合焦可能な最至近被写体距離よりも至近側の被写体をズームミングする場合、光学的な合焦位置とは異なる駆動限界値a1に基づいて補間処理が行なわれるため、合焦軌跡のトラッキング精度が悪化するという問題点があった。
【0014】
すなわち、例えば、ズームレンズ102がフォーカス駆動限界位置zmとピーク位置znの中間であるズーム位置z1に位置する点f1で合焦しているときに、テレ端で合焦可能な最至近被写体距離よりも至近側の被写体をズーミングすべくズームレンズ102をフォーカス駆動限界位置zmよりもワイド端側のズーム位置z2に移動させた場合、駆動限界値a1と合焦軌跡データb1とに基づいて内挿計算を施し、該計算結果と、ズーム位置z2における至近端の合焦軌跡データa2と無限遠側の合焦軌跡データb2とに基づいてズーム位置z2におけるフォーカス位置f2を算出している。
【0015】
しかしながら、フォーカス駆動限界値a1での合焦可能な被写体距離とズーム位置z2における至近端のフォーカス位置a2で合焦可能な被写体距離とは異なるため、ズーム位置z1のときのフォーカス位置f1で合焦可能な被写体距離とズーム位置z2のときのフォーカス位置f2で合焦可能な被写体距離とは異なる。したがって、この場合、フォーカス位置f2を通過するように内挿してトラッキング軌跡を生成した場合はズーム時の合焦精度が悪化するという問題点があった。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、至近の被写体距離に対しても合焦精度の良好な焦点検出装置、及び焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る焦点検出装置は、受信した変倍動作情報に基づいて、変倍を行う第1のレンズの位置を制御する第1の制御手段と、前記第1のレンズの移動に伴う像面の位置ずれを補正する第2のレンズの位置を制御する第2の制御手段と、複数の被写体距離に対して前記第1のレンズの位置に対して合焦可能な前記第2のレンズの位置を定めた合焦軌跡データを記憶すると共に、前記第1のレンズの位置が所定位置よりもワイド側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内及び駆動範囲外にわたる合焦軌跡データを記憶し、前記第1のレンズの位置が前記所定位置よりもテレ側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内の合焦軌跡データのみを記憶する記憶手段とを有し、前記所定位置は、テレ端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがピークとなる前記第1のレンズの位置であり、前記第2の制御手段は、前記合焦軌跡データに基づいて、前記第2のレンズの位置を制御することを特徴としている。
【0018】
本発明に係る焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法は、被写体像を変倍する第1のレンズと、該第1のレンズの移動に伴う像面の位置ずれを補正する第2のレンズとを含む撮像光学系を備えた焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法であって、複数の被写体距離に対して前記第1のレンズの位置に対して合焦可能な前記第2のレンズの位置を定めた合焦軌跡データに基づいて、前記第2のレンズの位置を制御するステップを有し、前記合焦軌跡データは、前記第1のレンズの位置が所定位置よりもワイド側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内及び駆動範囲外にわたって記憶され、前記第1のレンズの位置が前記所定位置よりもテレ側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内のみが記憶され、前記所定位置はテレ端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがピークとなる前記第1のレンズの位置であることを特徴としている。
【0019】
尚、本発明のその他の特徴は、下記の発明の実施の形態の記載により明らかとなろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳説する。
【0021】
図1は本発明に係る焦点検出装置を備えた撮像装置の一実施の形態を示すブロック構成図であって、該撮像装置は、インナーフォーカスタイプのレンズシステムとしてのシフト光学系1と、該シフト光学系1の駆動を制御する駆動制御系2と、前記シフト光学系1からの出力信号を処理する信号処理系3と、所定の合焦軌跡データが格納されると共に該合焦軌跡データと信号処理系3からの出力結果とに基づいて前記駆動制御系2を制御するAF(Auto Foucus)用マイクロコンピュータ(以下、「AFマイコン」という)4と、該AFマイコン4との間で通信を行なうシステムコントロール用マイクロコンピュータ(以下、「シスコン」という)5と、前記駆動制御系3の駆動状態に応じた電圧を出力して可変速ズームを可能とするズームスイッチ6とから構成されている。
【0022】
具体的には、シフト光学系1は、鏡筒(不図示)に固着されて被写体像を入光する第1の固定レンズ7と、光軸と平行に可動して被写体像を変倍するズームレンズ8と、該ズームレンズ8に装着された第1のフォトセンサ9及び第1のリミットスイッチ10と、被写体からの光量を制御する絞り11と、該絞り11を透過した光信号が入光する鏡筒に固定された第2の固定レンズ12と、焦点調節機能及び前記ズームレンズ8の可動による焦点面の移動を補正するコンペンセータ機能を兼備したフォーカスレンズ13と、該フォーカスレンズ13に装着された第2のフォトセンサ14及び第2のリミットスイッチ15と、前記フォーカスレンズ13から射出した光信号が結像されて該光信号を電気信号に光電変換するCCD等の撮像素子16とを有しており、また前記第1及び第2のリミットスイッチ10、15は、夫々ズームレンズ8及びフォーカスレンズ13が所定の基準位置にあることを検出する。
【0023】
駆動制御系2は、ズームレンズ8を駆動させるステッピングモータからなるズーム駆動用モータ(以下、「ズームモータ」という)17と、AFマイコン4からの駆動指令に基づいて前記ズームモータ17の駆動を制御する電流波形変更可能なズームモータ用ドライバ18と、絞り10の開口度合を調節するIGメータ19と、該IGメータ19を駆動させるIGドライバ20と、フォーカスレンズ13を駆動させるステッピングモータからなるフォーカス駆動用モータ(以下、「フォーカスモータ」という)21と、AFマイコン4からの駆動指令に基づいて前記フォーカスモータ17の駆動を制御する電流波形変更可能なフォーカスモータ用ドライバ22とを備えている。
【0024】
信号処理系3は、撮像素子16で光電変換された電気信号を増幅する第1の増幅器23と、該第1の増幅器23で増幅された電気信号に対し所定の信号処理を施すカメラ信号処理回路24と、該カメラ信号処理回路24から出力された電気信号を規定レベルに増幅する第2の増幅器25と、該第2の増幅器25から出力される電気信号に所定の表示処理を施す表示処理回路26と、該表示処理回路26からの出力信号を撮像画像として表示するLCD(液晶ディスプレイ)等の表示装置27と、前記第1の増幅器23から出力される電気信号レベルに応じてIGドライバ20に駆動信号を発することにより絞り11の開口度を制御する絞り制御回路28と、被写体像の中からAFを行なうための領域を作成する測距枠生成回路29と、該測距枠生成回路29からのゲート信号に応じて測距枠内の映像信号の内、高周波成分のみを抽出処理するAF評価値処理回路30とを有している。
【0025】
このように構成された撮像装置においては、撮像素子16で光電変換された電気信号は、第1の増幅器23で増幅された後、カメラ信号処理回路24で所定の映像処理が施され、次いで第2の増幅器24で規定レベルまで増幅された後、表示処理回路26を経て撮像画像が表示装置27に表示される。
【0026】
一方、第1の増幅器23で増幅された電気信号は絞り制御回路28及びAF評価値処理回路30に入力される。そして、絞り制御回路28は入力された電気信号レベルに応じてIGドライバ20に駆動信号を発し、該IGドライバ20はIGメータ19を介して絞り11の開口度を制御し、該絞り11を通過する光量を調節する。また、AF評価値処理回路30は、測距枠生成回路29から出力されるゲート信号に応じて測距枠内の映像信号の内、高周波成分のみを抽出してAFマイコン4に供給する。
【0027】
尚、AFマイコン4は、測距枠を変更するための測距枠制御を行い、その制御結果を測距枠生成回路29に供給する。
【0028】
また、AFマイコン4は、シスコン5と通信しており、シスコン5を介して得られるズームスイッチ6からの変倍動作情報及び内蔵ROM(不図示)に格納されている合焦軌跡データ、更にはAF評価値処理回路30の処理結果に基づいて駆動制御系2を制御する。すなわち、AFマイコン4は、不図示の演算プログラムを介してズームモータ17及びフォーカスモータ21の駆動速度を決定し、該駆動速度は回転周波数信号としてズームモータ用ドライバ18及びフォーカスモータ用ドライバ22に供給され、さらに、ズームモータ用ドライバ18及びフォーカスモータ用ドライバ22にはズームモータ17及びフォーカスモータ21の駆動/停止信号、及びズームモータ17及びフォーカスモータ21の回転方向信号が供給される。具体的には、駆動/停止信号、及び回転方向信号は、ズームモータ17についてはズームスイッチ6の状態に応じて発せられ、フォーカスモータ21についてはAF時及びズーム時において合焦軌跡データに基づいてAFマイコン4で処理される処理内容に応じて発せられる。また、ズームモータ用ドライバ18及びフォーカスモータ用ドライバ22は、4相のモータ励磁相の位相が前記回転方向信号に応じて順回転位相又は逆回転位相に設定され、さらに供給された回転方向信号に応じて前記モータ励磁相の印加電圧(又は電流)を変化させながら出力する。そしてこれにより、AFマイコン4は、ズームモータ17及びフォーカスモータ21の回転方向と回転周波数とを制御しつつ、駆動/停止信号により前記ズームモータ17及びフォーカスモータ21の出力をオン/オフ制御している。
【0029】
尚、ズームスイッチ6は、ズームモータ17の回転角度に応じた電圧が出力されるように構成されており、該出力電圧に応じた可変速ズームが可能とされている。
【0030】
図2は本発明に係るレンズ位置の制御方法を示すフローチャートであって、本プログラムはAFマイコン4で実行される。
【0031】
ステップS1ではズームレンズ8及びフォーカスレンズ13の位置を検出する。具体的には、AFマイコン4が、ズームモータ用ドライバ18及びフォーカスモータ用ドライバ22を介してズームモータ17及びフォーカスモータ21から夫々出力されるパルス数を読み出し、これによりズームレンズ8及びフォーカスレンズ13の位置、すなわち、現ズーム位置Z1と現フォーカス位置F1を検出する。
【0032】
次に、ステップS2では、図3に示すように、前記現ズーム位置Z1に対し、現フォーカス位置F1よりも至近側の合焦軌跡データA1と現フォーカス位置F1よりも無限遠側の合焦軌跡データB1を読み出す。尚、図中、Laはワイド端で合焦可能な最至近被写体距離に対する合焦軌跡曲線、Lbはテレ端で合焦可能な最至近被写体距離に対する合焦軌跡曲線、Lcは無限遠の被写体距離に対する合焦軌跡曲線を示している。
【0033】
続くステップS3では、現フォーカス位置F1、至近側合焦軌跡データA1及び無限遠側合焦軌跡データB1から数式(1)に基づいて内挿計算を行い内挿値Xを算出する。
【0034】
X=(F1−B1)/(A1−B1) …(1)
次に、ステップS4ではズーム駆動命令を受信したか否かを判断し、受信していない場合はそのまま処理を終了する一方、受信した場合はステップS5に進み、ズーム駆動命令からズーム駆動速度を算出し、次回サンプリング時のズーム位置、すなわち新ズーム位置Z2を予測する。
【0035】
次いで、ステップS6では新ズーム位置Z2に対して至近側の合焦軌跡データA2及び無限遠側の合焦軌跡データB2を読み出し、新ズーム位置Z2に対応する新フォーカス位置F2を算出する。すなわち、合焦軌跡データA1と同一被写体距離を有する合焦軌跡曲線La上の新ズーム位置Z2に対応する合焦軌跡データA2、及び合焦軌跡データB1と同一被写体距離を有する合焦軌跡曲線Lb上の新ズーム位置Z2に対応する合焦軌跡データB2、更には前記内挿値Xから数式(2)に基づき新フォーカス位置F2を算出する。
【0036】
F2=(A2−B2)×X+B2 …(2)
そしてこの後、ステップS7に進み、ズームモータ用ドライバ18及びフォーカスモータ用ドライバ22に駆動信号を送信し、ズームモータ17及びフォーカスモータ21を介してズームレンズ8及びフォーカスレンズ13の移動制御を行い、処理を終了する。
【0037】
このように本実施の形態においては、合焦軌跡データA1と合焦軌跡データA2は、共に同一被写体距離での合焦軌跡曲線La上のデータであり、したがって、新フォーカス位置F2で合焦できる被写体距離と、現フォーカス位置F1で合焦できる被写体距離とは略同一となり、ズーム時における合焦精度の向上を図ることが可能となる。
【0038】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では各被写体距離の合焦軌跡データを全ズーム領域に亙ってAFマイコン4の内蔵メモリに記憶させているが、ズーム位置がピーク位置Znよりもテレ側にある場合は合焦軌跡データLbが至近端となるため、この場合、合焦軌跡データLaはピーク位置Znよりもテレ側では不要となる。したがって、図5に示すように、合焦軌跡データLaについてはピーク位置Znよりもテレ側のズーム領域のデータを省略し、ワイド端からピーク位置Znまでの合焦軌跡データのみを記憶するようにして記憶容量を削減するのも好ましい。
【0039】
以下、図5に示す他の実施の形態でテレ側のトラッキングを行なう場合について、図6を参照しながら説明する。
【0040】
ズームレンズ8のレンズ位置がピーク位置Znよりもテレ側にある場合は至近端の合焦軌跡は合焦軌跡データLbに従うので、フォーカスレンズ13のレンズ位置は常に合焦軌跡データLbよりも下方、すなわち無限遠側となり、ピーク位置Znからテレ側におけるズーム領域においては最至近被写体距離の合焦軌跡データは合焦軌跡データLbとなる。
【0041】
そして、現ズーム位置をZ3、現フォーカス位置をF3とすると、ズーム位置Z3の至近側合焦軌跡データB3、及び無限遠側合焦軌跡データC3から数式(3)に基づいて内挿計算を行い内挿値X′を算出する。
【0042】
X′=(F3−C3)/(B3−C3) …(3)
次いで、ズーム駆動命令を受信するとズーム速度を算出して次回サンプリング時のズーム位置、すなわち新ズーム位置Z4を予測する。
【0043】
次に、新ズーム位置Z4に対して至近側の合焦軌跡データB4及び無限遠側の合焦軌跡データC4を読み出し、数式(4)に基づき新フォーカス位置F4を算出する。
【0044】
F4=(B4−C4)×X′+C4 …(4)
このようにズーム位置がピーク位置Znよりもテレ側にある場合においては、合焦軌跡データLaを全ズーム領域に亙ってメモリに記憶しなくとも、容易に合焦のためのトラッキング軌跡を算出することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、至近の被写体距離に対しても合焦精度の良好なレンズ制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る焦点検出装置を備えた撮像装置の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】 本発明に係るレンズ位置の制御方法を示すフローチャートである。
【図3】 AFマイコンに格納される合焦軌跡データと、所定ズーム位置に対するフォーカス位置の算出方法を説明するための図である。
【図4】 AFマイコンに格納される合焦軌跡データの他の実施の形態を示すマップである。
【図5】 他の実施の形態における所定ズーム位置に対するフォーカス位置の算出方法を説明するための図である。
【図6】 従来の撮像装置の要部を模式的に示した要部構成図である。
【図7】 ズームレンズのレンズ位置に対するフォーカスレンズのレンズ位置の位置関係を示した合焦軌跡曲線である。
【図8】 従来技術の課題を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2 駆動制御
4 AFマイコ
8 ズームレンズ(第1のレンズ)
9 フォトセン
13 フォーカスレンズ(第2のレンズ)
14 フォトセン

Claims (6)

  1. 受信した変倍動作情報に基づいて、変倍を行う第1のレンズの位置を制御する第1の制御手段と、
    前記第1のレンズの移動に伴う像面の位置ずれを補正する第2のレンズの位置を制御する第2の制御手段と、
    複数の被写体距離に対して前記第1のレンズの位置に対して合焦可能な前記第2のレンズの位置を定めた合焦軌跡データを記憶すると共に、前記第1のレンズの位置が所定位置よりもワイド側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内及び駆動範囲外にわたる合焦軌跡データを記憶し、前記第1のレンズの位置が前記所定位置よりもテレ側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内の合焦軌跡データのみを記憶する記憶手段とを有し、
    前記所定位置は、テレ端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがピークとなる前記第1のレンズの位置であり、前記第2の制御手段は、前記合焦軌跡データに基づいて、前記第2のレンズの位置を制御することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記合焦軌跡データは複数あり、最至近の被写体距離に関する合焦軌跡データは、前記第1のレンズの移動領域の中の一部の移動領域に対応する合焦軌跡データが記憶されていることを特徴とする請求項1記載の焦点検出装置。
  3. 前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの位置を検出する検出手段を更に有し、
    前記第2の制御手段は、前記検出手段による検出結果と前記合焦軌跡データとに基づいて、前記第1のレンズの位置に対応するように前記第2のレンズの位置を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の焦点検出装置。
  4. 前記第2のレンズの駆動範囲外の合焦軌跡データは、前記第2のレンズの駆動限界位置に対応する前記第1のレンズの位置よりも焦点距離の短い位置に前記第1のレンズが位置する場合に、前記第1のレンズの位置に対応する前記第2のレンズの位置の制御に用いられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記第1のレンズ及び第2のレンズを含む撮像光学系を透過した光を光電変換して信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力された信号を記録手段に記録するように制御する記録制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 被写体像を変倍する第1のレンズと、該第1のレンズの移動に伴う像面の位置ずれを補正する第2のレンズとを含む撮像光学系を備えた焦点検出装置におけるレンズ位置の制御方法であって、
    複数の被写体距離に対して前記第1のレンズの位置に対して合焦可能な前記第2のレンズの位置を定めた合焦軌跡データに基づいて、前記第2のレンズの位置を制御するステップを有し、
    前記合焦軌跡データは、前記第1のレンズの位置が所定位置よりもワイド側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内及び駆動範囲外にわたって記憶され、前記第1のレンズの位置が前記所定位置よりもテレ側となる範囲については、前記第2のレンズの位置が駆動範囲内のみが記憶され、
    前記所定位置はテレ端における最至近の被写体距離に対する合焦軌跡データがピークとなる前記第1のレンズの位置であることを特徴とする制御方法。
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