JP4477405B2 - 液体現像電子写真装置の定着装置 - Google Patents

液体現像電子写真装置の定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4477405B2
JP4477405B2 JP2004123694A JP2004123694A JP4477405B2 JP 4477405 B2 JP4477405 B2 JP 4477405B2 JP 2004123694 A JP2004123694 A JP 2004123694A JP 2004123694 A JP2004123694 A JP 2004123694A JP 4477405 B2 JP4477405 B2 JP 4477405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
toner
resin
nip
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004123694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005308920A (ja
Inventor
智 守口
茂治 岡野
浩永 本川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP2004123694A priority Critical patent/JP4477405B2/ja
Publication of JP2005308920A publication Critical patent/JP2005308920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4477405B2 publication Critical patent/JP4477405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、液体トナーを用いて現像されたトナー画像を印刷媒体へ溶融転写した後に定着する液体現像電子写真装置の定着装置に関する。
図4は、従来の高粘性の不揮発性液体トナーを用いる液体現像電子写真装置の全体構成を例示する図である(特許文献1参照)。不揮発性液体トナーを現像剤として現像ローラから感光ドラムに供給することにより、各色感光ドラム上に形成された静電潜像は現像される。現像されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像は、順次中間転写ドラムに転写して重ね合わせ、カラー画像を形成する。キャリア除去ローラは、中間転写ドラム上で各感光ドラムに対応してその下流側にそれぞれ設けられて、カラートナー画像に含まれるキャリアを除去するよう構成されている。
中間転写ドラム上で重ね合わされかつキャリア除去された4色カラー画像は、印刷媒体への溶融転写部において、加熱維持されている中間転写ドラムと、ヒータ内蔵のバックアップローラによって加熱溶融されて、印刷媒体に圧接されて転写される。また、印刷媒体が中間転写ドラムに接触する前の位置で、トナーの樹脂が十分溶融する温度以上に、印刷媒体を予め加熱するプレヒータが備えられている。溶融転写後、定着器において1対のヒートローラ(定着ローラ)によって印刷媒体を加圧することによりトナー画像が定着される。
このように、印刷媒体に溶融転写されたトナー画像を定着する電子写真装置の定着工程は、熱ローラ定着方式が一般的である。熱ローラ定着方式は、加熱制御されたローラ対が付圧された際に形成するニップ幅に、転写工程でトナー画像が転移された紙媒体を通すことで、熱可塑性樹脂が主成分であるトナー粒子を加熱・溶融するものである。
但し、不揮発性キャリア液を有する液体トナーの場合には、粒径1乃至2μm前後のトナー粒子(着色剤)をキャリア液中に均一分散させるために、分散安定剤を添加することが多い。その場合、定着工程においても分散安定剤がトナー粒子周り(界面)に付着していると、加熱溶融したトナー粒子同士の自己凝集力が弱くなり、光沢や画像定着強度を得にくいだけでなく、定着ローラにトナーが転移するオフセットが発生しやすいという問題がある。
また、トナー粒子境界が内部に残留している場合、トナー層の透明度が低下し、カラー印刷の場合には色域が狭く(発色が足りなく)なるという問題がある。
このような問題を解決する手段として、定着ローラへ加圧する圧力を増し、ゴムローラのニップ内の速度変動(バルジ)を利用し、トナー層にせん断力を付与することでトナー粒子周りに付着している分散剤を除去し、定着させる方法が考えられる。この方法で光沢と画像定着強度、発色を得ることは可能である。しかしながら、強い圧力とせん断力はオフセットの問題に対して、解を与えず、オフセットを避けるような圧力・温度設定とした場合には、充分な光沢と画像定着強度、発色を得ることは非常に困難である。
さらに、このような方法では強圧を印加するために装置には高い剛性が求められ、装置が大型化する。また、強圧とせん断力の繰り返しを強いられる定着ローラの寿命も問題となる。
特開2003−223056号公報
本発明は、係る問題点を解決して、印刷媒体に転写されたトナー画像を定着する電子写真装置の定着工程において、加熱溶融したトナー粒子同士の自己凝集力が弱くなることが無く、十分な光沢や画像定着強度を得て、定着ローラにトナーが転移するオフセットが発生しないようにすることを目的としている。
また、トナー粒子境界が内部に残留することをなくして、トナー層の透明度を向上させると共に、カラー印刷の場合には十分な発色を得ることを目的としている。
本発明の液体現像電子写真装置の定着装置は、液体トナーを用いて現像されたトナー画像を印刷媒体へ溶融転写した後に定着する。印刷媒体の両面側から加圧するニップ部をそれぞれ有する少なくとも2対の複数対の加圧ローラを備えて、溶融転写された印刷媒体を順次加圧する。この複数対の加圧ローラの少なくとも1対のニップ部温度T1が、液体トナー中のトナー樹脂の溶融温度をTmとして、Tm<T1に設定される。その他の少なくとも1対のニップ部温度T2が、トナー樹脂のガラス転移温度Tg或いはその近辺の温度に設定される。
また、液体トナーのキャリア液中に分散された樹脂を粘弾性の異なる少なくとも2つの第1と第2の樹脂を含む混合体とし、第1の樹脂のガラス転移温度及び溶融温度を、それぞれ、Tg1及びTm1で表し、かつ第2の樹脂のガラス転移温度及び溶融温度を、それぞれ、Tg2及びTm2で表した際に、Tg1<Tg2、及びTm1<Tm2、の関係を有している。複数対の加圧ローラの少なくとも1対のニップ部温度T1が、液体トナー中の第1の樹脂の溶融温度であるTm1よりも高くなるように、Tm1<T1に設定される。その他の少なくとも1対のニップ部温度T2が、第2の樹脂のガラス転移温度Tg2或いはその近辺の温度に設定される。
ニップ部温度T2が、トナー樹脂のガラス転移温度Tgに対し、Tg−20℃<T2<Tg+20℃の範囲に設定される。また、複数対の加圧ローラは、いずれも0.5MPa以上の圧力で印加される。
トナー樹脂のガラス転移温度Tgは、強制振動1Hz、振幅応力10Paの条件で動的粘弾性測定したG’(貯蔵弾性率)が10Pa以下でかつG” (損失弾性率)が10Pa以下となる最低温度として定義され、かつ、前記トナー樹脂の溶融温度Tmは、G’(貯蔵弾性率)が10Pa以下でかつG”(損失弾性率)が10Pa以下となる最低温度として定義される。
複数対の加圧ローラは、その少なくとも1対の前段に、ニップ部温度Tpを、Tm<Tpに設定した事前予熱工程を含むことができる。
本発明は、液体現像電子写真装置において、定着機構が高温剥離工程と低温剥離工程の2工程を少なくとも含む構成とする装置で、各々の工程で発色と高光沢発現の機能分離を行うことにより、オフセットを防ぎつつ、高光沢かつ高彩度な定着画像を得ることができる。
また、工程を2工程に分けることにより、各々の工程で印加する圧力を低減することが可能となり、装置の小型化や簡素化、軽量化が達成できる。
以下、例示に基づき、本発明を説明する。図1は、高粘性の不揮発性液体トナーを用いる液体現像電子写真装置の定着装置を例示する図である。このような電子写真装置で用いられる不揮発性液体トナーは、キャリアとして不揮発性のシリコーンオイルを用い、このシリコーンオイル中に樹脂と顔料からなる粒径1〜2μm程度のトナー粒子が10〜20%の比率で分散している。液体現像電子写真装置は、本発明の特徴とする定着装置の構成を除いて、図4を参照して説明したような従来技術による構成を採用することができる。液体現像電子写真装置においては、前述したように、感光ドラム上の静電潜像を現像することにより形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像を順次中間転写ドラムに重ね合わすことにより、カラー画像を形成し、このカラートナー画像が、印刷媒体への転写部において、加熱維持されている中間転写ドラムと、ヒータ内蔵のバックアップローラによって加熱溶融され、印刷媒体に圧接され、転写される。
このようにしてトナー画像が溶融転写された印刷媒体が、図1に示す定着装置に導かれる。例示の定着装置は、少なくとも2対の加圧ローラを有し、かつそれぞれの前段に対構成の事前予熱ローラを有している。2対の加圧ローラはそれぞれ、0.5MPa以上の圧力が印加される。この2対の加圧ローラのうちの少なくとも1対のニップ部温度T1は、トナー樹脂の溶融温度Tmに対し、Tm<T1に設定し、その他の少なくとも1対のニップ部温度T2をトナー樹脂のガラス転移温度Tgに略等しくなるように、Tg−20℃<T2<Tg+20℃の範囲に設定する。これによって、充分な光沢、画像定着強度、発色を、オフセットなしで得ることが可能になる。
このメカニズムを順を追って説明する。図3(A)〜(C)は、それぞれ温度を調整した一対の加圧ローラを用いて定着した際のトナー画像状態を例示する図である。(A)〜(C)のいずれの場合も、温度コントロールを容易にするために定着ニップ突入前にトナーを、トナー樹脂の溶融温度Tm以上に加熱する事前予熱工程を経ている。
図3(A)は、従来通常に用いられている場合のように、圧力ニップの温度をトナー樹脂の溶融温度Tm以上に設定した場合である(高温剥離条件)。このように定着ニップ内で充分に溶融されたトナーはその境界が完全に消え、強い定着強度と良好な発色を得ることが出来る。しかしながら、加圧ローラからトナー層に与えられる強圧力とせん断力のために、オフセットが容易に発生し、画像を劣化させる。
図3(B)は、オフセットを防ぐために、圧力ニップの温度をトナー樹脂の溶融温度Tm以下で、ガラス転移温度Tg(軟化温度)付近よりも高く設定した場合である(Tg+20℃<ローラ温度<Tm)。この例では、ニップ出口でトナー樹脂がゴム状の層となっている。一般に樹脂はゴム状領域では、粘着性を発現しないため、ローラへのオフセットを防ぐことが出来る。しかし、トナーの一体化が充分ではなく、かつゴム状領域で塑性変形可能なトナー層は内部応力のためにもとの粒状の形状に戻ろうとする。このため、光沢が発現しない。
図3(C)では、圧力ニップの温度をガラス転移温度Tg付近に調整した場合の例である(Tg−20℃<ローラ温度<Tg+20℃)(低温剥離条件)。高温でニップ部に突入したトナー層はニップの前半で塑性変形をし、その後ニップ内で、塑性変形不可能な温度まで冷やされる。この時、トナー層内部には一定の内部応力が残留することが予想されるが、ニップ出口ではトナー層は塑性変形不可能になるまで冷えているので、ニップ部で平滑につぶされた形状を維持し、光沢を発現する。
さらに、圧力ニップの温度を極端に低くした場合(Tg−20℃以下)、ニップに突入したトナー層は瞬時に冷却され、全く溶融することがないので、定着が行われないのは言うまでもない。
本発明は、図3(A)で説明したような高温剥離条件、及び図3(C)で説明したような低温剥離条件の下での定着工程を、各々少なくとも1回含むことでニップ部に印加する圧力のピーク値を減らし、充分な光沢と画像定着強度、発色と両立するものである。これについて、定着結果の概略を示す図2を参照してさらに説明する。
図2中の「高温剥離条件」及び「低温剥離条件」は、図3を参照して説明した通りのローラ温度条件を示している。この図2から分かるように、溶融温度Tm近くで定着する高温剥離条件は発色に有利で、ガラス転移温度Tg近辺で定着する低温剥離条件は光沢発現に有利である。本発明は、プロセスを複数に分割して、機能分離し、一対の圧力ローラを高温剥離条件に設定して発色を得る一方、別の対の圧力ローラを低温剥離条件に設定して光沢を得るものである。
低温剥離条件及び高温剥離条件それぞれ単独の条件でも、ニップ部に強圧を印加することで、発色と光沢を両立することは可能であるが、しかし、前述したように、オフセットが発生したり、また、強圧を印加するために装置には高い剛性が求められる等の問題が生じる。本発明は、プロセスを複数に分割して、機能分離することで、ニップ部に強圧を印加することなく、より平易に充分な光沢と画像定着強度、発色を両立することが可能になる。
また、液体トナーのキャリア液中に分散された樹脂を粘弾性動的測定の異なる少なくとも2つの樹脂の混合体とすることができる。即ち、2つの樹脂成分は、ガラス転移温度及び溶融温度を異にする。これら2つの樹脂成分が、互いに5%〜95%の比率で混合して用いることができる。以下の説明において、ガラス転移温度Tg及び溶融温度Tmがそれぞれ低い方の樹脂成分を第1の樹脂と表示し、他方の高い方を第2の樹脂と表示する。即ち、Tg1<Tg2、Tm1<Tm2の関係がある。
このような混合体樹脂を用いた場合の複数対の加圧ローラのニップ部温度設定は、以下のようになる。少なくとも1対のニップ部温度T1は、液体トナー中の第1の樹脂の溶融温度であるTm1よりも高くなるように、Tm1<T1に設定する。そして、その他の少なくとも1対のニップ部温度T2は、第2の樹脂のガラス転移温度Tg2或いはその近辺の温度、望ましくは、Tg2−20℃<T2<Tg2+20℃の範囲に設定される。
これによって、上述した高温剥離条件は、一方のニップ部温度T1を、低い方の第1の樹脂の溶融温度よりも高くすることにより達成される。このとき、高い方の第2の樹脂は、まだ溶融温度には達していないが、既に溶融温度に達した少なくとも第1の樹脂によって、比較的低い温度で高温剥離条件を達成できる。また、低温剥離条件は、他方のニップ部温度T2を、高い方の第2の樹脂のガラス転移温度Tg2或いはその近辺にすることにより達成される。このとき、低い方の第1の樹脂は、ガラス転移温度Tg1近辺よりも高い温度にあって軟化状態から溶融状態にあるが、比較的に少ない冷却によって少なくとも第2の樹脂を固めることができ、これによって低温剥離条件を達成できる。
トナー樹脂成分の溶融粘弾性と定着ニップ圧力には相関関係があり、樹脂成分の溶融粘弾性が高いときには定着ニップ圧力を高く設定する必要がある。このことから、トナーの溶融特性(温度に対する溶融状態履歴)を規定する際には、ガラス転移温度(軟化点)(Tg)とか溶融温度(融点)(Tm)を用いるより、溶融粘弾性を用いるのが本質的である。そのため、定着に必要な温度は、樹脂成分の溶融粘弾性G'(貯蔵弾性率)とG"(損失弾性率)で規定することが望ましい。
溶融粘弾性を用いて表現した場合、上述のトナー粒子の樹脂成分のガラス転移温度Tg及び溶融温度Tmに代えて、粘弾性動的測定を、条件:強制振動1Hz、振幅応力10Paで測定したときに、G'(貯蔵弾性率)が105[Pa]以下で且つG"(損失弾性率)が105[Pa]以下となる最低温度をTmとし、かつ、G'(貯蔵弾性率)が108[Pa]以下で且つG"(損失弾性率)が108[Pa]以下となる最低温度をTgとしている。
定着後のトナー表面状態は、加圧ローラの表面平滑性(粗さ)が転写される。つまり、定着ローラの表面光沢度が、定着後の画像光沢を左右する。このように、印刷画像の光沢度には加圧ローラの表面光沢度が密接に関係している。加圧ローラの表面光沢度は、被測定面での鉛直軸に対してローラ長方向に60度に傾斜した入射光に対して測定した場合に、30以上とすることが望ましい。
定着画像の色味発現には、トナー層内の粒子界面を消失させるように一体化させる必要がある。この場合、有効な手段としてトナー層にせん断応力を印加して、トナー層内にズリを与える方法がある。これは、定着ローラ基材のゴムはニップ圧力により変形し、ニップ内部で見かけ周速度より速度が速くなる。このように、定着ローラがゴム基材で構成された定着ローラニップ部内に形成されるバルジにより定着ローラ表面速度変動が生じるのを利用して、トナー層内にせん断応力によるズリを与えることができる。
用紙の搬送速度は基本的に一定なので、用紙上のトナー画像(一定速度)とニップ部内の定着ローラ表面(若干高速)の間に速度差が生じ、ズリ力がトナー層に加わる。このズリ力が過小であると、トナー層内粒子界面を消失できず色味発現が不充分となる。また、ズリ力が過大であると、色味発現は充分であるが、画像自体をずらし過ぎるため、画質劣化となる。複数対の加圧ローラの少なくとも1対のニップ内での速度変動率として、1%以上、10%以下が望ましい。
定着ローラニップ部では、溶融トナーの粘弾性(変形しやすさ)、ニップ内での温度推移と圧力(トナーを変形するためのエネルギ)、トナーの変形時間([ニップ幅/紙搬送速度]に依存)によって、トナー層の光沢度、発色性を発現していく。このニップ圧力Pとニップ時間tの積はトナー変形(光沢化)のためのパラメータであり、このP・tを制御することで画像の光沢度の発現を促す。全加圧ローラの合計したP・tを、ΣP・t>10000Pa・secとなるように制御することが望ましい。
(実施例1)
Figure 0004477405
表1は、ローラ温度及びニップ圧力を変化させて、表面光沢度、定着強度、発色、オフセットを測定した結果を示す表である。各比較例及び実施例は、各々前段に140℃ローラによる事前予熱工程を含んでいる。また、プロセス(ローラ周)速度は200mm/secに設定した。加圧ローラ表面材はフッ素コートで、ニップ幅との関係は表の下段に付した。また、トナー樹脂のガラス転移温度Tgは55℃で、溶融温度Tmは85℃である(TMA測定法)。比較例1〜3における圧力3.0MPa時、ニップ幅は12mm、P・t=180000であり、実施例の圧力1.5MPa時、ニップ幅は8mm、P・t=60000である。
比較例1〜3は、いずれもニップ部に強圧を印加することで、発色と光沢の両方を達成しようとするものである。比較例1は、図3(A)を参照して説明した圧力ニップの温度をトナー樹脂の溶融温度Tm以上に設定した場合であるが、前述したように、オフセットが生じる。比較例2のように、ローラ温度を少し下げると、オフセットは生じないが、表面光沢度、定着強度、発色の全てが低下する。比較例3は、図3(C)を参照して説明した場合に相当する。表面光沢度は良好であるが、発色が劣る。
これに対して、実施例は、本発明に従い機能分離することによりニップ圧を下げつつ、発色と光沢を両立させようとするものである。第1のプロセスで、高温剥離条件の下で定着したサンプルを、第2のプロセスで、低温剥離条件の下でもう一度定着ニップに通したことを示す。この結果から分かるように、加圧のピーク値を下げつつ、工程を複数回に分けることで充分な光沢、画像定着強度、発色を両立させることが出来る。
高粘性の不揮発性液体トナーを用いる液体現像電子写真装置の定着装置を例示する図である。 定着結果の概略を示す図である。 (A)〜(C)は、それぞれ温度を調整した一対の加圧ローラを用いて定着した際のトナー画像状態を例示する図である。 従来の高粘性の不揮発性液体トナーを用いる液体現像電子写真装置の全体構成を例示する図である。

Claims (2)

  1. 液体トナーを用いて現像されたトナー画像を印刷媒体へ溶融転写した後に定着する液体現像電子写真装置の定着装置において、
    印刷媒体の両面側から加圧するニップ部をそれぞれ有する複数対の加圧ローラを備えて、前記溶融転写された印刷媒体を順次加圧し、
    液体トナーのキャリア液中に分散された樹脂を粘弾性の異なる少なくとも2つの第1と第2の樹脂を含む混合体とし、第1の樹脂のガラス転移温度及び溶融温度を、それぞれ、Tg1及びTm1で表し、かつ第2の樹脂のガラス転移温度及び溶融温度を、それぞれ、Tg2及びTm2で表した際に、Tg1<Tg2、及びTm1<Tm2、の関係を有していて、
    前記複数対の加圧ローラの少なくとも1対のニップ部温度T1が、前記液体トナー中の第1の樹脂の溶融温度であるTm1よりも高くなるように、Tm1<T1に設定され、
    その他の少なくとも1対のニップ部温度T2が、前記第2の樹脂のガラス転移温度Tg2或いはその近辺の温度に設定される液体現像電子写真装置の定着装置。
  2. 前記ニップ部温度T2が、前記第2の樹脂のガラス転移温度Tg2に対し、Tg2−20℃<T2<Tg2+20℃の範囲に設定される請求項に記載の液体現像電子写真装置の定着装置。
JP2004123694A 2004-04-20 2004-04-20 液体現像電子写真装置の定着装置 Expired - Lifetime JP4477405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123694A JP4477405B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 液体現像電子写真装置の定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123694A JP4477405B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 液体現像電子写真装置の定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005308920A JP2005308920A (ja) 2005-11-04
JP4477405B2 true JP4477405B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=35437806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004123694A Expired - Lifetime JP4477405B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 液体現像電子写真装置の定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4477405B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5125959B2 (ja) * 2007-12-05 2013-01-23 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 湿式現像剤、及び定着方法
JP5168646B2 (ja) 2008-07-08 2013-03-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2012013868A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Canon Inc 加熱装置
US8265536B2 (en) * 2010-08-12 2012-09-11 Xerox Corporation Fixing systems including contact pre-heater and methods for fixing marking material to substrates
JP6561641B2 (ja) * 2015-07-10 2019-08-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法
JP6668977B2 (ja) 2016-07-01 2020-03-18 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005308920A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4368711B2 (ja) 転写定着装置とそれを備えた画像形成装置及び転写定着方法
US5890043A (en) Image forming apparatus capable of heating a toner image on an intermediate transfer member and method therefor
JP5824832B2 (ja) 転写シートの製造方法
US5970301A (en) Device and method fixing and glossing toner images
US6996361B2 (en) Full-color electrophotographic apparatus using liquid toner containing resin
JP4477405B2 (ja) 液体現像電子写真装置の定着装置
JPH0272376A (ja) 定着方法及び定着装置
JPH10329246A (ja) 受像紙製造装置とその製造方法及び受像紙並びに受像層を形成する粉体塗料組成体
JP2005308921A (ja) 液体現像電子写真装置
JP2012032564A (ja) 画像形成方法
JPH04212168A (ja) 電子写真用複写シート及び電子写真法
JP4517796B2 (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2014142383A (ja) 画像形成装置
US20060045572A1 (en) Liquid-developing electrophotographic apparatus
JP5864991B2 (ja) 画像形成装置
JP6413791B2 (ja) 画像形成装置および定着装置
JP2004151269A (ja) 画像形成装置
JP2002311725A (ja) 液体現像電子写真装置の転写定着方式
JPH08314303A (ja) 定着装置
JPH10221991A (ja) 定着装置
JP2001027862A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005308806A (ja) エンドレスベルト及び画像形成方法
JPH04199170A (ja) 定着装置
JP2005173231A (ja) 電子写真用再転写材
JP2000267356A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3