JP4476735B2 - センサ付き熱交換住設備およびそのセンサ付き熱交換住設備を用いた防犯システム - Google Patents

センサ付き熱交換住設備およびそのセンサ付き熱交換住設備を用いた防犯システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば給湯器や暖房熱源機等の給湯熱源装置等、住宅等の屋外に配置される熱交換住設備において、人の検知を行う人検知センサを有するセンサ付き熱交換住設備と、このセンサ付き熱交換住設備と屋内に配置されるリモコン装置とを利用する防犯システムに関するものである。
近年、住宅等において、様々な防犯システムが用いられており、例えば、インターホンにより、玄関先にいる人の映像を屋内で確認できるようにすること等が行われている。(例えば、特許文献1、参照。)。
また、例えば図4、図5に示すように、浴室23の窓4の付近にある軒下22に、赤外線センサ等の人を検知できるセンサ(人検知センサ)7を設けて、人検知センサ7の下部側領域を検知領域5(例えば図の破線に挟まれた領域)とし、この検知領域5を通って窓4から侵入する不審者等を把握しようとすることが提案されている。
なお、図4、図5に示すように、浴室23の窓4の下部側近傍領域には、据置型の給湯器1が配設されていることがあり、この給湯器1は、外壁20を通して屋内(これらの図では浴室23)まで伸設された通信線2を介してリモコン装置3に接続されている。
特開2003−346259号公報
しかしながら、上記のように、軒下22に人検知センサ7を設ける場合、人検知センサ7の電源を屋内に設けて接続するには、その接続線を通す穴を家屋に形成しなければならないため、家屋を傷めるおそれがあるし、設置作業も大変である。また、人検知センサ7を電池式のセンサとすれば、上記のような問題は防げるが、定期的に電池を交換する手間がかかる。
しかも、図4、図5に示したように、浴室23の窓付近の屋外には給湯器1等が設けられることがあり、この給湯器1の排気出口16から給湯燃焼時の排気ガス8が上側に流れると、上記人検知センサ7の検知領域5に排気ガス8が流入し、この排気ガス8に人検知センサ7が反応してセンサの誤作動が生じるといった問題があった。
さらに、浴室23の窓付近の軒下22に人検知センサ7を設ける場合、その設置時に、センシング方向を調整する(検知領域5が的確な位置になるように角度調整する)必要があり、誤動作防止等に特別の技術を要するため、人検知センサ7の設置は専門家によって行わなければならないといった問題もあった。
さらに、上記のように、人検知センサ7を軒下22に設けて不審者等の検出を行うものを含め、従来、提案されている防犯システムは、いずれも、システム構成を住宅等に新たに設置するものであるため、新たな通信線を敷設する必要があり、そのための工事費用がかかり、結果的に、防犯システムを設けるためのコストが高くなってしまうといった問題もあった。
本発明は上記従来の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、給湯熱源装置の排気ガス等によるセンサ誤作動を抑制でき、窓近傍にいる、または窓から侵入しようとする不審者等を人検知センサにより的確に検知できるセンサ付き熱交換住設備と、そのセンサ付き熱交換住設備を用いることにより、住宅等に防犯システムを設けるためだけに工事をする必要が無く、安価に設けることができ、前記不審者等を的確に把握できる防犯システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明のセンサ付き熱交換住設備は、屋外に配置されて家屋の窓近傍下部側領域に据置される熱交換住設備の熱交換排気出口から出る熱交換排気に触れない天板外面の上面に、前記熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知する人検知センサが一体的に取り付けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
また、第2の発明のセンサ付き熱交換住設備は、上記第1の発明の構成に加え、前記熱交換住設備は給湯熱源装置とし、該給湯熱源装置から排出される排気ガスが人検知センサによる人の検知領域側に流入することを抑制するガード部が設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第3の発明のセンサ付き熱交換住設備は、上記第1または第2の発明の構成に加え、前記熱交換住設備は風呂給湯熱源装置であり、浴室の窓近傍下部側領域に据置されている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第4の発明の防犯システムは、上記第1または第2または第3の発明のセンサ付き熱交換住設備を備え、該熱交換住設備には通信線を介してリモコン装置が接続されており、人検知センサによって前記熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることが検知されたときには前記リモコン装置に人検知有りの情報を表示と音声の少なくとも一方により報知する報知手段が設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第5の発明の防犯システムは、上記第4の発明の構成に加え、前記熱交換住設備は給湯熱源装置であり、人検知センサの検知信号をリモコン装置に伝達する通信線は給湯熱源装置の制御用の通信回線を使用した構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第6の発明の防犯システムは、上記第4または第5の発明の構成に加え、前記熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに、人検知有りの情報を予め定められている設定電話番号の電話に送信する電話用データ送信部を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第7の発明の防犯システムは、上記第4または第5または第6の発明の構成に加え、前記熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに警告を発する警告発生部が設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第8の発明の防犯システムは、上記第4乃至第7のいずれか一つの発明の構成に加え、前記人検知センサによる人の検知感度を可変設定できる人検知感度可変設定部を有している構成をもって課題を解決する手段としている。
本発明のセンサ付き熱交換住設備は、屋外に配置されて家屋の窓近傍下部側領域に据置される熱交換住設備であり、熱交換排気出口から出る熱交換排気に触れない天板外面の上面に、前記熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知する人検知センサが一体的に取り付けられているので、熱交換排気出口から出る熱交換排気の影響を受けずに人検知センサにより人の検知を行うことができ、誤動作を抑制できる。そして、この人検知の結果を防犯に役立てることができる。
また、本発明のセンサ付き熱交換住設備は、浴室等の窓付近の軒下に人検知センサを設ける場合と異なり、人検知センサの設置時にセンシング方向を調整する必要は無い。つまり、熱交換住設備の天板外面の上面に人検知センサを一体的に取り付けたセンサ付き熱交換住設備を家屋の窓近傍下部側領域に据置するだけで、人検知センサによって、熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知することができる。
さらに、本発明のセンサ付き熱交換住設備は、人検知センサを熱交換住設備の天板外面の上面に一体的に取り付けているので、人検知センサの電源を熱交換住設備に設けることにより、人検知センサの電源を家屋内に設けて接続するための工事や、人検知センサの電源を電池とした場合の電池交換を不要とすることができる。
また、本発明のセンサ付き熱交換住設備において、熱交換住設備は給湯熱源装置とし、該給湯熱源装置から排出される排気ガスが人検知センサによる人の検知領域側に流入することを抑制するガード部が設けられている構成によれば、より一層確実に、排気ガスの影響を受けずに人検知センサにより人の検知を行うことができる。
さらに、本発明のセンサ付き熱交換住設備において、熱交換住設備は風呂給湯熱源装置として浴室の窓近傍下部側領域に据置されている構成によれば、熱交換住設備に取り付けた人検知センサによって、浴室の窓近傍領域に人がいることを検知できるので、浴室の窓から不審者が家屋内に侵入しようとした場合に、その人がいることを検知し、防犯に役立てることができる。
また、本発明の防犯システムによれば、上記本発明のセンサ付き熱交換住設備を備えているので、誤動作が少ない人検知センサによって、熱交換住設備の上部側領域の人の検知を的確に行え、そして、この検知が行われたときには人検知有りの情報を表示と音声の少なくとも一方により報知するので、使用者に不審者等がいるという情報を的確に把握させることができる。
さらに、本発明の防犯システムにおいて、熱交換住設備は給湯熱源装置であり、人検知センサの検知信号をリモコン装置に伝達する通信線は給湯熱源装置の制御用の通信回線を使用した構成によれば、通常、住宅に必然的に設置される給湯熱源装置の通信回線を利用して防犯システムを構成できるので、新たな通信線の配線を行う手間を省け、配線設置により見栄えを損なうこともなく、より安価に防犯システムを構築できる。
さらに、本発明の防犯システムにおいて、熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに、人検知有りの情報を予め定められている設定電話番号の電話に送信する電話用データ送信部を有する構成によれば、例えば使用者が留守中であっても、人検知センサによって不審者等が検知されたことを、設定電話番号の電話によって把握することができる。
さらに、本発明の防犯システムにおいて、熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに警告を発する警告発生部が設けられている構成によれば、例えば泥棒等の不審者が熱交換住設備の上部側近傍領域に近づいた時に、熱交換住設備の警告発生部により警告を発することにより、不審者を追い払うことができる。また、リモコン装置から警報を発すれば、リモコン装置の近くに使用者がいない場合でも、不審者等が近づいたことを使用者が直ちに気づくことができ、防犯機能を高めることができる。
さらに、本発明の防犯システムにおいて、人検知センサによる人の検知感度を可変設定できる人検知感度可変設定部を有している構成によれば、例えば、熱交換住設備が稼働中には、人検知センサによる人の検知感度を小さく設定することにより、熱交換住設備の熱交換排気による誤作動をさらにより一層抑制できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1、図2には、それぞれ、本発明に係るセンサ付き熱交換住設備の設置構成が模式的に示されており、図1において、センサ付き熱交換住設備は、このセンサ付き熱交換住設備を用いた防犯システムに組み込み状態で模式的に示されている。
本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、図1、図2に示すように、屋外に配置されて家屋の窓4の近傍下部側領域に据置される熱交換住設備としての給湯器1であり、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備の特徴は、給湯器1の熱交換排気出口16から出る熱交換排気としての排気ガス8に触れない天板外面の上面25に、給湯器1の上部側近傍領域に人がいることを検知する人検知センサ7を一体的に取り付けたことである。
給湯器1は給湯熱源装置であり、風呂釜用、台所給湯用等、様々なものが適用されるが、いずれも、通常、住宅に必然的に設けられる。本実施形態例では、給湯器1は風呂給湯熱源装置(風呂給湯器)であり、浴室23の窓4の近傍下部側領域に据置されている。
また、給湯器1の上面25には、給湯器1の排気出口16から排出される排気ガス8が人検知センサ7による人の検知領域5側に流入することを抑制するガード部17が設けられている。このガード部17は、給湯器1の上面25において、前面側に設けられている板状のガード部である。なお、ガード部17の態様や配置形態は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、上記のように、家屋の窓4の近傍下部側領域に据置される給湯器1の排気出口16から出る排気ガス8に触れない天板外面の上面25に人検知センサ7を一体的に取り付けたものなので、排気出口16から出る排気ガス8の影響を受けずに人検知センサ7により人の検知を行うことができ、人検知センサ7の誤動作を抑制できる。そして、この人検知結果を防犯に役立てることができる。
また、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、浴室23等の窓4付近の軒下22に人検知センサ7を設ける場合と異なり、人検知センサ7の設置時にセンシング方向を調整する必要は無く、上記人検知センサ付きの給湯器1を家屋の窓4の近傍下部側領域に据置するだけで、人検知センサ7によって、給湯器1の上部側近傍領域の検知領域5に人がいることを検知することができる。
さらに、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、人検知センサ7を給湯器1の天板外面の上面25に一体的に取り付けているので、人検知センサ7の電源を給湯器1に設けることにより、人検知センサ7の電源を家屋内に設けて接続するための工事や、人検知センサ7の電源を電池とした場合の電池交換の手間を不要とすることができる。
さらに、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、給湯器1から排出される排気ガス8が人検知センサ7による人の検知領域5側に流入することを抑制するガード部17が設けられているので、より一層確実に排気ガスの影響を受けずに人検知センサ7により人の検知を行うことができる。
さらに、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備は、風呂給湯熱源装置であり、浴室23の窓4の近傍下部側領域に据置されているので、人検知センサ7によって、浴室23の窓近傍領域に人がいることを検知できるので、浴室23の窓4から不審者が家屋内に侵入しようとした場合に、その人がいることを検知し、防犯に役立てることができる。
次に、本実施形態例のセンサ付き熱交換住設備を用いた防犯システムについて説明する。この防犯システムは、図1に示すように、上記センサ付き熱交換住設備としての給湯器1と、該給湯器1と通信線2により接続されて屋内に配置されるリモコン装置3とを有しており、通信線2は、給湯器1の制御用の通信回線を使用(共用)している。
なお、図1において、リモコン装置3は浴室23に設けられている状態のみが示されているが、リモコン装置3は、浴室23に配置されると共に、台所等の適宜の場所に配置されるものである。この場合、複数のリモコン装置3は、互いに通信線を介して接続される。
図3には、この防犯システムの制御構成が示されている。同図に示すように、リモコン装置3には、給湯器用信号送受信部15、ディスプレイ部6、報知指示部21、音声発信部12、人検知感度可変設定部11、警告発生部10(10b)、給湯運転指示部19が設けられている。また、給湯器1には、リモコン用信号送受信部14、人検知センサ7、電話用データ送信部9、警告発生部10(10a)、燃焼制御部18が設けられている。
リモコン装置3の給湯器用信号送受信部15は、リモコン装置3からの送信信号を、通信線2を介して給湯器1に送信したり、給湯器1側からの送信信号を、通信線2を介して受信したりするものである。
給湯器1のリモコン用信号送受信部14は、給湯器1側からの送信信号を、通信線2を介してリモコン装置3側に送信したり、リモコン装置3からの送信信号を、通信線2を介して受信したりするものである。
このように、本実施形態例では、給湯器用信号送受信部15とリモコン用信号送受信部14とにより、通信線2を介しての、給湯器1とリモコン装置3との双方向通信を行う構成となしている。
リモコン装置3の報知指示部21は、給湯器1に取り付けられている前記人検知センサ7によって、給湯器1の上部側近傍領域に人がいることが検知されたときに、リモコン装置3に人検知有りの情報を表示と音声の両方により報知する指示を行うものである。
ディスプレイ部6は、給湯器1の燃焼運転の有無や、給湯関連設定情報等を表示する表示画面であり、本実施形態例では、上記報知指示部21からの指示を受けて、人検知有りの情報の表示も行う。この情報表示は、文字情報によるものや、人検知有りを示すランプの点滅、点灯等の、予め定められた適宜の表示方法により行われるものである。
音声発信部12は、例えば給湯器1による浴槽の自動湯張り動作の開始時や終了時に、この動作情報を音声により発信し、リモコン装置3のスピーカー(図示せず)から発信したり、報知指示部21からの指示を受けて、人検知有りの情報を発信したりするものである。この情報の発信は、例えば「人を検知しました。」といったような言葉での伝達や、ブザーや警報器の疑似音による伝達等、予め定められた適宜の方法により行われる。
実施形態例の防犯システムは、人検知センサ7によって、給湯器1の上部側近傍領域に人がいることが検知されたときに、リモコン装置3に人検知有りの情報を表示と音声の両方により報知する報知手段が設けられていることを特徴とし、この報知手段は、上記報知指示部21と、ディスプレイ部6と、音声発信部12を有している。
本実施形態例において、人検知センサ7によって人の検知が行われると、この「人検知有り」の検知信号が、リモコン用信号送受信部14に加えられ、さらに、通信線2を介してリモコン3の給湯器用信号送受信部15に伝達される。そうすると、前記「人検知有り」の検知信号が報知指示部21に加えられ、「人検知有り」の情報が、上記のように適宜の方法により、リモコン装置3のディスプレイ部6に表示されると共に、「人検知有り」の情報が、音声発信部12から発信され、上記のような適宜の方法により、スピーカーを介して報知される。
なお、通信線2は、給湯器1の通信回線を使用(共用)しているので、リモコン装置3の給湯運転指示部19の指示を給湯器用信号送受信部15から給湯器1のリモコン用信号送受信部14に加える機能も有しており、給湯運転指示部19の指示がリモコン用信号送受信部14に加えられると、この指示信号は燃焼制御部18に加えられ、給湯器1が給湯燃焼運転等を適宜行う。なお、この給湯燃焼運転に関する説明は省略する。
給湯器1に設けられている電話用データ送信部9は、前記人検知センサ7が給湯器1の上部側近傍に人がいることを検知したときに、「人検知有り」の情報を、予め定められている設定電話番号の電話に送信するものであり、本実施形態例では、「人検知有り」の情報を携帯電話13に送信する。このデータは、例えばメールの形態で携帯電話13に送信され、ディスプレイ部に文字情報として表示されたり、音声情報として送信され、携帯電話13の持ち主に音声で伝達されたりする。
なお、電話用データ送信部9を有線により警察や警備会社等の電話に接続し、人検知センサ7が給湯器1の上部側近傍に人がいることを検知したときに、人検知センサ7が人を検知したという信号を、110番や予め定められている設定電話番号の警備会社の電話に送信してもよい。
警告発生部10は、前記人検知センサ7が前記給湯器1近傍に人がいることを検知したときに警告を発する。この警告は、例えば光と音と振動の少なくとも一つの手段によって発するものであり、例えばスピーカー等を介して警告を発したり、ライトを当てる等、様々な適用が可能である。本実施形態例では、給湯器1に警告発生部10(10a)が、リモコン装置3に警告発生部10(10b)がそれぞれ設けられている。
なお、例えば、通信線2の切断等を検出するセンサを設け、例えば不審者により通信線2が切断されたときにも、リモコン装置3の警告発生部10bが警告を発するように構成することもできる。このように構成すると、警告により、不審者を追い払う等の効果を発揮できる。また、電源線が切断された場合は、本体(ここでは給湯器1)のメモリバックアップ用バッテリーを用いて本体から警告を発してもよい。
人検知感度可変設定部11は、人検知センサ7による人の検知感度を可変設定するものである。人検知感度可変設定部11により人の検知感度の可変設定が行われると、この検知感度可変設定指示が給湯器用信号送受信部15に加えられ、さらに、通信線2を通してリモコン用信号送受信部14に加えられる。そして、前記検知感度可変設定指示が人検知センサ7に加えられ、人検知センサ7の検知感度が可変設定される。
本実施形態例の防犯システムは以上のように構成されており、上記実施形態例のセンサ付き熱交換住設備を用いて防犯システムを構成することにより、誤動作が少ない人検知センサに7よって給湯器1の上部側近傍領域に人がいることを的確に検知でき、そして、この検知が行われたときには人検知有りの情報を表示と音声の両方により報知するので、使用者に不審者等がいるという情報を的確に把握させることができる。
また、本実施形態例の防犯システムによれば、通常、住宅に必然的に設置される給湯器1の通信回線(通信線2)を利用して防犯システムを構成できるので、新たな通信線の配線を行う手間を省け、配線設置により見栄えを損なうこともなく、より安価に防犯システムを構築できる。
さらに、本実施形態例の防犯システムによれば、人検知センサ7によって給湯器1の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに、人検知有りの情報を予め定められている設定電話番号の電話に送信する電話用データ送信部を有するので、例えば使用者が留守中であっても、設定電話番号の携帯電話13等によって不審者等が検知されたことを把握することができる。
さらに、本実施形態例の防犯システムによれば、リモコン装置3と給湯器1の両方に、人検知センサ7によって給湯器1の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに警告を発する警告発生部10が設けられているので、例えば泥棒等の不審者が給湯器1の上部側近傍領域に近づいた時に、給湯器1の警告発生部10aにより警告を発することにより、不審者を追い払うことができる。また、リモコン装置3の警告発生部10bから警報を発すれば、リモコン装置3の近くに使用者がいない場合でも、不審者等が近づいたことを使用者が直ちに気づくことができ、防犯機能を高めることができる。
さらに、本実施形態例の防犯システムによれば、人検知センサ7による人の検知感度を可変設定できる人検知感度可変設定部11を有しているので、例えば、給湯器1が稼動中(燃焼運転中)には、人検知センサ7による人の検知感度を小さく設定することにより、給湯器1の熱交換排気による誤作動をさらにより一層抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、給湯器1とリモコン装置3の両方に警告発生部10を設けたが、給湯器1とリモコン装置3のいずれか一方にのみ警告発生部10を設けてもよいし、警告発生部10を省略することもできる。ただし、警告発生部10を設けると、犯罪を未然に防ぐ上で有利であり、好ましい。
また、上記実施形態例では、電話用データ送信部9を設けたが、電話用データ送信部9は省略することもできる。
さらに、上記実施形態例では、人検知センサに7よって給湯器1の上部側近傍領域に人がいることを検知したときには、人検知有りの情報を表示と音声の両方により報知したが、人検知有りの情報は、表示と音声のいずれか一方により報知する構成としてもよい。
さらに、上記実施形態例では、人検知感度可変設定部11を設けたが、人検知感度可変設定部11は省略することもできる。
さらに、上記実施形態例では、人検知センサ7を設ける熱交換住設備を給湯器1としたが、屋外に配置されて家屋の窓近傍下部側領域に据置する熱交換住設備は、冷暖房熱源機やコジェネレーション給湯熱源装置を備えた給湯熱源システム等の熱源装置としてもよい。この場合も、人検知センサ7の検知信号をリモコン装置3に伝達する通信線2は熱源装置の制御用の通信回線を使用しても使用しなくてもよいが、通信線2は熱源装置の制御用の通信回線を使用したほうが、設置が容易となり、コストも低減できるので好ましい。
さらに、屋外に配置されて家屋の窓近傍下部側領域に据置する熱交換住設備は、給湯器1等の給湯熱源装置とするとは限らず、エアコンの室外機等の設備としてもよい。
さらに、リモコン装置3は、電源スイッチを操作すると表示を含めて全ての機能を停止状態にする省エネタイプの装置としてもよい。この場合、人検知センサ7のみはONとしておき、この人検知センサ7からの“人有り”の信号を受けたならば、この信号で、リモコン装置3の電源スイッチをONとしてディスプレイ表示可能状態にできるようにすることで、省エネと防犯を両立できる。
本発明に係るセンサ付き熱交換住設備の一実施形態例を、防犯システムに組み込み状態で示す説明図である。 本発明に係るセンサ付き熱交換住設備の一実施形態例の配置構成を、正面から見た図により示す説明図である。 本発明に係る防犯システムの一実施形態例の制御構成をブロック図により示す説明図である。 従来の人検知センサの配置構成例を、給湯器およびそのリモコンと共に示す説明図である。 従来の人検知センサの配置構成例を、給湯器の正面側から見た図により示す説明図である。
符号の説明
1 給湯器
2 通信線
3 リモコン装置
4 窓
5 検知領域
6 ディスプレイ部
7 人検知センサ
8 排気ガス
9 電話用データ送信部
10 警告発生部
11 人検知感度可変設定部
13 携帯電話
14 リモコン用信号送受信部
15 給湯器用信号送受信部

Claims (8)

  1. 屋外に配置されて家屋の窓近傍下部側領域に据置される熱交換住設備の熱交換排気出口から出る熱交換排気に触れない天板外面の上面に、前記熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知する人検知センサが一体的に取り付けられていることを特徴とするセンサ付き熱交換住設備。
  2. 熱交換住設備は給湯熱源装置とし、該給湯熱源装置から排出される排気ガスが人検知センサによる人の検知領域側に流入することを抑制するガード部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のセンサ付き熱交換住設備。
  3. 熱交換住設備は風呂給湯熱源装置であり、浴室の窓近傍下部側領域に据置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のセンサ付き熱交換住設備。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3記載のセンサ付き熱交換住設備を備え、該熱交換住設備には通信線を介してリモコン装置が接続されており、人検知センサによって前記熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることが検知されたときには前記リモコン装置に人検知有りの情報を表示と音声の少なくとも一方により報知する報知手段が設けられていることを特徴とする防犯システム。
  5. 熱交換住設備は給湯熱源装置であり、人検知センサの検知信号をリモコン装置に伝達する通信線は給湯熱源装置の制御用の通信回線を使用したことを特徴とする請求項4記載の防犯システム。
  6. 熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに、人検知有りの情報を予め定められている設定電話番号の電話に送信する電話用データ送信部を有することを特徴とする請求項4または請求項5記載の防犯システム。
  7. 熱交換住設備とリモコン装置の少なくとも一方には、人検知センサによって熱交換住設備の上部側近傍領域に人がいることを検知したときに警告を発する警告発生部が設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5または請求項6記載の防犯システム。
  8. 人検知センサによる人の検知感度を可変設定できる人検知感度可変設定部を有していることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一つに記載の防犯システム。
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