JP2004054400A - セキュリティ装置及びセキュリティシステム - Google Patents
セキュリティ装置及びセキュリティシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004054400A JP2004054400A JP2002208157A JP2002208157A JP2004054400A JP 2004054400 A JP2004054400 A JP 2004054400A JP 2002208157 A JP2002208157 A JP 2002208157A JP 2002208157 A JP2002208157 A JP 2002208157A JP 2004054400 A JP2004054400 A JP 2004054400A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alarm
- signal
- security device
- security
- alarm signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】各種センサー・検知器2a,2b,2cは、周囲の異常を感知すると警報音を発する。この警報音は近くのセキュリティ装置3のセンサー部で感知され、これにより、セキュリティ装置3の送信部が周囲に異常が発生していることを警報信号として出力する。この警報信号は、直接、あるいは複数のセキュリティ装置3を経由してネットワークコンピュータ4へ送信され、さらに一般公衆回線6を介して外部通信端末7a,7b,7cに送信され、その家の住人に異常発生を通知する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
最近では、ピッキング被害等が多発しており、企業だけでなく一般の家庭においても防犯に対する関心は高まってきている。警備会社とのセキュリティ契約も、従来は企業でのみ採用されていたが、現在では一般の家庭にも広まってきている。また、ディスカウントストア等においては、窓の開閉検知機やピッキングセンサー等の安価で手軽に購入できる簡易防犯装置、ガス漏れや火災を知らせる警報機、簡易消化器などの数多くのセキュリティ関連商品が販売されている。本発明は、セキュリティに関するシステムの中で、特に一般家庭でのホームセキュリティについて、使用方法が簡易で、かつ安価に提供することができるセキュリティ装置及びセキュリティシステムを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭において、セキュリティシステムとして広く採用されているのは、警備会社とセキュリティ契約を結ぶシステムである。このシステムでは、建物に、警備会社のコントロールセンターと通信可能な、ホームコントローラーが設置されている。また、ホームコントローラーと有線や無線にて通信可能なセンサーが、必要に応じて建物内に配置されている。例えば、玄関や窓等の外部から浸入しやすい場所には、人の気配等を感知する防犯センサーが配置され、給湯機付近にはガス漏れを検知するガス漏れセンサーや、火災を検知する火災センサーが設置されている。
【0003】
そして、建物内に、誰かが無断で侵入したとか、ガス漏れあるいは火災が発生したとかの場合には、ホームコントローラーがセンサーを通じて異常を検知し、警備会社のコントロールセンターに、異常信号を送信する。警備会社では異常信号を受信すると、緊急発進基地に待機中の警備員や、巡回中の警備員に異常が発生した旨を連絡し、異常信号を送信した家に警備員を急行させる。警備員は異常信号送信現場に到着すると、ホームコントローラーからコントロールセンターに送信された異常信号の内容により、侵入者がいないか、ガス漏れはないか、火災は発生していないか等を確認し、必要に応じて警察や消防署に連絡をする。
【0004】
一方、安価に購入できる警報装置としては、例えばピッキングセンサーがある。ピッキングセンサーは、内蔵されたセンサーにより、ピッキング動作の時に発生する細かい振動を感知するようになっており、振動を感知すると大容量の警報音を発する。使用する際には、ドアノブ等に吊るすだけでよく、また、電源には通常の乾電池を使用するため、手軽に設置することができる。
【0005】
また、この他の警報装置としてガス漏れセンサーがある。ガス漏れセンサーは、給湯機やガスコンロの近くのコンセントに差し込んだ状態で設置される。そして、ガス漏れやガスの不完全燃焼を感知すると警報音を発する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般家庭においては、以上のような方法を用いてホームセキュリティが行われているが、これら方法には、次のような課題がある。
警備会社とセキュリティ契約を結んだ場合は、初期投資を含めて、費用が高いという点である。一昔前から比べると、費用はかなり安くなってきてはいるが、手軽に導入するにはまだ難しい価格である。また、警備会社との契約では、多くの場合、契約内容は予め警備会社により準備されたいくつかのパターンの中から選ばなければならず、必要としている機能のみ契約するということは認められていない。さらに、ホームコントローラーや各種センサーを設置する場合、壁に新たに取付け用の穴を空けたり、家の中に配線を固定したりする必要があるため、設置が面倒という課題がある。
【0007】
一方、安価の警報装置を使用した場合には、費用負担や設置に対する課題は解決されるが、新たに別の課題が発生する。ピッキングセンサーにおいては、登場したばかりの頃は、侵入者がピッキング中にセンサーが振動を感知して警報音が発せられると、侵入者は侵入を諦めていた。しかし、最近では、侵入者のピッキング技術が巧妙かつ高度になっているため、ピッキングを開始し警報音が発せられても、極めて短い時間で鍵を空けて侵入し、ピッキングセンサーの警報音を止めてしまう。そして、いったん侵入されてしまうと、その後は侵入を外部に知らせる手段はなくなってしまうという課題がある。
【0008】
また、ガスセンサーにおいては、住人が在宅中にガス漏れが発生した場合には、警報音によってガス漏れを知らせる事ができる。しかし、住人が外出中の場合は、たとえガスセンサーから警報音が発せられても、ガス漏れを知らせる事が出来ないという課題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする手段】
上記課題を解決するために、本発明は、周囲の警報音を感知するセンサー部と、警報音により、周囲に異常が発生していることを警報信号として外部装置へ送信する送信部とを備えたことを特徴とするセキュリティ装置を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、周囲の警報音を感知するセンサー部と、警報音により、周囲に異常が発生していることを警報信号として外部装置へ送信する送信部とを備えたセキュリティ装置を複数用いてネットワーク接続し、一のセキュリティ装置が出力する警報信号を他のセキュリティ装置を介して外部装置へ送信することを特徴とするセキュリティシステムを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例について、一般家庭のホームセキュリティを例にして以下に説明する。図1は、本発明を一般家庭のホームセキュリティに適用した場合の、セキュリティシステムの全体構成を示す図であり、以下に各構成を説明する。
【0012】
1は建物を示しており、ここではピッキングセンサー2a、ガス漏れセンサー2b、窓の開閉検知機2c、セキュリティ装置3、及びネットワークコンピュータ4が設置されている。ガス漏れセンサー2a、ピッキングセンサー2b、窓の開閉検知機2cはディスカウントショップ等で販売されている安価なものであり、搭載されているセンサーがピッキングによる振動やガスの臭気により異常を検知すると、警報音を発するものである。図では3種類の警報機を示しているが、検知機能については特に指定されず、警報音を発するものであれば良い。また、警報機の数も特に指定されず、いくつでもよい。これらの警報機を以下、簡易警報装置2と総称する。
【0013】
セキュリティ装置3は、簡易警報装置2の警報音を感知して、異常があったことを知らせる信号(以下、警報信号と示す)を無線、または有線で送信する機能や、他の装置からの警報信号や警報信号の送信を停止する信号(以下、警報停止信号と示す)を受信し、再び送信する中継機能を有しており、詳細は後述する。4はネットワークコンピュータであり、複数のセキュリティ装置3のなかのひとつとケーブル5aを介して接続されている。
【0014】
6は、電話回線やインターネット回線等の一般公衆回線であり、ネットワークコンピュータ4と接続され、また、携帯電話7a、一般電話7b、パーソナルコンピュータ7c等(以下、外部通信端末7と総称する)とも接続されている。
【0015】
次に、セキュリティ装置3の詳細を説明する。
図2にセキュリティ装置3の外観を示す。31は外部の音を感知するセンサー部であり、32は動作用の交流100V電源を取り入れるための電源部である。33は通信用接続端子であり、詳細な説明は後述する。
【0016】
図3は、セキュリティ装置3の機能ブロック図である。同図に示すように、セキュリティ装置3は、センサー部31、電源部32、通信部33、無線部34、処理部35により構成される。センサー部31は、外部の音を感知する部分である。このセンサー部31には、予め基準音量が設定されており、感知音に対して、この基準音量を超えた音の情報(以下、感知音情報と記す)のみが処理部35に送信される。電源部32は上述の通り、動作用の交流100V電源を取り入れる部分であり、電源コンセントへの差込プラグを備えている。
【0017】
通信部33は、ネットワークコンピュータ4との間で、簡易警報装置2の警報音を感知したことを知らせる警報信号及び、警報信号の送信を停止させる警報停止信号の送受信が行われる部分である。無線部34は、他のセキュリティ装置3から前述の警報信号や警報停止信号を受信したり、他のセキュリティ装置3へ警報信号や警報停止信号を送信したりする部分である。
【0018】
処理部35は、セキュリティ装置3の動作全般を制御する部分であり、内部には記憶装置や乱数発生装置が備えられている。記憶装置には、予め、ID番号、警報音識別用の周波数範囲及び、警報音識別用の指定時間が入力されている。このID番号は、セキュリティ装置3が複数ある場合であっても、各装置の判別を可能にするためのものであり、全ての装置に対して異なる番号が付与されている。警報音識別用の周波数範囲は、センサー部31を介して処理部35に入力された感知音情報に対し、簡易警報装置2からの警報音であるかを感知音の周波数により判断するための設定値であり、簡易警報装置2の警報音に適した値が入力されている。警報音識別用の指定時間は、同じく感知音情報に対し、警報音であるかを感知音の継続時間により判断するための設定値である。また乱数発生装置は、後述する警報信号のデータに、一貫性のない数値を付与するために用いられる。
【0019】
図4は、セキュリティ装置3によって送受信される警報信号のデータ構成8である。同図において発信ID8aは、簡易警報装置2からの警報音を感知し、最初に警報信号を発信した装置のID番号である。目標ID8bは、警報信号の最終目的地のID番号であり、通常はネットワークコンピュータ4を示すIDが入力される。乱数データ8cは、本警報信号が既に送信された過去の警報信号と混同されないようにするための数値であり、処理部35の乱数発生装置により、一貫性のない数値が与えられる。制御コード8dは、信号の制御内容を表す数値である。再送回数データ8eは、最初に警報信号を発信した装置に警報停止信号が送られてこない場合に、警報信号の再発信回数を示す数値である。
【0020】
図4に示した警報信号のデータ構成8の例では、最初に警報信号を発信した装置の発信ID8aは02000001、目標ID8bはネットワークコンピュータ4を示すIDである1001001となっている。また、他の信号と混同しないための識別用の乱数データ8cは134、制御コード8dはセンサー部31が警報音を感知したことを意味する09となっている。そして、再送回数データ8eは010であり、警報停止信号が送られてこない場合は、警報信号の再送信を10回行うこととなっている。
【0021】
図5は、セキュリティ装置3によって送受信される警報停止信号のデータ構成9である。同図において発信ID9aは、警報停止信号を発信する装置のIDであり、通常はネットワークコンピュータ4を示すIDが入力される。目標ID9bは、簡易警報装置2からの警報音を感知し、最初に警報信号を発信した装置のID番号となる。乱数データ9cは、警報信号と同一の数値がそのまま入力される。制御コード9dは、信号の制御内容を表すIDであり、警報信号の送信を停止させる数値が入力される。再送回数データ8eは、警報信号の数値がそのまま使用される。
【0022】
図5に示した警報停止信号のデータ構成9の例では、発信ID8aは最初に警報信号を発信した装置の02000001、目標ID8bはネットワークコンピュータ4を示すIDである1001001となっている。また、識別用の乱数データ8cは図4の警報信号と同じ134、制御コード8dはセンサー部31が警報信号の送信を停止させることを意味する00となっている。そして、再送回数データ8eは警報信号テーブル8と同じ010となっている。
【0023】
次に、セキュリティ装置3の動作について説明する。
図6にセキュリティ装置3が警報音を感知した時の、動作フローチャートを示す。
セキュリティ装置3は、動作前は受信待機状態となっている(ステップS1)。そして、センサー部31が何らかの音を感知すると、設定されている基準音量よりも大きい音か判断される(ステップS2、S3)。基準音量よりも小さい場合には、警報音ではないと判断され、再び受信待機状態となる。そして、基準音量以上の場合には、処理部35に感知音情報が送信される。処理部35では、感知音情報について、感知音の周波数が、処理部35に予め設定されている周波数範囲の中にあるか判断される(ステップS4)。設定範囲外の場合には、警報音ではないと判断され、再び受信待機状態となる。設定範囲内の場合は、次のステップS5に進む。次に、処理部35で感知音の持続時間が、予め設定された時間、例えば5秒以上継続されているかが判断される(ステップS5)。感知音が継続していない場合には、警報音ではないと判断され、再び受信待機状態となる。そして、その他の場合には、感知音は警報音であると判断され、処理部35から無線部34に発信信号の送信指示が送られる。
【0024】
無線部34では、警報信号が無線で送信される(ステップS6)。また、この警報信号の送信指示は、処理部35から通信用接続端子33にも送られ、通信用接続端子33に、ネットワークコンピュータ4がケーブル5aを介して接続されている場合には、ネットワークコンピュータ4に警報信号が送信され、それ以外の場合はステップS9に進む(ステップS7、S8)。次に、セキュリティ装置3が警報停止信号を受信したか判断される(ステップS9)。受信している場合には終了となり、受信していない場合には、ステップS10に進む。そして、警報信号の再送信回数が再送回数データ8eに達しているか判断される。再送回数データ8e未満の場合にはステップS6に進み、再び警報信号の送信を行う。再送回数データ8eに達している場合、動作は終了となり、受信待機状態となる。
【0025】
図7は、セキュリティ装置3が警報信号及び警報停止信号を無線で受信した時の、動作フローチャートを示したものである。
セキュリティ装置3は、動作前は受信待機状態となっている(ステップS1)。そして無線部35が警報信号、又は警報停止信号を受信すると、そのデータが処理部35へ送られる(ステップS2)。ここで、処理部35の記憶装置内には一定の範囲内、例えば過去30分以内において、受信した警報信号及び警報停止信号のデータが保管されている。そこで、この保管されているデータに基づいて、今回受信した警報信号、又は警報停止信号と、過去に送信された警報信号、又は警報停止信号とが同一でないか判断される(ステップS3)。同一の場合、今回受信した信号に対する応答は既に済んでいるため、動作は終了となる。また、異なる場合には、処理部35から無線部34に信号の送信指示が送られ、無線部34から、受信した信号と同一データの警報信号又は警報停止信号が無線で送信される(ステップS4)。そして、この送信された信号のデータが処理部35に記憶される。
【0026】
次に、通信端末33にネットワークコンピュータ4が接続されているか判断される(ステップS5)。接続されていない場合、動作は終了となり、それ以外の場合は、ステップS4で送信された信号が、警報信号であるかが判断される(ステップS6)。警報信号でない場合、動作は終了となり、それ以外の場合はネットワークコンピュータ4に警報信号等が送信される(ステップS7)。
【0027】
図8は、セキュリティ装置3がネットワークコンピュータ4から、警報停止信号を受信した時の動作フローチャートを示したものである。
セキュリティ装置3は、動作前は受信待機状態となっている(ステップS1)。そして、通信部33がネットワークコンピュータ4から警報停止信号を受信すると、そのデータが処理部35へと送られる(ステップS2)。処理部35からは無線部34に警報停止信号の送信指示が送られ、無線部34から警報停止信号が無線で送信される(ステップS3)。この送信された信号のデータは、通信部33が受信した警報停止信号のデータと同一である。
【0028】
図9は、ネットワークコンピュータ4の動作フローチャートを示したものである。
ネットワークコンピュータ4は、動作前は受信待機状態となっている(ステップS1)。そして、セキュリティ装置3から警報信号を受信すると、一般公衆回線6を経由して、外部端末7に警報信号の受信を通知する(ステップS2、S3)。この外部端末7は、携帯電話7aや会社のPC7b等であり、通知先のアドレスは予めネットワークコンピュータ4に登録されている。また、外部端末7に通知される内容は、警報信号のデータと同一にしても良いが、そこから必要な内容だけ抽出して通知したり、更に必要な情報をそれに付加して通知したりしても良い。
【0029】
次に、ネットワークコンピュータ4では、受信した警報信号のデータ構成8をもとに、警報停止信号のデータが作成される。(ステップS4)。ここで、発信器ID8aは、異常信号を発信した簡易セキュリティ装置3のIDから、ネットワークコンピュータ4のIDに書き換えられる。また、目標ID8bは、ネットワークコンピュータ4のIDから、セキュリティ装置3のIDに書き換えられる。また、制御コード8dは、センサー部31への異常音入力を示す09から、異常信号送信の停止を指示する00に書き換えられる。次いで、警報停止信号が、ネットワークコンピュータ4からセキュリティ装置3に、送信される(ステップS5)。
【0030】
次に、セキュリティシステムにおける、警報信号及び警報停止信号の伝送方法について説明する。
図10は、複数のセキュリティ装置をネットワーク接続することにより構成されるセキュリティシステムの、第1の設置例を示したものである。また、図11はセキュリティ装置A101aが最初に警報信号を送信した場合の、警報信号パルス及び、警報停止信号パルスの伝達状況を示したものである。
【0031】
まず、セキュリティ装置A101aが何らかの音を感知して、それを簡易警報装置2からの警報音と判断すると、警報信号が無線で送信される。この警報信号は、セキュリティ装置A101aからの無線信号が届く範囲101b内、例えば半径5m以内の範囲に設置されている、全てのセキュリティ装置が受信し、本図ではセキュリティ装置B102aが受信する。セキュリティ装置B102aでは、警報信号のデータ上の発信器ID8a及び乱数データ8cより、この警報信号が初めて受信した信号であることが判断され、同一データの警報信号が無線で送信される。
【0032】
そして、この警報信号は、セキュリティ装置B102aの無線信号が届く範囲102b内に設置されている、セキュリティ装置A101a及びセキュリティ装置C103aが受信する。セキュリティ装置A101aでは、警報信号のデータにより、受信した警報信号が既に自端末が送信した信号と同一であると判断され、この警報信号に対する応答は行われない。セキュリティ装置C103aでは、受信した警報信号のデータにより、再受信ではないことが判断され、同一のデータ構成である警報信号が無線で送信される。
【0033】
次いで、この警報信号はセキュリティ装置B102aとセキュリティ装置D104aが受信するが、セキュリティ装置B102aでは受信した信号のデータが既に送信された信号と同一なので応答は行われない。セキュリティ装置D104aでは、受信した警報信号は初めて受信したものなので、同一のデータ構成である警報信号が無線で送信され、且つネットワークコンピュータ4と接続されているので、警報信号がネットワークコンピュータ4にもケーブル5aを介して送信される。ネットワークコンピュータ4では、外部端末7に警報信号を受信した旨が通知され、また、受信した警報信号のデータ構成8をもとに、警報停止信号のデータが作成される。そして、警報停止信号がセキュリティ装置D104aにケーブル5aを介して送信される。セキュリティ装置D104aからは警報停止信号が無線で送信され、警報信号とは逆の経路でセキュリティ装置A101aに送信される。セキュリティ装置A101aでは、自装置が送信した警報信号に対する警報停止信号を受信すると、警報信号送信の動作が停止される。
【0034】
なお、途中経路の電波状況等の影響により、セキュリティ装置A101aに警報停止信号が送信されなかった場合には、警報停止信号を受信するまで再送回数データ8e分だけ、警報信号の再送信が行われる。
【0035】
図12は、セキュリティシステムの、第2の設置例を示したものであり、図13はセキュリティ装置A111aが初期の警報信号を発信した場合の、警報信号パルスの伝達状況を示したものである。
セキュリティ装置A111aが何らかの音を感知して、それを簡易警報装置2からの警報音と判断すると、警報信号が無線で送信される。この警報信号は、セキュリティ装置A111aからの無線信号が届く範囲111b内、例えば半径5m以内の範囲に設置されている、全てのセキュリティ装置が受信し、本図ではセキュリティ装置B112aとセキュリティ装置C113aが受信する。そして、両装置ともに受信した信号と同一データの警報信号を無線で送信し、この警報信号をセキュリティ装置A111aとセキュリティ装置D114aが受信する。
【0036】
ここで、セキュリティ装置3が信号を受信して、送信するまでのタイミングについて説明する。警報信号を受信し、前述の通り送信されるか否かの判断が行われ、送信されることとなった信号に対し、処理部35では乱数発生機能によって受信から送信までのタイミングが決められる。したがって、セキュリティ装置B112aとセキュリティ装置C113aは、同じタイミングでセキュリティ装置A111aからの警報信号を受信しても、次に警報信号を送信するタイミングは異なることとなる。そのため、セキュリティ装置A111aとセキュリティ装置D114aには、セキュリティ装置B112aとセキュリティ装置C113aからの警報信号が異なったタイミングで到達する。
【0037】
セキュリティ装置A111aでは、受信した警報信号は、既に送信された信号と同一なので、この警報信号に対する応答は行われない。また、セキュリティ装置D114aでは、先に受信した警報信号のみについて応答が行われ、後に受信した警報信号に対しては、先の警報信号と同一なので応答は行われない。そして、先に受信した警報信号に対して、セキュリティ装置D114aからはネットワークコンピュータ4にケーブル5aを介して警報信号が送信され、外部端末7に警報信号を受信した旨が通知される。また、ネットワークコンピュータ4では、受信した警報信号のデータをもとに警報停止信号のデータが作成され、警報停止信号が逆の経路でセキュリティ装置A111aまで送信される。なお、ここでの警報停止信号の伝送系路は、必ずしも警報信号と逆の経路のなるものではなく、乱数データ9cによる送信のタイミングによって決まる。セキュリティ装置A111aでは、自端末が送信した警報信号に対する警報停止信号を受信すると、警報信号送信の動作が停止される。
【0038】
ところで、セキュリティ装置B112a及びセキュリティ装置C113aにおける信号送信のタイミングは前述の通り、乱数発生機能による乱数データ8cにより異なることとなるが、同一のタイミングで送信された場合には、次のように動作する。まず、セキュリティ装置D114aは、同一データの警報信号を同一のタイミングで受信すると、これらの警報信号に対する応答は行われない。すると、セキュリティ装置A111aには警報停止信号が送信されてこないため、ある一定間隔の後、再び警報信号が送信される。ここで、この警報信号のデータは新規に作成されるため、先に発信した警報信号とは混同されないようになっている。
【0039】
そして、新たに送信される警報信号は、再びセキュリティ装置B112a及びセキュリティ装置C113aを経由して、セキュリティ装置D114aに送信される。セキュリティ装置B112a及びセキュリティ装置C113aから送信される警報信号は、乱数発生機能による乱数により、互いの送信タイミングは異なるので、セキュリティ装置D114aでは、先に受信した警報信号に対してのみ、応答が行われる。ここで、再び受信タイミングが同一となった場合には、再度セキュリティ装置A111aから、データが新しいものとなった警報信号が送信される。
【0040】
なお、セキュリティ装置A111aから発信される警報信号は、途中経路の電波状況が悪いことを考慮し、前述の通り、警報停止信号を受信するまで再送回数データ8e分、再送信が行われる。
【0041】
図14は、セキュリティシステムの、第3の設置例を示したものであり、図15はセキュリティ装置A121aが初期の警報信号を発信した場合の、警報信号パルスの伝達状況を示したものである。
セキュリティ装置A121aが何らかの音を感知して、それを簡易警報装置2からの警報音と判断すると、警報信号が無線で送信される。この警報信号は、セキュリティ装置B122a、セキュリティ装置C123a、セキュリティ装置D124aが受信し、各装置ともに受信した警報信号と同一データの警報信号が送信される。セキュリティ装置E125aでは、セキュリティ装置B122a乃至D124aからの警報信号のうち、最も早く受信した警報信号についてのみ応答が行われる。そして、その他の警報信号については、先に受信した警報信号とデータが同一なので応答は行われない。
【0042】
また、セキュリティ装置E125aにはネットワークコンピュータ4が接続されているので、警報信号はネットワークケーブル5aを介してネットワークコンピュータ4に送信される。そして、ネットワークコンピュータ4から外部端末に警報信号を受信した旨が通知される。次いで、ネットワークコンピュータ4では受信した警報信号のデータを元に、警報停止信号のデータが作成され、セキュリティ装置E125aにネットワークケーブル5aを介して送信される。そして、セキュリティ装置E125aから警報停止信号が無線で送信され、警報信号とは逆の経路でセキュリティ装置A121aに伝達される。なお、ここでの警報停止信号の伝送系路は、必ずしも警報信号と逆の経路のなるものではなく、乱数データ9cによる送信のタイミングによって決まる。セキュリティ装置A121aでは、自装置が発信した警報信号に対する警報停止信号を受信すると、警報信号送信の動作が停止される。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、従来の簡易警報装置をそのまま使用した、安価で使用方法が容易なセキュリティ装置並びにセキュリティシステムを提供することができる。また、セキュリティ装置は1台から動作可能であるとともに、装置間における信号の送受信は無線で行われるため、建物内にケーブルを新たに設置する必要がなく、容易に台数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セキュリティ装置を用いたセキュリティシステムの全体構成図
【図2】セキュリティ装置の外観図
【図3】セキュリティ装置の機能ブロック図
【図4】警報信号のデータ構成図
【図5】警報停止信号のデータ構成図
【図6】警報音感知時の動作フローチャート
【図7】無線部における警報信号及び警報停止信号受信時の動作フローチャート
【図8】通信部における有線警報停止信号受信時の動作フローチャート
【図9】ネットワークコンピュータの動作フローチャート
【図10】セキュリティ装置の第1の設置例
【図11】第1の設置例における警報信号パルスの伝達状況
【図12】セキュリティ装置の第2の設置例
【図13】第2の設置例における警報信号パルスの伝達状況
【図14】セキュリティ装置の第3の設置例
【図15】第3の設置例における警報信号パルスの伝達状況
【符号の説明】
2 簡易警報装置
3 セキュリティ装置
31 センサー部
33 通信部
34 無線部
35 処理部
4 ネットワークコンピュータ
8 警報信号のデータ構成
9 警報停止信号のデータ構成
101a、102a、103a、104a セキュリティ装置
101b、102b、103b、104b セキュリティ装置の通信可能範囲
105 ネットワークコンピュータ
Claims (7)
- 周囲の警報音を感知するセンサー部と、該警報音により、周囲に異常が発生していることを警報信号として外部装置へ送信する送信部とを備えたことを特徴とするセキュリティ装置。
- 請求項1記載のセキュリティ装置であって、前記送信部は無線通信手段を備え、該無線通信手段により外部装置へ警報信号を送信することを特徴とするセキュリティ装置。
- 請求項1乃至2記載のセキュリティ装置であって、前記センサー部と前記送信部とを一体構成にしたことを特徴とするセキュリティ装置。
- 請求項3記載のセキュリティ装置であって、さらに電源コンセントへの差込プラグを備え、電源コンセントに取り付けて電力を取り入れる構造にしたことを特徴とするセキュリティ装置。
- 周囲の警報音を感知するセンサー部と、該警報音により、周囲に異常が発生していることを警報信号として外部装置へ送信する送信部とを備えたセキュリティ装置を複数用いてネットワーク接続し、一のセキュリティ装置が出力する警報信号を他のセキュリティ装置を介して外部装置へ送信することを特徴とするセキュリティシステム。
- 請求項5記載のセキュリティシステムであって、前記セキュリティ装置は、自分が発信元となる場合には、自分に割り当てられたIDを発信IDとして、また、警報信号の送信先となる外部装置のIDを目標IDとして警報信号に付加して出力し、他のセキュリティ装置からの警報信号を中継する場合には、これらIDを付加せずにそのまま警報信号を中継することを特徴とするセキュリティシステム。
- 請求項6記載のセキュリティシステムであって、前記外部装置は、受信した発信IDに基づいて警報信号の送信を停止させる停止信号の送信先である目標IDを生成し、この目標IDを付加して前記停止信号を出力することを特徴とするセキュリティシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002208157A JP4035010B2 (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | セキュリティ装置及びセキュリティシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002208157A JP4035010B2 (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | セキュリティ装置及びセキュリティシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004054400A true JP2004054400A (ja) | 2004-02-19 |
JP4035010B2 JP4035010B2 (ja) | 2008-01-16 |
Family
ID=31932383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002208157A Expired - Fee Related JP4035010B2 (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | セキュリティ装置及びセキュリティシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4035010B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006065504A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 防犯装置 |
JP2006185225A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Megachips System Solutions Inc | 警報装置識別装置、システムおよび方法 |
JP2007269203A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Yupiteru Ind Co Ltd | 車両用警報制御システム |
JP2007269204A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Yupiteru Ind Co Ltd | 車両用警報制御システム |
JP2008033410A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 無線により連動警報するワイヤレス型火災警報器、及び火災警報システム |
JP2011215733A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nohmi Bosai Ltd | 防災設備 |
CN102938187A (zh) * | 2012-12-06 | 2013-02-20 | 胡成华 | 公共安全事件监测系统 |
JP2016099805A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 住友電気工業株式会社 | ゲートウェイ装置、監視システム、監視方法および監視プログラム |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208157A patent/JP4035010B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006065504A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 防犯装置 |
JP4492256B2 (ja) * | 2004-08-25 | 2010-06-30 | パナソニック株式会社 | 防犯装置 |
JP2006185225A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Megachips System Solutions Inc | 警報装置識別装置、システムおよび方法 |
JP4590649B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2010-12-01 | 株式会社メガチップス | 警報装置識別装置、システムおよび方法 |
JP2007269203A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Yupiteru Ind Co Ltd | 車両用警報制御システム |
JP2007269204A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Yupiteru Ind Co Ltd | 車両用警報制御システム |
JP4642688B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-03-02 | 株式会社ユピテル | 車両用警報制御システム |
JP2008033410A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 無線により連動警報するワイヤレス型火災警報器、及び火災警報システム |
JP2011215733A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nohmi Bosai Ltd | 防災設備 |
CN102938187A (zh) * | 2012-12-06 | 2013-02-20 | 胡成华 | 公共安全事件监测系统 |
JP2016099805A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 住友電気工業株式会社 | ゲートウェイ装置、監視システム、監視方法および監視プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4035010B2 (ja) | 2008-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10134265B2 (en) | Portable alarm system with self-monitoring sensor | |
EP1190402B1 (en) | Programmable security alarm system | |
US6831557B1 (en) | Method of providing alarm based wireless security monitoring | |
US8400276B2 (en) | Monitoring system, terminal device and main control device thereof, and method and program for registering terminal device | |
US8378808B1 (en) | Dual intercom-interfaced smoke/fire detection system and associated method | |
US8085147B2 (en) | Security system including audio alarm detection | |
US6204760B1 (en) | Security system for a building complex having multiple units | |
US7746222B2 (en) | Method and apparatus for installing a wireless security system | |
US8248226B2 (en) | System and method for monitoring security at a premises | |
US7356429B2 (en) | Method for remotely changing the sensitivity of a wireless sensor | |
ZA200005698B (en) | Monitoring system. | |
US20040217847A1 (en) | Wireless sensing system | |
JP4035010B2 (ja) | セキュリティ装置及びセキュリティシステム | |
US20090295578A1 (en) | Portable security system and method thereof | |
JP2009260837A (ja) | 住宅設備監視制御システム | |
JP2005208878A (ja) | セキュリティシステム | |
KR100589663B1 (ko) | 화재 감지 시스템 | |
JP4258233B2 (ja) | 遠隔制御装置 | |
JP2001297384A (ja) | ホームセキュリティシステム及び方法 | |
CA2567600C (en) | Method for remotely changing the sensitivity of a wireless sensor | |
US6424257B1 (en) | Bidirectional communication between control element and electrical devices | |
KR20060078228A (ko) | 무인 진동 방범 시스템 및 그 방법 | |
JP2005012510A (ja) | 非常通報システム | |
JPH06125402A (ja) | センサ電話機 | |
JP2004048164A (ja) | 不法侵入通知システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041203 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20060923 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20060929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20061013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061212 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071026 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |