JP4476604B2 - 固形描画材 - Google Patents

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Description

本発明は、消去性に優れた固形描画材に関するものである。
従来、マーカーとして液状の筆記具の代わりに、固形の描画材が検討されている。固形にすると、揮発性の溶剤を含まないことから、堅牢な容器を必要とせず、取り扱いが容易であるなどの利点を有しており、その材質としてはワックスや顔料などの他に、脂肪酸の誘導体を配合するものが知られている(特許文献1参照)。脂肪酸の誘導体を用いることにより、ホーロー板やプラスチック板上などにおいて描画性が良好で、しかも消去性に優れるという特徴を有するのである。
特開平8−113753号公報
しかしながら、上記材料を用いて紙面上に描画した場合には消去性が十分ではなく、さらに描画したあとに時間の経過に伴って消去性が悪くなるという問題がある。例えば、固形描画材をラインマーカーとして用いた場合、一定期間後、マーカーを付した部分を消去したいときなどにはきわめて不都合となる。この理由は定かでないが、時間の経過と共に、脂肪酸の誘導体が持つ剥離効果(滑材効果)が衰え、他材料が紙面に少しずつ染み込むか、あるいはワックスの定着度が強くなってしまうのが原因と思われる。
本発明は、特に紙面上において消去性が優れると同時に、時間経過に伴って消去性が変化しない固形描画材に関するものであり、少なくとも形成材と脂肪酸アミドと着色材とからなり、前記着色材の平均粒径が5〜30μmで、かつ前記素材の他にポリプロピレングリコールを配合して当初の消去性を持続させることを要旨とする。
本発明の固形描画材は、紙面上において描画後良好な消去性を有し、さらに長期間経過しても当初の消去性が変化することなく持続するという特徴を有する。
本発明の固形描画材は、少なくとも形成材と脂肪酸アミドと着色材の他にポリプロピレングリコールを配合し、さらに着色材の平均粒径を5〜30μmとすることにより、当初の消去性を確保するという目的を実現した。
次に、本発明の固形描画材について具体的に説明する。形成材は、描画材としての形状を保持するためのもので、例えばワックス、ゲル化剤、粘土などが挙げられる。ワックスとしては、従来公知のものであればいずれを用いてもよく、具体的にはカルナバワックス、木ろう、密ろう、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、キャンデリラワックス、低分子量ポリエチレン、パラフィンワックスなどが挙げられる。ゲル化剤としては、油溶性で従来公知のものを用いることができ、例えば脂肪酸類あるいはこれらの脂肪酸の金属塩、ジベンジリデンソルビトール類、トリベンジリデンソルビトール類、アミノ酸系油などが挙げられる。粘土鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイトなどが挙げられる。
本発明の固形描画材の素材として、脂肪酸アミドが用いられ、画線の剥離性が向上して優れた消去性が得られる。脂肪酸アミドの使用量は、固形描画材全量に対して10〜45重量%の範囲にあることが好ましい。10重量%以下では消去性に劣り、45重量%以上では固形描画材として形成できない。
脂肪酸アミドとしては、飽和脂肪酸アミド、不飽和脂肪酸アミド、N−置換脂肪酸アミドなどがあり、例えばラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸アミド、リグノセリン酸アミド、エライジン酸アミド、リノール酸アミド、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、やし脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミドなどが挙げられ、これらを単独又は組み合わせて用いるが、好ましくは消去性の経時変化がより小さくなるという点で、飽和脂肪酸アミドが好適である。
ポリプロピレングリコールは、グリコール類に含まれ、外見が無色液状で油溶性の有機溶剤であり、水には不溶で、その分子量は200〜6000の範囲にある。ポリプロピレングリコールを配合することにより、消去性の維持が最も良好となる。画線の消去性が紙面上において長期間維持される理由は定かでないが、要は油性の有機溶剤が脂肪酸アミドの経時変化を防止する働きを持っているということであり、油性の溶剤が剥離効果を有する脂肪酸アミドを取りこんだ状態となって、その効果を保持するものと考えられる。ポリプロピレングリコールの配合量は、固形描画材全量に対し、1〜65重量%の範囲が好ましい。1重量%以下では、消去性の時間劣化が生じてしまい、65重量%以上では固形描画材としての形成が困難となる。
着色材としては、従来公知の顔料であればいずれも用いることができ、例えば無機顔料、有機顔料、白色顔料、パール顔料、金属顔料、蛍光顔料などが挙げられ、単独又は組み合わせて用いる。具体的には、無機顔料としてカーボンブラック、鉄黒、群青、弁柄などが、また有機顔料としてはアゾ系顔料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、チオインジゴ系顔料などが挙げられる。白色顔料としては酸化チタン、酸化亜鉛、亜鉛華などが、また蛍光顔料としては昼光蛍光顔料や蓄光顔料などが挙げられる。着色材の配合量は、固形描画材全量に対し1〜50重量%が好ましい。なお顔料の平均粒径は、消去性がより良好になるという点で5〜30μmの範囲のものを用いる。

上記成分以外に、体質材を添加してもよい。具体的にはタルク、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、マイカ、チタン酸カリウム、ガラスフレーク、コーンスターチ、でんぷん、窒化硼素などが挙げられ、特にタルク、窒化硼素が好適である。また、成分どうしの相溶化のために非イオン性、陽イオン性、陰イオン性などの界面活性剤を添加してもよい。この他、必要に応じて粘度調整剤、防かび剤、抗菌剤、香料などを添加してもよい。
本発明の固形描画材の製造方法として、形成材および脂肪酸アミドとポリプロピレングリコールとを混合して加熱溶解し、つづいて着色材と必要に応じて体質材を加えて、さらに溶解し、所定の型内に充填、冷却・固化させ、型内より取り出して円柱状の固形描画材とする。次に、本発明の実施例を述べる。なお、「部」は「重量部」である。


カルナバワックス 30部
ステアリン酸アミド 25部
ポリプロピレングリコール(分子量1000) 15部
着色材(有機蛍光顔料…ピンク色) 10部
体質材(タルク) 20部
上記材料を用い、まず着色材、体質材以外の材料を混合して、85℃に加熱溶解したのち、着色材と体質材を加えてさらに溶解し、所定の型内に流し込み、冷却・固化して外径8mmφ、長さ60mmの蛍光ピンク色の固形描画材を得た。この固形描画材は、紙面上において描画性、消去性が良好であり、しかも描画後1週間経過しても消しゴムによる消去性は変わらない。
(比較例1)
カルナバワックス37部、ステアリン酸アミド33部、有機蛍光顔料(ピンク色)10部、タルク20部を用いて実施例1と同様の方法にて蛍光ピンク色の固形描画材を得た。この固形描画材で描画された画線の消去性は、当初から十分なものではなく、1週間経過したあとには消去不能となった。
描画したあと、消去性が良好で、しかも長期間経過してもその消去性は変わらないため、例えばマーカーなどに使用した場合、重要個所をマークしたあと、あとになってその個所を消去したり、変更したりする時に十分適用できる。

Claims (1)

  1. 少なくとも形成材と脂肪酸アミドと着色材とからなり、前記着色材の平均粒径が5〜30μmで、かつ前記素材の他にポリプロピレングリコールを配合して当初の消去性を持続させることを特徴とする固形描画材。
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