JP2522954B2 - 固型修正剤及びその製造方法 - Google Patents

固型修正剤及びその製造方法

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JP2522954B2 JP62185675A JP18567587A JP2522954B2 JP 2522954 B2 JP2522954 B2 JP 2522954B2 JP 62185675 A JP62185675 A JP 62185675A JP 18567587 A JP18567587 A JP 18567587A JP 2522954 B2 JP2522954 B2 JP 2522954B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明はタイプ印字やボールペン等で記載された文
字などを修正するための固形修正剤及びその製造方法に
関する。
(従来の技術) 従来タイプ印字やボールペン等で記載された文字など
を修正するための修正剤としては、所謂砂ケシゴムに代
表されるごとく誤字を紙と一緒に削り取るものが多かっ
た。ところが、紙が薄い場合は削り取るとこの紙が簡単
に破れ易いこともあって好ましくなかった。
近時は第5図に示したような容器に入った白色修正液
が使用されている。即ち、消そうとする誤字の上にこの
修正液を適量塗布することでその文字を隠蔽し、乾燥後
に上から再度印字したり記載すれば訂正箇所が目立つこ
となく、例えば電子複写機によって複写する書類にとっ
ては望ましいものであった。
(発明が解決すべき問題点) ところがこの白色修正液の場合は、当然流体であるの
で通常小さいハケ等で誤字の部分に塗布するのである
が、液の量や塗布する場所に相当の注意を払って行わな
いと隣の字までも消してしまうことが多く、細い文字等
の部分を修正する手段としては甚だ不都合があった。
更に使用に従って液の濃度が濃くなりすぎて薄め液を
補充したり、適宜収納瓶を振って濃度の均一化を図る必
要があるなどの欠点や、この瓶の蓋を締め忘れたりした
場合に誤って瓶を倒したりして周囲を汚す虞れがある等
の欠点もあった。
更には液体であるので壁等に貼られた文字を修正しよ
うとすると、下に垂れて余分な文字までも消してしまう
場合があるなどの問題点もあった。
(問題点を解決する手段) 本願発明は従来の修正液の性能を劣化することなく固
形化することに鋭意努力し、上述の欠点を解消したもの
であり、その手段は、 a)溶剤としてのジオキサンとナフテン系炭化水素、 b)ゲル化剤としてのベンザル化ソルビット又はその誘
導体、 c)結着剤としての樹脂、 d)顔料分散剤、 e)顔料、 を含有することを特徴とする固型修正剤であり、 a)溶剤としてのジオキサンとナフテン系炭化水素、ゲ
ル化剤としてのベンザル化ソルビット及びその誘導体を
混合して加熱溶解する第一工程 b)次に樹脂を添加して攪拌しながら加熱溶解する第二
工程、 c)次に顔料分散剤を添加する第三工程、 d)次に顔料を添加して攪拌及び加熱する第四工程、 e)次に所望容器に収納した後冷却固化して固型修正剤
とする第五工程から製造されることを特徴とする固型修
正剤の製造方法である。
(実施例) 以下添付の図面に従い、本願発明の実施例を説明す
る。
まず、第1図は本発明に係る固型修正剤の製造方法を
表わすフロチャートである。
本願発明に係る固型修正剤の製造方法においては、第
1図に示すごとく、まず溶剤とベンザル化ソルビットと
を混合する。
ベンザル化ソルビットはゲル化剤として容易に入手で
きる最適なものであり、その分量は全体に対して1〜5
%程度とするのが好ましく、本実施例では3%としてい
る。ゲル化剤としては、例えば他に有機ベントナイトや
微粉末シリカなどの材料もあるが、これらの場合にはゲ
ル化状態の硬度が充分でなく本発明には不適である。
ベンザル化ソルビットは本実施例の場合、溶剤に対し
てはおよそ8%程度の混合としており、仮りに10%以上
に混合率を上げても溶解性が悪いため溶けないので好ま
しくない。
本発明における溶剤としては、ジオキサンとナフテン
系炭化水素の混合剤を使用している。ナフテン系炭化水
素としてはエチルシクロヘキサンやメチルシクロヘキサ
ン又はシクロヘキサンがある。シクロヘキサンは溶剤と
しては一般的なものであって修正具として使用した時の
インク等のにじみを防ぐ役割を果すものである。但しこ
のジオキサンは、氷点が摂氏11.8度程度と高いため、冬
期などには使用に困難を呈するので上述のナフテン系炭
化水素により氷点を低くしている。
例えば溶剤に水を使用した場合には毒性や揮発性が少
ない点では優れているが、水性サインペンなどの字が消
えにくく、更には修正具を塗布した後に時間の経過と共
に紙にしわが生じるといった欠点がある。ナフテン系炭
化水素はジオキサンに対して10〜40%程度の割合が好ま
しく、本実施例ではエチルシクロヘキサンを使用してい
るが、ジオキサンに対して30%程度の割合である。
次に結着剤として、ポリアクリル酸エステルなどの樹
脂を添加し、やはり摂氏80度から100度の間の温度にて
撹拌をしながら加熱溶解をする。この樹脂の量は全体の
5〜15%程度である。
そして、粘性を低めるために顔料分散剤(本実施例で
は脂肪酸系の多価カルボン酸)を0.2〜1%程度の分量
で添加した後、消そうとする文字の隠蔽性を良くするた
めに、酸化チタン又は炭酸カルシウム等の体質顔料を全
体に対して30〜70%(本実施例では50%)程度の分量と
すべく添加し、やはり撹拌しながら摂氏80度から100度
の温度にて加熱処理を行なう。体質顔料とはエキスパン
ダの性質を持つものである。
そして最後にこれらの混合液を所望の容器に収納して
冷却すれば固化し、固型修正剤が得られるのである。本
実施例では冷却温度は通常の室温で行なっている。
ゲル化剤としてのベンザル化ソルビットの量等を調節
することによって、固型状態の硬度を加減することがで
き、所望の硬度の固型修正剤を得ることができる。本実
施例では文字の上から軽くなぞる程度で塗布される硬度
であって、液状の修正液と何な変ることなく充分その文
字を隠蔽することができる一方、用紙を立てても垂れた
り広がることはない。
第2図は、本願発明に係る製造方法により得られた固
型修正剤(1)をケシゴム形状に成形した例であり、第
3図は直径数ミリの芯状として成形し全体を鉛筆形状と
した例、第4図は棒状に成形して全体を口紅状に形成し
た例である。
これらの実施例に限らず、得られた固型修正剤(1)
は所望の固型形状に成形することができ、種々応用でき
るものである。尚、得られた固型修正剤(1)は揮発性
を有するものであるから、それぞれ図に示したごとく蓋
体(2)等を用意して蒸発するのを防ぐ必要がある。
又、本発明に係る固型修正剤(1)においては、例え
ば黄色とかピンクといった色紙に記載された文字の修正
にも対応できるよう所定の色素等を混入することによ
り、有色の固型修正剤としてもよい。
(発明の効果) 以上述べたように本願発明に係る固型修正剤の製造方
法においては、汎用されている装置を使用し、従来の液
状修正液にゲル化剤としてのベンザル化ソルビット又は
その誘導体を含有させることにより所定の硬度を有する
固型状に形成することができ、溶剤としてジオキサンと
ナフテン系炭化水素の混合剤を使用しているので、常温
でも氷化することのない広く使用に供することのできる
固型修正剤を提供するものである。
この製造された固型修正剤は細いところであっても修
正したい字のみを確実に修正でき、従来のごとく修正液
が多量に塗布しすぎて必要な隣の字までも消してしまっ
たり、壁等に貼られた用紙の文字を修正する場合であっ
ても垂れる虞れがないという効果を奏する。
更に、誤って瓶を倒して大事な書類を毀損するといっ
たこともなく、液の濃度が濃くなりすぎて薄め液を補充
したり適宜瓶を振らなければならないなどの手間を必要
としなくて済むなどの効果をも奏するものである。
勿論本願に係る修正剤は固型であるので、事務所内の
部屋から部屋へ等持ち運びに便利なことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る固型修正剤の製造方法を表わすフ
ロチャート図、第2図は本発明に係る固型修正剤をケシ
ゴム形状に成形した実施例の斜視図、第3図は全体が鉛
筆形状に成形した実施例の斜視図、第4図は口紅形状に
成形した実施例の斜視図、第5図は従来の液状修正液の
斜視図である。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)溶剤としてのジオキサンとナフテン系
    炭化水素、 b)ゲル化剤としてのベンザル化ソルビット又はその誘
    導体、 c)結着剤としての樹脂、 d)顔料分散剤、 e)顔料、 を含有することを特徴とする固型修正剤。
  2. 【請求項2】前記ナフテン系炭化水素はエチルシクロヘ
    キサン又はメチルシクロヘキサンであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の固型修正剤。
  3. 【請求項3】前記ナフテン系炭化水素は前記ジオキサン
    に対して10〜40%の割合であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の固型修正剤。
  4. 【請求項4】前記結着剤としての樹脂はポリアクリル酸
    エステル又はポリメタクリル酸エステルであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに
    記載の固型修正剤。
  5. 【請求項5】前記顔料は酸化チタン又は炭酸カルシウム
    等の体質顔料であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項から第4項のいずれかに記載の固型修正剤。
  6. 【請求項6】前記顔料分散剤は脂肪酸系の多価カルボン
    酸であることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第
    5項のいずれかに記載の固型修正剤。
  7. 【請求項7】以下の工程から製造されることを特徴とす
    る固型修正剤の製造方法。 a)溶剤としてのジオキサンとナフテン系炭化水素、ゲ
    ル化剤としてのベンザル化ソルビット及びその誘導体を
    混合して加熱溶解する第一工程、 b)次に樹脂を添加して攪拌しながら加熱溶解する第二
    工程、 c)次に顔料分散剤を添加する第三工程、 d)次に顔料を添加して攪拌及び加熱する第四工程、 e)次に所望容器に収納した後冷却固化して固型修正剤
    とする第五工程から製造されることを特徴とする固型修
    正剤の製造方法。
  8. 【請求項8】前記ナフテン系炭化水素はエチルシクロヘ
    キサン又はメチルシクロヘキサンであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項記載の固型修正剤の製造方法。
  9. 【請求項9】前記ナフテン系炭化水素は前記ジオキサン
    に対して10〜40%の割合であることを特徴とする特許請
    求の範囲第7項又は第8項記載の固型修正剤の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記結着剤としての樹脂はポリアクリル
    酸エステル又はポリメタクリル酸エステルであることを
    特徴とする特許請求の範囲第7項から第9項のいずれか
    に記載の固型修正剤の製造方法。
  11. 【請求項11】前記顔料は酸化チタン又は炭酸カルシウ
    ム等の体質顔料であることを特徴とする特許請求の範囲
    第7項から第10項のいずれかに記載の固型修正剤の製造
    方法。
  12. 【請求項12】前記顔料分散剤は脂肪酸系の多価カルボ
    ン酸であることを特徴とする特許請求の範囲第7項から
    第11項のいずれかに記載の固型修正剤の製造方法。
  13. 【請求項13】前記加熱する温度はいずれも摂氏80〜10
    0度の間であることを特徴とする特許請求の範囲第7項
    から第12項のいずれかに記載の固型修正剤の製造方法。
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