JPH01259998A

JPH01259998A - 固型修正剤

Info

Publication number: JPH01259998A
Application number: JP8968588A
Authority: JP
Inventors: Masao Ihara; 伊原　正夫
Original assignee: Daito Chemical Co Ltd
Current assignee: Daito Chemical Co Ltd
Priority date: 1988-04-12
Filing date: 1988-04-12
Publication date: 1989-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はタイプ印字やボールペン等で記載された文字、
特には乾式電子複写機のトナー等で印字された文字を修
正するための固型修正剤に関する。

（従来の技術）従来タイプ印字やボールペン等で記載された文字等を修
正するための修正剤としては、所謂砂ケシゴムに代表さ
れるごとく、誤字を紙と一緒に削り取るものが多かった
。ところが、紙が薄い場合はこの紙が簡単に破れ易いこ
ともあって好ましくなかった。

近時は第５図に示したような容器に入った白色修正液が
使用されている。即ち、消そうとする誤字の上にこの１
１１正液を適量塗布することでその文字を一旦隠蔽し、
必要に応じて乾燥後に上から再度印字したゆ記載すれば
、訂正箇所が目立つことなく、例えば乾式の電子複写機
によって複写する書類にとっては望ましいものであった
。

（発明が解決すべき課題）ところが、この白色修正液の場合は、当然液状であるた
め、通常小さいへケ等で誤字の部分に塗布するのである
が、液の量や塗布する場所に相当の注意を払って行わな
いと、隣の字までも消してしまうことが多く、細かい文
字等の部分を修正する手段としては甚だ不都合があった
。

そして、使用に従って液の濃度が濃くなりすぎて薄め液
を補充したり、適宜収納層を振って濃度の均一化を図る
必要があるなどの欠点や、この瓶の蓋を締め忘れたりし
た場合に、誤って瓶を倒したりして周囲を汚す虞れがあ
る等の欠点もあった。

更には液体であるので壁等に貼られた文字を修正しよう
とすると、下に垂れて余分な文字までも消してしまう場
合があるなどの問題点もあった。

（課題を解決するための手段）本発明は、従来の１１１正液の性能を劣化することなく
、固形化することに鋭意努力し、上述の問題点を解消し
たものであり、その手段は、ａ）溶剤としての水、ｂ）ゲル化剤としての脂肪酸石鹸、Ｃ）結着剤としての樹脂、ｄ）顔料分散剤、ｅ）顔料、を含有することを特徴とする固型修正剤である。

この場合、結着剤としての樹脂は水溶性高分子が好まし
く、顔料は酸化チタン又は炭酸カルシウム等の体質顔料
、顔料分散剤はポリアクリル酸ナトリウムであることが
好ましい。

（実施例）以下添付の図面に従い、本発明の詳細な説明する。

まず、第１図は本発明に係る固型修正剤の製造方法を表
わすフローチャートである。

この固型修正剤の製造においては、第１図に示すごとく
、まず水と脂肪酸石鹸とを混合する。

脂肪酸石鹸はゲル化剤として容易に人手できる最適なも
のであり、その分量は全体に対して３〜ｌＯ％程度とす
るのが好ましく、本実施例では５％としている。ゲル化
剤としては、例えば他に有機ベントナイトや微粉末シリ
カなどの材料もあるが、これらの場合にはゲル化状態の
硬度が充分でなく本発明には不適である。

脂肪酸石鹸は本実施例の場合、溶剤に対してはおよそ１
２％程度の混合としており、仮りに２０％以上に混合率
を上げても粘度が高くなりすぎて好ましくない。

本発明における溶剤としては水を使用している。

水は毒性や揮発性が少なく電子複写機で印字される文字
や、ボールペンにはなじまない等の利点がある。

本実施例では、この水は通常の水道水を採用しており、
特に蒸留水である必要はない。

一方結着剤として、水溶性高分子の樹脂を水に添加し、
摂氏７０〜９０度の間の温度にて攪伴をしながら加熱溶
解をする。この水溶性高分子の樹脂は、ｐＶＣ（ポリビ
ニルアルコール）、ｐｖｐ（ポリビニルピロリドン）、
ＨＥＣ（ヒドロキシエチルセルロース）、ＭＣ（メチル
セルロース）、ＣＭＣ（カルボキシメチルセルロース）
、ＰＶＭ（ポリビニルメチルエーテル）等の内から適宜
選択されたものであって、その量は全体の３〜１５％程
度である。

そして、粘性を低めるために顔料分散剤（本実施例では
脂肪酸系のポリアクリル酸ナトリウム）を０．２〜１％
程度の分量で添加した後、消そうとする文字の隠蔽性を
良くするために酸化チタン又は炭酸カルシウム等の体質
顔料を、全体に対して３０〜７０％（本実施例では５０
％）程度の分量とすべく添加し、やはり攪伴しながら摂
氏７０〜９０度の温度にて加熱処理を行なう。体質顔料
とはエキスパンダーの性質を持つものである。

そして最後にこれらの混合液を所望の容器に収納して冷
却すれば固化し、固型修正剤が得られるのである。本実
施例では冷却温度は通常の室温で行なっている。

ゲル化剤としての脂肪酸石鹸の量等を調節することによ
って、固型状態の硬度を加減することができ、所望の硬
度の固型修正剤を得ることができる。本実施例では文字
の上から軽くなぞる程度で塗布される硬度であって、液
状の修正液となんら変わることなく充分その文字を隠蔽
することができる一方、用紙を立てても垂れたり広がる
ことはない。

第２図は、本願発明に係る製造方法により得られた固型
修正剤（１）をケシゴム形状に成形した例であり、第３
図は直径数ミリの芯状として成形し全体を鉛筆形状とし
た例、第４図は棒状に成形して全体を口紅状に形成した
例である。

これらの実施例に限らず、得られた固型修正剤（１）は
所望の固型形状に成形することができ、種々応用できる
ものである。尚、得られた固型ＩＩ蒼正剤（りは揮発性
を有するものであるから、それぞれ図に示したごとく蓋
体（２）等を用意して蒸発するのを防ぐ必要がある。

又、本発明に係る固型修正剤（１）においては、例えば
黄色とかピンクといった色紙に記載された文字の修正に
も対応できるよう所定の色素等を混入することにより、
有色の固型修正剤としてもよい。

（発明の効果）以上述べたように、本願発明に係る固型修正剤において
は、汎用されている装置を使用し、従来の液状修正液に
溶剤としての水、及びゲル化剤としての脂肪酸石鹸を含
有させることにより所定の硬度を有する固型状に形成し
たものである。溶剤として水を使用しているので、毒性
や揮発性が少なく、そして特に乾式電子複写機で印字さ
れた文字に対してもにじむことない。更には常温でも氷
化することがなく、広く使用に供することのできる固型
修正剤を提供するものである。

この固型修正剤は細いところであっても修正したい字の
みを確実に修正でき、従来のごとく修正液が多量に塗布
しすぎて必要な隣の字までも消してしまったり、壁等に
貼られた用紙の文字を修正する場合であっても垂れる虞
れがないという効果をそうする。

更に、誤って瓶を倒して大事な書類を毀損するといった
こともなく、液の濃度が濃くなりすぎて薄め液を補充し
たり適宜瓶を振らなければならないなどの手簡を必要と
しなくて済むなどの効果をも奏するものである。

勿論本願に係る修正剤は固形であるので、事務所内の部
屋から部屋へ等持ち運びに便利なことはいうまでもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は固型修正剤の製造方法を表わすフローチャート
図、第２図は本発明に係る固型修正剤をケシゴム形状に
成形した実施例の斜視図、第３図は全体が鉛筆形状に成
形した実施例の斜視図、第４図は口紅形状に成形した実
施例の斜視図、第５図は従来の液状修正液の斜視図であ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ａ）溶剤としての水、ｂ）ゲル化剤としての脂肪酸石鹸、ｃ）結着剤としての樹脂、ｄ）顔料分散剤、ｅ）顔料、を含有することを特徴とする固型修正剤。
（２）前記結着剤としての樹脂は、ＰＶＣ（ポリビニル
アルコール）、ＰＶＰ（ポリビニルピロリドン）、ＨＥＣ（ヒドロキシエチルセルロース）、ＭＣ（メチルセルロース）、ＣＭＣ（カ
ルボキシメチルセルロース）、ＰＶＭ（ポリビニルメチルエーテル）等の水溶性高分子であることを特徴とする請求項１記載の固型修正剤。
（３）前記顔料は酸化チタン又は炭酸カルシウム等の体
質顔料であることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の固型修正剤。
（４）前記顔料分散剤はポリアクリル酸ナトリウムであ
ることを特徴とする請求項１から請求項３記載の固型修正剤。