JP3481267B2 - 水性ボールペン用インキ収容管の逆流防止剤 - Google Patents

水性ボールペン用インキ収容管の逆流防止剤

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JP3481267B2 JP02977793A JP2977793A JP3481267B2 JP 3481267 B2 JP3481267 B2 JP 3481267B2 JP 02977793 A JP02977793 A JP 02977793A JP 2977793 A JP2977793 A JP 2977793A JP 3481267 B2 JP3481267 B2 JP 3481267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、水性ボールペン用イン
キ収容管のインキ逆流防止剤に関するる。 【従来の技術】従来、ボールペンインキ収容管の後端か
らインキの逆流防止剤として実公昭43−2342号、
特公昭64−10554号、特開昭61−57673
号、同61−151289号、同61−200187
号、同62−50379号、同62−148581号、
特開平4−202281号等が知られている。実公昭4
3−23432号は、粉砕した多孔質材料とインキと混
和しにくい粘性液とを混和し、インキの逆流防止剤とし
て使用している。この考案においては、多孔質材料の
光、空気等による変質、粘性液がマシン油、グリースで
あるので温度変化により流出したりして逆流防止ができ
ない。他方、前記実公昭43−23432号以外の上記
各出願においては、インキと混和しないでかつ不揮発性
或いは難揮発性液体、たとえば、ベンジリデンソルビト
ールとワセリン、流動パラフィン、グリコール類、ひま
し油、等との混合液体あるいは、不揮発性または難揮発
性液体とゲル化剤と、ポリオキシエチレン誘導体、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールモノエー
テル等との混合液体である。さて、ボールペンには油性
インキと水性インキを使用しているが、油性インキにお
いては、インキ収容管に数千から1万センチポイズの高
粘度インキを充填しているのでインキの粘着性、表面張
力によりインキ収容管より流出しないし、筆記時にボー
ルチップよりインキが使用されても、ボールチップに空
気を巻き込まずインキ収容管中のインキは追随移動し、
長期にわたって使用できる。しかし水性インキにおいて
は、粘度を3000センチポイズ以下にしなければなら
ない。即ち、内径2から5ミリメートルのインキ収容管
に充填すると温度変化により、3000センチポイズ以
上の高粘度にすると糸引き、経時により固化したりして
しまう。また50センチポイズ以下の低粘度にするとボ
ールチップおよび、インキ収容管の後端より流出してし
まう。更に水性インキであるので筆記後の乾燥を速くす
るためにも100から1500センチポイズ程度の粘度
がのぞまれるので温度変化にもインキを流出させない
で、更にインキ収容管の内壁面に付着しない逆流防止剤
が必要となる。更に油性インキにおける有機溶剤を使用
しないで、かつ油性インキと同程度の筆記距離をもった
水性インキのボールペンが望まれている。 【0002】 【発明が解決しようとする問題点】本発明は、上述した
従来技術の問題点、即ち100から1500センチポイ
ズの水性インキを使用した水性ボールペン用インキ収容
管の逆流防止剤を提供することにある。 【0003】 【問題点を解決するための手段】本発明は、水性インキ
の粘度および温度変化によっても粘着性、粘度、表面張
力が変化しにくい、80から99.5重量%のヒマシ油
脂肪酸アルキルエステルと0.5から20重量%のジベ
ンジリデンソルビトールまたはトリベンジリデンソルビ
トールを含有する逆流防止剤である。 【0004】 【作用】本発明にて使用するヒマシ油脂肪酸アルキルエ
ステルはヒマシ油に比して−10℃から50℃の範囲に
おける温度変化が少ない。 【0005】 【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本発明における水性ボールペン用インキ収容管の逆流防
止剤の主成分であるヒマシ油脂肪酸アルキルエステルは
ヒマシ油脂肪酸を、メタノール、エタノール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール等の1価
アルコールとエステル化したものであり、−10℃にお
いても流動性を有している。また室温においては20か
ら500センチポイズ、70℃においても10から80
センチポイズの粘度を有し、温度による粘度変化が少な
い液体である。アルコールの種類を任意に混合してエス
テル化するか、又は個々のアルコールにてエステル化し
たものを2種以上混合使用してもよいことは言うまでも
ない。ヒマシ油は−10℃においては流動性を喪失し、
20℃においては700、70℃においては100セン
チポイズと温度による粘度変化が大きいのである。これ
らのヒマシ油脂肪酸アルキルエステルを本発明のインキ
逆流防止剤の成分中80から99.5重量%の範囲にて
使用される。次に、ジベンジリデンソルビトール、及び
トリベンジリデンソルビトールは特開昭51−5950
6号等に記載されている通り、印刷用油性インキにおけ
る粘性及びタックネスを大幅に改善するためにゲル化剤
として有用であることが示されている。又特公昭40−
15489号においては有機物含有液体の個化法とし
て、ジベンジリデンソルビトールが有用であることが記
載されており、このゲル化剤を、本発明の逆流防止剤の
成分中0.5から20重量%の範囲にて使用できる。更
に、必要に応じて金属セッケン、微粉末シリカ、等のゲ
ル化剤、前記ヒマシ油脂肪酸アルキルエステルに溶解あ
るいは分散する着色剤を添加剤として1から10重量%
前記ゲル化剤、または前記ヒマシ油脂肪酸アルキルエス
テルと置換して使用できる。 【0006】実施例1 ヒマシ油脂肪酸をメタノールにてエステル化したヒマシ
油脂肪酸メチルエステル98重量部とジベンジリデンソ
ルビトール2重量部とを1時間加熱溶解後、冷却し、ボ
ールミルにて2時間混練してゲル状の逆流防止剤を得
た。 実施例2 ヒマシ油脂肪酸をエタノールにてエステル化したヒマシ
油脂肪酸エチルエステル98重量部とジベンジリデンソ
ルビトール1.5重量部とを実施例1と同様の方法にて
ゲル状の逆流防止剤を得た。更に0.5重量部のチタン
白を混合分散させた。 実施例3 ヒマシ油脂肪酸メチルエステル60重量部とヒマシ油脂
肪酸エチルエステル39重量部とトリベンジリデンソル
ビトール1重量部とを実施例1と同様にしてゲル状の逆
流防止剤を得た。 比較例 ヒマシ油98重量部とジベンジリデンソルビトール1重
量部を実施例1と同様にしてゲル状物を得た。 【0007】 【効果】以上実施例及び比較例にて得られた逆流防止剤
を、一端にステンレスのボールペンチップを取り付けた
内径5ミリメートルのポリプロピレン製インキ収容管
に、後記組成の粘度300センチポイズの水性インキを
7立方センチメートル注入後、更に前記各実施例及び比
較例の逆流防止剤を0.8立方センチメートル注入し、
テスト品とした。筆記試験条件としては、0℃及び20
℃、50℃として、筆記荷重100グラム、筆記角度7
0度、筆記速度7cm/秒、螺旋筆記をし、1000m筆
記時のインキ収容細管内壁面のインキ汚れ、筆記カス
レ、筆記時のインキのボテ現象、更に各温度におけるボ
ールペンチップを上にし、垂直にして20日間連続放置
した。各実施例のテスト品を0℃、20℃、50℃の各
温度において筆記試験をすると、インキ収容管内壁面の
インキ汚れ、筆記カスレ、インキのボテ現象はなく、良
好な筆跡が得られた。比較例は0℃においては、筆記カ
スレが発生し、50℃においては、インキのボテ現象が
現われ、良好な筆跡が得られなかった。又各実施例のテ
スト品を各温度において放置した結果、インキ収容管よ
りインキ下がりはなく、最初の書出から良好な筆記がで
きた。同様に比較例においては、0℃においては最初の
書出より筆記カスレが生じ、50℃においては、インキ
収容管よりインキ下がりがあり、最初の書出に筆記出来
ないものがあり、また筆記カスレも生じた。 テスト品に使用した水性インキの組成 ウオーターブラック187L 10部 (オリエント化学工業(株)製) 水 55部 エチレングリコール 20部 グリセリン 15部 カルボキシメチルセルロース 0.5部 を3時間混合攪拌し、不溶解残査を除去し、粘度300
センチポイズの黒色インキを得た。以上の通り本発明に
係る水性ボールペン用インキ収容管の逆流防止剤はイン
キの粘度が100から1500センチポイズの水性イン
キを、一端にボールペンチップを取り付けたインキ収容
管に注入した水性ボールペンに使用した場合、−10℃
から50℃の温度変化においてもインキの逆流を防止で
き、更にインキの減少と共に、インキ収容管内壁面にイ
ンキの汚れも生じず、筆記カスレ、筆記不能も生じない
優れた効果が得られた。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ヒマシ油脂肪酸アルキルエステルを80
    から99.5重量%とジベンジリデンソルビトールまた
    はトリベンジリデンソルビトールを0.5から20重量
    %溶解させたことを特徴とする水性ボールペン用インキ
    収容管の逆流防止剤。
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