JP4476481B2 - カーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、カーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物の製造方法、特に、実質的にナトリウムおよびアンモニウムを含まないカーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物の製造方法に関する。
【0002】
(背景技術)
合成ヒドロキシアパタイトCa10(PO46(OH)2は、多孔質、粒状、プラズマ吹付および稠密形態において、骨置換材料として使用されていることが報告されている。ヒドロキシアパタイトは、構造的に骨物質と類似していることが研究により示されている。しかし、ヒドロキシアパタイトは、化学量論的燐酸カルシウムアパタイトの1種である。ヒトおよび動物の骨無機物質は、3〜7重量%の有意量のカーボネートを含有することが報告されている。カーボネート基は、それぞれBおよびAと称される2つの部位、ホスフェート部位およびヒドロキシル部位において置換し得ることが明らかにされており、骨無機物質は主としてB型アパタイトである。化学組成におけるこの類似性の結果として、カーボネート化ヒドロキシアパタイトは、金属インプラントへのプラズマ吹付被膜および多孔質ヒドロキシアパタイトセラミック骨置換物のような商業用途に現在使用されている未置換化学量論的ヒドロキシアパタイトより高い生物活性を有すると考えられる。カーボネート置換ヒドロキシアパタイトは、クロマトグラフィーおよび精製、例えば、吸着による重金属イオンの除去にも使用し得る。
【0003】
カーボネート置換ヒドロキシアパタイトセラミック材料の製造は、商業的に利用するために、簡単かつ再現性でなければならない。さらに、焼成/焼結の際に、好ましくない二次相(secondary phases)(例えば、燐酸三カルシウムまたは酸化カルシウム)に分解しないように、カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物は熱安定性でなければならない。さらに、この熱処理の際に、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトは、ヒドロキシアパタイト構造内に置換されたカーボネートイオンを失ってはならない。
【0004】
これまでのところ、カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物を製造するために報告されている方法は、下記の方法の1つを含む。
【0005】
CO2雰囲気中、約900℃において、数日間にわたって、化学量論的ヒドロキシアパタイトセラミック組成物を加熱する方法(R. Wallaeys, Silicon Sulphur, Phosphates, Coll. Int. Union Pure Appl. Chem. Munster (1954) 183-190)。この方法は、低レベルのカーボネート置換を生じ、カーボネート置換度およびサンプル全体の置換の均質性に関する制御の点で劣っている。さらに、カーボネート置換が、骨に相当する物質の製造に対して間違った部位、即ちA部位に存在する。
【0006】
Na2CO3、NaHCO3、または(NH42CO3をカーボネートイオン源として使用する湿式沈殿法は、追加イオン、Na+またはNH4+のヒドロキシアパタイト構造内への置換、焼成/焼結の際の生成物の低い熱安定性、加熱の際の多量のカーボネートイオンの喪失、およびカーボネート置換度の低い制御を生じる。例えば、下記を参照:Y. Doi. Y. Moriwaki, T. Aoba, M. Okazati, J. TakahashiおよびK. Joshin, 「Carbonate apatites from aqueous and non-aqueous media studied by esr, IR and X-Ray Diffraction:Effect of NH4+ ion on crystallographic parameters」, J. Deut. Res. 61(1982) 429-434。D.G.A. NelsonおよびJ.D.B. Featherstone,「Preparation analysis and characterization of Carbonated apatites」, Calcif. Tiss. Int. 34(1082) 569-581。
【0007】
EP−A−0722773およびJP−A−8225312は、カーボネートイオンにより構造中のOH-イオンが置換されているA型置換ヒドロキシアパタイトの製造を開示している。
【0008】
EP−A−0626590は、Ca/P比が約1.66に維持され、ナトリウムイオンおよびカーボネートイオンが格子内に共に置換され、置換されるカーボネートの量が、反応に使用される炭酸水素ナトリウムの量によって制御される、カーボネート置換アパタイトの製造を開示している。
【0009】
WO−A−94/08458は、出発物質が室温において混合され、該出発物質が室温または生理学的温度において硬化してセメントを形成する、カーボネート化ヒドロキシアパタイトの製造法を開示している。カーボネートイオン源は、固体炭酸カルシウムである。製造される物質は、ナトリウムイオンを含有する低結晶質または非晶質アパタイトである。
【0010】
JP−A−61151011は、CaHPO4のスラリーへのCa(OH)2およびCaCO3の添加を開示している。CO3イオンは、不溶性CaCO3として、溶液を介さずに反応混合物に導入される。使用されるCa/P比は、常に1.67未満である。1000℃〜1100℃において焼結した後、得られる物質のカーボネート含有量は0.1%未満である。
【0011】
これらの方法によってカーボネート置換ヒドロキシアパタイトセラミック材料を工業的に製造することができない理由は、主として、それら製造法の有する前記の問題点による。
【0012】
(発明の開示)
先行技術法の問題点を解決し、ナトリウムイオンまたはアンモニウムイオンを含有しない、単相カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物の新規製造法を我々は見い出した。
【0013】
従って、本発明は、単相カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物の製造方法であって、
(i)H+イオンおよびCa 2+ 以外のカチオンを含まず、CO3 2-およびPO4 3-イオンを含有する水溶液を調製し;
(ii)工程(i)からの溶液を、カルシウム化合物の水溶液または懸濁液と混合し;
(iii)工程(ii)において形成された沈殿物を、回収し、乾燥する
ことを含んで成り、
カルシウム含有溶液または懸濁液および燐含有溶液を混合した際に、Ca/P比が1.67を超える値に保持される製造方法を提供する。
【0014】
本発明によって製造される単相カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物、すなわち、Ca/Pのモル比が1.67より大きく、ヒドロキシアパタイト構造のB(PO4)部位またはBおよびA部位において置換されているCO3 2-イオンを5重量%までの量で含んで成り、該CO3 2-イオンの少なくとも50%がB部位において置換され、Na+またはNH4+イオンを含有しない、単相カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物は新規であると考えられる
【0015】
本発明の方法を実施する際、工程(i)の水溶液は、水中に二酸化炭素を通気して炭酸を形成し、次に燐酸H3PO4をそれに添加するか、または、二酸化炭素ガスを高圧下に水に添加し、次に燐酸をそれに添加することによって調製することができる。溶液によって吸収される二酸化炭素の量は、H3PO4の添加前の溶液のpHから計算することができる。約4.0のpHにおいて、溶液は二酸化炭素によって充分に飽和される。一般に、反応にPO4 3-イオンを与えるために、H3PO4が炭酸溶液に添加される。
【0016】
あるいは、H3PO4の溶液に二酸化炭素を通気するか、または加圧下に二酸化炭素をその溶液に添加して、系中でCO3 2-イオンを形成することによって、工程(i)の水溶液を調製することができる。気化する際に溶液をカーボネート化する固体として、CO2を導入することもできる。
【0017】
工程(ii)において、工程(i)からの溶液を、カルシウム化合物の水溶液または懸濁液と混合する。例えば、硝酸カルシウムCa(NO32の溶液、または水酸化カルシウムCa(OH)2の懸濁液を使用することができる。工程(i)からの溶液を、カルシウム含有溶液または懸濁液に滴下することによって、混合を行うのが好ましい。しかし、合わした混合物を激しく攪拌して沈殿反応が生じるようにすることができるなら、溶液および懸濁液を大量に混合することができる。
【0018】
工程(ii)の混合の際に、混合物中に二酸化炭素を通気することができる。
混合した際に、カルシウム含有溶液または懸濁液、および燐含有溶液におけるCa/P比を1.67より高く保持して、AおよびB部位の両方における置換を促進して、式:
【化1】
Ca10(PO46-x(CO3x(OH)2-y(CO3y
で示されるAB置換ヒドロキシアパタイトを得る。
【0019】
好ましくは、Ca/P比は、1.67超〜1.84、より好ましくは1.67超〜1.76に保持される。
【0020】
反応物の添加が終了した後、必要であれば、アンモニアを添加して混合物のpHをpH10〜11に調節する。このようにアンモニアが添加される場合には、最終生成物からアンモニアを除去する適切な工程が行われる。
【0021】
EP−0625490Bの開示に従って、工程(iii)からの乾燥沈殿物を、湿潤二酸化炭素雰囲気中で焼成/焼結する。特に、気体1リットルあたり0.001g〜0.10gの水を含有する二酸化炭素中で、700℃〜1200℃、好ましくは900℃〜1200℃の温度において、乾燥沈殿物を焼成する。焼結雰囲気として使用される二酸化炭素が、気体1リットルあたり0.01g〜0.02gの水を含有するのが好ましい。焼結時間は一般に、24時間まで、好ましくは10分〜4時間である。
【0022】
焼結は一般に、大気圧、即ち非負荷圧において行われるが、使用される炉の特定の形態によって大気圧よりわずかに高い圧力が生じる場合もある。
【0023】
本発明の方法によって製造されるカーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物は一般に、5重量%まで、好ましくは3〜5重量%のCO3 2-イオンを含んで成る。さらに、カーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物は一般に、B部位において置換されたCO3 2-イオンを50〜85%含有する。
【0024】
本発明の方法によって製造されるカーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物は、H+およびCa2+以外のカチオンの実質的不存在下において製造される。従って、該組成物は、それらの構造中に置換されたNa+またはNH4+のような他のカチオンを含まず、従って、生物適合性である。本発明によって製造されるカーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物は、ヒドロキシアパタイトが使用されるどのような用途においても使用することができ、例えば、金属インプラントにおけるプラズマ吹付被膜の形成、多孔質セラミック骨置換物の形成、高密度ポリエチレンのようなポリマー物質との複合材料の製造、骨欠陥をパッキングするかまたは充填する顆粒またはビーズ、クロマトグラフィーに使用される物質、または吸着による重金属の除去のような精製法に用いられる物質として、使用することができる。
【0025】
下記実施例によって、本発明を詳細に説明する。
【実施例】
実施例1〜5
38.25gのCa(OH)2(AnalaR、BDH)を、1リットルの脱イオン水に分散させて、水酸化カルシウムの懸濁液を調製した。次の反応の前に、この懸濁液を15分間攪拌して溶液Aを生成した。
【0026】
二酸化炭素(CO2)ガスを、30分間にわたって、0.75リットルの脱イオン水中に通気し、その間に、溶液のpHが約7から約4に低下した。0.3モル(34.588g)の燐酸H3PO4(BDH GPR 85%アッセイ)を、0.75リットルのCO2処理水に添加し、次に、脱イオン水を使用してこの溶液を合計1リットルにして、溶液Bを生成した。
【0027】
溶液Bを溶液Aに滴下し、絶えず攪拌した。溶液Bの添加は、約3時間にわたって室温において行った。溶液Bを添加した後、約10mLのアンモニア(BDH AnalaR)を添加して、得られた混合物のpHを10.5〜11に調節した。その混合物を、2時間攪拌し、次に、攪拌せず一夜熟成させた。熟成された混合物を濾過し、フィルターケークを脱イオン水(100mL×2)で洗浄して、残留アンモニアを除去し、得られたフィルターケークを80℃で一夜乾燥した。乾燥したフィルターケークを砕き、すりつぶして、100μm未満の平均粒度を有する微細粉末にした。
【0028】
種々の量のCa(OH)2を使用し、一方、同量(0.3モル)のH3PO4を使用して、前記に説明した手順を4回繰り返して、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトを製造した。
【0029】
詳細を表1に示す。
【表1】
Figure 0004476481
【0030】
前記のように製造されたカーボネート置換ヒドロキシアパタイトは、CO2/H2O雰囲気中で900℃〜1200℃において熱安定性であった。これらより高い温度において、ヒドロキシアタパイトおよび酸化カルシウム/炭酸カルシウムの部分的分解が観察された。
【0031】
沈殿し、焼成/焼結した粉末(900℃、CO2/H2O)を、CHN分析、XRF、XRD、およびFTIR分析によって特性決定した。図1および図2は、実施例1〜5で製造し、焼成/焼結したカーボネート置換ヒドロキシアパタイトのサンプル、および1.67のCa/P比を有する未置換ヒドロキシアパタイトについてのX線回折データを示す。X線回折データは、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトをA型置換(カルシウム豊富)またはB型置換(カルシウム不足)メカニズムから得た場合に分解生成物として得られる酸化カルシウムまたは燐酸三カルシウムに帰属するピークを示さない。これは、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトがAB型であることを示している。
【0032】
1.67〜1.76のCa/P比を有する焼成/焼結サンプルのX線回折パターン(図2)は、HAに対応するピークを示すに過ぎない。1.76より大きいCa/P比を有する製造サンプルは、HAを主相(>95%)として低レベルのCaCO3を示す。しかし、低い焼成温度(即ち、900℃未満)は、CaCO3への分解を生じない。
【0033】
フーリエIR分光分析(FTIR)によって、特性振動数によるOH、PO4、およびCO3のような種々の官能基の同定が可能であり、大部分の分子振動のエネルギーは、電磁スペクトルの赤外域に対応する。FTIR分光分析法は、ヒドロキシアパタイトにおける種々の官能基の存在または不存在を判断する理想的な方法である。化学量論的未置換ヒドロキシアパタイトは、FTIRスペクトルにおいて、OHおよびPO4基に対応する振動バンドだけを生じる。FTIR分光分析法は、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトにおけるCO3基の検出に加えて、HA格子において占める部位、即ち、PO4および/またはOH基における、置換CO3基の効果を示す。
【0034】
未置換ヒドロキシアパタイト、および本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイト(実施例3)についてのFTIRスペクトルを、それぞれ図5および図6に示す。未置換ヒドロキシアパタイトは、約3571cm-1において、OH基に対応する鋭いピークを有し、かつ1065、1042、1023、961および629、599および570cm-1にPO4基に対応するピークを有する。カーボネート置換ヒドロキシアパタイトについては、1083、1045、1021、961および636、602および584cm-1にPO4バンドに対応するピークが、未置換ヒドロキシアパタイトについて観測された数値から僅かにずれている。カーボネート置換ヒドロキシアパタイトのスペクトルにおいて観測される顕著な変化は、OHピークが他のピークと比較して低い強度を有することであり、カーボネート置換ヒドロキシアパタイトにおける少ないOH基を示唆している。さらに、カーボネート(CO3)基が、1542、1454、1410、および877cm-1におけるピークによって同定される。さらに、小さいショルダーが、1454cm-1におけるピークの両側に観察され、これらのピークは約1420および1480-1cmであった。Le Gerosら(Specialia Experimentia 25, 5-7, 1969)、Nelsonら(Calcif. Tiss. Int. 34, 569-581, 1982)、およびDoiら(J. Dent. Res. 61, 429-434, 1982)による研究において報告されている、AおよびB型カーボネート置換ヒドロキシアタパイトのFTIR分析の結果は、本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイト(実施例3)に関して観察されるピークが、ヒドロキシアパタイト格子におけるCO3のAB混合置換に対応することを示している。
【0035】
製造されたままのカーボネート置換ヒドロキシアパタイト粉末、および結果として得られる加熱/焼結物質のCHN分析は、窒素(従って、アンモニア、NH3)が存在しないことを示した。カーボネート置換ヒドロキシアパタイト粉末、および結果として得られる加熱/焼結物質におけるカーボネートの量は、その物質のCa/P比に依存して0〜約5重量%であり、より高いCa/P比は、より多いカーボネート置換を生じた。
【0036】
焼結データ
本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトは、750℃〜1050℃の所定温度について、未置換ヒドロキシアパタイトより高い密度に焼結する。図3は、未置換ヒドロキシアパタイトおよび実施例3において製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトの焼結密度に対する焼結温度の効果を示す(焼結条件は以下の通りである:カーボネート置換ヒドロキシアパタイトについては、方法において記載されるCO2/H2Oの雰囲気、および、未置換ヒドロキシアパタイトについては、空気雰囲気。両方の物質について、所定温度まで2.5℃/分の加熱速度、2時間の滞留時間、および室温まで10℃/分の冷却速度)。ヒドロキシアパタイト格子へのカーボネートイオンの置換は、焼結により、一般にセラミックに関して低いと考えられる温度において高い密度を有するセラミックを形成する粉末を生じる。
【0037】
本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトによって得られる高密度は、図4のミクロ硬度測定によって示されるように、未置換ヒドロキシアパタイトと比較して優れた機械的特性を生じる。ミクロ硬度を測定するために、セラミックサンプルの研磨表面に10秒間にわたって0.5kgの負荷を与えた。窪みの平均対角線長さを測定し、ミクロ硬度HvをASTM E384に記載されている方法によって計算した。所定の焼結温度に関して、本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトのミクロ硬度は、未置換ヒドロキシアパタイトのミクロ硬度より顕著に高かった。さらに、本発明に記載される方法の再現性も試験した。3つの反復バッチ(50g)を、同じ出発Ca/P比(1.76)を使用して製造した。大きい規模のバッチ(150g)も製造した。これらの4つの粉末の、CHN(重量%カーボネート測定)分析の結果を、表2に示す;製造されたままの状態(熱処理前の加工粉末)において、およびCO2/H2O雰囲気中900℃における焼結後に、サンプルを測定した。
【0038】
【表2】
Figure 0004476481
【0039】
カーボネート置換ヒドロキシアパタイトの生物活性の予備調査
ヒト血漿に存在するイオンの種類および濃度を含有するSimulated Body Fluid(SBF)中でセラミック試験片を試験することによって、本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトの生物活性を、未置換ヒドロキシアパタイトと比較して評価した。この試験は、新しい骨様アパタイト層が、セラミック試験片の表面に沈積するのに要する時間を示し、その時間が短いほど、その物質はより高い生物活性を有する。本発明によって製造されたカーボネート置換ヒドロキシアパタイト(実施例3)は、7日未満で新しい骨様アパタイトの形成を生じ、一方、未置換ヒドロキシアパタイトは24〜28日を要とした。この試験は、本発明によって製造されるカーボネート置換ヒドロキシアパタイトが、未置換ヒドロキシアパタイトと比較して、向上した生物学的特性を有することを早期に示すものである。
【0040】
これらの分析の結果は、カーボネート置換が、式:
【化2】
Ca10(PO46-x(CO3x(OH)2-y(CO3y
で示されるAB組合わせ型置換であり、少なくとも50%のCO3 2-がヒドロキシアパタイト構造のB部位において置換されていることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜5の組成物および1.67のCa/P比を有する未置換ヒドロキシアパタイトについてのX線回折データを示す。
【図2】 実施例1〜5の組成物および1.67のCa/P比を有する未置換ヒドロキシアパタイトについてのX線回折データを示す。
【図3】 未置換ヒドロキシアパタイトおよび実施例3のカーボネート置換ヒドロキシアパタイトにおける、焼結密度に対する焼結温度の効果を示す。
【図4】 種々の温度において、実施例3のカーボネート置換ヒドロキシアパタイトと比較した、未置換ヒドロキシアパタイトのミクロ硬度を示す。
【図5】 空気中で900℃において焼結した未置換ヒドロキシアパタイトのFTIRスペクトルを示す。
【図6】 CO2/H2O中で900℃において焼結した実施例3のカーボネート置換ヒドロキシアパタイトのFTIRスペクトルを示す。

Claims (9)

  1. 単相カーボネート置換ヒドロキシアパタイト組成物の製造方法であって、
    (i)H+イオンおよびCa2+以外のカチオンを含まず、CO3 2-およびPO4 3-イオンを含有する水溶液を調製し;
    (ii)工程(i)からの溶液を、カルシウム化合物の水溶液または懸濁液と混合し;
    (iii)工程(ii)において形成された沈殿物を、回収し、乾燥する
    ことを含んで成り、
    カルシウム含有溶液または懸濁液および燐含有溶液を混合した際に、Ca/P比が1.67を超える値に保持される製造方法。
  2. 水中にCO2を通気して炭酸の溶液を得、次にH3PO4をそれに添加することによって、工程(i)の水溶液を調製する請求項1に記載の製造方法。
  3. 該炭酸溶液が、H3PO4の添加の前に、4のpHを有する請求項2に記載の製造方法。
  4. 工程(i)からの溶液を、攪拌しながら、カルシウム化合物の水溶液または懸濁液に滴下する請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 硝酸カルシウム溶液または水酸化カルシウム懸濁液を、工程(ii)において使用する請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 混合工程(ii)の間に、工程(i)からの溶液中にCO2を通す請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. カルシウム含有溶液または懸濁液および燐含有溶液を混合した際に、Ca/P比が1.67超〜1.76である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 工程(iii)からの乾燥沈殿物を、気体1リットルあたり0.001〜0.10gの水を含有する二酸化炭素中で、700℃〜1200℃の温度において焼成する請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. カーボネート化ヒドロキシアパタイト組成物が、5重量%までのCO3 2-イオンを含んで成る請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
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