JP4476068B2 - ベアリングローラチェーン - Google Patents

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Description

本発明は、対向する内プレートを接続するブシュに外嵌したローラとの間に複数のコロを配置したベアリングローラチェーンに関し、特に、グリース等の潤滑油を長期にわたって保持できるベアリングローラチェーンに関する。
従来、ベアリングローラチェーンとしては、ローラの両側に内向きのフランジを設け、このフランジ内周面とローラ内面とで形成される凹部にコロを嵌入し、さらに、内プレートとローラの間にシールとなるスラストリングを介在させ、このスラストリングの内側面とフランジの内向き面とブシュの外周面及びコロの端面とによって囲まれ且つコロ間の隙間に通ずる環状の潤滑油充填空間を設けて、潤滑油を多量に充填できるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特公平4−78523号公報
しかしながら、ローラ内に封入されている潤滑油は、コロの公転によってコロの摺動面、特に、コロとローラ内周面との摺動面において、ローラの端部から漏出するような緩慢な流れが生じ、次第に潤滑油充填空間に流入して潤滑油充填空間からスラストリング等のシールとローラとの間隙から外部に漏出する。
そのため、潤滑油の充填不足から潤滑油充填空間に空隙が生じ、その空隙に粉塵や水分がシールとローラとの間隙から侵入して潤滑油に混入し、ローラ等に腐食や摩耗を生じさせてチェーンの故障を発生させたり、チェーンの寿命を短くするという問題があった。
また、このような問題を回避するには、潤滑油の供給サイクルを短くしなければならず、保守に負担がかかるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題、すなわち、本発明の目的は、ローラ内に封入された潤滑油のローラ端部への流れを分散させると同時にローラ中央寄りに変えて乱流を発生させて外部への漏出を抑制するとともに、潤滑油の補給サイクルを長くし、粉塵等の異物や水分の侵入を防止して耐水性や耐粉塵性を向上させたベアリングローラチェーンを提供することにある。
まず、本請求項1に係る発明は、対向する内プレートを接続するブシュと該ブシュに外嵌したローラとの間に、複数のコロをブシュの母線と平行に配置したベアリングローラチェーンにおいて、前記ローラの内周面にローラ中央部からローラ端部に向けて左右にそれぞれ配置された断面V字状の油溜まり用円周溝が、前記ローラのローラ中央寄りに形成されてローラ中央部からローラ端部への潤滑油の向きを分散させる油誘導用傾斜面と前記ローラのローラ端部寄りに形成されて油誘導用傾斜面から侵入する潤滑油の向きをローラ中央寄りに変えて乱流を発生させる油返し用垂直面とで構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明は、上述したような構成を備えることによって、以下のような特有の効果を奏するものである。
すなわち、本発明に係るベアリングローラチェーンは、断面V字状の油溜まり用円周溝がローラの内周面にローラ中央部からローラ端部に向けて左右にそれぞれ配置されていることにより、コロの公転によりローラ内周面とコロとの摺動面において、左右両端から漏出しようとする、ローラ中央部からローラ端部への潤滑油の緩慢な流れは、油溜まり用円周溝の大きな容積と相まって、潤滑油のローラ端部への流れを阻止する。
このように、断面V字状の油溜まり用円周溝により、ローラ端部からの潤滑油の漏出は抑制されるので、ローラ内での潤滑油の保持時間は大幅に長くなり、また、潤滑油充填空間への流入量および流入圧が著しく低減されることから、シールから外部への漏出が抑制され、潤滑油供給サイクルを長くできるとともに、粉塵や水分の侵入が防止されて、耐粉塵性及び耐水性が向上する。
さらに、油溜まり用円周溝がローラ中央部からローラ端部に向けて左右に配置されていることにより、ローラ内の潤滑油の左右での偏りが抑制され、粉塵等の異物の侵入も阻止できることからスキューの発生も防止できる。
また、油溜まり用円周溝がローラのローラ中央寄りに形成された油誘導用傾斜面とローラのローラ端部寄りに形成された油返し用垂直面とで構成されていることにより、ローラ中央部からローラ端部への潤滑油の緩慢な流れが、油溜まり用円周溝において方向が分散されて、すなわち、ローラ中央部からローラ端部への潤滑油の向きが分散されて、その多くはローラ中心寄りの油誘導用傾斜面に沿って油溜まり用円周溝内に侵入し、油返し用垂直面によって向きを変えて、すなわち、油誘導用傾斜面から侵入する潤滑油の向きをローラ中央寄りに変えてコロと油溜まり用円周溝との間で大きな乱流を形成して、潤滑油のローラ端部への流れを阻害するため、前述した効果をさらに高めることができる。
本発明の一実施例を、図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本実施例のベアリングローラチェーンの斜視図であり、図2は、本実施例のベアリングローラチェーンを分解した斜視図であり、図3は、本実施例のローラの断面図であり、図4は、本実施例のローラを一部拡大した断面図である。
まず、本実施例のベアリングローラチェーン100は、図1に示すように、内リンク110と外リンク120を交互に連結したものであって、図2の分解図に示すように、一対の内プレート111の一方を圧入固定したブシュ112にシール113を嵌め込んだ後、ブシュ112の外周に、ブシュ112の母線と平行に複数のコロ114を内装したローラ130を嵌め込み、次いでシール113を嵌め込んだ後、他方の内プレート111をブシュ112に圧入固定して内リンク110を構成し、また、一対の内プレート111の外側に、一対の外プレート121を配置して、一端に大径の係止部122aを備え、他端に割りピンPの挿入孔122bを穿設した連結ピン122を、一方の外プレートの挿入孔121aから、内リンク110のブシュ112及び他方の外プレート121の挿入孔121aに挿通して、外プレート121の一方の外側を大径の係止部122aで係止し、他方の外プレート121の外側を連結ピン122の割りピン挿入孔122bに挿通した割りピンPで係止して、内リンク110を連結した外リンク120を構成している。
なお、上述したような実施例では、一対の外プレート121を連結ピン122の大径部と割りピンにより装脱可能に係止しているが、一対の外プレート121の一方または両方を連結ピン122に固着してもよい。
そして、前記ローラ130は、図3及び図4に示すように、その内周面にコロ114を保持するための凹部133を、ローラ130の両側に設けた内向きのフランジ132の内側周面132aとローラ130の内周面131とで形成し、この凹部133の内周面、すなわち、ローラの内周面131には、ローラ端部寄りに形成した油返し用垂直面134a、135aとローラ中央寄りに形成した油誘導用傾斜面134b、135bとで断面V字状に構成されているを油溜まり用円周溝134、135をローラ中央部からローラ端部に向けて左右それぞれ2本配置しており、ローラ130と内プレート111の間に介在させたシール113、フランジ132の内向き面132b、ブシュ112の外周面及びコロ114の端面によって囲まれ、コロ114の間隙に通ずる環状の潤滑油充填空間を形成している。
そのため、図4に示すように、ベアリングローラチェーン100の使用時に、ローラ内周面131とコロ114との摺動面で発生し、ローラ中央部からローラ端部への潤滑油の緩慢な流れは、第1の油溜まり用円周溝134において、方向が分散され、すなわち、ローラ中央部からローラ端部への潤滑油の向きが分散される。
そして、その多くは、油溜まり用円周溝134のローラ中央寄りに形成した油誘導用傾斜面134bから侵入して、ローラ130のローラ端部寄りに形成した油返し用垂直面134aによりコロ方向に向きを変えて、すなわち、油誘導用傾斜面から侵入する潤滑油の向きをローラ中央寄りに変えて乱流を形成し、潤滑油のローラ端部への流れを大幅に抑制する。
同様に、第2の油溜まり用円周溝135においても、第1の油溜まり用円周溝134から第2の油溜まり用円周溝135に向かう潤滑油の流れは、第2の油溜まり用円周溝135に侵入して乱流を形成し、ローラ端部へ向かう潤滑油の流動を大幅に抑制する。
なお、上記実施例では、左右それぞれ2本の油溜まり用円周溝134、135を配置して潤滑油の流れを分割して抑制しているが、左右それぞれに2本以上としてもよく、また、左右それぞれ1本のみ配置することもでき、この場合は、潤滑油の緩慢な流れは、油溜まり用円周溝134、135からローラ端部方向にも発生するから、この流れを抑制するためにローラ端部近傍に設けることが好ましい。
また、上記実施例では、ローラ130の両側にフランジ132を設けて、コロ114を保持する凹部133を形成するとともに、潤滑油充填空間を設けているが、このようなフランジ132を設けずに、ローラ130と内プレート111との間に介在させたシール113によって、コロ114の端部を保持してもよい。
このような構成においても、コロ114とローラ内周面との摺動面での潤滑油の流れが抑制され、ローラ端部での潤滑油の漏出がほとんどなくなるから、シール113とローラ130との間隙からの潤滑油の漏出を防ぐことができ、上記実施例と同様の効果を奏するものである。
以上のように、本発明は、ローラ130の内周面に油溜まり用円周溝134、135を形成することにより、ローラ端部からの潤滑油の漏出が大幅に抑制されて、ローラ130とシール113間での漏出も防止できることから、ローラ130内での潤滑油の保持時間が著しく長くなり、潤滑油の供給サイクルを延ばすことができ、また、粉塵や水分の侵入を防止できることから、耐粉塵性と耐水性が大幅に改善されるという、甚大な効果を奏するものである。
本発明のベアリングローラチェーンの要部を示す斜視図。 本発明のベアリングローラチェーンの要部を分解した斜視図 本発明のローラの断面図。 本発明のローラを一部拡大した断面図。
100 ・・・ベアリングローラチェーン
110 ・・・内リンク
111 ・・・内プレート
112 ・・・ブシュ
113 ・・・シール
114 ・・・コロ
120 ・・・外リンク
121 ・・・外プレート
121a・・・挿入孔
122 ・・・連結ピン
122a・・・大径部
122b・・・挿入孔
130 ・・・ローラ
131 ・・・内周面
132 ・・・フランジ
132a・・・内側周面
132b・・・内向き面
133 ・・・凹部
134 ・・・第1の油溜まり用円周溝
134a・・・油返し用垂直面
134b・・・油誘導用傾斜面
135 ・・・第2の油溜まり用円周溝
135a・・・油返し用垂直面
135b・・・油誘導用傾斜面

Claims (1)

  1. 対向する内プレートを接続するブシュと該ブシュに外嵌したローラとの間に、複数のコロをブシュの母線と平行に配置したベアリングローラチェーンにおいて、
    前記ローラの内周面にローラ中央部からローラ端部に向けて左右にそれぞれ配置された断面V字状の油溜まり用円周溝が、前記ローラのローラ中央寄りに形成されてローラ中央部からローラ端部への潤滑油の向きを分散させる油誘導用傾斜面と前記ローラのローラ端部寄りに形成されて油誘導用傾斜面から侵入する潤滑油の向きをローラ中央寄りに変えて乱流を発生させる油返し用垂直面とで構成されていることを特徴とするベアリングローラチェーン。
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