JP2009079681A - 無給油多列チェーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内プレート110にブシュ130を圧入嵌合してなる内リンクユニット140がチェーン幅方向に2枚の中間プレート150を介して並列配置され、内リンクユニット140がチェーン幅方向の最も外側に配置された外プレート160のピン孔に圧入嵌合する連結ピン170によりチェーン長手方向に多数連結され、ブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面との間に潤滑油を封入し、中間プレート150が連結ピン170に遊嵌され、潤滑油を中間プレート150間で漏出阻止するシール構造Sが、中間プレート150の隣接する相互間に構成されている無給油多列チェーン100。
【選択図】図2
Description
そして、このような従来の高強度化した多列チェーンとして、左右一対の離間した内プレートに前後一対のブシュを圧入嵌合して組み付けた内リンクユニットが左右一対の隣接した中間プレートを介してチェーン幅方向に並列配置されているとともに、前記内リンクユニットがチェーン幅方向の最も外側に配置された外プレートに圧入嵌合する連結ピンでチェーン長手方向に多数連結されている多列チェーンが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、本発明の無給油多列チェーンで言うところの「内プレートの内側面」とは、組み込まれた内リンクユニットの内側に面した側面を意味しており、「内プレートの外側面」とは、組み込まれた内リンクユニットの外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーンで言うところの「外プレートの内側面」とは、チェーンの内側に面した側面を意味しており、「外プレートの外側面」とは、チェーンの外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーンで言うところの「中間プレートの内側面」とは、最も近接する内リンクユニット側に面した側面を意味しており、「中間プレートの外側面」とは、隣接配置された中間プレート側に面した側面を意味している。
そして、シール構造が中間プレートのピン孔内に跨って軸受円筒部材を圧入嵌合することにより構成されているため、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に封入された潤滑油が中間プレートの隣接する相互間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外部塵埃が中間プレートの隣接する相互間からブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に侵入することを抑制できる。
このようにして、ブシュの内周面と連結ピンの外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止でき、
また、軸受円筒部材を介して一体化された2枚の中間プレートを連結ピンに対して遊嵌、所謂、スキマ嵌めしているため、チェーン切り継ぎなどの分解組み付け作業を容易に達成できる。
また、潤滑油の外部漏出を阻止するためにOリングなどのシール部材を外プレートと内プレートとの間および中間プレートと内プレートに配設した際には、シール部材の摺接摩耗を防止して潤滑油の密封性を維持するために、シール部材と接触する外プレートの内側面、中間プレートの内側面、および、内プレートの外側面に表面粗さを小さくする表面仕上げ加工を施す必要があったが、本発明の無給油多列チェーンでは、このような表面仕上げ加工を施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できる。
また、潤滑油の外部漏出を阻止するためにOリングなどのシール部材を外プレートと内プレートとの間および中間プレートと内プレートに配設した際には、シール部材の摺接摩耗を防止して潤滑油の密封性を維持するために、シール部材と接触する外プレートの内側面、中間プレートの内側面、および、内プレートの外側面に表面粗さを小さくする表面仕上げ加工を施す必要があったが、本発明の無給油多列チェーンでは、このような表面仕上げ加工を施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できる。
さらに、シール構造が中間プレート間の対向面側に膨出形成された環状膨出部の外周面に跨ってシールリングを嵌合することにより構成されているため、このような中間プレートの対向面、すなわち、外側面と環状膨出部の外周面とシールリングとの間に生じた潤滑油の漏出径路が複雑に屈曲して油溜りを発揮する油溜り用ラビリンス構造となって、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に封入された潤滑油が中間プレートの隣接する相互間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外部塵埃が中間プレートの隣接する相互間からブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に侵入することを抑制できる。
このようにして、ブシュの内周面と連結ピンの外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止できる。
また、中間プレートが連結ピンに遊嵌されているため、チェーン切り継ぎなどの分解組み付け作業を容易に達成できる。
また、本発明の無給油多列チェーンにおいてチェーン幅方向に並列配置する内リンクユニットの列数は、通常、2列乃至3列であるが、それ以上であっても差し支えない。
さらに、本発明の無給油多列チェーンは、ブシュチェーン、ローラチェーンのいずれのものがその対象であっても差し支えないが、ブシュチェーンの場合には、比較的動力伝達速度が遅くチェーンに負荷される荷重が小さい動力伝達時に最適であり、ローラチェーンの場合には、スプロケットとの噛み合いが円滑となるため、チェーンの摩耗を防止することができる。
ここで、図1は、本発明の第1実施例である無給油多列チェーンの全体概要図であり、図2は、図1に示す無給油多列チェーンの連結状態を示す斜視図であり、図3は、図1に示す無給油多列チェーンの一部断面図である。
そして、ブシュ130と連結ピン170との間には、潤滑油が封入されている。
まず、図2および図3に示すように、外プレート160には、内側面を凹陥させて、すなわち、凹ませて陥らせた外側面に膨出させたオフセット状態の第1ブシュ軸支用環状凹部161が形成されている。
そして、内プレート110の外側面から一部突出したブシュ突出端部131を第1ブシュ軸支用環状凹部161でそれぞれ囲繞支持することで、外プレート160の内側面と該外プレート160に対向する内プレート110の外側面との間に潤滑油を漏出阻止する第1油溜り用ラビリンス構造L1を形成している。
また、この軸受円筒部材180は、2枚の中間プレート150の内側面をそれぞれ凹陥させるようにピン孔内に圧入嵌合されており、これにより、中間プレート150の内側面には第2ブシュ軸支用環状凹部151が形成されている。
そして、内プレート110の外側面から一部突出したブシュ突出端部131を第2ブシュ軸支用環状凹部151でそれぞれ囲繞支持することで、中間プレート150の内側面と該中間プレート150に対向する内プレート110の外側面との間に潤滑油を漏出阻止する第2油溜り用ラビリンス構造L2を形成している。
さらには、前述した軸受円筒部材180は、連結ピン170に対して遊嵌されている。
また、本発明の無給油多列チェーン100で言うところの「内プレート110の内側面」とは、組み込まれた内リンクユニット140の内側に面した側面を意味しており、「内プレート110の外側面」とは、組み込まれた内リンクユニット140の外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーン100で言うところの「外プレート160の内側面」とは、チェーンの内側に面した側面を意味しており、「外プレート160の外側面」とは、チェーンの外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーン100で言うところの「中間プレート150の内側面」とは、最も近接する内リンクユニット140側に面した側面を意味しており、「中間プレート150の外側面」とは、隣接配置された中間プレート150側に面した側面を意味している。
したがって、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面との間に封入された潤滑油が中間プレート150の隣接する相互間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外部塵埃が中間プレート150の隣接する相互間からブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面との間に侵入することを抑制できるので、ブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止でき、また、軸受円筒部材180を介して一体化された2枚の中間プレート150を連結ピン170に対して遊嵌、所謂、スキマ嵌めしているため、チェーン切り継ぎなどの分解組み付け作業を容易に達成できる。
したがって、これら第1油溜り用ラビリンス構造L1および第2油溜り用ラビリンス構造L2がその複雑に屈曲した形状によって油溜り機能を発揮して、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面との間に封入された潤滑油が外プレート160と内プレート110との間および中間プレート150と内プレート110との間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外プレート160と内プレート110との間および中間プレート150と内プレート110との間から外部塵埃がブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面との間に侵入することを抑制できるので、ブシュ130の内周面と連結ピン170の外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止できる。
したがって、第1ブシュ軸支用環状凹部161の断面係数とそれ以外のプレート部分の断面係数とが同程度となるので、第1ブシュ軸支用環状凹部161を形成することによる外プレート160の強度低下を抑制できるとともに、外プレート160のプレス打ち抜き加工を行う際に、外プレート160の内側面を凹陥させて外側面へ膨出させる形状の金型を用いるだけで、外プレート160の打ち抜き加工と第1ブシュ軸支用環状凹部161の形成加工とを同時に行うことができるので、外プレート160の打ち抜き加工とは別途に第1ブシュ軸支用環状凹部161を形成する研削やミーリングなどの機械加工を外プレート160に施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できる。
また、第2ブシュ軸支用環状凹部151が、軸受円筒部材180をピン孔内に跨って圧入嵌合することで中間プレート150の内側面側を凹陥させるように形成されている。
したがって、第2ブシュ軸支用環状凹部151を形成するためのオフセット加工を中間プレート150自体に施すことなく通常の平坦な中間プレート150を用いることができるので、中間プレート150の厚みに変化を生じさせることなく、通常規格通りの横ピッチを有する多列チェーン用スプロケット(図示しない)、すなわち、各スプロケット歯を通常規格通りの配置間隔でスプロケット厚み方向に並列配置した多列チェーン用スプロケットを適応できる。
そして、潤滑油の外部漏出を阻止するためにOリングなどのシール部材を外プレート160と内プレート110との間および中間プレート150と内プレート110に配設した際には、シール部材の摺接摩耗を防止して潤滑油の密封性を維持するために、シール部材と接触する外プレート160の内側面、中間プレート150の内側面、および、内プレート110の外側面に表面粗さを小さくする表面仕上げ加工を施す必要があったが、本発明の無給油多列チェーン100では、このような表面仕上げ加工を施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できるなど、その効果は甚大である。
まず、本発明の第2実施例である無給油多列チェーン200は、大きな動力を伝達するために用いられるチェーンであって、図4および図5に示すように、左右一対の内プレート210に前後一対のローラ220を回転自在に外嵌した前後一対のブシュ230を圧入嵌合してなる2組の内リンクユニット240がチェーン幅方向に隣接配置した2枚の中間プレート250を介して並列配置されているとともに、このような内リンクユニット240がチェーン幅方向の最も外側に配置された外プレート260の前後一対のピン孔に圧入嵌合する前後一対の連結ピン270によりチェーン長手方向に多数連結されている。
そして、ブシュ230と連結ピン270との間には、潤滑油が封入されている。
さらには、中間プレート250は、連結ピン270に対して遊嵌されている。
まず、図4および図5に示すように、外プレート260には、内側面を凹陥させて、すなわち、凹ませて陥らせた外側面に膨出させたオフセット状態の第1ブシュ軸支用環状凹部261が形成されている。
そして、内プレート210の外側面から一部突出したブシュ突出端部231を第1ブシュ軸支用環状凹部261でそれぞれ囲繞支持することで、外プレート260の内側面と該外プレート260に対向する内プレート210の外側面との間に潤滑油を漏出阻止する第1油溜り用ラビリンス構造L1を形成している。
そして、内プレート210の外側面から一部突出したブシュ突出端部231を第2ブシュ軸支用環状凹部251でそれぞれ囲繞支持することで、中間プレート250の内側面と該中間プレート250に対向する内プレート210の外側面との間に潤滑油を漏出阻止する第2油溜り用ラビリンス構造L2を形成している。
さらに、チェーン幅方向に並列配置された2枚の中間プレート250の対向面側、すなわち、外側面側にそれぞれ形成された環状膨出部252の外周面には、この2つの環状膨出部252に跨った状態でシールリング280が遊嵌されており、これにより、中間プレート250の外側面と環状膨出部252の外周面とシールリング280との間には、潤滑油を漏出阻止する第3油溜り用ラビリンス構造L3がシール構造Sとして形成されるようになっている。
また、本発明の無給油多列チェーン200で言うところの「内プレート210の内側面」とは、組み込まれた内リンクユニット240の内側に面した側面を意味しており、「内プレート210の外側面」とは、組み込まれた内リンクユニット240の外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーン200で言うところの「外プレート260の内側面」とは、チェーンの内側に面した側面を意味しており、「外プレート260の外側面」とは、チェーンの外側に面した側面を意味している。
また、本発明の無給油多列チェーン200で言うところの「中間プレート250の内側面」とは、最も近接する内リンクユニット240側に面した側面を意味しており、「中間プレート250の外側面」とは、隣接配置された中間プレート250側に面した側面を意味している。
したがって、このような中間プレート250の対向面、すなわち、外側面と環状膨出部252の外周面とシールリング280との間に生じた潤滑油の漏出径路が複雑に屈曲して油溜りを発揮する第3油溜り用ラビリンス構造L3となって、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面との間に封入された潤滑油が中間プレート250の隣接する相互間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外部塵埃が中間プレート250の隣接する相互間からブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面との間に侵入することを抑制できるので、ブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止でき、また、中間プレート250が連結ピン270に遊嵌されているため、チェーン切り継ぎなどの分解組み付け作業を容易に達成できる。
したがって、これら第1油溜り用ラビリンス構造L1および第2油溜り用ラビリンス構造L2がその複雑に屈曲した形状によって油溜り機能を発揮して、チェーン走行時の周回走行によって生じる遠心力などに起因してブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面との間に封入された潤滑油が外プレート260と内プレート210との間および中間プレート250と内プレート210との間から外部に漏出することを抑制できるとともに、外プレート260と内プレート210との間および中間プレート250と内プレート210との間から外部塵埃がブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面との間に侵入することを抑制できるので、ブシュ230の内周面と連結ピン270の外周面の摩耗損傷を低減してチェーン摩耗伸びを長期に亘って防止できる。
第1ブシュ軸支用環状凹部261の断面係数とそれ以外のプレート部分の断面係数とが同程度となるので、第1ブシュ軸支用環状凹部261を形成することによる外プレート260の強度低下を抑制できるとともに、外プレート260のプレス打ち抜き加工を行う際に、外プレート260の内側面を凹陥させて外側面へ膨出させる形状の金型を用いるだけで、外プレート260の打ち抜き加工と第1ブシュ軸支用環状凹部261の形成加工とを同時に行うことができるので、外プレート260の打ち抜き加工とは別途に第1ブシュ軸支用環状凹部261を形成する研削やミーリングなどの機械加工を外プレート260に施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できる。
したがって、第2ブシュ軸支用環状凹部251および環状膨出部252の断面係数とそれ以外のプレート部分の断面係数とが同程度となるので、第2ブシュ軸支用環状凹部251および環状膨出部252を形成することによる中間プレート250の強度低下を抑制できるとともに、中間プレート250のプレス打ち抜き加工を行う際に、中間プレート250の内側面を凹陥させて対向面、すなわち、外側面へ膨出させる形状の金型を用いるだけで、中間プレート250の打ち抜き加工と第2ブシュ軸支用環状凹部251および環状膨出部252の形成加工とを同時に行うことができるので、中間プレート250の打ち抜き加工とは別途に第2ブシュ軸支用環状凹部251および環状膨出部252を形成する研削やミーリングなどの機械加工を中間プレート250に施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できる。
そして、潤滑油の外部漏出を阻止するためにOリングなどのシール部材を外プレート260と内プレート210との間および中間プレート250と内プレート210に配設した際には、シール部材の摺接摩耗を防止して潤滑油の密封性を維持するために、シール部材と接触する外プレート260の内側面、中間プレート250の内側面、および、内プレート210の外側面に表面粗さを小さくする表面仕上げ加工を施す必要があったが、本発明の無給油多列チェーン200では、このような表面仕上げ加工を施す必要がなく、チェーンの製造負担を軽減できるなど、その効果は甚大である。
110、210 ・・・ 内プレート
120、220 ・・・ ローラ
130、230 ・・・ ブシュ
131、231 ・・・ ブシュ突出端部
140、240 ・・・ 内リンクユニット
150、250 ・・・ 中間プレート
151、251 ・・・ 第2ブシュ軸支用環状凹部
160、260 ・・・ 外プレート
161、261 ・・・ 第1ブシュ軸支用環状凹部
170、270 ・・・ 連結ピン
180 ・・・ 軸受円筒部材
252 ・・・ 環状膨出部
280 ・・・ シールリング
S ・・・ シール構造
L1 ・・・ 第1油溜り用ラビリンス構造
L2 ・・・ 第2油溜り用ラビリンス構造
L3 ・・・ 第3油溜り用ラビリンス構造
Claims (5)
- 左右一対の内プレートに前後一対のブシュを圧入嵌合してなる内リンクユニットがチェーン幅方向に2枚の中間プレートを介して並列配置されているとともに、前記内リンクユニットがチェーン幅方向の最も外側に配置された外プレートの前後一対のピン孔に圧入嵌合する前後一対の連結ピンによりチェーン長手方向に多数連結され、前記ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油を封入してなる無給油多列チェーンにおいて、
前記中間プレートが、前記連結ピンに遊嵌されているとともに、
前記潤滑油を中間プレート間で漏出阻止するシール構造が、前記中間プレートの隣接する相互間に構成されていることを特徴とする無給油多列チェーン。 - 前記シール構造が、前記中間プレートのピン孔内に跨って軸受円筒部材を圧入嵌合することにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の無給油多列チェーン。
- 前記シール構造が、前記中間プレート間の対向面側に膨出形成された環状膨出部の外周面に跨ってシールリングを嵌合することにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の無給油チェーン。
- 前記潤滑油を外プレートの内側面と該外プレートに対向する内プレートの外側面との間で漏出阻止する第1油溜り用ラビリンス構造が、前記内プレートの外側面から一部突出したブシュ突出端部を前記外プレートの内側面を凹陥させて外側面に膨出させたオフセット状態の第1ブシュ軸支用環状凹部で囲繞支持することにより構成されているとともに、
前記潤滑油を中間プレートの内側面と該中間プレートに対向する内プレートの外側面との間で漏出阻止する第2油溜り用ラビリンス構造が、前記内プレートの外側面から一部突出したブシュ突出端部を前記中間プレートの内側面を凹陥させるように軸受円筒部材をピン孔内に跨って圧入嵌合して形成した第2ブシュ軸支用環状凹部で囲繞支持することにより構成されていることを特徴とする請求項2記載の無給油多列チェーン。 - 前記潤滑油を外プレートの内側面と該外プレートに対向する内プレートの外側面との間で漏出阻止する第1油溜り用ラビリンス構造が、前記内プレートの外側面から一部突出したブシュ突出端部を前記外プレートの内側面を凹陥させて外側面に膨出させたオフセット状態の第1ブシュ軸支用環状凹部で囲繞支持することにより構成されているとともに、
前記潤滑油を中間プレートの内側面と該中間プレートに対向する内プレートの外側面との間で漏出阻止する第2油溜り用ラビリンス構造が、前記内プレートの外側面から一部突出したブシュ突出端部を前記環状膨出部とオフセット状態で中間プレートの内側面を凹陥させた第2ブシュ軸支用環状凹部で囲繞支持することにより構成されていることを特徴とする請求項3記載の無給油多列チェーン。
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