JP4474919B2 - グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法 - Google Patents

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本発明はグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法に関し、さらに詳しくは、本発明は脱ケタール化反応を効率良く行うことのできるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法に関する。
ポリアルキレングリコール誘導体はその特性から潤滑油、発酵工業、医薬品原料、化粧品原料、合成樹脂原料など多くの分野で広く使用されている。その中でもグリセリンを原料に用い、1個の末端がアルキルまたはエーテル基で置換されたポリオキシアルキレン基と、2個の水酸基を有する誘導体(以下、グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体と総称する)は特に合成樹脂改質材料として有用である。
例えばグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体をポリウレタンの改質材料として使用した場合、ポリウレタン樹脂の側鎖にポリオキシアルキレン基を導入することができ、従来のポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールを代表とする両末端に水酸基を含有するポリオキシアルキレン誘導体を用いた場合とは異なる物性を有するポリウレタンが得られる。
グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体は、一般的にグリセリンのケタール化反応、アルキレンオキシド付加反応、アルキルまたはエーテル化反応および脱ケタール化反応の各工程を経て合成することができる。このうち脱ケタール化反応の製造方法に関して、これまでに文献等により多くの製造方法が開示されているが、例えば30重量%のリン酸でpHを4.0に調整して70℃で24時間撹拌し、50重量%水酸化ナトリウムで反応混合物のpHを6.5にし、生成したケトンを水とともに80℃、100mmHg以下で1時間かけて留去して脱ケタール化を行う方法や、10重量%塩酸を用いて混合物のpHを1.0に調整して60℃で1時間撹拌し、50重量%水酸化ナトリウムでpHを6.5に調整し、100℃、100mmHg以下、1時間で生成したケトンを水と共に留去して脱ケタール化を行う方法(例えば特許文献1)が知られている。
しかし、脱ケタール化反応において、上述のような加水分解処理終了後にアルカリ中和剤でpHを中性に調整した後、生成したケトン及び水を留去する方法では、ケタール基が完全に分解しない恐れがあり、その結果加水分解されなかったケタール基を含有する未反応物が残存し、グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体としての純度が低下してしまう。
このため、脱ケタール化反応がさらに効率良く進められ、且つ高純度のグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体を得る製造方法が求められていた。
特開昭64−13046号公報
本発明は、脱ケタール化反応を効率良く行えるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の条件で脱ケタール化反応を行うことにより、ケタール化反応が効率良く行え、且つケタール基がほぼ完全に分解されたグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体を得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、式(1)で表される化合物を酸加水分解により式(2)で表されるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体を得る工程において、式(1)で表される化合物100重量部に対し燐酸またはp−トルエンスルホン酸を0.2〜3重量部添加し、水分を5〜20重量%に調整後、密閉系で撹拌しながら加水分解処理を行ったのち、不活性ガスを吹き込みながら生成ケトンおよび水を留出させた後にアルカリで中和することを特徴とする式(2)で示されるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法である。
Figure 0004474919
(式中、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基、R3は炭素数1〜24のアルキル基もしくはアルケニル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは6〜150である。)
本発明の製造方法は、特定の条件を用いることにより、脱ケタール化反応を効率良く行なうことができる。本発明の製造方法により得られたグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体はケタールの残存が少ないため合成樹脂原料等各種用途に好適に使用することができる。
式(1)において、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基であり、メチル基もしくはエチル基である。R1、R2は同一でも異なっていても良い。式(1)及び式(2)において、R3は炭素数1〜24のアルキル基もしくはアルケニル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソセチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、ドコシル基などのアルキル基、アリル基、3−ブテニル基、メタリル基、2−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−3−ブテニル基、1,1,−ジメチル−2−プロペニル基、4−ペンテニル基、オレイル基などアルケニル基が挙げられ、好ましくはメチル基、アリル基であり、より好ましくはメチル基である。
AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表し、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基等が挙げられ、好ましくはオキシエチレン基、オキシプロピレン基である。nはオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、6〜150であり、好ましくは6〜100である。
式(1)で表される化合物は、公知の方法によって得ることができる。通常はグリセリンのケタール化、アルキレンオキシド付加反応、アルキルまたはアルケニルエーテル化反応の一連の工程を経て得られる中和された反応中間生成物である。
アルカリ触媒を用いてアルキルまたはアルケニルエーテル化反応を行った場合の液性はアルカリ性を呈するため、硫酸、塩酸、燐酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸などの酸を用いて公知の方法で中和を行うことができる。本発明の製造方法においては、pH5.0〜7.5の範囲に中和された式(1)で示された化合物を用いることが好ましい。pHが7.5を超えるとその後の脱ケタール化反応が不十分になる恐れがある。pHが5.0より低いとその後の工程に障害をきたす恐れがあり、例えば中和に塩酸を使用した場合、生成ケトンおよび水の留去時に一緒に塩酸ガスとなって放出される可能性があり、好ましくない。
脱ケタール化反応に用いる酸触媒は、燐酸もしくはp−トルエンスルホン酸を用いることができ、好ましくは燐酸である。その他の酸、例えば硫酸はpHが2.0以下となる強酸であり不安定なため好ましくなく、塩酸は生成ケトン及び水を留去する際に塩酸ガスが一緒に排出され効率が低下し、さらに配管の腐食を招く恐れがあり好ましくなく、酢酸ではケタール基を完全に分解する能力が劣るため好ましくない。燐酸は工業的に使用されている85%燐酸をそのまま添加してもよく、或いは水で希釈した上で添加してもよい。p−トルエンスルホン酸は工業的に使用されている一水和物を用いることができ、そのまま添加してもよく、或いは水で希釈して添加してもよい。酸触媒の添加量は式(1)で表される化合物100重量部に対して0.2〜3.0重量部、好ましくは0.3〜2.0重量部、さらに好ましくは0.4〜1.5重量部添加することが望ましい。0.2重量部に満たないとケタール基が完全に加水分解されない恐れがあり、3.0重量部を超えるとその後の逆中和により生成する中和塩の量が増え、濾過性が低下する恐れがある。酸触媒を0.2〜3.0重量部の範囲で添加された系のpHは原料物質の種類により若干異なるが、おおむね2.0〜3.7となる。
脱ケタール化に用いる酸触媒を添加後、反応系中の水分を5〜20重量%、好ましくは7〜18重量%、さらに好ましくは8〜15重量%となるように調整を行う。水分が5重量%に満たないとケタール基が完全に加水分解されない恐れがあり、20重量%を超えると水分の留出に時間を要し効率が低くなる。なお、式(1)で表される反応中間生成物はアルカリ触媒を用いてアルキルまたはアルケニルエーテル化反応を行ない、水を添加し塩析により分層させてアルカリ触媒の除去を行っている場合には、水分が含まれるため、水分が5重量%に満たない場合は5〜20重量%となるように水を添加して調整し、5〜20重量%の範囲内であれば新たに水を添加する必要性は無く、20重量%を超える場合は脱水により調整を行う。
脱ケタール化反応は、密閉系で撹拌しながら加水分解処理を行う。反応温度は60〜150℃、好ましくは70〜100℃の温度で行うことが望ましい。反応温度が60℃に満たないとケタール基が完全に加水分解しない恐れがあり、150℃を超えるとグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体が熱分解する恐れがあるため好ましくない。また、昇温中の段階で不活性ガスを吹き込み生成ケトン及び水を留出させてしまうと反応温度に到達するまでに時間がかかり、さらに水が大量に留出してしまいケタール基が完全に分解できなくなる恐れがある。処理時間は所定の反応温度に到達後4時間以内で行うことが望ましい。処理時間が所定の反応温度に到達後4時間を超えると効率が低くなる。反応終了後、不活性ガスを吹き込みながら生成ケトン及び水を留出させる。不活性ガスはチッソ、ヘリウム、ネオン、アルゴン等を用いることができ、生成ケトン及び水の留出が終了するまで行う。
生成ケトン及び水の留出が終了後、酸触媒をアルカリにより中和する。中和は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、炭酸ナトリウム等のアルカリを用いて公知の方法で中和を行うことができる。生成ケトン及び水を留出させずに中和を行うと平衡反応のためケタール基が完全に加水分解されない恐れがあり好ましくない。
また、中和塩を粗大化して濾過速度の向上を図る目的で水を加えても良い。水を加える場合は加水分解後の化合物100重量部に対して、2〜15重量部の範囲で加えることが好ましい。その後の精製処理は脱水、吸着剤を用いた処理、濾過による中和塩の除去等公知の方法で行うことができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。なお、得られた化合物の分析は下記に示す方法で行った。
水酸基価 JIS K−1557 6.4
動粘度 JIS K−2283
製造例1(分子量600のケタール基含有グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の合成)
イソプロピリデングリセロール462.0g(3.5モル)、および水酸化ナトリウム1.6g(0.04モル)を5リットル容オートクレーブに仕込み、系中を窒素で置換した後、撹拌しながら50℃まで昇温し、−0.05MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で1時間アルコラート化処理を行った。次いで100℃まで昇温し、エチレンオキシド1750g(39.8モル)を計量槽に計り取り、125℃、0.5MPa(ゲージ圧力)以下の条件でエチレンオキシドを8時間かけて圧入し、さらに1時間反応を続けた。次に85℃まで降温し、未反応のエチレンオキシドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。反応物の一部を抜き取り、中和、脱水及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は97.6KOHmg/g、動粘度(40℃)は48.4mm2/sであった。
50℃以下まで冷却後、水酸化カリウム471g(8.4モル)を仕込み、系中を窒素で置換した後−0.097MPa(ゲージ圧力)以下とし、85℃まで昇温後メチルクロリド212g(4.2モル)を仕込み、さらに125℃まで昇温し4時間メチルエーテル化反応を行った。終了後85℃まで降温し、未反応のメチルクロリドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。次に水1410gを加えて15分間撹拌後1時間静置させて分層した水層の除去を行い、希塩酸で中和しpHを6.6に調整した。得られた反応物の水分を測定したところ、10.6重量%であった。並行して未中和の反応物の一部をとり、脱水、吸着処理及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は3.3KOHmg/g、動粘度(40℃)は27.3mm2/sであった。
本発明例1
製造例1で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸1.5g(添加量0.5重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.6、水分は10.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後2時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.3に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(3)に示す化合物180gを得た。得られた化合物の水酸基価は185KOHmg/g、動粘度(40℃)は61.5mm2/sであった。
ケタール基が切断されているかどうかの判断は、水酸基価または13C−NMR分析を行い化学シフト値がケタール基由来の27ppm及び109ppmのシグナルの検出の有無により判断を行なった。13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルは検出されず、ケタール基がほぼ完全に分解された。
Figure 0004474919
本発明例2
製造例1で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、p−トルエンスルホン酸一水和物1.3g(添加量0.5重量部)を添加した。酸添加後のpHは3.0、水分は10.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後3時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.8に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(3)に示す化合物178gを得た。得られた化合物の水酸基価は183KOHmg/g、動粘度(40℃)は61.7mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルは検出されず、ケタール基がほぼ完全に分解された。
比較例1
製造例1で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85%燐酸0.3g(添加量0.1重量部)を添加した。酸添加後のpHは4.0、水分は10.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後3時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.7に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(3)に示す化合物183gを得た。得られた化合物の水酸基価は131KOHmg/g、動粘度(40℃)は50.3mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
比較例2
製造例1で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸1.5g(添加量0.5重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.6、水分は10.6重量%であった。窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去しながら80℃まで昇温した。80℃到達後2時間継続して脱ケタール化反応を行った。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.1に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(3)に示す化合物189gを得た。得られた化合物の水酸基価は75.3KOHmg/g、動粘度(40℃)は36.3mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
比較例3
製造例1で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸0.3g(添加量0.1重量部)を添加した。酸添加後のpHは4.0、水分は10.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後2時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.9に調整し、80℃で窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(3)に示す化合物193gを得た。得られた化合物の水酸基価は113KOHmg/g、動粘度(40℃)は45.7mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
製造例2(分子量約2000のケタール基含有グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の合成)
イソプロピリデングリセロール171.6g(1.3モル)、および水酸化カリウム1.7g(0.03モル)を5リットル容オートクレーブに仕込み、系中を窒素で置換した後、撹拌しながら50℃まで昇温し、−0.05MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で1時間アルコラート化処理を行った。次いで100℃まで昇温し、エチレンオキシド2600g(59.1モル)を計量槽に計り取り、125℃、0.5MPa(ゲージ圧力)以下の条件でエチレンオキシドを12時間かけて圧入し、さらに1時間反応を続けた。次に75〜85℃まで降温し、未反応のエチレンオキシドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。反応物の一部を抜き取り、中和、脱水及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は28.2KOHmg/g、動粘度(100℃)は45.5mm2/sであった。
50℃以下まで冷却後、水酸化カリウム350g(6.2モル)を仕込み、系中を窒素で置換した後−0.097MPa(ゲージ圧力)以下とし、85℃まで昇温後メチルクロリド101g(2.0モル)を仕込み、さらに125℃まで昇温し4時間メチルエーテル化反応を行った。終了後85℃まで降温し、未反応のメチルクロリドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。次に水1400gを加えて15分間撹拌後1時間静置させて分層した水層の除去を行い、希塩酸で中和しpHを6.8に調整した。得られた反応物の水分を測定したところ、10.3重量%であった。並行して未中和の反応物の一部をとり、脱水、吸着処理及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は0.7KOHmg/g、動粘度(100℃)は40.1mm2/sであった。
本発明例3
製造例2で得られた反応物250gを溶解後撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸3.0g(添加量1.0重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.3、水分は10.4重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後3時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.0に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(4)に示す化合物211gを得た。得られた化合物の水酸基価は50.0KOHmg/g、動粘度(100℃)は46.6mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルは検出されず、ケタール基がほぼ完全に分解されていた。
Figure 0004474919
比較例4
製造例2で得られた反応物250gを溶解後撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、90重量%酢酸2.8g(添加量1.0重量部)を添加した。酸添加後のpHは4.4、水分は10.3重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後1時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.7に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(4)に示す化合物215gを得た。得られた化合物の水酸基価は5.6KOHmg/g、動粘度(100℃)は40.8mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
製造例3(分子量約580のケタール基含有グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の合成)
イソプロピリデングリセロール528g(4.0モル)、およびナトリウムメトキシド2.4g(0.04モル)を5リットル容オートクレーブに仕込み、系中を窒素で置換した後、撹拌しながら50℃まで昇温し、−0.05MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で1時間アルコラート化処理を行った。次いで100℃まで昇温し、エチレンオキシド1760g(40.0モル)を計量槽に計り取り、125℃、0.5MPa(ゲージ圧力)以下の条件でエチレンオキシドを12時間かけて圧入し、さらに1時間反応を続けた。次に85℃まで降温し、未反応のエチレンオキシドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。反応物の一部を抜き取り、中和、脱水及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は103KOHmg/g、動粘度(25℃)は42.9mm/sであった。
50℃以下まで冷却後、水酸化ナトリウム400g(10.0モル)を仕込み、系中を窒素で置換した後85℃まで昇温後アリルクロリド367.2g(4.8モル)を仕込み、さらに125℃まで昇温し3時間アリルエーテル化反応を行った。終了後85℃まで降温し、未反応のアリルクロリドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。次に水1600gを加えて15分間撹拌後1時間静置させて分層した水層の除去を行い、希塩酸で中和しpHを6.5に調整した。得られた反応物の水分を測定したところ、13.6重量%であった。並行して未中和の反応物の一部をとり、脱水、吸着処理及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は2.2KOHmg/g、動粘度(25℃)は42.8mm2/sであった。
本発明例4
製造例3で得られた反応物250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸0.6g(添加量0.2重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.9、水分は13.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後1時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.2に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(5)に示す化合物182gを得た。得られた化合物の水酸基価は191KOHmg/g、動粘度(25℃)は115.3mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルは検出されず、ケタール基がほぼ完全に分解されていた。
Figure 0004474919
比較例5
製造例3で得られた反応物を脱水により水分を4.0重量%に調整されたポリエーテル250gを撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸1.5g(添加量0.5重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.5、水分は4.1重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後2時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.9に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(5)に示す化合物186gを得た。得られた化合物の水酸基価は153KOHmg/g、動粘度(25℃)は98.4mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
製造例4(分子量約3000のケタール基含有グリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の合成)
イソプロピリデングリセロール99g(0.75モル)、およびナトリウムメトキシド2.5g(0.046モル)を5リットル容オートクレーブに仕込み、系中を窒素で置換した後、撹拌しながら100℃まで昇温し、エチレンオキシド2389g(54.3モル)を計量槽に計り取り、125℃、0.5MPa(ゲージ圧力)以下の条件でエチレンオキシドを13時間かけて圧入し、さらに1時間反応を続けた。次に85℃まで降温し、未反応のエチレンオキシドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。反応物の一部を抜き取り、中和、脱水及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は20.0KOHmg/g、動粘度(100℃)は79.0mm2/sであった。
50℃以下まで冷却後、水酸化カリウム247g(4.4モル)を仕込み、系中を窒素で置換した後−0.097MPa(ゲージ圧力)以下とし、85℃まで昇温後メチルクロリド66g(1.3モル)を仕込み、さらに125℃まで昇温し4時間メチルエーテル化反応を行った。終了後85℃まで降温し、未反応のメチルクロリドを−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で除去を行った。次に水1000gを加えて15分間撹拌後1時間静置させて分層した水層の除去を行い、希塩酸で中和しpHを6.5に調整した。得られた反応物の水分を測定したところ、11.5重量%であった。並行して未中和の反応物の一部をとり、脱水、吸着処理及び濾過により精製サンプルを得、分析を行ったところ反応中間生成物の水酸基価は0.7KOHmg/g、動粘度(100℃)は71.5mm2/sであった。
本発明例5
製造例4で得られた反応物250gを溶解後撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸8.8g(添加量3.0重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.1、水分は11.6重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後2時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.4に調整した後水15gを添加し110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(6)に示す化合物207gを得た。得られた化合物の水酸基価は34.6KOHmg/g、動粘度(100℃)は81.2mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルは検出されず、ケタール基がほぼ完全に分解されていた。
Figure 0004474919
比較例6
製造例4で得られた反応物250gを溶解後撹拌羽根、窒素吹き込み管、熱電対及び冷却管を取り付けた500ml四ツ口フラスコに仕込み、85重量%燐酸3.0g(添加量1.0重量部)を添加した。酸添加後のpHは2.3、水分は11.5重量%であった。密閉状態で80℃まで昇温し、80℃到達後4時間継続して脱ケタール化反応を行った。反応終了後10重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7.0に調整し、80℃で窒素バブリングにより生成したアセトン及び水を系外に留去した。次いで110℃、−0.097MPa(ゲージ圧力)以下、窒素バブリング中で水分の除去を行い、濾過により式(6)に示す化合物209gを得た。得られた化合物の水酸基価は24.6KOHmg/g、動粘度(100℃)は78.3mm2/sであった。また、13C−NMR分析の結果、ケタール基由来の化学シフト値27ppm及び109ppmのシグナルが検出され、ケタール基が残存していた。
結果を表1に示す。表の結果より、本発明の製造方法は簡便な方法で高純度のグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体が得られることが分かる。このことから、本発明の製造方法により得られたグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体は、合成樹脂原料等の各種用途に好適に使用することができることが判明した。これに対し、酸添加量が少ない場合(比較例1、比較例3)、燐酸及びp−トルエンスルホン酸以外の酸を使用した場合(比較例4)、水分の少ない場合(比較例5)、アセトン及び水の留出方法と中和の順番が本発明例と異なる場合(比較例2、比較例3、比較例6)はいずれもケタール基が残存しており、純度が低下しているのが分かる。
Figure 0004474919
1)PTS酸:p−トルエンスルホン酸一水和物
2)脱ケタール化方法
A法:密閉系で脱ケタール化→窒素バブリングによりアセトン及び水を留出→中和
B法:窒素バブリングによりアセトン及び水を留出しながら脱ケタール化→中和
C法:密閉系で脱ケタール化→中和→窒素バブリングによりアセトン及び水を留出

Claims (1)

  1. 式(1)で表される化合物を酸加水分解により式(2)で表されるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体を得る工程において、式(1)で表される化合物100重量部に対し燐酸またはp−トルエンスルホン酸を0.2〜3重量部添加し、水分を5〜20重量%に調整後、密閉系で撹拌しながら加水分解処理を行ったのち、不活性ガスを吹き込みながら生成ケトンおよび水を留出させた後にアルカリで中和することを特徴とする式(2)で示されるグリセリンポリアルキレングリコールエーテル誘導体の製造方法。
    Figure 0004474919
    (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基、R3は炭素数1〜24のアルキル基またはアルケニル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは6〜150である。)
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