JP4474754B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内を快適な環境状態するための空調ユニットにおける各電気部品の一体化によるコストダウン、ワイヤハーネスの電線本数の削減、省スペース化、組付工数低減等の効果を備えた車両用空調装置に関するもので、特に少なくともCPU、メモリ等の機能を含んで構成されるマイクロコンピュータを取り付けた電気回路基板上にブロワコントローラ、空調制御用センサなどの少なくとも1個以上の電気部品を集中配置して空調ユニットに一体的に装着するようにした車両用空調装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば実開昭62−117480号公報においては、冷凍サイクルのエバポレータを収容するエバポレータケースの側面に蓋体を取り付け、この蓋体にエバポレータの温度を感知する感熱部を有する1個のサーモスイッチを設けることにより、サーモスイッチの感熱部が故障した場合に、エバポレータを取り外すことなく、容易にメンテナンスを行うことのできる車両用空調装置が記載されている。
【0003】
また、一般的な車両用空調装置においては、図27に示したように、車室内を空調するための空調ユニット100と、この空調ユニット100の各空調機器を制御するエアコンECU110とを備えている。なお、空調ユニット100は、内部に空気通路を形成するエバポレータケース101を有している。このエバポレータケース101内には、送風機、エバポレータ、ヒータコア、エアミックスドアおよび吹出口切替ドアが収容されている。また、エバポレータの側面には、送風機に連結する接続口102を有する蓋体103が取り付けられている。
【0004】
そして、エアコンECU110は、例えばCPU、メモリ(ROM、RAM)、入出力回路等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータがPCボード(印刷回路基板)と呼ばれるワンボード(電気回路基板)上に取り付けられたもので、エバ後温度センサ104等の制御用センサからのセンサ信号、およびエアコン操作パネル105に設置された各種スイッチからのスイッチ信号に基づいて、送風機を駆動するブロワコントローラ106、エアミックスドアを駆動するサーボモータ107、および吹出口切替ドアを駆動するサーボモータ108等を制御するように構成されている。
【0005】
なお、これらのエバ後温度センサ104等の制御用センサ、エアコン操作パネル105、ブロワコントローラ106およびサーボモータ107、108等の空調制御用の電気部品は、それぞれ独立してインストルメントパネルの内部または近傍に設置されている。このため、複数本のワイヤハーネス(ワイヤリングハーネス)109によって各空調制御用の電気部品同士を電気的に接続している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実開昭62−117480号公報に記載の車両用空調装置においては、蓋体に1個のサーモスイッチを設けているだけなので、ワイヤハーネスの電線本数の削減、複数の電気部品の一体化によるコストダウン、省スペース化、組付工数低減等の効果を備えるものではない。また、図27に示した従来の車両用空調装置においては、複数本のワイヤハーネス109によって各空調制御用の電気部品同士、例えばエアコンECU110と各種センサや各種スイッチとを電気的に接続しているので、ワイヤハーネス109の電線本数が多くなる。このため、車両への搭載スペースが非常に大きく、組付工数が多くなるので、コストアップにつながるという問題が生じている。
【0007】
また、ブロワコントローラ106等の発熱部品は、エバポレータで冷やされた冷風が当たるようにエバポレータケース101に穴を開けて、内部に突出するよに搭載されているが、その搭載位置によっては通風抵抗等により騒音が上昇してしまう。このため、あまり空気通路内に出っ張らないように発熱部品をエバポレータケース101に取り付けるようにしているので、発熱部品を効率良く冷却することができず、その発熱部品の性能を低下させてしまうという問題が生じている。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、空調制御回路部品と電気部品とを接続するワイヤハーネスの電線本数を削減することができ、且つ省スペース化を図ることのできる車両用空調装置を提供することにある。また、空調制御回路部品と電気部品の組付工数を低減することにより、製品コストを低減することのできる車両用空調装置を提供することにある。さらに、エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触圧を確保することのできる車両用空調装置を提供することにある。また、省線化および低コスト化を図ることのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項に記載の発明によれば、クーラユニットケースの作業窓を塞ぐためのエバ蓋ケースの外壁面に一体的に装着されて、少なくともCPU、メモリ等の機能を含んで構成される空調制御回路部品が搭載された電気回路基板上に、電力が供給されると電気的な作動を行うと共に、空調制御回路部品との間で信号の入出力を行う1個または複数個の電気部品を集中配置してモジュール化を図ることにより、電源を共通化することもできるので、更にコストダウンおよび省線化をすることができる。また、電気回路基板に機械的に取り付けられ、且つ空調制御回路部品または電気部品に電気的に接続されたエバ後温度センサの感熱部を、エバポレータの側面に接触するように取り付けることにより、エバ後温度センサの感熱部がエバ蓋ケースの周辺温度の影響を受けることなく、エバ後温度センサによってエバポレータの側面温度を正確に検出することができる。
【0015】
そして、エバ蓋ケース、エバ後温度センサの感熱部をエバポレータの側面へ押圧するセンサ押圧部を有し、センサ押圧部は、エバ蓋ケースに樹脂材料により一体成形されて、弾性変形可能に設けられている。これにより、エバ蓋ケースをクーラユニットケースの作業窓を塞ぐようにクーラユニットケースに装着するだけで、エバ後温度センサの感熱部の設置およびエバ後温度センサの感熱部のエバポレータの側面への接触圧の確保を行うことができる
【0016】
請求項ないし請求項のうちいずれかに記載の発明によれば、略環状のシール材や略板状のシール材を設けることにより、エバ蓋ケースの外部への水洩れを防止することができる。また、エバ蓋ケースの内壁面において貫通穴を塞ぐゴム系のシール材を設けることにより、エバ蓋ケースの外部への水洩れまたは風洩れを防止することができる。また、請求項に記載の発明によれば、電気回路基板でエバ蓋ケースの一部を形成するようにしても良い。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕
図1ないし図5は本発明の第1実施形態を示したもので、図1(a)、(b)は電気回路基板を組み付けたエバ蓋ケースを示した図で、図2はセミセンター置きタイプの空調ユニットを示した図で、図3は自動車等の車両のインストルメントパネルを示した図で、図4は自動車用オートエアコンの全体構成を示した図である。
【0029】
本実施形態の自動車用オートエアコンは、車室内のセンターコンソール内に配置されて、車室内に向かう空気を冷却または除湿または加熱して車室内を快適な状態にするための冷暖房両機能を持ったセミセンター置きタイプの空調ユニット(エアコンユニット)1と、この空調ユニット1に組み付けられる各空調機器(アクチュエータ)を電気的に制御して車室内温度と送風量を自動コントロールするマイクロコンピュータ90を電気回路基板9上に取り付けて構成された空調制御装置(以下エアコンECUと呼ぶ)10とを備えている。
【0030】
空調ユニット1は、内部に空気通路2を形成する空調ダクト3を有している。この空調ダクト3は、例えばポリプロピレン樹脂(PP)により一体成形されている。そして、空調ダクト3の空気上流側には、内外気(吸込口)モードを切り替える内外気切替手段、および車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機(いずれも図示せず)が接続されている。
【0031】
内外気切替手段は、車室内空気(以下内気と呼ぶ)を吸い込むための内気吸込口4aおよび車室外空気(以下外気と呼ぶ)を吸い込むための外気吸込口4bが形成された内外気切替箱4と、内気吸込口4aまたは外気吸込口4bを選択的に開閉することで内外気モードを変更するための内外気切替ドア5と、この内外気切替ドア5を駆動するアクチュエータとしてのサーボモータ6とから構成されている。
【0032】
遠心式送風機は、内外気切替手段の空気下流側に接続されて、ベルマウス状の吸入口を有するスクロールケース11と、このスクロールケース11内に回転自在に収容された遠心式ファン12と、この遠心式ファン12を回転駆動するブロワモータ13と、このブロワモータ13を通電制御するブロワ駆動回路(以下ブロワコントローラと呼ぶ)14とから構成されている。
【0033】
空調ダクト3の空気下流側には、吹出口モードを切り替える吹出口切替手段が設けられている。この吹出口切替手段は、吹出口切替箱を形成するクーラユニットケースとしてのエバポレータケース(ヒータケースとも言う)7を有している。このエバポレータケース7内には、エバポレータ15、ヒータコア16およびエアミックス(A/M)ドア17が収容されている。
【0034】
先ず、エバポレータ15は、空調ダクト3内を流れる空気と冷媒とを熱交換させることで空気を冷却する冷却用熱交換器で、自動車用オートエアコンの冷凍サイクルを構成する要素の1つである。本実施形態の冷凍サイクルは、コンプレッサ21からコンデンサ22、レシーバ23、膨張弁24およびエバポレータ15を介してコンプレッサ21に冷媒循環するように構成されたものである。なお、コンプレッサ21は、コンプレッサ駆動回路25により通電制御される電磁クラッチ26を介してエンジンの回転動力が伝達されることにより回転駆動される。
【0035】
次に、ヒータコア16は、自動車のエンジンの冷却水を暖房用熱源として、空調ダクト3内を流れる空気を冷却水と熱交換させることで加熱する加熱用熱交換器である。そして、A/Mドア17は、第2アクチュエータとしてのサーボモータ18により設定される開度に応じて、ヒータコア16を通過する空気量とヒータコア16を迂回する空気量とを調節して、車室内に吹き出す空気の吹出温度を調整する。なお、サーボモータ18には、A/Mドア17の開度を検出するポテンショメータ(本発明の位置検出手段に相当する)19が設けられ、エアコンECU10のマイクロコンピュータ90の入力端子に接続されている。
【0036】
そして、エバポレータケース7の空気下流側には、デフロスタ(DEF)吹出口7aと、センタフェイス(FACE)吹出口7bおよびサイドフェイス(FACE)吹出口7cと、フロントフット(FOOT)吹出口7dと、リヤフット(FOOT)吹出口7eとが形成されている。
【0037】
DEF吹出口7aは、車室内のフロント窓ガラス30の内面に向けて空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口である。FACE吹出口7b、7cは、車両乗員の頭胸部に向けて空調風(主に冷風)を吹き出すための吹出口である。FOOT吹出口7dは、前部座席の車両乗員の足元部に向けて空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口で、FOOT吹出口7eは、後部座席の車両乗員の足元部に向けて空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口である。
【0038】
そして、少なくともDEF吹出口7a、FACE吹出口7bおよびFOOT吹出口7dは、モード切替ドア(吹出口切替ドア)31〜33によって選択的に開閉されるように構成されている。これらのモード切替ドア31〜33は、第1アクチュエータとしてのサーボモータ34〜36によって駆動される。ここで、サーボモータ6、18、34〜36には、図5に示したように、それぞれ歯車減速機構が組み付けられている。
【0039】
この歯車減速機構は、サーボモータ6、18、34〜36の回転軸40にウォームギヤ41が取り付けられている。そのウォームギヤ41は、斜歯歯車42と噛み合っている。そして、斜歯歯車42の出力側には、平歯歯車43が一体成形されている。なお、44は斜歯歯車42および平歯歯車43の回転軸45を回転自在に支持する軸受部である。
【0040】
エアコンECU10は、イグニッションスイッチ(IG・S/W)46またはアクセサリースイッチ(ACC・S/W)47がONされると、作動するもので、CPU(演算部、制御部、レジスタ部を有する中央演算装置)、ROM(読み出し専用メモリ)、RAM(読み出しと書き込みができるメモリ)、入出力回路(I/Oポート)、A/D変換回路(A/D変換器)、タイマー回路等の機能を含んで構成される空調制御用のマイクロコンピュータ(ワンボードコンピュータ)90により構成されている。このマイクロコンピュータ90は、本発明の空調制御回路部品に相当するもので、空調制御用集積回路または空調制御用電子回路を構成し、ECUカバー(図示せず)により覆われている。
【0041】
なお、本実施形態では、マイクロコンピュータ90として、これらの全機能が複数個のLSIにより構成されたマルチチップマイクロコンピュータが用いられている。このため、マイクロコンピュータ90は、1枚の板、つまりPCボード(印刷回路基板)と呼ばれる電気回路基板9上に、少なくともCPU、ROM、RAM、I/Oポートを構成する複数個のLSIが取り付けられている。なお、複数個のLSIは、ワンチップCPU(マイクロプロセッサ)を構成するLSI(91)、メモリ(ROM、RAM)により構成されるLSI(92、93)、および入出力回路(I/Oポート)を構成するLSI等よりなる。
【0042】
そのマイクロコンピュータ90の出力端子には、ブロワコントローラ14、コンプレッサ駆動回路25、サーボモータ6、18、34〜36が接続されている。なお、マイクロコンピュータ90とその周辺回路は+5Vで動くように構成されているので、マイクロコンピュータ90は、バッテリ48を電源として+5V電圧を供給する電源回路49を有している。ここで、エアコンECU10を電気回路基板9に搭載された全ての電気部品(空調制御回路部品や駆動モータ部品等)によって構成しても良い。
【0043】
マイクロコンピュータ90の入力端子には、自動車の車室内の前面に設けられたインストルメントパネル(ダッシュパネル、ダッシュボードとも言う)50に設置されたエアコン操作パネル51の各種スイッチ、内気温センサ(内気温検出手段)52、外気温センサ(外気温検出手段)53、日射センサ(日射検出手段)54、エバ後温度センサ(冷却度合検出手段)55、冷却水温センサ(冷却水温検出手段)56、冷媒圧力センサ(冷媒圧力検出手段)57、エンジン回転速度センサ(エンジン回転速度検出手段)58および車速センサ(車速検出手段)59等の各種センサからのアナログ信号をA/D変換回路でディジタル信号に変換したものが入力される。
【0044】
これらのうちエバ後温度センサ55は、エバポレータ15の側面温度を検出する温度センサで、リードワイヤ62の端部が電気回路基板9に機械的に取り付けられている。また、エバ後温度センサ55は、マイクロコンピュータ90に電気的に接続されたリードワイヤ62を介してエバポレータケース7内部に配設される感熱部(センダ部)61がエバポレータ15のサイドプレート(本発明の冷却用熱交換器の側面に相当する)に接触するように取り付けられている。
【0045】
そして、冷媒圧力センサ57は、冷凍サイクルの高圧または低圧を検出する。なお、内気温センサ52、外気温センサ53、エバ後温度センサ55および冷却水温センサ56には、サーミスタが使用されている。また、エバ後温度センサ55は、エバポレータ15を通過した直後の空気温度を検出するように設置しても良い。
【0046】
ここで、本実施形態のエバポレータケース7の側面に設けられた作業窓、つまりエバポレータ15の側面には、例えばポリプロピレン樹脂(PP)製のエバ蓋ケース8が締結等により着脱自在に取り付けられている。そのエバ蓋ケース8には、図1(a)、(b)および図2に示したように、マイクロコンピュータ、ブロワコントローラ14、サーボモータ18、34〜36、ポテンショメータ19、電源回路49およびエバ後温度センサ55等の電気部品を統合するための1つの電気回路基板9が一体的に装着されている。
【0047】
また、エバ蓋ケース8には、遠心式送風機の空気下流側、つまりスクロールケース11の吐出口に連通させるための接続口8aと、ブロワコントローラ14およびエバ後温度センサ55の感熱部61を空気通路2内に露出させるために穴部(図示せず)とが設けられている。なお、ブロワコントローラ14は、例えばMOSFET等の発熱部品で、エバポレータ15のサイドプレート(本発明の冷却用熱交換器の側面に相当する)に電気絶縁性に優れた絶縁部材としての絶縁シート(図示せず)を介して接触するように取り付けられている。
【0048】
電気回路基板9は、例えばガラス入りエポキシ系樹脂製の電気配線基板(空調制御回路基板、ECU基板、PCボード、印刷回路基板、ワンボードとも言う)で、エバ蓋ケース8の外壁面に一体的に装着されている。具体的には、エバ蓋ケース8に形成された穴部を塞ぐように接着または締結により固定されている。なお、電気回路基板9は、プリント基板状のバスバー(金属接続片)を収納し、リレー、ヒューズ、サーキットブレーカ等の部品も組み込んだジャンクションブロック(J/B)と接続されていても良い。
【0049】
〔第1実施形態の特徴〕
次に、本実施形態の自動車用オートエアコンの特徴を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0050】
本実施形態では、エバポレータ15の側方に位置するエバ蓋ケース8の外壁面に一体的に装着された電気回路基板9に、マイクロコンピュータ90、ブロワコントローラ14、サーボモータ18、34〜36、ポテンショメータ19、電源回路49およびエバ後温度センサ55等の電気部品(本発明の第1の電気に相当する)を直接集中的に搭載している。
【0051】
それによって、従来の技術では電気部品同士の結線のために必要となっていたコネクタやワイヤハーネスやリードワイヤを廃止することができる。これにより、ブロワコントローラ14、サーボモータ18、34〜36、ポテンショメータ19、電源回路49およびエバ後温度センサ55をマイクロコンピュータ90に結線するためのワイヤハーネスやリードワイヤの電線本数を大きく削減することができる。
【0052】
また、本実施形態では、例えばMOSFET等で構成されるブロワコントローラ14をエバポレータ15の側面に取り付けている。すなわち、電気回路基板9に搭載されているブロワコントローラ14の発熱部をエバ蓋ケース8の穴部よりエバポレータ15側に突出させて、エバポレータ15のサイドプレートに絶縁シートを介して発熱部が接触するようにして、ブロワコントローラ14の発熱部の冷却(空冷)を行うようにしている。
【0053】
それによって、従来の技術では空気通路内に大きく突出させた冷却フィンで冷却していた発熱部品に対し、冷却フィンを廃止することができる。また、冷却フィンを廃止することにより、空気通路2内の通風抵抗を低減できるので、自動車用オートエアコンの作動時の低騒音化に寄与することができる。このため、ブロワコントローラ14の発熱部を効率良く冷却することができるので、ブロワコントローラ14の性能を向上することができる。
【0054】
また、エバ後温度センサ55の感熱部(センダ部)をエバポレータ15の側面に接触させて、エバポレータ15の側面温度を検出するように取り付けているので、エバ後温度センサ55がエバ蓋ケース8に接触することはない。これにより、エバ蓋ケース8およびエバポレータケース7の周辺温度の影響を受けることなく、エバ後温度センサ55によってエバポレータ15の側面温度を正確に検出することができる。
【0055】
ここで、本実施形態では、マイクロコンピュータ90の出力端子とコンプレッサ駆動回路25およびサーボモータ6との接続、更にマイクロコンピュータ90の入力端子とエアコン操作パネル51の各種スイッチ、内気温センサ52、外気温センサ53、日射センサ54、冷却水温センサ56、冷媒圧力センサ57、エンジン回転速度センサ58および車速センサ59との接続、すなわち、電気回路基板9に集中搭載されない他の電気部品とマイクロコンピュータ90の入力端子との接続は、フラットワイヤを用い、コネクタは使用しない。
【0056】
そして、エバ蓋ケース8の電気回路基板9に集中している電気部品を覆うECUカバーを組み付けると同時に、他の電気部品を結線するようにしている。それによって、電気回路基板9に集中搭載されない他の電気部品との接続に関しても、フラットワイヤ(FPC、FFC)やバスバー等を使用することにより、コネクタを廃止することができる。さらに、通常はインストルメントパネル50の内部または近傍に配置される他のボデー制御用のECUや操作パネルとの通信を多重通信とすることにより、ワイヤハーネスやリードワイヤの電線本数を大きく削減することができる。
【0057】
以上により、本実施形態の自動車用オートエアコンにおいては、空調ダクト3のエバポレータケース7のエバ蓋ケース8に一体的に装着された電気回路基板9に複数の電気部品(空調制御回路部品や駆動モータ部品等)を集中配置してモジュール化することで、コネクタの個数やワイヤハーネスやリードワイヤの電線本数を大きく削減することができるので、省スペース化の低減化を図ることができる。これにより、自動車用オートエアコンを制御するための電気部品の組付工数を大幅に低減することができるので、コストダウンを図ることができる。
【0058】
また、自動車用オートエアコンの制御に使用する電気部品に限らず、インストルメントパネル50の内部または近傍に配置される周辺の他のボデー制御用のECU、ジャンクションブロック(J/B)、ワイヤハーネスやリードワイヤ等の第2の電気部品も電気回路基板9に集中的に搭載することにより、インテグレーションリレー(電源系、信号系が集中しているジャンクションブロック(J/B)に電線を介さずに直接取り付ける複数機能を持つ一体化リレー)、IPS等の他の電気部品の発熱部を同時に冷却することができる。
【0059】
そして、マイクロコンピュータ90に電源を供給する電源回路49を、他のボデー制御用のECU(第2の電気部品)と共通化することもできるので、更にコストダウン、省線化(コネクタの個数削減化、ワイヤハーネスやリードワイヤの電線本数削減化)および組付工数の低減化を図ることができる。
【0060】
〔第2実施形態の構成〕
図6は本発明の第2実施形態を示したもので、図6(a)は電気回路基板を組み付けたエバ蓋ケースを示した平面図で、図6(b)はエバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した図である。
【0061】
本実施形態では、第1実施形態と同様にして、エバポレータケース7の側面に設けられた作業窓、つまりエバポレータケース7の側面を塞ぐエバ蓋ケース8の外壁面に一体的に装着された電気回路基板9の表面上にマイクロコンピュータ90、ブロワコントローラ(MOSFET等の発熱部品)14、サーボモータ18、34〜36、ポテンショメータ19および電源回路49等の電気部品を集中配置(集中搭載)している。
【0062】
ここで、エバ後温度センサ55は、その温度検出部位である感熱部61をエバポレータ15の側面に接触させてエバポレータ15の側面温度を検出するようにした温度センサ(サーミスタ)であり、エバ蓋ケース8の外壁面に装着された電気回路基板9に形成された穴部(図示せず)とエバ蓋ケース8に形成された開口部63をリードワイヤ62が貫通した形で、電気回路基板9の表面上のマイクロコンピュータ90のA/D変換回路に電気的に接続されている。
【0063】
そして、エバ蓋ケース8には、樹脂材料により一体成形されたセンサ押圧部(ヒンジ部)64が開口部63に対応して設けられている。このセンサ押圧部64は、先端面にエバ後温度センサ55の感熱部61を保持するための凹状部65を有し、エバ後温度センサ55の感熱部61をエバポレータ15の側面側に付勢するように弾性変形可能に設けられ、エバ後温度センサ55の感熱部61のエバポレータ15の側面への接触圧を確保することが可能である。
【0064】
また、エバ蓋ケース8の内壁面とエバポレータ15の側面との間には、センサ押圧部64の内側面の外周部からエバ蓋ケース8の開口部63回りの内壁面に渡って略環状のパッキン66が設けられている。そのパッキン66は、外周端部がエバ蓋ケース8の内壁面に接着剤等の接合手段を用いて固定され、エバ蓋ケース8の外部への水洩れや風洩れを防止するシール材である。
【0065】
〔第2実施形態の特徴〕
本実施形態のエバ蓋ケース8には、複数の電気部品を集中配置した電気回路基板9と、エバ後温度センサ55およびパッキン66がアッセンブリ化されており、この状態でエバ蓋ケース8が、空調ユニット(エバポレータケース7の側面)に組み付けられる。ここで、空調ユニット構成部品の寸法公差および組み付け公差により、エバポレータ15の側面とエバ蓋ケース8の内壁面との隙間(空き)のサイズが大きく変動する場合がある。このような場合でも、エバ蓋ケース8のセンサ押圧部64により、前記の隙間(空き)を吸収することができ、また、エバ後温度センサ55の感熱部61のエバポレータ15の側面への接触圧をも確保することができる。
【0066】
以上のことから、エバ後温度センサ55の感熱部61の接触部位をエバポレータ15側面のサイドプレートとし、エアコンECU10においてサイドプレート温度からエバポレータ15の通過した直後の空気温度を推定するようにしたことにより、エバ蓋ケース8を空調ユニットに組み付けることで、エバ後温度センサ55の取り付けも完了するため、従来の技術のようにエバ後温度センサをエバポレータの後面にクランプ等の取付金具を用いて固定する作業が必要なく、組み付け作業性を大幅に改善することができる。
【0067】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様な効果を達成できるだけでなく、エバ蓋ケース8を空調ユニット(エバポレータケース7の側面)に組み付けることで、エバ蓋ケース8の開口部63を液密的または気密的に塞ぐパッキン66の取り付けも完了し、エバ蓋ケース8の外部への水洩れや風洩れを防止することができる。これにより、組み付け作業性を更に改善することができる。
【0068】
〔第3実施形態〕
図7は本発明の第3実施形態を示したもので、エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した図である。
【0069】
本実施形態では、エバ蓋ケース8の開口部63の内周側に一体成形されたセンサ押圧部(ヒンジ部)64によって、エバ後温度センサ55の感熱部61のエバポレータ15側面への接触圧を確保している。ここで、エバ蓋ケース8の開口部63を塞ぐシール材としてのパッキン67は、エバ蓋ケース8の外壁面と電気回路基板9の裏面との間に装着されて、第2実施形態よりも更にエバ蓋ケース8の防水性を向上させるものである。なお、パッキン67は、電気回路基板9の裏面に接着剤等の接合手段を用いて接合され、電気回路基板9が締結具を用いてエバ蓋ケース8の外壁面に装着されることにより、エバ蓋ケース8の外壁面と電気回路基板9の裏面との間に装着される。
【0070】
〔第4実施形態〕
図8は本発明の第4実施形態を示したもので、エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した図である。
【0071】
本実施形態では、樹脂材料製のエバ蓋ケース8の内壁面側にモールド成形された金属材料製の板バネ68を設けている。この板バネ68は、エバ蓋ケース8を空調ユニット(エバポレータケース7の側面)に組み付けることでエバポレータ15の側面と接触する。また、本実施形態のエバ後温度センサ55は、板バネ68の内側面に接着剤等の接合手段を用いて固定されており、エバポレータケース7の側面に接触した板バネ68の温度を検出するものである。また、エバ後温度センサ55のリードワイヤ62が貫通するエバ蓋ケース8の貫通部69は、エバ蓋ケース8に防水構造を施すために、ブチルゴム等のゴム系シール材70でシールされている。
【0072】
〔第5実施形態〕
図9は本発明の第5実施形態を示したもので、エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した図である。
【0073】
本実施形態のエバ後温度センサ55の感熱部71は、エバ蓋ケース8を挟んで電気回路基板9の裏面とリードワイヤ72によって電気的に接続されている。そして、エバ蓋ケース8の内壁面とエバ後温度センサ55の感熱部71との間に設置されるゴム系パッキン73は、エバ蓋ケース8を空調ユニット(エバポレータケース7の側面)に組み付けた時の、エバ後温度センサ55の感熱部71のエバポレータ15の側面への接触圧を確保するものである。なお、エバ後温度センサ55のリードワイヤ72が貫通するエバ蓋ケース8の貫通部74は、空調ユニット(エバ蓋ケース8)からの風洩れを防止するために、ブチルゴム等のゴム系シール材75でシールされている。
【0074】
〔第6実施形態の構成〕
図10ないし図12は本発明の第6実施形態を示したもので、図10はエバ蓋ケースに複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図で、図11はエバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した図である。
【0075】
本実施形態では、エバポレータ15の側面、つまりエバポレータ15のサイドプレート15aの側方には、例えばポリプロピレン樹脂(PP)等の第1樹脂製のエバ蓋ケース8が締結等により着脱自在に取り付けられている。そして、エバ蓋ケース8の外壁面には、ブロワコントローラ14およびマイクロコンピュータ90を集中配置した電気回路基板9、エバ後温度センサ55、A/Mドア17のサーボモータ(本発明の第2アクチュエータに相当する)18およびポテンショメータ19等の複数の電気部品(空調制御回路部品や駆動モータ部品等)を統合した空調制御モジュール(エアコン制御モジュール)200を収容するECUハウジング201が一体成形されている。
【0076】
ここで、ブロワコントローラ14は、例えばMOSFET等の発熱部品14a、およびこの発熱部品14aを接合したヒートバッファ14bを有し、エバポレータ15のサイドプレート(本発明の冷却用熱交換器の側面に相当する)15aに電気絶縁性に優れた絶縁シート(本発明の絶縁部材に相当する)211を介して接触するようにビス14c等の締結具を用いてサイドプレート15aに取り付けられている。なお、発熱部品14aの3つの端子は、電気回路基板9に形成された3個の穴部を貫通して電気回路基板9の裏面から表面側に突出するように配置されている。また、ブロワコントローラ14には、発熱部品14aとブロワモータ13の2回路、バッテリー(+B)やアース(GND)の2回路とを電気的に接続するための複数枚のバスバー(金属接続片)212を一体化した絶縁基板213が設けられている。
【0077】
本実施形態のエアコンECU10は、マイクロコンピュータ90、ブロワコントローラ14の発熱部品14a、外部接続端子部120およびエバ後温度センサ(空調制御用センサ)55を電気回路基板9上に集中配置した状態で、ECUハウジング201内に収容されて、ECUカバー204を取り付けてパッケージングされている。なお、マイクロコンピュータ90は、少なくともCPU、メモリ(ROM、RAM)、入出力回路、A/D変換回路、タイマー回路等の機能を含んで構成されており、電気回路基板9の表面上に取り付けられた複数個のLSI91〜93により構成されている。
【0078】
また、外部接続端子部120は、コネクタを構成する部分で、イグニッションスイッチ(IG)46、エアコン操作パネル51、外気温センサ(空調制御用センサ)53および赤外線(IR)センサ94等がワイヤハーネス(図示せず)を介して電気的および機械的に接続されている。なお、赤外線センサ94は、内気温センサと日射センサを兼ねる空調制御用センサである。また、95は電気回路基板9をECUハウジング201に組み付けるためのビスである。
【0079】
本実施形態のエバ後温度センサ55は、側面温度センサに相当するもので、例えばサーミスタ等の感熱部71およびリードワイヤ72等により構成されている。その感熱部71は、図10、11に示したように、エバ蓋ケース8を挟んで電気回路基板9の裏面とリードワイヤ72によって電気的に接続されている。そして、エバ蓋ケース8の内壁面と感熱部71との間には、エバ蓋ケース8をエバポレータケース7の側面に組み付けた時の、エバ後温度センサ55の感熱部71のエバポレータ15の側面への接触圧を確保するゴム系パッキン73が装着されている。なお、ECUハウジング201の底壁面に形成された貫通部74は、エバ後温度センサ55のリードワイヤ72が貫通する穴部で、第5実施形態のように、エバポレータケース7の一部を形成するECUハウジング201からの風洩れを防止するために、ゴム系シール材でシールしても良い。
【0080】
A/Mドア17のサーボモータ18は、本発明の第2アクチュエータに相当するもので、サーボモータ18の出力軸にウォームギヤ221が固定されている。また、サーボモータ18の出力軸は、モータケースの両端面よりも突出しており、その突出部分の外周にシール材としてのOリング121、122が装着されている。また、サーボモータ18は、振動を抑制するためのクッション123を介してECUハウジング201内に収容されている。なお、A/Mドア17のサーボモータ18の他に、モード切替ドア31〜33のサーボモータ(本発明の第1アクチュエータに相当する)34〜36を追加しても良い。また、モード切替ドア31〜33のサーボモータ34〜36を1個のサーボモータで構成し、1個のサーボモータと各モード切替ドア31〜33をリンク機構を介して駆動連結しても良い。
【0081】
サーボモータ18のウォームギヤ221は、減速歯車222、223を介してA/Mドア17のシャフト(図示せず)を駆動する出力歯車224に回転トルクを伝達する。その出力歯車224には、その回転中心を成す回転軸225が設けられている。ポテンショメータ19は、回転軸225と一体的に回動するコンタクトプレート19a、およびこのコンタクトプレート(可動接点)19aに接触して、A/Mドア17の開度信号を出力する電気接点部(固定接点)19b等から構成されている。その電気接点部19bは、ECUハウジング201の外壁面に固定されている。なお、サーボモータ18、ウォームギヤ221、減速歯車222、223および出力歯車224によって駆動サーボ(駆動部)が構成される。
【0082】
ECUハウジング201は、第1樹脂製のエバ蓋ケース8の外壁面に凸状に樹脂一体成形されたリブ部であり、ブロワコントローラ14のMOSFET等の発熱部品14aを接合したヒートバッファ14bを収容する第1収容部231と、電気回路基板(エアコンECU)10を収容する第2収容部(ECU収容部、基板収容部に相当する)232と、A/Mドア17のサーボモータ18およびポテンショメータ19を収容する第3収容部(サーボモータ収容部)233とから構成され、これらはECUカバー204によって液密的に密封されている。
【0083】
なお、第1、第2収容部231、232間には、凸状の区画部234が設けられ、第2、第3収容部232、233間には、凸状の区画部235が設けられている。また、第1収容部231は、ブロワコントローラ14のMOSFET等の発熱部品14aをエバポレータケース7内に露出させるための方形状の穴部236が設けられている。さらに、第2収容部232の底壁面には、エバ後温度センサ55のリードワイヤ72が貫通する円形状の貫通部(穴部)74が形成されている。
【0084】
ECUカバー204は、ECUハウジング201と同一の材質の第1樹脂により一体成形されており、ネジ241等の締結具によってヒートバッファ14bに締め付け固定され、ビス242等の締結具によってエバ蓋ケース8のECUハウジング201の周囲の外壁面に締め付け固定されている。なお、ECUカバー204には、ブロワコントローラ14の複数枚のバスバー212を液密的に保持すると共に、車両側のコネクタ部(図示せず)に凹凸嵌合することが可能な2個のコネクタ部243、244がエバポレータ15の側方に突出するように一体成形されている。
【0085】
また、ECUカバー204には、外部接続端子部120に立設された複数の外部接続端子(コネクタピン)を液密的に保持すると共に、車両側のコネクタ部(図示せず)に凹凸嵌合することが可能なコネクタ部245がエバポレータ15の側方に突出するように一体成形されている。そして、ECUハウジング201の第3収容部233の底壁面(エバ蓋ケース8の外壁面)およびECUカバー204には、A/Mドア17のサーボモータ18の出力歯車224の両端面より突出するように設けられた回転軸225を回転自在に支持するための軸受穴246、247が形成されている。
【0086】
〔第6実施形態の特徴〕
従来の車両用空調装置では、図28に示したように、電気回路基板(エアコンECU)110が空調ユニット100と別の場所に配置に配置されていたために、エアコンECU111とA/Mドアのサーボモータ107、エバ後温度センサ(サーミスタ)104、ブロワモータ111を通電制御するブロワコントローラ106と、エアコンECU110とエアコン操作パネル105に設置された各種スイッチ、外気温センサ112、日射センサ113、内気温センサ114、ヒータリレー115、IGスイッチ116、バッテリ(+B)117、アース(GND)118とを車両に配線されたワイヤハーネス(33回路)を介して結線されていた。
【0087】
本実施形態の車両用空調装置では、エアコンECU10を空調ユニット1の空調ダクト3の一部を構成するエバポレータケース7の作業窓を塞ぐためのエバ蓋ケース8の外壁面に一体的に装着し、図10ないし図12に示したように、エアコンECU10に各空調制御回路部品や駆動モータ部品を直接結線して空調制御モジュール200とすることにより、車両のワイヤハーネスの電線本数を11回路以下に削減することができ、コストダウン、省スペース化、省線化および組付工数の低減化を図ることができる。なお、本実施形態では、ヒータリレー115を廃止し、且つ日射センサと内気温センサを兼ねる赤外線(IR)センサ94を設けることで、よりワイヤハーネスの電線本数を削減している。
【0088】
〔第7実施形態〕
図13は本発明の第7実施形態を示したもので、複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図である。
【0089】
ここで、第6実施形態(図10ないし図12参照)に示したように、空調ダクト3の一部であるエバ蓋ケース8にECUハウジング201を一体成形した場合に、エバ蓋ケース8の材質(一般的にはポリプロピレン樹脂:PP等の第1樹脂)により、温度環境条件(例えば80℃〜−20℃)によってエバ蓋ケース8のケース寸法にバラツキが生じ、特にサーボモータ18等の駆動部の軸精度(ギヤ)が出ないという問題があった。また、メンテナンス(サービス)の点で、ECUハウジング201内に収容される複数の電気部品の1つの電気部品が故障した時に、エバ蓋ケース8全体をエバポレータケース7より取り外し、エバ蓋ケース8全体を交換する必要があり、電気部品交換時の作業性が悪いという問題があった。
【0090】
そこで、空調ダクト3の一部であるエバ蓋ケース8から複数の電気部品を分離し、ベースとなるECUハウジング210を新たに設け、エバ蓋ケース8に対して別体とし、材質が第1樹脂よりも熱収縮の少ないガラス繊維入りの第2樹脂(例えばPP−G30)よりなるECUハウジング210内に各電気部品を収納する。そして、ECUハウジング210内に収容した空調制御モジュール200を空調ダクト3のエバポレータケース7の側面に装着されるエバ蓋ケース8に一体的に装着することで、上記の熱収縮によるバラツキやサービス性を改善している。ここで、本実施形態では、第6実施形態と同様に、電気回路基板9上にブロワコントローラ14とマイクロコンピュータ90を集中配置したエアコンECU10、エバ後温度センサ55、A/Mドア17のサーボモータ18、ポテンショメータ19およびECUハウジング210等によって空調制御モジュール200を構成している。
【0091】
〔第8実施形態の構成〕
図14は本発明の第8実施形態を示したもので、複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図である。
【0092】
本実施形態のECUハウジングは、本体ケース(回路基板ケースに相当する)202およびECUカバー205と、少なくとも1個以上の駆動サーボケース(アクチュエータケースに相当する)203とで構成している。本体ケース202およびECUカバー205内には、マイクロコンピュータ90を構成する複数個のLSI(大規模集積回路)91〜93、ブロワコントローラ14およびエバ後温度センサ55を電気回路基板9上に集中配置してなるエアコンECU10が収容されている。
【0093】
また、駆動サーボケース203内には、サーボモータ18、ウォームギヤ221、減速歯車222、223および出力歯車224によって構成される駆動部並びにポテンショメータ19が収容されている。なお、駆動サーボケース203を第2樹脂で形成し、本体ケース202を例えばPP等の第1樹脂で形成しても良い。また、モード切替ドアのサーボモータを内蔵する駆動サーボケースを追加しても良い。
【0094】
そして、ECUカバー205の駆動サーボケース203側端部には、複数のコネクタピンを液密的に保持する凹状の端子部(コネクタ部)251が一体成形されている。また、駆動サーボケース203のECUカバー205側端部には、凸状の端子部(コネクタ部)252が一体成形されている。そして、駆動サーボケース203は、ECUカバー205の凹状の端子部251に凸状の端子部252を差し込むことで、電気的な接続および機械的な接続の両方を行うことが可能なカートリッジタイプのケースである。
【0095】
〔第8実施形態の特徴〕
本実施形態の空調制御モジュール200は、エアコンECU10とブロワコントローラ14とエバ後温度センサ55を一体的に組み付けられる空調制御回路部品に対して、少なくとも1つ以上のサーボモータ18を含んで構成される駆動モータ部品(駆動モータ部分)を別体として構成している。そして、本体ケース202側のエアコンECU10に電気的に接続される凹状の端子部251にサーボモータ18やポテンショメータ19に電気的に接続される凸状の端子部252を直接差し込むことにより、組付性を改善することができる。
【0096】
また、サーボモータ18の交換作業時には、カートリッジタイプの駆動サーボケース203のみを取り外すことで、空調制御モジュール200を構成する全ての電気部品を取り外す必要がなくなるので、メンテナンスサービス性を向上することができる。さらに、A/Mドアのサーボモータ18だけでなく、モード切替ドアのサーボモータ34〜36にも汎用可能な駆動モータ部品のみを標準化できるため、量産化も可能となる。
【0097】
〔第9実施形態〕
図15は本発明の第9実施形態を示したもので、複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図である。
【0098】
本実施形態では、第8実施形態に対して駆動モータ部品(駆動モータ部分)のみを別体とし、フレキシブルな電気ケーブル(ワイヤハーネス、フレキシブル・フラット・ケーブル等)253で電気的に接続することにより、駆動モータ部品を内蔵する駆動サーボケース203の取付位置の自由度を向上することができる。例えば駆動サーボケース203をA/Mドアの近傍の空調ダクト3に一体的に装着することができる。また、内外気切替ドア5のサーボモータ6等の駆動モータ部品を内蔵する駆動サーボケースの場合には、内外気切替箱4に一体的に装着することができる。
【0099】
〔第10実施形態の構成〕
図16ないし図18は本発明の第10実施形態を示したもので、図16は複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図で、図17は空調ユニットに一体化された空調制御モジュールを示した図で、図18は空調ユニットの概略構造を示した図である。
【0100】
本実施形態の空調ユニット(エアコンユニット)1は、内気吸込口311または外気吸込口312を選択的に開閉する内外気切替ドア(送風機側ドア)5およびブロワモータ13により回転駆動される遠心式ファン(送風機)12を内蔵したブロワユニットケース(送風機ユニットケース)301と、エバポレータ15、ヒータコア16およびA/Mドア(ヒータ側ドア)17を内蔵したヒータユニットケース303とから構成されている。なお、ブロワユニットケース301は、内外気切替箱とスクロールケース302とが一体成形されている。また、ヒータユニットケース303内には、DEF吹出口313を開閉するモード切替ドア(ヒータ側ドア)31、およびセンタ、サイドFACE吹出口314、315またはFOOT吹出口316を選択的に開閉するモード切替ドア(ヒータ側ドア)37が回動自在に取り付けられている。
【0101】
また、内外気切替ドア5、A/Mドア17および2個のモード切替ドア31、37は、例えばポリプロピレン樹脂製のドア本体よりなり、それらのドア本体と一体的に回動するドアシャフト321〜324、およびドア本体の両面に貼り付けられたパッキン(ウレンタンフォーム)325〜328等を有している。そして、ブロワユニットケース301のスクロールケース302の側壁面には、ECUハウジング201を締め付け固定する第1突設ボス部(締付支持部、螺着支持部、モジュール取付台)331が、そのスクロールケース302の側壁面よりヒータユニットケース303側へ突出するように一体成形されている。また、ヒータユニットケース303の側壁面には、ECUハウジング201を締め付け固定する第2突設ボス部(締付支持部、螺着支持部、モジュール取付台)332が、そのヒータユニットケース303の側壁面よりスクロールケース302側へ突出するように一体成形されている。
【0102】
ここで、第1突設ボス部331には、ECUハウジング201の第1直接固定部(被支持部、螺着固定部)291が、固定ボルト、ワッシャや固定ネジ等の締結具333を用いて締め付け固定されている。また、第2突設ボス部332には、ECUハウジング201の第2直接固定部(被支持部、螺着固定部)292が、固定ボルト、ワッシャや固定ネジ等の締結具334を用いて締め付け固定されている。なお、ECUハウジング201の第1直接固定部291とスクロールケース302の第1突設ボス部331との間、また、第2直接固定部292とヒータユニットケース303の第2突設ボス部332との間に防振ゴムを装着しても良い。
【0103】
本実施形態のエアコンECU10は、ECUハウジング201内に収容されて、ECUカバー(図示せず)を取り付けてパッケージングされている。すなわち、空調ユニット1の外壁面には、複数の電気部品(空調制御回路部品や駆動モータ部品等)を統合した空調制御モジュール(エアコン制御モジュール)200を収容するECUハウジング201が一体的に装着されている。上記の複数の電気部品とは、ブロワコントローラ14およびマイクロコンピュータ90を集中配置した電気回路基板9、エバ後温度センサ55、内外気切替ドア5のサーボモータ(第1アクチュエータ)6、A/Mドア17のサーボモータ(第2アクチュエータ)18、A/Mドア17のポテンショメータ19およびモード切替ドア31、37のサーボモータ(第3アクチュエータ)38等である。そして、マイクロコンピュータ90の入力回路には、エアコン操作パネル51、内気温センサ52、外気温センサ53および日射センサ54が接続されている。
【0104】
したがって、本実施形態の空調ユニット1は、上記のように電気部品を統合した空調制御モジュール200を、ブロワユニットケース301とヒータユニットケース303との間に設置している。具体的には締め付け固定している。そして、空調制御モジュール200を収容するECUハウジング201内には、上述したように、内外気切替ドア5のサーボモータ6、A/Mドア17のサーボモータ18、A/Mドア17のポテンショメータ19およびモード切替ドア31、37のサーボモータ38が内蔵されている。
【0105】
そして、ECUハウジング201の一方側(ブロワ側)の端面からは、サーボモータ6の出力軸(ドア駆動軸)341がブロワ側に突出しており、ECUハウジング201の他方側(ヒータ側)の端面からは、サーボモータ18、38の出力軸(ドア駆動軸)342、343がヒータ側に突出している。また、ECUハウジング201の一方側には、ドア駆動軸341に動かされて、内外気切替ドア5のドアシャフト321を駆動する内外気切替ドア用の駆動リンク機構が設けられている。この駆動リンク機構は、複数のリンクプレート351、352等より構成されている。
【0106】
そして、ECUハウジング201の他方側には、ドア駆動軸342に動かされて、A/Mドア17のドアシャフト322を駆動するA/Mドア用の駆動リンク機構が設けられている。この駆動リンク機構は、複数のリンクプレート353、354等より構成されている。また、ECUハウジング201の他方側には、ドア駆動軸343に動かされて、モード切替ドア31、37のドアシャフト323、324を駆動するモード切替ドア用の駆動リンク機構が設けられている。この駆動リンク機構は、複数のリンクプレート355〜357等より構成されている。
【0107】
〔第10実施形態の特徴〕
以上により、本実施形態の空調ユニット1においては、電気回路基板9に複数の電気部品(空調制御回路部品や駆動モータ部品等)を集中配置してモジュール化することにより、ワイヤハーネスの電線本数の削減、複数のコネクタの一体化によるコストダウン、省スペース化、組付工数低減等の効果を備えることができる。
【0108】
また、上記のように電気部品を統合した空調制御モジュール200がブロワユニットケース301とヒータユニットケース303との両方に跨がって締め付け固定されているので、両側の駆動リンク機構との寸法精度が保証されると共に、ブロワユニットケース301とヒータユニットケース303とを一体的に組み付ける役割も果たしている。また、空調制御モジュール200の両面からドア駆動軸341〜343が突き出していることにより、ドア駆動軸341〜343と内外気切替ドア5、A/Mドア17、モード切替ドア31、37とを近接配置することができるので、コンパクトな駆動リンク機構が形成でき、コストダウン、省スペース化を図ることができる。
【0109】
また、空調制御モジュール200を、ブロワユニットケース301とヒータユニットケース303との両方に跨がって取り付けることで、従来のようなブロワユニットケースとヒータユニットケースとを一体的に取り付けるためのブラケット(ケース一体)が不要となり、各ブロワユニットケース301とヒータユニットケース303を小型化することができ、各ユニットケースを樹脂成形するための型費用や部品費用を低減することができる。
【0110】
〔第11実施形態の構成〕
図19ないし図23は本発明の第11実施形態を示したもので、図19は複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した図で、図20は空調ユニットを示した図で、図21は自動車等の車両のインストルメントパネルを示した正面図である。
【0111】
本実施形態のエアコンECU10は、ECUハウジング201内に収容されて、ECUカバー(図示せず)を取り付けてパッケージングされている。すなわち、空調ユニット1の外壁面には、複数の電気部品を統合した空調制御モジュール(エアコン制御モジュール)200を収容するECUハウジング201が一体的に装着されている。上記の複数の電気部品とは、ブロワコントローラ14およびマイクロコンピュータ90を集中配置した電気回路基板9、エバ後温度センサ55、A/Mドア17のサーボモータ18、A/Mドア17のポテンショメータ19およびモード切替ドア31、37のサーボモータ38等である。そして、マイクロコンピュータ90の入力回路には、エアコン操作パネル51、内気温検出手段としての内気温センサ52、外気温検出手段としての外気温センサ53および日射検出手段としての日射センサ54が接続されている。なお、内気温センサ52、外気温センサ53やエバ後温度センサ55等の温度センサとしては、同特性のサーミスタが使用されている。
【0112】
ここで、車室内の空気温度(内気温)を検出する内気温センサ52は、アスピレータホース360およびアスピレータ370と組み合わせて、車室内の空気を吸い込み、車室内の平均的な温度を検出できる構造となっている。なお、インストルメントパネル(ダッシュパネル、ダッシュボードとも言う)50には、モード切替ドア31により開閉されるDEF吹出口313、モード切替ドア37により開閉されるセンタ、サイドFACE吹出口314、315、および内気温センサ52を設置する筒状壁318が形成されている。そのセンタ、サイドFACE吹出口314、315と空調ユニット1の空調ユニットケース300とは、フェイスダクト305を介して接続されている。
【0113】
また、インストルメントパネル50の筒状壁318の前面には、複数の通気口を有する蓋体319が装着されている。そして、筒状壁318とアスピレータ370との間は、管状のアスピレータホース360によって接続されている。アスピレータ370は、車室内空気吸込手段に相当するもので、例えばECUハウジング201と同じ材質のポリプロピレン(PP)樹脂またはABS樹脂製で、図22に示したように、ECUハウジング201に一体的に装着されている。
【0114】
このアスピレータ370は、管形状に形成されて、空気吸込部371より空気を吸い込んだ空気流によってアスピレータホース360を介して車室内空気を吸引する器具である。そして、アスピレータ370は、空調ユニットケース300内に形成される空気通路(図示せず)より空気を吸い込むための空気吸込部371、アスピレータホース360の出口部に差し込まれる空気入口部372、および車室内空気を空調ユニット1やECUハウジング201の外部に排出する空気排出部373等を有している。
【0115】
ここで、本実施形態では、図20および図22に示したように、例えば合成ゴムまたは蛇腹状の樹脂製のアスピレータホース(連通部材に相当する)360に、2線式の内気温センサ用ワイヤハーネス361が取り付けられている。この内気温センサ用ワイヤハーネス361の一端は、内気温センサ52の出力端子に電気的に接続され、その他端は、マイクロコンピュータ90の入力回路に電気的に接続されている。
【0116】
〔第11実施形態の特徴〕
ここで、従来の自動車用オートエアコン等の車両用空調装置、所謂エアコンユニットにおいては、インストルメントパネルの前面に取り付けられた内気温センサは、その内気温センサの出力端子に接続するターミナルを保持するコネクタ、インストルメントパネル側のワイヤハーネス、メインのワイヤハーネスを経て、エアコンECUのマイクロコンピュータの入力回路へ接続されており、各ワイヤハーネスの線長が長くなっている。しかも、各ワイヤハーネスの組付工数も多くなる。
【0117】
一方、本実施形態の空調ユニット1、所謂エアコンユニットにおいては、アスピレータホース360と内気温センサ用ワイヤハーネス361とが一体化されているので、従来の装置と比較して、コストダウン、省スペース化、ワイヤハーネスの組付工数の低減化を図ることができる。また、内気温センサ52から内気温センサ用ワイヤハーネス361をダイレクトにエアコンECU(空調制御モジュール200)へ繋いでいるので、ワイヤハーネスの線長を短縮することができ、コストダウン、省スペース化等の効果がある。
【0118】
なお、内気温センサ用ワイヤハーネス361を、図22および図23に示したように、アスピレータホース360に螺旋状に一体成形することで、フレキシブルな汎用アスピレータホース360とすることができる。この理由は、このような内気温センサ用ワイヤハーネス361一体型のアスピレータホース360を製造し、必要な長さ分だけ切断して使用することにより、内気温センサ52の設置箇所とアスピレータ370との間の距離や障害物の異なる車種に本実施形態のアスピレータホース360を搭載することができる。
【0119】
〔第12実施形態〕
図24は本発明の第12実施形態を示したもので、内気温センサ一体型アスピレータを示した図である。
【0120】
本実施形態では、別体の内気温センサ用ワイヤハーネス362、コネクタ363およびリードワイヤ364よりなる内気温センサ52の感温部を、アスピレータ370と一体化することで、第11実施形態よりも、更に内気温センサ用ワイヤハーネス361の線長を短縮することができるので、コストダウン、省スペース化、組付工数の低減化等の効果がある。
【0121】
〔第13実施形態〕
図25は本発明の第13実施形態を示したもので、内気温センサ一体型アスピレータを示した図である。
【0122】
本実施形態では、内気温センサ用ワイヤハーネス365の一端に接続された内気温センサ52の感温部をアスピレータ370と一体化し、且つアスピレータ370を空調制御モジュール(エアコン制御モジュール)200と一体化することで、別体の内気温センサ用ワイヤハーネス362を廃止することができる。これにより、内気温センサ52からダイレクトに空調制御モジュール200へ繋いでいるので、ワイヤハーネスの線長を短縮することができ、ワイヤハーネスの電線本数の削減、コストダウン、省スペース化、組付工数の低減化等の効果がある。
【0123】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、エバポレータケース(クーリングユニットケース)7のエバ蓋ケース8に装着された電気回路基板9に少なくとも2個以上の電気部品を集中させるようにしたが、図26に示したように、エバポレータ15の上部に、内部に電気回路基板を配した電気部品集中部60を設置しても良い。また、電気部品集中部60はエバポレータ15の周辺であればどこでも良い。さらに、空調ダクト3内を流れる空気中の異物を捕捉するエアフィルターを脱着するための蓋体に、複数の電気部品を集中配置する電気回路基板9またはエアコンECU10を装着しても良い。
【0124】
本実施形態では、セミセンター置きタイプの空調ユニット1に本発明を適用した例を説明したが、セミセンター置きタイプの空調ユニット1に限らず、例えば横置きタイプの空調ユニットやエバポレータ水平置きタイプの空調ユニットに本発明を適用しても良い。また、本実施形態では、複数の電気部品を集中配置した電気回路基板9またはエアコンECU10を空調ダクト3の一部を構成するエバポレータケース(クーリングユニットケース)7のエバ蓋ケース8の外壁面に一体的に装着しているが、電気回路基板9またはエアコンECU10を空調ダクト3の一部を構成する内外気切替箱4およびスクロールケース11を形成するインテーク(ブロワ、送風機)ユニットケースの外壁面または内壁面に一体的に装着しても良い。
【0125】
第1〜第5実施形態では、エバポレータケース7のエバ蓋ケース8の電気回路基板9に、マイクロコンピュータ90、ブロワコントローラ14、サーボモータ18、34〜36、ポテンショメータ19、電源回路49およびエバ後温度センサ55を直接集中的に搭載しているが、これらに加えて、内外気切替ドア5を駆動するアクチュエータとしてのサーボモータ6を電気回路基板9に搭載しても良い。また、第6〜第9実施形態では、エアコンECU10に、マイクロコンピュータ90、ブロワコントローラ14およびエバ後温度センサ55を集中配置しているが、これらに加えて、電源回路49、モード切替ドア31〜33のサーボモータ(第1アクチュエータ)34〜36、A/Mドア17のサーボモータ(第2アクチュエータ)18、内外気切替ドア5のサーボモータ6、ポテンショメータ19のいずれか1つ以上をエアコンECU10に搭載しても良い。
【0126】
本実施形態では、エバ後温度センサ55の感熱部71をエバポレータ15の側面に直接接触させてエバポレータ15の側面温度を検出するように構成したが、エバ後温度センサ55の感熱部71をエバポレータ15のチューブやフィンに直接接触させてエバポレータ15の表面温度を検出するように構成しても良い。また、エバ後温度センサ55の感熱部71をエバポレータ15よりも下流直後の空気通路2内に配置して、エバポレータ15の下流直後の空気温度を検出するように構成しても良い。
【0127】
また、エバポレータ15より吹き出す空気の吹出温度を検出するエバ後温度センサ55だけでなく、エバポレータ15に吸い込まれる空気の吸込温度を検出する吸込温度センサや、吹出口から吹き出される空気の吹出温度を検出する吹出温度センサを空調ダクト3内に設置しても良い。そして、吸込温度センサや吹出温度センサを電気回路基板9またはエアコンECU10に搭載しても良い。
【0128】
ここで、エアコン制御の他のボデー制御とは、CRTディスプレイ付き電子式メータ、CRTによるマルチインフォメーション、コンパス、ライト制御、間欠ワイパ、ランプ断線検出、後方障害物検出装置、盗難防止、多重通信、ドアロック、パワーウインドウ、パワーシート、シートベルト、カーナビゲーション等の電子制御を言う。また、第2〜第5実施形態では、空調制御用の複数の電気部品をエバ蓋ケース8に集中配置した例を説明したが、従来品(電気部品は単独配置)の場合でも、第2〜第5実施形態のようなエバ後温度センサ55の感熱部61、72のエバポレータ15の側面への接触構造を適用しても良い。この場合でも、組み付け作業性の向上を図ることができる。
【0129】
本実施形態では、マイクロコンピュータ90として、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等の全機能が複数個のLSIにより構成されたマルチチップマイクロコンピュータを用いたが、それらの全機能が1個のLSIにより構成されたシングルチップマイクロコンピュータを用いても良い。なお、1個の空調制御用集積回路チップにCPU、ROM、RAM、I/Oポート等を集積化した1個または複数個のLSIの代わりに、SSI、MSIまたはVLSIを用いても良い。また、ROMとして、EPROM、EEPROMを使用しても良い。
【0130】
また、空調制御回路部品としてワンチップCPU(マイクロプロセッサ)のみを電気回路基板9上に取り付けても良い。また、空調制御回路部品、電気回路基板(ワンボード)、抵抗、コンデンサ類を1かたまりにして組み立てたワンボードコンピュータに、空調制御に使用される電気部品(ブロワコントローラ、エバ後温度センサ等の空調制御用センサ、1個または複数個のサーボモータ等のアクチュエータのうちの少なくとも1つ以上)を一体化(集中配置)するように構成しても良い。なお、空調制御回路部品を、少なくともCPU、メモリ(ROM、PROM、RAM)の機能を含んで構成される1個のLSI(マイクロコンピュータ)で構成しても良く、また、少なくともCPU、メモリ(ROM、PROM、RAM、I/Oポート)の機能を含んで構成される1個のLSI(マイクロコンピュータ)で構成しても良い。
【0131】
本実施形態では、マイクロコンピュータ90と電気配線基板である電気回路基板9とでオートカーエアコン用の電子制御回路を構成しているが、空調制御回路部品と電気回路基板とでカーエアコン用のアナログ集積回路(演算増幅IC等のオペアンプ等)またはディジタル集積回路(論理ICやメモリIC等)などの電気制御回路を構成しても良い。また、本実施形態では、マイクロコンピュータ90にA/D変換回路(A/D変換器)または電源回路を内蔵しているが、マイクロコンピュータ90とは別体でA/D変換回路(A/D変換器)または電源回路を構成し、そのA/D変換器または電源回路を電気回路基板9上に搭載しても良い。また、マイクロコンピュータ90とは別体で、サーボモータ等のアクチュエータを駆動するドライバー回路を構成し、そのドライバー回路を電気回路基板9上に搭載しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は電気回路基板を組み付けたエバ蓋ケースを示した平面図で、(b)は電気回路基板を組み付けたエバ蓋ケースを示した側面図である(第1実施形態)。
【図2】セミセンター置きタイプの空調ユニットを示した分解図である(第1実施形態)。
【図3】自動車等の車両のインストルメントパネルを示した正面図である(第1実施形態)。
【図4】自動車用オートエアコンの全体構成を示した構成図である(第1実施形態)。
【図5】サーボモータの減速機構を示した斜視図である(第1実施形態)。
【図6】(a)は電気回路基板を組み付けたエバ蓋ケースを示した平面図で、(b)はエバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した側面図である(第2実施形態)。
【図7】エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した側面図である(第3実施形態)。
【図8】エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した側面図である(第4実施形態)。
【図9】エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した側面図である(第5実施形態)。
【図10】エバ蓋ケースに電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した分解図である(第6実施形態)。
【図11】エバ後温度センサの感熱部のエバポレータ側面への接触構造を示した模式図である(第6実施形態)。
【図12】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した分解図である(第6実施形態)。
【図13】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示したブロック図である(第7実施形態)。
【図14】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した分解図である(第8実施形態)。
【図15】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示した分解図である(第9実施形態)。
【図16】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示したブロック図である(第10実施形態)。
【図17】空調ユニットに一体化された空調制御モジュールを示した側面図である(第10実施形態)。
【図18】空調ユニットの概略構造を示した断面図である(第10実施形態)。
【図19】複数の電気部品を一体化した空調制御モジュールを示したブロック図である(第11実施形態)。
【図20】空調ユニットを示した側面図である(第11実施形態)。
【図21】自動車等の車両のインストルメントパネルを示した正面図である(第11実施形態)。
【図22】空調制御モジュールと一体化したアスピレータを示した側面図である(第11実施形態)。
【図23】ワイヤハーネスを螺旋状に一体成形したアスピレータホースを示した側面図である(第11実施形態)。
【図24】内気温センサ一体型アスピレータを示した断面図である(第12実施形態)。
【図25】内気温センサ一体型アスピレータを示した断面図である(第13実施形態)。
【図26】セミセンター置きタイプの空調ユニットを示した斜視図である(他の実施形態)。
【図27】車両用空調装置の各電気部品を示した説明図である(従来の技術)。
【図28】車両用空調装置の各電気部品を示したブロック図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 空調ユニット
2 空気通路
3 空調ダクト
5 内外気切替ドア
6 サーボモータ
7 エバポレータケース
8 エバ蓋ケース
9 電気回路基板
10 エアコンECU(電気部品、第1電気部品)
14 ブロワコントローラ(電気部品、第1電気部品、発熱部品)
15 エバポレータ(冷却用熱交換器)
17 A/Mドア
18 サーボモータ(電気部品、第1電気部品、第2のアクチュエータ)
19 ポテンショメータ(電気部品、第1電気部品、位置検出手段)
31 モード切替ドア(吹出口切替ドア)
32 モード切替ドア(吹出口切替ドア)
33 モード切替ドア(吹出口切替ドア)
34 サーボモータ(電気部品、第1電気部品、第1のアクチュエータ)
35 サーボモータ(電気部品、第1電気部品、第1のアクチュエータ)
36 サーボモータ(電気部品、第1電気部品、第1のアクチュエータ)
49 電源回路(電気部品、第1電気部品)
55 エバ後温度センサ(電気部品、第1の電気部品、温度センサ、側面温度センサ、空調制御用センサ)
61 感熱部
62 リードワイヤ
63 開口部
64 センサ押圧部
66 パッキン(シール材)
67 パッキン(シール材)
68 板バネ
69 貫通部
70 ゴム系シール材
71 感熱部
72 リードワイヤ
74 貫通部(穴部)
75 ゴム系シール材
90 マイクロコンピュータ(空調制御回路部品)
91 LSI
92 LSI
93 LSI
200 空調制御モジュール
201 ECUハウジング
202 本体ケース(回路基板ケース)
203 駆動サーボケース(アクチュエータケース)
231 第1収容部
232 第2収容部(基板収容部)
233 第3収容部
236 穴部
251 凹状の端子部
252 凸状の端子部
253 フレキシブルな電気ケーブル

Claims (5)

  1. (a)車室内に向かう空気を冷却または除湿するエバポレータと、
    (b)内部に前記エバポレータを収容するクーラユニットケースと、
    (c)このクーラユニットケースにおいて前記エバポレータの側方に設けられた作業窓を塞ぐためのエバ蓋ケースと、
    (d)このエバ蓋ケースの外壁面に一体的に装着されて、少なくともCPU、メモリ等の機能を含んで構成される空調制御回路部品、および電力が供給されると電気的な作動を行うと共に、前記空調制御回路部品との間で信号の入出力を行う電気部品を集中配置した電気回路基板と、
    (e)この電気回路基板に機械的に取り付けられ、且つ前記空調制御回路部品または前記電気部品に電気的に接続されて、前記エバポレータの側面に接触するように取り付けられた感熱部を有するエバ後温度センサと
    を備えた車両用空調装置において、
    前記エバ蓋ケースは、前記エバ後温度センサの感熱部を前記エバポレータの側面へ押圧するセンサ押圧部を有し、
    前記センサ押圧部は、前記エバ蓋ケースに樹脂材料により一体成形されて、弾性変形可能に設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記センサ押圧部から前記エバ蓋ケースの内壁面に渡って設けられて、前記エバ蓋ケースの外部への水洩れを防止する略環状のシール材を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項に記載の車両用空調装置において、
    前記エバ蓋ケースの外壁面と前記電気回路基板との間に設けられて、前記エバ蓋ケースの外部への水洩れまたは風洩れを防止する略板状のシール材を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項に記載の車両用空調装置において、
    前記エバ後温度センサは、前記空調制御回路部品または前記電気部品と前記感熱部とを結線するためのリードワイヤを有し、
    前記エバ蓋ケースは、外壁面に前記電気回路基板を取り付けた基板取付部の近傍に、外壁面と内壁面とを連通する貫通穴を有し、
    前記エバ蓋ケースの内壁面において前記貫通穴を塞いで、前記エバ蓋ケースの外部への水洩れを防止するゴム系のシール材を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれかに記載の車両用空調装置において、
    前記電気回路基板は、前記エバ蓋ケースの一部を形成することを特徴とする車両用空調装置。
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