JP4472554B2 - グローブボックス - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に設置されるグローブボックスに関するものである。
従来、ボックス本体を開けるときに、全開位置にて衝撃が発生することを防ぐために、ボックス本体の開く速度を減速させる回転ダンパを備えたグローブボックスが知られている(例えば、特開2004−175151号公報、特開2004−98712号公報、特開2002−254990号公報等参照)。
ところで、従来のグローブボックスでは、ボックス本体に収納される物品の重量の上限を、例えば0.5kgというように予め想定し、その上で想定した範囲内において、つまり、ボックス本体に収納される物品の重量が0〜0.5kgの範囲内において、ボックス本体が全閉位置から全開位置に至るまでの時間が、例えば1.2秒以内というように所定の時間内に収まるよう回転ダンパの特性が設定されていた。
しかしながら、実際の使用においては、想定した範囲外の重量を有する物品がボックス本体に収納されることがあり、この場合には、回転ダンパの特性が収納される物品の重量超過に追随できないため、ボックス本体を開けるときに、全開位置にて衝撃が発生するという問題があった。
このような問題を解消するため、ボックス本体に収納される物品の重量の上限を当初から大きく設定することも考えられる。しかしながら、通常の回転ダンパでは、回転ダンパに加えられる負荷の変化に対応して回転ダンパが発揮する制動力を変化させることができないため、物品の重量の上限を大きく設定した場合には、ボックス本体が空き状態のときに、ボックス本体の開く速度が非常に遅くなり、ボックス本体が全閉位置から全開位置に至るまでの時間が所定の時間内に収まらなくなるという問題が発生する。
もっとも、回転ダンパとしては、通常の回転ダンパと異なり、負荷の変化に対応して制動力を変化させることができるものが知られている(例えば、特開2004−3584号公報参照)。かかる回転ダンパは、負荷が小さいときは制動力を小さくし、負荷が大きいときは制動力を大きくすることができる。従って、かかる回転ダンパを用いれば、ボックス本体に収納される物品の重量の上限を当初から大きく設定した場合でも、ボックス本体が空き状態のときに、ボックス本体の開く速度が遅くなることもなく、また、ボックス本体が全閉位置から全開位置に至るまでの時間を所定の時間内に収めることも可能となる。
しかしながら、上記したいずれのタイプの回転ダンパを用いた場合でも、ボックス本体の回動中に回転ダンパが発揮する制動力は一定であるため、ボックス本体の回転角度に応じてボックス本体の回動速度を変化させることはできなかった。また、ボックス本体を開けるときに、回転ダンパの作用により、ボックス本体の動作が最初から最後まで緩慢なものとなるため、物品の出し入れを素早く行いたい使用者にとっては、ボックス本体の緩慢な動きに不快を覚えることがあった。
特開2004−175151号公報 特開2004−98712号公報 特開2002−254990号公報 特開2004−3584号公報
本発明は、ボックス本体を開けるときの動きの緩慢さを少なくし、かつ全開位置における衝撃の発生を抑制することができるグローブボックスを提供することを課題とするものである。
本発明は、回転運動により流体を押圧する押圧部材の回転速度を高速にすると、低速のときよりも回転ダンパが発揮する制動力が大きくなるという回転ダンパの性質に着目し、ボックス本体が全閉位置から全開位置に至るまでの間に、押圧部材の回転速度を低速から高速に変化させることができるとともに、その変化の度合いがボックス本体の開動作に適合する構成を採用することにより、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、以下のグローブボックスを提供するものである。
1.ボックス本体の回動中心とは異なる位置に支持され、その支持部を中心として揺動する第1アームと、前記ボックス本体に揺動可能に連結される第2アームと、前記第1アームと前記第2アームとの間に介在し、押圧部材が前記第1アーム及び前記第2アームの揺動に伴い回転運動をして流体を押圧することにより発生する流体の抵抗を利用して前記ボックス本体の開く速度を減速させる回転ダンパとを備え、前記ボックス本体が全閉位置から開方向に半分回動した地点まで至る動作を前記ボックス本体の開動作前半とし、前記ボックス本体がその地点から開方向に回動して全開位置まで至る動作を前記ボックス本体の開動作後半としたときに、前記ボックス本体の開動作後半における動作開始点から動作終点までの前記押圧部材の回転中心を交点とする前記第1アームと前記第2アームとの間の角度が、前記ボックス本体の開動作前半における動作開始点から動作終点までの前記押圧部材の回転中心を交点とする前記第1アームと前記第2アームとの間の角度よりも大きくなるよう前記第1アーム、前記第2アーム及び前記回転ダンパを設置することによって、前記ボックス本体の開動作後半における前記押圧部材の回転角度が、前記ボックス本体の開動作前半における前記押圧部材の回転角度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするグローブボックス。
2.前記回転ダンパが、負荷の変化に対応して流体の抵抗を変化させる弁機構を備えることを特徴とする前記1記載のグローブボックス。
前記1に記載の本発明によれば、ボックス本体の開動作前半においては、回転ダンパが発揮する制動力を小さなものとして、ボックス本体の回動速度を速くすることができる。一方、ボックス本体の開動作後半においては、ボックス本体が全開位置に近付いて行くに従って回転ダンパが発揮する制動力を大きなものとし、特に全開位置付近においては、回転ダンパが発揮する制動力をそれまでとは格段に大きなものとして、ボックス本体の回動速度を遅くすることができる。従って、本発明によれば、ボックス本体を開けるときの動きの緩慢さを少なくすることができるとともに、全開位置における衝撃の発生を抑制することが可能となる。
前記2に記載の本発明によれば、ボックス本体に収納される物品の重量の上限を大きく設定することが可能となり、その上限を大きく設定した場合でも、空き状態のボックス本体の回動速度が非常に遅くなることもなく、また、ボックス本体が全閉位置から全開位置に至るまでの時間をより短い時間内に収めることも可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例に従って説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るグローブボックスを示す図である。この図に示したように、本実施例に係るグローブボックスは、ボックス本体10、第1アーム20、第2アーム30及び回転ダンパ40を有して構成される。
ボックス本体10は、物品を収納し得る収納部を有して構成される。ボックス本体10は、自動車のインストルメントパネル又はインストルメントパネルを支持するフレームに開閉可能に取り付けられる。本実施例におけるボックス本体10は、図1に示したように、支軸50を中心として回動し、開動作するようになっている。なお、図1において、実線で表したボックス本体10は、全閉位置に存する状態を示し、破線で表したボックス本体10は、全開位置に存する状態を示したものである。
第1アーム20は、ボックス本体10の回動中心となる支軸50とは異なる位置に設けられた支軸60に支持され、その支持部(支軸60)を中心として揺動するように設けられる。本実施例における第1アーム20は、回転ダンパ40を構成するケース本体41aと一体に成形されているが、第1アーム20としては、回転ダンパ40を構成する部材と一体に成形されたものでなくてもよい。
第2アーム30は、ボックス本体10に揺動可能に連結される。本実施例における第2アーム30は、ボックス本体10の側壁に設けられた支軸70に一端が支持され、その支持部(支軸70)を中心として揺動可能であるとともに、他端が回転ダンパ40を構成するロータ42に結合される軸80に結合されている。なお、第2アーム30としては、回転ダンパ40を構成する部材と一体に成形されたものであってもよい。
回転ダンパ40は、第1アーム20と第2アーム30との間に介在し、第1アーム20及び第2アーム30の揺動に伴い押圧部材が回転運動をするように設けられる。回転ダンパ40としては、流体を押圧する押圧部材を備え、該押圧部材が回転運動をして流体を押圧することによって発生する流体の抵抗を利用して、制御対象である可動体の動作速度を減速させるものであればよい。従って、回転ダンパ40としては、負荷の変化に対応して制動力を変化させる機能を有するものでなくてもよいが、そのような機能を有するものを用いることが好ましい。
本実施例における回転ダンパ40は、図2乃至図4に示したように、ケーシング41、ロータ42、隔壁43、ベーン44及び弁機構を有して構成される。
ケーシング41は、ケース本体41a及び蓋41bを有して構成される。ケース本体41aは、一端が開口し、他端が底壁41cにより閉塞された円筒状に形成されている。蓋41bは、ケース本体41aの開口部を閉塞するようにケース本体41aに取り付けられる。
ロータ42は、ケーシング41に対して相対的に回転し得るようにケーシング41内に収容される。本実施例におけるロータ42は、第2アーム30に結合された軸80が挿通され、該軸80と結合する孔部42aを有して構成される。
隔壁43は、ケース本体41aの内周面から突出するように、ケース本体41aと一体に成形されている。隔壁43は、ケーシング41とロータ42との間に形成される空間を仕切るように設けられる。本実施例では、隔壁43が2つ設けられており、各隔壁43,43は、ロータ42を挟んで互いに向き合うように配置されている。
ベーン44は、ロータ42の外周面から突出するように、ロータ42と一体に成形されている。ベーン44は、隔壁43により仕切られた空間をさらに仕切るように設けられる。本実施例では、ベーン44がロータ42の周りに2つ設けられており、各ベーン44,44は、ロータ42を挟んで対称の位置に配置されている。本実施例におけるベーン44は、上記した「押圧部材」に相当するものである。
弁機構は、回転ダンパ40に加えられる負荷の変化に対応して流体の抵抗を変化させる役割を果たすものである。本実施例における弁機構は、流路46a,46b及び弁体47を有して構成され、ベーン44に設けられている。
ここで、ケーシング41内には、ロータ42、隔壁43、ベーン44及び弁機構が収容される室45(以下「流体室」という。)が形成され、流体室45は、隔壁43及びベーン44に仕切られることにより、さらに4つの室45a〜45d(以下「第1室」乃至「第4室」という。)に区画されている。また、流体室45には、流体が充填される。流体としては、シリコンオイル等の粘性流体を用いることができる。
流路46a,46bは、2つあるベーン44,44にそれぞれ設けられ、2つのベーン44,44のうちの一方のベーン44に設けられる流路46aは、第1室45aと第2室45bとを連通させるように形成され、他方のベーン44に設けられる流路46bは、第3室45cと第4室45dとを連通させるように形成されている。
弁体47は、一面側が突出するように撓められた板ばねからなり、各流路46a,46bにそれぞれ配置されている。各弁体47,47は、常態においては各流路46a,46bを開放し、ベーン44が一方向に回転するときは各流路46a,46bに流入する流体の圧力を受けることにより変形して各流路46a,46bを通過する流体の流量を絞り、ベーン44が逆方向に回転するときは各流路46a,46bを開放するように動作する。
上記のように構成されるグローブボックスは、設置にあたって、ボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度が、ボックス本体10の開動作前半におけるベーン44の回転角度よりも大きくなるように設定される。
本実施例では、図5に示したように、ボックス本体10が全閉位置aに存する状態において、第1アーム20と第2アーム30との間の角度A1が66度に設定されている。また、ボックス本体10が全閉位置aから全開位置bに至るまでのボックス本体10の回動角度B1は35度に設定されている。
ボックス本体10が全閉位置aから開方向に半分回動した地点c(すなわち、全閉位置aから17.5度回動した地点)をボックス本体10の開動作前半の終点としたとき、ボックス本体10の開動作前半の終点における第1アーム20と第2アーム30との間の角度A2は、第1アーム20及び第2アーム30がボックス本体10の開動作に伴い揺動することにより、104度になる。ここで、ボックス本体10の開動作前半におけるベーン44の回転角度は、角度A2から角度A1を引くことによって求められる角度と等しいから、38度になる。
また、ボックス本体10がボックス本体10の開動作前半の終点から開方向にさらに回動し全開位置bに至る地点をボックス本体10の開動作後半の終点としたとき、ボックス本体10の開動作後半の終点における第1アーム20と第2アーム30との間の角度A3は、第1アーム20及び第2アーム30がボックス本体10の開動作に伴いさらに揺動することにより、175度になる。ここで、ボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度は、角度A3から角度A2を引くことによって求められる角度と等しいから、71度になる。
従って、本実施例では、ボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度が、ボックス本体10の開動作前半におけるベーン44の回転角度よりも約2倍(より正確には約1.87倍)大きくなるように設定されている。
ここで、ボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度は、ボックス本体10の全開位置付近においてボックス本体10の回動速度を急激に減速させ得るように、ボックス本体10の開動作前半におけるベーン44の回転角度よりも約1.5倍以上大きくなるように設定されることが好ましい。ボックス本体10の開動作前半におけるベーン44の回転角度とボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度との差が小さい場合には、ボックス本体10の全開位置付近においてボックス本体10の回動速度を急激に減速させることができず、結局、ボックス本体10の全開位置における衝撃の発生を抑制するために、ボックス本体10の開動作の全般にわたって、その動きが緩慢なものとなってしまうからである。
本実施例によれば、ボックス本体10の開動作に伴い第1アーム20及び第2アーム30が揺動し、第1アーム20と第2アーム30との間の角度が拡大される。このとき、回転ダンパ40は、第2アーム30に軸80を介して連結されたロータ42がケーシング41に対して相対的に回転し、これに伴いベーン44が回転運動をして第1室45a及び第3室45cの流体を押圧する。
ここで、第1アーム20及び第2アーム30の揺動角は、ボックス本体10が開方向に回動していくに従って大きくなるから、ベーン44の回転角度もボックス本体10が開方向に回動していくに従って大きくなり、ボックス本体10が全開位置に至るときに最大角度となる。
ところが、ボックス本体10の開動作前半においては、ベーン44の回転角度が小さく、従って、ベーン44の回転速度も低速となるため、ベーン44が受ける流体の抵抗も小さなものとなる。一方、ボックス本体10の開動作後半においては、ベーン44の回転角度が大きく、従って、ベーン44の回転速度も高速となるため、ベーン44が受ける流体の抵抗も大きくなり、その抵抗は、ボックス本体10が全開位置に至る直前に最大となる。このため、ボックス本体10の開動作前半においては、回転ダンパ40が発揮する制動力を小さなものとして、ボックス本体10の回動速度を速くすることができる。一方、ボックス本体10の開動作後半においては、ボックス本体10が全開位置に近付いて行くに従って回転ダンパ40が発揮する制動力を大きなものとして、ボックス本体10の回動速度を遅くし、全開位置における衝撃の発生を抑制することができる。
また、本実施例によれば、ボックス本体10の開動作後半におけるベーン44の回転角度が、ボックス本体10の開動作前半の終点におけるベーン44の回転角度よりも約2倍大きくなるように設定されているため、図7に示したように、特に全開位置付近において、回転ダンパ40が発揮する制動力をそれまでとは格段に大きくし、ボックス本体10の回動速度を遅くして、全開位置における衝撃の発生を抑制することができる。換言すると、全開位置における衝撃の発生を抑制し得る限度において、ボックス本体10が全開位置付近に至るまでの、ボックス本体10の回動速度をより速くすることができる。従って、本実施例によれば、ボックス本体10を開けるときの動きの緩慢さをより少なくすることができるとともに、全開位置における衝撃の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施例によれば、回転ダンパ40が弁機構を有して構成されるため、回転ダンパ40に加えられる負荷の変化に対応して流体の抵抗を変化させることができる。すなわち、ロータ42が図2において時計回り方向に回転するとき、第1室45a及び第3室45cの流体は、ベーン44に押圧されることにより、流路46a,46bを通過して第2室45b及び第4室45dにそれぞれ流入しようとする。この際、各流路46a,46bに流入する流体の圧力を受けることにより弁体47が変形するが、弁体47の変形の度合いは、流体の圧力の大きさによって異なるため、負荷が小さく、流体の圧力が小さければ、弁体47の変形は僅かなものとなり、流体の流量が殆ど絞られることなく流体の移動が可能となる。従って、負荷が小さいときには、流体の抵抗も小さくなる。一方、負荷が大きく、流体の圧力が大きければ、弁体47の変形が大きくなり、弁体47の撓みが小さくなって絞り量も増大するため、流体の抵抗も大きくなる。従って、本実施例によれば、ボックス本体10に収納される物品の重量の上限を大きく設定した場合でも、空き状態のボックス本体10の回動速度が非常に遅くなることもなく、また、ボックス本体10が全閉位置から全開位置に至るまでの時間を所定の時間内に収めることも可能となる。
本実施例の効果を確認するため、図6に示した試験機を用いて実験を行った。この試験機では、ボックス本体10に代えて一端が軸支され、他端が自由端とされた試験用アーム90が使用されている。第1アーム20、第2アーム30及び回転ダンパ40は、上記実施例と同じ条件となるように試験用アーム90に取り付けられている。
また、試験機には、地点Qから地点Tまでの範囲に10度ごとの間隔をおいて試験用アーム90を検出するセンサ100が取り付けられている。ここで、地点Qは、試験用アームの回動開始位置Pから試験用アームが5度回動した地点であり、地点Rは、試験用アームの回動開始位置Pから試験用アームが15度回動した地点であり、地点Sは、試験用アームの回動開始位置Pから試験用アームが25度回動した地点であり、地点Tは、試験用アームの回動開始位置Pから試験用アームが35度回動した地点である。試験用アーム90の回動開始位置Pは、ボックス本体10が全閉位置に存するときのボックス本体10の傾きに合致するように設定されている。
試験用アーム90の回転モーメントは、試験用アーム90におもりを付けることにより変化させた。なお、空き状態のボックス本体10の回転モーメントは、1.2N・mであり、また、2Kgの物品を収納した状態のボックス本体10の回転モーメントは、4.2N・mである。
この実験では、回転モーメントが異なる試験用アーム90を自由落下させたときに、試験用アーム90が地点Qから地点Rに至るまでの時間、地点Rから地点Sに至るまでの時間及び地点Sから地点Tに至るまでの時間をそれぞれセンサ100を用いて測定し、得られたデータに基づいて角速度を求めた。実験結果を表1に示すとともに、実験結果をグラフ化したものを図7に示す。
Figure 0004472554
表1及び図7に示したように、本実施例によれば、ボックス本体10の全開位置付近、すなわち、試験用アーム90が地点Sから地点Tに至るまでの間に、角速度が急激に小さくなり、試験用アーム90の回動速度が急激に減速されるという効果が認められる。また、試験用アーム90が回動開始位置Pから地点Sに至るまでは、角速度が大きく、試験用アーム90は殆ど減速されずに回動するという効果が認められる。
本発明の一実施例に係るグローブボックスを示す図である。 上記実施例において採用した回転ダンパの内部構造を示す図である。 図2のA−A部断面図である。 図2のB−B部断面図である。 上記実施例に係るグローブボックスの動作を説明するための図である。 実験に用いた試験機の要部を示す概略図である。 上記実施例に係るグローブボックスの特性を示すグラフである。
符号の説明
10 ボックス本体
20 第1アーム
30 第2アーム
40 回転ダンパ
41 ケーシング
41a ケース本体
41b 蓋
41c 底壁
42 ロータ
42a 孔部
43 隔壁
44 ベーン
45 流体室
45a 第1室
45b 第2室
45c 第3室
45d 第4室
46a,46b 流路
47 弁体
48 Oリング
50,60,70 支軸
80 軸
90 試験用アーム
100 センサ

Claims (2)

  1. ボックス本体の回動中心とは異なる位置に支持され、その支持部を中心として揺動する第1アームと、
    前記ボックス本体に揺動可能に連結される第2アームと、
    前記第1アームと前記第2アームとの間に介在し、押圧部材が前記第1アーム及び前記第2アームの揺動に伴い回転運動をして流体を押圧することにより発生する流体の抵抗を利用して前記ボックス本体の開く速度を減速させる回転ダンパとを備え、
    前記ボックス本体が全閉位置から開方向に半分回動した地点まで至る動作を前記ボックス本体の開動作前半とし、前記ボックス本体がその地点から開方向に回動して全開位置まで至る動作を前記ボックス本体の開動作後半としたときに、前記ボックス本体の開動作後半における動作開始点から動作終点までの前記押圧部材の回転中心を交点とする前記第1アームと前記第2アームとの間の角度が、前記ボックス本体の開動作前半における動作開始点から動作終点までの前記押圧部材の回転中心を交点とする前記第1アームと前記第2アームとの間の角度よりも大きくなるよう前記第1アーム、前記第2アーム及び前記回転ダンパを設置することによって、前記ボックス本体の開動作後半における前記押圧部材の回転角度が、前記ボックス本体の開動作前半における前記押圧部材の回転角度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするグローブボックス。
  2. 前記回転ダンパが、負荷の変化に対応して流体の抵抗を変化させる弁機構を備えることを特徴とする請求項1記載のグローブボックス。
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