JP4471091B2 - 回転体制御装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体制御装置及び方法にかかり、特に、フィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、フィード・バック制御に切り替えて、回転体の回転状態を目標回転状態に制御する回転体制御装置及び方法に関する。
近年、ハイブリッド自動車(HV)のさらなる高効率化達成のため、様々な検討がなされている。例えば、動力の伝達要素の接続・開放には一般にクラッチが用いられるが、摩擦材や油圧を用いた従来のクラッチ機構は燃費低下の要因ともなり得策ではない。
そこで、クラッチ機構として、ドグクラッチ(噛み合いクラッチ)の導入が考えられる。ドグクラッチはドク歯同士が噛み合って結合するため、油圧による押しつけ力を必要とせず、また、滑べりによる損失がないという特長をもつ。この一方、入出力軸の状態をうまく同期させないと、係合時に衝撃トルクが発生したり、ドク歯を破損したり、する虞がある。
そこで、例えば、変速機構における噛み合いの対象となるドク歯の一方のドク歯の回転速度が、他方のドク歯の回転速度まで近づくように、フィードフォワード制御し、その後、ドク歯の噛み合い位置が正確に係合するように、フィードバック制御することを試みる。
図12に簡単な例として、速度同期後に位置制御を行なった例を示す。ここでは、参照モータ(モータA)の速度を12rad/sとし、制御の対象となるモータ(モータB)を180rad/s(1720rpm)の速度から急減速して、なるべく早い時間で同期させる例を示した。
すなわち、180rad/s(1720rpm)の速度のモータBに、図12(C)に示すように、逆トルク(−12Nm)をかけて、図12(A)に示すように、モータBの回転速度を、モータAの速度(12rad/s)に近づけ、モータBの速度がモータAの速度に一致したところで、フィードフォワード制御からフィードバック制御に切り替えている。このように、フィードバック制御に切り替えているので、図12(B)に示すように、位置誤差は位置制御開始(フィードバック制御への切替時)後、滑らかに収束している。
しかし、モータBの速度がモータAの速度に一致してもドク歯の噛み合い位置に位置誤差があると、この位置誤差を減少させる必要があるため、モータBの速度を一旦上昇させなければならない。すなわち、図12(C)に示すように、位置制御開始(フィードバック制御への切替時)後に、それまでのトルクの符号を反転(−から+)させて、モータBの速度を上昇させて、位置誤差を収束させるように、モータBを制御している。
このように、モータA、Bの速度が一致した後、モータBの速度を再加速するのは無駄な動作であり、結果的に同期時間を延ばすことになる。また、トルクの符号を反転させる大きなトルク変動も、音、振動の発生要因となる。
そこで、速度の一致前において位置誤差が所定量となったときに、フィードフォワード制御からフィードバック制御に切り替える制御システムが提案されている(非特許文献1参照。)。
電学論D、118巻7/8号、平成10年、「モード切り替え制御による高速、高精度位置決め制御システム」
しかしながら、上記制御システムでは、モータBの回転状態が、モータBの回転位置がモータAの回転位置に正確に制御できる状態がどうか判断していないので、切り替え後のフィードバック制御が複雑である。すなわち、フィードフォワード制御からフィードバック制御に切り替えたときの制御モデルのパラメータを種々用意しておかなければならない。
本発明は、上記事実に鑑み成されたもので、フィード・バック制御において回転体の回転状態を目標回転状態に容易に制御することの可能な回転体制御装置及び方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第1の回転体の回転状態を検出する第1の検出手段と、第2の回転体の回転状態を検出する第2の検出手段と、前記第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態、前記第2の検出手段により検出された前記第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態、及び前記第1の回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記第1の回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する制御手段と、を備えた回転体制御装置であって、前記制御手段は、前記フィード・フォワード制御中に、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えることを特徴とする。
すなわち、本発明は、第1の回転体の回転状態を検出する第1の検出手段と、第2の回転体の回転状態を検出する第2の検出手段と、前記第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態、前記第2の検出手段により検出された前記第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態、及び前記第1の回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記第1の回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する制御手段と、を備えた回転体制御装置である。
なお、最短時間で同期するには所定トルクを第1の回転体の許容される最大トルクにすることが望ましいが、これに限定されるものではない。
上記第1の検出手段は第1の回転体の回転状態を検出し、第2の検出手段は第2の回転体の回転状態を検出する。
制御手段は、前記第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まる制御モデル、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態、及び前記第2の検出手段により検出された前記第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態に基づいて前記第1の回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する
この場合、フィード・フォワード制御からフィード・バック制御にむやみに切り替えると、第1の回転体の回転状態を該目標回転状態に制御することができないおそれがある。また、フィード・フォワード制御中に第1の回転体に発生するトルクの符号が、フィード・バック制御に切り替えて、反転すると、第1の回転体に音、振動が発生するおそれもある。
そこで、本発明では、前記制御手段は、前記フィード・フォワード制御中に、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えるようにしている。
このように、フィード・フォワード制御中に、前記第1の回転体の回転状態が前記制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えているので、切り替え後は、制御モデルに基づいて第1の回転体を制御すればよく、フィード・バック制御において第1の回転体の回転状態を目標回転状態に容易に制御することができる。
なお、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えても、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転しないので、トルクの反転に伴って第1の回転体に生ずる音や振動も防止することができる。
ここで、請求項2のように、前記第1の検出手段は、前記第1の回転体の回転位置を検出し、前記制御手段は、前記検出された回転位置及び該回転位置に基づいて定まる回転速度の少なくとも一方と、前記目標回転状態と、に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断するようにしてもよい。
すなわち、例えば、制御手段は、前記検出された回転位置と目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置との関係、例えば、位置誤差、回転速度と目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度との関係、例えば、速度誤差、及び、位置誤差と速度誤差との関係、例えば、比に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断するようにしてもよい。
なお、上記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲は、前記制御モデルの制御パラメータに基づいて定められる。
ところで、フィード・バック制御に切り替え後、制御モデルに基づいて無制限にトルクを変化できるわけではなく、第1の回転体等から定まる許容範囲内である必要がある。
そこで、請求項5のように、前記制御手段は、前記前記フィード・バック制御に切り替え後に必要となるトルクの最大値を推定し、前記推定されたトルクの最大値が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、前記推定されたトルクの最大値が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えるようにしてもよい。
この場合、第1の回転体に負荷トルクがかかっているとき、これも無視すると、トルクが許容範囲を超えることにもなる。
そこで、請求項6のように、前記制御手段は、前記第1の回転体に負荷トルクがかかっている場合には、前記推定されたトルクの最大値と前記負荷トルクとの和が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、前記和が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えるようにしてもよい。
なお、請求項7のように、前記制御手段は、前記フィード・フォワード制御において、前記第1の回転体の回転速度を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度に近づけ、前記フィード・バック制御において、前記第1の回転体の回転位置を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置に近づける。
請求項8記載の発明の回転体制御方法は、第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の回転体に発生するトルクを制御モデルに基づいて変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を、第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態に制御する回転体制御方法であって、前記フィード・フォワード制御中に、前記第1の回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに前記回転状態を前記制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えるものである。
なお、第2の回転体の回転状態を考慮しないで、第1の回転状態を予め定められる目標回転状態に制御する場合、つまり、回転体1を速やかに停止させ、所定の回転位置で固定するような場合は、回転体2の回転速度が零の状態と同等とみなすことができ、回転体2の状態を考慮することなく、回転体1の回転情報のみで制御することができる場合には、請求項9に記載の以下の発明が提案される。
すなわち、回転体の回転状態を検出する検出手段と、前記回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態、予め定められる目標回転状態、及び前記回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する制御手段と、を備えた回転体制御装置であって、前記制御手段は、前記フィード・フォワード制御中に、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えることを特徴とする回転体制御装置である。
なお、本発明も、上記発明と同様に最短時間で同期するには所定トルクを回転体の許容される最大トルクにすることが望ましいが、これに限定されるものではない。
上記検出手段は回転体の回転状態を検出する。制御手段は、前記回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態、予め定められる目標回転状態、及び前記回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する。
そして、本発明の制御手段は、前記フィード・フォワード制御中に、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える。
このように、フィード・フォワード制御中に、前記回転体の回転状態が前記制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えているので、切り替え後は、制御モデルに基づいて回転体を制御すればよく、フィード・バック制御において回転体の回転状態を目標回転状態に容易に制御することができる。
なお、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えても、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転しないので、トルクの反転に伴って回転体に生ずる音や振動も防止することができる。
なお、請求項10から請求項15のように、請求項2から請求項7の発明も同様に、本発明に適用することができる。
なお、本出願では次の回転体制御方法も提案される。すなわち、回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記回転体に発生するトルクをフィード・バック制御モデルに基づいて変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記回転体の回転状態を、目標回転状態に制御する回転体制御方法であって、前記フィード・フォワード制御中に、前記回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転せずに前記回転状態を前記フィード・バック制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えることを特徴とする回転体制御方法である。
以上説明したように本発明によれば、フィード・フォワード制御中に、前記第1の回転体の回転状態が前記制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えているので、切り替え後は、制御モデルに基づいて第1の回転体を制御すればよく、フィード・バック制御において第1の回転体の回転状態を目標回転状態に容易に制御することができる、という効果が得られる。
また、本発明によれば、フィード・フォワード制御中に、前記回転体の回転状態が前記制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えているので、切り替え後は、制御モデルに基づいて回転体を制御すればよく、フィード・バック制御において回転体の回転状態を目標回転状態に容易に制御することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態にかかる回転体制御装置は、第1の回転体としてのモータBの回転状態としての回転位置を検出する第1の検出手段としてのエンコーダ20と、第2の回転体としてのモータAの回転状態としての回転位置を検出する第2の検出手段としてのエンコーダ18と、を備えている。なお、エンコーダ18、19は、レゾルバなどにより構成することができる。
また、回転体制御装置は、モータBに所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、フィード・バック制御に切り替えて、モータBの回転位置を、モータAの回転状態から定まる目標回転状態としての目標回転位置に制御する制御手段としての電流制御回路22及び計算器24を備えている。なお、フィード・バック制御は、モータBに発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデル(詳細は後述する)、エンコーダ20により検出されたモータBの回転位置、及びモータAの回転位置に基づいて、モータBの回転位置がモータAの目標回転位置に一致するように、モータBに発生するトルクを変化させる制御である。
モータAには歯車12が、モータBには慣性負荷14を介して歯車16が取り付けられている。図2に示すように、歯車12、16は、ドグ歯26を備えている。上記のモータBの回転位置がモータAの目標回転位置に一致するとは、モータAの歯車12のドグ歯26と、モータBの歯車16のドグ歯26と、が噛み合い可能な状態のことである。
図3に示すように、電流制御回路22は、エンコーダ20により検出されたモータBの回転位置から、モータBのドグ歯26の歯位置を演算する歯位置演算器30、エンコーダ18により検出されたモータAの回転位置から、モータAのドグ歯26の歯位置を演算する歯位置演算器31、及び、歯位置演算器30により演算されたモータBのドグ歯26の歯位置と、歯位置演算器31により演算されたモータAのドグ歯26の歯位置と、の位置誤差Δθpを求める減算器32を備えている。
また、電流制御回路22は、エンコーダ18に検出されたモータAの回転位置から、モータAの回転速度を演算する速度演算器36、エンコーダ20に検出されたモータBの回転位置から、モータBの回転速度を演算する速度演算器38、及び、速度演算器36により演算されたモータAの回転速度と、速度演算器38により演算されたモータBの回転速度と、の速度誤差Δωを演算する減算器40を備えている。
減算器32には、位置制御器であり、上記位置誤差Δθpに該位置制御器の所定の伝達関数(Kp)を乗算するP制御器34が接続されている。P制御器34には、P制御器34により演算された値(伝達関数(Kp)×位置誤差Δθp)から、上記速度誤差Δωを減算する減算器35が接続されている。減算器35には、減算器35により演算された値Werr(=Kp×Δθp−Δω)からトルク指令値を演算する速度制御器であるPI制御器42が接続されている。
また、電流制御回路22は、速度演算器38により演算されたモータBの回転速度と、後述するトルク指令値と、から、モータBにかかる外乱トルクを演算する外乱オブザーバ48、及び、PI制御器42により演算されたトルク指令値と、外乱オブザーバ48により演算された外乱トルクと、を加算してトルク指令値を求める加算器44を備えている。
ところで、本実施の形態では、詳細には後述するが、最短時間で制御するため最大トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、トルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、モータBを制御する。電流制御回路22は、計算器24からの指令に基づいて、フィード・フォワード制御とフィード・バック制御とを切り替えるスイッチ45を備えている。このスイッチ45には、上記トルク指令に基づいてモータBへの電流を制御する図示しない電流制御器(PWM)を備えたモータBが接続されている。
上記切り替えるスイッチ45は、計算器24からの制御信号に応じて、フィード・フォワード制御の際は、計算器24からの最大トルク指令がモータBの上記電流制御器に出力されるように切り替え、フィード・バック制御の際は、加算器44からのトルク指令がモータBの上記電流制御器に出力されるように切り替える。
図4に示すように、外乱オブザーバ48は、モータBの速度に所定値(J/τ−D)を乗算する乗算器50、上記トルク指令と乗算器50により演算された値とを加算する加算器52、加算器52により演算された値に所定値(1/(τs+1))を乗算するローパスフィルタ54、モータBの速度に所定値(J/τ)を乗算する乗算器56、及び、ローパスフィルタ54からの出力から、乗算器56により演算された値を減算して、外乱トルク(推定外乱)を求める減算器58)を備えている。なお、Jは、後述するようにモータBの回転子側の慣性モーメント、τは、フィルタ時定数、Dは摩擦係数である。
図5に示すように、PI制御器42は、減算器35に接続されかつ計算機24により初期値I0が設定されて、以後、減算器35により演算された値Werrを積分する積分器60と、積分器60により演算された値に所定のパラメータ(1/Tω)を乗算する乗算器62と、を備えている。また、PI制御器42は、減算器35により演算された値Werrと、乗算器62により演算された値と、を加算する加算器64と、加算器64により加算された値にKωを乗算して、トルク指令値を演算する乗算器66と、を備えている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態では、モータBの回転状態を、モータAの目標回転状態に制御するものであり、図6に示すように、モータBの回転速度と目標となるモータAの回転速度との速度差が大きい場合は、モータBの許容最大トルクで加速(あるいは減速)するフィード・フォワード制御(最大トルク区間T1参照)する。すなわち、計算器24は、スイッチ45を制御し、計算器24からの許容最大トルクがモータBの電流制御器に指令されるようにする。
このように、フィード・フォワード制御しているときに、モータBの回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を大きく反転せずに該回転状態を上記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内となったと判断された時点で、フィードバック制御モデルを用いてフィードバック制御による位置制御(位置制御区間T2参照)に切り替える。
次に、フィードバック制御モデルについて説明する。
速度制御器はPI制御42、位置制御器はP制御34とし、それぞれの制御器の伝達関数を次式のように設計する。
Figure 0004471091
このとき、Tw>>j/Kωと仮定(一般に成り立つ仮定)すると、速度ループの周波数応答は、
Figure 0004471091
で近似でき、位置ループの周波数応答は、
Figure 0004471091
となる。
さらに簡単のために、Kp2h/τrとおくと、位置ループの周波数応答特性は、
Figure 0004471091
となる。ここに、hは歯車のピッチ角であり、h=2π/N(N:歯数(例えば60))である。また、γがこの特性を決定するパラメータとなる。
図7にγ2を種々設定した時のステップ応答の位置誤差(単位:ピッチ)を示す。ここではステップ入力の値(位置誤差の初期値〕を1としている。γ2の値は、Binominal:0.25、Butterworth、O.5、CDM:O.4となる。γ2が大きくなるほど応答は振動的に、小さくなるほど非振動的になる。Binominalはγ=0.25は臨界制動と呼ばれる。CDM〔Coefficient Diagram Method〕は係数図法を意味している。なお、Binominal、Butterworth、及びCDMは、フィードバック制御モデルである。
これらの波形の整定時間αを見ると、図7に示すように、正規化時間でBinominakでは5.O、Butterworthでは3.3、CDMでは4.1となる。Binominalの整定時間が最も長いが、他は振動的なためオーバシュートが若干存在する。どのような応答波形を採用するかは実システムの要求と照らし合わせて決定することになる。
一般に、位置制御のステップ応答では、初期のトルク変動が最も大きく、その後、誤差の収束に伴いトルクも減少する傾向にあるため、初期のトルクの最大値から制御パラメータの拘束条件を求めてみる。初期の発生トルクは、PI制御器42の積分器60の値が零であることから次式で与えられる。
Figure 0004471091
ここで、速度誤差がある程度収束してから位置制御に切替えることを考え、上式右辺第2項を無視すると、最大トルクとの関係式が次式のように導出される。
Figure 0004471091
上式を整理して
Figure 0004471091
となる。これは、トルクの制限がある場合は、位置制御のゲインを上げると速度制御のゲインを下げなければならないという直感に合う関係式となっている。
設計時には、まず望ましい応答波形からγを決め、ついで(9)式に基づいてKωを決定することになる。そして、τγが求められる((3)式参照)。
また、そのときの同期時間の最大見積もりは、
Figure 0004471091
となる。ωdiffは最大トルク制御開始時点での速度差である。
本実施の形態では、解析のし易さや応答波形が非振動的であることを考慮し、Bimmia1モデルで制御系を採用した。
次に、フィード・フォワード制御からフィードバック制御によるに切り替える切り替え点の決定方法を説明する。
最大トルク制御時は、速度誤差と位置誤差の因果関係がないため、フィード・フォワード制御からフィードバック制御に途中からむやみに切替えても制御器の内部状態との整合性がとれず、誤差が収束しないことがある。
そこで、最大トルク制御時に時々刻々変化する速度、位置誤差の関係と制御器の時間応答が一致するポイントを探索することを考える。
Binominalモデルでの位置誤差および速度誤差の時間応答は次式となる。
Figure 0004471091
ここに、Δθ0はt=0のときの位置誤差(初期誤差〕である。
また、トルクは加速度に慣性モーメントを乗じて
Figure 0004471091
で与えられる。
さらに、速度誤差と位置誤差の比を
Figure 0004471091
と定義すると、(11)式、(12)式から
Figure 0004471091
という関係が導出される。Tnは正規化時間であり、δは、0≦δ<γの範囲を取ることがわかる。
これらの関係を図8に示す。この図8では便宜上、初期誤差△θoを1としている。この波形は図5の実験結果と同じ応答となっていることがわかる。すなわち、速度同期後に位置制御を行なうことは、図8の時間Tn=0から制御が開始されていることと等しい。
仮に正規化時間Tn=1から制御が切替わったとすると、速度は再加速することなく速やかに収束し、トルクも零から滑らかに変化することになる。こうした考え方から、図8のTn==1の領域(緑線より右側の領域)から制御が始まるように切替え時点を決めれぱよいことがわかる。該当領域では、δは、
Figure 0004471091
の範囲を取る。したがって、最大トルク制御中、δがこの範囲に入った時点で位置制御を開始すれば、トルクの符号が大きく反転することなく制御を行うことができることになる。
次に、PI制御器42の積分器60に与える初期値I0を説明する。本実施の形態では、最初からPI制御器42の積分器60を稼動させるわけではなく、上記のように、フィード・フォワード制御からフィードバック制御によるに切り替えた時点から、PI制御器42の積分器60を稼動させるので、このときの初期値I0が必要となる。
上記のように、最大トルク制御中にδが(16)式で定められる範囲に入った時点でとったδの値をδo、その時点での正規化時間Tnqをとすると、正規化時間Tnqは次式で求められ、
Figure 0004471091
さらに初期誤差(仮想値)が、
Figure 0004471091
と求められる。すなわち、速度誤差と位置誤差の関係が、あたかも上記の初期誤差Δθ。から時間Tn0だけ経過したときの値として関連付けられることになる。
一方、トルクの制限に関しても考慮する必要がある。時間Tn0以降のトルクは次式となる。
Figure 0004471091
この時間以降、取り得るトルクの最大値は、
Figure 0004471091
で与えられる。
また、モータBに負荷トルクがかかっている場合には、外乱オブザーバ48で推定した外乱トルクの推定値を上式の右辺に加えてやれぱよい。
以上の検討より、δの条件式(16)式が成立した時に上式に基づいて最大トルクを見積もり、これがモータの許容範囲内のときに位置制御に切り替えれば良いことになる。
切替え時点で必要なトルクTq0は(13)式および(18)式より、
Figure 0004471091
で与えられる。そこで、切替え時点での位置誤差△θpを用いて上式でトルクを計算し、PI制御器の積分器の初期値T0を次式で逆算して与えればよい。
Figure 0004471091
図9には、計算器24が実行する、フィード・フォワード制御からフィード・バック制御に切り替える切替制御プログラムを示すフローチャートが示されている。
モータAとモータBとを噛み合わせるため、モータBの回転速度を減速する。このとき、モータBに最大トルクを発生させるため、スイッチ45を、フィードフォワード側に切り替え、計算器24から最大トルクを、スイッチ45を介してモータBの電流制御器に指令する。これにより、モータBの回転速度が徐々に減速して、モータAの回転速度に近づく。
本切替制御プログラムは、このようなフィード・フォワード制御中に開始し、ステップ72で、エンコーダ18、20の信号から、モータA、Bの回転位置を検出し、検出した回転位置から回転速度を検出する。
ステップ74で、モータA、Bの回転位置から位置誤差Δθpを検出し、モータA、Bの回転速度から速度誤差Δωを検出する。
ステップ76で、位置誤差Δθpと速度誤差Δωとの関係、例えば、比δ((14)式参照)を演算する。
ステップ78で、δが、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内、すなわち、例えば、(16)式により定まる所定範囲内か否かを判断する。δが、(16)式により定まる所定範囲内と判断された場合に、ステップ80で、(20)式、(21)式を用いて、最大トルクを推定し、ステップ82で、推定した最大トルクが許容範囲内か否かを判断する。
推定した最大トルクが許容範囲内と判断した場合、ステップ84で、上記初期値((14)式から定まる)を、積分回路60に設定し、ステップ86で、スイッチ45を制御して、フィードバック制御に切り替える。
フィードバック制御では、減算器32は、歯位置演算器30により演算されたモータBのドグ歯26の歯位置と、歯位置演算器31により演算されたモータAのドグ歯26の歯位置と、の位置誤差Δθpを求める。P制御器34は、上記位置誤差Δθpに該位置制御器の所定の伝達関数(Kp)を乗算する。
減算器40は、速度演算器36により演算されたモータAの回転速度と、速度演算器38により演算されたモータBの回転速度と、の速度誤差Δωを演算する。
減算器35は、P制御器34により演算された値(伝達関数(Kp)×位置誤差Δθp)から、減算器40により求められた上記速度誤差Δωを減算する。
ところで、フィードバック制御に切り切り替わったとき、計算器24は、上記(24)式から初期値I0を計算して、PI制御器42の積分器60に与える。PI制御器42は、初期値I0を用いてトルク指令値を求めて、加算器44に出力する。
加算器44は、このPI制御器42により演算されたトルク指令値と、外乱オブザーバ48により演算された外乱トルクと、を加算して最終的なトルク指令値を求めて、モータBの電流制御器に出力して、モータBを制御する。
その後は、PI制御器42は、減算器40により求められた上記速度誤差Δωを加算(積分)してトルク指令値を求めて、加算器44に出力する。以下、上記と同様に処理される。
このようにフィードバック制御により、図10(A)に示すように、モータAの回転速度にモータBの回転速度が近づき、図12(Bに示すように、モータA、Bのドグ歯の位置誤差が小さくなる。
ところで、上記のように、δが、(16)式により定まる所定範囲内と判断された場合には、トルクは未だ−の符号となっており、図10(C)に示すように、フィードバック制御に切り替えても、トルクの符号は大きく反転せず、音や振動の発生を防止することができる。
また、モータA、Bの速度が一致した後、モータBの速度を再加速するのではなく、モータA、Bの速度が一致する前に、フィードバック制御に切り替えているので、図11に示すように、制御時間を短縮することができる。すなわち、モータA、Bの速度が一致した後、モータBの速度を再加速する従来の場合には、194(ms)を必要としていた制御時間が、本方式では、178(ms)に、短縮することができた。
以上説明した実施の形態では、δの範囲を、
Figure 0004471091
としたが、最大トルクからよりスムースに移行するには、Tn≧2の領域となる
Figure 0004471091
の範囲に限定した方が望ましい。このとき最大トルクの見積り式は、
Figure 0004471091
となり、指数関数の演算も不要となる。
また、上記δの値を用いてモータBの回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を大きく反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内かどうか判断しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような値を用いるようにしてもよい。
すなわち、(14)式から(16)式は、以下のように表わせられる。
Figure 0004471091
これを展開すると、例えば、速度誤差が以下の所定範囲内かどうか判断してもよい。
Figure 0004471091
また、位置誤差の所定範囲が以下の所定範囲内かどうか判断してもよい。
Figure 0004471091
なお、フィードバック制御モデルとしては、Binominalに限定されず、ButterworthやCDMを用いても、同様な考え方で切り替えを行うことができる。
なお、モータAの回転状態を考慮しないで、モータBの回転状態を予め定められる目標回転状態に制御するようにしてもよい。
本実施の形態にかかる回転体制御装置のブロック図である。 モータA、Bのドグ歯の噛み合いの様子を示す図である。 主として電流制御器を示すブロック図である。 外乱オブザーバのブロック図である。 PI制御器のブロック図である。 フィード・フォワード制御からフィード・バック制御に切り替える際の時間とモータBの速度との関係を示す図である。 フィード・バック制御における3つの制御モデルを、正規化時間と位置誤差との関係で示す図である。 (A)〜(C)は、Binominal制御モデルを示す図である。 フィード・フォワード制御からフィード・バック制御に切り替える切替制御プログラムを示すフローチャートである。 (A)〜(C)は、本実施の形態における制御結果を示す図である。 従来と本実施の形態の各々の制御時間の比較結果を示す図である。 従来における、フィード・フォワード制御からフィード・バック制御に切り替えた際の結果である。
符号の説明
18 エンコーダ(第2の検出手段)
20 エンコーダ(第1の検出手段)
22 電流制御器(制御手段)
24 計算機(制御手段)

Claims (15)

  1. 第1の回転体の回転状態を検出する第1の検出手段と、
    第2の回転体の回転状態を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態、前記第2の検出手段により検出された前記第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態、及び前記第1の回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記第1の回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する制御手段と、
    を備えた回転体制御装置であって、
    前記制御手段は、
    前記フィード・フォワード制御中に、前記第1の検出手段により検出された前記第1の回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、
    前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える、
    ことを特徴とする回転体制御装置。
  2. 前記第1の検出手段は、前記第1の回転体の回転位置を検出し、
    前記制御手段は、前記検出された回転位置及び該回転位置に基づいて定まる回転速度の少なくとも一方と、前記目標回転状態と、に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の回転体制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出された回転位置と目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置との位置誤差と、回転速度と目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度との速度誤差と、の関係に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断する請求項2記載の回転体制御装置。
  4. 前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲は、前記フィードバック制御モデルの制御パラメータに基づいて定められることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の回転体制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記フィード・バック制御に切り替え後に必要となるトルクの最大値を推定し、
    前記推定されたトルクの最大値が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、
    前記推定されたトルクの最大値が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転体制御装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1の回転体に負荷トルクがかかっている場合には、前記推定されたトルクの最大値と前記負荷トルクとの和が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、
    前記和が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える、
    ことを特徴とする請求項5記載の回転体制御装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記フィード・フォワード制御において、前記第1の回転体の回転速度を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度に近づけ、
    前記フィード・バック制御において、前記第1の回転体の回転位置を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置に近づける、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の回転体制御装置。
  8. 第1の回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記第1の回転体に発生するトルクをフィード・バック制御モデルに基づいて変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記第1の回転体の回転状態を、第2の回転体の回転状態から定まる目標回転状態に制御する回転体制御方法であって、
    前記フィード・フォワード制御中に、前記第1の回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクの符号を反転せずに前記回転状態を前記フィード・バック制御モデルに基づいて前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、
    前記回転状態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える、
    ことを特徴とする回転体制御方法。
  9. 回転体の回転状態を検出する検出手段と、
    前記回転体に所定トルクを発生させてフィード・フォワード制御し、該フィード・フォワード制御から、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態、予め定められる目標回転状態、及び前記回転体に発生するトルクと回転状態とにより予め定まるフィード・バック制御モデルに基づいて前記回転体に発生するトルクを変化させるフィード・バック制御に切り替えて、前記回転体の回転状態を該目標回転状態に制御する制御手段と、
    を備えた回転体制御装置であって、
    前記制御手段は、前記フィード・フォワード制御中に、前記検出手段により検出された前記回転体の回転状態が、フィード・フォワード制御中のトルクが大きく反転せずに該回転状態を前記目標回転状態にフィード・バック制御できる予め定められた範囲内か否かを判断し、
    前記回転状態が前記予め定められた範囲内と判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える
    ことを特徴とする回転体制御装置。
  10. 前記検出手段は、前記回転体の回転位置を検出し、
    前記制御手段は、前記検出された回転位置及び該回転位置に基づいて定まる回転速度の少なくとも一方と、前記目標回転状態と、に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項9記載の回転体制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記検出された回転位置と目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置との位置誤差と、回転速度と目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度との速度誤差と、の関係に基づいて、前記回転状態態が前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲内か否かを判断する請求項10記載の回転体制御装置。
  12. 前記目標回転状態に制御できる予め定められた範囲は、前記フィードバック制御モデルの制御パラメータに基づいて定められることを特徴とする請求項9乃至請求項11の何れか1項に記載の回転体制御装置。
  13. 前記制御手段は、
    前記フィード・バック制御に切り替え後に必要となるトルクの最大値を推定し、
    前記推定されたトルクの最大値が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、
    前記推定されたトルクの最大値が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替えることを特徴とする、
    請求項9乃至請求項12の何れか1項に記載の回転体制御装置。
  14. 前記制御手段は、
    前記回転体に負荷トルクがかかっている場合には、前記推定されたトルクの最大値と前記負荷トルクとの和が予め定まる許容範囲内であるか否かを判断し、
    前記和が前記予め定まる許容範囲内であると判断された場合に、前記フィード・フォワード制御から前記フィード・バック制御に切り替える、
    ことを特徴とする請求項13記載の回転体制御装置。
  15. 前記制御手段は、
    前記フィード・フォワード制御において、前記回転体の回転速度を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転速度に近づけ、
    前記フィード・バック制御において、前記回転体の回転位置を、前記目標回転状態に基づいて定まる目標回転位置に近づける、
    ことを特徴とする請求項9乃至請求項14の何れか1項に記載の回転体制御装置。
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