JP4471068B2 - 自動変速機のシフトレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動変速機のシフトレバー装置に係り、特に、ベース部材の剛性を向上でき、ベース部材を小型化でき、また、シフトレバー装置を小型化でき、周辺に配置されたハーネス類等の他部品に接触して引っ掛けるおそれを解消し得る自動変速機のシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるエンジンには、駆動力を走行条件に応じて自動的に変換して取出す自動変速機を備えているものがある。自動変速機は、シフトレバー装置のシフトレバーを各シフト位置にシフト操作することにより、補助変速機構の係合状態を切換えられる。
【0003】
自動変速機のシフトレバー装置には、ベース部材の側壁にシフト方向及びセレクト方向へ回動自在に軸支されるシフトレバーを有し、ベース部材の側壁上部に一体または別体に設けられとともに、互いに平行にシフト方向へ延びる自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路と、セレクト方向に延びて自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路を接続する接続路とが形成されるレバー貫通壁を有し、シフトレバーを自動変速用シフト路においてシフト操作することにより変速部を自動変速させるとともに、シフトレバーを手動変速用シフト路においてシフト操作することにより変速部を手動により変速させるものがある。
【0004】
従来の自動変速機のシフトレバー装置には、シフトレバーが自動変速用シフト路や手動変速用シフト路に接触しないように、シフトレバーが自動変速用シフト路にあるときにはベース部材の側壁の内面に当接するとともに、シフトレバーが手動変速用シフト路にあるときにはベース部材の側壁に開設した開口部から外方に突出して外面に当接するフック形状のストッパレバーをシフトレバーに設け、シフトレバーの位置を規制するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、従来の自動変速機のシフトレバー装置には、シフトレバーにベース部材上方のアッパプレートの下方突起と当接する板状体を設け、シフトレバーとアッパプレートに設けたシフトゲートとの当接時に下方突起と板状体とが当接して当接衝撃力を分散するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−226399号公報(第4・5頁、図3)
【特許文献2】
特開平11−227481号公報(第16頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記特許文献1に開示されるシフトレバー装置は、ベース部材の側壁にデテント機構用の開口部とシフトレバー規制用の開口部とを上下に並べて開設してあるため、ベース部材が上下方向に大きくなる不都合があるとともに、ベース部材の強度や剛性が低下し、ガタの面で不利となって操作性を低下させる不都合がある。
【0008】
また、前記特許文献1に開示されるシフトレバー装置は、シフトレバーが手動変速用シフト路にあるときに、シフトレバーに設けたフック形状のストッパレバーがベース部材の側壁に開設した開口部から外方に突出されるため、シフトレバー装置が大型化する不都合があるとともに、突出されたストッパレバーが周辺に配置されたハーネス類等の他部品に接触して引っ掛かるおそれがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、ベース部材の側壁にシフト方向及びセレクト方向へ回動自在に軸支されるシフトレバーを有し、前記ベース部材の側壁上部に一体または別体に設けられとともに、互いに平行にシフト方向へ延びる自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路と、セレクト方向に延びて前記自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路を接続する接続路とが形成されるレバー貫通壁を有する自動変速機のシフトレバー装置において、前記シフトレバーには前記レバー貫通壁の内面に指向する係合爪部を設け、前記レバー貫通壁の内面には前記シフトレバーのセレクト方向への移動を規制すべく前記係合爪部に係合してシフト方向へ延びる係合突部を設け、この係合突部には前記シフトレバーが前記自動変速用シフト路にあるときに前記係合爪部の一側面が係合する第1係合面と、前記シフトレバーが前記手動変速用シフト路にあるときに前記係合爪部の他側面が係合する第2係合面と、前記第1係合面及び第2係合面を連通して前記シフトレバーの前記自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路間の移動を許容する連通部とを形成し、前記ベース部材の側壁には、前記シフトレバーが前記自動変速用シフト路にあるときに、このシフトレバーと係合してシフトケーブルを作動させる回転アームが回動自在に軸支され、この回転アームには前記レバー貫通壁の内面に形成した節度溝と係合して前記シフトレバーの操作時に節度感を生じさせる節度レバーが装着され、前記レバー貫通壁の内面には前記係合突部を構成する前記第1係合面の背部であって前記第2係合面と連なる位置に前記節度溝を形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の自動変速機のシフトレバー装置は、ベース部材の側壁にシフトレバー規制用の開口部を開設する必要が無く、また、シフトレバーが手動変速用シフト路にあるときに係合爪部がベース部材の側壁から外方に突出されることが無い。
【0011】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図8は、この発明の第1実施例を示すものである。図6〜図8において、2は図示しない車両に搭載された自動変速機のシフトレバー装置、4はベース部材、6はシフトレバーである。シフトレバー装置2は、いわゆる手動変速(マニュアル)モード付きセレクタであり、自動変速モード(ATモード)のドライブ(D)ポジションで、手動変速モード(MTモード)にすることができるものである。
【0012】
ベース部材4は、車両の前後方向に指向するとともに車両の左右方向に並列した2枚の側壁8を有し、この側壁8の上部に一体または別体、この実施例においては一体に設けたレバー貫通壁10を有している。シフトレバー装置2は、ベース部材4の側壁8にシフトレバー6をシフト方向及びセレクト方向へ回動自在に軸支している。
【0013】
ベース部材4の側壁8上部に一体に設けたレバー貫通壁10には、図3に示す如く、シフトレバー6をシフト方向及びセレクト方向に移動可能とするレバー用孔部12を形成している。レバー用孔部12は、車両の前後方向に指向して互いに平行にシフト方向へ延びる自動変速(AT)用シフト路A及び手動変速(MT)用シフト路Mと、車両の左右方向に指向してセレクト方向に延びる前記自動変速用シフト路A及び手動変速用シフト路Mを接続する接続路Cとを形成するように、自動変速側長孔12Aと手動変速側長孔12Mとの側方同士を連通して形成している。
【0014】
レバー貫通壁10の内面14には、手動変速用シフト路Mを形成する手動変速側長孔12Mの車両の前方側及び後方側に位置させて、夫々アップシフトスイッチ取付部16及びダウンシフトスイッチ取付部18を設けている。アップシフトスイッチ取付部16及びダウンシフトスイッチ取付部18には、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにおいて車両の前後方向のアップシフト(+)側及びダウンシフト(−)側に移動されたことを検出するアップシフトスイッチ20及びダウンシフトスイッチ22を取付けて設けている。
【0015】
なお、この実施例のシフトレバー装置2は、図8に示す如く、レバー用孔部12の外周部を覆うように、レバー貫通壁10の外面24にカバー部材26を装着している。カバー部材26には、前記レバー用孔部12に合致する形状の前記自動変速用シフト路A及び手動変速用シフト路Mと接続路Cとを形成するカバー側レバー用孔部28を形成して設け、自動変速用シフト路Aの外側に各シフトポジションを示す自動変速側表示部(P、R、N、D、L)30Aと、手動変速用シフト路Mの外側にシフトポジションを示す手動変速側表示部(+:アップシフト、−:ダウンシフト)30Mとを設けている。
【0016】
前記シフトレバー6は、図7に示す如く、中空状のレバー軸32の上端にシフトノブ34を設け、このシフトノブ34の上部にデテント機構36を構成するシフトボタン38を押し・戻し可能に設け、図2に示す如く、レバー軸32内にデテントロッド40を上下方向に移動可能に設けている。デテントロッド40は、一端側をレバー軸32上端のシフトノブ34のシフトボタン38に連絡されるとともに、他端側をレバー軸32下方に位置させた連結具42の上端を連結して設けている。
【0017】
連結具42は、レバー軸32内を上下方向に移動可能に設けられ、下部に車両の左右方向に指向させてデテントピン44を装着して設けている。デテントピン44は、レバー軸32に形成した軸方向に長い左右のデテントピン用長孔46内に上下方向に移動可能に挿通し、両端をベース部材4の各側壁8に形成したデテント用開口部48内に位置させて配設される。デテント用開口部48には、デテントピン44が係合離脱されるシフト段部50を形成して設けている。
【0018】
また、連結具42には、下端にデテントスプリング52の一端側を弾性当接させて設けている。デテントスプリング52は、他端側をレバー軸32内の下端に出没可能に装着された有底筒形状のキャップ部材54の一端側から内部に弾性当接させて設けている。キャップ部材54は、デテントスプリング52のばね力により他端側を後述する接続部材78の膨出部88に弾性当接される。
【0019】
前記デテント機構36は、シフトレバー6のシフトノブ34に設けたシフトボタン38の押し・戻し操作とデテントスプリング52のばね力とによりレバー軸32内のデテントロッド40を上下方向に移動させ、デテントピン44をデテント用開口部48のシフト段部50に係合離脱させ、シフトレバー6のシフト位置からの遊動を規制する。
【0020】
シフトレバー6のレバー軸32は、図5に示す如く、レバー下部部材56によって下端を支持されている。レバー下部部材56は、シフトレバー6のレバー軸32下端を支持する車両の左右方向に延びるレバー支持部58と、このレバー支持部58の車両の前方側で上側湾曲部60を介して下方に連設される前側支持部62と、レバー支持部58の車両の後方側で且つ下方に連設されて前側支持部62と対峙する後側支持部64とからなる。
【0021】
前記レバー支持部58には、車両の左右方向中央に前記キャップ部材54を下端から突出させながらレバー軸32の下端を支持するレバー支持孔66を形成して設け、このレバー支持孔66から車両の左右方向に指向させて、前記レバー軸32の左右のデテントピン用長孔46と合致する形状であって、前記デテントピン44が挿通される左右のデテントピン挿通孔68を形成して設け、車両の左方側下部にレバー側凸部70を設けている。
【0022】
対峙する前側支持部62及び後側支持部64の各下端には、軸心が車両の前後方向に指向する前側セレクト軸装着孔72及び後側セレクト軸装着孔74を形成して設けている。前側セレクト軸装着孔72及び後側セレクト軸装着孔74には、車両の前後方向に指向したセレクト軸76の両端を夫々装着して設けている。
【0023】
セレクト軸76の前側支持部62及び後側支持部64間には、図2に示す如く、接続部材78を設けている。接続部材78は、車両の前後方向に延びるセレクト軸保持部80と車両の左右方向に延びるシフト軸保持部82とからなる。セレクト軸保持部80には、前記セレクト軸76を挿通するセレクト軸挿通孔84を車両の前後方向に指向させて形成して設けている。セレクト軸保持部80に連設したシフト軸保持部82には、車両の左右方向に指向させたシフト軸挿通孔86を形成して設けている。また、シフト軸保持部82の上部には、前記キャップ部材54の他端側が弾接される膨出部88をセレクト軸挿通孔84を中心とする回転曲面形状に形成して設けている。
【0024】
前記接続部材78は、シフト軸保持部82のシフト軸挿通孔86に、車両の左右方向に指向するシフト軸90の車両の右方側の小径部92を挿通して設けている。シフト軸90は、車両の左方側の大径部94に回転アーム96を回動自在に軸支して設け、両端をベース部材4の左右の側壁8の各シフト軸装着孔98に夫々装着して設けている。
【0025】
前記回転アーム96は、図7に示す如く、シフト軸90を挿通するボス部100と、このボス部100の上方に延設した上側アーム部102と、ボス部100の下方に延設した下側アーム部104と、ボス部100の斜め前上方に延設した前側アーム部106とからなり、ベース部材4の側壁8にシフト軸90により回動自在に軸支される。ボス部100には、シフト軸90の大径部94を挿通するシフト軸挿通孔108を形成して設けている。上側アーム部102には、前記レバー下部部材56の車両の左方側のレバー側凸部70が係合・抜脱されるアーム側凹部110を形成して設けている。下側アーム部104には、ケーブル取付具112によって図示しないシフトケーブルを接続して設けている。
【0026】
回転アーム96は、シフトケーブルを介して自動変速機に接続され、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに、シフトレバー6に装着したレバー下持部材56と係合、つまり、アーム側凹部110にレバー側凸部70が係合してシフト軸90を中心にシフト方向に回動されるとともに、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに、シフトレバー6に装着したレバー下持部材56との係合を解除、つまり、アーム側凹部110からレバー側凸部70が抜脱して回動されないものである。
【0027】
このシフトレバー装置2は、図7に示す如く、ベース部材4のレバー貫通壁10と回転アーム96の前側アーム部106との間に節度機構114を設けている。節度機構114は、レバー貫通壁10の内面14に車両の前後方向に指向させてシフトレバー6の各シフト位置に対応する節度溝(P、R、N、D、L)116を形成して設け、この節度溝116に係合してシフトレバー6の操作時に節度感を生じさせる節度レバー118を前側アーム106に装着して設けている。節度レバー118は、板ばねにより形成され、一端側を前側アーム106に固定して設けるとともに、他端側に節度溝(P、R、N、D、L)116に弾性係合される上方に突形状の係合子120を形成して設けている。
【0028】
このシフトレバー装置2は、図5に示す如く、シフトレバー6を支持するレバー下部部材56のレバー支持部58のレバー側凸部70の上方に、レバー貫通壁10の内面14に指向する係合爪部122を設けている。係合爪部122は、車両の前後方向に長さL1を有し、車両の右方側に指向する一側面124と車両の左方側に指向する他側面126とを対向するよう形成して設けている。
【0029】
前記レバー貫通壁10の内面14には、図3・図4に示す如く、シフトレバー6のセレクト方向への移動を規制すべく前記係合爪部122に係合してシフト方向へ延びる係合突部128を設けている。係合突部128は、レバー貫通壁10の内面14に、自動変速用シフト路Aの外周部であって接続路Cが接続される側と反対側の、車両の左方側の側壁8との間に位置させて設けている。係合突部128には、車両の左方向に対向する第1係合面130と、車両の右方側に対向する第2係合面132と、シフトレバー6のドライブ(D)ポジションの位置で、第1係合面130及び第2係合面132を連通する連通部134とを形成して設けている。したがって、係合突部128は、連通部134を挟んで、車両の前方側の前側係合突部分128−1と車両の後方側の後側係合突部分128−2とに2分されている。
【0030】
第1係合面130には、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに、係合爪部122の一側面124が係合する。第2係合面132には、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに、係合爪部122の他側面126が係合する。連通部134は、第1係合面130及び第2係合面132を連通してシフトレバー6の自動変速用シフト路A及び手動変速用シフト路M間の移動を許容するように、シフトレバー6がドライブ(D)ポジションの位置にあるときの係合爪部122と対向する位置に、係合爪部122の長さL1よりもわずかに長い車両の前後方向の長さL2(L1<L2)を有して形成される。
【0031】
ベース部材4の側壁8には、図2に示す如く、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに、このシフトレバー6とレバー側凸部70及びアーム側凹部110により係合してシフトケーブルを作動させる回転アーム96がシフト軸90により回動自在に軸支されている。この回転アーム96には、レバー貫通壁10の内面14に形成した前記節度機構114を構成する節度溝116と係合してシフトレバー6の操作時に節度感を生じさせる節度レバー118が装着されている。
【0032】
この節度機構114を構成する節度溝116は、図3に示す如く、レバー貫通壁10の内面14に、係合突部128を構成する第1係合面130の側壁8から離間する背部であって、第2係合面132とシフト方向に連なる位置に形成して設けている。
【0033】
また、前記回転アーム96には、図7に示す如く、上側アーム部102にシフトレバー6のレバー側凸部70と係合するアーム側凹部110を形成している。シフトレバー6の下部には、レバー下部部材56を設けている。
【0034】
このレバー下部部材56には、図5に示す如く、回転アーム96のアーム側凹部110に係合するレバー側凸部70とレバー貫通壁10の内面14の係合突部128に係合する係合爪部122とを上下に重ねて、合成樹脂で一体に形成して設けている。このレバー下部部材56には、係合爪部122とレバー側凸部70との間に、デテントピン44を挿通するデテントピン挿通孔68を形成して設けている。
【0035】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0036】
シフトレバー装置2は、シフトレバー6のシフトボタン38の押し・戻し操作により、デテントロッド40を介してデテントピン44を動作させ、デテントピン44をシフト段部50に係合離脱させてシフトレバー6をシフト方向に移動させ、シフトの変更が行われる。
【0037】
自動変速モードの場合には、図1に実線で示す如く、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにおいて車両の前後方向のシフト方向に移動されると、レバー側凸部70及びアーム側凹部110が係合していることにより、このシフトレバー6の移動に伴って回転アーム96がシフトレバー6と一体的に回転し、この回転アーム96のシフト軸90を中心とするP−R−N−D−Lの各ポジションへの回転によりシフトケーブルが操作される。
【0038】
このとき、シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122は、レバー貫通壁10の係合突部128の車両の左方側に位置されている。これにより、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときには、シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122の一側面124が、レバー貫通壁10の係合突部128の第1係合面130に当接し、シフトレバー6を自動変速用シフト路Aに規制することができる。
【0039】
一方、自動変速モードにおいて、シフトレバー6がドライブ(D)ポジションのときに、シフトレバー6がセレクト軸76を中心に車両の右方のセレクト方向に移動され、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aから接続路Cを介して手動変速用シフト路M側に移動されると、レバー側凸部70及びアーム側凹部110の係合が解除され、回転アーム96が図示しない移動規制機構により回転を阻止されて手動変速モードになる。
【0040】
手動変速モードの場合には、図1に一点鎖線で示す如く、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに、シフトレバー6がシフト軸90を中心とするアップシフト(+)側又はダウンシフト(−)側へ移動されると、アップシフトスイッチ20及びダウンシフトスイッチ22により検出される。
【0041】
シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122は、シフトレバー6が自動変速用シフト路Aから手動変速用シフト路M側に移動されると、レバー貫通壁10の係合突部128の連通部134を通り抜け、係合突部128の車両の右方側に位置される。これにより、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときには、シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122の他側面126が、レバー貫通壁10の係合突部128の第2係合面132に当接し、シフトレバー6を手動変速用シフト路Mに規制することができる。
【0042】
このように、この自動変速機のシフトレバー装置2は、シフトレバー6のレバー下部部材56にレバー貫通壁10の内面14に指向する係合爪部122を設け、レバー貫通壁10の内面14にシフトレバー6のセレクト方向への移動を規制すべく係合爪部122に係合してシフト方向へ延びる係合突部128を設け、この係合突部128にはシフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに係合爪部122の一側面124が係合する第1係合面130と、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに係合爪部122の他側面126が係合する第2係合面132と、第1係合面130及び第2係合面132を連通してシフトレバー6に設けた係合爪部122の自動変速用シフト路A及び手動変速用シフト路M間の移動を許容する連通部134とを形成して設けている。
【0043】
これにより、このシフトレバー装置2は、ベース部材4の側壁8に従来のようにシフトレバー規制用の開口部を開設する必要が無く、また、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに係合爪部122がベース部材4の側壁8から外方に突出されることが無い。
【0044】
このため、このシフトレバー装置2は、ベース部材4の側壁8にシフトレバー規制用の開口部を開設する必要が無いことから、開口部形成用のスペースを不要にしてベース部材4を小型化することができるとともに、ベース部材4の強度や剛性を向上することができ、ガタの面で不利となることを無くして操作性を向上することができる。
【0045】
また、この自動変速機のシフトレバー装置2は、シフトレバー6が手動変速用シフト路Mにあるときに係合爪部122がベース部材4の側壁8から外方に突出されることが無いことから、係合爪部122を含めたシフトレバー装置2を小型することができるとともに、突出された係合爪部122が周辺に配置されたハーネス類等の他部品(図示せず)に接触して引っ掛かけるおそれを解消でき、また、突出された係合爪部122を覆うカバー部材を不要にすることができる。
【0046】
さらに、このシフトレバー装置2は、レバー貫通壁10の内面14に、自動変速用シフト路Aの外周部であって接続路Cが接続される側と反対側に、係合突部128を設けている。これにより、このシフトレバー装置2は、手動変速用シフト路Mの外周部にシフトアップスイッチ20及びシフトダウンスイッチ22を装着するスペースを確保することができ、スペースの有効利用を図ることができる。
【0047】
さらにまた、このシフトレバー装置2は、ベース部材4の側壁8にシフトレバー6が自動変速用シフト路Aにあるときに、このシフトレバー6と係合してシフトケーブルを作動させる回転アーム96が回動自在に軸支され、この回転アーム96にはレバー貫通壁10の内面14に形成した節度溝116と係合してシフトレバー6の操作時に節度感を生じさせる節度レバー118が装着され、レバー貫通壁10の内面14には係合突部128を構成する第1係合面130の背部であって第2係合面132と連なる位置に前記節度溝116を形成して設けている。
【0048】
これにより、このシフトレバー装置2は、手動変速用シフト路Mが自動変速用シフト路Aよりも短いため、係合突部128の第2係合面132のシフト方向の長さを第1係合面130よりも短くすることができ、第1係合面130の背部であって第2係合面132と連なる位置に節度溝116を設けたことにより、レバー貫通壁10内に節度溝116と係合突部128とを夫々単独で形成する場合と比べてレバー貫通壁10の幅方向の大きさを小型化することができる。
【0049】
また、このシフトレバー装置2は、回転アーム96にはシフトレバー6のレバー側凸部70と係合するアーム側凹部110を形成するとともに、シフトレバー6の下部には回転アーム96のアーム側凹部110に係合するレバー側凸部70とレバー貫通壁10の係合突部128に係合する係合爪部122とを上下に重ねて合成樹脂で一体に形成したレバー下部部材56を設けたことにより、複数の突出部分であるレバー支持部58、上側湾曲部60、前側支持部62、後側支持部64からなるレバー下部部材56を合成樹脂で一体成形して製造を容易にすることができるとともに、レバー側凸部70と係合爪部122とを上下に重ねて配置したことにより、突出部分の強度を向上することができる。
【0050】
さらに、このシフトレバー装置2は、レバー下部部材56の上下に重ねられた係合爪部122とレバー側凸部70との間にデテントピン44を挿通するデテントピン挿通孔68を形成したことにより、上下に重ねて配置したレバー側凸部70と係合爪部122とを利用してベース部材4の各側壁8近傍まで達するデテントピン挿通孔68を形成することができ、デテントピン44の振れを防止して動作を安定させることができる。
【0051】
図9は、この発明の第2実施例を示すものである。第2実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。第2実施例のシフトレバー装置2は、シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122とレバー貫通壁10の内面14の係合突部128との間に節度機構136を設けている。
【0052】
節度機構136は、係合爪部122に一側面124から他側面126に貫通する貫通孔138を形成して設け、この貫通孔138内にスプリング140を挟んで一側ボール142及び他側ボール144を一側面124及び他側面126から弾性突出させながら抜け出ないように装着して設け、また、係合突部128の第1係合面130のP−R−N−D−Lの各シフトポジションと対応する位置に前記一側ボール142が弾性係合される第1窪部146を夫々形成して設け、係合突部128の第2係合面132のアップシフト(+)及びダウンシフト(−)の各シフトポジションと対応する位置に前記他側ボール142が弾性係合され第2窪部148を夫々形成して設けている。
【0053】
第2実施例のシフトレバー装置2は、自動変速モードのP−R−N−D−L及び手動変速モードのアップシフト(+)及びダウンシフト(−)の各シフトポジションにシフトレバー6を移動した際に、節度機構136の第1窪部146及び第2窪部148に夫々一側ボール142及び他側ボール144がスプリング140によって弾性係合されることにより、シフトレバー6が各シフトポジションに移動したことを運転者に容易に感知させることができ、操作感を向上することができる。
【0054】
図10は、この発明の第3実施例を示すものである。第3実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。第3実施例のシフトレバー装置2は、シフトレバー6のレバー下部部材56の係合爪部122とレバー貫通壁10の内面14の係合突部128との間に案内機構150を設けている。
【0055】
案内機構150は、係合爪部122の一側面124に一側突起152を形成して設け、係合爪部122の他側面126に他側突起154を形成して設け、また、係合突部128の第1係合面130にシフト方向に延びて前記一側突起152が摺動可能に係合される第1溝部156を形成して設け、係合突部128の第2係合面132にシフト方向に延びて前記他側突起154が摺動可能に係合され第2溝部158を形成して設けている。
【0056】
第3実施例のシフトレバー装置2は、自動変速モードのP−R−N−D−Lの各シフトポジションにシフトレバー6を移動する際に、案内機構150の一側突起152が第1溝部156に係合して摺動され、また、手動変速モードのアップシフト(+)及びダウンシフト(−)の各シフトポジションにシフトレバー6を移動する際に、案内機構150の他側突起154が第2溝部158に係合して摺動されることにより、シフトレバー6のシフト方向への動作を案内して安定させることができ、操作感を向上することができる。
【0057】
【発明の効果】
このように、この発明の自動変速機のシフトレバー装置は、ベース部材の側壁にシフトレバー規制用の開口部を開設する必要が無く、また、シフトレバーが手動変速用シフト路にあるときに係合爪がベース部材の側壁から外方に突出されることが無い。
このため、この自動変速機のシフトレバー装置は、ベース部材の側壁にシフトレバー規制用の開口部を開設する必要が無いことから、開口部形成用のスペースを不要にしてベース部材を小型化することができるとともに、ベース部材の強度や剛性を向上することができ、ガタの面で不利となることを無くして操作性を向上することができる。
また、この自動変速機のシフトレバー装置は、シフトレバーが手動変速用シフト路にあるときに係合爪がベース部材の側壁から外方に突出されることが無いことから、係合爪を含めたシフトレバー装置を小型することができるとともに、突出された係合爪が周辺に配置されたハーネス類等の他部品に接触して引っ掛かけるおそれを解消でき、また、突出された係合爪を覆うカバー部材を不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すシフトレバー装置の図6のI−I線による断面図である。
【図2】第1実施例を示す図1の要部拡大断面図である。
【図3】第1実施例を示すレバー貫通壁の一部省略底面図である。
【図4】第1実施例を示す図3のIV−IV線による断面図である。
【図5】第1実施例を示すレバー下部部材の斜視図である。
【図6】第1実施例を示すシフトレバー装置の側面図である。
【図7】第1実施例を示すシフトレバー装置のベース部材の側壁を破断した側面図である。
【図8】第1実施例を示すシフトレバー装置の平面図である。
【図9】第2実施例を示すシフトレバー装置の要部拡大断面図である。
【図10】第3実施例を示すシフトレバー装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 シフトレバー装置
4 ベース部材
6 シフトレバー
8 側壁
10 レバー貫通壁
A 自動変速用シフト路
M 手動変速用シフト路
34 シフトノブ
36 デテント機構
44 デテントピン
48 デテント用開口部
50 シフト段部
56 レバー下部部材
70 レバー側凸部
76 セレクト軸
78 接続部材
90 シフト軸
96 回転アーム
110 アーム側凹部
114 節度機構
116 節度溝
118 節度レバー
122 係合爪部
124 一側面
126 他側面
128 係合突部
130 第1係合面
132 第2係合面
134 連通部

Claims (1)

  1. ベース部材の側壁にシフト方向及びセレクト方向へ回動自在に軸支されるシフトレバーを有し、前記ベース部材の側壁上部に一体または別体に設けられとともに、互いに平行にシフト方向へ延びる自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路と、セレクト方向に延びて前記自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路を接続する接続路とが形成されるレバー貫通壁を有する自動変速機のシフトレバー装置において、前記シフトレバーには前記レバー貫通壁の内面に指向する係合爪部を設け、前記レバー貫通壁の内面には前記シフトレバーのセレクト方向への移動を規制すべく前記係合爪部に係合してシフト方向へ延びる係合突部を設け、この係合突部には前記シフトレバーが前記自動変速用シフト路にあるときに前記係合爪部の一側面が係合する第1係合面と、前記シフトレバーが前記手動変速用シフト路にあるときに前記係合爪部の他側面が係合する第2係合面と、前記第1係合面及び第2係合面を連通して前記シフトレバーの前記自動変速用シフト路及び手動変速用シフト路間の移動を許容する連通部とを形成し、前記ベース部材の側壁には、前記シフトレバーが前記自動変速用シフト路にあるときに、このシフトレバーと係合してシフトケーブルを作動させる回転アームが回動自在に軸支され、この回転アームには前記レバー貫通壁の内面に形成した節度溝と係合して前記シフトレバーの操作時に節度感を生じさせる節度レバーが装着され、前記レバー貫通壁の内面には前記係合突部を構成する前記第1係合面の背部であって前記第2係合面と連なる位置に前記節度溝を形成したことを特徴とする自動変速機のシフトレバー装置。
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