JP4470279B2 - 部品供給機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ部品と呼ばれる電子部品(以下、部品と呼ぶ)を実装するための部品実装機に部品を供給するための部品供給機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種部品供給機の構成は次のようになっていた。すなわち、複数の部品を一列に連続的に整列して先頭の部品が位置決めされる取出位置へと導く搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段とを有し、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を部品実装機のノズルなどの取出手段で取出す構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の部品供給機は次のような課題を有していた。すなわち、近年の部品は極めて小さいものが増えてきた一方で、前記部品実装機のノズルは小さな部品から比較的大きな部品までを一種類のノズルで吸引して取出すので、小さな部品を吸引する場合部品よりノズルの吸引孔が大きくなってしまうことがあり、搬送路の最下流の取出位置に位置決めされた先頭の部品だけでなく、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置にある部品、すなわち次の部品をも同時に吸引してしまう問題があった。
【0004】
そこで本発明は、停止手段により次の部品が待機位置で停止している間に、取出位置に位置決めされた先頭の部品のみを取出す部品供給機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そしてこの目的を達成するために本発明は、基体の先端側に設けられ、取出位置に向けて一列に部品を整列する搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段と、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す取出手段と、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置において前記次の部品の搬送を間欠的に停止させる停止手段とを有し、前記停止手段により前記次の部品が待機位置で停止している間に前記取出手段によって取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す構成とし、前記搬送手段は、前記搬送路の下方に設けられた吸引パイプと、この吸引パイプに対向するように設けられ、前記基体の長手方向に往復移動するスライダーと、このスライダーに設けられた連結パイプとから成り、前記吸引パイプによる吸引力は前記連結パイプを介して前記搬送路に及び、これにより前記搬送路内における部品に対する吸引搬送を行うものであり、また前記スライダーが前記基体の長手方向に移動することにより、前記吸引パイプによる吸引力が前記連結パイプに働かなくなると同時に、この吸引搬送に使っていた前記吸引力をバイパス路を介して前記停止手段を構成する吸引路に導くことにより、前記次の部品を吸引停止させるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、基体の先端側に設けられ、取出位置に向けて一列に部品を整列する搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段と、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す取出手段と、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置において前記次の部品の搬送を間欠的に停止させる停止手段とを有し、前記停止手段により前記次の部品が待機位置で停止している間に前記取出手段によって取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す構成とし、前記搬送手段は、前記搬送路の下方に設けられた吸引パイプと、この吸引パイプに対向するように設けられ、前記基体の長手方向に往復移動するスライダーと、このスライダーに設けられた連結パイプとから成り、前記吸引パイプによる吸引力は前記連結パイプを介して前記搬送路に及び、これにより前記搬送路内における部品に対する吸引搬送を行うものであり、また前記スライダーが前記基体の長手方向に移動することにより、前記吸引パイプによる吸引力が前記連結パイプに働かなくなると同時に、この吸引搬送に使っていた前記吸引力をバイパス路を介して前記停止手段を構成する吸引路に導くことにより、前記次の部品を吸引停止させるようにした部品供給機であって、停止手段を設けることにより搬送路内の部品が待機位置において停止することとなるので、取出手段が小さな部品を取出す場合でも部品供給機の取出位置に位置決めされた先頭の部品だけを取出し、以後の部品の供給、取出しを安定して行うことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、停止手段が待機位置において次の部品を間欠的に吸引して停止させるものとした請求項1に記載の部品供給機であって、待機位置の部品を吸引して停止させることにより、取出手段が小さな部品を取出す場合でも部品供給機の取出位置に位置決めされた先頭の部品だけを吸引し、以後の部品の供給、取出しを安定して行うことができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、停止手段が待機位置において次の部品を間欠的に搬送路に付勢して停止させるものとした請求項1に記載の部品供給機であって、待機位置の部品を搬送路に付勢して停止させることにより、取出手段が小さな部品を取出す場合でも部品供給機の取出位置に位置決めされた先頭の部品だけを取出し、以後の部品の供給、取出しを安定して行うことができる。
【0009】
(実施の形態1)
以下本発明の第一の実施形態を添付図面とともに説明する。図1において、1はアルミダイキャストにより形成された基体であって、その中央部の上方部には整列室2が設けられ、この整列室2の近傍には多くの部品10を収納した供給体3が搭載され、さらに基体1の先端側には部品の搬送路4が設けられている。そして部品10は供給体3から整列室2に投入され、この整列室2から搬送路4を経てこの搬送路4により一列に連続的に整列されながら搬送路4の最下流の取出位置へと搬送されるようになっている。
【0010】
この搬送路4は図2、図3に示すごとく、その最下流域において取出部5が設けられ、この取出部5において部品10が位置決めされ部品実装機のノズル6によって吸引取出しが行われるようになっているものである。すなわち、前記取出部5が取出位置となり、前記部品実装機のノズル6が取出手段となって、取出位置に位置決めされた先頭の部品10を取出すようになっているのである。
【0011】
そして搬送路4にはノズル6による先頭の部品10の吸引取出しが行われる直前まで吸引力が働くようになっている。すなわち搬送路4の下方には吸引パイプ7が設けられ、この吸引パイプ7に対向するように設けたスライダー8にも連結パイプ9が設けられ、連結パイプ9の開口が搬送路4に向けて開口しているものである。
【0012】
従って図2、図3に示す状態にある時には吸引パイプ7による吸引力は連結パイプ9を介して搬送路4に及び、これによって搬送路4内における部品10に対する吸引搬送が行われるようになっているものである。このようにして先頭の部品10はスライダー8側に搬送され、取出部5に位置決めされることになる。
【0013】
すなわち、吸引パイプ7、スライダー8、連結パイプ9からなる管路が搬送手段となっているのである。なお前記スライダー8は図4に示すA方向(図1に示す基体1の長手方向)に間欠的に往復移動するようになっているものである。
【0014】
さて部品10が取出部5に搬送されて取出位置に位置決めされた後、図4に示すごとくスライダー8が図示A方向に移動量Sだけ移動し、これにより吸引パイプ7による吸引力が連結パイプ9に働かなくなると同時に、この吸引搬送に使っていた吸引力はバイパス路11を介して吸引路12に導くことにより先頭の部品10に続く次の部品10aを吸引停止させる。
【0015】
すなわち、この次の部品10aが配置される位置が待機位置となり、吸引パイプ7、スライダー8、連結パイプ9、バイパス路11、吸引路12からなる管路が次の部品10aを待機位置に間欠的に停止させる停止手段となるのである。
【0016】
この状態のとき、図3に示すようにスライダー8のカバー部8aで覆われていた先頭の部品10は図4に示すようにスライダー8の移動とともに露出し、ノズル6によって取出部5にある先頭の部品10のみの取出しが行われるようになっているものである。
【0017】
(実施の形態2)
次に、本発明の第二の実施形態を添付図面とともに説明する。本実施の形態においては前記第一の実施形態とは停止手段の構成のみが異なるものであり、その他の点については同様の構成のものであるので、同様な構成部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0018】
図5、図6に示すように、搬送路4にはノズル6による吸引取出しが行われる直前まで吸引力が働き、先頭の部品10が取出部5の取出位置に間欠搬送されて位置決めされるようになっているのは前記第一の実施の形態で説明したのと同様である。
【0019】
次に図7に示すように先頭の部品10が取出部5に搬送された後、スライダー8が図示A方向に移動量Sだけ移動し、これにより吸引パイプ7による吸引力が連結パイプ9に働かなくなると同時に、このスライダー8より突出するとともにばね性を有する押え部13で先頭の部品10に続く次の部品10aを搬送路4側に付勢して停止させる。この状態のとき、図6に示すようにスライダー8のカバー部8aで覆われていた先頭の部品10は図7に示すようにスライダー8の移動とともに露出し、ノズル6によって取出部5にある先頭の部品10のみの取出しが行われるようになっているものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明は、基体の先端側に設けられ、取出位置に向けて一列に部品を整列する搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段と、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す取出手段と、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置において前記次の部品の搬送を間欠的に停止させる停止手段とを有し、前記停止手段により前記次の部品が待機位置で停止している間に前記取出手段によって取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す構成とし、前記搬送手段は、前記搬送路の下方に設けられた吸引パイプと、この吸引パイプに対向するように設けられ、前記基体の長手方向に往復移動するスライダーと、このスライダーに設けられた連結パイプとから成り、前記吸引パイプによる吸引力は前記連結パイプを介して前記搬送路に及び、これにより前記搬送路内における部品に対する吸引搬送を行うものであり、また前記スライダーが前記基体の長手方向に移動することにより、前記吸引パイプによる吸引力が前記連結パイプに働かなくなると同時に、この吸引搬送に使っていた前記吸引力をバイパス路を介して前記停止手段を構成する吸引路に導くことにより、前記次の部品を吸引停止させるようにした部品供給機であるので、停止手段を設けることにより搬送路内の部品が待機位置において停止することとなるので、取出手段が小さな部品を取出す場合でも部品供給機の取出位置に位置決めされた先頭の部品だけを取出し、以後の部品の供給、取出しを安定して行い、その結果として部品を部品実装機へ確実に一個ずつ供給できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す斜視図
【図2】同要部斜視図
【図3】同要部平面図
【図4】同要部平面図
【図5】本発明の第二の実施の形態を示す斜視図
【図6】同要部平面図
【図7】同要部平面図
【符号の説明】
1 基体
2 整列室
3 供給体
4 搬送路
5 取出部
6 ノズル
7 吸引パイプ
8 スライダー
8a カバー部
9 連結パイプ
10,10a 部品
11 バイパス路
12 吸引路
13 押え部
Claims (2)
- 基体の先端側に設けられ、取出位置に向けて一列に部品を整列する搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段と、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す取出手段と、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置において前記次の部品の搬送を間欠的に停止させる停止手段とを有し、前記停止手段により前記次の部品が待機位置で停止している間に前記取出手段によって取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す構成とし、
前記搬送手段は、前記搬送路の下方に設けられた吸引パイプと、この吸引パイプに対向するように設けられ、前記基体の長手方向に往復移動するスライダーと、このスライダーに設けられた連結パイプとから成り、前記吸引パイプによる吸引力は前記連結パイプを介して前記搬送路に及び、これにより前記搬送路内における部品に対する吸引搬送を行うものであり、また前記スライダーが前記基体の長手方向に移動することにより、前記吸引パイプによる吸引力が前記連結パイプに働かなくなると同時に、この吸引搬送に使っていた前記吸引力をバイパス路を介して前記停止手段を構成する吸引路に導くことにより、前記次の部品を吸引停止させるようにした部品供給機。 - 基体の先端側に設けられ、取出位置に向けて一列に部品を整列する搬送路と、この整列した部品を取出位置に向けて間欠搬送する搬送手段と、前記取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す取出手段と、この先頭の部品に続く次の部品が配置される待機位置において前記次の部品の搬送を間欠的に停止させる停止手段とを有し、前記停止手段により前記次の部品が待機位置で停止している間に前記取出手段によって取出位置に位置決めされた先頭の部品を取出す構成とし、
前記搬送手段は、前記搬送路の下方に設けられた吸引パイプと、この吸引パイプに対向するように設けられ、前記基体の長手方向に往復移動するスライダーと、このスライダーに設けられた連結パイプとから成り、前記吸引パイプによる吸引力は前記連結パイプを介して前記搬送路に及び、これにより前記搬送路内における部品に対する吸引搬送を行うものであり、また前記スライダーが前記基体の長手方向に移動することにより、前記吸引パイプによる吸引力が前記連結パイプに働かなくなると同時に、前記停止手段が前記待機位置において前記次の部品を間欠的に搬送路に付勢して停止させるものとした部品供給機。
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