JP4470089B2 - 導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上あるいは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路の上に塗布または印刷し、紫外線、電子線などの活性光線により硬化することにより絶縁性を与えるレジストインキに関するものである。このようにして得られた透明導電性基材は液晶ディスプレイやエレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイや銀行の自動預金支払機、鉄道の自動券売機、自動車のカーナビゲーションシステム等に使用されるタッチパネルの透明電極の絶縁物として広く使用されている。
【0002】
【従来の技術】
通常、レジストインキは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上あるいは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路の上に塗布または印刷して使用するが、一般的にこれらの透明導電性基材に対して密着性が良くない。特に活性光線硬化型レジストインキでは良好なものがなく、密着性が良好であることはもとより、さらには耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性などの耐久性にも優れたレジストインキが強く求められている。
【0003】
ここで透明導電性は、通常、金属酸化物を基材にスパッタリングして付与されるもので、金属酸化物としては酸化インジウムなどが使用される。基材としては、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと記す場合がある)、ポリカーボネートなどのフィルムやシート、ガラス板などが使用される。
【0004】
これまでに知られたレジストインキとしては、熱硬化型、活性光線硬化型、さらには熱と活性光線硬化併用型があるが、いずれも一長一短で総合的に優れた性能のものはない。
【0005】
例えば熱硬化型レジストインキや熱と紫外線などの活性光線を併用したレジストインキは100〜150、℃あるいはそれ以上の高温で長時間、乾燥硬化する必要があるが、一般の透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板は耐熱性が低く、例えばカールや変形が起こってしまうことがある。また作業性が悪かったり、充分な膜厚を得ようとする場合、インキ中に溶剤を含有させているので、塗膜中にその溶剤が残留してしまう問題や乾燥時の溶剤揮散の問題があるため使用しにくい問題もある。
【0006】
熱硬化型レジストインキとしてはエポキシ樹脂が知られている。エポキシ樹脂は、絶縁性、耐薬品性などの性能に優れており、耐久性も高いが、硬化するには次のような欠点がある。例えば酸無水物系硬化剤などの併用による加熱硬化では、通常150℃以上の高温でしかも30分以上の熱量が必要である。また、アミン系硬化剤などによる室温硬化では、完全硬化にするためには数日間放置する必要があり、生産性が悪い。さらには、加熱硬化および室温硬化ともにエポキシ樹脂と硬化剤から成る二液型樹脂であるため作業性に劣り、また、混合後の樹脂のポットライフが短い。
【0007】
近年、省資源、無公害、安全性などの社会的要請に伴い、いわゆる無溶剤型である紫外線硬化型レジストインキの開発が活発に進められてきた。これに使用する光重合性オリゴマーあるいはポリマーとしては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、シリコンアクリレート、ポリアクリルアクリレートなどが知られているが、これらはいずれも透明導電性基材への密着性が不良であり、良好なものは得られていない。例えば一般的によく使われるエポキシアクリレート樹脂では絶縁性が良好であるが、耐水性が悪く、また透明導電性基材への密着性も不十分である。ウレタンアクリレート樹脂やポリエステルアクリレート樹脂もよく使われてはいるが、密着性は良いものの耐久性が悪いため、加湿条件下等では急激に絶縁性が低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑み、優れた密着性と絶縁性を有し、かつ、耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を合わせ持つ紫外線などの活性光線硬化型レジストインキを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、エポキシ化合物と分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物を含有する光重合性化合物からなる硬化型レジストインキは、優れた透明導電性基材への密着性と絶縁性を有し、かつ、耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を合わせ持つ驚くべき物性を有することを発見し、本発明に到達した。すなわち本発明は以下の特徴を有している。
【0010】
(1)分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)との混合物からなる導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
【0011】
(2)分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)との混合物からなり、かつ(A)と(B)を部分的あるいは全てを反応させたことを特徴とする導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
【0012】
(3)さらに光重合性化合物(C)を配合してなる(1)または(2)記載の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
【0013】
(4)さらに光開始剤(D)を配合してなる(1)〜(3)記載の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
【0014】
(5)さらにレベリング剤(E)および/または消泡剤(F)を配合してなる(1)〜(4)記載の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)とは、1分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物である。そのエポキシ当量の好ましい下限は100以上、より好ましくは400以上、又好ましい上限は4000以下、より好ましくは2200以下である。
【0016】
代表的な化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ハロゲン化ビスフェノールAなどのジグリシジルエーテルであるビスフェノール型エポキシ樹脂やフェノールノボラック、クレゾールノボラックなどのポリグリシジルエーテルであるノボラック型エポキシ樹脂を代表とする2価以上の多価フェノール類のポリグリシジルエーテル類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパンなどの2価以上の多価アルコール類のポリグリシジルエーテル類などがある。これらのエポキシ化合物は単独にまたは2種以上併用して使用することができる。
【0017】
これらの少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物の中でも、特にビスフェノールA型エポキシ化合物、フェノールノボラック型ポリエポキシ化合物、クレゾールノボラック型ポリエポキシ化合物などが密着性と耐久性の点から好ましい。
【0018】
また、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテルなどの分子内にエポキシ基を1個有するエポキシ化合物を併用して使用することもできる。
【0019】
本発明で使用するカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸系化合物類や次の一般式(I)で表される化合物がある。
一般式(I);
【化1】
(式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2およびR3は各々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示し、mおよびnは各々1〜3の正の整数を示す。)
【0020】
一般式(I)において、R2は炭素原子数2〜10である2〜4価の炭化水素基またはヒドロキシル基含有炭化水素基であることが好ましく、R3は炭素原子数2〜10である2〜4価の脂肪族多塩基酸残基、炭素原子数6〜15である2〜4価の芳香族多塩基酸残基または炭素原子数6〜10である2〜4価の脂環族多塩基酸残基であることが好ましい。
【0021】
一般式(I)で表される化合物としては、例えば次のような化合物がある。
m=1、n=1の化合物としては、例えば、コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、(アクリロイルオキシエチルエステルおよびメタクリロイルオキシエチルエステルを示す。以下同様に略記する。)フタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、マレイン酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、テトラハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、ヘキサハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、エンド−ビシクロ(2・2・1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸モノ(メタ)アクリロイルオキエチルエステル、テトラハイドロフタル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシ−1−(フェノキシメチル)エチルエステル、フタル酸モノ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルエステル、コハク酸モノ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルエステルなどがある。
【0022】
m=1、n=2の化合物としては、例えば、トリメリット酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステルなどがある。m=1、n=3の化合物としては、例えば、ピロメリット酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステルなどがある。
【0023】
m=2、n=1の化合物としては、例えば、フタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステル、メチルテトラハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステル、テトラハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステル、コハク酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステルなどがある。
【0024】
m=2、n=2の化合物としては、例えば、トリメリット酸モノ−〔4,5−ビス(メタ)アクリロイルオキシネオペンチル〕エステル、トリメリット酸モノ−フタル酸モノ−〔3,4−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソブチル〕エステルなどがある。
【0025】
m=3、n=2の化合物としては、例えば、トリメリット酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなどがある。
【0026】
m=3、n=3の化合物としては、例えば、ピロメリット酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなどがある。
【0027】
カルボキシル基を有する光重合性化合物(B)としては、前述の化合物の中で、特に一般式(I)で表される化合物のものが好ましく、さらにはコハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノアクリロイルオキシエチルエステルが最も好ましい。これらのカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)は単独にまたは2種以上併用して、または必要に応じて他の光重合性化合物(C)の1種または2種以上と併用して使用される。
【0028】
本発明で使用する分子内にカルボキシル基を含有する光重合性化合物(B)の配合量は、エポキシ化合物(A)100重量%に対して、好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上、最も好ましくは20重量%以上、また、好ましくは100重量%以下、より好ましくは90重量%以下、最も好ましくは80重量%以下である。その配合量が10重量%未満の場合は、得られる樹脂組成物の基材に対する密着性が低下する傾向にある。一方100重量%を越えると耐熱性、耐湿性、耐寒性、耐熱衝撃性などの耐久性が低下する傾向にある。
【0029】
本発明の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキは分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)を必須成分とするが、この両成分は単なる混合物であっても、部分的あるいは全てを反応させても良い。
【0030】
エポキシ基(グリシジル基)とカルボキシル基を反応させることにより、活性光線による硬化性が向上し、また基材に対する密着性も良好なものとなることがある。エポキシ基とカルボキシル基の当量比は、どちらが過剰でも良いが、エポキシ基を過剰にする方が好ましい。その反応率は、(B)のカルボキシル基の当量を基準として、全く反応していない場合を0%、全てが反応した場合を100%とすると、好ましくは5%以上、次に好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上、もっとも好ましくは20%以上である。上限は特に限定されないが、98%以下が好ましく、さらに好ましくは90%以下、最も好ましくは80%以下である。反応率が10%未満であれば、硬化性や基材との密着性に劣る場合があり、一方98%を越える反応率に制御しようとすると、反応に長時間を要すために経済的でない。カルボキシル基の反応率を測定する方法としては特に限定されないが、例えば中和滴定が簡便で好ましい。分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)の混合物の試料0.2gを精秤し、20mlのクロロホルムに溶解した後、0.01Nの水酸化カリウムエタノール溶液で、滴定して求めることができる。指示薬はフェノールフタレイン溶液が好適である。
【0031】
本発明で必要に応じて使用する光重合性化合物(C)とは分子内に1個以上の光重合性二重結合を有する光重合可能な化合物である。(C)を併用することによりレジストインキの粘度が調節しやすく、スクリーン印刷等の作業性が良くなる傾向にあり好ましい。
【0032】
分子内に1個の光重合性二重結合を有する光重合可能な化合物としては、例えば、(i)メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−およびi−プロピル(メタ)アクリレート、i−,n−ブチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートや2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチルメタアクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、あるいはポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリンやイソボニルアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートやジシクロペンテニルアクリレートやジシクロペンタニルアクリレートやジシクロペンテニルオキシエチルアクリレートやテトラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステルなどの複素環含有(メタ)アクリレート類、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)アクリレート類、(ii)ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物などのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のモノ(メタ)アクリレート類、(iii)ジイソシアネート化合物と1個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレート類を反応させて得られる分子内に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に1個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応させて得られるエポキシモノ(メタ)アクリレート類、および(v)カルボン酸成分としてアクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とアルコール成分として2価以上の多価アルコールとを反応させて得られるオリゴエステルモノ(メタ)アクリレート類などがある。
【0033】
分子内に2個の光重合性二重結合を有する光重合可能な化合物としては、例えば、(i)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、グリセリンジメタクリレートなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、(ii)ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物などのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート類、(iii)ジイソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレート類を反応させて得られる分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性ジ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に2個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキシジ(メタ)アクリレート類、(v)カルボン酸成分としてアクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とアルコール成分として2価以上の多価アルコールとを反応させて得られるオリゴエステルジ(メタ)アクリレート類などがある。
【0034】
分子内に3個以上の光重合性二重結合を有する光重合可能な化合物としては、例えば、(i)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪族多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類、(ii)ジイソシアネート化合物と3個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られる分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性ポリ(メタ)アクリレート類、(iii)分子内に3個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキシポリ(メタ)アクリレート類などがある。
【0035】
他の光重合性化合物(C)としては、前述の化合物の中で、分子内に1個の光重合性二重結合を有するものが溶解しやすいなどの作業性の点で好ましい。
【0036】
本発明で使用するエポキシ化合物(A)とカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)と他の光重合性化合物(C)とを併用する場合の配合比は、エポキシ化合物100重量%に対して、(B)+(C)の合計重量%が、下限は10重量%以上、より好ましくは15重量%以上、最も好ましくは25重量%以上である。一方上限は900重量%以下、より好ましくは700重量%以下、最も好ましくは400重量%以下である。カルボキシル基を有する光重合性化合物(B)と他の光重合性化合物(C)の合計配合量が900重量%を越える場合、とくに透明導電性と基材に対する密着性の両立が難しく、又、耐熱性などが低下する傾向である。また、10重量%未満では、硬化型樹脂組成物としての粘度が高くなり、取扱い性に欠けるとともに、活性光線により硬化反応の利点、すなわち速硬化性が低下する傾向にある。
【0037】
本発明で使用する光開始剤(D)としては、例えば、クロロアセトフェノン、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル(4−ドデシル)プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、フェニル2−ヒドロキシ−2−プロピルケトン、ヒドロキシアセトフェノン、α−アミノアセトフェノンなどのアセトフェノン類、ベンジルジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン)などのケタール類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインアルキルエーテル、α−メチルベンゾインなどのベンゾイン類、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、p−クロルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンゾフェノン、〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタノンなどのベンゾフェノン類、9,10−アントラキノン、1−クロルアントラキノン、2−クロルアントラキノン、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン類、2−ヒドロシ−2−メチルプロピオフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノンなどのプロピオフェノン類、ジベンゾスベロンなどのスベロン類、ミヒラーケトン(4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン)などのミヒラーケトン類、ベンジルなどのベンジル類、ジフェニルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントンなどのチオキサントン類などの含イオウ化合物類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセインなどの色素類などがあげられる。
【0038】
その他に1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,4,6−トリメチロールベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,2−ジクロロ−p−フェノキシアセトフェノン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2(o−エトキシカルボニル)オキシム、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、ジベンゾスベロン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、フェナンスレンキノン、1,4−ジベンゾイルベンゼン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイルジフェニルエーテル、アクリル化ベンゾフェノンなどもある。これらは、単独にまたは2種以上併用して使用される。
【0039】
光開始剤(D)としては、前述の光開始剤の中で、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1などのアセトフェノン類、ベンジルジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン)などのケタール類、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン類、2,4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン類が硬化性や密着性の点で好ましい。
【0040】
この光開始剤の配合量はエポキシ化合物(A)と光重合性化合物(B+C)との総量に対して好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、又は好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下である。0.05重量%未満だと硬化性が不足して密着性が悪くなる傾向にある。一方20重量%を越えると、硬化性が飽和し経済的でなく、さらにはインキの保存安定性が悪くなったり、厚膜硬化の場合には密着性が悪くなる場合がある。
【0041】
本発明においてはエポキシ基とカルボキシル基との反応を促進させる必要がある場合はさらに反応促進剤の添加が効果的である。反応促進剤としては、例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダソール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、N,N−ジプロピルアミノエタノールなどの第3級アミン類、トリジメチルアミノメチルフェノールのトリアセテートおよびトリベンゾエートなどの第3級アミン塩類、アリルチオ尿素、o−トリルチオ尿素などの尿素類、s−ベンジル−イソチウロニム−p−トルエンスルフィネートなどのイオウ化合物、トリ−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチルジチオホスフェートなどのリン化合物などがあり、単独にまたは2種以上併用して使用することができる。
【0042】
これら反応促進剤の添加量はエポキシ化合物(A)と光重合性化合物(B+C)との総量に対して好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、又は好ましくは5重量%以下、より好ましくは3.5重量%以下である。0.05重量%未満だと反応促進の効果が得られないことがあり、3.5重量%を越えると保存安定性が悪くなる場合がある。
【0043】
本発明の硬化型樹脂組成物は室温または必要により加温下で攪拌混合することにより容易に製造が可能である。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反応を防止するために、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、1−ブチル−カテコール、p−ベンゾキノン、2,5−t−ブチル−ハイドロキノン、フェノチアジンなどの公知の熱重合防止剤を添加するのが望ましい。その添加量は本発明に使用する光重合性化合物(B+C)に対して好ましくは0.001重量%以上、より好ましくは0.002重量%以上、又は好ましくは0.1重量%以下、より好ましくは0.05重量%以下である。0.001重量%未満では効果が得られないことがあり、0.1重量%を越えて配合しても効果が飽和し、経済的でない。
【0044】
本発明で使用するレベリング剤(E)としては、例えば次のようなものが挙げられる。ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性メチルアルキルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサン、アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン、アクリル系共重合物、メタクリル系共重合物、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサン、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、アクリル酸アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモノアルキルまたはアルケニルエーテルのグラフト化共重合物、レシチンなどの公知のものを添加することができる。
【0045】
レベリング剤としては、前述のレベリング剤の中で、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、アクリル酸アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモノアルキルまたはアルケニルエーテルのグラフト化共重合物、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが表面平滑性が出やすく好ましい。
【0046】
これらレベリング剤(E)の添加量はエポキシ化合物(A)と光重合性化合物(B+C)と光開始剤(D)との総量に対して好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.07重量%以上、又は好ましくは4.0重量%以下、より好ましくは2.0重量%以下である。0.05重量%未満では効果が得られないことがあり、4重量%を越えて配合しても効果が飽和し、経済的でない。
【0047】
本発明で使用する消泡剤(F)としては、例えば次のようなものが挙げられる。シリコーン樹脂、シリコーン溶液、シリコーンを含まない特殊破泡剤、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル酸アルキルエステル共重合物、アルキルビニルエーテル、アクリル系共重合物、破泡性ポリマー、ポリシロキサン、破泡性ポリシロキサン、ポリメチルアルキルシロキサン、ポレエーテル変性ポリシロキサン、パラフィン系ミネラルオイルなどの公知のものを添加することができる。
【0048】
消泡剤としては、前述の消泡剤の中で、シリコーン樹脂、シリコーン溶液、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル酸アルキルエステル共重合物、アルキルビニルエーテルが好ましい。
【0049】
これら消泡剤(F)の添加量はエポキシ化合物(A)と光重合性化合物(B+C)と光開始剤(D)との総量に対して好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.06重量%以上、又は好ましくは4.0重量%以下、より好ましくは2.0重量%以下である。0.05重量%未満では効果が得られないことがあり、4.0重量%を越えて配合しても効果が飽和し、経済的でない。
【0050】
本発明に使用する硬化型樹脂組成物には上記添加剤の他に、公知の着色剤、揺変剤、充填剤などの各種添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0051】
本発明の活性光線硬化型レジストインキは、紫外線などの活性光線を照射して重合反応を誘起させる。紫外線照射に用いる光源としては、太陽光線、ケミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キノセンランプ、メタルハライドランプなどが使用される。
【0052】
本発明の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキを印刷する方法は、ロールコート、グラビアコート、スクリーン印刷等公知の方法が用いられる。この中でもスクリーン印刷であれば、作業性の点で好ましい。
【0053】
【実施例】
以下、本発明について実施例を用いて説明するが、本発明を限定するものではない。実施例中、単に部とあるものは重量部を示す。また、各測定項目は以下の方法に従った。
【0054】
1.B型粘度
合成した樹脂組成物のB型粘度をJIS K6901に準じてブルックフィールド型粘度計を用いて、25℃で測定した。
【0055】
2.テストピースの作成(密着性と鉛筆硬度測定用)
活性光線硬化型レジストインキを厚み188μmのアニール処理(130℃×30分乾燥)済みの酸化インジウムスパッタしたPETフィルム(220Ω/□)に紫外線照射後の膜厚が8〜10μmになるように25mm幅で長さ50mmのパターン(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃性と耐寒性の密着性と鉛筆硬度測定用)をスクリーン印刷した。これを、紫外線照射装置を用い、積算光量で1,000mJ/cm2の条件で乾燥したものをテストピースとした。
【0056】
3.テストピースの作成(絶縁性測定用)
銀ペーストを厚み188μmのアニール処理(130℃×30分乾燥)済みの酸化インジウムスパッタしたPETフィルム(220Ω/□)に硬化後の膜厚が8〜10μmになるように25mm幅で長さ50mmのパターン(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃性と耐寒性の絶縁性測定用)をスクリーン印刷し、これをコンベア式の遠赤外線オーブンを用い、基材フィルムの表面温度が130℃×3分キープの条件で乾燥させた。次に、銀ペースト印刷回路の上に活性光線硬化型レジストインキを25mm幅で長さ25mmのパターンでスクリーン印刷した。これを、紫外線照射装置を用い、積算光量で1,000mJ/cm2の条件で乾燥した。最後に、光線硬化型レジストインキの印刷パターンの上に銀ペーストの膜厚が8〜10μmになるように25mm幅で長さ50mmのパターン(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃性と耐寒性の密着性と鉛筆硬度測定用)をスクリーン印刷し、これをコンベア式の遠赤外線オーブンを用い、基材フィルムの表面温度が130℃×3分キープの条件で乾燥させたものをテストピースとした。尚、銀ペーストは東洋紡績株式会社製DW−250H−5を使用した。
【0057】
4.酸価(mgKOH/g)
試料0.2gを精秤し20mlのクロロホルムに溶解した。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタレイン溶液を用いた。
【0058】
5.耐熱性
2.と3.で作成したテストピースを70℃×240時間熱風オーブン中で熱処理した後、テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
【0059】
6.耐湿性
2.と3.で作成したテストピースを40℃、相対湿度95%RH×240時間恒温恒湿器中にて熱処理した後、テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
【0060】
7.耐熱衝撃性
2.と3.で作成したテストピースを−40℃と70℃で各30分ずつ交互に放置して合計240時間放置後、テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
【0061】
8.耐寒性
2.と3.で作成したテストピースを−40℃×240時間冷凍庫で放置した後、テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
【0062】
9.密着性
2.で作成したテストピースを碁盤目セロハンテープ剥離試験により評価した。100/100は密着性良好なことを示し、99/100以下の数値は剥離が起こっていることを示す。
【0063】
10.鉛筆硬度
2.で作成したテストピースを厚さ2mmのSUS304板上に置き、JISS−6006に規定された高級鉛筆を用い、JIS K−5400に従って測定し、傷の有無で判断した。
【0064】
11.絶縁性
3.で作成したテストピースを上下でDC12ボルト引加した状態で加湿(40℃、相対湿度95%RH×240時間恒温恒湿器中で熱処理)後、500Vで1分引加後に絶縁抵抗値を測定し、絶縁性を判断した。1×1010Ω以上の絶縁抵抗のあるものを絶縁性良好、1×1010Ω未満の絶縁抵抗のものを絶縁性不良と判断した。
【0065】
配合例.1
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部を四つ口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、この樹脂組成物を冷却し、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48部を仕込み、25℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例1)を得た。得られた樹脂組成物の粘度は15dPa・sであった。結果を表1に示す。尚表1の配合に関する数値は重量部を示す。
【0066】
配合例.2
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部を四つ口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、この樹脂組成物を冷却し、フタル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル50部を仕込み、25℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例2)を得た。得られた樹脂組成物の粘度は45dPa・sであった。結果を表1に示す。
【0067】
配合例.3
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート828(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノキシエチルアクリレート84部を四つ口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、この樹脂組成物を冷却し、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48部を仕込み、25℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例3)を得た。得られた樹脂組成物の粘度は20dPa・sであった。結果を表1に示す。
【0068】
配合例.4
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステル43部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を得た。
次に、この樹脂組成物を冷却し、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル23部を仕込み、25℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例4)を得た。得られた樹脂組成物の粘度は195dPa・sであった。結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
比較配合例.1
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノキシエチルアクリレート70部を四つ口フラスコに仕込み、50℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較配合例5)を得た。結果を表2に示す。尚配合における数値は重量部を示す。
【0071】
比較配合例.2
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、2−ヒドロキシエチルアクリレート70部を四つ口フラスコに仕込み、50℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較配合例6)を得た。結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】
反応例.1
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(反応例1)を得た。反応前の酸価は96mgKOH/gであり、反応後は37mgKOH/gであった。これより、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことがわかる。得られた樹脂組成物の粘度は15dPa・sであった。結果を表3に示す。
【0074】
反応例.2
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部、フタル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル50部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(反応例2)を得た。反応前の酸価は84mgKOH/gであり、反応後は30mgKOH/gであった。これより、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことがわかる。得られた樹脂組成物の粘度は45dPa・sであった。結果を表3に示す。
【0075】
反応例.3
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート828(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノキシエチルアクリレート84部、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(反応例3)を得た。反応前の酸価は88mgKOH/gであり、反応後は33mgKOH/gであった。これより、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことがわかる。得られた樹脂組成物の粘度は20dPa・sであった。結果を表3に示す。
【0076】
反応例.4
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テトラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステル43部、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル23部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(反応例4)を得た。反応前の酸価は86mgKOH/gであり、反応後は28mgKOH/gであった。これより、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことがわかる。得られた樹脂組成物の粘度は195dPa・sであった。結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】
比較反応例.1
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノキシエチルアクリレート70部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較反応例1)を得た。結果を表4に示す。
【0079】
比較反応例.2
ビスフェノールA型エポキシ化合物であるエピコート1004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、2−ヒドロキシエチルアクリレート70部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較反応例2)を得た。結果を表4に示す。
【0080】
【表4】
【0081】
実施例1
樹脂組成物(配合例1)100部に対し光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを0.5部、レベリング剤を1.0部、消泡剤を1.0部、揺変剤(日本アエロジル(株)製アエロジル#300)を1.0部配合して、ディゾルバー(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキを2、3に上述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。密着性は良好であり、絶縁性も良好であった。結果を表5に示す。
【0082】
実施例1と同様に実施例2〜5の透明導電性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価した。配合と評価結果を表5に示す。表5において消泡剤のシリコーン樹脂とは信越化学工業(株)製KS−66、シリコーン溶液とは信越化学工業(株)製KS−603を示す。
【0083】
【表5】
【0084】
比較例1
樹脂組成物(比較配合例1)100部に対し光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを2部、レベリング剤を1.0部、消泡剤を1.0部、揺変剤を1.0部配合して、ディゾルバー(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキを2、3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。初期密着性が不良であった。結果を表6に示す。
【0085】
比較例1と同様に比較例2〜4の透明導電性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価した。結果を表6に示す。
【0086】
【表6】
【0087】
実施例6
樹脂組成物(反応例1)100部に対し光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを0.5部、レベリング剤を1.0部、消泡剤を1.0部、揺変剤(日本アエロジル(株)製アエロジル#300)を1.0部配合して、ディゾルバー(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキを2、3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。密着性は良好であり、絶縁性も良好であった。結果を表7に示す。
【0088】
実施例6と同様に実施例7〜10の透明導電性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価した。結果を表7に示す。表7において消泡剤のシリコーン樹脂とは信越化学工業(株)製KS−66、シリコーン溶液とは信越化学工業(株)製KS−603を示す。
【0089】
【表7】
【0090】
比較例5
樹脂組成物(比較反応例1)100部に対し光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを2部、レベリング剤を1.0部、消泡剤を1.0部、揺変剤を1.0部配合して、ディゾルバー(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキを2、3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。初期密着性が不良であった。結果を表8に示す。
【0091】
比較例5と同様に比較例6の透明導電性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価した。結果を表8に示す。
【0092】
【表8】
【0093】
表3と表4、表7と表8を比較して明らかなように、実施例1〜10のレジストインキが各種条件下での塗膜物性が優れていることが判る。一方比較例1〜6のレジストインキは密着性、鉛筆硬度、絶縁性において各種耐久性に劣る。
【0094】
【発明の効果】
本発明の導電性基材用活性光線型レジストインキは、透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上あるいは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路に優れた密着性と絶縁性を有し、さらに、従来技術では得られなかった優れた耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を合わせ持つ。このことにより、液晶ディスプレイやエレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイや銀行の自動預金支払機、ワードプロセッサ、カーナビゲーションシステムに使用されるタッチパネルの透明電極等の非常に過酷な分野における絶縁物として幅広く利用することができる。
Claims (7)
- 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)、分子内に1個以上の光重合性二重結合を有し光重合性化合物(B)ではない光重合性化合物(C)、の混合物からなり、
金属酸化物を基材にスパッタリングして透明導電性を付与された透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上、あるいは透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路の上に、塗布または印刷する用途に用いられる、
透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。 - 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)、分子内に1個以上の光重合性二重結合を有し光重合性化合物(B)ではない光重合性化合物(C)、の混合物からなり、かつ(A)と(B)を部分的あるいは全てを反応させており、
金属酸化物を基材にスパッタリングして透明導電性を付与された透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上、あるいは透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路の上に、塗布または印刷する用途に用いられる、
透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。 - さらに光開始剤(D)を配合してなる請求項1〜3のいずれかに記載の透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
- さらにレベリング剤(E)および/または消泡剤(F)を配合してなる請求項1〜4のいずれかに記載の透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
- 前記透明導電性基材がフラットパネルディスプレイのタッチパネル用である請求項1〜5のいずれかに記載の透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
- 金属酸化物を基材にスパッタリングして透明導電性を付与された透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上、あるいは透明導電性フィルムまたは透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷した回路の上に、
請求項1〜6のいずれかに記載の透明導電性基材用活性光線硬化型レジストインキを塗布または印刷し、次いで活性光線により硬化させた絶縁物を有する、
透明導電性基材。
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