JP2003213190A - 導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ - Google Patents
導電性基材用活性光線硬化型レジストインキInfo
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Abstract
を示し、透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上
あるいは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基板上
の導電性ペーストを印刷した回路に優れた密着性と絶縁
性を示す導電性基材用活性光線硬化型レジストインキを
提供する。 【解決手段】 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を
有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基
を有する光重合性化合物(B)との混合物、あるいは部
分的又は全てを反応させた導電性基材用活性光線硬化型
レジストインキに関する。
Description
ムや透明導電性ガラス基板上あるいは透明導電性フィル
ムや透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷し
た回路の上に塗布または印刷し、紫外線、電子線などの
活性光線により硬化することにより絶縁性を与えるレジ
ストインキに関するものである。このようにして得られ
た透明導電性基材は液晶ディスプレイやエレクトロルミ
ネッセンス(EL)ディスプレイなどのフラットパネル
ディスプレイや銀行の自動預金支払機、鉄道の自動券売
機、自動車のカーナビゲーションシステム等に使用され
るタッチパネルの透明電極の絶縁物として広く使用され
ている。
ルムや透明導電性ガラス基板上あるいは透明導電性フィ
ルムや透明導電性ガラス基板上の導電性ペーストを印刷
した回路の上に塗布または印刷して使用するが、一般的
にこれらの透明導電性基材に対して密着性が良くない。
特に活性光線硬化型レジストインキでは良好なものがな
く、密着性が良好であることはもとより、さらには耐熱
性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性などの耐久性にも優れ
たレジストインキが強く求められている。
基材にスパッタリングして付与されるもので、金属酸化
物としては酸化インジウムなどが使用される。基材とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと記す
場合がある)、ポリカーボネートなどのフィルムやシー
ト、ガラス板などが使用される。
は、熱硬化型、活性光線硬化型、さらには熱と活性光線
硬化併用型があるが、いずれも一長一短で総合的に優れ
た性能のものはない。
線などの活性光線を併用したレジストインキは100〜
150、℃あるいはそれ以上の高温で長時間、乾燥硬化
する必要があるが、一般の透明導電性フィルムや透明導
電性ガラス基板は耐熱性が低く、例えばカールや変形が
起こってしまうことがある。また作業性が悪かったり、
充分な膜厚を得ようとする場合、インキ中に溶剤を含有
させているので、塗膜中にその溶剤が残留してしまう問
題や乾燥時の溶剤揮散の問題があるため使用しにくい問
題もある。
樹脂が知られている。エポキシ樹脂は、絶縁性、耐薬品
性などの性能に優れており、耐久性も高いが、硬化する
には次のような欠点がある。例えば酸無水物系硬化剤な
どの併用による加熱硬化では、通常150℃以上の高温
でしかも30分以上の熱量が必要である。また、アミン
系硬化剤などによる室温硬化では、完全硬化にするため
には数日間放置する必要があり、生産性が悪い。さらに
は、加熱硬化および室温硬化ともにエポキシ樹脂と硬化
剤から成る二液型樹脂であるため作業性に劣り、また、
混合後の樹脂のポットライフが短い。
的要請に伴い、いわゆる無溶剤型である紫外線硬化型レ
ジストインキの開発が活発に進められてきた。これに使
用する光重合性オリゴマーあるいはポリマーとしては、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエ
ステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリ
ブタジエンアクリレート、シリコンアクリレート、ポリ
アクリルアクリレートなどが知られているが、これらは
いずれも透明導電性基材への密着性が不良であり、良好
なものは得られていない。例えば一般的によく使われる
エポキシアクリレート樹脂では絶縁性が良好であるが、
耐水性が悪く、また透明導電性基材への密着性も不十分
である。ウレタンアクリレート樹脂やポリエステルアク
リレート樹脂もよく使われてはいるが、密着性は良いも
のの耐久性が悪いため、加湿条件下等では急激に絶縁性
が低下する。
み、優れた密着性と絶縁性を有し、かつ、耐熱性、耐湿
性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を合わせ持つ紫外線
などの活性光線硬化型レジストインキを提供することを
目的とする。
を解決するために鋭意検討した結果、エポキシ化合物と
分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物を含有
する光重合性化合物からなる硬化型レジストインキは、
優れた透明導電性基材への密着性と絶縁性を有し、か
つ、耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を
合わせ持つ驚くべき物性を有することを発見し、本発明
に到達した。すなわち本発明は以下の特徴を有してい
る。
基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシ
ル基を有する光重合性化合物(B)との混合物からなる
導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシ
ル基を有する光重合性化合物(B)との混合物からな
り、かつ(A)と(B)を部分的あるいは全てを反応さ
せたことを特徴とする導電性基材用活性光線硬化型レジ
ストインキ。
してなる(1)または(2)記載の導電性基材用活性光
線硬化型レジストインキ。
る(1)〜(3)記載の導電性基材用活性光線硬化型レ
ジストインキ。
または消泡剤(F)を配合してなる(1)〜(4)記載
の導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
とも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)と
は、1分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化
合物である。そのエポキシ当量の好ましい下限は100
以上、より好ましくは400以上、又好ましい上限は4
000以下、より好ましくは2200以下である。
A、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ハロゲン化
ビスフェノールAなどのジグリシジルエーテルであるビ
スフェノール型エポキシ樹脂やフェノールノボラック、
クレゾールノボラックなどのポリグリシジルエーテルで
あるノボラック型エポキシ樹脂を代表とする2価以上の
多価フェノール類のポリグリシジルエーテル類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、トリメチロールプロパンなどの2価以上の多
価アルコール類のポリグリシジルエーテル類などがあ
る。これらのエポキシ化合物は単独にまたは2種以上併
用して使用することができる。
するエポキシ化合物の中でも、特にビスフェノールA型
エポキシ化合物、フェノールノボラック型ポリエポキシ
化合物、クレゾールノボラック型ポリエポキシ化合物な
どが密着性と耐久性の点から好ましい。
ルグリシジルエーテルなどの分子内にエポキシ基を1個
有するエポキシ化合物を併用して使用することもでき
る。
光重合性化合物(B)としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸など
の不飽和カルボン酸系化合物類や次の一般式(I)で表
される化合物がある。一般式(I);
3は各々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示し、mおよ
びnは各々1〜3の正の整数を示す。)
2〜10である2〜4価の炭化水素基またはヒドロキシ
ル基含有炭化水素基であることが好ましく、R3は炭素
原子数2〜10である2〜4価の脂肪族多塩基酸残基、
炭素原子数6〜15である2〜4価の芳香族多塩基酸残
基または炭素原子数6〜10である2〜4価の脂環族多
塩基酸残基であることが好ましい。
例えば次のような化合物がある。m=1、n=1の化合
物としては、例えば、コハク酸モノ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルエステル、(アクリロイルオキシエチル
エステルおよびメタクリロイルオキシエチルエステルを
示す。以下同様に略記する。)フタル酸モノ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルエステル、マレイン酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキシエチルエステル、テトラハイド
ロフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエス
テル、ヘキサハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルエステル、エンド−ビシクロ(2・2・
1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキエチルエステル、テトラハイドロ
フタル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシ−1−
(フェノキシメチル)エチルエステル、フタル酸モノ−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルエステル、コハク酸モノ−2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルエステルなどがあ
る。
ば、トリメリット酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルエステルなどがある。m=1、n=3の化合
物としては、例えば、ピロメリット酸モノ−2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルエステルなどがある。
ば、フタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル〕エステル、メチルテトラハイド
ロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイル
オキシイソプロピル〕エステル、テトラハイドロフタル
酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイ
ソプロピル〕エステル、コハク酸モノ−〔2,3−ビス
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステルな
どがある。
ば、トリメリット酸モノ−〔4,5−ビス(メタ)アク
リロイルオキシネオペンチル〕エステル、トリメリット
酸モノ−フタル酸モノ−〔3,4−ビス(メタ)アクリ
ロイルオキシイソブチル〕エステルなどがある。
ば、トリメリット酸モノ−〔3,4,5−トリス(メ
タ)アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなどが
ある。
ば、ピロメリット酸モノ−〔3,4,5−トリス(メ
タ)アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなどが
ある。
(B)としては、前述の化合物の中で、特に一般式
(I)で表される化合物のものが好ましく、さらにはコ
ハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、フタル
酸モノアクリロイルオキシエチルエステルが最も好まし
い。これらのカルボキシル基を有する光重合性化合物
(B)は単独にまたは2種以上併用して、または必要に
応じて他の光重合性化合物(C)の1種または2種以上
と併用して使用される。
を含有する光重合性化合物(B)の配合量は、エポキシ
化合物(A)100重量%に対して、好ましくは10重
量%以上、より好ましくは15重量%以上、最も好まし
くは20重量%以上、また、好ましくは100重量%以
下、より好ましくは90重量%以下、最も好ましくは8
0重量%以下である。その配合量が10重量%未満の場
合は、得られる樹脂組成物の基材に対する密着性が低下
する傾向にある。一方100重量%を越えると耐熱性、
耐湿性、耐寒性、耐熱衝撃性などの耐久性が低下する傾
向にある。
ストインキは分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有
するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を
有する光重合性化合物(B)を必須成分とするが、この
両成分は単なる混合物であっても、部分的あるいは全て
を反応させても良い。
ル基を反応させることにより、活性光線による硬化性が
向上し、また基材に対する密着性も良好なものとなるこ
とがある。エポキシ基とカルボキシル基の当量比は、ど
ちらが過剰でも良いが、エポキシ基を過剰にする方が好
ましい。その反応率は、(B)のカルボキシル基の当量
を基準として、全く反応していない場合を0%、全てが
反応した場合を100%とすると、好ましくは5%以
上、次に好ましくは10%以上、さらに好ましくは15
%以上、もっとも好ましくは20%以上である。上限は
特に限定されないが、98%以下が好ましく、さらに好
ましくは90%以下、最も好ましくは80%以下であ
る。反応率が10%未満であれば、硬化性や基材との密
着性に劣る場合があり、一方98%を越える反応率に制
御しようとすると、反応に長時間を要すために経済的で
ない。カルボキシル基の反応率を測定する方法としては
特に限定されないが、例えば中和滴定が簡便で好まし
い。分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポ
キシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を有する光
重合性化合物(B)の混合物の試料0.2gを精秤し、
20mlのクロロホルムに溶解した後、0.01Nの水
酸化カリウムエタノール溶液で、滴定して求めることが
できる。指示薬はフェノールフタレイン溶液が好適であ
る。
合物(C)とは分子内に1個以上の光重合性二重結合を
有する光重合可能な化合物である。(C)を併用するこ
とによりレジストインキの粘度が調節しやすく、スクリ
ーン印刷等の作業性が良くなる傾向にあり好ましい。
光重合可能な化合物としては、例えば、(i)メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−およびi−プロピル(メタ)アクリレート、i−,
n−ブチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコー
ルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピルアクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート
類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートや2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチルメタアクリレートなどのヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート類、あるいはポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート類、テトラヒ
ドロフルフリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモ
ルホリンやイソボニルアクリレートやシクロヘキシルメ
タクリレートやジシクロペンテニルアクリレートやジシ
クロペンタニルアクリレートやジシクロペンテニルオキ
シエチルアクリレートやテトラヒドロフルフリルアルコ
ールアクリル酸多量体エステルなどの複素環含有(メ
タ)アクリレート類、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
トなどのアミノアルキル(メタ)アクリレート類、(i
i)ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロピ
レンオキシド付加物などのビスフェノールAのアルキレ
ンオキシド付加物のモノ(メタ)アクリレート類、(ii
i)ジイソシアネート化合物と1個以上のアルコール性
水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含
有(メタ)アクリレート類を反応させて得られる分子内
に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタ
ン変性モノ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に1
個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸または
メタクリル酸を反応させて得られるエポキシモノ(メ
タ)アクリレート類、および(v)カルボン酸成分とし
てアクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸
とアルコール成分として2価以上の多価アルコールとを
反応させて得られるオリゴエステルモノ(メタ)アクリ
レート類などがある。
光重合可能な化合物としては、例えば、(i)エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリ
レート、グリセリンジメタクリレートなどのアルキレン
グリコールジ(メタ)アクリレート類、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート類、(ii)ビスフェノールA
のエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物な
どのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のジ
(メタ)アクリレート類、(iii)ジイソシアネート化
合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め
反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物
に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に2個の(メタ)アク
リロイルオキシ基を有するウレタン変性ジ(メタ)アク
リレート類、(iv)分子内に2個以上のエポキシ基を有
する化合物にアクリル酸または/およびメタクリル酸を
反応させて得られるエポキシジ(メタ)アクリレート
類、(v)カルボン酸成分としてアクリル酸またはメタ
クリル酸および多価カルボン酸とアルコール成分として
2価以上の多価アルコールとを反応させて得られるオリ
ゴエステルジ(メタ)アクリレート類などがある。
する光重合可能な化合物としては、例えば、(i)トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3価以上
の脂肪族多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート
類、(ii)ジイソシアネート化合物と3個以上のアルコ
ール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端
イソシアネート基含有化合物に、さらにアルコール性水
酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られる分
子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有す
るウレタン変性ポリ(メタ)アクリレート類、(iii)
分子内に3個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリ
ル酸または/およびメタクリル酸を反応させて得られる
エポキシポリ(メタ)アクリレート類などがある。
の化合物の中で、分子内に1個の光重合性二重結合を有
するものが溶解しやすいなどの作業性の点で好ましい。
カルボキシル基を有する光重合性化合物(B)と他の光
重合性化合物(C)とを併用する場合の配合比は、エポ
キシ化合物100重量%に対して、(B)+(C)の合
計重量%が、下限は10重量%以上、より好ましくは1
5重量%以上、最も好ましくは25重量%以上である。
一方上限は900重量%以下、より好ましくは700重
量%以下、最も好ましくは400重量%以下である。カ
ルボキシル基を有する光重合性化合物(B)と他の光重
合性化合物(C)の合計配合量が900重量%を越える
場合、とくに透明導電性と基材に対する密着性の両立が
難しく、又、耐熱性などが低下する傾向である。また、
10重量%未満では、硬化型樹脂組成物としての粘度が
高くなり、取扱い性に欠けるとともに、活性光線により
硬化反応の利点、すなわち速硬化性が低下する傾向にあ
る。
は、例えば、クロロアセトフェノン、4−フェノキシジ
クロロアセトフェノン、4−t−ブチルトリクロロアセ
トフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1
−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニル(4−ドデシル)プロパン−1−オ
ン、4−(2−ヒドロキシエトキシフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ
プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−
1、フェニル2−ヒドロキシ−2−プロピルケトン、ヒ
ドロキシアセトフェノン、α−アミノアセトフェノンな
どのアセトフェノン類、ベンジルジメチルケタール
(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1
−オン)などのケタール類、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾインアルキルエーテル、α−メチルベンゾイ
ンなどのベンゾイン類、ベンゾフェノン、o−ベンゾイ
ル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、p−
クロルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4
−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイ
ド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−
4−メトキシベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テ
トラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン、4,4’−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、p
−ジメチルアミノベンゾフェノン、〔4−(メチルフェ
ニルチオ)フェニル〕フェニルメタノンなどのベンゾフ
ェノン類、9,10−アントラキノン、1−クロルアン
トラキノン、2−クロルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノンなどのアントラキノン類、2−ヒドロシ−
2−メチルプロピオフェノン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノンなどのプロピオフェノン類、ジベンゾスベロンなど
のスベロン類、ミヒラーケトン(4,4−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン)などのミヒラーケトン類、
ベンジルなどのベンジル類、ジフェニルジスルフィド、
テトラメチルチウラムジスルフィド、2−クロロチオキ
サントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチ
オキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,
4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキ
サントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、1
−クロロ−4−プロポキシチオキサントンなどのチオキ
サントン類などの含イオウ化合物類、メチレンブルー、
エオシン、フルオレセインなどの色素類などがあげられ
る。
ン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケト
ン、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,
4,6−トリメチロールベンゾフェノン、4−メチルベ
ンゾフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−〔4−
(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン、ビス
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,2−ジ
クロロ−p−フェノキシアセトフェノン、1−フェニル
−1,2−プロパンジオン−2(o−エトキシカルボニ
ル)オキシム、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキ
シエステル、9,10−フェナンスレンキノン、カンフ
ァーキノン、ジベンゾスベロン、1−〔4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタノン−1、フェナンスレンキノン、1,4−ジベン
ゾイルベンゼン、10−ブチル−2−クロロアクリド
ン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,
4’,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラ
フェニル−1,2’−ビイミダゾール、2−ベンゾイル
ナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイ
ルジフェニルエーテル、アクリル化ベンゾフェノンなど
もある。これらは、単独にまたは2種以上併用して使用
される。
の中で、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フ
ェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)
フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2
−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォ
リノフェニル)−ブタノン−1などのアセトフェノン
類、ベンジルジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−
1,2−ジフェニルエタン−1−オン)などのケタール
類、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン
類、2,4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサン
トン類が硬化性や密着性の点で好ましい。
(A)と光重合性化合物(B+C)との総量に対して好
ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.5重
量%以上、又は好ましくは20重量%以下、より好まし
くは10重量%以下である。0.05重量%未満だと硬
化性が不足して密着性が悪くなる傾向にある。一方20
重量%を越えると、硬化性が飽和し経済的でなく、さら
にはインキの保存安定性が悪くなったり、厚膜硬化の場
合には密着性が悪くなる場合がある。
ル基との反応を促進させる必要がある場合はさらに反応
促進剤の添加が効果的である。反応促進剤としては、例
えば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダソール、1−ベンジ
ル−2−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、ベ
ンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、トリエ
チルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミ
ン、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエ
チルアミノエタノール、N,N−ジプロピルアミノエタ
ノールなどの第3級アミン類、トリジメチルアミノメチ
ルフェノールのトリアセテートおよびトリベンゾエート
などの第3級アミン塩類、アリルチオ尿素、o−トリル
チオ尿素などの尿素類、s−ベンジル−イソチウロニム
−p−トルエンスルフィネートなどのイオウ化合物、ト
リ−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチルジチオ
ホスフェートなどのリン化合物などがあり、単独にまた
は2種以上併用して使用することができる。
物(A)と光重合性化合物(B+C)との総量に対して
好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1
重量%以上、又は好ましくは5重量%以下、より好まし
くは3.5重量%以下である。0.05重量%未満だと
反応促進の効果が得られないことがあり、3.5重量%
を越えると保存安定性が悪くなる場合がある。
要により加温下で攪拌混合することにより容易に製造が
可能である。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反応を防止す
るために、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、1−ブチル−カテコール、p−ベンゾキノ
ン、2,5−t−ブチル−ハイドロキノン、フェノチア
ジンなどの公知の熱重合防止剤を添加するのが望まし
い。その添加量は本発明に使用する光重合性化合物(B
+C)に対して好ましくは0.001重量%以上、より
好ましくは0.002重量%以上、又は好ましくは0.
1重量%以下、より好ましくは0.05重量%以下であ
る。0.001重量%未満では効果が得られないことが
あり、0.1重量%を越えて配合しても効果が飽和し、
経済的でない。
ては、例えば次のようなものが挙げられる。ポリエーテ
ル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリ
ジメチルシロキサン、ポリエステル変性メチルアルキル
ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリメチルアルキル
シロキサン、アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキ
サン、ポリエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキ
サン、ポリエーテルエステル変性水酸基含有ポリジメチ
ルシロキサン、アクリル系共重合物、メタクリル系共重
合物、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサ
ン、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル
酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、アクリル酸
アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモノアルキル
またはアルケニルエーテルのグラフト化共重合物、レシ
チンなどの公知のものを添加することができる。
剤の中で、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタ
クリル酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、アク
リル酸アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモノア
ルキルまたはアルケニルエーテルのグラフト化共重合
物、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが表面平
滑性が出やすく好ましい。
キシ化合物(A)と光重合性化合物(B+C)と光開始
剤(D)との総量に対して好ましくは0.05重量%以
上、より好ましくは0.07重量%以上、又は好ましく
は4.0重量%以下、より好ましくは2.0重量%以下
である。0.05重量%未満では効果が得られないこと
があり、4重量%を越えて配合しても効果が飽和し、経
済的でない。
例えば次のようなものが挙げられる。シリコーン樹脂、
シリコーン溶液、シリコーンを含まない特殊破泡剤、ア
クリル酸アルキルエステル共重合物、メタクリル酸アル
キルエステル共重合物、アルキルビニルエーテル、アク
リル系共重合物、破泡性ポリマー、ポリシロキサン、破
泡性ポリシロキサン、ポリメチルアルキルシロキサン、
ポレエーテル変性ポリシロキサン、パラフィン系ミネラ
ルオイルなどの公知のものを添加することができる。
リコーン樹脂、シリコーン溶液、アクリル酸アルキルエ
ステル共重合物、メタクリル酸アルキルエステル共重合
物、アルキルビニルエーテルが好ましい。
合物(A)と光重合性化合物(B+C)と光開始剤
(D)との総量に対して好ましくは0.05重量%以
上、より好ましくは0.06重量%以上、又は好ましく
は4.0重量%以下、より好ましくは2.0重量%以下
である。0.05重量%未満では効果が得られないこと
があり、4.0重量%を越えて配合しても効果が飽和
し、経済的でない。
記添加剤の他に、公知の着色剤、揺変剤、充填剤などの
各種添加剤を必要に応じて添加することができる。
は、紫外線などの活性光線を照射して重合反応を誘起さ
せる。紫外線照射に用いる光源としては、太陽光線、ケ
ミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアー
ク灯、キノセンランプ、メタルハライドランプなどが使
用される。
ストインキを印刷する方法は、ロールコート、グラビア
コート、スクリーン印刷等公知の方法が用いられる。こ
の中でもスクリーン印刷であれば、作業性の点で好まし
い。
るが、本発明を限定するものではない。実施例中、単に
部とあるものは重量部を示す。また、各測定項目は以下
の方法に従った。
準じてブルックフィールド型粘度計を用いて、25℃で
測定した。
度測定用) 活性光線硬化型レジストインキを厚み188μmのアニ
ール処理(130℃×30分乾燥)済みの酸化インジウ
ムスパッタしたPETフィルム(220Ω/□)に紫外
線照射後の膜厚が8〜10μmになるように25mm幅
で長さ50mmのパターン(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃
性と耐寒性の密着性と鉛筆硬度測定用)をスクリーン印
刷した。これを、紫外線照射装置を用い、積算光量で
1,000mJ/cm2の条件で乾燥したものをテスト
ピースとした。
×30分乾燥)済みの酸化インジウムスパッタしたPE
Tフィルム(220Ω/□)に硬化後の膜厚が8〜10
μmになるように25mm幅で長さ50mmのパターン
(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃性と耐寒性の絶縁性測定
用)をスクリーン印刷し、これをコンベア式の遠赤外線
オーブンを用い、基材フィルムの表面温度が130℃×
3分キープの条件で乾燥させた。次に、銀ペースト印刷
回路の上に活性光線硬化型レジストインキを25mm幅
で長さ25mmのパターンでスクリーン印刷した。これ
を、紫外線照射装置を用い、積算光量で1,000mJ
/cm2の条件で乾燥した。最後に、光線硬化型レジス
トインキの印刷パターンの上に銀ペーストの膜厚が8〜
10μmになるように25mm幅で長さ50mmのパタ
ーン(耐熱性と耐湿性と耐熱衝撃性と耐寒性の密着性と
鉛筆硬度測定用)をスクリーン印刷し、これをコンベア
式の遠赤外線オーブンを用い、基材フィルムの表面温度
が130℃×3分キープの条件で乾燥させたものをテス
トピースとした。尚、銀ペーストは東洋紡績株式会社製
DW−250H−5を使用した。
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタ
レイン溶液を用いた。
間熱風オーブン中で熱処理した後、テストピースの密着
性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
95%RH×240時間恒温恒湿器中にて熱処理した
後、テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価し
た。
で各30分ずつ交互に放置して合計240時間放置後、
テストピースの密着性、鉛筆硬度、絶縁性を評価した。
時間冷凍庫で放置した後、テストピースの密着性、鉛筆
硬度、絶縁性を評価した。
離試験により評価した。100/100は密着性良好な
ことを示し、99/100以下の数値は剥離が起こって
いることを示す。
4板上に置き、JISS−6006に規定された高級鉛
筆を用い、JIS K−5400に従って測定し、傷の
有無で判断した。
加した状態で加湿(40℃、相対湿度95%RH×24
0時間恒温恒湿器中で熱処理)後、500Vで1分引加
後に絶縁抵抗値を測定し、絶縁性を判断した。1×10
10Ω以上の絶縁抵抗のあるものを絶縁性良好、1×10
10Ω未満の絶縁抵抗のものを絶縁性不良と判断した。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート70部を四つ口フラス
コに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を
得た。次に、この樹脂組成物を冷却し、コハク酸モノア
クリロイルオキシエチルエステル48部を仕込み、25
℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例1)を得
た。得られた樹脂組成物の粘度は15dPa・sであっ
た。結果を表1に示す。尚表1の配合に関する数値は重
量部を示す。
004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート70部を四つ口フラス
コに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を
得た。次に、この樹脂組成物を冷却し、フタル酸モノア
クリロイルオキシエチルエステル50部を仕込み、25
℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例2)を得
た。得られた樹脂組成物の粘度は45dPa・sであっ
た。結果を表1に示す。
28(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノ
キシエチルアクリレート84部を四つ口フラスコに仕込
み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物を得た。次
に、この樹脂組成物を冷却し、コハク酸モノアクリロイ
ルオキシエチルエステル48部を仕込み、25℃で混合
攪拌し、透明な樹脂組成物(配合例3)を得た。得られ
た樹脂組成物の粘度は20dPa・sであった。結果を
表1に示す。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステ
ル43部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌
し、透明な樹脂組成物を得た。次に、この樹脂組成物を
冷却し、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステ
ル23部を仕込み、25℃で混合攪拌し、透明な樹脂組
成物(配合例4)を得た。得られた樹脂組成物の粘度は
195dPa・sであった。結果を表1に示す。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェ
ノキシエチルアクリレート70部を四つ口フラスコに仕
込み、50℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較配
合例5)を得た。結果を表2に示す。尚配合における数
値は重量部を示す。
004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、2−
ヒドロキシエチルアクリレート70部を四つ口フラスコ
に仕込み、50℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比
較配合例6)を得た。結果を表2に示す。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート70部、コハク酸モノ
アクリロイルオキシエチルエステル48部を四口フラス
コに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物
(反応例1)を得た。反応前の酸価は96mgKOH/
gであり、反応後は37mgKOH/gであった。これ
より、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことが
わかる。得られた樹脂組成物の粘度は15dPa・sで
あった。結果を表3に示す。
004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート70部、フタル酸モノ
アクリロイルオキシエチルエステル50部を四口フラス
コに仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物
(反応例2)を得た。反応前の酸価は84mgKOH/
gであり、反応後は30mgKOH/gであった。これ
より、グリシジル基とカルボキシル基が反応したことが
わかる。得られた樹脂組成物の粘度は45dPa・sで
あった。結果を表3に示す。
28(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェノ
キシエチルアクリレート84部、コハク酸モノアクリロ
イルオキシエチルエステル48部を四口フラスコに仕込
み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(反応例
3)を得た。反応前の酸価は88mgKOH/gであ
り、反応後は33mgKOH/gであった。これより、
グリシジル基とカルボキシル基が反応したことがわか
る。得られた樹脂組成物の粘度は20dPa・sであっ
た。結果を表3に示す。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、テト
ラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステ
ル43部、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエス
テル23部を四口フラスコに仕込み、80℃で混合攪拌
し、透明な樹脂組成物(反応例4)を得た。反応前の酸
価は86mgKOH/gであり、反応後は28mgKO
H/gであった。これより、グリシジル基とカルボキシ
ル基が反応したことがわかる。得られた樹脂組成物の粘
度は195dPa・sであった。結果を表3に示す。
001(油化シェルエポキシ(株)製)100部、フェ
ノキシエチルアクリレート70部を四口フラスコに仕込
み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較反応
例1)を得た。結果を表4に示す。
004(油化シェルエポキシ(株)製)100部、2−
ヒドロキシエチルアクリレート70部を四口フラスコに
仕込み、80℃で混合攪拌し、透明な樹脂組成物(比較
反応例2)を得た。結果を表4に示す。
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オンを0.5部、レベリング剤を1.0部、消泡剤
を1.0部、揺変剤(日本アエロジル(株)製アエロジ
ル#300)を1.0部配合して、ディゾルバー(分散
機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロール
で3回通して分散した。得られたレジストインキを2、
3に上述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。密
着性は良好であり、絶縁性も良好であった。結果を表5
に示す。
性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価し
た。配合と評価結果を表5に示す。表5において消泡剤
のシリコーン樹脂とは信越化学工業(株)製KS−6
6、シリコーン溶液とは信越化学工業(株)製KS−6
03を示す。
して2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オンを2部、レベリング剤を1.0部、消泡剤
を1.0部、揺変剤を1.0部配合して、ディゾルバー
(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本
ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキ
を2、3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価し
た。初期密着性が不良であった。結果を表6に示す。
性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価し
た。結果を表6に示す。
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オンを0.5部、レベリング剤を1.0部、消泡剤
を1.0部、揺変剤(日本アエロジル(株)製アエロジ
ル#300)を1.0部配合して、ディゾルバー(分散
機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本ロール
で3回通して分散した。得られたレジストインキを2、
3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価した。密
着性は良好であり、絶縁性も良好であった。結果を表7
に示す。
電性基材用活性光線型レジストインキを作成し、評価し
た。結果を表7に示す。表7において消泡剤のシリコー
ン樹脂とは信越化学工業(株)製KS−66、シリコー
ン溶液とは信越化学工業(株)製KS−603を示す。
して2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オンを2部、レベリング剤を1.0部、消泡剤
を1.0部、揺変剤を1.0部配合して、ディゾルバー
(分散機)で充分攪拌、混合した。その後、チルド3本
ロールで3回通して分散した。得られたレジストインキ
を2、3に記述した方法で印刷、硬化(乾燥)し評価し
た。初期密着性が不良であった。結果を表8に示す。
材用活性光線型レジストインキを作成し、評価した。結
果を表8に示す。
なように、実施例1〜10のレジストインキが各種条件
下での塗膜物性が優れていることが判る。一方比較例1
〜6のレジストインキは密着性、鉛筆硬度、絶縁性にお
いて各種耐久性に劣る。
トインキは、透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基
板上あるいは透明導電性フィルムや透明導電性ガラス基
板上の導電性ペーストを印刷した回路に優れた密着性と
絶縁性を有し、さらに、従来技術では得られなかった優
れた耐熱性、耐湿性、耐熱衝撃性、耐寒性等の耐久性を
合わせ持つ。このことにより、液晶ディスプレイやエレ
クトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどのフラ
ットパネルディスプレイや銀行の自動預金支払機、ワー
ドプロセッサ、カーナビゲーションシステムに使用され
るタッチパネルの透明電極等の非常に過酷な分野におけ
る絶縁物として幅広く利用することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を
有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基
を有する光重合性化合物(B)との混合物からなる導電
性基材用活性光線硬化型レジストインキ。 - 【請求項2】 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を
有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基
を有する光重合性化合物(B)との混合物からなり、か
つ(A)と(B)を部分的あるいは全てを反応させたこ
とを特徴とする導電性基材用活性光線硬化型レジストイ
ンキ。 - 【請求項3】 さらに光重合性化合物(C)を配合して
なる請求項1または2記載の導電性基材用活性光線硬化
型レジストインキ。 - 【請求項4】 さらに光開始剤(D)を配合してなる請
求項1〜3記載の導電性基材用活性光線硬化型レジスト
インキ。 - 【請求項5】 さらにレベリング剤(E)および/また
は消泡剤(F)を配合してなる請求項1〜4記載の導電
性基材用活性光線硬化型レジストインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002013275A JP4470089B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 導電性基材用活性光線硬化型レジストインキ |
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JP2003213190A true JP2003213190A (ja) | 2003-07-30 |
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JP (1) | JP4470089B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007091826A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法、平版印刷版の製造方法、及び平版印刷版 |
JP2007091945A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法、平版印刷版の製造方法、及び平版印刷版 |
CN102207680A (zh) * | 2010-03-26 | 2011-10-05 | 住友化学株式会社 | 感光性树脂组合物 |
JP2011232584A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 感光性樹脂組成物およびタッチパネル用絶縁膜 |
JP2012018410A (ja) * | 2010-06-07 | 2012-01-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、画像表示装置の隔壁の形成方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置 |
-
2002
- 2002-01-22 JP JP2002013275A patent/JP4470089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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CN102207680A (zh) * | 2010-03-26 | 2011-10-05 | 住友化学株式会社 | 感光性树脂组合物 |
JP2011232584A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 感光性樹脂組成物およびタッチパネル用絶縁膜 |
JP2012018410A (ja) * | 2010-06-07 | 2012-01-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、画像表示装置の隔壁の形成方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置 |
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