JP4468913B2 - 液体現像装置および湿式画像形成装置 - Google Patents
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Description
この種の液体現像装置として、たとえば、液体トナーを担持させた現像ローラを感光体ドラムの周面に接触させて現像が行うものが知られている。画像安定のため、現像後には、現像ローラ上に残留している液体トナーは回収されるが、現像ローラに供給される液体トナーの大半が消費されず残留するので、回収トナーは廃棄せずに、再度現像に用いることが一般的である。回収トナーは、現像時の蒸発・乾燥のために、現像ローラに供給される液体トナーと比べると高濃度かつ高粘度となっていて、トナー粒子の分散も均一でない。このため、再度現像ローラに与える前にトナー濃度を調整する必要があるが、このとき、回収トナーの濃度を、たとえば光学センサで測定し、この測定値に基づいてキャリア液やトナー粒子の補給を行うものが知られている(特許文献1参照)。
回収トナーのトナー濃度が適切に検出できないと、その検出値に基づいて調整される再利用の液体トナーの濃度調整が正確に行われず、このために、画像に濃度ムラが生じてしまうおそれがある。
さらに、この発明は、良好な画像を安定的に得ることができる湿式画像形成装置を提供することを他の目的とする。
請求項2記載の発明は、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーを用いて静電潜像を現像する液体現像装置(6)において、感光体ドラム(2)の表面(2a)に接触して、感光体ドラムに液体トナーを供給する液体トナー担持体と(17)、上記液体トナー担持体に供給されるべき液体トナーを貯留する現像槽(14)と、上記液体トナー担持体に現像後に残留する液体トナーを、回収するためのトナー回収手段(20,50)と、上記トナー回収手段により回収された回収トナーを、静電潜像の現像に再度用いるために貯留する回収トナー貯留槽(29,29A)と、予め定めるトナー濃度の新規液体トナーを貯留する新規液体トナー貯留槽(26)と、回収トナーと新規液体トナーとを混合する混合槽(44)と、上記新規液体トナー貯留槽に貯留される新規液体トナーを、上記混合槽に供給する新規液体トナー供給手段(48,49)と、上記回収トナー貯留槽に貯留される回収トナーを、上記混合槽に供給する回収トナー供給手段(46,47)と、上記混合槽に貯留される液体トナーのトナー濃度を検出する濃度検出手段(45)と、上記混合槽に貯留される液体トナーを、上記現像槽に供給する手段(24,25)と、上記混合槽に対してキャリア液を供給するキャリア液供給手段(36A,37A)とを含み、上記濃度検出手段により検出される濃度が予め定める濃度になるように、上記混合槽に対して供給されるキャリア液の量が調整されるようになっていることを特徴とする液体現像装置である。
図1は、この発明の一実施形態に係る湿式画像形成装置に備えられる画像形成機構の構成を示す概略図である。
図1を参照して、画像形成機構1は、円筒状の感光体ドラム2と、感光体ドラム2の表面2aを帯電させるための帯電器3と、帯電器3により帯電された感光体ドラム2の表面2aを、作成する画像に対応して露光するための露光器4と、感光体ドラム2の表面2aにトナー粒子をキャリア液内に分散させた液体トナーを供給して、露光により形成された静電潜像を現像する液体現像装置6と、トナー画像が中間転写ベルト10に転写された後の感光体ドラム2の表面2aに残留する液体トナーを除去するためのクリーニング装置7と、トナー画像が転写された後の感光体ドラム2の表面を除電するための除電器8と、を備えている。これら帯電器3、露光器4、液体現像装置6、クリーニング装置7、および除電器8は、感光体ドラム2の回転方向(矢印9で示す方向)に沿って順に配置されている。
図2は、液体現像装置6の構成を模式的に示す図である。
現像槽14には、新規液体トナー貯留槽26から新規液体トナーが供給される。また、現像槽14には、回収トナー貯留槽29に回収された回収トナーを濃度調整して得られた再利用の液体トナーも供給される。なお、19は、現像槽14に貯留されている液体トナーを攪拌する攪拌羽根であり、23は、現像槽14に貯留されている液体トナーの量が一定量を超えないように監視する液面センサである。
回収トナー貯留槽29には、キャリア液供給経路(キャリア液供給手段)35を介して、キャリア液貯留槽36が接続されていて、キャリア液供給経路35の途中部に介装された弁(キャリア液供給手段)37が開成されると、キャリア液貯留槽(キャリア液供給手段)36からキャリア液が供給される。キャリア液の供給量は、濃度検出機構31の検出値に基づいて調整されている。
その後、濃度検出機構31の検出値に基づいてキャリア液が供給され、回収トナー貯留槽29内の液体トナーが新規液体トナーと同じ予め定める濃度に設定される。
回収トナー貯留槽29は、有底円筒状の槽本体29Aと、その槽本体29Aから外方に張り出した循環経路である濃度検出用循環経路42とを備えている。この濃度検出用循環経路42には、途中部に、流路が拡張された検出路42Aが備えられていて、その検出路42Aに対向して、たとえば光学センサからなるトナー濃度センサ42Bが配置されている。検出路42Aとトナー濃度センサ42Bとで濃度検出機構31が構成されている。濃度センサ42Bは、検出路42Aの窓部42Cを通して入光した反射光の光量に基づいて、検出路42A内を流通する液体トナーのトナー濃度を検出する。槽本体29Aから張り出した循環経路42内で濃度検出を行うので、回収トナー貯留槽29内の液揺動(攪拌など)の影響を受けにくく、これにより、トナー濃度を正確に検出することができる。
図4の実施形態の特徴は、再利用の液体トナーのトナー濃度を調整する濃度調整槽(混合槽)44を、回収トナー貯留槽29と別に設けた点にある。
濃度調整槽44は連通経路(回収トナー供給手段)46を介して回収トナー貯留槽29と接続されており、連通経路46の途中部に介装された弁(回収トナー供給手段)47が開成されると、回収トナー貯留槽29に貯留されている液体トナー(トナー濃度が下げられた回収トナー)が濃度調整槽44に与えられる。濃度調整槽44には、弁(回収トナー供給手段)37Aを介してキャリア液貯留槽(回収トナー供給手段)36Aが接続されていて、濃度調整槽44にキャリア液が供給される。
現像ローラ17から回収される回収トナーの量は、形成する画像によって大きく変化することが考えられるが、この図4の実施形態では、液体トナーのトナー濃度を調整する濃度調整槽44を回収トナー貯留槽29とは別に設けたので、トナー濃度の調整を回収トナーの量に左右されずに行うことができる。
また、この実施形態では、回収トナー貯留槽29に貯留されている液体トナーの濃度を検出する濃度検出機構31Aが、回収トナー貯留槽29ではなく、出力経路である連通経路46に配置されており、連通経路46内を流通する液体トナーの濃度を検出している。
さらに、連通経路46中に濃度検出機構31Aが配置されているので、攪拌などの液揺動の影響を受けることがなく、正確なトナー濃度の検出を行うことができる。このため、図4の実施形態では、図3の濃度検出機構31の濃度検出用循環経路42のように、濃度検出のための経路を別途設ける必要がない。
図5は、この発明のさらに他の実施形態にかかる液体現像装置の要部を示す図である。図5において、図2と同一の構成要素については、同一の番号を付している。この図5の実施形態では、回収トナー貯留槽29Aは、クリーニングブレード20の下端部を覆うように配置されている。クリーニングブレード20の上方には、回転可能な断面楕円形状の掻出し部材50が配置されている。クリーニングブレード20は現像ローラ17の回転方向と順方向に回転しており、現像ローラ17とクリーニングブレード20との接点付近に、断面楕円形の掻出し部材50の頂部が現像ローラ17の周面と接触する。現像ローラ17に残留している液体トナーは流動性が低く、このため、掻出し部材50が液体トナーを直接押し出して、新規液体トナーが貯留されている回収トナー貯留槽29Aに送り込むようにしている。この図5の実施形態では、回収トナー貯留槽29Aを現像ローラ17に近づけて配置し、現像ローラ17上の残留トナーを直接回収するようにしたので、流通性が悪くなっている回収トナーであっても、確実に回収することができる。
6 液体現像装置
14 現像槽
17 現像ローラ(液体トナー担持体)
20 掻出し部材(トナー回収手段 )
50 掻き出し部材(トナー回収手段)
26 新規液体トナー貯留槽
28 トナー回収経路
29,29A 回収トナー貯留槽
31 濃度検出機構
33 連通経路(新規液体トナー供給手段)
34 弁(新規液体トナー供給手段)
42 濃度検出用循環経路
Claims (3)
- トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーを用いて静電潜像を現像する液体現像装置において、
感光体ドラムの表面に接触して、感光体ドラムに液体トナーを供給する液体トナー担持体と、
上記液体トナー担持体に供給されるべき液体トナーを貯留する現像槽と、
上記液体トナー担持体に現像後に残留する液体トナーを、回収するためのトナー回収手段と、
上記トナー回収手段により回収された回収トナーを貯留することができる回収トナー貯留槽と、
予め定めるトナー濃度の新規液体トナーを貯留する新規液体トナー貯留槽と、
上記トナー回収手段により回収された回収トナーを上記回収トナー貯留槽に供給するための回収トナー供給手段と、
上記新規液体トナー貯留槽に貯留される新規液体トナーを、上記回収トナー貯留槽に供給する新規液体トナー供給手段と、
上記回収トナー貯留槽に貯留される液体トナーのトナー濃度を検出する濃度検出手段とを含み、
上記回収トナー貯留槽において、上記回収トナーと上記新規液体トナーとが混合されるようになっており、
上記液体現像装置は、上記回収トナー貯留槽に貯留される液体トナーを、上記現像槽に供給する手段と、
上記回収トナー貯留槽に対してキャリア液を供給するキャリア液供給手段とをさらに含み、
上記濃度検出手段により検出される濃度が予め定める濃度になるように、上記回収トナー貯留槽に対して供給されるキャリア液の量が調整されるようになっていることを特徴とする液体現像装置。 - トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーを用いて静電潜像を現像する液体現像装置において、
感光体ドラムの表面に接触して、感光体ドラムに液体トナーを供給する液体トナー担持体と、
上記液体トナー担持体に供給されるべき液体トナーを貯留する現像槽と、
上記液体トナー担持体に現像後に残留する液体トナーを、回収するためのトナー回収手段と、
上記トナー回収手段により回収された回収トナーを、静電潜像の現像に再度用いるために貯留する回収トナー貯留槽と、
予め定めるトナー濃度の新規液体トナーを貯留する新規液体トナー貯留槽と、
回収トナーと新規液体トナーとを混合する混合槽と、
上記新規液体トナー貯留槽に貯留される新規液体トナーを、上記混合槽に供給する新規液体トナー供給手段と、
上記回収トナー貯留槽に貯留される回収トナーを、上記混合槽に供給する回収トナー供給手段と、
上記混合槽に貯留される液体トナーのトナー濃度を検出する濃度検出手段と、
上記混合槽に貯留される液体トナーを、上記現像槽に供給する手段と、
上記混合槽に対してキャリア液を供給するキャリア液供給手段とをさらに含み、
上記濃度検出手段により検出される濃度が予め定める濃度になるように、上記混合槽に対して供給されるキャリア液の量が調整されるようになっていることを特徴とする液体現像装置。 - 感光体ドラムと、
この感光体ドラムに液体トナーを供給する請求項1または2記載の液体現像装置と、を含むことを特徴とする湿式画像形成装置。
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