JPH11237823A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11237823A
JPH11237823A JP10042354A JP4235498A JPH11237823A JP H11237823 A JPH11237823 A JP H11237823A JP 10042354 A JP10042354 A JP 10042354A JP 4235498 A JP4235498 A JP 4235498A JP H11237823 A JPH11237823 A JP H11237823A
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Hiroshi Saito
洋 斉藤
Hiroshi Ishii
宏 石井
Toshihiro Sugiyama
敏弘 杉山
Ichiro Komuro
一郎 小室
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリーニング手段によって除去・回収したトナ
ーを良好にリサイクルすることができ、しかもメンテナ
ンス等を効率よく行い得る画像形成装置を提供すること
である。 【解決手段】スクリューポンプ30及びエアーポンプ4
0を有し回収トナーを現像手段4に移送するためのトナ
ー移送装置20が、画像形成装置本体の背面側に配設さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
プリンター、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の
電子写真方式における画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式における画像形成装置にお
いて、転写工程後の像担持体等に残留するトナーをクリ
ーニング手段によって回収し、それにより得た回収トナ
ーを現像手段に戻して再使用することが既に提案されて
いる。このようなトナーリサイクル機構を備えた画像形
成装置においては、一旦感光体上に転移しながらも、被
転写体上に転写されなかったトナーや、または転写ベル
ト上に付着残留したトナーを、クリーニング手段で回収
した後、その回収トナーをクリーニング手段から現像手
段へ移送させるためのトナー移送装置を設けている。
【0003】従来、上記したリサイクルトナーを移送す
る移送装置としては、クリーニング装置と現像装置とを
パイプで結び、このパイプの内部に設けられたコイルス
クリューによってトナーを移送するものが殆どであっ
た。これは、多くの装置がクリーニング装置と現像装置
の高さレベルが同等、もしくは現像装置のトナー受け入
れ部がクリーニング装置の回収トナー排出口よりも高い
ため、重力によりトナーを移送する方式が使用できない
ためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コイル
スクリューによってトナーを移送する装置ではコイルス
クリューの確実な回転を保証するために、望ましくは、
直線移送または大きな曲線移送が可能となるようにトナ
ーの移送路を確保する必要があった。このため、トナー
移送路を画像形成装置本体の背面側に設けると現像装置
でもその背面側でトナーを受け入れることになる。ま
た、リサイクルトナーは新規トナーに比べてトナー特性
が劣化しており、その使用においても新規トナーと十分
に撹拌混合してから現像部に補給することが要望され
る。しかし、新規トナーはそのトナーボトル等を画像形
成装置の前面側にセットするため、現像装置における新
規トナーとリサイクルトナーの受け入れ口が大きく離れ
るため、両トナーが十分に混合されない状態で現像部に
補給してしまうという問題がある。
【0005】この問題を回避するため、コイルスクリュ
ーによってトナーを移送する装置のトナー移送路を画像
形成装置本体の前面側に設けることが提案されている。
しかし、かかる構成では画像形成部のメンテナンス等に
おいて感光体、転写、現像等の各ユニットを引き出す際
に、トナー移送路が邪魔になり、その都度取り外す等の
作業が必要になるという問題があった。
【0006】また、コイルスクリューによってトナーを
移送する装置ではコイルスクリューとパイプとの摩擦負
荷が非常に大きいため、移送するトナーにストレスを与
えて凝集、熱融着等を引き起こし、トナー特性が劣化し
ているリサイクルトナーをさらに劣化させるという問題
もあった。
【0007】本発明は、上記した従来の問題を解消し、
クリーニング手段によって除去・回収したトナーを良好
にリサイクルすることができ、しかもメンテナンス等を
効率よく行い得る画像形成装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、クリーニング手段により除去・回収され
たトナーの全部または一部を、現像手段に移送して再使
用可能な画像形成装置において、スクリューポンプ及び
エアー供給手段を有し前記回収トナーを前記現像手段に
移送するためのトナー移送手段が、画像形成装置本体の
背面側に配設されていることを特徴としている。
【0009】なお、本発明は、前記現像手段に設けられ
た前記回収トナーの受け入れる回収トナー受け入れ部
が、前記トナー移送手段よりも画像形成装置本体の前面
側に配置されていると、効果的である。
【0010】さらに、前記トナー移送手段からのトナー
が画像形成装置本体の背面側から前面側に配回したトナ
ー移送チューブによって前記現像手段に移送されると、
効果的である。
【0011】さらにまた、本発明は、前記現像手段に
は、前記回収トナー受け入れ部の近傍に前記新規トナー
を受け入れる新規トナー受け入れ部が設けられている
と、効果的である。
【0012】さらにまた、本発明は、前記現像手段は、
像担持体と近接または接触配置された現像剤担持体を有
する現像部と、該現像部にトナーを補給するトナー補給
部とを有し、該トナー補給部には前記回収トナー受け入
れ部及び新規トナー受け入れ部と、回収トナーと新規ト
ナーとを混合撹拌する撹拌部が設けられていると、効果
的である。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、クリーニング手段により除去・回収されたトナーの
全部または一部を、現像手段に移送して再使用可能な画
像形成装置において、スクリューポンプ及びエアー供給
手段を有し前記回収トナーを前記現像手段に移送するた
めのトナー移送手段と、前記回収トナーをトナー回収容
器に送るトナー回収手段とを設け、前記移送手段にはス
クリューポンプのトナー移送方向上流側にトナー溜り部
が形成され、該トナー溜り部には所定量以上のトナーが
溜まった場合に回収トナーを前記トナー回収手段に導く
連通部が設けられていることを特徴としている。
【0014】なお、本発明は、前記クリーニング手段が
転写後の像担持体に残留するトナーを除去・回収する像
担持体用クリーニング手段と、転写ベルトに付着したト
ナーを除去・回収する転写用クリーニング手段とを備
え、像担持体用クリーニング手段により除去・回収され
たトナーを前記現像手段へ前記トナー移送手段を介して
移送し、転写用クリーニング手段により除去・回収され
たトナーを前記トナー回収容器へトナー回収手段を介し
て送ると、効果的である。
【0015】さらに、本発明は、前記トナー回収容器に
送られるトナー量により前記トナー移送手段の異常移送
を検出する検出手段を有すると、効果的である。さらに
また、本発明は、前記検出手段が前記トナー回収容器に
設けられた満杯検知器を有すると、効果的である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は、本発明に係る画像形成
装置の一例としてデジタル複写機を示す全体概略図であ
る。
【0017】図1において、デジタル複写機は周知の電
子写真方式を用いており、内部に像担時体としてのドラ
ム状感光体1を備えている。感光体1の周囲には矢印A
で示す回転方向に沿って、電子写真複写プロセスを実施
する帯電器2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、
クリーニング手段6が配置されている。
【0018】露光手段3は、複写機上面の原稿載置台7
に置かれた原稿を読み取り手段8によって読み取られた
画像信号を基に感光体1上に静電潜像を形成する。感光
体1上に形成された静電潜像は、現像手段4によって現
像されてトナー像が形成され、そのトナー像が給紙装置
9から給送されてくる転写材に転写手段5によって静電
転写される。転写によりトナー像が担時された転写材
は、定着手段10に搬送され、そこで定着された後に、
機外へ排出される。
【0019】上記現像によって感光体1上に付着したト
ナーは、転写手段5によって概ね転写材に静電転写され
るが、そのうち約10%のトナーは未転写となって感光
体上に残留する。この残留トナーは、クリーニング手段
6のクリーニングブレード6aやブラシローラ6bによ
って感光体1から掻き落とされ、そしてこの掻き落とさ
れてトナーが後述するトナー移送装置によって現像手段
4に戻されることでリサイクルトナーとなる。
【0020】他方、転写手段5の転写ベルト5a上にも
未転写部や非画像部の感光体1と接触してトナーが付着
するためクリーニング手段11が設けられている。転写
ベルト5a上に残留するトナーは、該ベルトに摺接する
クリーニングブレード(図示せず)により掻き落とすよう
になっている。この掻き落とされたトナーには紙粉等の
異物が含まれているため、本例ではリサイクルせず後述
するトナー回収装置によって回収トナー容器としての廃
トナータンク14に移送される。
【0021】図2及び図3において、本例の複写機に
は、上記感光体用のクリーニング手段6によって回収さ
れたトナーを現像手段6へ移送するためのトナー移送装
置20が設けられている。このトナー移送装置20は、
トナー移送手段としてのスクリューポンプ30及びエア
ー供給手段としてのエアーポンプ40を有し、スクリュ
ーポンプ30のトナー移送方向上流側にはトナー溜り部
21が設けられている。
【0022】トナー溜り部21は、ある程度の量のトナ
ーが溜められるように形成されており、その上部には上
方へ大きく突出したトナーガイド22が設けられ、その
トナーガイド22の最上部に感光体用のクリーニング手
段6からの回収トナーが排出される排出口12が形成さ
れている。トナー溜り部21の底辺近くには、トナー搬
送部材としての搬送スクリュー23が設けられ、この搬
送スクリュー23の軸24の一端はトナー溜り部21の
外部に突き出されており、図3に示すように、その外部
にて歯車26が固定されている。この歯車26は、クラ
ッチ27を介して図示していない複写機本体の駆動装置
と駆動連結されている。なお、搬送スクリュー23及び
スクリューポンプ30の駆動は、専用モータを設けて駆
動するようにしてもよい。
【0023】上記スクリューポンプ30は、ゴム等の弾
性体で作られたダブルピッチの螺旋溝が形成された雌ね
じ形ステータ31と、該ステータ31内に回動自在に嵌
挿された雄ねじ形ロータ32とを有し、このロータ32
が上記搬送スクリュー23の軸24の他端と軸線を一致
するようにして連結されている。よって、駆動モータ2
5が回転駆動されると、搬送スクリュー23とスクリュ
ーポンプ30が作動する。また、ステータ31はトナー
溜り部21の外側に取り付けられているホルダ33に挿
填されている。このホルダ33は、ステータ31の周囲
を覆うようにしてそのステータ31を固定している。こ
のホルダ33には、トナー吐き出し口34が形成され、
そのトナー吐き出し口34にはトナー搬送チューブ35
の一端が嵌挿されている。このトナー搬送チューブ35
は、フレキブルなホース等を用いることができ、その他
端を現像手段4に容易に繋げられる。また、ホルダ33
の内周面とステータ31の外周面との間には、例えば1
mm程度の隙間36が設けられており、この隙間36は
トナー吐き出し口34に連通している。そして、ホルダ
33には隙間36に通ずる空気供給口37が設けられて
おり、空気供給口37はエアポンプ40とエアー供給チ
ューブ41を介して接続されている。
【0024】また、転写ベルト5a上に残留したトナー
は転写用のクリーニング手段11によって回収され、こ
の回収トナーはトナー回収装置15を介して廃トナータ
ンク14に溜められる。このトナー回収装置15は、直
線の筒状に形成された本体15aの、一端側にクリーニ
ング手段11からの回収トナーが排出される排出口13
が形成され、その他端側は廃トナータンク14の上部の
受け入れ部に通じる出口17まで達する長さを有してい
る。そして、その本体15a内部には排出口13で送り
込まれたトナーを廃トナータンク14に搬送するコイル
スクリュー16が設けられている。このコイルスクリュ
ー16は図示していない複写機本体の駆動装置とギヤ1
8を介して駆動連結されている。また、廃トナータンク
14には満杯になったことを検知する検知手段(図示せ
ず)が設けられている。
【0025】このトナー回収装置15は、トナー移送装
置20に隣接して配置されており、そしてトナー移送装
置20のトナーガイド22に対応する位置にはそれと同
形で本体15aの上部に上方へ突出したガイド19が形
成されている。そして、トナーガイド22とガイド19
は一体になるように接着等により固定されている。ガイ
ド19の上部には、感光体用のクリーニング手段6の回
収を搬送するトナー搬送パイプ6aが貫通する孔19a
が設けられている。さらに、トナーガイド22及びガイ
ド19には互いに連通する連通口25が形成されてい
る。この連通口25は、トナー移送装置20のトナー溜
り部21の位置よりも上方で、トナー搬送パイプ6cと
連通するトナー排出口12の位置よりも下方に設けられ
ている。なお、本実施形態における連通口25はトナー
ガイド22及びガイド19の接合面にて上下方向に複数
個形成されている。
【0026】このように構成されたトナー回収装置15
は、転写ベルト5に付着しクリーニング手段11によっ
て除去されたトナーが排出口13から送り込まれ、コイ
ルスクリュー16の駆動によって出口17まで搬送され
てトナー回収タンク14に溜められる。そして、トナー
回収タンク14内のトナーが満杯になれば、検知手段に
よってこれを検知し、回収タンク毎廃棄する。この転写
ベルト5に付着したトナーは、紙粉等の異物が混じって
いる可能性が高いため、リサイクルトナーとしては適し
ておらず、しかも少量なのでリサイクルしないほうがむ
しろ好ましい。また、トナー回収タンク14はある程度
の容量を確保すると、機械が正常に動作しているときに
満杯が検知されることはほぼないものといえる。すなわ
ち、機械が寿命に達するまでにトナー回収タンク14が
満杯になることはほぼないといえる。
【0027】次に、図5を用いて画像形成工程に用いら
れているトナーの動きについて説明する。上記現像手段
4は二成分現像装置であって現像ケーシング50内にキ
ャリアとトナーからなる現像剤を内包している。現像手
段4がトナー像を形成すると、トナーを消費するので現
像剤のトナーの割合(トナー濃度)が減少する。そこ
で、画像濃度の低下を抑えるために、現像剤中のトナー
濃度が所定値以下になると、トナー補給ローラ53が回
転されてトナーホッパー51からトナーを補給され、現
像剤中のトナー濃度を維持することが行われる。現像剤
中のトナー濃度は現像ケーシングに取り付けている透磁
率センサ52によって測定される。
【0028】トナーホッパー51から補給されたトナー
は、現像手段4内の撹拌部材54によって、キャリアと
撹拌・摩擦帯電される。キャリアとトナーからなる現像
剤は、パドルホイール55によって現像ローラ56へ跳
ね上げられ、現像ローラ56内の磁石によってその周面
に上に吸着する。現像ローラ外周のスリーブにより現像
剤は搬送され、余剰分は現像ドクタ57により掻き落と
される。感光体側に搬送された現像剤中のトナーが静電
潜像に対応して、現像バイアスにより付着する。
【0029】感光体1に付着したトナーは、転写手段5
によって転写材上に静電転写されるが、そのうちの約1
0%のトナーは未転写となって感光体上に残留する。図
4及び図5において、感光体1上に残った残留トナーは
クリーニング手段6のクリーニングブレード6aやブラ
シローラ6bによって感光体1から掻き落とされてコイ
ルが内蔵されたトナー搬送パイプ6cによりトナー移送
装置20の排出口12へ搬送される。排出口12へ送ら
れた回収トナーは、自重によりトナーガイド内を落下
し、トナー溜り部21に溜められる。
【0030】トナー溜り部21に回収トナーがある程度
溜められると、トナー移送装置20は通常のその作動が
停止されているスクリューポンプ30及びエアーポンプ
40が作動を開始する。トナー移送が開始されると、回
収トナーはエアーポンプ40から供給される気体(空
気)との混合気として、スクリューポンプ30により、
トナー搬送チューブ35内を搬送されて現像手段4に移
送される。
【0031】図6は、現像手段4に設けられたトナーを
補給する回収トナー供給ユニット60及び新規トナー供
給ユニット61の構成例を示す図である。図6におい
て、回収トナー供給ユニット60は上記トナー移送装置
20とトナー搬送チューブ35を介して接続され、回収
トナー(T)は上記説明したように、エアーポンプ40
から供給される気体(空気)との混合気として、スクリ
ューポンプ30により、トナー搬送チューブ35内を搬
送される。他方、新規トナー(NT)は新規トナー供給
ユニット61の容器62に予め貯蔵されている。トナー
ホッパー51へのトナー補給は、まず新規トナー供給ユ
ニット61の補給羽根63を作動し、新規トナー(N
T)がトナーホッパー51内に補給されたことをセンサ
64が検知すると、回収トナー供給ユニット60の補給
羽根65が作動し、回収トナー(T)がトナーホッパー
51へ補給される。そして、新規トナー(NT)と回収
トナー(T)とが撹拌部としての搬送スクリュー66に
より攪拌されながら図示の矢印B方向に移送され、現像
手段4の現像ケーシング50に補給されて、リサイクル
トナーとして再使用して高品質の画像が形成される。
【0032】なお、図6の回収トナー供給ユニット60
は、新規トナー供給ユニット61の搬送方向下流側に位
置しており、両ユニット60,61の直下位置に配設さ
れた搬送スクリュー66が新規トナー(NT)と回収ト
ナー(T)とを攪拌しながら図6の矢印B方向に移送
し、現像ケーシング50内に補給する。回収トナー供給
ユニット60には、トナー搬送チューブ35が連結さ
れ、その内部に回収トナーが供給される。回収トナーの
供給量の調整は、スクリューポンプ30、及び/また
は、エアーポンプ40を制御することにより行ってい
る。また、補給羽根65を回転させることにより、供給
量を調整してもよい。
【0033】新規トナー供給ユニット61における新規
トナー供給量の調整は、例えば、補給羽根63の回転を
制御することにより、容器62内からトナーホッパー5
1内に供給する新規トナー量を調整することにより実現
する。
【0034】ところで、現像手段4はユーザーによるト
ナーボトルの交換等によるトナー補給が行われるため、
新規トナー供給ユニット61が複写機の前面側に設けて
おり、その新規トナー(NT)のトナー受け入れ部も複
写機の前面側に配置されている。また、本発明では回収
トナーを移送するトナー移送装置20が、図7に示すよ
うに、複写機の背面側に設けているが、現像手段4の回
収トナー受け入れ部は新規トナー(NT)のトナー受け
入れ部と同様に複写機の前面側に配置している。この場
合、回収トナーはエアーポンプ40から供給される気体
(空気)との混合気として、スクリューポンプ30によ
り移送するので、トナー搬送チューブ35はフレキブル
なチューブを用いることができ、図7に示す如く複写機
の背面側から前面側に容易に配回することができる。
【0035】このように構成することによって、背面側
に配置したトナー移送装置20等は感光体、現像部、転
写部等のメンテナンス時等に取り外す必要がなく、作業
性が高められる。さらに、新規トナー(NT)と回収ト
ナー(T)の受け入れ部が近接されているので、両トナ
ーを補給するとほぼ同時に撹拌することができる。特
に、本実施形態では補給された両トナーを搬送スクリュ
ー66により攪拌した後に、現像手段4の現像ケーシン
グ50に補給するので、リサイクルトナーを良好な状態
で補給することができる。
【0036】ところで、上記スクリューポンプ30が故
障等で回収トナーの移送できない異常が発生すると、回
収トナーはトナー溜り部21を満杯にする。このとき、
本発明ではトナー溜り部21の上方にトナー回収装置1
5に通じる連通口25が形成されているので、トナー溜
り部21満杯後に回収されて搬送されるトナーはこの連
通部25からトナー回収装置15に移動する。したがっ
て、万一トナー移送装置20に異常が発生しても回収ト
ナーが装置外の溢れ出す危険を回避することができる。
【0037】また、このような状態ではクリーニング手
段6で除去回収したトナーもトナー回収タンク14に溜
められるので、トナー回収タンク14が速く満杯に達し
てしまう。そして、トナー回収タンク14のトナーが満
杯になれば、検知手段がこれを検知するが、トナー回収
タンク14の満杯が速ければ、トナー移送装置20に異
常があったと容易に知ることができる。すなわち、トナ
ー回収タンク14の満杯検知でトナー移送装置20の異
常発生を検出することができる。
【0038】なお、トナー移送装置20の異常検知はト
ナー回収タンク14の容量が小さくても当然可能であ
り、この場合満杯を検知する毎にトナー移送装置20を
点検するようにすればよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1及び2の構成によれば、クリー
ニング手段によって除去・回収されたトナーをリサイク
ルするため、現像手段に移送するトナー移送手段が装置
本体の背面側に配置したので、メンテナンス時等に移送
手段が邪魔になることを確実に防止することができる。
【0040】請求項3の構成によれば、トナー移送手段
がスクリューポンプ及びエアー供給手段を有し回収トナ
ーを気体流との混合気として移送するので、チューブを
用いてトナーを装置本体の背面側から前面側に移送する
ことができる。
【0041】請求項4の構成によれば、現像手段に移送
した回収トナーを即座に新規トナーと撹拌・混合するこ
とができる。請求項5の構成によれば、回収トナーと新
規トナーを現像部に補給する前に十分撹拌することがで
き、リサイクルトナーを使用することによる異常画像の
発生を抑制することができる。
【0042】請求項6の構成によれば、スクリューポン
プ等のトナー移送に異常が発生してもトナー移送手段か
らトナーが溢れ出す等の問題を確実に回避することがで
きる。
【0043】請求項7の構成によれば、リサイクルに適
さない転写ベルトからの回収トナーをトナー回収容器に
送ることができる。請求項8の構成によれば、トナー回
収容器に送られるトナー量からトナー移送手段の異常移
送を検知することができる。
【0044】請求項9の構成によれば、1つの検知手段
でトナー移送手段の異常移送とトナー回収容器の満杯と
を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す全体概
略図である。
【図2】本発明のトナー移送装置の一例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明のトナー移送装置の構成を示す分解斜視
図である。
【図4】本発明のトナー移送装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の画像形成部を示す断面図である。
【図6】本発明の画像形成部における現像部のトナー補
給部を示す断面図である。
【図7】本発明の画像形成部におけるトナー搬送チュー
ブの配回しを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体 4 現像手段 6、11 クリーニング手段 14 トナー回
収タンク 15 トナー回収装置 20 トナー移送装
置 25 連通部 30 スクリューポ
ンプ 31 ステータ 32 ロータ 40 エアーポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小室 一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーニング手段により除去・回収され
    たトナーの全部または一部を、現像手段に移送して再使
    用可能な画像形成装置において、 スクリューポンプ及びエアー供給手段を有し前記回収ト
    ナーを気体流との混合気として前記現像手段に移送する
    ためのトナー移送手段が、画像形成装置本体の背面側に
    配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記現像手段に設けられた前記回収トナーの受け入れる
    回収トナー受け入れ部が、前記トナー移送手段よりも画
    像形成装置本体の前面側に配置されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像形成装置
    において、 前記トナー移送手段からのトナーが画像形成装置本体の
    背面側から前面側に配回したトナー移送チューブによっ
    て前記現像手段に移送されることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の画像形成装置
    において、 前記現像手段には、前記回収トナー受け入れ部の近傍に
    前記新規トナーを受け入れる新規トナー受け入れ部が設
    けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の画像形成装置において、 前記現像手段は、像担持体と近接または接触配置された
    現像剤担持体を有する現像部と、該現像部にトナーを補
    給するトナー補給部とを有し、該トナー補給部には前記
    回収トナー受け入れ部及び新規トナー受け入れ部と、回
    収トナーと新規トナーとを混合撹拌する撹拌部が設けら
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 クリーニング手段により除去・回収され
    たトナーの全部または一部を、現像手段に移送して再使
    用可能な画像形成装置において、 スクリューポンプ及びエアー供給手段を有し前記回収ト
    ナーを前記現像手段に移送するためのトナー移送手段
    と、前記回収トナーをトナー回収容器に送るトナー回収
    手段とを設け、前記移送手段にはスクリューポンプのト
    ナー移送方向上流側にトナー溜り部が形成され、該トナ
    ー溜り部には所定量以上のトナーが溜まった場合に回収
    トナーを前記トナー回収手段に導く連通部が設けられて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記クリーニング手段が転写後の像担持体に残留するト
    ナーを除去・回収する像担持体用クリーニング手段と、
    転写ベルトに付着したトナーを除去・回収する転写用ク
    リーニング手段とを備え、像担持体用クリーニング手段
    により除去・回収されたトナーを前記現像手段へ前記ト
    ナー移送手段を介して移送し、転写用クリーニング手段
    により除去・回収されたトナーを前記トナー回収容器へ
    トナー回収手段を介して送ることを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の画像形成装置
    において、 前記トナー回収容器に送られるトナー量により前記トナ
    ー移送手段の異常移送を検出する検出手段を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像形成装置におい
    て、 前記検出手段が前記トナー回収容器に設けられた満杯検
    知器を有することを特徴とする画像形成装置。
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